JPH101268A - エレベーター昇降路内作業台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベーター乗降口２にエレベーター昇降路
内作業台を取り付けるための時間と労力を少なくしたエ
レベーター昇降路内作業台を提供する。 【解決手段】 平行離間配置され、エレベーター乗降口
２の高さよりも若干長い一対の主柱体３と、一対の主柱
体３の下端に結合され、一対の主柱体３に対して一方方
向に略直角に延びるように配置された作業台５と、一対
の主柱部３の下端に結合され、一対の主柱体３に対して
作業台５の配置方向と反対方向に配置された錘台部６と
からなる。作業台５は、一対の主柱体３への取り付け位
置が調整可能な床板５Ａと、床板５Ａに立設され、一部
が伸縮自在に構成された手すり５Ｂとを備える。錘台部
６は、一対の主柱体３に結合された脚付枠体６Ａと、脚
付枠体６Ａに載置される錘積載用バケット６Ｂとを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エレベーター乗降
口に設置され、作業台をエレベーター乗降口からエレベ
ーター昇降路内に突き出させ、この作業台上に乗った作
業員がエレベーター昇降路内の作業を行うエレベーター
昇降路内作業台に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、エレベーター乗降口から作業台を
エレベーター昇降路内に突き出させ、作業台上に乗った
作業員がエレベーター昇降路内の各種の作業を行うエレ
ベーター昇降路内作業台としては、一対の主柱体をエレ
ベーター乗降口の床面と上部枠面との間に突っ張り固定
させ、一対の主柱体に取り付けた作業台をエレベーター
昇降路内に突き出させるようにしたものが知られてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来のエレベータ
ー昇降路内作業台は、一対の主柱体をエレベーター乗降
口の床面と上部枠面との間に突っ張り固定させるもので
あるため、一対の主柱体を突っ張り固定させる際の設定
が難しく、その設定を行うために多くな時間や労力を要
するという問題がある。

【０００４】また、前記従来のエレベーター昇降路内作
業台は、エレベーター昇降路内に突き出た作業台の寸法
が固定のものであったため、エレベーター昇降路の奥行
寸法によっては、一対の主柱体をエレベーター乗降口の
床面と上部枠面との間に突っ張り固定させようとした際
に、作業台の奥行部分がエレベーター昇降路の壁にぶつ
かってしまい、一対の主柱体をエレベーター乗降口の床
面と上部枠面との間に突っ張り固定させることができな
いという問題もあった。

【０００５】本発明は、前記問題点を解決するもので、
その主な目的は、エレベーター乗降口にエレベーター昇
降路内作業台を設置するための時間と労力を少なくした
エレベーター昇降路内作業台を提供することにある。

【０００６】また、本発明の他の目的は、エレベーター
昇降路の奥行寸法が異なる場合においても、エレベータ
ー乗降口にエレベーター昇降路内作業台を取り付けるこ
とが可能なエレベーター昇降路作業台を提供することに
ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記主な目的の達成のた
めに、本発明のエレベーター昇降路作業台は、一対の主
柱体をエレベーター乗降口の高さよりも若干長くし、一
対の主柱体の上端がエレベーター乗降口の上側前部壁面
に当接するようにし、同時に、一対の主柱体の下側に、
エレベーター昇降路内に突き出た作業台と反対方向に、
作業台と重量的にバランスした錘台部を結合させた第１
の手段を具備する。

【０００８】また、前記他の目的の達成のために、本発
明のエレベーター昇降路作業台は、床板を含めて、一対
の主柱体に対し奥行方向の長さが一定の範囲内で調整自
在に構成されている第２の手段を具備する。

【０００９】前記第１の手段によれば、一対の主柱体
は、上端がエレベーター乗降口の上側前部壁面に当接
し、その当接位置に保持されるので、一対の主柱体をエ
レベーター乗降口の床面と上側枠面との間に突っ張り固
定する必要がなくなる。

【００１０】その上、前記第１の手段によれば、一対の
主柱体は、下端部に作業台と錘台部とが互いに反対方向
に結合されており、しかも、作業台と錘台部とによって
重量的なバランスが保たれるので、エレベーター昇降路
内作業台をエレベーター乗降口に設置した際に常時安定
な状態に維持することができる。

【００１１】また、前記第２の手段によれば、床板を含
む作業台が一対の主柱体に対して奥行方向の長さが一定
の範囲内で調整自在に構成されているので、エレベータ
ー昇降路の奥行寸法に応じて作業台の奥行方向の長さを
適宜調整するれば、エレベーター昇降路の奥行寸法に係
わりなく、エレベーター昇降路内作業台を設置すること
ができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態において、エ
レベーター昇降路作業台は、平行離間配置され、エレベ
ーター乗降口の高さよりも若干長い一対の主柱体と、一
対の主柱体の下端に結合され、一対の主柱体に対して一
方方向に略直角に延びるように配置された作業台と、一
対の主柱部の下端に結合され、一対の主柱体に対して作
業台の配置方向と反対方向に配置された錘台部とからな
り、錘台部が一対の主柱体に結合された脚付枠体と脚付
枠体に載置される錘積載用バケットとからなっているも
のである。

