JPH10126461A - 通信制御装置 - Google Patents

通信制御装置

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JPH10126461A
JPH10126461A JP8280861A JP28086196A JPH10126461A JP H10126461 A JPH10126461 A JP H10126461A JP 8280861 A JP8280861 A JP 8280861A JP 28086196 A JP28086196 A JP 28086196A JP H10126461 A JPH10126461 A JP H10126461A
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JP
Japan
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frame
data
unit
communication
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JP8280861A
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English (en)
Inventor
Masahiro Hitomi
政弘 一見
Kuniichi Matsumoto
国一 松本
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対向先との間で送受信するフレームの特徴に
応じた処理を行うことが可能な通信制御装置を提供す
る。 【解決手段】 通信回線に接続され、対応する上位装置
101によるデータ通信を媒介する通信制御装置におい
て、通信回線を介して送受信するフレームの長さから、
固定長の制御情報部の長さを差し引いたデータ部の長さ
に基づいて、フレームの種別を判別するフレーム判別手
段111と、フレーム判別手段111による判別結果に
応じて、各受信フレームを制御情報部とデータ部とに分
離する分離手段112と、上位装置101との間で制御
情報部とデータ部とこれらの関連を示す情報とを授受す
る転送手段113と、転送手段113を介して制御情報
部とデータ部とを受け取り、これらを結合してフレーム
を再構成して送信処理に供する結合手段114とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータシス
テム相互のデータ通信に用いられる通信制御装置に関す
るものである。コンピュータシステム相互のデータ通信
には、通常、ハイレベル・データ・リンク・コントロー
ル(HDLC)プロトコルが用いられ、符号体系に依存
しない高能率なデータ伝送が実現されている。近年で
は、各地のオフィスを接続する小規模な通信システムも
普及しており、これに伴って、データ通信システムの小
型化・低価格化が強く要望されるようになっている。ま
た、小規模のデータ通信システムが様々な分野に普及す
るとともに、データ通信システムの利用者や利用形態も
多様化しており、経験の浅い利用者にとって使いやすい
通信管理機能、特に、通信料金の低減を目的とする通信
管理機能が必要とされている。
【0002】
【従来の技術】図13に、従来の通信制御装置の構成例
を示す。図13に示した通信制御装置401において、
送信バッファ411および受信バッファ412は、バス
制御回路413を介してコンピュータなどの上位装置4
02に接続されるとともに、通信制御回路414および
送受信回路415を介して回線に接続されている。
【0003】ここで、上位装置402のアプリケーショ
ン層などで作成されたユーザデータは、経由する各層で
必要なヘッダなどが順次付加されたのち、データリンク
層において、HDLCプロトコルに従ったアドレス部と
制御部と付加情報としてが付加され、通信制御装置40
1に渡される。このとき、通信制御回路414は、送信
バッファ411に格納された付加情報(図14におい
て、符号Aおよび符号Cで示す)およびユーザデータに
基づいてフレームチェックシーケンス(FCS)を作成
し、図14(a)に示すように付加するとともに、先頭と
末尾にフレームパターンを付加してHDLCフレームを
形成し、送受信回路415を介して回線に送出する構成
となっている。
【0004】一方、送受信回路415が回線を介して受
信したHDLCフレームは、その宛先にかかわらず受信
バッファ412に順次に入力され、通信制御回路414
による宛先の判定結果に応じて、バス制御回路413を
介して上位装置402に送出される構成となっている。
このとき、通信制御回路414は、送受信回路415を
介して受け取ったHDLCフレームからフレームパター
ンを除去し、このフレームパターンに続くフレームの内
容を順次に受信バッファ412に格納するとともに、ア
ドレス部に基づいてフレームの宛先を判定し、自装置宛
である場合にはフレームの残りの部分を受信して上位装
置402に通知し、他装置宛である場合には受信動作を
中止すればよい。
【0005】また、このようにして、通信制御装置40
1が回線を介して受け取ったHDLCフレームは、上位
装置402において、データリンク層から順次に上位の
層に伝達される際に、順次に各層で利用される制御情報
が削除され、アプリケーション層には、アプリケーショ
ンで利用される真のユーザデータのみが伝達される。と
ころで、HDLCプロトコルでは、上述したようなユー
ザ情報を含んだ情報フレームに加えて、制御情報のみか
らなる制御フレームを用いてデータ通信を行っている。
【0006】また一方、従来の通信制御装置は、上述し
たように、上位装置あるいは回線を介して受け取ったフ
レームの種類にかかわらず、同一の手順で処理してお
り、受信したフレームをそのまま上位装置に渡し、ま
た、受け取ったフレームをそのまま回線に送出してい
た。このため、上位装置側では、送信バッファおよび受
信バッファとして、単位時間に送受信する可能性のある
フレーム数に合わせて、情報フレームの最大サイズに合
わせた容量を持つバッファを用意し、送受信するフレー
ムの種類にかかわらず、各フレームの送受信バッファが
割り当てられていた。
【0007】このように、従来の上位装置と通信制御装
置との間では、送受信バッファの管理の単純さを重視し
た制御が採用されていた。上述したような通信制御装置
を適用したデータ通信システムにおいては、授受される
フレームの内容に関する処理の全てが上位装置に任され
ており、上位装置のソフトウェアは、データ通信システ
ムの利用者が、データ通信の開始やデータの授受および
データ通信の終了に必要な指示を確実に入力することを
前提として作成されている。
【0008】このため、従来のデータ通信システムにお
ける回線接続/切断に関する通信管理技術は、回線や対
向先のコンピュータシステムなどに異常が発生した際な
どの障害に対応することを目的としたものであり、例え
