JPH10128540A - 狭隘部の突合せ溶接方法 - Google Patents

狭隘部の突合せ溶接方法

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JPH10128540A
JPH10128540A JP27806296A JP27806296A JPH10128540A JP H10128540 A JPH10128540 A JP H10128540A JP 27806296 A JP27806296 A JP 27806296A JP 27806296 A JP27806296 A JP 27806296A JP H10128540 A JPH10128540 A JP H10128540A
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JP
Japan
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welding
steel plate
narrow
butt
groove
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP27806296A
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English (en)
Inventor
Katsu Kodama
児玉  克
Takashi Otsuka
孝 大塚
Hiroshi Iwabuchi
寛 岩渕
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭隘部の突合せ溶接方法において、溶接を容
易、かつ、短時間で行うことができるようにする。 【解決手段】 被溶接物である鋼板41の上面が狭隘な
空間しかない突合せ溶接部において、鋼板41の裏面側
から開先111のギャップの隙間をとおして、溶接ワイ
ヤ5が狭隘な空間で下向きに送給されるように曲げられ
た溶接トーチ1を挿入し、溶接ワイヤ5を鋼板41の上
面、裏面及び開先111内に設置された3つの水冷銅板
2,3,4に囲まれた空間に送給して溶融池8を形成
し、鋼板42を下向き溶接で1パス溶接するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶、橋梁、鉄骨の
溶接に適用されるガスシールド溶接を用いる狭隘部の突
合せ溶接法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシールドアーク溶接を用いた狭隘
部の突合せ溶接方法を、図4によって説明する。図4に
おいて、41は被溶接物となる鋼板、42は鋼板41の
表面、43は鋼板41の裏面、44は鋼板41の上方に
ある障害物、45は溶接トーチ、46は溶接チップ、4
7は溶接ワイヤ、48はアーク、49は鋼板41に設け
られた溶接を行う開先、lは鋼材表面42と障害物44
の隙間幅である。
【0003】図5は前記の従来の方法で施工した溶接継
手の断面であり、51は溶接の積層状況である。
【0004】前記の従来方法について、以下に説明す
る。隙間幅lが狭く、被溶接物の鋼板41の表面42か
らの溶接施工が不可能な状態では、図4に示すように、
鋼板41の裏面43側からの溶接施工となる。溶接トー
チ45を、図に示すように、手作業もしくは図示してい
ない台車に搭載して上向き姿勢にセッティングして開先
49に溶接する。
【0005】この際、溶接姿勢が上向きであるため、溶
接の溶融池は重力の影響を受けるため、小さな溶接電流
でワイヤ47からの溶着量を溶接しなければならない。
そのため、溶接は、図5に51で示すように多層盛りの
溶接施工にならざるをえない。
【0006】また、溶接作業者は無理な姿勢で溶接を行
うため、作業性が悪く、溶接中、溶融池が垂れ落ちない
ように、常に監視しながら、溶接条件を修正する必要が
ある。また更に、溶接中に、飛散するスパッタは溶接作
業者の方に、降り懸かることになり、やけど防止のプロ
テクター等が必要になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】被溶接物となる鋼板の
上面が狭隘な空間しかない溶接部の前記の従来の溶接方
法においては、次のような問題がある。 (1)溶接姿勢が上向きとなるため、溶接の溶融池は重
力の影響を受け、そのために、溶接施工は多層盛り溶接
でしか溶接継手を製作することができなく、溶接に多大
