JPH10127959A - 回転式電気かみそり - Google Patents

回転式電気かみそり

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JPH10127959A
JPH10127959A JP28673996A JP28673996A JPH10127959A JP H10127959 A JPH10127959 A JP H10127959A JP 28673996 A JP28673996 A JP 28673996A JP 28673996 A JP28673996 A JP 28673996A JP H10127959 A JPH10127959 A JP H10127959A
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shaft
inner blade
base
hole
output shaft
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JP28673996A
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Masatoshi Tanaka
正俊 田中
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、内刃台を回転させる係合軸とモータ
の出力軸との位置づれを防止した回転式電気かみそりの
提供にある。 【解決手段】モータ2を収納し配設室(内刃台配設部)
10を有する本体ケース1と、モータ2の出力軸2aの
寸法誤差を吸収する間隙G1を有する嵌合穴24を有し
モータ2の出力軸2aに嵌合する係合軸20と、収納室
10に設けた外刃30と、奥部に段部43(突当部)を
有した挿入孔41に係合軸20を挿入して取付けられる
内刃台40とを備えたものにおいて、前記係合軸20の
先端側に軸芯側に変位可能な複数の弾性片26を設け、
挿入孔41の奥部にこの挿入孔41に連続して形成され
前記弾性片26の先端部が入り込む逃げ孔42を設け、
内刃台50に軸方向の異常な押圧力が加わった際にこの
押圧力の一部を弾性片26により吸収し係合軸20と出
力軸2aの位置ずれを防止した回転式電気かみそり。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転式電気かみ
そりのモータの出力軸とこの出力軸に取り付けられ、内
刃台に回転力を伝達する係合軸の取り付けに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回転式電気かみそりにおいては、
モータの出力軸に係合軸を取り付け、この係合軸を複数
の内刃が取り付けられた内刃台と係合させて、モータの
回転力を前記内刃台に伝達させる構成となっている。そ
の構成を図5に基づいて説明する。図5において100
は回転式電気かみそりの本体ケースで、この本体ケース
100には内刃台配設室101が形成され、この内刃台
収納室101は図に示すように底壁102とこの底壁1
02の外周部に形成され外周面に雌ねじ103aが形成
された環状壁103とで構成されるとともに、図におい
て上方に開口104が形成された有底筒状に形成され、
また、前記底壁102には貫通孔105が形成されてい
る。また、前記本体ケース100内にはモータ110が
図示しないねじによって前記底壁102に取り付けられ
て収納されており、このモータ110の出力軸111は
前記貫通孔105を貫通して内刃台収納室101内に突
出して設けられている。この出力軸111には凹凸から
なる係合部121が形成されとともに前記出力軸111
が挿入される嵌合穴122が形成された係合軸120
が、前記嵌合孔122に出力軸111を嵌合することに
より取り付けられている。
【0003】そして、前記係合穴122は図に示すよう
にモータ110を構成する各部品の製造上等から生じる
寸法のバラツキから生じる軸方向の誤差(寸法が大きく
なる誤差)を吸収するための間隙Gが形成されている。
【0004】また、前記内刃台収納室101には外刃1
31を一体に取り付けるとともに内側た雄ねじ130a
が形成された外刃枠130が、雄ねじ130aを前記雌
ねじ103aに螺合して取り付けられるようになってい
る。
【0005】つぎに、内刃台140は円形状に形成され
中央部に下方に開口するとともに奥部に突当部141a
が形成された嵌合穴141が形成され、また、外周部に
は放射状に形成され内刃150が取り付けられる複数の