ば、一定時間にわたって一切のフレームが流れないとき
に回線を切断するものがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の通信制御装置においては、制御フレームと情報フレー
ムとを全く区別していなかったため、上位装置であるコ
ンピュータシステムにおいては、制御フレームにも情報
フレームと同等の容量を持つバッファが割り当てられて
いた。
【0010】このため、上位装置におけるメモリの使用
効率が低く、通信に実質的に利用される以上のメモリを
上位装置に搭載する必要があるため、データ通信システ
ムの小型化・低価格化が制限されており、利用者にデー
タ通信システムの導入時に多大なコストを強いている。
特に、情報フレームによるデータ転送の終了を制御フレ
ームの送信によって示すNRM−S手順では、数フレー
ムの情報フレームの後に、制御フレームが必ず挿入され
る。このため、制御フレームの出現頻度が高くなり、メ
モリの使用効率の低下が著しかった。
【0011】また一方、従来の通信管理技術は、あくま
でも障害の発生に対応するものであるから、双方のコン
ピュータシステムにおいて、データリンク層が通信手順
に従って正常に動作している限り、通信は継続している
と判断されてしまう。なぜなら、データリンク層では、
アプリケーション側で通信処理を終了しているか否かに
かかわらず、データリンクを解放する旨の命令を受け付
けない限り、定期的に制御フレームを授受しているから
である。
【0012】近年では、データ通信の利用者が、通信プ
ロトコルに精通していない場合が多く、公衆回線を介し
てデータ通信を行った後、回線を切断する操作を行わな
いで放置してしまう場合もある。この場合は、利用者が
意図したデータ通信処理が終了しているにもかかわら
ず、利用者からの回線切断指示がないために、対向先と
の回線が保持されたままとなり、利用者が無意識のうち
に長時間にわたって課金され、データ通信システムの維
持コストが膨大なものとなってしまう。
【0013】上述したように、従来のOSIモデルで
は、データリンク層などの下位の層に無通信を監視する
機能が備えられていないので、個々のアプリケーション
プログラムに、利用者による意図的な通信の有無を確実
に監視する機能を設ける必要が生じ、アプリケーション
プログラムの負担が大きくなってしまう。本発明は、対
向先との間で送受信するフレームの特徴に応じた処理を
行うことが可能な通信制御装置を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1に、請求項1および
請求項3、4の通信制御装置の原理ブロック図を示す。
請求項1の発明は、通信回線に接続され、対応する上位
装置101によるデータ通信を媒介する通信制御装置に
おいて、通信回線を介して送受信するフレームの長さか
ら、固定長の制御情報部に相当する部分の長さを差し引
いて得られるデータ部の長さに基づいて、フレームの種
別を判別するフレーム判別手段111と、フレーム判別
手段111による判別結果に応じて、各受信フレームを
固定長の制御情報部と不定長のデータ部とに分離する分
離手段112と、上位装置101との間で制御情報部と
データ部とこれらの関連を示す情報とを授受する転送手
段113と、転送手段113を介して制御情報部とデー
タ部とを受け取り、制御情報部とデータ部との関連を示
す情報に基づいて、これらを結合してフレームを再構成
して送信処理に供する結合手段114とを備えたことを
特徴とする。
【0015】請求項1の発明は、フレーム判別手段11
1による判別結果に応じて、分離手段112および転送
手段113が動作し、制御情報部とデータ部とをそれぞ
れ上位装置101に転送するとともに、この転送手段1
13を介して上位装置101から受け取った制御情報部
とデータ部とを結合手段114によって結合し、送信処
理に供することにより、固定長の制御情報部のみを含む
制御用フレームと制御情報部と不定長のデータ部とを含
む情報フレームとを区別して処理することができる。
【0016】図2に、請求項2の通信制御装置の原理ブ
ロック図を示す。請求項2の発明は、請求項1に記載の
通信制御装置において、分離手段112によって分離さ
れた制御情報部を所定長のコードに変換し、制御情報部
として転送手段113の処理に供するコード化手段11
5を備え、結合手段114は、転送手段113から制御
情報部として受け取った所定長のコードを逆変換して、
得られた固定長の制御情報部を結合処理に供するデコー
ド手段116を備えた構成であることを特徴とする。
【0017】請求項2の発明は、コード化手段115に
より各受信フレームから分離された制御情報部をコード
化して転送手段113の処理に供し、転送手段113を
介して受け取ったコードをデコード手段116によって
デコードして結合手段114の処理に供することによ
り、上位装置101側では、制御情報部をコードとして
扱うことが可能となる。
【0018】請求項3の発明は、請求項1に記載の通信
制御装置において、フレーム判別手段111で得られた
判別結果を順次に受け取り、連続する複数のフレームの
種別の組み合わせパターンを判別する組み合わせ判別手
段117と、組み合わせパターンの判別結果に応じて、
転送手段113に複数フレームに対応する制御情報部の
一括転送を指示する転送指示手段118とを備えたこと
を特徴とする。
【0019】請求項3の発明は、組み合わせ判別手段1
17による判別結果に応じて、転送指示手段118が動
作することにより、例えば、情報フレームに続いて制御
用フレームを受信した場合などに、情報フレームに含ま
れる制御情報部と後続の制御用フレームに含まれる制御
情報部とを一括して上位装置101に転送することがで
きる。
【0020】請求項4の発明は、通信回線に接続され、
対応する上位装置101によるデータ通信を媒介する通
信制御装置において、通信回線を介して送受信するフレ
ームの長さから、固定長の制御情報部に相当する部分の
長さを差し引いて得られるデータ部の長さに基づいて、
フレームの種別を判別するフレーム判別手段111と、
フレーム判別手段111による判別結果に基づいて、有
効なデータ部を含む情報フレームの送受信間隔を計測
し、所定の時間の経過を計測したときに、無通信状態を
検出した旨を上位装置101に通知するタイマ121と
を備えたことを特徴とする。
【0021】請求項4の発明は、フレーム判別手段11
1による判別結果に応じて、タイマ121が動作するこ
とにより、情報フレームの送受信が所定の時間以上に渡
って停止した無通信状態を検出し、上位装置101に通
知することができる。図3に、請求項5の通信制御装置
の原理ブロック図を示す。請求項5の発明は、通信回線
に接続され、対応する上位装置101によるデータ通信
を媒介する通信制御装置において、フレームの送受信に
際して、上位装置101から特定層の通信機能が有効で
ある旨を示す有効情報の入力を受け付ける受付処理手段