【００１３】この場合、本発明の実施の形態の１つのと
して、床板を含んだ作業台は、一対の主柱体に対して奥
行方向の長さが一定の範囲内で調整自在に構成されてい
る。

【００１４】また、本発明の実施の形態の他の１つのと
して、錘台部は、脚付枠体に螺合される複数のローラ付
脚体を具備しており、脚付枠体と複数のローラ付脚体と
の螺合状態を調整することによって、エレベーター昇降
路内作業台全体が複数のローラ付脚体によって保持可能
にしている。

【００１５】さらに、本発明の他の実施の形態のもう１
つとして、一対の主柱体は、上端間にエレベーター乗降
口の幅より若干長い横枠体を結合している。

【００１６】本発明の実施の形態によれば、一対の主柱
体は、上端がエレベーター乗降口の上側前部壁面に当接
し、その当接位置に保持されるようになるので、一対の
主柱体をエレベーター乗降口の床面と上側枠面との間に
突っ張り固定する必要がなくなり、一対の主柱体の設置
作業がきわめて簡単になる。

【００１７】また、本発明の実施の形態によれば、一対
の主柱体は、下端部に作業台と錘台部とが互いに反対方
向に結合され、しかも、作業台と錘台部とにより重量的
なバランスが保たれるので、エレベーター昇降路内作業
台をエレベーター乗降口に設置した際に常時安定な状態
に維持させることができる。

【００１８】さらに、本発明の実施の形態によれば、一
対の主柱体に対して、床板を含む作業台の奥行方向の長
さを適宜調整できるので、エレベーター昇降路の奥行寸
法が短いものであっても、このエレベーター昇降路内作
業台を設置させることができる。

【００１９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。

【００２０】図１は、本発明によるエレベーター昇降路
内作業台の一実施例の構造を示す斜視図であり、図２
は、図１に示されたエレベーター昇降路内作業台をエレ
ベーター昇降路に設置した際の構成例を示す断面図であ
る。

【００２１】図１及び図２に示されるように、本実施例
のエレベーター昇降路内作業台は、エレベーター乗降口
２から作業台５をエレベーター昇降路１内に突き出させ
て使用するもので、一対の主体柱３、３と、一対の主体
柱３、３の上端間を結合する横枠体３Ａと、横枠体３Ａ
の一対の主体柱３、３の近傍に設けた一対のストッパー
３Ｂと、一対の主体柱３、３の下端に、互いに反対方向
に延びるように結合した作業台５及び錘台部６とからな
る。この場合、一対の主体柱３、３は、長さがエレベー
ター乗降口２の高さよりも若干長いもので構成され、横
枠体３Ａは、同じエレベーター乗降口２の幅よりも若干
長いもので構成される。

【００２２】また、作業台５は、床板５Ａと床板５Ａに
立設された手すり５Ｂとを備えており、床板５Ａの一端
縁がボルト５Ｃによって一対の主体柱３、３に螺止され
ている。そして、床板５Ａは、一端縁に近い相対する横
側面に複数の螺入穴５Ｄ、５Ｄが設けられ、同時に、手
すり５Ｂの一部５ｂが伸縮自在に構成されていて、床板
５Ａをボルト５Ｃによって一対の主体柱３、３に螺止す
る際に、螺止する螺入穴５Ｄを選ぶとともに、手すり５
Ｂの一部５ｂを適宜伸縮させることにより、床板５Ａを
含んだ作業台５の奥行方向の長さが調節できるようにな
っている。

【００２３】錘台部６は、４隅に脚部を有する脚付枠体
６Ａと脚付枠体６Ａに載置されるバケット６Ｂとを備え
ており、脚付枠体６Ａの一側の一対の脚部がボルト５Ｃ
によって一対の主体柱３、３に螺止されている。バケッ
ト６Ｂは、脚付枠体６Ａの中央部分に載置され、使用時
にバケット６Ｂ中に適量の錘が載せられる。脚付枠体６
Ａの中央部分には、下部にローラを備えた複数本、例え
ば４本のローラ付脚体６Ｃ、６Ｃが螺合されるように構
成されている。

【００２４】そして、エレベーター昇降路内作業台を移
動させる際には、脚付枠体６に螺合される４本のローラ
付脚体６Ｃ、６Ｃの螺合位置を調整し、４本のローラ付
脚体６Ｃ、６Ｃのローラが脚付枠体６の４隅の脚部より
も下側にくるようにすれば、エレベーター昇降路内作業
台全体が４本のローラ付脚体６Ｃ、６Ｃによって保持さ
れるようになり、４本のローラ付脚体６Ｃ、６Ｃのロー
ラの回転によってエレベーター昇降路内作業台を楽に移
動させることができる。一方、エレベーター昇降路内作
業台の設置時には、脚付枠体６に螺合される４本のロー
ラ付脚体６Ｃ、６Ｃの螺合位置を調整し、４本のローラ
付脚体６Ｃ、６Ｃのローラが脚付枠体６の４隅の脚部よ
りも上側にくるようにすれば、エレベーター昇降路内作
業台全体が脚付枠体６の４隅の脚部によって保持される
ようになり、エレベーター昇降路内作業台が設置位置か
らずれることがない。

