JPH10128974A - インクジェットプリンタヘッド - Google Patents

インクジェットプリンタヘッド

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JPH10128974A
JPH10128974A JP8286334A JP28633496A JPH10128974A JP H10128974 A JPH10128974 A JP H10128974A JP 8286334 A JP8286334 A JP 8286334A JP 28633496 A JP28633496 A JP 28633496A JP H10128974 A JPH10128974 A JP H10128974A
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JP
Japan
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nozzle plate
ink
substrate
head
thermal expansion
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JP8286334A
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Takashi Kikuchi
隆 菊地
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱性接着剤を用いても、インク吐出口の位
置ずれが発生しないようにすることである。 【解決手段】 少なくとも一部が圧電部材からなる多数
のインク室32を有するヘッド本体29の先端側の開口
面にノズル板31を接着したインクジェットプリンタヘ
ッドにおいて、前記ヘッド本体29を少なくとも一部が
圧電部材からなる基板23とこの基板23と同等の熱膨
張係数を有する材料による天板28とを接着して形成
し、前記ノズル板31を前記ヘッド本体29の熱膨張係
数よりも小さな又は同等の熱膨張係数の材料により形成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オンデマンド方式
のインクジェットプリンタヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印字指令によってインク滴を吐出
させるオンデマンド方式のインクジェットプリンタヘッ
ドとしては、特開平4−366640号公報に示された
ように、電圧の印加に伴う圧電部材のシェアモード変形
を利用してインク滴を吐出させるものが知られている。
このインクジェットプリンタヘッドの構造を図10及び
図11に基づいて説明する。
【0003】図10はインクジェットプリンタヘッドの
全体構造を示すもので、底板1と圧電部材2とからなる
二層構造の基板3に対し、多数のインク吐出口4を形成
したノズル板5と天板6とインク供給管7とを取り付け
ている。圧電部材2は、板厚方向に分極させて底板1上
に接着している。前記ノズル板5としては、例えば、特
公昭58−13355号公報に見られるように、純ニッ
ケルを用いて電鋳により形成したものなどが用いられて
いる。
【0004】図11はインクジェットプリンタヘッドの
縦断面図であり、前記基板3には、圧電部材2の表面側
から底板1の内部に達する多数の溝8と側壁9とが所定
の間隔をもって平行に加工してある。溝8の内面には無
電解ニッケルメッキ法により電極10が形成してある。
【0005】溝8と側壁9とを形成した基板3に対して
天板6を接着し、溝8の上部の開口面を天板6で覆うこ
とによりインク室11を形成する。インク吐出口4から
のインク滴の吐出は、電極10に対して電圧を印加する
ことにより圧電部材2をシェアモード変形させ、一旦大
きくなったインク室11の容積を急激に初期状態に戻す
ことにより行う。このようなインクジェットプリンタヘ
ッドとしての動作原理は、例えば、特開昭63−247
051号公報にも記載されている。
【0006】このような構造のインクジェットプリンタ
ヘッドにおいて、基板3に対してノズル板5を一体化す
るためには接着により行っているが、接着剤としては、
1液性エポキシ系接着剤(田岡化学製AH3041Wや
四国化成製DSA−7111)を用いているが、スクリ
ーン印刷が可能でインクジェットプリンタで使用される
インクに対する耐性があれば有機接着剤、無機接着剤の
何れでも良い。前記ノズル板5の前記基板3への接着の
一例を以下に説明する。まず、図5に示すように、基板
3に対するノズル板5の接着面に保護フィルムである粘
