JPH10128241A - 気流式ds分級装置 - Google Patents

気流式ds分級装置

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JPH10128241A
JPH10128241A JP30568196A JP30568196A JPH10128241A JP H10128241 A JPH10128241 A JP H10128241A JP 30568196 A JP30568196 A JP 30568196A JP 30568196 A JP30568196 A JP 30568196A JP H10128241 A JPH10128241 A JP H10128241A
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JP
Japan
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center core
classification
core
fine particles
separator
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JP30568196A
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English (en)
Inventor
Satoru Okano
覚 岡野
Nobuyasu Makino
信康 牧野
Kenichi Uehara
賢一 上原
Kazuyuki Matsui
一幸 松井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回気流のパターンを変え、分級室内で旋回
する微粒子が停留しないようにする。 【解決手段】 センターコア7の下側表面16とセパレ
ーターコア9の上側表面17との傾斜面を異ならしめ、
それらの間に形成される分級室4内に縮流又は拡大流を
発生させる。この気流式DS分級装置の実現には、セン
ターコア7の下側表面に、センターコア7の下側表面に
密着する形状を持ち、さらに中心の一部が空洞となって
いる円形部材23をあてがい接着させる。これにより円
形部材23の下側表面が、センターコア下側表面16と
なる。この構成により、センターコア7の下側表面ある
いはセパレーターコア9の上側表面上で、力が釣り合っ
て旋回しながら停留している微粒子に対し、中心軸19
に沿った方向に変動を引き起こすため、微粒子の停留を
回避させ、さらに停留による微粒子の再凝集の回避及び
高精度な分級がなされ、全体の分級収率を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気流式DS(ディ
スパーションセパレータ)分級装置、より詳細には、ト
ナー等の小粒径粒子の分級装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法、静電写真法等の画像形成方
法では、静電潜像を現像するためにトナーが使用され
る。最終製品が微細粒子であることが要求される静電潜
像のトナー製造における原料固体粒子を、粉砕及び分級
して最終製品を得るには、結着剤樹脂、着色剤(染料、
顔料、磁性体等)などの所定材料を溶融混練し、冷却し
て固化させた後粉砕して分級する。電子写真トナーなど
の微粒子粉体を分級するためには、一般的に旋回気流を
利用する気流式分級装置が使用され、例えば、ディスパ
ージョンセパレータ(DS、日本ニューマチック社製、
以下、DSとする)が使用される。
【0003】特開平7−155697号公報において
は、分級室の形状変更に関する発明として、センターコ
アの外周端部形状に曲率を持たせることで、コアンダー
効果を発生させて高精度な分級を狙った気流式DS分級
機が提案されている。
【0004】特開平7−148467号公報において
は、分級室の形状変更に関する発明として、セパレータ
ーコア径を可変とすることで、分級条件の最適化を狙っ
た気流式DS分級機が提案されている。
【0005】特開平6−154708号公報において
は、分級室の形状変更に関する発明として、セパレータ
ーコアの外周付近の位置で2つに分離させ、そこに間隔
を設けることにより、高精度な分級を狙った気流式DS
分級機が提案されている。
【0006】最初に、図12は、本発明が適用される従
来の気流式DS分級装置の一例を説明するための図で、
図示のように、該気流式DS分級装置は、上から分散室
5、本体ケーシング1、分級室4、下部ケーシング2、
ホッパー3等から構成されている。分散室5の上部外周
面に1次空気流及び粉体材料供給のための分散室流入口