の時間を有する。 (2)溶接作業者は無理な姿勢で行うため、作業性が悪
く、溶接中、溶融池が垂れ落ちないように、常に監視し
ながら溶接条件を修正する必要がある。つまり、溶接能
率が低く、また特殊な技量を必要とする。 (3)溶接中に、飛散するスパッタは溶接作業者の方に
直接降り懸かることになり、やけど防止のプロテクター
等がさらに必要となる。
【0008】本発明は、以上の問題点を解決することが
できる狭隘部の突合せ溶接方法を提供しようとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、被溶接物とな
る鋼板の上面が狭隘な空間しかない突合せ溶接部におい
てガスシールド溶接を用いた狭隘部の突合せ溶接方法に
おいて、鋼板の裏面側から上記突合せ溶接部の開先ギャ
ップの隙間をとおして、前記の狭隘な空間内で溶接ワイ
ヤが下向きに送給されるように曲げられた溶接トーチを
挿入し、前記溶接ワイヤを水冷銅板に囲まれた空間に送
給することによって前記空間内に溶融池を形成し、前記
鋼板を下向き溶接で1パス溶接することを特徴とする。
【0010】本発明では、以上のように、溶接は狭隘な
空間内で下向きに送給される溶接ワイヤによって1パス
の下向き溶接で溶接が施工され、溶接能率が向上する。
【0011】また、溶接姿勢は下向きとなるために、溶
接が安定し、作業者の技量を必要とせず、かつ、スパッ
タが直接作業者に飛散して来ることがない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を、図1な
いし図3によって説明する。図1及び図2において、4
1及び42は、それぞれ図4におけると同様な被溶接物
となる鋼板とその表面である。1は後記する溶接ワイヤ
を下向きに送給するように曲げられたカーブドトーチ、
2は鋼板の表面42に密着してスライド可能な表水冷銅
板、3は鋼板の裏面43に密着してスライド可能な裏水
冷銅板、4は溶接の開先内に密着してスライド可能な開
先内水冷銅板、5は溶接ワイヤ、6は溶接ワイヤ5を送
給する送りローラ、7はカーブドトーチの先端から送給
された溶接ワイヤの先端で発生するアーク、8は溶接の
溶融池、9は溶接ビード、10は鋼板41の上方に狭い
間隔をおいて位置する障害物、111は溶接を行う鋼板
41に設けられた開先である。
【0013】また、図3において、41,42,43
は、それぞれ図4におけると同様な鋼板、その表面及び
裏面であり、31は溶接ビードの断面形状である。
【0014】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。まず、本実施の形態では、鋼板の表面42側にある
障害物10は、図1に示すように、溶接開先111をは
さんで狭い開口部がある。本実施の形態ではこのような
開口部の大きさは図2の記号L及びHの大きさが、それ
ぞれL=170mm、H=80mmの形状を有してお
り、このような開口部は鋼材表面42に約200mmの
間隔で複数存在しており、鋼板表面42からの溶接アプ
ローチは困難な狭隘な突合せ溶接部が形成されている。
【0015】本実施の形態では、障害物10にぶつから
ないように、溶接ワイヤ5が下向きに送給されるように
曲げられたカーブドトーチ1を鋼板41の裏面43側か
ら開先111のギャップの隙間を通して挿入する。
【0016】さらに、水冷銅板2,3及び4で囲まれた
開先111の空間に以下説明するように溶融池を形成さ
せる。即ち、図示していない溶接電源のプラス極にカー
ブドトーチ1が接続されており、鋼板41にはマイナス
極が接続されている。まず、図示していない溶接電源を
オンにして、送給ローラ6を駆動させて溶接ワイヤ5を
カーブドトーチ1を介して水冷銅板2,3及び4で囲ん
だ開先111内に下向きに送給すると、鋼板41と溶接
ワイヤ5の先端でアーク7が発生し、水冷銅板2,3及
び4で囲んだ開先111内に溶融池8が形成される。こ
の溶融池8を維持しながら、水冷銅板2,3,4及びカ
ーブドトーチ1を同時に図1及び図2中に示す矢印の方
に移動させることにより、1パス溶接によって溶接ビー
ド9を形成し溶接継手が完成する。
【0017】本実施の形態では、板厚22mmの鋼板4
1に対して実施する場合には、次のような条件が必要で
ある。これを、図2に示す記号で説明すると、溶接ワイ
ヤ突きだし角度θ;20から30°、溶接ワイヤ突きだ
し長さL′;25から30mm、開先形状角度θ1 ;4
0°、開先ギャップG;10から15mm、アーク7か
