JPH10127584A - 眼底カメラ - Google Patents
眼底カメラInfo
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- JPH10127584A JPH10127584A JP8307181A JP30718196A JPH10127584A JP H10127584 A JPH10127584 A JP H10127584A JP 8307181 A JP8307181 A JP 8307181A JP 30718196 A JP30718196 A JP 30718196A JP H10127584 A JPH10127584 A JP H10127584A
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Abstract
撮影時における指標投影の除去を、簡単な構成で行う。 【解決手段】 被検眼の眼底を撮影する撮影光学系を持
つ眼底カメラにおいて、赤外発光ダイオード11により
被検眼眼底の照明を行う第1照明光学系(A)と、Aと
光路の一部を共用してフラッシュ光源14からの撮影用
の可視光により被検眼眼底の照明を行う第2照明光学系
と、それらの照明光学系が共用する光路内に配置される
ピント合わせ用の指標板であって指標部分が指標板16
と、CCDカメラ26を持ち(A)の赤外光により照明
された被検眼眼底及び眼底に投影された指標像を観察す
る観察光学系と、その画像を表示するモニタと、フォー
カシングレンズの移動と連動して指標板16を光軸上で
移動する移動手段を持つ。
Description
る眼底カメラに係り、さらに詳しく述べれば、赤外光で
照明された眼底像のピント合わせに好適なフォ−カス機
構に関する。
においては、観察用照明光に赤外光を使用することによ
り、散瞳剤等の特殊な薬品を使用することなく、眼底部
像の撮影が行える無散瞳方式のものが知られている。し
かし、赤外光による観察用光束で照明される眼底像は、
赤色の血管像が主体であるために全体的にコントラスト
が低く、不明瞭なものであり、この眼底像のみでピント
を合わせることは非常に困難であった。
投影する指標投影光学系を設け、これを斜設ミラ−によ
り観察用の照明光学系の光軸と同軸にして眼底に投影さ
れた指標像の状態を観察することにより、眼底部像のピ
ント合わせの適否を判断するようにした装置が提案され
ている。撮影時にはピント合わせ用の指標像は必要がな
いので、照明光学系の光軸上に配置した斜設ミラ−を退
去させることによって、指標が投影されないような構成
となっている。
ような構成の装置は、観察用の照明光学系とは別個に、
指標投影用の光源、指標板、リレ−レンズ、斜設ミラ−
等の指標投影のための専用の光学系が必要である他、撮
影時には斜設ミラ−を退去させる機構が必要であるの
で、構造が複雑になるという欠点があった。このこと
は、特に手持ち式の眼底カメラにおける小型軽量化の点
で不利である。
おけるピント合わせ用の指標投影と撮影時における指標
投影の除去が、簡単な構成で行える眼底カメラを提供す
ることを技術課題とする。
するため、以下に記載するような構成を備えることを特
徴とする。
系を持つ眼底カメラにおいて、赤外光により被検眼眼底
の照明を行う第1照明光学系と、該第1照明光学系と光
路の一部を共用して撮影用の可視光により被検眼眼底の
照明を行う第2照明光学系と、前記第1及び第2照明光
学系が共用する光路内に配置されるピント合わせ用の指
標板であって指標部分が可視域を透過し赤外域を遮光す
る波長特性のフィルタで形成されている指標板と、赤外
域に感度を持つ撮像素子を持ち前記第1照明光学系の赤
外光により照明された被検眼眼底及び眼底に投影された
前記指標板の指標像を観察する観察光学系と、該観察光
学系により得られた画像を表示する表示手段と、前記観
察光学系のフォーカシングレンズの移動と連動して前記
指標板を光軸上で移動する移動手段と、を備えることを
特徴とする。
記撮影光学系は前記観察光学系と光路の一部を共用し、
撮影光学系と観察光学系は赤外光と可視光とを波長選択
する波長選択透過ミラ−により光路が分岐されているこ
とを特徴とする。
記第1及び第2照明光学系は、前記撮影光学系及び観察
光学系とビ−ムスプリッタにより同軸にされることを特
徴とする。
らに前記ビ−ムスプリッタを透過する前記第1及び第2
照明光学系の照明光束を無反射吸収する吸収部材を設け
たことを特徴とする。
記視標が十字線状の形状であることを特徴とする。
の筐体を持つことを特徴とする。