6が周面上、外側からの流入として接続されている。分
散室5内の下に中央が高い円錐状のセンターコア7が取
り付けられており、このセンターコア7の下縁外周囲に
環状の供給溝8が形成されている。分級室4の底部には
中央部分に微粉排気口11への円筒状の流路を有する円
錐状のセパレーターコア9が具備されており、このセパ
レーターコア9の下縁外周囲には環状の粗粉排出口10
が形成されている。分級室4の下部周壁外周部には、二
次空気流が流入するための流路が羽根形状をした二次空
気流入口12(ルーバーとも呼ばれる)が具備されてお
り、粉体材料を分散させると共に旋回速度を加速させる
ように構成されている。
【0007】気流式DS分級方式の分級原理は、分級室
内において流入する二次空気流が粉体材料を旋回状に半
自由流動させる際、該粉体材料中の粗粒子と微粒子に対
して動く遠心力及び向心力が異なることを利用するもの
である。従って、分級室内では、分散された粗粒子や微
粒子が再凝集することなく、速やかに粗粒子と微粒子に
分級させることが望ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
気流式DS分級装置では、分級室4の上下面を構成する
センターコア7の下側表面とセパレーターコア9の上側
表面のそれぞれの傾斜が同じであるため、両面に挟まれ
た旋回流路を流れる旋回気流は単調となる。これによ
り、センターコア7の下側表面あるいはセパレーターコ
ア9の上側表面において、作用する遠心力と向心力が釣
り合いの状態にある微粒子は、旋回しながら停留する場
合が生ずる。停留する微粒子は、他の粗粒子もしくは微
粒子と再凝集して見かけ上粗粒子となり易く、その結
果、粗粒子として回収される。このような粗粒子が最終
製品に混入されている場合、製品は高精度な粒径分布を
持ち得ず、製品トナー中でそのような粗粒子が解離して
極微粒子となった場合、電子写真で画像を形成する際の
画像品質を低下させる。また、停留中の微粒子はセンタ
ーコア7の下側表面あるいはセパレーターコア9の上側
表面に付着し易く、分級室4の形状が変化して分級条件
を変える可能性があり、また分級装置の保守作業に支障
を来す。
【0009】上記従来技術の問題に対し、本発明は、セ
ンターコア7の下側表面とセパレーターコア9の上側表
面に挟まれた旋回流路の厚みに、場所に依存して変化を
与えることにより、旋回気流のパターンを変え、分級室
内で旋回する微粒子が停留しないようにすることを狙っ
た新規な粒子分級装置を提案するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、粉体
材料と一次空気流との混合流体を装置上部の円筒形状を
有した分散室に導入し、その後、分散室下部に位置し、
かつ、上側はセンターコア、下側はセパレーターコア、
側面側は二次空気流が流入する二次空気流入口から構成
された分級室に導入して、該粉体材料を気流により粗粒
子及び微粒子に分離する気流式DS分級装置において、
前記センターコアの下側表面の傾斜とセパレーターコア
の上側表面の傾斜を異ならしめ、もって、分級室の上下
面を構成するセンターコア下側表面とセパレーターコア
上側表面に挟まれた旋回流路の厚みに、場所に依存して
変化を与えることができ、これにより旋回気流のパター
ンが変わり、分級室内で旋回する微粒子が停留せず、粗
粒子や微粒子の再凝集が回避でき、分級の高効率化が図
れるようにしたものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記センターコアを着脱可能とし、もって、センタ
ーコアの上側表面等に付着した粉体材料等の清掃及び保
守作業の効率化が図れるようにしたものである。請求項
3の発明は、請求項2の発明において、前記センターコ
アの高さ変更を可能とし、もって、分散・分級条件の最
適化の設定が可能となるようにしたものである。
【0012】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記センターコアを振動する振動手段を有すること
を特徴とし、もって、センターコアが振動することによ
るセンターコア表面上の付着粒子が回避でき、一層の分
級の高効率化が図れるようにしたものである。請求項5
の発明は、請求項3の発明において、センターコアに振
動手段を有することを特徴とし、もって、センターコア
が振動することによるセンターコア表面上の付着粒子が
回避でき、一層の分級の高効率化が図れるようにしたも
のである。請求項6の発明は、請求項3の発明におい
て、前記センターコアと共に高さ変化が可能な振動手段
を有することを特徴とし、もって、センターコアが振動
することによるセンターコア表面上の付着粒子が回避で
