JPH101288A - ジブクレーン - Google Patents

ジブクレーン

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Publication number
JPH101288A
JPH101288A JP12608096A JP12608096A JPH101288A JP H101288 A JPH101288 A JP H101288A JP 12608096 A JP12608096 A JP 12608096A JP 12608096 A JP12608096 A JP 12608096A JP H101288 A JPH101288 A JP H101288A
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JP
Japan
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jib
winch
wire
stage
pulley
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Application number
JP12608096A
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English (en)
Inventor
Tadanobu Okamitsu
督修 岡光
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WORLD LEASE KK
Original Assignee
WORLD LEASE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立や解体に煩雑な作業や広いスペースを要
せず、軽量で大型化が容易なワイヤ駆動による伸縮ジブ
構造のジブクレーンを提供する。 【解決手段】 直進ガイド機構を備えて伸縮自在に連結
してなるトラス構造の多段ジブ1、その基端部背面に取
付けられたジブ伸縮用ウインチ5、第1ジブ1aの背面
に設けられたレール16に走行可能に取付けられてジブ
伸縮用ウインチ5により駆動されるトロリ17を備え、
多段ジブ1を短縮状態で回転盤2に直立させ、ウインチ
5とトロリ17により駆動されるワイヤ22によってジ
ブが引出される。回転盤2に起伏用ウインチ8が設けら
れ、第1ジブ1aの先端部背面に取付けられた滑車支持
部材7bに起伏用ワイヤ28を架けるための滑車15が
設けられ、先端ジブ1cの先端部と滑車支持部材7bと
の間に、多段ジブ1が伸張されたときにテンションがか
かる長さの支持ワイヤ27が架け渡されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タワークレーン
として有用な伸縮自在の多段ジブ構造を持つジブクレー
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多段ジブ構造のタワークレーン
は、ジブを水平状態に並べて人手によってボルトやピン
を用いて連結し、支持用ワイヤや起伏用ワイヤを架けて
起伏するという煩雑な組立作業を必要とする。特に大型
のクレーンの場合、その組立解体作業には大きなスペー
スが必要であり、建物等が密集して作業スペースを確保
できないところでは使用できないといった難点がある。
【0003】多段ジブを人手によらず伸縮できるように
するには、ワイヤ駆動による方式と油圧シリンダーを用
いる方式が考えられる。例えば水平ジブクレーンにおい
ては、ワイヤ駆動により多段ジブを伸縮できるようにし
た構造が提案されている(特開平2−18479号公
報,特開平5−254781号公報等参照)。しかし、
大型のタワークレーンではこの様な伸縮自在の多段ジブ
構造は実用されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】多段ジブを伸縮自在と
してしかも十分な強度を確保しようとすると、例えばト
ラス構造ではなく、箱型のジブ構造を用いることが必要
になり、そうすると重量が大きくなって、大型クレーン