内刃取付孔142が形成されている。そして、内刃15
0が取り付けられた内刃台140は前記嵌合孔141を
前記出力軸111に取り付けた係合軸120に嵌合して
取り付けられている。そして、内刃台140が前記係合
軸120に嵌合して取り付けられた状態では、嵌合孔1
41の突当部141aが前記係合軸120の先端に当接
して位置決めされ内刃台140は内刃収納室101内の
所定位置に位置することになる。このとき内刃150は
ばね155によって上方に付勢されてその刃先151は
外刃131の内面に所定の圧接力で圧接されているよう
になっている。
【0006】そして、前記係合軸120の係合穴122
に間隙Gを設けている理由は、上述したようにモータ1
10の構成部品の寸法のバラツキから生じる軸方向の寸
法誤差をこの間隙Gで吸収させ、係合軸120に嵌合さ
せて取り付けた前記内刃台140を内刃台収納室101
内の所定位置に位置させるようにするためである。つま
り、前記間隙Gを設けていない場合はモータ110の各
構成部品の寸法のバラツキにより軸方向な大きくなる寸
法誤差が生じると、この出力軸111に取り付けられる
係合軸120の先端の位置が所定位置とならず、内刃台
140が所定位置に位置しなくなり内刃150の刃先1
51の外刃131の内面への圧接力が小さくなり両者の
良好な摺接関係が得られず良好な髭剃りができなくな
り、また、圧接力が小さくなることに起因して内刃の刃
先151と外刃131の接触がルーズとなり、内刃15
0の刃先151および外刃131の内面がに異常摩耗す
る等の事態が生じることになるが、前記間隙Gを設ける
ことによって出力軸111の寸法誤差を吸収して係合軸
120の先端を所定位置に位置決めして出力軸111に
取り付けられることにより、内刃150と外刃131の
内面とを良好な摺接関係とすることができる。
【0007】ところで、上記のように構成された回転式
電気かみそりにおいては、内刃台収納室101内に溜ま
った髭屑の除去あるいは、内刃150または内刃台14
0の清掃などをするために、外刃131を外し前記髭屑
の除去あるいは内刃150または内刃台140の清掃を
なすものである。そして、清掃後再び内刃台140を係
合軸120に取り付ける際に、誤ってあるいは何らかの
事情により内刃台140が内刃台収納室101に強く押
し込まれる、つまり出力軸111と係合軸120との固
定力より大きな押圧力が加わると、前記係合軸120と
出力軸111との間に間隙Gが設けられてため、係合軸
120が出力軸111方向に移動してしまうという事態
が生じてしまう。その結果、内刃150の刃先151の
外刃131の内面に対する圧接力が弱まる等して、内刃
150の刃先と外刃131の内面との良好な圧接関係が
損なわれ、上述したように良好な髭剃りができなくな
り、また、内刃150のは刃先151および外刃131
の内面が異常磨耗する等の事態が生じる。
【0008】このため従来は、出力軸111の係合軸1
20の嵌合穴122とを接着剤により固着するようにし
ているため、この出力軸111に係合軸120を取り付
ける作業が繁雑となりひいては生産性の低下につながる
ものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の回
転子機電気かみそりにおいては、モータ110の出力軸
111の寸法誤差を吸収するため、係合軸120の係合
穴122に間隙Gを設けて出力軸111に係合軸120
を取り付ける構成となっているたため、内刃台140等
の清掃後等に誤って内刃台140を係合軸120側に強
く押し付けると、この内刃台140によって押圧されて
係合軸120が出力軸111側に移動し内刃150の刃
先151の外刃131の内面に対する圧接力が弱まる等
して、内刃150の刃先151と外刃131の内面との
良好な圧接関係が損なわれてしまい良好な髭剃りができ
なくなるという事態が生じる虞があるため、出力軸11
1の係合軸120の嵌合穴122とを接着剤等により固
着しなければならず、このため出力軸111に係合軸1
20を取り付ける作業が繁雑となりひいては生産性の低
下につながるという問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、請求項1記載の発明は、内部に
モータを収納するとともに内刃台配設部が設けられた本
体ケースと、前記モータの出力軸が嵌合されるとともに
嵌合される出力軸の嵌合寸法より深さの深い嵌合孔を有
しこの嵌合孔に前記出力軸を嵌合して前記内刃台配設部
に突出させた係合軸と、多数の髭導入孔を有し前記内刃
台配設部に着脱可能に取り付けられる外刃と、中央部に