着テープ12を接着する。その後、ノズル板5の非接着
面に感光性樹脂であるレジスト13を塗布し、インク吐
出口4をノズル板5の非接着面側から塞ぐ。
【0007】レジスト13の塗布は、スピンコート又は
ディッピングで行う。レジスト13の塗布条件はレジス
ト13の粘度によっても異なり、例えば、粘度が約10
0cpのレジスト13をスピンコートする場合には、回
転数を約3000rpmとする。
【0008】レジスト13を塗布した前記ノズル板5を
90℃で30分間プリベークし、前記粘着テープ12を
剥離する。その後、前記ノズル板5の両面を所定時間全
面露光してレジスト13を硬化させる。
【0009】一方、図6に示すようにPETフィルム1
4の一方の面に接着剤15を1〜20μmの厚さに均一
にスクリーン印刷し、接着剤15をスクリーン印刷した
PETフィルム14の面を基板3の前面部に載せ、PE
Tフィルム14の他方の面の上からローラで押すことに
より接着剤15を基板3の前面部に転写させる。このよ
うな方法で接着剤15を転写することにより、転写され
た接着剤15の厚さを0.5〜10μmとする。
【0010】基板3の前面部に接着剤15を転写させた
後、図7に示すように、ノズル板5の位置合わせ穴16
と基板3の位置合わせ溝17とにピン18を挿入して位
置合わせを行い、ノズル板5を基板3に接着する。
【0011】ノズル板5を基板3に接着した後、図8に
示したように加圧治具19でノズル板5を基板3の前面
部に対し均一に加圧して固定する。加圧治具19で加圧
固定した後、その固定状態のまま図9に示すようにオー
トクレーブ装置20に入れ、120℃、1〜5kgf/
cm2 の条件で2時間加熱加圧し、接着剤15を硬化さ
せることにより基板3へのノズル板5の接着固定力を強
める。最後に、レジスト現像液でノズル板5の非接着面
及びインク吐出口4内のレジスト13を剥離する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、ノズル
板5を基板3に接着する場合に、インク室11とインク
吐出口4との位置ずれが発生するという第一の問題とイ
ンク室11からの液漏れが発生するという第二の問題と
がある。すなわち、基板3を構成する圧電材料の熱膨張
係数は、2〜5×10~6であるが、ノズル板5の熱膨張
係数はそれよりも大きいのが一般的である。一方、イン
ク室11とインク吐出口4との位置精度は、10μm程
度であることが要求されている。そのため、基板3に対
するノズル板5の接着時に接着剤を硬化する目的でこれ
らは加熱されるため、位置合わせ穴30、位置合わせ溝
31、ピン32により両者の機械的な位置合わせを加熱
前に行っていても、加熱時にノズル板5の膨張が大き
く、両者間に位置ずれが発生する。すなわち、図12に
示すように、例え加圧されていても加熱時にノズル板5
の膨張が発生し、この膨張により、自由状態にある中間
部分が浮き上がってしまう。これにより、浮き上がり部
分では、接着剤15が部分的に不足する場合があり、隣
合うインク室11が連通してしまって液漏れが発生する
おそれがある。また、インク室11とインク吐出口4と
の位置精度が出なくなり、インク吐出口4に側壁9がか
かる状態になり、インク吐出口4としての本来の機能を
果たせなくなる状態になる。
【0013】例えば、基板3の材料がPZT[クレバイ
ト社の商品名、Pb(Zr,Ti)O3 系セラミックス
の総称の意味であり、添加物としてアルカリ、アルカリ
土類属としては炭酸塩、他は酸化物を用いているが、具
体的な組成は不明である]を用い、ノズル板5としては
ニッケルを電鋳したもの(ニッケル電鋳オリフィス)で
あるとした場合について検討する。PZTの熱膨張係数
は、2×10~6であり、電鋳ニッケルによるノズル板5
の熱膨張係数は、10.8×10~6 であるため、120
℃で硬化させた場合、インク吐出口4の配列長さが8イ
ンチであった場合、200μm以上の位置ずれが発生す
ることになる。そのため、個々のインク吐出口4とイン
ク室11との位置精度が10μm程度を要求される製品
に対しては、加熱硬化が必要な接着剤に対してニッケル
電鋳オリフィスの使用は、事実上不可能である。
【0014】このようなことから、加熱硬化が必要な接
着剤を用いて基板にノズル板を接着する場合に、インク
室とノズル吐出口との位置ずれが発生するおそれがな
く、また、液漏れが発生するおそれもないインクジェッ
トプリンタヘッドを得ることが要望されている。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
少なくとも一部が圧電部材からなる多数のインク室を有
するヘッド本体の先端側の開口面にノズル板を接着した