122と、有効情報の受付間隔を計測する自装置側タイ
マ123と、有効情報の受付に応じて、通信回線に所定
のヌルデータを送出するヌルデータ送出手段124と、
通信回線を介してヌルデータを受け取るヌルデータ受付
手段125と、ヌルデータの受付間隔を計測する対向側
タイマ126と、自装置側タイマ123あるいは対向側
タイマ126からのタイムアウト通知に応じて、無通信
状態を検出した旨を上位装置101に通知する通知手段
127とを備えたことを特徴とする。
【0022】請求項5の発明は、受付処理手段122に
よる上位装置101からの有効情報の受付に応じて、自
装置側タイマ123およびヌルデータ送出手段124と
が動作することにより、自装置の通信機能の有効性を確
認するとともに、対向先に自装置の通信機能の有効性を
通知し、また、ヌルデータ受付手段125によるヌルデ
ータの受付に応じて、対向側タイマ126が動作するこ
とにより、対向先の通信機能の有効性を確認することが
できる。したがって、自装置側タイマ123あるいは対
向側タイマ126からの通知に応じて、通知手段127
が動作することにより、自装置あるいは対向先において
通信機能が無効となったことにより発生する無通信状態
を漏れなく検出し、上位装置101に通知することがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態について詳細に説明する。図4に、請求項1の
通信制御装置の実施形態を示す。図4に示した通信制御
装置において、制御情報抽出部211は、通信制御回路
414を介して受け取った受信フレームに含まれるアド
レス部および制御部を制御情報部として抽出し、この制
御情報部をバス制御回路212を介して上位装置402
に送出する構成となっている。
【0024】この制御情報抽出部211において、カウ
ンタ回路221は、パターン検出部222によるフレー
ムパターンの検出に応じて計数動作を行い、制御部受信
バッファ223は、このカウンタ回路221の計数値に
応じて、HDLCフレームに含まれるアドレス部および
制御部を保持する構成となっており、また、カウンタ回
路221の計数結果は、データ長算出部213の処理に
供されている。
【0025】ここで、カウンタ回路221は、先頭のフ
レームパターンの検出に応じて計数動作を開始して、以
降に続くバイト数を計数し、末尾のフレームパターンの
検出に応じて、計数結果をフレームの長さとしてデータ
長算出部213に送出すればよい。また、制御部受信バ
ッファ223は、フレームパターンに続く2バイト目お
よび3バイト目として入力されるアドレス部および制御
部を受け取り、これらの情報を制御情報部として保持し
て、バス制御回路212の処理に供すればよい。
【0026】図4に示したデータ長算出部213は、カ
ウンタ回路221から受け取ったフレームの長さからア
ドレス部、制御部およびフレームチェックシーケンスに
対応する3バイトを差し引いて、HDLCフレームに含
まれるデータ部の長さを求め、バス制御回路212に通
知する構成となっている。すなわち、カウンタ回路22
1およびこのデータ長算出部213とにより、請求項1
で述べたフレーム判別手段111の機能が実現されてい
る。
【0027】また、図4に示した受信バッファ412
は、ゲート214を介してローカルメモリ215に接続
されており、上述したカウンタ回路221の計数値に応
じてこのゲート214が動作し、受信バッファ412か
ら出力される各フレームのアドレス部および制御部の送
出を抑止することにより、情報フレームに含まれるデー
タ部を選択的にローカルメモリ215に送出する構成と
なっている。
【0028】このように、制御部抽出部211の制御部
受信バッファ223と上述したゲート214とが、カウ
ンタ回路221の計数値に応じて動作することにより、
請求項1で述べた分離手段112の機能を実現し、制御
情報部とユーザデータとを分離して、バス制御回路21
2を介して個々に上位装置402に通知することが可能
となる。
【0029】このバス制御回路212は、転送手段11
3に相当するものであり、受信フレームごとに、制御情
報抽出部211に備えられた制御部受信バッファ223
に保持された制御情報部を上位装置402に通知し、そ
の後、上述したデータ長算出部213からの通知に応じ
て、ローカルメモリ215に格納された受信データから
ユーザデータに相当する分を抽出して、上位装置402
に送出すればよい。
【0030】ここで、受信フレームが制御フレームであ
る場合は、ユーザデータは存在しないので、このよう
に、データ長に応じてバス制御回路212がローカルメ
モリ215からの転送動作を行うことにより、情報フレ
ームに含まれるデータ部を選択的に上位装置402に通
知することができる。
【0031】また、受信フレームごとに、制御部受信バ
ッファ223の内容を転送することにより、各受信フレ
ームに含まれる制御情報部を上位装置402に通知する
ことができる。これにより、上位装置402において、
各フレームに含まれる制御情報部と情報フレームのみに
含まれるデータ部とを分離して扱うことが可能となる。
【0032】例えば、図5に示すように、上位装置40
2のシステムメモリに、上述した制御情報部に対応する
長さを持つ制御情報格納部からなる制御情報格納領域
と、データ部の最大長に合わせて容量を持つ受信バッフ
ァからなる受信バッファ領域とを設け、バス制御回路2
12が、制御情報部およびデータ部をそれぞれ制御情報
格納領域および受信バッファ領域に格納すればよい。
【0033】つまり、バス制御回路212は、フレーム
の受信に応じて制御部受信バッファ223の内容を制御
情報格納領域に転送した後、ユーザデータが存在する旨
を示すデータ長の通知に応じて、ローカルメモリ215
から受信バッファ領域に該当するデータ部を転送すると
ともに、データ部の転送先の受信バッファを示すバッフ
ァポインタを該当する制御情報格納部に付加すればよ
い。
【0034】この場合は、情報フレームの受信に応じ
て、通信制御装置において分離された制御情報部とデー
タ部とは、転送手段113に相当するバス制御回路21
2により、上位装置の制御情報格納領域と受信バッファ
領域とにそれぞれ転送され、それぞれの転送先は、バッ
ファポインタによって関係づけられる。一方、受信した
フレームが制御フレームである場合は、制御情報部のみ
が制御部受信バッファ223から制御情報格納領域に転
送される。
【0035】したがって、単位時間に受信する可能性の
ある総フレーム数に応じて、受信側の制御情報格納領域
を用意し、受信バッファ領域は、単位時間内に受信する
可能性のある情報フレーム数に応じて用意すればよい。
また、上述した受信側の制御情報格納領域および受信バ
ッファ領域と同様に、図5に示すように、送信側の制御
情報格納領域および送信バッファ領域を設け、送信しよ
うとする全てのフレームに対応する制御情報部と情報フ
レームに対応するデータ部とをそれぞれ格納して、バス
制御回路212の処理に供すればよい。