突当部を奥部に有する挿入孔を設けるとともにこの挿入
孔に前記係合軸を挿入し係合軸の先端を前記突当部に当
接させて取り付けられた内刃台と、この内刃台に弾性部
材によって付勢されて取り付けられ前記外刃の内面を摺
接する内刃とを備えた電気かみそりにおいて、前記係合
軸の先端側に軸芯側に変位可能とした複数の弾性片を設
けるとともに前記突当部の内側に軸芯側に変位した前記
弾性片の先端部が入り込む逃げ孔を設けた回転式電気か
みそりとしたものである。
【0011】このように構成した請求項1記載の発明
は、内刃台等の清掃後等に内刃台を内刃配設部に配設す
る際に、何等かの事情によって内刃台が内刃台収納部の
内側方向に強く押されて内刃台に異常な押圧力が加わっ
たとしても、この異常の押圧力の一部を係合軸の先端側
に形成した軸芯側に変位可能した複数の弾性片の軸芯側
への変位によって吸収して、係合軸の軸方向への押圧力
を減少させて係合軸が出力軸に沿って移動することを防
止するという作用を有するものである。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明における、弾性片の先端部と逃げ孔の開口縁の
少なくともいずれか一方に傾斜面を形成した回転式電気
かみそりとしたものである。
【0013】このように構成した、請求項2記載の発明
は、請求項1記載の発明の作用に加えて、弾性片の先端
部と逃げ孔の開口縁の少なくともいずれか一方に傾斜面
を形成する構成としたことから、請求項1記載の発明の
作用に加えて、係合軸に形成した弾性片の軸芯側への変
位を容易にできることから、内刃台が内刃台収納部の内
側方向に強く押されて内刃台に異常な押圧力が加わった
場合、係合軸の軸方向への押圧力の減少がさらに効果的
になされ係合軸が出力軸に沿っ移動することをより確実
に防止できるという作用を有するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態を
図1ないし図6に基づいて説明する。
【0015】図1において、Aは電気かみそりであり、
この電気かみそりAは、前ケース1aと後ケース1bと
からなる本体ケース1、この本体ケース1内に設けられ
たモータ2(図1では不図示)、外刃30、内刃50が
設けられた内刃台40(図1では不図示)等から構成さ
れている。そして、前記本体ケース1の前ケース1aに
はこの前ケース1aの一端側に突出して形成した環状突
出壁1cが形成され、この環状突出壁1cの先端側の内
部には後に詳述する前記内刃台40等を収納して配設す
る内刃台配設部としての内刃台配設室(以下単に配設室
という)10が形成されている。
【0016】そして、前記配設室10は図2に示すよう
に底壁11とこの底壁11の外周部に形成され外周部に
雄ねじ15が設けられた環状壁12とで構成されととも
に、図2において上側に開口13が形成された有底筒状
に形成されている。また、前記モータ2は図において上
方に設けた取付基準面2bを前記配設室10の底壁11
に形成された嵌合部11aの基準面11bに位置決めさ
れて図示しないねじによって取り付けられて前記本体ケ
ース1に収納されている。
【0017】なお、前記本体ケース1には前記モータ2
に電力を供給する図示しないバッテリーが収納され、ま
た、前記前ケース1aの前部には図1に示すようにバッ
テリーから前記モータ2に電力の供給・停止をする操作
スイッチSが設けられている。
【0018】そして、前記底壁11には貫通孔14が形
成され、この貫通孔14から前記モータ2の出力軸2a
が突出して設けられ、この出力軸2aにはモータ2の回
転力を伝達する係合軸20が取り付けられている。
【0019】この係合軸20は弾性を有する合成樹脂か
らなり、図3に示すように下方側に位置して設けられた
環状鍔部21が設けられ、この環状鍔部21の中央部に
は図において上方に突出させて形成した嵌合軸部22が
一体に形成され、また、前記環状鍔部21の上面にはリ
ブ状に形成した係合凸部23が形成されている。また、
係合軸20には図2に示すように前記環状鍔部21の下
方から嵌合軸部22の略中間部の部位に亘って嵌合孔2
4が形成され、この嵌合孔24に前記モータ2の出力2
aを圧入により嵌合することにより係合軸20は出力軸
2aに取り付けられている。そして、係合軸20を出力
軸2aに圧入した状態においては、出力軸2aの先端と
嵌合孔24の奥部の端面24aとの間には所定の間隙G
1が形成されるようになっている。つまり嵌合孔24の
深さ寸法は出力軸2aが前記嵌合孔24と嵌合する嵌合
寸法(嵌合代)より大きく設定され、出力軸2aを嵌合