を実現することは難しい。また、ジブの伸縮に油圧方式
を用いると、やはり重量が大きくなって、これも大型化
を難しいものとする。
【0005】この発明は上記事情を考慮してなされたも
ので、組立てや解体に煩雑な作業や広いスペースを要せ
ず、軽量で大型化が容易なワイヤ駆動による伸縮ジブ構
造のジブクレーンを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るジブクレ
ーンは、トラス構造の複数個のジブを各ジブの間に直進
ガイド機構を備えて伸縮自在に連結してなる多段ジブ
と、この多段ジブの基端部背面に取り付けられたジブ伸
縮用ウインチと、前記多段ジブの第1ジブの背面に設け
られたレール上に走行可能に取り付けられて前記ジブ伸
縮用ウインチにより走行駆動されるトロリとを備え、前
記多段ジブを短縮状態で基台に直立させて、前記ジブ伸
縮用ウインチとトロリにより駆動されるジブ伸縮用ワイ
ヤによって第2ジブ以降を引き出すようにしたことを特
徴としている。
【0007】この発明において好ましくは、前記多段ジ
ブの基端部背面に吊り下げ用フックの上下駆動用ウイン
チが取り付けられ、前記多段ジブの第1ジブの先端部背
面に突出させて滑車支持部材が取り付けられ、かつ前記
多段ジブの先端ジブの先端部と前記滑車支持部材との間
に、前記多段ジブが伸張されたときにテンションがかか
る長さの支持ワイヤが架け渡されているものとする。こ
の発明において更に好ましくは、前記滑車支持部材に前
記上下駆動用ウインチから引き出されて前記吊り下げ用
フックにつながるフック用ワイヤを中継する滑車、及び
前記基台に設けられた起伏用ウインチから引き出された
起伏用ワイヤを中継する滑車が設けられているものとす
る。この発明は更に、前記多段ジブの起伏手段として、
前記基台に設けられた油圧ユニットと、前記第1ジブの
先端部に一端が回転可能に軸支された第1のアームと前
記基台に一端が回転可能に軸支された第2のアームの他
端が互いに回転可能に連結され、この連結部に前記油圧
ユニットのシリンダ先端が前記第1及び第2のアームに
対して回転可能に連結されたリンク機構とを有すること
を特徴としている。
【0008】この発明によるジブクレーンは、伸縮自在
の多段ジブを短縮状態でマストの回転盤等の基台に直立
させ、ウインチとトロリを利用したワイヤ駆動でジブを
伸張させるようにしている。従って建設現場でのクレー
ン組立作業は、起伏用ワイヤを架けるだけの簡単なもの
になり、しかもジブ連結のために広いスペースも必要と
しない。ジブはトラス構造であり、ジブ伸縮にはワイヤ
駆動を利用するから、全体が軽量であり、大型化も容易
である。また、ジブ伸縮用ワイヤ、伸張させたときのジ
ブを支持する支持用ワイヤ、及びフック用ワイヤを短縮
状態の多段ジブに予め取り付けた状態のまま多段ジブを
取り扱うことができるから、煩雑な解体作業が必要な
く、トラック等による搬送も容易である。更に、多段ジ
ブの起伏手段として、油圧ユニットとリンク機構を用い
れば、起伏用ワイヤを架ける作業も不要となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例に係
る多段ジブ構造のタワークレーンの伸張状態での全体構
成を示している。多段ジブ1はトラス構造であって、こ
の実施例の場合第1ジブ1aと、これに伸縮自在に収納
される第2ジブ1b、及びこの第2ジブ1bに伸縮自在
に収納される第3ジブ(先端ジブ)1cの3段構成であ
る。図5の上面図に示すように、各ジブの相対向する内
側面と外側面の間には、直進ガイド機構21(21a,
21b,21c,21d)が設けられて、伸縮可能とな
っている。図1ではジブ伸縮機構は示していない。
【0010】図2は、第2ジブ1b及び第3ジブ1cが
第1ジブ1aに収納された短縮状態で基台に直立させた
様子をジブ伸縮機構を含めて示している。図3は、第1
ジブ1aの部分をより詳細に示したものであり、図4
は、起伏手段等を具体的に示した斜視図である。多段ジ
ブ1は、マストの回転盤2に設置されるまでは、図2に
示す短縮状態にあり、回転盤2上の支持部材7aに基端
部を支持してほぼ直立するまで基台2上の起伏用ウイン
