JPH1012914A - 半導体結晶の成長方法および半導体積層構造体 - Google Patents
半導体結晶の成長方法および半導体積層構造体Info
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- JPH1012914A JPH1012914A JP8165714A JP16571496A JPH1012914A JP H1012914 A JPH1012914 A JP H1012914A JP 8165714 A JP8165714 A JP 8165714A JP 16571496 A JP16571496 A JP 16571496A JP H1012914 A JPH1012914 A JP H1012914A
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Abstract
傾斜バッファ層内でミスフィット転位の伝搬を低減かつ
停止する。 【解決手段】 半導体基板1と、この半導体基板とは格
子定数が異なり、エピタキシャル成長により形成される
半導体層4と、半導体基板と半導体層との間に介在する
傾斜バッファ層2とを有する半導体積層構造体におい
て、傾斜バッファ層は、半導体基板の格子定数と半導体
層の格子定数との間で格子定数を自由に設定できる複数
の半導体層からなり、各半導体層の膜厚は格子歪による
応力を解放できる臨界膜厚以上であり、傾斜バッファ層
を構成する複数の半導体層のうちの最上層の半導体層
に、この半導体層の格子定数と異なる格子定数をもつ半
導体材料からなる単一量子井戸層3を挿入したことを特
徴とする。
Description
体基板上に傾斜バッファ層を介在させて半導体基板とは
格子定数が異なる半導体結晶をエピタキシャル成長した
半導体積層構造体に関するものであり、特に、1層以上
の半導体層から形成される傾斜バッファ層において、各
半導体層間の格子不整合により発生するミスフィット転
位の伝搬を低減させた半導体積層構造体に関するもので
ある。本発明は、さらにはこのような半導体積層構造体
を製造する場合の半導体結晶の成長方法に関するもので
ある。
が異なる半導体材料をエピタキシャル成長する場合に、
成長界面に生ずるミスフィット転位を成長層に伝搬させ
ないために、半導体基板と成長層との間にバッファ層を
介在させることがおこなわれている。
の方法がなされてきた。例えばInP基板上に、この基
板と数%の格子不整合率を有するIny Ga1-y As
(y>0.53)層を結晶成長する場合、InP基板と
Iny Ga1-y As層との間に、傾斜バッファ層として
例えばInAsx P1-x 層を複数層介在させ、そのAs
組成を連続的もしくは段階的に変化させることにより、
格子定数を連続的もしくは段階的に変化させて、InP
基板の格子定数と結晶成長層材料の格子定数との間を連
続的もしくは段階的に変化させて、格子定数をIny G
a1-y As層にあわせていく方法が用いられていた。
イオード用の半導体積層構造体の一例の断面図である。
InP基板1上に、InAsx P1-x をAs組成を連続
的に変化させてエピタキシャル成長して、傾斜バッファ
層2を形成し、続いて光吸収層4(In0.85Ga0.15A
s層)をエピタキシャル成長し、その上に窓層5を形成
している。
イオード用の半導体積層構造体の他の例の断面図であ
る。InP基板1上に、InAsx P1-x をAs組成を
段階的に変化させてエピタキシャル成長して、複数のI
nAsx P1-x 層よりなる傾斜バッファ層2を形成し、
続いて光吸収層4(In0.82Ga0.18As層)をエピタ
キシャル成長し、その上に窓層5を形成している。
では、半導体基板と傾斜バッファ層との界面での格子不
整合に起因して発生するミスフィット転位が、傾斜バッ
ファ層を伝搬して最終的な結晶成長層である光吸収層ま
で達し、フォトダイオード特性に影響を与えるという問
題があった。
ッファ層を形成する半導体界面での格子不整合に起因し
て発生するミスフィット転位が、傾斜バッファ層を伝搬
して光吸収層4まで達し、フォトダイオード特性に影響
を与えるという問題点があった。
せた構造において、傾斜バッファ層内でミスフィット転