インクジェットプリンタヘッドにおいて、前記ヘッド本
体を少なくとも一部が圧電部材からなる基板とこの基板
と同等の熱膨張係数を有する材料による天板とを接着し
て形成し、前記ノズル板を前記ヘッド本体の熱膨張係数
よりも小さな熱膨張係数の材料により形成したものであ
る。したがって、熱硬化性接着剤を使用してノズル板を
ヘッド本体に接着する場合に必要な加熱工程において、
ヘッド本体の膨張よりもノズル板の膨張の方が小さいた
め、ヘッド本体の接着面からノズル板が浮き上がること
がなく、これにより、隣合うインク室が完全に分離され
た接着がなされるとともにインク吐出口とインク室との
位置ずれが生じることがない。
【0016】請求項2記載の発明は、少なくとも一部が
圧電部材からなる多数のインク室を有するヘッド本体の
先端側の開口面にノズル板を接着したインクジェットプ
リンタヘッドにおいて、前記ヘッド本体を少なくとも一
部が圧電部材からなる基板とこの基板と同等の熱膨張係
数を有する材料による天板とを接着して形成し、前記ノ
ズル板を前記ヘッド本体と同等の熱膨張係数を有する鉄
ニッケル系合金の薄板により形成したものである。した
がって、熱硬化性接着剤を使用してノズル板をヘッド本
体に接着する場合に必要な加熱工程において、ヘッド本
体の膨張とノズル板の膨張とが同じであり、両者間にず
れが発生しないため、ヘッド本体の接着面からノズル板
が浮き上がることがなく、これにより、隣合うインク室
が完全に分離された接着がなされるとともにインク吐出
口とインク室との位置ずれが生じることがない。
【0017】請求項3記載の発明は、ノズル板の鉄ニッ
ケル系合金のニッケルの組成は、ヘッド合金の熱膨張係
数に合わせて20〜45%重量としたものである。した
がって、ヘッド本体の熱膨張係数に合わせた材料の選定
を容易に行うことができるものである。
【0018】請求項4記載の発明は、ノズル板の厚みが
100μm以下であるようにしたものである。したがっ
て、ノズル板に形成されるインク吐出口の加工精度を高
めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図4に基づいて説明する。図1はインクジェットプリ
ンタヘッドの全体構造を示すもので、板厚方向に分極し
た2枚の圧電部材21,22をその分極方向が逆向きと
なるように接着して基板23を形成する。この基板23
に対して溝加工することにより、前記圧電部材22の上
面から圧電部材21の内部に達する多数の溝24とこれ
らの溝24を隔てる多数の側壁25とを平行に形成す
る。この溝加工は、ICウエハの切断などに用いるダイ
シングソーのダイヤモンドホイールなどを用いて行う。
これらの溝24は、基板23の前面側において開口し、
奥側を閉止した形状に形成する。溝24の寸法はインク
ジェットプリンタヘッドの仕様により決定するが、例え
ば、深さ寸法を0.2〜1mm、幅寸法を20〜200
μm、長さ寸法を5〜500mm程度に形成する。
【0020】前記溝24の内面には無電解ニッケルメッ
キ法により電極26を形成する。このとき、前記圧電部
材22の上面に電極26と連続する配線パターン27を
同時に形成する。水性インクを使用する場合は、電極2
6と配線パターン27(一部)との上に絶縁(図示せ
ず)を形成する。
【0021】電極26及び配線パターン27を形成した
基板23に対して天板28を接着することによりヘッド
本体29を形成し、接着した天板28で溝24の上部開
口面を覆うことにより多数のインク室30を形成する。
前記ヘッド本体29に対して、前記インク室30の先端
側の開口面を覆うようにノズル板31を接着する。
【0022】前記天板28の下面側には、前記溝24に
連通する共通インク室32を形成する。天板28の上面
部には、共通インク室32にインクを供給するためのイ
ンク供給口33を形成し、このインク供給口33には図
示しないインク供給管を接続する。前記ノズル板31に
は多数のインク吐出口34を形成する。このインク吐出
口34は、図3に示すように、内方が拡開し外方が縮径
するようにテーパ状に形成してインク室30で加圧した
インクの吐出を効率良く行うことができるようにしてい
る。このインク吐出口34の加工は、例えばレーザ加工
で行うが、その場合、必然的に加工側の口径が広く反対
側が狭くなるため、加工側が接着面となる。そのため、
インク吐出口34を加工していないノズル板31をヘッ
ド本体29に加工した後でインク吐出口34を形成する
ことは好ましくない。
【0023】また、35は前記ヘッド本体29の基板2
3に形成された位置決め溝であり、36は前記ノズル板
31に前記位置決め溝35に位置合わせして形成された
位置決め穴であり、37は前記位置決め溝35と前記位