孔24に嵌合させた際出力軸2aの先端が嵌合孔24の
端面24aに当接しないようになっている。このことに
よつてモータ2を構成する各部品の製造上等に起因する
誤差が軸方向に大きくなるように生じたとしても、出力
軸2aに係合軸20を嵌合した際に出力軸2aの先端が
前記端面24aに当接することがなく、モータ2の取付
基準面2bから係合軸20の先端までの寸法を所定寸法
とすることができるものである。
【0020】また、前記嵌合軸部22の先端側には図3
に示すように軸方向に沿って形成された複数(この実施
の形態において4個)のスリット25を介して所定長さ
の複数(この実施の形態において4個)の弾性片26が
形成されている。そして、この弾性片26の先端外周端
縁は図5に示すように傾斜面としての曲面26aが形成
され、この曲面26aは弾性片26の先端が後に詳述す
る内刃台40の挿入孔41の突当部43に当接した状態
からさらに押圧された際に、突当部43に連続して形成
された逃げ孔42に入り込むように案内して弾性片26
の係合軸20の軸芯側への変位を容易にするように機能
するものである。
【0021】また、前記配設室10には、外刃30が一
体的に取り付けられた外刃枠31が着脱可能に取り付け
られており、この外刃枠31は合成樹脂からなり略筒状
に形成されるとともに、内周壁には前記配設室10の環
状壁12の外周に形成された雄ねじ15に螺合する雌ね
じ32が形成され、この雌ねじ32を雄ねじ15に螺合
またはこの螺合を解くことにより前記環状壁12つまり
配設室10に対して上述のように着脱できるようになっ
ている。また、前記外刃30は金属薄板からなり図1、
図2に示すように中央部に球面状の凹陥部36が形成さ
れるとともに、図1に示すように前記凹陥部36の外周
部には多数の小孔37aおよびこの小孔37aの外周に
設けた細長孔37bからなる髭導入孔37が形成されて
おり、小孔37aおよび細長孔37bはそれぞれ通常の
髭および癖髭を導入するものである。
【0022】なお、前記外刃枠31の図において上端部
には環状の係合凸縁33が形成されており、この係合凸
縁33は先細状となっており先端部に向かって傾斜する
案内面33aおよび33bが形成されている。
【0023】つぎに、前記配設室10に配設される内刃
台40について説明する。この内刃台40は、合成樹脂
からなり図2、図4に示すように円形形状に形成され、
前記配設室10の底壁11と対向する側つまり図2にお
いて下側の中央部には、内刃台40の中心軸と一致する
軸心を有し前記係合軸20の嵌合軸部22に嵌合する挿
入孔41が形成されている。この挿入孔41は図に示す
ように下側が開口しているとともに、その奥部にはこの
挿入孔41と同一軸心とするとともに挿入孔41より小
径とした逃げ孔42が形成されており、この挿入孔41
に連続して前記小径の逃げ孔42を形成することによっ
て、前記挿入孔41の奥部には突当部としての段部43
が形成されている。つまり、段部43の内側に逃げ孔4
2を形成していものである。また、前記挿入孔41の図
において下方側には前記係合軸20に形成した係合部2
3と互いに係合する係合凹部44が形成されている。
【0024】また、内刃台40には、図2および図4に
示すようにその中心から放射状つまり法線方向に位置し
て内刃台40の中心軸と平行な方向に貫通して形成され
た3個の後詳述する内刃50を遊嵌状態に配設する取付
孔42が設けらている。
【0025】また、前記内刃台40の裏面側には図示し
ないがばね取付穴が3個周方向に3等配されて形成され
ている。このばね取付穴に図4に示すように一端側に略
く字状に屈曲して設けた取付部60bを有し他端側を直
線状の作用部60aとした弾性部材としてのばね60が
前記取付部60bを前記ばね取付穴に挿入して取り付け
られている。このばね60の前記作用部60aは前記取
付孔42の貫通方向と直交する方向に取付孔42を横切
って配設されており、復元状態が図2において上方に位
置するようにして内刃台40に取り付けられている。こ
のことによって内刃50は図において上方に付勢される
ものである。
【0026】また、内刃台40の外周壁には図4に示す
ように3個のコ字状の切欠45が3等配して形成され、
この切欠45には図2に示すように断面U字状に形成し
て弾性を付与された係止片46が形成され、この係止片
46の先端部には突起47が形成され、この突起47は
前記外刃枠20に形成した係合凸縁23と係脱するよう
になっている。また、前記突起47は図において上下面
を傾斜した案内面47a、47bとした先端に向かって
先細状に形成されている。