位の伝搬を低減かつ停止するようにした半導体積層構造
体を提供することにある。
層構造体を製造する場合の半導体結晶の成長方法を提供
することにある。
板と、この半導体基板とは格子定数が異なり、エピタキ
シャル成長により形成される半導体層と、前記半導体基
板と前記半導体層との間に介在する傾斜バッファ層とを
有する半導体積層構造体において、前記傾斜バッファ層
は、前記半導体基板の格子定数と前記半導体層の格子定
数との間で格子定数を自由に設定できる1層以上の半導
体層を有し、各半導体層の膜厚は格子歪による応力を解
放できる臨界膜厚以上である。さらに、前記傾斜バッフ
ァ層を構成する半導体層のうちの少なくとも1つの半導
体層に、単一量子井戸層または多重量子井戸層を挿入し
ている。また、前記傾斜バッファ層を構成する半導体層
のうち、前記半導体基板に接する半導体層は、前記半導
体基板と同一材料で構成することもできる。
ファ層を介在させて、前記半導体基板とは格子定数が異
なる半導体結晶をエピタキシャル成長する方法におい
て、前記半導体基板上に、前記傾斜バッファ層として、
前記半導体基板の格子定数と前記半導体結晶の格子定数
との間で格子定数を自由に設定できる1層以上の半導体
層を、各半導体層の膜厚は格子歪による応力を解放でき
る臨界膜厚以上にして、成長する工程と、前記傾斜バッ
ファ層を構成する半導体層のうちの少なくとも1つの半
導体層を成長する際に、この半導体層に、単一量子井戸
層または多重量子井戸層を挿入する工程と、前記傾斜バ
ッファ層上に、前記半導体結晶をエピタキシャル成長す
る工程とを含んでいる。
ッファ層を介在させて、前記半導体基板とは格子定数が
異なる半導体結晶をエピタキシャル成長する方法におい
て、前記半導体基板上に、前記傾斜バッファ層として、
前記半導体基板と同一材料よりなる第1の半導体層と、
この第1の半導体層上に、前記半導体基板の格子定数と
前記半導体結晶の格子定数との間で格子定数を自由に設
定できる1層以上の第2の半導体層を、各第2の半導体
層の膜厚は格子歪による応力を解放できる臨界膜厚以上
にして、成長する工程と、前記傾斜バッファ層を構成す
る第2の半導体層のうちの少なくとも1つの第2の半導
体層を成長する際に、この第2の半導体層に、この第2
の半導体の格子定数と異なる格子定数をもつ半導体材料
からなる単一量子井戸層を挿入する工程と、前記傾斜バ
ッファ層上に、前記半導体結晶をエピタキシャル成長す
る工程とを含んでいる。
長層間の格子定数の差が大であるほど多く発生するが、
同時に成長層の膜厚が大となることでも発生する。成長
層の原子層が小さければ歪応力を内包した層が成長する
が、膜厚の増加に伴い歪応力の累積値が大となると転位
が発生して歪応力を解放する(このときの膜厚を臨界膜
厚と呼ぶ)。
の膜厚を臨界膜厚より大なる構造とすることにより、各
半導体層内で転位を発生させ、隣接半導体層間での転位
の伝搬を低減する。さらに傾斜バッファ層の最上層の半
導体層内あるいは途中の半導体層内に、半導体層と格子
定数を異にする半導体材料からなる単一もしくは多重の
量子井戸構造を挿入する。この場合、量子井戸の厚さは
臨界膜厚より十分薄いものとする。挿入した量子井戸の
上下の半導体層の格子定数は量子井戸層の格子定数によ
らず一定であるため、歪応力を内包した状態を形成し、
量子井戸層以降への転位の伝搬を停止する。これによ
り、転位密度が低減する。
格子定数が基板に対して大きな材料系からなるフォトダ
イオードへ応用する例について説明する。フォトダイオ
ードの構造模式図を、図3に示す。
なる傾斜バッファ層2が形成され、その上に光吸収層
(InGaAs)4および窓層(InAsP)5が形成
されている。傾斜バッファ層2の最上層には、量子井戸
層3が挿入されている。図中には、各層の格子定数およ
び膜厚を記号で示してある。各層における格子定数,膜
厚を次のように定義する。
層,光吸収層,窓層は格子整合する必要があるので、こ
れら層の格子定数an ,aa ,aw は、 an ≒aa ≒aw となる。また、これらの層の膜厚dn ″,da ,dw
は、いずれもデバイス特性からの要請により定まる。一
般に、傾斜バッファ層の第1層は基板と同じ材料を結晶