チ8を巻き上げた後、ジブが伸張されることになる。
【0011】多段ジブ1の基端には、三角形の支持台4
が設けられていて、この支持台4の背面にジブ伸縮用ウ
インチ5と吊り下げ用フック10を上下動させるための
上下駆動用ウインチ6が取り付けられている。図2及び
図3に示すように、第1ジブ1aの背面には、ジブ伸縮
機構として、長手方向に沿ってレール16が取り付けら
れ、このレール16に案内されて走行できるトロリ17
が設けられ、更にトロリ17には2段の滑車19,20
が取り付けられている。ジブ伸縮用ウインチ5から引き
出された伸縮用ワイヤ22は、滑車19を通り、第1ジ
ブ1aの基端部に固定された滑車18を通り、再びトロ
リ17上の滑車20を通って、第1ジブの長さを2往復
する形で第1ジブ1aの基端部に固定されている。
【0012】また、第1ジブ1aの先端部左右に一対の
固定滑車23(23a,23b)が取り付けられて、こ
の滑車23を通って、トロリ17と第2ジブ1bの基端
部との間にジブ伸縮用ワイヤ25が架け渡されている。
同様に、第2ジブ1bの先端部左右に一対の滑車24
(24a,24b)が設けられて、この滑車24を通っ
て、第1ジブ1aの先端部と第3ジブ1cの基端部の間
にもジブ伸縮用ワイヤ26が架け渡されている。
【0013】ジブ伸縮用ウインチ5を巻き上げると、ト
ロリ17が下降し、これに伴って滑車23とワイヤ25
により第2ジブ1bが引き出され、同様に滑車24とワ
イヤ26によって第3ジブ1cが第2ジブ1bから引き
出されることになる。このジブ伸張動作は、前述のよう
に多段ジブ1を直立させた状態で行われる。このように
直立状態でジブを伸張することにより、ジブの自重によ
る折れが防止されることになる。
【0014】第1ジブ1aの先端部背面には所定高さ突
出した状態で滑車支持部材7bが取り付けられていて、
この滑車支持部材7bと第3ジブ1cの先端部の間に
は、図2に示すように、ジブが伸張したときにテンショ
ンがかかる長さの支持用ワイヤ27が予め架け渡されて
いる。従って、ジブが伸張したときに図1に示すように
この支持用ワイヤ27が伸びて、第3ジブ1cの先端に
背面側から引張力を及ぼし、荷を吊り下げても、また図
1に一点鎖線で示したようにジブを傾斜させてもジブが
折れないように支持されるようになっている。また、多
段ジブ1がほぼ垂直に立った状態でジブ伸縮用ウインチ
5を巻き戻せば、第2ジブ1b及び第3ジブ1cは自重
で下降し、図2の短縮状態に収納される。
【0015】吊り下げ用フック11は動滑車10に取り
付けられており、基端部の上下駆動用ウインチ6から引
き出された吊り下げ用ワイヤ9は、図4に示すように、
第1ジブ先端部の滑車支持部材7bに設けられた滑車1
4b、第3ジブ1cの先端部に設けられた滑車13b,
12bを通り、フック11を吊り下げた動滑車10を通
り、更に第3ジブ1cの先端部の滑車12a,13bを
通り、滑車支持部材7b上の滑車14aを通って、第1
ジブ1aの基端部に固定されている。これにより、フッ
の上下ク駆動用ウインチ6の巻き上げ,巻き戻しによ
り、フック11の上下動駆動が行われる。
【0016】ジブ起伏手段は、図4に具体的に示してあ
る。基台である回転盤2に設けられた起伏用ウインチ8
からの起伏用ワイヤ28は、回転盤2上に立てられた支
柱3の先端部に設けられた滑車32を通し、滑車支持部
材7bに設けられた滑車15bを通し、支柱3上の滑車
31b,31aを通し、更に滑車支持部材7b上の滑車
15aを通して、支柱3に固定される。この実施例のタ
ワークレーンの組立に要する人手による主要な作業は、
短縮状態で運ばれた多段ジブ1を回転盤2上に立てかけ
て支持台4を固定し、起伏用ワイヤ28を架け渡す作業
だけである。ジブの伸縮機構は前述のように、多段ジブ
1に予め装着されている。吊り下げ用フック11と吊り
下げ用ワイヤ9も多段ジブに予め装着しておけば、伸張
した後のワイヤ架けといった作業は必要がない。
【0017】第1ジブ1aの前面の先端部と基端部に
は、図3に示したように、運搬の便のため、ローラー3
4,33が取り付けられている。また、吊り下げ用フッ
ク11は、実際に使用する場合を除き、図2に示すよう