【0027】そして、この内刃台40は前記外刃30が
取り付けられた外刃枠31に着脱可能に収納されるもの
である。そして、内刃台40を外刃枠31に収納する場
合は、内刃台40を外刃枠20の図2において下方側か
ら挿入して、内刃台40の係止片46の突起47が前記
外刃枠31の係合凸縁33を乗り越えるまで挿入して収
納するものである。また、内刃台40を外刃枠31から
取り外す場合は、内刃台40を外刃枠31の図において
下方側に向けて前記係止片46の突起47が係合凸縁3
3を逆に乗り越えるまで引き出すことにより取り外すこ
とができるものである。そして、前記係止片46の突起
47が係合凸縁33を乗り越えるときは前記係止片46
の弾性力と前記突起47および係合凸縁33にそれぞれ
形成した案内面47a、47bおよび33a、33bと
によってその乗り越えは容易になされるようになってい
る。なお、内刃台40を外刃枠31と一緒に取り外すよ
うにしているのは、外刃30が取り外された際に内刃5
0が取り付けられた内刃台40が配設室10に露出状態
で取り残され、この状態で内刃台40が回転する等によ
る危険防止のためである。
【0028】そして、前記係合軸20を前記挿入孔41
に挿入して内刃台40を係合軸20に取り付けた状態で
は、係合軸20の先端つまり弾性片26の先端は前記突
当部としての段部43に当接して位置決めされており、
この状態では内刃体40は前記モータ2の取付基準面2
bから所定の寸法関係位置として前記収納室10内に配
置されているものである。このことによってばね60に
よって外刃30の内面側に付勢して取り付けられた内刃
50の刃先52は外刃30の内面に所定の圧接力で圧接
されているものである。
【0029】また、前記弾性片26の先端を前記挿入孔
41の段部43に当接させて内刃台40を係合軸20に
取り付けた状態では、前記嵌合凹部44の周囲を囲む環
状壁の下端面44aと前記底壁11に形成した貫通孔1
4の周囲壁の上面14aには間隙dが形成されており、
この間隙dは前記逃げ孔42の軸方向の長さ寸法Dより
も小さく設定されている。つまり、内刃台40が何等か
の事情により下方に大きな力で押し下げられて環状壁の
下端面44aが貫通孔14の周囲壁の上面14aに当接
したとしても、軸芯側に変位した前記弾性片26の先端
部が前記逃げ孔42を貫通しないように設定されている
ものである。
【0030】つぎに、前記内刃台40の取付孔42に配
設される内刃50について説明する。この内刃50は金
属薄板からなり基部51とこの基部51の一端側に一体
に形成された刃先52とから構成されている。そして、
前記基部51には前記ばね60の作用部60aを導入す
る導入溝55が形成されており、この導入溝55はその
一方側に基部51の他端側つまり図において下端側の側
縁に外部と連通させるように開口した導入口55aが形
成され、また、他方側つまり奥部には前記ばね60の作
用部60aと係合する係合孔56が形成されている。
【0031】そして、前記取付部60bを介して前記図
示しないばね取付穴にばね60を取り付けた状態で、取
付孔42に内に内刃50の基部51を挿入していくとば
ね60の作用部60aは、基部51の導入口55aから
導入されて係合孔56に係合し、このばね60によって
内刃は図2において上方に付勢され、刃先52は外刃3
0の内面に圧接するようになっている。
【0032】つぎに、内刃50の内刃台40への取り付
けおよび内刃台40の配設室10内への配設、外刃30
の配設室10への取り付けについて説明する。
【0033】まず、内刃50の内刃台40への取り付け
は、上述したように前記ばね60が取り付けられた内刃
台40の取付孔42に内刃50をその基部51の下端部
から挿入していくと、ばね60の作用部60aは導入口
55a、導入溝55を介して係合孔56に入り込み作用
部60aは係合孔56に係合する。そして、内刃50の
挿入方向への押込力が解除されると内刃50はばね60
によって上方に付勢されるとともに取付孔42内を移動
可能にして内刃台40に取り付けられる。
【0034】つぎに、内刃台40の配設室10内への配
設および外刃30の配設室10への取り付けは、内刃5
0が取り付けられた内刃台40を上述したように外刃枠
31に収納して、内刃台40の挿入孔41に係合軸20
を挿入しつつ外刃枠31を前ケース1aの配設室10に
取り付けることによって、内刃台40は外刃枠31とと
もに本体ケース1に取り付けられるものである。そし
て、内刃台40が配設室10に配設された状態では、内
刃50の刃先52はばね60の付勢力により外刃30の