【0036】このとき、上位装置402は、送信しよう
とする情報フレームのデータ部を送信バッファに格納
し、この送信バッファを示すバッファポインタを対応す
る制御情報格納部に付加することにより、その対応関係
を示せばよい。送信側の制御情報格納領域にバッファポ
インタが格納されている場合に、バス制御回路212
は、アドレスおよび制御部に続いて、バッファポインタ
で示された送信バッファからデータ部を読み出す処理を
行う。このとき、バス制御回路212は、読み出したア
ドレスおよび制御部を制御部送信バッファ216に転送
し、また、データ部をローカルメモリ215に転送し、
順次に通信制御装置側の送信バッファ411に送出すれ
ばよい。
【0037】一方、制御情報格納部にアドレスおよび制
御部のみが格納されている場合は、送信しようとするフ
レームが制御フレームであると判断し、送信側の制御情
報格納領域から読み出したアドレス部および制御部を制
御部送信バッファ216に転送し、これを送信バッファ
411に送出すればよい。このように、バス制御回路2
12が、送信側の制御情報格納領域に保持されたバッフ
ァポインタに応じて、制御部送信バッファ216および
ローカルメモリ215の動作を制御することにより、転
送手段113の機能の一部および結合手段114の機能
が実現され、上位装置402から分離した状態で受け取
った制御情報部とデータ部とを結合して、通信制御回路
414および送受信回路415による送信処理に供する
ことができる。
【0038】この場合は、単位時間に送信する可能性の
ある総フレーム数に応じて、送信側の制御情報格納領域
を用意し、送信バッファ領域は、単位時間内に受信する
可能性のある情報フレーム数に応じて用意すればよい。
このようにして、通信制御装置において、HDLCフレ
ームの送受信に際して、フレーム種別に適合した処理を
行い、全てのHDLCフレームに共通して含まれるアド
レス部および制御部と情報フレームのみに含まれるデー
タ部とを分離して扱うことが可能となる。
【0039】これにより、全ての受信フレームおよび送
信フレームに応じて受信バッファおよび送信バッファを
用意する場合に比べて、システムメモリの容量を大幅に
削減することが可能となり、データ通信システムを低コ
ストで提供することができ、データ通信システムの導入
に伴う利用者の費用を抑えることができる。更に、例え
ば、ネットワーク層におけるパケットレイヤの通信制御
に用いられる情報を制御情報部として分離することも可
能である。
【0040】図14(b)に示すように、パケットレイヤ
におけるユーザデータを含むフレームは、ユーザデータ
の先頭に固定長のパケットヘッダを付加した上に、先頭
にフレームパターン、アドレス部および制御部が付加さ
れ、末尾にフレームチェックシーケンスとフレームパタ
ーンが付加された構成となっている。したがって、デー
タリンク層において付加されるアドレス部および制御部
を分離する場合と同様にして、固定長のパケットヘッダ
を制御情報部の一部としてデータ部から分離することが
可能である。
【0041】また、アドレス部、制御部およびパケット
ヘッダが定型的な情報であることを利用して、更に、制
御情報部を圧縮することもできる。図6に、請求項2の
通信制御装置の実施形態を示す。この場合は、図4に示
した制御部受信バッファ223に代えて、5バイトの容
量を有する制御部受信バッファ224を備えて制御情報
抽出部211を構成し、アドレス部および制御部ととも
に、3バイトのパケットヘッダを制御情報部として保持
するとともに、ゲート214により、先頭のフレームパ
ターンからパケットヘッダまでとフレームチェックシー
ケンスおよび末尾のフレームパターンを抑止することに
より、パケットヘッダまでの固定長の部分を制御情報部
として分離する構成とすればよい。
【0042】この場合は、データ長算出部213は、カ
ウンタ回路221から受け取った計数結果から制御情報
部に相当する5バイトを差し引いて、パケットレイヤに
おける真のユーザデータ長を求め、これに応じて、バス
制御回路212が、ゲート214を介して受信バッファ
412から送出されたデータ部をローカルメモリ215
に格納していけばよい。
【0043】また、図2に示した制御部送信バッファ2
16に代えて、5バイトの容量を有する制御部送信バッ
ファ217を備え、パケットヘッダを含む制御情報部を
データ部とは独立に上位装置402から受け取る構成と
すればよい。また、図6において、コード化部218
は、請求項2で述べたコード化手段115に相当するも
のであり、制御部受信バッファ224の内容をコード化
して、制御情報部に対応する制御情報コードをバス制御
回路212に送出する構成となっている。一方、デコー
ド部219は、請求項2で述べたデコード手段116に
相当するものであり、バス制御回路212を介して受け
取った制御情報コードをデコードして、対応する5バイ
トの制御情報部を送信バッファ411に送出する構成と
なっている。
【0044】このようにして、受信した制御情報部をコ
ード化して上位装置に通知し、また、上位装置から通知
された制御情報コードから制御情報部を再生して送信す
ることができる。ここで、アドレス部、制御部およびパ
ケットヘッダからなる制御情報部は、定型的なものであ
り、その種類は限られているから、それぞれの制御情報
部に非常に短い固定長のコードを割り当てることができ
る。
【0045】したがって、上位装置402のシステムメ
モリに設ける受信側および送信側の制御情報格納領域の
容量を更に圧縮することができる。また、この場合は、
パケットレイヤにおけるユーザデータを含まないパケッ
トヘッダのみのフレームは制御用フレームとして扱わ
れ、パケットレイヤにおけるユーザデータを受信した場
合にのみ、上位装置402の受信バッファ領域を介して
データ部の通知処理が行われる。
【0046】したがって、受信バッファ領域に備えられ
た各受信バッファが、制御用の短い情報で占有される可
能性を更に小さくし、システムメモリの利用効率をより
一層向上することができる。なお、上述したコード化部
218で得られる制御情報コードとデータ部とを一旦ロ
ーカルメモリ215に格納し、その後、順次に上位装置
402に通知してもよい。
【0047】この場合は、パケットレイヤにおけるユー
ザデータを含むフレームの受信に応じて、ローカルメモ
リ215に、図7(a)に示すように、固定長の制御情報
コードに続いてデータ部が格納され、バス制御回路21
2により、まず、固定長の制御情報コードが受信側の制
御情報格納領域に、続いてデータ部が受信バッファ領域
にそれぞれ転送される。
【0048】同様に、コード化しない制御情報部をデー
タ部とともに、ローカルメモリ215に順次に格納して
いき、逐次、上位装置402に通知してもよい。この場
合は、ユーザデータを含むフレームの受信に応じて、図
7(b)に符号Aで示した位置からアドレス部、制御部お
よびパケットヘッダが順次に格納され、続いて、データ