に第1ジブ1aの背面に設けられたフック保持機構35
に保持させた状態とする。このフック保持機構35の詳
細は後述するが、この様なフック保持機構35を備える
ことによって、前述した伸縮用ワイヤ22、支持用ワイ
ヤ27、及びフック用ワイヤ9を全て架けたまま、ジブ
を短縮したコンパクトな状態で多段ジブ1の運搬等を行
う事ができる。
【0018】図6(a)(b)は、多段ジブ1の運搬の
様子を示す。図6(a)に示すように、多段ジブ1を例
えばレッカー車のフック61によりほぼ水平に保持して
運ぶことができ、また水平状態を保って吊り下げてトラ
ックの荷台に載せることができる。また、多段ジブを先
端部、例えば図6(b)に示すように滑車支持部材7b
の位置で吊り下げれば、多段ジブ1を垂直に近い状態で
吊り下げることができ、この状態で図1,図2に示すよ
うに基台2上に取り付けることができる。なお基台2に
ほぼ垂直に多段ジブ1を取り付けたとき、図2に示すよ
うに、支持柱3と第1ジブ1aの間にステー62を介在
させれば、その後レッカー車を切り離しても、起伏用ワ
イヤ28を架ける作業を行うことができる。
【0019】また、図2に一点鎖線で示したように、ジ
ブをほぼ水平になるように基台2上に保持して、荷物の
運搬作業に供することもできる。この場合、基台2と第
1ジブ1aの間にステー63を介在させることにより、
ジブを安定に保持することができる。但し、この様にジ
ブを水平状態で使用する場合も、ジブの伸張動作はほぼ
垂直に立てた状態で行う。なお、風や起伏操作ミスで伸
張したジブが背面側にあおられるのを防止するために、
図2に示したように、支持柱37には、通常用いられて
いるようなあおり止め機構64が設けられている。
【0020】第1ジブ1aと第2ジブ1bの間には、ピ
ンで伸張状態を固定するロック機構を設けることが好ま
しい。このロック機構を図7に示す。図8はこのロック
機構の要部を斜視図で示している。板体41aは第1ジ
ブ1aの先端部前面に取り付けられ、板体41bは第2
ジブ1bの基端部前面に取り付けられている。板体41
aには支持柱44,46が所定間隔で立てられ、支持柱
46の先端部に回転自在に“く”の字型をなしてレバー
47a,47bが取り付けられ、レバー47bの先端に
ピン43が取り付けられている。
【0021】支持柱44にはバネ45の一端が固定さ
れ、バネ45の他端は、レバー47aの先端に固定され
ている。またレバー47aの先端を貫通するバー40の
両端に、ピン43を挟むようにして2本の操作ロッド4
8a,48bが吊り下げられている。これらの操作ロッ
ド48a,48bの下端には、板体41aに取り付けら
れたガイドレール50に沿って上下動できる可動部材4
9が取り付けられ、この可動部材49に操作紐51が吊
り下げられている。
【0022】板体41a,41bにはそれぞれ孔42
a,42bが設けられている。これらの孔42a,42
bは、第2ジブ1bが引き出されない状態では遠く離れ
ていて、ピン43はバネ45によりバイアスされてその
先端が板体41aの孔42aに挿入されている。第2ジ
ブ1bが引き出されて、図7に示すように二つの孔42
a,42bの位置が一致すると、バネ45によりバイア
スされたピン43は、孔42a,42bを貫通して挿入
され、自動的にロック状態になる。可動部材49に取り
付けられた操作紐51を引くことにより、レバー47
a,47bが回転してピン43が引き出され、ロックが
解除される。
【0023】この様なロック機構を併設することによっ
て、ジブの伸張状態での伸縮用ワイヤにかかる負担を軽
減することができる。なお、第2ジブ1bと第3ジブ1
cの間にも、同様のロック機構を設けることができる。
【0024】図9は、吊り下げ用フック11の保持機構
35の具体的構成を示している。第1ジブ1aに取りつ
けられた板体70に掛け金76が設けられ、この掛け金
76から所定距離離れた位置には支持柱71が設けられ
ている。この支持柱71には、これを貫通して、先端に
リング金具74を有するロッド72が進退自在に取り付
けられ、ロッド72の後端と支持柱71の間にはロッド
72をバイアスするバネ73が設けられている。リング
金具74を押し上げてリング吊り下げ用フック11をこ
