JPH10129507A - 自動車のステアリングカバー - Google Patents

自動車のステアリングカバー

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JPH10129507A
JPH10129507A JP28347796A JP28347796A JPH10129507A JP H10129507 A JPH10129507 A JP H10129507A JP 28347796 A JP28347796 A JP 28347796A JP 28347796 A JP28347796 A JP 28347796A JP H10129507 A JPH10129507 A JP H10129507A
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JP
Japan
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cover
steering
seal
shaft
main body
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Application number
JP28347796A
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English (en)
Inventor
Riichi Shito
利一 市東
Takayuki Yano
貴之 矢野
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の増加を来すことなく、ダッシュパ
ネルの貫通孔に対するステアリングシャフトの挿入作業
を容易にする。 【解決手段】 カバー本体18と環状シール20とを軟
質材料によって一体に形成する。カバー本体18は環状
シール20から車室内方向に突出させる。カバー本体1
8と環状シール20の連接部にスリット22を形成す
る。カバー本体18の基部を保持するリテーナプレート
21にシャフトガイド壁27を形成する。シャフトガイ
ド壁27をカバー本体18のスリット22に挿入し、エ
ンジンルームE内に突出させる。シャフトガイド壁27
をカバー本体18の内周面と連続させる。ステアリング
シャフト14は、その先端部をシャフトガイド壁27に
案内されて貫通孔13及びカバー本体18に挿入され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダッシュパネルに
形成された貫通孔と、この貫通孔に挿通されるステアリ
ングシャフトとの間をシールし、エンジンルーム側から
車室内へのダスト等の侵入を防止する自動車のステアリ
ングカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のステアリングカバーとして、従
来、実開平1−94174号公報に示されるようなもの
が案出されている。
【0003】このステアリングカバーは、図12に示す
ように(ステアリングカバーは同図中符号1で示す)、
ステアリングシャフト2の周域を囲繞する円筒状のカバ
ー本体3の基部に外周フランジ4が形成され、この外周
フランジ4が環状のリテーナプレート5を介してダッシ
ュパネル6の貫通孔7の周域部分に螺子止めされてい
る。そして、カバー本体3は貫通孔7を通してエンジン
ルームE側に突出し、その先端部に形成された蛇腹状シ
ール8をステアリングギヤボックス9に密接させること
により、ステアリングシャフト2の周域をシールするよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のステアリン
グカバー1においては、カバー本体3がダッシュパネル
6の貫通孔7を通してエンジンルームE側に突出し、さ
らにこのカバー本体3の先端部に蛇腹状シール8が形成
された構造であるため、ステアリングの組付時にステア
リングシャフト2をエンジンルームE側から車室I内側
に挿通させるに際し、ステアリングシャフト2の先端部
を蛇腹状シール8の挿通孔10に挿入した後に、さらに
ダッシュパネル6の貫通孔7に挿入しなければならない
ため、蛇腹状シール8の挿通孔10に対するステアリン
グシャフト2の挿入角度によってはステアリングシャフ
ト2の先端部が蛇腹状シール8の内周面やリテーナプレ
ート5の内周端縁に引っ掛かることがあり、組付作業が
難しいという不具合がある。特に、ステアリングの組付
けは、ステアリングシャフト2の長さが長いことと、エ
ンジンルームE内のスペースが限られていることから、
ステアリングシャフト2の先端を正確に貫通孔7に挿通
させることが難しく、この組付作業性の改善が強く望ま
れている。
【0005】そこで本発明は、構造を複雑にしたり部品
点数の増加を来すことなく、ダッシュパネルの貫通孔に
対するエンジンルーム側からのステアリングシャフトの
挿入作業を容易にして、生産効率を確実に高めることの