【００２５】前記構成によるエレベーター昇降路内作業
台をエレベーター乗降口２に設置する場合、図２に示さ
れるように、一対の主体柱３、３の上端を横枠体３Ａと
ともにエレベーター乗降口２の上側前部壁面に当接さ
せ、一対のストッパー３Ｂによって壁部と一対の主体柱
３、３との設置間隔を調整する。このとき、一対の主体
柱３、３の下端部に結合された作業台５をエレベーター
昇降路１内に突き出させるが、エレベーター昇降路１の
奥行寸法が比較的短いようなときには、前述のように、
床板５Ａを一対の主体柱３、３にボルト５Ｃによって螺
止する際に、螺止する螺入穴５Ｄを選ぶとともに、手す
り５Ｂの一部５ｂを適宜伸縮させることによって、作業
台５の奥行方向の長さを調整する。また、エレベーター
昇降路１内の作業を行うために、作業台５に作業員が乗
るような場合は、錘台部６のバケット６Ｂ内に重量バラ
ンス用の錘を載せてから作業員が作業台５に乗るように
すればよい。

【００２６】このように、本実施例のエレベーター昇降
路内作業台によれば、一対の主体柱３、３の長さをエレ
ベーター乗降口２の高さよりも若干長くなるように選ん
でいるので、エレベーター昇降路内作業台の設置時に、
一対の主柱体３、３の上端をエレベーター乗降口２の上
側前部壁面に当接させるだけでよいので、これまでのエ
レベーター昇降路内作業台の設置作業のように、設置作
業を行うための時間と労力をきわめて少なくすることが
できる。

【００２７】また、本実施例のエレベーター昇降路内作
業台によれば、一対の主柱体３、３に対する作業台５の
奥行方向の長さを一定範囲内で調節することが可能であ
るので、エレベーター昇降路１の奥行寸法が比較的短い
ような場合であっても、このエレベーター昇降路内作業
台を設置することができる。

【００２８】なお、本実施例のエレベーター昇降路内作
業台においては、一対の主柱体３、３の上端をエレベー
ター乗降口２の上側前部壁面に当接させていれば、錘台
部６のバケット６Ｂに載せるバランス錘の量が少々不適
量であっても、エレベーター昇降路内作業台がエレベー
ター昇降路内に倒れ込むことがない。

【００２９】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、エレベ
ーター昇降路内作業台をエレベーター乗降口に設置する
際に、これまでのエレベーター昇降路内作業台の設置の
ように、多くの時間と手間を要することなく設置するこ
とができるという効果がある。

【００３０】また、本発明によれば、作業を行うエレベ
ーター昇降路の奥行寸法が少々短い場合であっても、一
対の主柱体に対する作業台５の奥行方向の長さを調節す
ることによって、このエレベーター昇降路内作業台を設
置することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるエレベーター昇降路内作業台の一
実施例の構造を示す斜視図である。

【図２】図１に示されたエレベーター昇降路内作業台を
エレベーター昇降路に設置した際の構成例を示す断面図
である。

【符号の説明】

１ エレベーター昇降路 ２ エレベーター乗降口 ３ 一対の主柱体 ３Ａ 横枠体 ３Ｂ ストッパー ５ 作業台 ５Ａ 床板 ５Ｂ 手すり ５Ｃ ボルト ５Ｄ 螺入穴 ６ 錘台部 ６Ａ 脚付枠体 ６Ｂ バケット ６Ｃ ローラ付脚体

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 平行離間配置され、エレベーター乗降口
   の高さよりも若干長い一対の主柱体と、前記一対の主柱
   体の下端に結合され、前記一対の主柱体に対して一方方
   向に略直角に延びるように配置された作業台と、前記一
   対の主柱部の下端に結合され、前記一対の主柱体に対し
   て前記作業台の配置方向と反対方向に配置された錘台部
   とからなり、前記錘台部が前記一対の主柱体に結合され
   た脚付枠体と前記脚付枠体に載置される錘積載用バケッ
   トとからなるものであることを特徴とするエレベーター
   昇降路作業台。
2. 【請求項２】 前記作業台は、前記一対の主柱体に対し
   て奥行方向の長さが一定の範囲内で調整自在に構成され
   ていることを特徴とする請求項１に記載のエレベーター
   昇降路内作業台。
3. 【請求項３】 前記錘台部は、前記脚付枠体に螺合され
   る複数のローラ付脚体を具備し、前記脚付枠体に対する
   前記複数のローラ付脚体との螺合状態を調整することに
   より、エレベーター昇降路内作業台全体が前記複数のロ
   ーラ付脚体により保持可能になることを特徴とする請求
   項１に記載のエレベーター昇降路内作業台。
4. 【請求項４】 前記一対の主柱体は、上端にエレベータ
   ー乗降口の幅より若干長い横枠体が結合されることを特
   徴とする請求項１に記載のエレベーター昇降路内作業
   台。