のリング金具74に掛けると共に、フック11及び滑車
10を保持するカバー75に設けられた係止用リング7
7を掛け金76に掛けると、バネ73によりフック11
は下方に引かれて、フック保持状態になる。この様なフ
ック保持機構を設けることにより、前述のようにクレー
ンを使用しないときに、フック11をぶらぶらさせるこ
となくジブに固定して、多段ジブ1の運搬等の取扱いを
容易にすることができる。
【0025】この実施例によるタワークレーンは、次の
ような特徴を有する。 (a)多段ジブはトラス構造であって、伸縮機構には油
圧シリンダーではなくウインチを用いているから、全体
として軽量であり、従って大型化も容易である。 (b)多段ジブは伸縮機構や折れ防止用の支持用ワイ
ヤ、吊り下げ用フック機構が予め一体に装着されてい
て、ジブを短縮した状態で運搬することが容易であり、
また建設現場での組立の手作業は起伏用ワイヤを架ける
だけであって、組立て作業が簡単であり、使用後も煩雑
な解体作業を必要としない。 (c)多段ジブの伸張は、多段ジブをほぼ垂直に立てた
状態で行われるから、自重により折れることはなく、伸
張状態でも先端ジブがその先端と第1ジブの支持部材の
間に予め架け渡された支持用ワイヤにより支持されるか
ら、トラス構造であっても確実に折れが防止される。 (d)多段ジブの伸縮駆動が多段ジブをほぼ直立させた
状態で行われるから、組立や解体に広いスペースを必要
としない。
【0026】次に、多段ジブ1の起伏手段としてワイヤ
駆動に代わり、油圧ユニットを用いた実施例を説明す
る。図10はその実施例のジブクレーンを基台2上で垂
直に立てた状態であり、図11は水平に保持した状態で
ある。また図12はその起伏手段の構造を示す斜視図で
ある。なお先の実施例と対応する部分には、先の実施例
と同一符号を付して詳細な説明は省く。
【0027】油圧ユニット80は、基台2の後部に搭載
されたオイルタンク81と、その油圧により同調されて
伸縮駆動される2本のシリンダ82(82a,82b)
を有する。これらのシリンダ82によりそれぞれ駆動さ
れて多段ジブ1を起伏する2本ずつの第1のアーム83
(83a,83b)と第2のアーム84(84a,84
b)によりリンク機構90が構成されている。第1のア
ーム83は一端が第1ジブ1aの両側面先端部に回転可
能に軸支され、第2のアーム84は一端が基台1に回転
可能に軸支され、これらのアーム83,84の他端が互
いに回転可能に連結されて、この連結部に更にシリンダ
82の先端が回転可能に連結されている。連結部の構造
は、図13に示すように、シリンダ82と第1,第2の
アーム83,84が一つの軸85に軸支されている。
【0028】この実施例の場合、先の実施例と異なり起
伏用ワイヤを用いないため、滑車支持部材7bを補強す
るために、滑車支持部材7bと第1ジブ1aの基端部の
間に固定ワイヤ87を架け渡している。
【0029】この実施例によれば、起伏用ワイヤを架け
る作業が不要となり、組立作業は一層簡単になる。ま
た、オイルタンク81は全体の重量バランサの働きをす
る。即ち、図10に示すように多段ジブ1が垂直に立て
られたとき、オイルタンク81のオイルはシリンダ82
側に供給されて多段ジブ1の中心に近い位置にオイルの
重力がかかる。図11に示すようにシリンダ82を引き
戻して多段ジブ1を水平保持してその先端部に大きな重
力がかかるときには、オイルは全てオイルタンク81内
にあり、これが多段ジブ1による基台2の回転を阻止す
る重量バランサとして機能する。
【0030】図14は、上述の実施例のリンク機構90
を変形した実施例である。この実施例では、リンク機構
90の連結部に図示のような連結部材86を使用して、
シリンダ82、第1のアーム83及び第2のアーム84
の端部が同軸的に回転可能に軸支されている。この実施
例によっても、上の実施例と同様の効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、短
縮状態でマストの回転盤等の基台に直立させてウインチ
とトロリを利用したワイヤ駆動で多段ジブを伸張させる
ようにして、建設現場でのクレーン組立解体作業を容易
にし、ジブ連結や解体のために広いスペースも必要とせ