できる自動車のステアリングカバーを提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1の発明は、ダッシュパネル
の貫通孔を通してエンジンルーム側から車室内側に挿通
されるステアリングシャフトと、前記ダッシュパネルの
貫通孔の周域部分との間をシールする自動車のステアリ
ングカバーであって、先端部でシャフトシールを支持す
る略円筒状のカバー本体の基部が硬質材料から成るリテ
ーナプレートによって保持され、カバー本体がこのリテ
ーナプレートを介してダッシュパネルに取り付けられる
ものにおいて、前記カバー本体と、ダッシュパネルの前
記貫通孔の周域部分に密接する環状シールとを軟質材料
によって一体に、かつ、前記カバー本体が環状シールか
ら車室内側に突出するように形成する一方、前記リテー
ナプレートに、カバー本体の内周面と連続するようにエ
ンジンルーム内に延出するシャフトガイド壁を一体に形
成するようにした。ステアリングの組付時にステアリン
グシャフトをエンジンルーム側からダッシュパネルの貫
通孔に挿入する場合には、ステアリングシャフトの挿入
方向が貫通孔から僅かにずれることがあっても、ステア
リングシャフトの先端部がシャフトガイド壁によって案
内されて確実に貫通孔及びカバー本体に挿入される。そ
して、ステアリングシャフトの先端部は、その後にカバ
ー本体の先端に支持されるシャフトシール内に挿入され
る。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明のカバ
ー本体と環状シールの連接部にスリットを形成し、リテ
ーナプレートのシャフトガイド壁をこのスリットを通し
てエンジンルーム側に突出させるようにした。
【0008】請求項3の発明は、請求項1の発明のカバ
ー本体とリテーナプレートとを金型成形によって一体化
するようにした。
【0009】請求項4の発明は、請求項1,2,3の発
明のステアリングシャフトの外周面に密接するシャフト
シールをカバー本体と一体に形成するようにした。
【0010】請求項5の発明は、請求項4の発明のシャ
フトシールを、ステアリングシャフトに直接密接するシ
ール本体と、前記カバー本体から車室内側に延出してこ
のカバー本体とシール本体を連結する蛇腹壁とによって
構成し、この蛇腹壁の内周面をシール本体に向かって収
束するテーパ状に形成すると共に、前記蛇腹壁の各蛇腹
要素をシール本体に向かって収束するように傾斜させる
ようにした。このようにした場合には、ステアリングの
組付時に、カバー本体内に挿入されたステアリングシャ
フトの先端部は蛇腹壁に案内されてシャフトシールを貫
通するようになる。このとき、蛇腹壁の各蛇腹要素がシ
ール本体に向かって収束するように傾斜しているため、
ステアリングシャフトの先端部が蛇腹壁に引っ掛かるこ
とはない。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について説
明する。
【0012】まず、第1実施例を図1〜図3に基づいて
説明する。
【0013】図面において、11は、本発明にかかるス
テアリングカバーであり、このステアリングカバー11
は、車体のダッシュパネル12に形成された貫通孔13
部分に取り付けられ、この貫通孔13を通してエンジン
ルームE側から車室I内側に挿通されるステアリングシ
ャフト14と、貫通孔13の周域部分との間をシールす
る。ステアリングシャフト14は、貫通孔13に装着さ
れたステアリングカバー11を挿通した後、図2に示す
ように、さらに車室内においてステアリングコラム15
等を貫通してその先端部にステアリングホイール16が
取り付けられる。
【0014】ステアリングカバー11は、ステアリング
シャフト14の基部周域を囲繞し、先端部でシャフトシ
ール17を支持する略円筒状のカバー本体18と、この
カバー本体18の基部の外周フランジ19に一体形成さ
れ、前記ダッシュパネル12の貫通孔13の周域に密接
する環状シール20と、前記外周フランジ19と環状シ
ール20に重合され、その状態でダッシュパネル12に
螺子止めされるリテーナプレート21とを備えている。
そして、カバー本体18と環状シール20は、ゴム材料
や軟質樹脂等のシール性を有する軟質材料によって一体
に形成され、リテーナプレート21は金属材料や硬質樹
脂等の硬質材料によって形成されている。
【0015】カバー本体18は、ステアリングシャフト
14の取付角度に沿って環状シール20部分から車室I
内側に斜め上方に延出しており、カバー本体18と環状
シール20の連接部のうちの車体上部側の位置には円弧
状のスリット22が形成されている。また、環状シール
20は、その端面に環状の切り込み23が形成され、車
体組付時に、この切り込み23をダッシュパネル12の
貫通孔13の周縁フランジ24に嵌合するようになって
いる。
【0016】リテーナプレート21は、カバー本体18
の外周フランジ19と環状シール20に重合される円環
状の基部25の外周縁部に螺子止め用の複数個のフラン
ジ26が延設されると共に、基部25の内周縁部に断面