内面に圧接された状態となっており、この状態でモータ
2によって内刃台50が回転駆動されると刃先52は外
刃30の内面に圧接しながら回転つまり摺接し、外刃3
0の髭導入孔37から導入した髭を切断し髭剃りがなさ
れるものである。
【0035】そして、上記のように構成した電気かみそ
りによって髭剃りを行う場合は、上述のように本体ケー
ス1の配設室10に内刃50を取り付けた内刃台40と
外刃30が取り付けられた外刃枠31とを取り付けて電
気かみそりAを使用状態とし、ついで、電源スイッチS
を閉成してモータ2を駆動して外刃30を肌に押し当て
つつ肌面に沿って移動させて髭剃りを行う。このとき外
刃30の髭導入口27から導入された髭は内刃台40と
ともに回転する内刃50の刃先51によって切断されて
髭剃りがなされるものである。
【0036】そして、使用後に内刃台40および内刃5
0に付着した髭屑等を除去つまり清掃する場合は、内刃
50取り付けられた状態の内刃台40を外刃枠31とと
もに収納室10から取り外した後、さらに外刃枠31か
ら内刃台40を取り外して、内刃50の刃先52および
内刃台40の取付孔42等に付着した髭屑等を除去して
清掃する。清掃後に内刃台40を外刃枠31に取り付け
た状態として、あるいは直接内刃台40をその挿入孔4
1に前記係合軸20の嵌合軸部22を挿入し、ついで外
刃枠31を前記環状壁12に螺合して取り付けることに
より、内刃台40は係合軸20に取り付けられて内刃台
40は収納室10の所定位置に配設される。つまり、前
記係合軸20の先端側に設けた弾性片26の先端は前記
挿入孔41の段部43に当接し、このことによって内刃
50の刃先52は前記外刃30の内面に前記ばね60に
よって所定の圧接力によって圧接状態に保持されるもの
である。
【0037】そして、前記内刃台40を直接係合軸20
に取り付ける場合において、弾性片26の先端が挿入孔
41の段部43に当接した状態において、図6に示すよ
うに何等かの事情により内刃台40をさらに下方つまり
矢印a方向に強く押す異常な押圧力が加わると、前記弾
性片26が軸芯側つまり矢印b方向に屈曲変形つまり変
位し前記逃げ孔42内に入り込む。このことによって内
刃台40を強く押している軸方向の力すなわち係合軸2
0を下方に押し下げる押圧力の一部が前記弾性片26を
軸芯側に屈曲変位させる力として費やされることにな
る。つまり前記押圧力の一部は屈曲変位する弾性片26
によって吸収される。このことによって、出力軸2aに
圧入されている係合軸20は出力軸2aに沿って下方に
移動することが防止されるものである。そして、内刃台
40に加えられている前記異常な押圧力が解除される
と、前記弾性片26はもとの状態に復元しその先端は再
び前記段部43に当接する。この結果内刃台40は収納
室10内の所定位置に位置決めされ、内刃50の刃先5
2と外刃30の内面とは所定の圧接力に保持されること
になる。
【0038】また、前記弾性片26の先端部の外周端縁
は曲面26aとなっていることから、内刃台40に前記
異常な押圧力が加えられた場合前記曲面26aが前記貫
通孔44の開口縁によって軸芯側に呼び込まれるように
案内されるため、前記弾性片26は容易に軸芯側に屈曲
変位することから、前記異常な押圧力を効果的に吸収で
きるものである。
【0039】また、当然のことではあるが前記弾性片2
6を軸芯側に屈曲変位つまり弾性変形させるに要する力
は、圧入によって固定されている前記係合軸20を出力
軸2aの軸方向に沿って移動させるに要する力よりも小
さく設定されているものである。
【0040】なお、前記異常な押圧力によって内刃台4
0が下方に押し下げられ、弾性片26の先端が前記貫通
孔42に入り込み始めた時点で、前記嵌合凹部44の環
状壁の下端面44aと貫通孔14の周囲壁の上面14a
が当接するよに前記間隙dの寸法を設定した場合は、内
刃台40に異常な押圧力が加わって下方に移動したとし
ても、それ以上の下方への移動は前記上面14aによっ
て規制されることから、係合軸20の出力軸2aの下方
への移動確実に阻止できるものである。
【0041】このように、内刃台40を係合軸20に係
合させる際に、何等かの事情により異常に大きい押圧力
が内刃台40に加えられたとしても、係合軸20の先端
側に形成した弾性片26によって前記異常な押圧力の一
部を吸収できることから、係合軸20と出力軸2aの圧
入による固定力を超える押圧力が係合軸20に加わるこ
とないことから、係合軸20の出力軸2aに対する位置
ずれつまり出力軸2aに沿って底壁11側に移動するこ
とを防止できる。したがって、従来のように出力軸2a