成長するため、これら層の格子定数a1 ,asub は、 a1 =asub であり、第1層の膜厚d1 は任意の厚さとすることがで
きるが、同じ材料を結晶成長しなくても可能な場合は、
以下に示す2層目以降の条件が適用される。傾斜バッフ
ァ層第2層以降、量子井戸層挿入直前の最上層までは、 (1)格子定数は、徐々に大きくする (2)傾斜バッファ層の各層の膜厚は、格子定数差に起
因する臨界膜厚より大きな値とする という条件を満足することが必要である。
上層の格子定数との差の絶対値が、直前の2つの傾斜バ
ッファ層間の格子定数差より十分大きい必要がある。
導体層とから構成されているが、光吸収層と基板との格
子定数の差が小さく、また基板上に直接異なる材料の傾
斜バッファ層を成長可能な場合、図3における量子井戸
層を含む傾斜バッファ層最上層のみが傾斜バッファ層と
なり、1層でもよい。
層の1層のみへの導入に限るものではなく、2層以上に
導入してもよい。
長されたIn0.85Ga0.15As層を光吸収層とするフォ
トダイオード用の積層構造体の断面を示す。InP基板
1と光吸収層4との間に、傾斜バッファ層2が介在され
ており、光吸収層4上にはInAs0.68P0.32よりなる
窓層5が形成されている。傾斜バッファ層2は、複数層
(10層)の半導体層よりなる。
じ材料であるInPで構成し他の層(第2層22 〜第1
0層210)はInAsx P1-x で構成した。InAsx
P1- x は、As組成を変化させることにより、格子定数
を自由に設定できる。各InAsx P1-x 層の厚さは、
臨界膜厚より大きくする。
格子定数が大きいInAs0.80P0. 20の単一量子井戸層
3が挿入されている。この場合、挿入位置は、最上層で
ある下側のInAs0.68P0.32層が、臨界膜厚を越える
位置とする。
は、InP基板1上に、傾斜層の第1層(InP)21
を成長させる。この第1層は、基板1と同一材料である
ため、膜厚は任意に設定できる。一例として、0.5μ
mである。続いて、格子定数を段階的に変化させなが
ら、InAsx P1-x 層を9層(22 ,23 ,…,
210)成長させる。この場合、直前の層との格子定数差
から決まる臨界膜厚より十分厚い膜厚設計になってい
る。そして、最上層210では、臨界膜厚を越えるまで成
長させた後、InAs0.80P0.20の単一量子井戸層3
(膜厚0.02μm)を成長し、続いて最上層210の残
りの層を成長させる。続いて、光吸収層(In0.85Ga
0.15As)4および窓層(InAs0.68P0.32)5を成
長させる。ただし、傾斜バッファ層最上層,光吸収層,
および窓層は、格子整合条件で成長させている。
m、光吸収層4の厚さは4.0μm、窓層5の厚さは
1.0μmとしたが、これら3層の膜厚は、デバイスか
らの要請によって決まる。
バッファ層2を構成する最上層以外の層に挿入した例を
示す断面図である。図4と同一の構成要素には、同一の
参照番号を付して示してある。この例では、層28 に挿
入している。InAsP単一量子井戸層3の層28 内へ
の挿入位置は、臨界膜厚を越えた膜厚の位置である。
井戸層3の代わりに、多重量子井戸層6を設けた場合
の、InP基板上にエピタキシャル成長されたIn0.85
Ga0. 15As層を光吸収層とするフォトダイオード用の
積層構造体の断面を示している。量子井戸層以外の構造
は表1に示した構造と同じである。図4と同一の構成要
素には、同一の参照番号を付して示してある。
重量子井戸層6は、最上層であるInAs0.68P0.32層
210より格子定数の大きいInAs0.80P0.20層7と格
子定数の小さいInAs0.56P0.44層8とを交互に5層
ずつ0.002μmの膜厚で堆積している。このような
多重量子井戸層6の挿入位置は、下側のInAs0.68P
0.32バッファ層が、臨界膜厚を越える位置とする。本実
施例では多重量子井戸層の組成については、多重量子井
戸層を挿入している傾斜バッファ層の格子定数の差の絶
対値が同程度になるような組成を選択した。
は、InP基板1上に、傾斜層の第1層(InP)21
を成長させる。続いて、格子定数を段階的に変化させな
がら、InAsx P1-x 層を9層(22 ,23 ,…,2