部が格納される。また、このとき、上述した符号Aの位
置を示すHDLCデータ開始ポインタと、パケットヘッ
ダの開始位置(図7において符号Bで示す)を示すパケ
ットレイヤポインタと、ユーザデータの開始位置(図7
において符号Cで示す)を示すユーザデータポインタと
を先頭に付加すればよい。
【0049】また、上述したように、分離した制御情報
部およびデータ部をローカルメモリ215に一旦蓄積し
た後に、上位装置402に転送する構成とした場合に
は、一連の受信フレームの種別に応じて、各フレームか
ら分離した制御情報部をまとめて転送することも可能で
ある。図8に、請求項3の通信制御装置の実施形態を示
す。
【0050】図8に示した通信制御装置は、図4に示し
た通信制御装置に転送制御部230を付加し、この転送
制御部230が、一連の受信フレームの種別の組み合わ
せに応じて、バス制御回路212の動作を制御する構成
となっている。図8に示した転送制御部230におい
て、フレーム判別部231は、データ長算出部213で
得られたデータ長に応じて、受信フレームの種別を判別
し、判別結果保持部232は、この判別結果を順次に保
持し、転送指示部233の処理に供する構成となってい
る。
【0051】ここで、フレーム判別部231は、受け取
ったデータ長が自然数である場合に情報フレームである
と判別し、他の場合は、受信フレームが制御用フレーム
であると判別すればよい。また、判別結果保持部232
は、例えば、連続する2フレームについての判別結果を
保持すればよい。また、図8において、転送指示部23
3は、この判別結果保持部232の内容によって、情報
フレームに制御フレームが続いていることが示されたと
きに、情報フレームに対応する制御情報部に続いて、制
御フレームに対応する制御情報部をローカルメモリ21
5から読み出し、上位装置402の受信側制御情報格納
領域の連続する制御情報格納部に転送する旨をバス制御
回路212に指示すればよい。
【0052】このように、判別結果保持部232に保持
された連続するフレームの種別に応じて転送指示部23
3が動作し、バス制御回路212の動作を制御すること
により、請求項3で述べた組み合わせ判別手段117お
よび転送制御手段118の機能を実現し、連続するフレ
ームの種別の組み合わせに応じて、制御情報部の転送動
作を制御することができる。
【0053】この場合は、情報フレームとこれに続く制
御フレームとに対応する制御情報部を一括して上位装置
402に通知することができるから、通信制御装置と上
位装置402との間の転送制御を簡略化して、上位装置
402側の処理負担を軽減することが可能となる。また
一方、通信制御装置側において、送受信フレームの種別
を判別する機能を利用して、対向する上位装置間で有効
なユーザデータの授受が行われているか否かを監視する
ことが可能となる。
【0054】図9に、請求項4の通信制御装置の実施形
態を示す。図9に示した通信制御装置は、図4に示した
通信制御装置に無通信監視部240を付加し、この無通
信監視部240が、データ長算出部213で得られたデ
ータ長と制御部受信バッファ223の内容とに基づい
て、無通信状態を検出し、上位装置402に通知する構
成となっている。
【0055】この無通信監視部240において、ヌルデ
ータ作成部241は、フレーム判別部231による判別
結果に応じて、後述する所定の制御情報部をヌルデータ
としてバス制御回路212を介して制御部送信バッファ
216に送出する構成となっている。ここで、ヌルデー
タ作成部241は、受信フレームが情報フレームである
旨の判別結果に応じて、例えば、特定のアドレスと適切
な制御部とを組み合わせて制御情報部を作成し、この制
御情報部をバス制御回路212を介して制御部送信バッ
ファ216に転送すればよい。
【0056】この場合は、情報フレームの受信に応じ
て、ヌルデータ作成部241とバス制御回路212およ
び制御部送信バッファ216が動作し、通常の制御用フ
レームと同様にして、上述した特定のアドレスを宛先と
する制御フレームがヌルデータとして通信回線に送出さ
れる(図10(a)参照)。また、上述した形式の制御フ
レームをヌルデータとする場合は、図9に示すように、
無通信監視部240にアドレス照合部242を設け、制
御部受信バッファ223に保持されたアドレスと上述し
た特定のアドレスとを照合することによってヌルデータ
を検出すればよい。
【0057】この場合は、情報フレームの送信を直接に
検出する代わりに、情報フレームを受信した側の通信制
御装置に備えられたヌルデータ作成部241がヌルデー
タを送信側に返送し、送信側の通信制御装置に設けられ
たアドレス照合部242がこのヌルデータを検出するこ
とにより、間接的に情報フレームの送信を検出する構成
となっている。
【0058】すなわち、カウンタ回路221、データ長
算出部213およびフレーム判別部231による情報フ
レームの受信検出機能に、ヌルデータ作成部241およ
びアドレス照合部242による間接的な情報フレームの
送信検出機能を加えることにより、請求項4で述べたフ
レーム判別手段111の機能を実現し、情報フレームの
送受信を検出することができる。
【0059】また、図9において、タイマ243は、請
求項4で述べたタイマ121に相当するものであり、情
報フレームを受信した旨の判別結果あるいはヌルデータ
を検出した旨の検出結果に応じて計時動作をリセット
し、初期値から再開する構成となっている。したがっ
て、図10(a)に示すように、タイマ243は、情報フ
レームの送受信に応じて計時動作がリセットされるか
ら、このタイマ243により、所定の時間Tの経過が計
測されたときに出力されるタイムアウト通知は、上述し
た所定の時間Tが経過する期間に渡って、ユーザデータ
を含んだ情報フレームの送受信がなかったことを示して
いる。
【0060】すなわち、このタイマ243によるタイム
アウト通知を無通信を検出した旨の無通信通知として上
位装置402に送出して、上位装置における回線切断処
理に供することにより、送受信するフレームの種類に応
じた通信監視機能を提供することができる。
【0061】これにより、利用者の知識や経験の有無に
かかわらず、有効な通信が停止した無通信状態が発生し
た旨を上位装置に確実に通知して、上位装置側に回線切
断処理を依頼することができるから、有効な通信に用い
られていない無駄な回線の接続に課金された不要な費用
を削減し、データ通信システムの維持コストを低減する
ことができる。
【0062】なお、ヌルデータは、基本的に、通信制御
装置内部でのみ意味を持つ情報であればよいから、ヌル
データ作成部241により、上述した特定のアドレスを
含む制御用フレームを作成する代わりに、例えば、テス
ト用フレームの制御情報部分を作成し、この制御情報部
分をヌルデータとしてバス制御回路212を介して制御
部送信バッファ216に送出してもよい。
【0063】この場合は、アドレス照合部242の代わ
りにテストフレーム検出部を設け、制御部受信バッファ