と係合軸20とを接着剤等で固着する必要がなく、組み
立て作業を容易にできるものである。
【0042】なお、上記の実施の形態においては弾性片
26の外周端縁を曲面26aとして、逃げ孔42の開口
縁を曲面としていない構成としたが、これはこの逃げ孔
42の開口縁を前記曲面26aと整合する曲面としても
よいものである。また、前記曲面26aは曲面ではなく
傾斜面としてもよいものである。
【0043】また、前記曲面26aの半径の中心を前記
弾性片26の内壁に一致させて曲面26aを形成するよ
うにした場合は、係合軸20を成型する成型型の制作が
容易であるとともに、前記曲面26aの上面に突当部と
しての段部43との突当代を確実に確保できるという利
点がある。
【0044】
【発明の効果】上記のように請求項1記載の発明は、内
刃台等の清掃後等に内刃台を内刃配設部に配設する際
に、何等かの事情によって内刃台が内刃台収納部の内側
方向に強く押されて内刃台に異常な押圧力が加わったと
しても、この異常の押圧力の一部は係合軸の先端側に形
成した軸芯側に変位可能とした複数の弾性片の軸芯側へ
の変位によって吸収され、係合軸の軸方向への押圧力を
減少させて係合軸が出力軸に沿って移動することを防止
するという効果を有するものである。また、出力軸と係
合軸の取付作業を簡単とすることができるものである。
【0045】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明における、弾性片の先端部と逃げ孔の開口縁の
少なくともいずれか一方に傾斜面を形成する構成とした
ことから、請求項1記載の発明の効果に加えて、係合軸
に形成した弾性片の軸芯側への変位を容易にできること
から、内刃台が内刃台収納部の内側方向に強く押されて
内刃台に異常な押圧力が加わった場合、係合軸の軸方向
への押圧力の減少がさらに効果的になされ、係合軸が出
力軸に沿って移動することをより確実に防止できるとい
う効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の電気かみそりの斜視図。
【図2】上記実施の形態の外刃と内刃台の関係を示す断
面図。
【図3】上記実施の形態の係合軸の斜視図。
【図4】上記実施の形態の内刃の一部を分解して示した
内刃台の斜視図。
【図5】上記実施の形態の係合軸と内刃台との嵌合関係
を示す部分断面図。
【図6】上記実施の形態の内刃台に異常な押圧力が加わ
った状態を示す断面図。
【図7】従来の電気かみそりの外刃と内刃台の関係を示
す断面図。
【符号の説明】
A 電気かみそり G1 間隙 1 本体ケース 2 モータ 2a モータの出力軸 10 内刃台配設室(内刃台配設部) 20 係合軸 24 係合軸の嵌合穴 26 弾性片 30 外刃 40 内刃台 41 内刃台に設けた挿入孔 42 内刃台に設けた逃げ孔 43 段部(突当部) 50 内刃

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にモータを収納するとともに内刃台配
    設部が設けられた本体ケースと、前記モータの出力軸が
    嵌合されるとともに嵌合される出力軸の嵌合寸法より深
    さの深い嵌合孔を有しこの嵌合孔に前記出力軸を嵌合し
    て前記内刃台配設部に突出させた係合軸と、多数の髭導
    入孔を有し前記内刃台配設部に着脱可能に取り付けられ
    る外刃と、中央部に突当部を奥部に有する挿入孔を設け
    るとともにこの挿入孔に前記係合軸を挿入し係合軸の先
    端を前記突当部に当接させて取り付けられた内刃台と、
    この内刃台に弾性部材によって付勢されて取り付けられ
    前記外刃の内面を摺接する内刃とを備えた電気かみそり
    において、前記係合軸の先端側に軸芯側に変位可能とし
    た複数の弾性片を設けるとともに前記突当部の内側に軸
    芯側に変位した前記弾性片の先端部が入り込む逃げ孔を
    設けたことを特徴とする回転式電気かみそり。
  2. 【請求項2】前記弾性片の先端部と逃げ孔の開口縁の少
    なくともいずれか一方に傾斜面を形成したことを特徴と
    する請求項1記載の回転式電気かみそり。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021093597A1 (zh) * 2019-11-14 2021-05-20 浙江朗威电器科技有限公司 一种个人护理装置

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