略円弧状のシャフトガイド壁27がエンジンルームE側
に屈曲して設けられている。このシャフトガイド壁27
は、カバー本体18のスリット22にその外周側から挿
入され、このスリット22に完全に挿入された状態にお
いてカバー本体18の内周面と連続するようになってい
る。つまり、シャフトガイド壁27の基部25からの屈
曲角度や断面の円弧形状はカバー本体18の内周面とほ
ぼ合致させてある。
【0017】また、カバー本体18の先端部においてス
テアリングシャフト14を直接シールするシャフトシー
ル17は、カバー本体18に嵌入される円筒状の取付金
具28の内周面に、ゴム材料や軟質樹脂等から成るシー
ル本体29が金型成形されて成り、シール本体29の内
周面に形成された複数本の環状の突条30によりステア
リングシャフト14の外周面に密接するようになってい
る。そして、シャフトシール17はカバー本体18の外
周をクランプ31で締め付けることによりこのカバー本
体18に固定される。
【0018】このステアリングカバー11を車体に組み
付ける場合には、予め、リテーナプレート21のシャフ
トガイド壁27をカバー本体18のスリット22に挿入
してこれらを一体化しておく。そして、この状態におい
てリテーナプレート21のシャフトガイド壁27をダッ
シュパネル12の貫通孔13を通してエンジンルームE
側に突出させると共に、環状シール20の切り込み23
をダッシュパネル12側の周縁フランジ24と嵌合し、
さらに、その状態においてリテーナプレート21をダッ
シュパネル12に対して螺子止めする。これにより、環
状シール20がリテーナプレート21を介して貫通孔1
3の周縁部に圧接され、ステアリングカバー11が貫通
孔13の周域部分に密閉状態で取り付けられる。
【0019】また、この状態からステアリングの組付け
に際して、ステアリングシャフト14をエンジンルーム
E側からダッシュパネル12の貫通孔13に挿入する場
合には、ステアリングシャフト14の挿入方向が貫通孔
13から僅かにずれることがあっても、ステアリングシ
ャフト14の先端部は、ステアリングカバー11のシャ
フトガイド壁27に案内されて貫通孔13及びカバー本
体18の内部に確実に挿入される。そして、ステアリン
グシャフト14の先端部からシャフトシール17を取り
付け、クランプ31によってカバー本体18に固定す
る。
【0020】このステアリングカバー11の場合、カバ
ー本体18及びシャフトシール17が貫通孔13よりも
車室I内側に位置されていることから、これらがエンジ
ンルームE側から貫通孔13へのステアリングシャフト
14の挿入の支障になるようなことはない。したがっ
て、このこととシャフトガイド壁27の機能とにより、
ステアリングシャフト14の組付作業が容易かつ確実な
ものとなる。
【0021】また、このステアリングカバー11におい
ては、硬質材料から成るリテーナプレート21にシャフ
トガイド壁27を一体に形成し、カバー本体18と環状
シール20を軟質材料によって一体に形成するようにし
たために部品点数が少なくなるという利点がある。さら
に、ダッシュパネル12に直接螺子止めされるリテーナ
プレート21にシャフトガイド壁27が一体に形成され
ていることから、シャフトガイド壁27の支持剛性が高
まり、ステアリングの組付時にステアリングシャフト1
4をがたつきなく確実に案内することができるという利
点もある。
【0022】次に、本発明のその他の実施例について説
明する。
【0023】図4,図5は本発明の第2実施例を示すも
ので、この実施例のステアリングカバー111は、金属
または硬質樹脂等から成るリテーナプレート121とゴ
ムまたは軟質樹脂等から成るカバー本体18及び環状シ
ール20とを金型成形によって一体化するようにしてい
る。このようにした場合には、ダッシュパネル12に組
付ける部品の点数がより少なくなることから、組付作業
効率をより高めることができる。尚、図中35は、成形
時にゴムまたは軟質樹脂等の材料をリテーナプレート1
21の前後に確実に回り込ませるためにリテーナプレー
ト121に形成された貫通孔である。
【0024】また、図6,図7は本発明の第3実施例を
示すもので、この実施例のステアリングカバー211
は、リテーナプレート221を上下で二分割し、上方側
のリテーナピース221aと下方側のリテーナピース2
21bを螺子止め用のフランジ226a,226b部分
で重合して、ダッシュパネル12への螺子止め時に両者
を共締め固定するようになっている。このステアリング
カバー211の場合、シャフトガイド壁27を備える上
方側のリテーナピース221aと、シャフトガイド壁2
7を備えない下方側のリテーナピース221bとに分割
しているため、シャフトガイド壁27の曲げ成形が容易
であるうえ、リテーナプレート221の内径による制約
を受けることなくシャフトガイド壁27の長さを充分に
長く設定することが可能である。さらに、このステアリ
ングカバー211においては、カバー本体18とリテー
ナプレート221を組付ける際に、作業者が上方側のリ