233の内容に基づいて、一連の受信フレームからテス
トフレームを検出すればよい。また、データ長算出部2
13は、受信フレームの長さから、固定長の制御情報部
分の長さを差し引いてデータ部の長さを算出するので、
例えば、パケットレベルなどのように、固定長の制御情
報部分を分離することによって制御情報部とユーザデー
タとを分離できる限りは、有効なユーザデータを含む情
報フレームと制御用のフレームとを識別することができ
る。
【0064】したがって、パケットレイヤや更に上位の
層におけるユーザデータを含むフレームのみを有効な情
報フレームとし、この有効な情報フレームの送受信を監
視して、無通信状態を検出することも可能である。更
に、特定層(例えば、アプリケーション層)を経由した
ユーザデータの授受が継続しているか否かに基づいて、
無通信監視を行うことも可能である。
【0065】図11に、請求項5の通信制御装置の実施
形態を示す。図11において、通信制御装置は、図9に
示した無通信監視部240のフレーム判別部231に代
えてフラグ検出部244を備え、このフラグ検出部24
4が、制御部送信バッファ216を参照して後述する所
定の識別フラグを検出し、この検出結果をヌルデータ作
成部241およびタイマ243の動作制御に供する構成
となっている。
【0066】この場合は、上位装置402側において、
例えば、アプリケーション層からの送信依頼である場合
に、制御情報格納領域に設けた制御情報格納部にアドレ
ス部、制御部およびバッファポインタとともに、特定層
の通信機能が有効である旨の有効情報として所定の識別
フラグを格納し、バス制御回路212を介して、これら
の情報を制御部送信バッファ216に転送すればよい。
【0067】このように、バス制御回路212を介して
制御部送信バッファ216に格納された識別フラグを上
述したフラグ検出部244が検出することにより、請求
項5で述べた受付処理手段122の機能を実現し、上位
装置402からの有効情報を受け取って、自装置におけ
る有効な通信状態の監視に供することができる。ここ
で、識別フラグは、上位装置402から通信制御装置に
対して、送信する情報フレームが特定層(例えば、アプ
リケーション層)を経由したことを示すものであるか
ら、例えば、1ビットの識別フラグを付加し、特定層を
経由した場合に論理「1」をセットすればよい。
【0068】また、フラグ検出部244は、制御部送信
バッファ216に識別フラグとして論理「1」がセット
されている場合に、ヌルデータ作成部241に上述した
ヌルデータの作成を指示するとともに、タイマ243を
リセットすればよい。この場合は、図10(b)に示すよ
うに、識別フラグが付加された有効なユーザデータを含
む情報フレームの送信に応じて、タイマ243が請求項
5で述べた自装置側タイマ123としてリセットされ、
送信側の装置自身の通信機能が有効であることが示され
る。
【0069】なお、このとき、通信制御回路414およ
び送受信回路415を介して通信回線に送出される情報
フレームは、制御部送信バッファ216に格納されたア
ドレス部および制御部と、上位装置402側の送信バッ
ファからローカルメモリ215に転送されたデータ部と
から構成された通常の情報フレームとなる。また、この
とき、ヌルデータ作成部241によって作成された制御
情報部は、バス制御回路212を介して制御部送信バッ
ファ216に転送され、図10(b)に示すように、上述
した有効な情報フレームに続く制御用フレームとして通
信回線に送出される。
【0070】このように、フラグ検出部244からの指
示に応じて、ヌルデータ作成部241、バス制御回路2
12および制御部送信バッファ216が動作することに
より、請求項5で述べたヌルデータ送出手段124の機
能を実現し、有効情報の受付に応じて対向先にヌルデー
タを送出し、自装置における通信機能が有効である旨を
通知することができる。
【0071】一方、対向先の通信制御装置においては、
図10(b)に示すように、上述したヌルデータがヌルデ
ータ受付手段125に相当するアドレス照合部242に
よって検出され、これに応じて、タイマ243が対向側
タイマ126としてリセットされる。このようにして、
特定層を経由した情報フレームの送信あるいは対向先か
らのヌルデータの受信に応じて、タイマ243をリセッ
トする構成とすることにより、このタイマ243によ
り、自装置側タイマ123と対向側タイマ126の機能
を果たし、また、このタイマ243のタイムアウト通知
を上位装置402に通知することにより、請求項5で述
べた通知手段127の機能を果たして、有効なデータの
送受信の停止を検出することができる。
【0072】このように、特定層を経由した情報フレー
ムの送信に着目して無通信監視を行うことにより、真に
有効なユーザデータの送受信を監視し、無通信状態を漏
れなく検出して回線の切断処理を依頼することが可能と
なる。
【0073】これにより、例えば、パケットレベルにお
けるポーリングなどのためのフレームの送受信の有無に
かかわらず、アプリケーション層におけるユーザデータ
の授受の停止に応じて、通信回線を切断することが可能
となり、無駄に接続された回線を維持するための不要な
費用を削減することができる。また、この場合は、例え
ば、アプリケーション層の通信管理プログラムに、ユー
ザデータを送信する際に上述した識別フラグを付加する
機能を追加すれば十分であるので、アプリケーションプ
ログラムの修正もごく小規模である。
【0074】但し、この場合は、自装置の上位装置から
の識別フラグの通知、または、対向先の通信制御装置か
らのヌルデータの受信を以て、有効なユーザデータの送
受信の継続を確認しており、自装置側あるいは対向先の
上位装置において、ユーザデータが上述した特定層にお
いて正常に受信されたか否かは考慮されていない。次
に、自装置側の上位装置402および対向先の上位装置
における通信機能の有効性をより確実に確認しながら、
無通信監視を行う方法について説明する。
【0075】図12に、請求項5の通信制御装置の別実
施形態の構成を示す。図12において、通信制御装置
は、図11に示した無通信制御部240のアドレス照合
部242に代えてアドレス判定部245、ヌルデータ通
知部246およびヌルデータ転送部247を備え、アド
レス判定部245による判定結果に応じて、ヌルデータ
通知部246が上位装置402にヌルデータの受信を通
知する構成となっている。
【0076】また、ヌルデータ転送部247は、この通
知に対する上位装置402からの応答を上位装置402
における特定層の通信機能が有効性を示す有効情報とし
て受け取り、有効である旨が示された場合に、対向先か
ら受信したヌルデータをバス制御回路212を介して制
御部送信バッファ216に転送する構成となっている。
また、図11に示したタイマ243に加えて、別のタイ
マ248とオアゲート249を付加して無通信制御部2
40を構成し、フラグ検出部244による検出結果およ