置決め穴36とに挿入されるピンである。さらに、38
はシリコンゴム39を介在させて前記ノズル板31を基
台40に載置されたヘッド本体29に加圧する加圧治具
であり、41はオートクレーブ装置である。
【0024】このような構成において、インク吐出の動
作は、次のように行われる。まず、ヘッド本体29のイ
ンク室30にインクを供給した状態でインク室30の両
側に位置する側壁25を分極方向が相反する圧電部材2
1,22のシェアモード変形により湾曲させ徐々に離反
させ、これを急激に初期位置に復帰させてインク室30
のインクを加圧することでインク吐出口34からインク
滴を吐出させる。このとき、クロストークを防止するた
め、偶数番目のインク室30と奇数番目のインク室30
とを交互に加圧するように圧力発生手段として作用する
側壁25を駆動する。さらに、この側壁25は、インク
室30にインクを吸引して充填する場合に徐々に変形
し、インク室30に充填したインクを加圧する場合には
急激に変形する。なお、前述のように、インク吐出口3
4の断面形状は、内方が拡開し外方が縮径するようにテ
ーパ状に形成されているため、インク室30で加圧した
インクの吐出は効率良く行なわれる。
【0025】しかして、その製作過程において、圧電材
料よりなる基板23に天板28が接着されているが、こ
の天板28の材料としては、基板23を構成する圧電材
料と同じ材料か、もしくは、同等の熱膨張係数を有する
材料が選択されている。
【0026】次に、ノズル板31の材料としては、鉄ニ
ッケル系合金が用いられる。この鉄ニッケル系合金のニ
ッケルの組成を適宜選択することにより、圧電材料より
なる基板23の熱膨張係数とほとんど同じかそれよりも
小さい熱膨張係数の合金が得られる。一般的な圧電材料
の熱膨張係数は、2〜5×10~6であるため、使用する
圧電材料の熱膨張係数に合わせてノズル板31の鉄ニッ
ケル系合金のニッケルの組成を20〜45%の間で調整
する。この組成調整により、基板23の熱膨張係数と同
様又はそれよりも小さい熱膨張係数を有するノズル板3
1の形成が可能である。
【0027】また、ノズル板31の厚みは、100μm
以下とする。この程度の厚みの板を使用することによ
り、インク吐出口34の加工が容易になり、孔形成度を
向上させることができる。このインク吐出口34の加工
としては、レーザ加工やプレス加工が有力である。勿
論、必要な精度を得ることができれば、その他の加工方
法であってもよい。
【0028】このように形成されたノズル板31を図2
に示すように、位置決め溝35、位置決め穴36、ピン
37を利用して位置決めし、図4に示すように、シリコ
ンゴム39を介在させて基台40に載置されたヘッド本
体29にノズル板31を載せて加圧治具38で加圧する
ことにより、接着剤の硬化を行うことができる。この時
の加圧力は、1〜3kgf/cm2 程度である。そし
て、この加圧状態のままオートクレーブ装置41に入
れ、全体を120℃×2H、1〜5kgf/cm2の加
熱加圧を行う。
【0029】このような加熱接着時に、基板23とノズ
ル板31とがともに熱膨張するが、両者の熱膨張係数は
ほぼ同等であるか、或いは、ノズル板31の方が多少小
さい状態であるので、図12に示したようなノズル板3
1の変形は生じない。そのため、隣合うインク室30間
の液漏れが生じることなく、特に、インク吐出口34と
インク室30との位置ずれが発生することがない。その
ため、直線状に多数配設されたインク吐出口34は、そ
の全長にわたって完全にインク室30に開口するように
位置が定められる。
【0030】なお、ノズル板31と基板23との間に
は、接着剤が介在しているため、その物理的特性も問題
になる可能性があるが、その影響は無視できる程度であ
る。すなわち、加熱時の接着剤は流動性が高いため、薄
く延びてその厚さが薄くなり、硬化後にストレスが発生
しても薄い接着層であること、接着剤は樹脂であること
という理由により、そのストレスの絶対値はきわめて低
いものであり、問題にはならない。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、少なくとも一部
が圧電部材からなる多数のインク室を有するヘッド本体
の先端側の開口面にノズル板を接着したインクジェット
プリンタヘッドにおいて、前記ヘッド本体を少なくとも
一部が圧電部材からなる基板とこの基板と同等の熱膨張
係数を有する材料による天板とを接着して形成し、前記
ノズル板を前記ヘッド本体の熱膨張係数よりも小さな熱
膨張係数の材料により形成したので、熱硬化性接着剤を
使用してノズル板をヘッド本体に接着する場合に必要な
加熱工程において、ヘッド本体の膨張よりもノズル板の