テーナピース221aだけ持ってシャフトガイド壁27
をカバー本体18のスリット22に挿入することができ
るため、このときの作業の自由度が高く、組付作業性が
良いという利点もある。
【0025】図8,図9は本発明の第4実施例を示すも
ので、この実施例のステアリングカバー311は、図
6,図7に示した実施例の上方側のリテーナピース22
1aのみを、カバー本体18及び環状シール20と金型
成形によって一体化するようにしている。このステアリ
ングカバー311の場合、環状シール20の下半部に金
属または硬質樹脂等の材料が埋設されなくなることか
ら、図4,図5に示した実施例のステアリングカバー1
11と比較して金型成形時に中子の抜けが良くなるとい
う利点がある。
【0026】また、図10は本発明の第5実施例を示す
もので、この実施例のステアリングカバー411は、カ
バー本体18とシャフトシール417とをゴムまたは軟
質樹脂等の材料によって一体に形成すると共に、シャフ
トシール417を、ステアリングシャフト14に直接密
接するシール本体37と、カバー本体18から車室I内
側に延出してカバー本体18とシール本体37を連結す
る蛇腹壁38によって構成するようにしている。そし
て、蛇腹壁38は、その内周面をシール本体37に向か
って収束するようにテーパ状に形成し、かつ、各蛇腹要
素38aをシール本体37に向かってテーパ状に傾斜さ
せてある。
【0027】このステアリングカバー411の場合、シ
ャフトシール417がカバー本体18と一体化されるこ
とから、部品点数がより少なくなるという利点があるう
え、ステアリングの組付時に、ステアリングシャフト1
4の先端部をシャフトシール417の蛇腹壁38によっ
てシール本体37に案内することができるという作用効
果が得られる。つまり、基本的には蛇腹壁38の内周面
がテーパ状に形成されているために、ステアリングシャ
フト14の先端部をシール本体37に案内することがで
きるのであるが、ただ単に蛇腹壁38の内周面をテーパ
状に形成した場合には、ステアリングシャフト14の先
端部が蛇腹壁38の蛇腹要素38aに接触したときにそ
の蛇腹要素38aの下面にステアリングシャフト14が
引っ掛かるといった不具合を生じるが、このステアリン
グカバー411においては、さらに各蛇腹要素38aを
シール本体37に向かってテーパ状に傾斜させているた
め、ステアリングシャフト14の先端部を各蛇腹要素3
8aの下面側に沿って滑らせてシール本体37へと円滑
に導くことができる。
【0028】さらに、図11は本発明の第6実施例を示
すもので、この実施例のステアリングカバー511は、
環状シール20とリテーナプレート21を車体のダッシ
ュパネル12に対してエンジンルームE側から当接さ
せ、リテーナプレート21をエンジンルームE側からダ
ッシュパネル12に螺子止めするようにしている。この
ステアリングカバー511の場合、図1〜図3に示した
実施例のものと同様に、リテーナプレート21と環状シ
ール20及びカバー本体18とが別体の構造となってい
るが、リテーナプレート21のシャフトガイド壁27を
エンジンルームE内に突出させるために、図1〜図3に
示した実施例のもののように、シャフトガイド壁27を
カバー本体18のスリット22に挿入する必要がないた
め、組付作業が容易になるという利点がある。
【0029】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、カバー
本体と、ダッシュパネルの貫通孔の周域部分に密接する
環状シールとを軟質材料によって一体に、かつ、前記カ
バー本体が環状シールから車室内側に突出するように形
成する一方、リテーナプレートに、カバー本体の内周面
と連続するようにエンジンルーム内に延出するシャフト
ガイド壁を一体に形成したことから、ステアリングの組
付時には、ステアリングシャフトの先端部をシャフトガ
イド壁によって案内して、容易、かつ、確実に貫通孔及
びカバー本体に挿入することができる。また、ある程度
の硬度を要求されるシャフトガイド壁を硬質材料から成
るリテーナプレートと一体に形成し、カバー本体を環状
シールと共に軟質材料によって形成するようにしたこと
から、シャフトガイド壁をカバー本体と一体に形成する
場合に比較して部品点数を少なくすることができる。つ
まり、シャフトガイド壁をカバー本体と一体に形成する
場合には、カバー本体を硬質材料で形成すると共に、こ
のカバー本体と別に環状シールを設けなければならない
が、本発明にあっては、環状シールをカバー本体と一体
に形成することができる分、部品点数を削減することが
できる。
【0030】請求項2の発明は、請求項1の発明のカバ
ー本体と環状シールの連接部にスリットを形成し、リテ
ーナプレートのシャフトガイド壁をこのスリットを通し
てエンジンルーム側に突出させたため、環状シールのシ
ール性の低下を招くことなく、シャフトガイド壁をエン
ジンルーム内に突出させることができる。
【0031】請求項3の発明は、請求項1の発明のカバ