び上述した有効情報の通知とアドレス判定部245によ
る検出結果とに応じて、タイマ243、248がそれぞ
れ計時動作をリセットし、2つのタイマ243、248
のタイムアウト信号をオアゲート249を介して上位装
置402に通知する構成となっている。
【0077】また、ヌルデータ作成部241は、例え
ば、自装置のアドレスにヌルデータである旨を示す1ビ
ットのフラグを付加したアドレス部を用いてヌルデータ
を作成すればよい。この場合に、アドレス判定部245
は、アドレス部に付加されたフラグに基づいて、受信し
た制御用フレームがヌルデータであるか否かを判定する
とともに、アドレス部に含まれるアドレスと自装置のア
ドレスとを照合することにより、受信したヌルデータの
発信元を判別し、対向側が発信元となっている場合に、
ヌルデータ通知部246を介して上位装置402にヌル
データの受信を通知すればよい。
【0078】また、ヌルデータ通知部246は、対向先
のアドレスを持つヌルデータの検出に応じて、上位装置
402の特定層に対してヌルデータを受信した旨を通知
し、ヌルデータ転送部247は、上位装置402からの
応答を待って、制御部受信バッファ223に保持された
制御情報部をバス制御回路212を介して制御部送信バ
ッファ216に転送すればよい。
【0079】この場合は、情報フレームに付加された識
別フラグとともに、ヌルデータを受信した旨の通知に対
する応答が上位装置402に関する有効情報として受け
取られている。すなわち、バス制御回路212、制御部
送信バッファ216およびフラグ検出部244に加え
て、アドレス判定部245による判定結果に応じて、ヌ
ルデータ通知部246およびヌルデータ転送部247が
動作することにより、受付処理手段122の機能が実現
され、自装置側の送信機能とともに受信機能の有効性を
確認することができる。
【0080】したがって、フラグ検出部244およびヌ
ルデータ転送部247による上述した有効情報の受付に
応じて、タイマ243を自装置側タイマとしてリセット
することにより、自装置側の上位装置402において特
定層の送信機能または受信機能の少なくとも一方が有効
である旨が示される。また、この場合は、特定層の送信
機能および受信機能の有効性がヌルデータの送信によっ
て対向先に示されるから、アドレス判定部245による
ヌルデータの検出に応じて、タイマ248を対向側タイ
マ126としてリセットし、対向先の上位装置において
特定層の通信機能が有効であることを示せばよい。
【0081】このように、図12においては、タイマ2
43、248により、それぞれ自装置側タイマ123お
よび対向側タイマ126の機能が果たされ、また、これ
らのタイマ243、248のタイムアウト信号をオアゲ
ート249を介して上位装置402に通知することによ
り、通知手段127の機能を実現する構成となってい
る。
【0082】したがって、図12に示した通信制御装置
を適用したデータ通信システムにおいては、図10(c)
に示すように、特定層を経由するデータを含む情報フレ
ームの送信に応じて、送信側の通信制御装置のタイマ2
43がリセットされ、送信側の上位装置における特定層
の送信機能の有効性が示される。また、上述した情報フ
レームに続いて送信されたヌルデータの受信に応じて、
受信側のタイマ248がリセットされ、対向先(すなわ
ち、送信側)の上位装置における特定層の送信機能の有
効性が示され、またこのとき、対向先の通信制御装置の
ヌルデータ通知部246により、対応する上位装置側に
ヌルデータの受信が通知される。
【0083】この通知に対する特定層からの応答に応じ
て、受信側のヌルデータ転送部247が動作し、受信し
たヌルデータがそのまま返送されるとともに、タイマ2
43がリセットされ、対向先(すなわち、受信側)の上
位装置における特定層の受信機能の有効性が示される。
【0084】また、受信側から返送されたヌルデータの
受信に応じて、アドレス判定部245によりタイマ24
7がリセットされ、受信側の上位装置における特定層の
受信機能の有効性が示される。このように、有効なユー
ザデータを含む情報フレームの送受信に応じて、送信側
の上位装置における特定層の通信機能の有効性を対向す
る通信制御装置の双方で確認するとともに、受信したヌ
ルデータを受信側の上位装置を介して返送することによ
り、受信側の上位装置における特定層の通信機能の有効
性を対向する通信制御装置の双方で確認することができ
る。
【0085】これにより、対向する上位装置402にお
ける特定層の通信機能をより確実に監視することが可能
となり、例えば、一方の上位装置402が連続して情報
フレームを送信し続けている状態で、受信側の上位装置
402の特定層の通信機能に障害が発生した場合など
に、この通信機能の障害を確実に検出することが可能で
ある。
【0086】このようにして、上位装置402における
特定層の通信機能の有効性まで考慮して、有効なユーザ
情報の授受の停止を漏れなく検出することにより、無駄
な回線接続を維持するために費やされる費用を極力削減
することが可能となる。
【0087】
【発明の効果】以上で説明したように、請求項1の発明
を適用すれば、通信制御装置において、送受信するフレ
ームの種別を判別するとともに、全てのフレームに共通
する固定長の制御情報部と情報フレームのみに含まれる
データ部とを分離して扱うことが可能となり、制御情報
部とデータ部とをそれぞれ独立に上位装置に転送するこ
とにより、上位装置において、送受信情報を格納するた
めの受信バッファおよび送信バッファに割り当てる記憶
容量を削減することができ、低価格のデータ通信システ
ムを提供することが可能となる。
【0088】更に、請求項2の発明を適用すれば、制御
情報部をコード化して圧縮することができるから、上位
装置における記憶容量を更に削減することができ、更
に、データ通信システムの低価格化を進めることができ
る。また、請求項3の発明によれば、連続するフレーム
の種別の組み合わせに応じて、例えば、情報フレームに
制御フレームが続く箇所を検出し、情報フレームの制御
情報部と制御フレーム制御情報部とを一括して上位装置
に通知することができ、上位装置における転送処理を簡
易化し、上位装置側の処理負担を軽減することが可能と
なる。
【0089】また、請求項4の発明によれば、送受信す
るフレームの種別を判別し、情報フレームの送受信に応
じてタイマをリセットすることにより、有効なデータの
授受の継続を監視し、データの授受の停止に応じて無通
信を検出して回線切断処理に供することができる。これ
により、利用者の知識や経験の有無にかかわらず、確実
に無通信を検出し、無駄な回線の接続に費やされる費用
を削減することが可能となるから、データ通信システム
の維持費用を軽減することができる。
【0090】更に、請求項5の発明を適用すれば、アプ
リケーション層などの特定層を経由した真のユーザデー
タの授受を監視することができ、この真のユーザデータ
の授受の停止に応じて無通信を検出することが可能とな