き、一層の分級の高効率化が図れるようにしたものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】
(請求項1の発明)図1は、本発明による気流式DS分
級装置の一実施例を説明するための概略構成図、図2は
図1に示した分級装置の要部拡大図である。なお、全図
を通して同様の作用をする部分には同一の参照番号が付
してある。請求項1の気流式DS分級装置は、図1に示
した気流式DS分級装置において、図2に詳細に示すよ
うに、分級室4の上下面を構成するセンターコア7の下
側表面とセパレーターコア9の上側表面が、それぞれセ
ンターコア下側表面16、セパレーターコア上側表面1
7であって、さらにセンターコア下側表面16とセパレ
ーターコア上側表面17は、中心軸19からの傾斜が異
なっているものである。
【0014】従来、セパレーターコア9の上側表面17
は、該セパレーターコア9の下側表面21と同様の中心
軸19からの傾斜を有するセパレーターコア9の上側表
面18であり、さらにセンターコア7の下側表面16
は、セパレーターコア9の上側表面18と同様の中心軸
19からの傾斜を有するセンターコア下側表面15であ
り、これによりセンターコア7の下側表面15とセパレ
ーターコア9の上側表面18の中心軸19からのそれぞ
れの傾斜は同じとなっている(図1には、従来技術とし
て示してある)。
【0015】請求項1の発明によると、図2に示すよう
に、分級室4の上下面を構成するセンターコア7の下側
表面16とセパレーターコア9の上側表面17により挟
まれた旋回流路の中心軸19方向の厚みは、中心軸19
からの距離に依存して変わる。このため、分級室4内部
では、微粉排気口11へ向かう旋回気流14のうちの半
径方向及び中心軸19に沿った方向の成分が、中心軸1
9からの距離に依存して変化する。この結果、図3に示
すように、中心軸19方向への縮流22あるいは拡大流
となる(図3には縮流22のみ示してある)。
【0016】また、環状の供給溝8及び二次空気流入口
12からの旋回気流14の影響も受け、全体で分級室4
内部の旋回気流14を変化させる。これに伴い、センタ
ーコア7の下側表面あるいはセパレーターコア9の上側
表面上で、力が釣り合って旋回しながら停留している微
粒子に対し、中心軸19に沿った方向に変動を引き起こ
すため、微粒子の停留を回避させ、さらに停留による微
粉子の再凝集の回避及び、高精度な分級がなされる。高
精度な分級は、全体の分級収率を向上させる。
【0017】請求項1で示す流気式DS分級方式に関
し、センターコア7及びセパレーターコア9の形状で決
まる制約条件により、センターコア7の下側表面16と
セパレーターコア9の上側表面17のそれぞれの中心軸
19からの傾斜の決め方を以下に示しておく。 センターコア7の下側表面16の決め方:センター
コア7の上側表面20と中心軸19との鋭角側からの傾
斜角<センターコア下側表面16と中心軸19との鋭角
側からの傾斜角<90°。 セパレーターコア9の上側表面17の決め方:セパ
レーターコア上側表面17と中心軸19との鋭角側から
の傾斜角<セパレーターコア下側表面21と中心軸19
との鋭角側からの傾斜角。
【0018】請求項1の発明による気流式DS分級装置
は、センターコア7の下側表面16あるいはセパレータ
ーコア9の上側表面17、あるいは、これら2つを有す
る気流式DS分級装置で、この気流式DS分級装置の実
現には、既存の形状に別部材をあてがうか、あるいは形
状全体を作り直すかの方法がある。
【0019】図4に示す気流式DS分級装置は、センタ
ーコア7に別部材23(斜線にて示す)を設ける方法で
実現させている。センターコア7の下側表面に、ちょう
どセンターコア7の下側表面に密着する形状を持ち、さ
らに、中心の一部が空洞となっている円形部材23をあ
てがい、接着させている。これにより円形部材23の下
側表面が、センターコア下側表面16となる。
【0020】上述の構成により、センターコア7の下側
表面あるいはセパレーターコア9の上側表面上で、力が
釣り合って旋回しながら停留している微粒子に対し、中
心軸19に沿った方向に変動を引き起こすため、微粒子
の停留を回避させ、さらに、停留による微粒子の再凝集
の回避及び高精度な分級がなされ、全体の分級収率を向
上させる。
【0021】上記装置の分級実施例を以下に示す。スチ
レン−アクリル共重合樹脂85重量%とカーボンブラッ
ク15重量%の混合物をロールミルにて溶融混練し、冷
却固化させた後ハンマーミルにて粗粉砕した。次に、こ
の粗粉砕物をジェットミルにて重量平均粒子径9.0
〔μm〕に微粉砕して微粉砕物を得た。この微粉砕物
を、センターコア7の下側表面16を、中心軸19から
の傾斜角が既存のセンターコア7の下側表面15の中心