ー本体とリテーナプレートとを金型成形によって一体化
したため、環状シールのシール性の低下を招くことな
く、シャフトガイド壁をエンジンルーム内に突出させる
ことができるうえ、さらに部品点数を少なくしてダッシ
ュパネルへの組付けを容易にすることができる。
【0032】請求項4の発明は、請求項1,2,3の発
明のステアリングシャフトの外周面に密接するシャフト
シールをカバー本体と一体に形成したため、部品点数を
より少なくすることができる。
【0033】請求項5の発明は、請求項4の発明のシャ
フトシールを、ステアリングシャフトに直接密接するシ
ール本体と、前記カバー本体から車室内側に延出してこ
のカバー本体とシール本体を連結する蛇腹壁とによって
構成し、この蛇腹壁の内周面をシール本体に向かって収
束するテーパ状に形成すると共に、前記蛇腹壁の各蛇腹
要素をシール本体に向かって収束するように傾斜させた
ことから、ステアリングの組付時に、カバー本体内に挿
入されたステアリングシャフトの先端部を蛇腹壁で案内
して、容易にシャフトシールを貫通させることができ
る。また、蛇腹壁の各蛇腹要素がシール本体に向かって
収束するように傾斜していることから、ステアリングシ
ャフトの挿入作業時にその先端部が蛇腹壁に引っ掛か
り、それによって、組付作業の遅延を来したり、蛇腹壁
を破損する不具合を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図。
【図2】同実施例を示す斜視図。
【図3】同実施例を示す斜視図。
【図4】本発明の第2実施例を示す斜視図。
【図5】同実施例を示す断面図。
【図6】本発明の第3実施例を示す断面図。
【図7】同実施例を示す斜視図。
【図8】本発明の第4実施例を示す断面図。
【図9】同実施例を示す斜視図。
【図10】本発明の第5実施例を示す断面図。
【図11】本発明の第6実施例を示す断面図。
【図12】従来の技術を示す断面図。
【符号の説明】
11,111,211,311,411,511…ステ
アリングカバー、 12…ダッシュパネル、 13…貫通孔、 14…ステアリングシャフト、 17,417…シャフトシール、 18…カバー本体、 20…環状シール、 21,121,221…リテーナプレート、 22…スリット、 27…シャフトガイド壁、 37…シール本体、 38…蛇腹壁、 38…蛇腹要素 E…エンジンルーム、 I…車室。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダッシュパネルの貫通孔を通してエンジ
    ンルーム側から車室内側に挿通されるステアリングシャ
    フトと、前記ダッシュパネルの貫通孔の周域部分との間
    をシールする自動車のステアリングカバーであって、先
    端部でシャフトシールを支持する略円筒状のカバー本体
    の基部が硬質材料から成るリテーナプレートによって保
    持され、カバー本体がこのリテーナプレートを介してダ
    ッシュパネルに取り付けられるものにおいて、前記カバ
    ー本体と、ダッシュパネルの前記貫通孔の周域部分に密
    接する環状シールとを軟質材料によって一体に、かつ、
    前記カバー本体が環状シールから車室内側に突出するよ
    うに形成する一方、前記リテーナプレートに、カバー本
    体の内周面と連続するようにエンジンルーム内に延出す
    るシャフトガイド壁を一体に形成したことを特徴とする
    自動車のステアリングカバー。
  2. 【請求項2】 前記カバー本体と環状シールの連接部に
    スリットを形成し、前記リテーナプレートのシャフトガ
    イド壁をこのスリットを通してエンジンルーム側に突出
    させたことを特徴とする請求項1に記載の自動車のステ
    アリングカバー。
  3. 【請求項3】 前記カバー本体とリテーナプレートとを
    金型成形によって一体化したことを特徴とする請求項1
    に記載の自動車のステアリングカバー。
  4. 【請求項4】 ステアリングシャフトの外周面に密接す
    るシャフトシールを前記カバー本体と一体に形成したこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれに記載の自動車の
    ステアリングカバー。
  5. 【請求項5】 前記シャフトシールを、ステアリングシ
    ャフトに直接密接するシール本体と、前記カバー本体か
    ら車室内側に延出してこのカバー本体とシール本体を連
    結する蛇腹壁とによって構成し、この蛇腹壁の内周面を
    シール本体に向かって収束するテーパ状に形成すると共
    に、前記蛇腹壁の各蛇腹要素をシール本体に向かって収
    束するように傾斜させたことを特徴とする請求項4に記
    載の自動車のステアリングカバー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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