づいて説明する。図1は実施例の眼底カメラの概略構成
を示す図である。実施例の眼底カメラは、手持ち操作に
適する筐体に観察や撮影のための光学系等を収納した撮
影ユニット部1、撮影ユニット部1を制御するコントロ
ール部2、観察用モニタ3、表示用モニタ4、ファイリ
ング装置5、ビデオプリンタ6から大別構成され、各部
は電気的に接続される。
る。光学系は照明・指標投影光学系、観察・撮影光学系
に別けて説明する。
明光源である赤外発光ダイオードであり、赤外発光ダイ
オード11はピント合わせのための指標投影光源を兼ね
る。12は拡散板、13はコンデンサレンズである。1
4は撮影用光源であるフラッシュ光源であり、可視光束
を出射する。15はリング状の開口絞りであるリングス
リット、16は撮影部位のピント合わせのために被検眼
眼底に指標を投影するためのチャート板である。チャー
ト板16は、図3に示す如く、部分的に十字線で構成さ
れる指標マ−ク16aを持つ。この指標マ−ク16aは
可視域を透過して赤外域を遮蔽する波長特性を持つコー
ティング(光学薄膜)により作成されている。十字形状
の指標を使うと中心から周辺までピントを合わせたい部
位を線上の位置で確認しやすいので都合が良い。指標マ
−ク16aの回りの他の部分16bは可視域及び赤外域
の光を共に透過する透過領域である。また、チャート板
16は後述する観察・撮影光学系のフォーカシングレン
ズ23と同期して光軸方向(矢印方向)に移動し、眼底
のピントが合うとともに共役な位置に置かれる。
光学系の光軸と後述する観察・撮影光学系の光軸とを同
軸にするビームスプリッタである。19は黒色吸収体で
あり、ビームスプリッタ18を減衰透過した照明光を無
反射吸収することにより、観察・撮影光学系に不要なノ
イズ光が入射することを防止する。Eは被検眼を示す。
は、拡散板12により均一化された後、コンデンサレン
ズ13により収束してリングスリット15を全面照明す
る。リングスリット15によりリング状に制限された照
明光は、さらにチャート板16を照明する。透過領域1
6bを透過した光束は、投光レンズ17を介してビーム
スプリッタ18に入射し、その光量を約1/2に減衰反
射されて被検眼Eに向かう。リングスリット15により
リング状に制限された光束は、撮影ユニット部1が所定
の作動距離に位置する時、被検眼Eの瞳孔近傍と共役に
なり、いったんリングスリット像を結んだ後拡散して、
撮影される視野と同じか、やや広い視野の眼底を赤外の
不可視光で照明する。このとき、チャート板16上の指
標マ−ク16aと投光レンズ17及び被検眼Eの水晶体
は眼底に対して結像光学系を構成しているので、その指
標マ−クが陰影部として眼底に投影される。
は、リングスリット15、チャート板16を照明する。
このとき指標マ−ク16aは可視域を透過するので、撮
影用の可視光束はチャート板16に制限されることなく
通過する。チャート板16を通過した光束は、赤外発光
ダイオード11による照明光束と同様の光路を経て被検
眼眼底を照明する。
レンズ、22は前記リングスリット15と同様に被検眼
Eの瞳孔近傍と共役になる位置に配置された撮影絞りで
ある。23はフォーカシングレンズであり、被検眼の屈
折力に合わせて調整を行うために、図示なきレンズ移動
機構により光軸方向(矢印方向)に移動可能である。2
4は結像レンズ、25はダイクロイックミラーであり、
ダイクロイックミラー25は赤外光を反射させ、可視光
を透過させる特性を備える。26は撮影用のCCDカメ
ラである。
ズ、28は鏡像反転を元に戻すためのミラー、29は観
察用の赤外CCDカメラである。
赤外照明光により照明される。この照明による眼底から
の反射光は、瞳孔近傍でのリングスリット15によるリ
ング像と重ならない光軸中央を出射する。被検眼Eを出
射した光束は、ビームスプリッタ18でさらにその光量
を約1/2に減衰され、対物レンズ21によりA点に倒
立像を一旦結像した後、撮影絞り22を通過する。撮影
絞り22は瞳孔と略共役であるので、被検眼Eの瞳孔部
から取り出す撮影光束径は、リングスリット15による
周辺のリング像と重ならないように、撮影絞り22によ
って決定される。また、A点の倒立像は、被検眼Eが持
つ屈折力(視度)により光軸上の位置を変化する。
フォーカシングレンズ23、結像レンズ24を通り、ダ
イクロイックミラー25で反射した後、リレーレンズ2
7により赤外CCDカメラ29の撮像素子上に結像す
る。CCDカメラ29が得た眼底観撮像は、観察用モニ
タ3に表示される。ここで、A点の倒立像移動に対し、