軸19からの角度と、90°の中間の角度になるように
構成した気流式DS分級装置において分級した。この結
果、重量平均粒子径9.1〔μm〕、4〔μm〕以下の
極微粒子の個数含有率9.0%の電子写真トナーを得
た。
【0022】なお、以上には、センターコア7の下側表
面16に別部材23を設けている例について説明した
が、セパレーターコア9の上側表面17へ別部材を取り
付けることでも達成できる。また、センターコア7の形
状全体をセンターコア7の下側表面16を持つ構成へ、
あるいは、セパレーターコア9の形状全体をセパレータ
ーコア上側表面17を持つ構成へ、あるいは、その両方
へ作り直しても分級収率の向上が期待できる。
【0023】(請求項2の発明)図5は、請求項2の発
明の概要を示す図で、この発明は、請求項1の発明に加
えて、通常センターコア7が分散室5の内壁に、センタ
ーコア取り付け部材24を介して取り付けられているの
に対して、センターコア取り付け部材24と分散室5の
内壁の間に、センターコア着脱機構25を有するもので
ある。この発明によると、センターコア7の上側表面2
0等に付着した粉体材料等の清掃及び保守作業の効率化
が図れると共に、センターコア7の下側表面あるいはセ
パレーターコア9の上側表面上で、力が釣り合って旋回
しながら停留している微粒子に対し、中心軸19に沿っ
た方向に変動を引き起こすため、微粒子の停留を回避さ
せ、さらに停留による微粒子の再凝集の回避及び高精度
な分級がなされ、全体の分級収率を向上させる。
【0024】図6は、請求項3の発明の気流式DS分級
装置の一例を説明するための要部斜視図で、この気流式
DS分級装置は、前述の気流式DS分級装置に加えて、
センターコア取り付け部材24の分散室5の内壁側の端
末が鍵形状をなす鍵形状部材26及び、分散室5の内壁
面上に取り付けられた鍵穴形状を有する鍵穴形状部材2
7を持ち、その両者がかみ合う構成となっており、この
構成により、センターコア上側表面20等に付着した粉
体材料等の清掃及び保守においては、鍵形状部材26と
鍵穴形状部材27との着脱により、作業の効率化が可能
となる。また、センターコア7の下側表面あるいはセパ
レーターコア9の上側表面上で、力が釣り合って旋回し
ながら停留している微粒子に対し、中心軸19に沿った
方向に変動を引き起こすため、微粒子の停留を回避さ
せ、さらに停留による微粒子の再凝集の回避及び高精度
な分級がなされ、全体の分級収率を向上させる。
【0025】(請求項3の発明)図7は、請求項4の発
明の概要を示す図で、この気流式DS分級方式は、前述
のセンターコア着脱機構25の機能に分散室5の内壁面
垂直方向に垂直移動可能手段28を付加したものであ
る。この発明により、センターコア7は分散室5内部で
高さ変更が可能となり、分散及び分級条件の変更が可能
となる。これにより、最適な分散・分級条件の設定が可
能となると共に、センターコア7の清掃及び、保守作業
の効率化及び、センターコア7の下側表面あるいはセパ
レーターコア9の上側表面上で、力が釣り合って旋回し
ながら停留している微粒子に対し、中心軸19に沿った
方向に変動を引き起こすため、微粒子の停留を回避さ
せ、さらに停留による微粒子の再凝集の回避及び、高精
度の分級がなされ、全体の分級収率を向上させる。
【0026】図8は、図7に示した分級装置の一実施例
を説明するための要部概略構成図で、この気流式DS分
級装置は、分散室5の内壁面に垂直に移動可能な経路と
なる垂直移動レール29及び、前述の鍵穴形状部材27
がこれに沿って移動可能な機能を有するもので、これに
より、鍵穴形状部材27が垂直移動レール29上を移動
し、同時に鍵形状部材26及び、これに付加されたセン
ターコア7も移動可能となる。
【0027】上述の構成により、移動可能なセンターコ
ア7のため最適な分散・分級条件の設定が可能となると
共に、センターコア7の清掃及び、保守作業の効率化な
らびに、センターコア7の下側表面あるいはセパレータ
ーコア9の上側表面上で、力が釣り合って旋回しながら
停留している微粒子に対し、中心軸19に沿った方向に
変動を引き起こすため、微粒子の停留を回避させ、さら
に停留による微粒子の再凝集の回避及び、高精度な分級
がなされ、全体の分級収率を向上させる。
【0028】次に、上記装置の分級実施例について説明
する。スチレン−アクリル共重合樹脂85重量%とカー
ボンブラック15重量%の混合物をロールミルにて溶融
混練し、冷却固化させた後、ハンマーミルにて粗粉砕し
た。次に、この粗粉砕物をジェットミルにて重量平均粒
子径9.0〔μm〕に微粉砕して微粉砕物を得た。この
微粉砕物を、センターコア7の下側表面16を、中心軸
19からの傾斜角が既存のセンターコア7の下側表面1