10)成長させる。この場合、直前の層との格子定数差か
ら決まる臨界膜厚より十分厚い膜厚設計になっている。
そして、最上層210では、臨界膜厚を越えるまで成長さ
せた後、前述の多重量子井戸層6(膜厚0.02μm)
を成長し、続いて最上層210の残りの層を成長させる。
続いて、光吸収層(In0.85Ga0.15As)4および窓
層5(InAs0. 68P0.32)5を成長させる。
ファ層の材料との関係で、AlInAs,AlAsSb
等も使用できる。
ァ層2を構成する最上層以外の層に挿入した例を示す断
面図である。図6と同一の構成要素には、同一の参照番
号を付して示してある。この例では、28 層に挿入して
いる。多重量子井戸層6の層28 内への挿入位置は、臨
界膜厚を越えた膜厚の位置である。
層の他の例を示す図である。
るInAsx P1-x 層と同じ材料よりなる層10と、I
nAsx P1-x との格子定数と異なる格子定数をもつI
nAsx P1-x よりなる層11とを交互に堆積した多重
量子井戸層である。
ファ層の材料との関係で、AlInAs,AlAsSb
等も使用できる。
た結晶成長法により作製したエピタキシャルウェハは、
従来方法に比べ表面モホロジが良好であり、また前記ウ
ェハより作製したフォトダイオードにおいて、従来方法
により作製したフォトダイオードに比べその性能指標の
一つである暗電流が低下することを確認した。
半導体積層構造体の断面図である。
半導体積層構造体の断面図である。
ための断面図である。
0.82Ga0.18As層を光吸収層とするフォトダイオード
用の積層構造体の断面図である。
最上層以外の層に挿入した例を示す断面図である。
りに、多重量子井戸層を設けた場合の断面図である。
最上層以外の層に挿入した例を示す断面図である。
Claims (13)
- 【請求項1】半導体基板と、この半導体基板とは格子定
数が異なり、エピタキシャル成長により形成される半導
体層と、前記半導体基板と前記半導体層との間に介在す
る傾斜バッファ層とを有する半導体積層構造体におい
て、 前記傾斜バッファ層は、前記半導体基板の格子定数と前
記半導体層の格子定数との間で格子定数を自由に設定で
きる1層以上の半導体層を有し、各半導体層の膜厚は格
子歪による応力を解放できる臨界膜厚以上であり、 前記傾斜バッファ層を構成する半導体層のうちの少なく
とも1つの半導体層に、この半導体層の格子定数と異な
る格子定数をもつ半導体材料からなる単一量子井戸層を
挿入した、ことを特徴とする半導体積層構造体。 - 【請求項2】半導体基板と、この半導体基板とは格子定
数が異なり、エピタキシャル成長により形成される半導
体層と、前記半導体基板と前記半導体層との間に介在す
る傾斜バッファ層とを有する半導体積層構造体におい
て、 前記傾斜バッファ層は、前記半導体基板の格子定数と前
記半導体層の格子定数との間で格子定数を自由に設定で
きる1層以上の半導体層を有し、各半導体層の膜厚は格
子歪による応力を解放できる臨界膜厚以上であり、 前記傾斜バッファ層を構成する半導体層のうちの少なく
とも1つの半導体層に、この半導体層の格子定数より大
なる格子定数をもつ半導体材料および小なる格子定数を
もつ半導体材料を交互に堆積した多重量子井戸層を挿入
した、ことを特徴とする半導体積層構造体。 - 【請求項3】半導体基板と、この半導体基板とは格子定
数が異なり、エピタキシャル成長により形成される半導
体層と、前記半導体基板と前記半導体層との間に介在す
る傾斜バッファ層とを有する半導体積層構造体におい
て、 前記傾斜バッファ層は、前記半導体基板の格子定数と前
記半導体層の格子定数との間で格子定数を自由に設定で
きる1層以上の半導体層を有し、各半導体層の膜厚は格
子歪による応力を解放できる臨界膜厚以上であり、 前記傾斜バッファ層を構成する半導体層のうちの少なく
とも1つの半導体層に、この半導体層の材料と、この半
導体層の格子定数と異なる格子定数をもつ半導体材料と
を交互に堆積した多重量子井戸層を挿入した、ことを特
徴とする半導体積層構造体。 - 【請求項4】前記傾斜バッファ層を構成する半導体層の
うち、前記半導体基板に接する半導体層は、前記半導体
基板と同一材料で構成されている、請求項1〜3のいず