フォーカシングレンズ23は被検眼の屈折力を補正し、
CCDカメラ29にピントを合わせる目的で移動させる
が、同時にチャート板16もこれに連動させて眼底面に
正確に投影できる構成となっている。フォーカシングレ
ンズ23及びチャート板16の連動での互いの移動量の
違いは、カム等を介して連結することにより補正するこ
とができる。
て照明された眼底からの可視の反射光束は、赤外光によ
る眼底反射光束と同様に対物レンズ21、撮影絞り2
2、フォーカシングレンズ23、結像レンズ24を介し
て、ダイクロイックミラー25に入射する。ダイクロイ
ックミラー25は可視光束を透過させるので、可視の眼
底反射光束は結像レンズ24によりCCDカメラ26の
撮像素子面上に眼底像を結像する。このとき、チャート
板16はその全面において撮影光束である可視光を透過
するため、チャート板16の指標像は可視域では形成さ
れない。また、赤外光束はダイクロイックミラー25に
より反射されるため、撮影用CCDカメラ26に入射す
ることはない。したがって撮影用CCDカメラ26はチ
ャート板16の影響を受けない眼底像を得ることができ
る。CCDカメラ26が得た眼底像は表示用モニタ4に
静止画像表示される。
て、以下にその動作を図4の要部制御系ブロック図を使
用して説明する。撮影環境としては、やや薄暗い程度の
明るさで、自然散瞳状態で被検眼の瞳が大きく開く程度
が好ましい。コントロール部2に設けられた図示なきス
イッチにより駆動回路を作動させて赤外発光ダイオード
11を点灯する。撮影者は撮影ユニット部1の筐体を手
で持ち、被検眼Eのやや手前から撮影ユニット部1を近
づけて被検眼Eを照明する。観察照明光束及び指標投影
光束は不可視の赤外光束であるため、被検眼Eに負担の
ない状態で照明できる。
射光束は、赤外CCDカメラ29で捕えられ、撮影像は
カメラコントロール回路31を介して観察用モニタ3に
映し出される。観察用モニタ3で観察される被検眼像は
やや手前から照明し始めるため、最初は被検眼の前眼部
像が映し出される。撮影者はその像を観察しながら眼底
カメラの作動距離位置付近まで装置を近付けると、観察
用モニタ3では瞳像が広がり、やがて眼底像が映し出さ
れるようになる。
像の一例を図5に示す。この状態になると、チャート板
16の指標マ−ク16aにより黒い影となって形成され
た指標像51が観察用モニタ3上で眼底像と同時に映し
出され、確認できるようになる。撮影者は、被検眼の瞳
孔像が所望の大きさになったとき(作動距離が合ったと
き)に撮影ユニット部1の移動を止める。次に、フォー
カシングレンズ23を移動して眼底のピントを合わせ
る。赤外光により照明された眼底像は赤色の血管像が主
体となるため、全体的にコントラストが低く、この観察
だけでは不慣れな者によるピントを合わせは容易でない
が、モニタ3上には指標像51が映し出されているの
で、これを観察してピントを合わせを行う。指標像51
は、モニタ3の白黒画面上で白っぽく映し出される眼底
像に比べ、コントラストがはっきりした黒い影として映
し出されるので、撮影者は指標像51が最も明瞭になる
ようにピント合わせを行う。フォーカシングレンズ23
の移動に連動して、チャート板16も移動する。ピント
が合うと、フォーカシングレンズ23は眼底(つまりA
点の倒立像)に、CCDカメラ26、29の撮像面をそ
れぞれ共役な位置とする。
しながら、所望の眼底撮影部位を瞳孔を中心に撮影ユニ
ット部1を振る形で移動させて微細に決定する。なお、
外部固視灯により被検眼の視線を動かして撮影部位を決
定する周知の方法を用いることもできる。
ット部1に設けられている撮影スイッチ32を押す。撮
影スイッチ32が押されるとトリガ信号が発せられ、そ
の信号はコントロール部2のタイミング回路33に入力
される。タイミング回路33は、同期信号分離回路34
を介して入力された撮影用CCDカメラ26からの同期
信号と同期させて、フラッシュ光源駆動回路35とメモ
リコントロール回路36に作動信号を送る。フラッシュ
光源14の発光により照明された眼底像は撮影用CCD
カメラ26に捕えられる。CCDカメラ26が捕らえた
映像信号は、A/D変換器37でディジタル化され、メ
モリコントロール回路36からの信号に同期してフレー
ムメモリ38に記憶される。
は、D/A変換器39でアナログ信号に変換された後、
ビデオアンプ回路40を介して表示用モニタ4に送ら
れ、瞬時に映し出される。表示用モニタ4に映し出され
る眼底像は、フラッシュ光源14による定常光でダイク
ロイックミラー25により波長選択された可視域のもの