るから、より確実に、利用者が意図した通信の停止を検
出し、回線の切断処理に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および請求項3、4の通信制御装置の
原理ブロック図である。
【図2】請求項2の通信制御装置の原理ブロック図であ
る。
【図3】請求項5の通信制御装置の原理ブロック図であ
る。
【図4】請求項1の通信制御装置の実施形態を示す図で
ある。
【図5】上位装置における制御情報部とユーザデータの
分離を説明する図である。
【図6】請求項2の通信制御装置の実施形態を示す図で
ある。
【図7】ローカルメモリにおける制御情報部とデータ部
との分離を説明する図である。
【図8】請求項3の通信制御装置の実施形態を示す図で
ある。
【図9】請求項4の通信制御装置の実施形態を示す図で
ある。
【図10】無通信監視手順を説明する図である。
【図11】請求項5の通信制御装置の実施形態を示す図
である。
【図12】請求項1の通信制御装置の別実施形態を示す
図である。
【図13】従来の通信制御装置の構成例を示す図であ
る。
【図14】フレームの構成を説明する図である。
【符号の説明】
101 上位装置 111 フレーム判別手段 112 分離手段 113 転送手段 114 結合手段 115 コード化手段 116 デコード手段 117 組み合わせ判別手段 118 転送指示手段 121 タイマ 122 受付処理手段 123 自装置側タイマ 124 ヌルデータ送出手段 125 ヌルデータ受付手段 126 対向側タイマ 127 通知手段 211 制御情報抽出部 212、413 バス制御回路 213 データ長算出部 214 ゲート 215 ローカルメモリ 216、217 制御部送信バッファ 218 コード化部 219 デコード部 221 カウンタ回路 222 パターン検出部 223、224 制御部受信バッファ 230 転送制御部 231 フレーム判別部 232 判別結果保持部 233 転送指示部 240 無通信監視部 241 ヌルデータ作成部 242 アドレス照合部 243、248 タイマ 244 フラグ検出部 245 アドレス判定部 246 ヌルデータ通知部 247 ヌルデータ転送部 249 オアゲート 401 通信制御装置 402 上位装置 411 送信バッファ 412 受信バッファ 414 通信制御回路 415 送受信回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線に接続され、対応する上位装置
    によるデータ通信を媒介する通信制御装置において、 前記通信回線を介して送受信するフレームの長さから、
    固定長の制御情報部に相当する部分の長さを差し引いて
    得られるデータ部の長さに基づいて、前記フレームの種
    別を判別するフレーム判別手段と、 前記フレーム判別手段による判別結果に応じて、各受信
    フレームを固定長の制御情報部と不定長のデータ部とに
    分離する分離手段と、 前記上位装置との間で前記制御情報部と前記データ部と
    これらの関連を示す情報とを授受する転送手段と、 前記転送手段を介して前記制御情報部と前記データ部と
    を受け取り、前記制御情報部と前記データ部との関連を
    示す情報に基づいて、これらを結合してフレームを再構
    成して送信処理に供する結合手段とを備えたことを特徴
    とする通信制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の通信制御装置におい
    て、 分離手段によって分離された制御情報部を所定長のコー
    ドに変換し、制御情報部として転送手段の処理に供する
    コード化手段を備え、 結合手段は、転送手段から制御情報部として受け取った
    前記所定長のコードを逆変換して、得られた固定長の制
    御情報部を結合処理に供するデコード手段を備えた構成
    であることを特徴とする通信制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の通信制御装置におい
    て、 フレーム判別手段で得られた判別結果を順次に受け取
    り、連続する複数のフレームの種別の組み合わせパター
    ンを判別する組み合わせ判別手段と、 前記組み合わせパターンの判別結果に応じて、転送手段
    に複数フレームに対応する制御情報部の一括転送を指示
    する転送指示手段とを備えたことを特徴とする通信制御
    装置。
  4. 【請求項4】 通信回線に接続され、対応する上位装置
    によるデータ通信を媒介する通信制御装置において、 前記通信回線を介して送受信するフレームの長さから、
    固定長の制御情報部に相当する部分の長さを差し引いて
    得られるデータ部の長さに基づいて、前記フレームの種
    別を判別するフレーム判別手段と、 前記フレーム判別手段による判別結果に基づいて、有効
    なデータ部を含む情報フレームの送受信間隔を計測し、
    所定の時間の経過を計測したときに、無通信状態を検出
    した旨を上位装置に通知するタイマとを備えたことを特
    徴とする通信制御装置。
  5. 【請求項5】 通信回線に接続され、対応する上位装置
    によるデータ通信を媒介する通信制御装置において、 フレームの送受信に際して、上位装置から特定層の通信
    機能が有効である旨を示す有効情報の入力を受け付ける
    受付処理手段と、 前記有効情報の受付間隔を計測する自装置側タイマと、 前記有効情報の受付に応じて、前記通信回線に所定のヌ
    ルデータを送出するヌルデータ送出手段と、 前記通信回線を介して前記ヌルデータを受け取るヌルデ
    ータ受付手段と、 前記ヌルデータの受付間隔を計測する対向側タイマと、 前記自装置側タイマあるいは対向側タイマからのタイム
    アウト通知に応じて、無通信状態を検出した旨を上位装
    置に通知する通知手段とを備えたことを特徴とする通信
    制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109710550A (zh) * 2018-12-14 2019-05-03 中国航空工业集团公司西安航空计算技术研究所 一种基于双缓存的帧长度不固定rs422数据通信系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109710550A (zh) * 2018-12-14 2019-05-03 中国航空工业集团公司西安航空计算技术研究所 一种基于双缓存的帧长度不固定rs422数据通信系统
CN109710550B (zh) * 2018-12-14 2022-05-27 中国航空工业集团公司西安航空计算技术研究所 一种基于双缓存的帧长度不固定rs422数据通信系统

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