れかに記載の半導体積層構造体。 - 【請求項5】前記単一量子井戸層または多重量子井戸層
が挿入されている半導体層は、最上層の半導体層であ
る、請求項1〜4のいずれかに記載の半導体積層構造
体。 - 【請求項6】半導体基板上に、傾斜バッファ層を介在さ
せて、前記半導体基板とは格子定数が異なる半導体結晶
をエピタキシャル成長する方法において、 前記半導体基板上に、前記傾斜バッファ層として、前記
半導体基板の格子定数と前記半導体結晶の格子定数との
間で格子定数を自由に設定できる1層以上の半導体層
を、各半導体層の膜厚は格子歪による応力を解放できる
臨界膜厚以上にして、成長する工程と、 前記傾斜バッファ層を構成する半導体層のうちの少なく
とも1つの半導体層を成長する際に、この半導体層に、
この半導体の格子定数と異なる格子定数をもつ半導体材
料からなる単一量子井戸層を挿入する工程と、 前記傾斜バッファ層上に、前記半導体結晶をエピタキシ
ャル成長する工程と、を含むことを特徴とする半導体結
晶の成長方法。 - 【請求項7】半導体基板上に、傾斜バッファ層を介在さ
せて、前記半導体基板とは格子定数が異なる半導体結晶
を、エピタキシャル成長する方法において、 前記半導体基板上に、前記傾斜バッファ層として、前記
半導体基板の格子定数と前記半導体結晶の格子定数との
間で格子定数を自由に設定できる1層以上の半導体層
を、各半導体層の膜厚は格子歪による応力を解放できる
臨界膜厚以上にして、成長する工程と、 前記傾斜バッファ層を構成する半導体層のうちの少なく
とも1つの半導体層を成長する際に、この半導体層に、
この半導体の格子定数より大なる格子定数をもつ半導体
材料および小なる格子定数をもつ半導体材料を交互に堆
積した多重量子井戸層を挿入する工程と、 前記傾斜バッファ層上に、前記半導体結晶をエピタキシ
ャル成長する工程と、を含むことを特徴とする半導体結
晶の成長方法。 - 【請求項8】半導体基板上に、傾斜バッファ層を介在さ
せて、前記半導体基板とは格子定数が異なる半導体結晶
をエピタキシャル成長する方法において、 前記半導体基板上に、前記傾斜バッファ層として、前記
半導体基板の格子定数と前記半導体結晶の格子定数との
間で格子定数を自由に設定できる1層以上の半導体層
を、各半導体層の膜厚は格子歪による応力を解放できる
臨界膜厚以上にして、成長する工程と、 前記傾斜バッファ層を構成する半導体層のうちの少なく
とも1つの半導体層を成長する際に、この半導体層に、
この半導体層の材料と、この半導体層の格子定数と異な
る格子定数をもつ半導体材料とを交互に堆積した多重量
子井戸層を挿入する工程と、 前記傾斜バッファ層上に、前記半導体結晶をエピタキシ
ャル成長する工程と、を含むことを特徴とする半導体結
晶の成長方法。 - 【請求項9】前記単一量子井戸層または多重量子井戸層
が挿入される半導体層は、最上層の半導体層である、請
求項6〜8のいずれかに記載の半導体結晶の成長方法。 - 【請求項10】半導体基板上に、傾斜バッファ層を介在
させて、前記半導体基板とは格子定数が異なる半導体結
晶をエピタキシャル成長する方法において、 前記半導体基板上に、前記傾斜バッファ層として、前記
半導体基板と同一材料よりなる第1の半導体層と、この
第1の半導体層上に、前記半導体基板の格子定数と前記
半導体結晶の格子定数との間で格子定数を自由に設定で
きる1層以上の第2の半導体層を、各第2の半導体層の
膜厚は格子歪による応力を解放できる臨界膜厚以上にし
て、成長する工程と、 前記傾斜バッファ層を構成する第2の半導体層のうちの
少なくとも1つの第2の半導体層を成長する際に、この
第2の半導体層に、この第2の半導体の格子定数と異な
る格子定数をもつ半導体材料からなる単一量子井戸層を
挿入する工程と、 前記傾斜バッファ層上に、前記半導体結晶をエピタキシ
ャル成長する工程と、を含むことを特徴とする半導体結
晶の成長方法。 - 【請求項11】半導体基板上に、傾斜バッファ層を介在
させて、前記半導体基板とは格子定数が異なる半導体結
晶を、エピタキシャル成長する方法において、 前記半導体基板上に、前記傾斜バッファ層として、前記
半導体基板と同一材料よりなる第1の半導体層と、この
第1の半導体層上に、前記半導体基板の格子定数と前記