ら水冷銅板までの距離t1 ;15から20mm、溶接ワ
イヤ径d1 ;1.6mmである。
【0018】また、アーク7を開先111先の幅方向に
オシレートする必要があり、その条件は、オシレート
幅;4mm、オシレート回数;毎分25往復、両端停止
時間;0.5から1.0秒である。
【0019】更に、溶接電流;480から550アンペ
ア、溶接電圧;45から50ボルト、移動速度;毎分6
から15cmの条件とした。
【0020】これにより図3に示すようなビードの断面
形状を、障害物10のある狭隘部においても連続的に得
ることができる。これによって、22mmと比較的厚い
鋼板41でもこのように、1パスで溶接施工することが
できる。
【0021】また、溶接ワイヤ5はカーブドトーチ1に
よって下向きに曲げられて送給されているので、溶接は
下向きの姿勢で施工されることとなり、溶接が安定であ
り、スパッタが直接作業者に飛散して来ることがなく、
かつ、作業者に無理な姿勢を強いることもない。
【0022】
【発明の効果】本発明は次のような効果がある。 (1)従来、上向き姿勢で多層盛り溶接していたのに対
して、本発明では1パスで溶接施工できるため、大幅に
溶接能率が向上する。 (2)従来方法に上向き姿勢での溶接に比べ、本発明で
は溶接姿勢は下向きになるため、溶接が安定であり、溶
接作業者の技量を必要とせず、誰でも作業することがで
きる。 (3)スパッタは直接作業者に飛散して来ることはな
く、従来法のように特別のプロテクタを必要としない。 (4)下向き姿勢の溶接であり、作業者に無理な姿勢を
強いることなく、楽な作業を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す全体図である。
【図2】図2(a)、図2(b)はそれぞれ前記本発明
の実施の一形態における突合せ溶接部を示す正面図と側
面図である。
【図3】前記本発明の実施の一形態における溶接継手の
断面である。
【図4】従来の狭隘部の突合せ溶接方法を示す全体図で
ある。
【図5】前記従来の狭隘部の突合せ溶接方法による溶接
継手の断面図である。
【符号の説明】
1 カーブドトーチ 2 表水冷銅板 3 裏水冷銅板 4 開先水冷銅板 5 溶接ワイヤ 6 送りローラ 8 溶融池 9 溶接ビード 10 障害物 31 溶接ビードの断面形状 41 鋼板 42 鋼板の表面 43 鋼板の裏面 111 開先
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B23K 37/06 B23K 37/06 C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被溶接物である鋼板の上面が狭隘な空間
    しかない突合せ溶接部においてガスシールドアーク溶接
    を用いた狭隘部の突合せ溶接方法において、鋼板の裏面
    側から前記溶接部の開先ギャップの隙間をとおして、前
    記の狭隘な空間内で溶接ワイヤが下向きに送給されるよ
    うに曲げられた溶接トーチを挿入し、前記溶接ワイヤを
    水冷銅板に囲まれた空間に送給することによって前記空
    間内に溶融池を形成し、前記鋼板を下向き溶接で1パス
    溶接することを特徴とする狭隘部の突合せ溶接方法。
JP27806296A 1996-10-21 1996-10-21 狭隘部の突合せ溶接方法 Withdrawn JPH10128540A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103753042A (zh) * 2014-01-20 2014-04-30 东北大学 一种铜钢双金属搭桥焊接方法
CN110666298A (zh) * 2019-09-06 2020-01-10 中铁九桥工程有限公司 一种高性能耐候桥梁钢全熔透t型接头复合焊方法

Cited By (3)

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CN103753042A (zh) * 2014-01-20 2014-04-30 东北大学 一种铜钢双金属搭桥焊接方法
CN103753042B (zh) * 2014-01-20 2016-05-11 东北大学 一种铜钢双金属搭桥焊接方法
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Effective date: 20040106