5の中心軸19からの角度と、90°の中間の角度にな
るように設定し、さらに、通常のセンターコア7の分散
室5での取り付け位置に対し、10mm下方に配置させ
た気流式DS分級装置において分級した。この結果、重
量平均粒子径9.1〔μm〕、4〔μm〕以下の極微粒
子の個数含有率8.7%の電子写真トナーを得た。
【0029】図9は、請求項4の発明を説明するための
要部概略構成図で、この気流式DS分級装置は、請求項
1の発明に加え、センターコア7に対し、振動源及び振
動子を有する振動手段30を付加したもので、これによ
り、センターコア7に接触した振動手段30が、分級稼
動時にセンターコア7を振動させることにより、センタ
ーコア7の表面上で粉体材料の付着が回避されると共
に、センターコア7の下側表面あるいはセパレーターコ
ア9の上側表面上で、力が釣り合って旋回しながら停留
している微粒子に対し、中心軸19に沿った方向に変動
を引き起こすため、微粒子の停留を回避させ、さらに停
留による微粒子の再凝集の回避及び、高精度な分級がな
され、全体の分級収率を向上させる。
【0030】図9に示した気流式DS分級装置は、セン
ターコア7に付加する振動手段30として、振動源を加
振器とし、これに加振棒を付加したもので、稼動時に振
動手段30として加振器が振動することで、これに接続
された加振棒31が振動し、さらにこれにつながれたセ
ンターコア7が振動することにより、センターコア7の
上側表面上に粉体材料の付着が回避されると共に、セン
ターコア7の下側表面あるいはセパレーターコア9の上
側表面上で、力が釣り合って旋回しながら停留している
微粒子に対し、中心軸19に沿った方向に変動を引き起
こすため、微粒子の留停を回避させ、さらに停留による
微粒子の再凝集の回避及び、高精度な分級がなされ、全
体の分級収率を向上させる。
【0031】上記装置の分級実施例を以下に示す。スチ
レン−アクリル共重合樹脂85重量%とカーボンブラッ
ク15重量%の混合物をロールミルにて溶融混練し、冷
却固化させた後、ハンマーミルにて粗粉砕した。次に、
この粗粉砕物をジェットミルにて重量平均粒子径9.0
〔μm〕に微粉砕して微粉砕物を得た。この微粉砕物
を、センターコア下側表面B16を、中心軸19からの
傾斜角が既存のセンターコア7の下側表面15の中心軸
19からの角度と、90°の中間の角度になるように設
定し、さらに、センターコア7に加振器30を付加した
気流式DS分級装置において分級した。この結果、重量
平均粒子径9.1〔μm〕、4〔μm〕以下の極微粒子
の個数含有率8.5%の電子写真トナーを得た。
【0032】(請求項5の発明)図10は、請求項5の
発明を説明するための要部概略構成図で、この気流式D
S分級方式は、センターコア7に対し、着脱機構25及
び振動源及び振動子を有する振動手段30を付加したも
ので、稼動時に振動手段30がセンターコア7を振動さ
せるため、センターコア7の表面上に粉体材料の付着が
回避されると共に、センターコア7の着脱が可能である
ことにより、センターコア7の清掃及び、保守作業の効
率化ならびに、センターコア7の下側表面あるいはセパ
レーターコア9の上側表面上で、力が釣り合って旋回し
ながら停留している微粒子に対し、中心軸19に沿った
方向に変動を引き起こすため、微粒子の停留を回避さ
せ、さらに停留による微粒子の再凝集の回避及び、高精
度な分級がなされ、全体の分級収率を向上させる。
【0033】上記の気流式DS分級装置は、センターコ
ア7に付加する振動手段30として、振動源30を加振
器とし、これに加振棒31がセンターコア7に接触する
構成を持つもので、この構成により、稼動時に振動手段
30として加振器が振動することで、これに接続された
加振棒が振動し、さらにこれにつながれたセンターコア
7が振動することにより、センターコア7の表面上に粉
体材料の付着が回避されると共に、センターコア7の着
脱が可能であることにより、センターコア7の清掃及
び、保守作業の効率化ならびに、センターコア7の下側
表面あるいはセパレーターコア9の上側表面上で、力が
釣り合って旋回しながら停留している微粒子に対し、中
心軸19に沿った方向に変動を引き起こすため、微粒子
の留停を回避させ、さらに停留による微粒子の再凝集の
回避及び、高精度な分級がなされ、全体の分級収率を向
上させる。
【0034】(請求項6の発明)図11は、請求項6の
発明の一実施例を説明するための要部概略構成図で、こ
の気流式DS分級方式は、センターコア7に対し、振動
源及び振動子を有する振動手段30が、センターコア7
と共に高さ変更が可能な構成を持つもので、セパレータ
ーコア7と共に高さ変更が可能な振動手段30は、例え
ば、分散室5の内壁面にあって、さらに垂直移動可能手
段28を有するセンターコア着脱機構25に接続する構