半導体結晶の格子定数との間で格子定数を自由に設定で
きる1層以上の第2の半導体層を、各第2の半導体層の
膜厚は格子歪による応力を解放できる臨界膜厚以上にし
て、成長する工程と、 前記傾斜バッファ層を構成する第2の半導体層のうちの
少なくとも1つの第2の半導体層を成長する際に、この
第2の半導体層に、この第2の半導体の格子定数より大
なる格子定数をもつ半導体材料および小なる格子定数を
もつ半導体材料を交互に堆積した多重量子井戸層を挿入
する工程と、 前記傾斜バッファ層上に、前記半導体結晶をエピタキシ
ャル成長する工程と、を含むことを特徴とする半導体結
晶の成長方法。 - 【請求項12】半導体基板上に、傾斜バッファ層を介在
させて、前記半導体基板とは格子定数が異なる半導体結
晶をエピタキシャル成長する方法において、 前記半導体基板上に、前記傾斜バッファ層として、前記
半導体基板と同一材料よりなる第1の半導体層と、この
第1の半導体層上に、前記半導体基板の格子定数と前記
半導体結晶の格子定数との間で格子定数を自由に設定で
きる1層以上の第2の半導体層を、各第2の半導体層の
膜厚は格子歪による応力を解放できる臨界膜厚以上にし
て、成長する工程と、 前記傾斜バッファ層を構成する第2の半導体層のうちの
少なくとも1つの第2の半導体層を成長する際に、この
第2の半導体層に、この第2の半導体層の材料と、この
第2の半導体層の格子定数と異なる格子定数をもつ半導
体材料とを交互に堆積した多重量子井戸層を挿入する工
程と、 前記傾斜バッファ層上に、前記半導体結晶をエピタキシ
ャル成長する工程と、を含むことを特徴とする半導体結
晶の成長方法。 - 【請求項13】前記単一量子井戸層または多重量子井戸
層が挿入される第2の半導体層は、最上層の第2の半導
体層である、請求項10〜12のいずれかに記載の半導
体結晶の成長方法。
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---|---|---|---|
JP16571496A JP3923108B2 (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | 半導体積層構造体 |
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JP16571496A JP3923108B2 (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | 半導体積層構造体 |
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JPH1012914A true JPH1012914A (ja) | 1998-01-16 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003086520A (ja) * | 2001-09-11 | 2003-03-20 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | 半導体多層構造 |
WO2004093201A1 (ja) * | 2003-04-16 | 2004-10-28 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | 化合物半導体ウエハおよびその製造方法 |
JP2018147962A (ja) * | 2017-03-02 | 2018-09-20 | 住友電気工業株式会社 | 受光素子 |
WO2023233721A1 (ja) * | 2022-06-03 | 2023-12-07 | 浜松ホトニクス株式会社 | 半導体受光素子 |
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1996
- 1996-06-26 JP JP16571496A patent/JP3923108B2/ja not_active Expired - Fee Related
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