ず、軽量でかつ大型化も容易にしたジブクレーンを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例によるタワークレーンの
伸張状態の全体構成を示す。
【図2】 同実施例の多段ジブの短縮状態で基台に取り
付けた様子を示す。
【図3】 同実施例の第1ジブの具体構成を示す。
【図4】 同実施例の多段ジブの斜視図である。
【図5】 同実施例の多段ジブの上面図である。
【図6】 同実施例の多段ジブの運搬法を示す。
【図7】 同実施例のジブ伸張状態のロック機構を示
す。
【図8】 同ロック機構の斜視図である。
【図9】 同実施例のフック保持機構の構成を示す。
【図10】 他の実施例のジブクレーンの構成を示す。
【図11】 同実施例の多段ジブを水平保持した様子を
示す。
【図12】 同実施例の起伏手段部の構成を示す斜視図
である。
【図13】 同実施例のリンク機構の連結部構造を示
す。
【図14】 他の実施例の起伏手段部の構成を示す。
【符号の説明】
1…多段ジブ、2…回転盤、5…ジブ伸縮用ウインチ、
6…フック上下駆動用ウインチ、7b…滑車支持部材、
8…起伏用ウインチ、9…フック用ワイヤ、10…吊り
下げ用フック、16…レール、17…トロリ、21…直
進ガイド機構、22…ジブ伸縮用ワイヤ、27…支持用
ワイヤ、28…起伏用ワイヤ、80…油圧ユニット、9
0…リンク機構。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラス構造の複数個のジブを各ジブの間
    に直進ガイド機構を備えて伸縮自在に連結してなる多段
    ジブと、 この多段ジブの基端部背面に取り付けられたジブ伸縮用
    ウインチと、 前記多段ジブの第1ジブの背面に設けられたレール上に
    走行可能に取り付けられて前記ジブ伸縮用ウインチによ
    り走行駆動されるトロリとを備え、 前記多段ジブを短縮状態で基台に直立させて、前記ジブ
    伸縮用ウインチとトロリにより駆動されるジブ伸縮用ワ
    イヤによって第2ジブ以降を引き出すようにしたことを
    特徴とするジブクレーン。
  2. 【請求項2】 前記多段ジブの基端部背面に吊り下げ用
    フックの上下駆動用ウインチが取り付けられ、 前記多段ジブの第1ジブの先端部背面に突出させて滑車
    支持部材が取り付けられ、かつ前記多段ジブの先端ジブ
    の先端部と前記滑車支持部材との間に、前記多段ジブが
    伸張されたときにテンションがかかる長さの支持ワイヤ
    が架け渡されていることを特徴とする請求項1記載のジ
    ブクレーン。
  3. 【請求項3】 前記滑車支持部材に前記上下駆動用ウイ
    ンチから引き出されて前記吊り下げ用フックにつながる
    フック用ワイヤを中継する滑車、及び前記基台に設けら
    れた起伏用ウインチから引き出された起伏用ワイヤを中
    継する滑車が設けられていることを特徴とする請求項2
    記載のジブクレーン。
  4. 【請求項4】 前記多段ジブの起伏手段として、前記基
    台に設けられた油圧ユニットと、前記第1ジブの先端部
    に一端が回転可能に軸支された第1のアームと前記基台
    に一端が回転可能に軸支された第2のアームの他端が互
    いに回転可能に連結され、この連結部に前記油圧ユニッ
    トのシリンダ先端が前記第1及び第2のアームに対して
    回転可能に連結されたリンク機構とを有することを特徴
    とする請求項1記載のジブクレーン。
JP12608096A 1996-04-15 1996-05-21 ジブクレーン Pending JPH101288A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12608096A JPH101288A (ja) 1996-04-15 1996-05-21 ジブクレーン

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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