成が可能である。
【0035】この分級装置は、稼動時に振動手段30が
センターコア7を振動させるために、センターコア7の
表面上に粉体材料の付着が回避されると共に、センター
コア7の着脱が可能であることにより、センターコア7
の清掃及び、保守作業の効率化ならびに、センターコア
7が分散室5内で高さ変更が可能なことにより、最適な
分散・分級条件の設定が可能となると共に、センターコ
ア7の下側表面あるいはセパレーターコア9の上側表面
上で、力が釣り合って旋回しながら停留している微粒子
に対し、中心軸19に沿った方向に変動を引き起こすた
め、微粒子の停留を回避させ、さらに停留による微粒子
の再凝集の回避及び、高精度な分級がなされ、全体の分
級収率を向上させる。
【0036】上記気流式DS分級装置は、図8に示した
ように、垂直移動レール29に沿ったセンターコア7と
共に移動可能な鍵穴形状部材27に接続された加振器3
0及び加振棒31が、センターコア7に常時接触可能な
構成を持つもので、この構成により、稼動時にセンター
コア7と共に移動できる加振器及び加振棒が振動するこ
とで、これにつながれたセンターコア7が振動し、セン
ターコア7の表面上に粉体材料が付着するのを回避する
と共に、センターコア7の移動可能なことにより最適な
分散・分級条件の設定が可能となり、さらにセンターコ
ア7着脱が可能であることでセンターコア7の清掃及
び、保守作業の効率化が図れ、ならびに、センターコア
7の下側表面あるいはセパレーターコア9の上側表面上
で、力が釣り合って旋回しながら停留している微粒子に
対し、中心軸19に沿った方向に変動を引き起こすた
め、微粒子の停留を回避させ、さらに停留による微粒子
の再凝集の回避及び、高精度な分級がなされ、全体の分
級収率を向上させる。
【0037】上記装置の分級実施例を以下に示す。スチ
レン−アクリル共重合樹脂85重量%とカーボンブラッ
ク15重量%の混合物をロールミルにて溶融混練し、冷
却固化させた後、ハンマーミルにて粗粉砕した。次に、
この粗粉砕物をジェットミルにて重量平均粒子径9.0
〔μm〕に微粉砕して微粉砕物を得た。この微粉砕物
を、センターコア7の下側表面16を、中心軸19から
の傾斜角が既存のセンターコア7の下側表面15の中心
軸19からの角度と、90°の中間の角度になるように
設定し、さらに、センターコア7にセンターコア7と共
に移動可能な過振器を付加した気流式DS分級装置にお
いて分級した。この結果、重量平均粒子径9.1〔μ
m〕、4〔μm〕以下の極微粒子の個数含有率8.2%
の電子写真トナーを得た。
【0038】
【発明の効果】
(請求項1の効果)分級室内に流入する二次空気流が粉
体材料を旋回状に半自由流動させる際、該粉体材料中の
粗粒子と微粒子に対して働く遠心力及び向心力が異なる
ことを利用する分級原理を用いる気流式DS分級装置に
おいては、分級室内部では分散された粗粒子や微粒子が
再凝集することなく、速やかに粗粒子と微粒子に分級さ
せる必要がある。請求項1の発明よると、分級室の上下
面を構成するセンターコア下側表面とセパレーターコア
上側表面に挟まれた旋回流路の厚みに、場所に依存して
変化を与えることができ、これにより旋回気流のパター
ンが変わり、分級室内で旋回する微粒子が停留せず、粗
粒子や微粒子の再凝集が回避でき、分級の高効率化が図
れる。
【0039】(請求項2の効果)請求項2の発明による
と、請求項1の発明において、前記センターコアを着脱
可能としたので、請求項1の効果に加えて、センターコ
アの上側表面等に付着した粉体材料等の清掃及び保守作
業の効率化が図れる。
【0040】(請求項3の効果)請求項3の発明による
と、請求項2の発明において、前記センターコアの高さ
を変更可能としたので、請求項2の効果に加えて、分散
・分級条件の最適化の設定が可能となる。
【0041】(請求項4の効果)請求項4の発明による
と、請求項1の発明において、前記センターコアを振動
させるようにしたので、請求項1の効果に加えて、セン
ターコアが振動することによるセンターコア表面上の付
着粒子が回避でき、一層の分級の高効率化が図れる。
【0042】(請求項5の効果)請求項5の発明による
と、請求項3の発明において、前記センターコアを振動
させるようにしたので、請求項2の効果に加えて、セン
ターコアが振動することによるセンターコア表面上の付
着粒子が回避でき、一層の分級の高効率化が図れる。
【0043】(請求項6の効果)請求項6の発明による
と、請求項3の発明において、前記センターコアと共に
該センターコアを振動する振動手段の高さを変えるよう
にしたので、請求項3の効果に加えて、センターコアが
振動することによるセンターコア表面上の付着粒子が回