膨張の方が小さいため、ヘッド本体の接着面からノズル
板が浮き上がることがなく、これにより、隣合うインク
室が完全に分離された接着がなされるとともにインク吐
出口とインク室との位置ずれが生じることがないという
効果を有する。
【0032】請求項2記載の発明は、少なくとも一部が
圧電部材からなる多数のインク室を有するヘッド本体の
先端側の開口面にノズル板を接着したインクジェットプ
リンタヘッドにおいて、前記ヘッド本体を少なくとも一
部が圧電部材からなる基板とこの基板と同等の熱膨張係
数を有する材料による天板とを接着して形成し、前記ノ
ズル板を前記ヘッド本体と同等の熱膨張係数を有する鉄
ニッケル系合金の薄板により形成したので、熱硬化性接
着剤を使用してノズル板をヘッド本体に接着する場合に
必要な加熱工程において、ヘッド本体の膨張とノズル板
の膨張とが同じであり、両者間にずれが発生しないた
め、ヘッド本体の接着面からノズル板が浮き上がること
がなく、これにより、隣合うインク室が完全に分離され
た接着がなされるとともにインク吐出口とインク室との
位置ずれが生じることがないという効果を有する。
【0033】請求項3記載の発明は、ノズル板の鉄ニッ
ケル系合金のニッケルの組成は、ヘッド合金の熱膨張係
数に合わせて20〜45%重量としたので、ヘッド本体
の熱膨張係数に合わせた材料の選定を容易に行うことが
できるという効果を有する。
【0034】請求項4記載の発明は、ノズル板の厚みが
100μm以下であるようにしたので、ノズル板に形成
されるインク吐出口の加工精度を高めることができると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すインクジェットプ
リンタヘッドの全体構造を示す一部を切り欠いた斜視図
である。
【図2】ヘッド本体とノズル板とを位置決めする工程の
斜視図である。
【図3】ノズル板のインク吐出口の形状を示す断面図で
ある。
【図4】ノズル板を基板に加熱接着している状態の縦断
正面図である。
【図5】従来の接着方法に利用されるノズル板の斜視図
である。
【図6】従来のヘッド本体とノズル板との接着工程を示
す斜視図である。
【図7】従来のヘッド本体とノズル板とを位置決めする
工程の斜視図である。
【図8】従来の加圧工程の一部を切り欠いた状態の正面
図である。
【図9】従来の接着剤を加熱している状態の縦断正面図
である。
【図10】従来のインクジェットプリンタヘッドを示し
た斜視図である。
【図11】そのインク室等の構造を示す一部の断面図で
ある。
【図12】従来の接着手段による問題点を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
23 基板 28 天板 29 ヘッド本体 31 ノズル板 32 インク室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部が圧電部材からなる多数
    のインク室を有するヘッド本体の先端側の開口面にノズ
    ル板を接着したインクジェットプリンタヘッドにおい
    て、前記ヘッド本体を少なくとも一部が圧電部材からな
    る基板とこの基板と同等の熱膨張係数を有する材料によ
    る天板とを接着して形成し、前記ノズル板を前記ヘッド
    本体の熱膨張係数よりも小さな熱膨張係数の材料により
    形成したことを特徴とするインクジェットプリンタヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 少なくとも一部が圧電部材からなる多数
    のインク室を有するヘッド本体の先端側の開口面にノズ
    ル板を接着したインクジェットプリンタヘッドにおい
    て、前記ヘッド本体を少なくとも一部が圧電部材からな
    る基板とこの基板と同等の熱膨張係数を有する材料によ
    る天板とを接着して形成し、前記ノズル板を前記ヘッド
    本体と同等の熱膨張係数を有する鉄ニッケル系合金の薄
    板により形成したことを特徴とするインクジェットプリ
    ンタヘッド。
  3. 【請求項3】 ノズル板の鉄ニッケル系合金のニッケル
    の組成は、ヘッド合金の熱膨張係数に合わせて20〜4
    5%重量としたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    インクジェットプリンタヘッド。
  4. 【請求項4】 ノズル板の厚みが100μm以下である
    ことを特徴とする請求項3記載のインクジェットプリン
    タヘッド。
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