であるので、赤外域を制限するだけの指標マ−ク16a
の像は映し出されずにすむ。
底像が良好に撮影されているかを確認し、撮影像が良好
でない場合は、フラッシュ光源14の光量調整等の撮影
条件を設定し直し、同様の操作で撮影をやり直す。
置5を操作してデータを保存する。ファイリング装置5
に記憶保存された眼底像の画像データの再現は自在であ
り、不要な画像データは消去して編集する。また、カル
テに貼付ける等のためにプリント画像が必要な場合は、
ビデオプリンタ6を操作することによりプリント出力す
る。
影ユニット部1とは別置きにしたが、観察用モニタ3の
代わりに小型の液晶ディスプレイ等を採用し、これを撮
影ユニット部1に配置するようにすることより一層操作
性が良くなる。また、観察用モニタ3と表示用モニタ4
は、画像切換手段を設けることにより、1つのモニタで
観察画像と撮影画像が見られるようにしても良い。以上
示したように、本実施例は前述した変容例の他にもその
技術思想を変えることなく種々の変容が可能である。
複雑な光学系や移動機構を設けることなく、観察時にお
けるピント合わせ用の指標投影と撮影時における投影指
標の除去を容易に行うことができる。したがって、装置
の単純化、軽量化を図ることができる。
ある。
図である。
す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 被検眼の眼底を撮影する撮影光学系を持
つ眼底カメラにおいて、赤外光により被検眼眼底の照明
を行う第1照明光学系と、該第1照明光学系と光路の一
部を共用して撮影用の可視光により被検眼眼底の照明を
行う第2照明光学系と、前記第1及び第2照明光学系が
共用する光路内に配置されるピント合わせ用の指標板で
あって指標部分が可視域を透過し赤外域を遮光する波長
特性のフィルタで形成されている指標板と、赤外域に感
度を持つ撮像素子を持ち前記第1照明光学系の赤外光に
より照明された被検眼眼底及び眼底に投影された前記指
標板の指標像を観察する観察光学系と、該観察光学系に
より得られた画像を表示する表示手段と、前記観察光学
系のフォーカシングレンズの移動と連動して前記指標板
を光軸上で移動する移動手段と、を備えることを特徴と
する眼底カメラ。 - 【請求項2】 請求項1の眼底カメラにおいて、前記撮
影光学系は前記観察光学系と光路の一部を共用し、撮影
光学系と観察光学系は赤外光と可視光とを波長選択する
波長選択透過ミラ−により光路が分岐されていることを
特徴とする眼底カメラ。 - 【請求項3】 請求項1の眼底カメラにおいて、前記第
1及び第2照明光学系は、前記撮影光学系及び観察光学
系とビ−ムスプリッタにより同軸にされることを特徴と
する眼底カメラ。 - 【請求項4】 請求項3の眼底カメラにおいて、さらに
前記ビ−ムスプリッタを透過する前記第1及び第2照明
光学系の照明光束を無反射吸収する吸収部材を設けたこ
とを特徴とする眼底カメラ。 - 【請求項5】 請求項1の眼底カメラにおいて、前記視
標が十字線状の形状であることを特徴とする眼底カメ
ラ。 - 【請求項6】 請求項1の眼底カメラは、手持ち型の筐
体を持つことを特徴とする眼底カメラ。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008110202A (ja) * | 2006-10-04 | 2008-05-15 | Yukinori Takibatake | 赤外光眼底撮影方法および装置 |
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CN111867447A (zh) * | 2018-03-26 | 2020-10-30 | 三星电子株式会社 | 用于监测用户眼部健康的电子设备及其操作方法 |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP30718196A patent/JP3630887B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN111867447A (zh) * | 2018-03-26 | 2020-10-30 | 三星电子株式会社 | 用于监测用户眼部健康的电子设备及其操作方法 |
CN111867447B (zh) * | 2018-03-26 | 2023-12-05 | 三星电子株式会社 | 用于监测用户眼部健康的电子设备及其操作方法 |
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