避でき、一層の分級の高効率化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される気流式DS分級装置の一
例を説明するための概略構成図である。
【図2】 図1に示した分級装置の要部拡大図である。
【図3】 本発明による分級装置における縮流を説明す
るための図である。
【図4】 請求項1の発明の実施例を説明するための要
部概略構成図である。
【図5】 請求項2の発明の実施例を説明するための要
部概略構成図である。
【図6】 請求項3の発明の一実施例を説明するための
要部斜視図である。
【図7】 請求項4の発明の一実施例を説明するための
要部斜視図である。
【図8】 図3に示した分級装置の具体例を説明するた
めの要部概略斜視図である。
【図9】 請求項4の発明の一実施例を説明するための
要部概略構成図である。
【図10】 請求項5の発明の一実施例を説明するため
の要部概略構成図である。
【図11】 請求項6の発明の一実施例を説明するため
の要部概略構成図である。
【図12】 本発明が適用される従来の気流式DS分級
装置の一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…本体ケーシング、2…下部ケーシング、3…ホッパ
ー、4…分級室、5…分散室、6…分散室流入口、7…
センターコア、8…供給溝、9…セパレーターコア、1
0…粗粉排出口、11…微粉排気口、12…二次空気流
入口、14…旋回気流、15…センターコア7の下側表
面、16…センターコア7の下側表面、17…セパレー
ターコア9の上側表面、18…セパレーターコア9の上
側表面、19…中心軸、20…センターコア7の上側表
面、21…セパレーターコア7の下側表面、22…縮
流、23…円形部材、24…センターコア取り付け部
材、25…センターコア着脱機構、26…鍵形状部材、
27…穴形状部材、28…垂直移動可能手段、29…垂
直移動レール、30…振動手段、31…加振棒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 一幸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体材料と一次空気流との混合流体を装
    置上部の円筒形状を有した分散室に導入し、その後、分
    散室下部に位置し、かつ、上側はセンターコア、下側は
    セパレーターコア、側面側は二次空気流が流入する二次
    空気流入口から構成された分級室に導入して、該粉体材
    料を気流により粗粒子及び微粒子に分離する気流式DS
    分級装置において、前記センターコア下側表面の傾斜と
    セパレーターコア上側表面の傾斜が異なることを特徴と
    する気流式DS分級装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記センターコアが
    着脱可能であることを特徴とする気流式DS分級方式。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記センターコアの
    高さ変更が可能であることを特徴とする気流式DS分級
    方式。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記センターコアを
    振動する振動手段を有することを特徴とする気流式DS
    分級方式。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記センターコアに
    振動手段を設けることを特徴とする気流DS分級方式。
  6. 【請求項6】 請求項3において、前記センターコアと
    共に高さ変化が可能な振動手段を有することを特徴とす
    る気流式DS分級方式。
JP30568196A 1996-10-31 1996-10-31 気流式ds分級装置 Pending JPH10128241A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009034560A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Nisshin Seifun Group Inc 粉体分級装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009034560A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Nisshin Seifun Group Inc 粉体分級装置

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