JPH10126096A - 半導体パッケージのハンドリング装置 - Google Patents

半導体パッケージのハンドリング装置

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JPH10126096A
JPH10126096A JP8294562A JP29456296A JPH10126096A JP H10126096 A JPH10126096 A JP H10126096A JP 8294562 A JP8294562 A JP 8294562A JP 29456296 A JP29456296 A JP 29456296A JP H10126096 A JPH10126096 A JP H10126096A
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Japan
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pad
semiconductor package
terminal surface
terminal
handling
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JP8294562A
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Takeshi Ishii
健 石井
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICを端子面からハンドリングでき、信頼性
及びメンテナンス性を向上させる半導体パッケージのハ
ンドリング装置を提供する。 【解決手段】 端子面の外周から内側に幅Bだけ離れた
エリア内に全ての端子1が配設された半導体パッケージ
の端子面からハンドリングする半導体パッケージのハン
ドリング装置において、幅Bを有する端子面の外周部の
面Aと最大でも幅Bで接し、かつ、端子1の高さより高
い突出部12を外周部に有し、パッド11の内部と外部
とを連通させる孔13を有するパッド11と、孔13を
介してパッド11の内部のエアを排気するポンプ21と
を備える。または、内部を貫通する孔13を有し、か
つ、外径が前記幅Bより小さいパイプ部材17を少なく
とも2本備え、パイプ部材17の先端部の平面を前記面
Aに接触させるパッド11と、孔13内の空気を排気す
るポンプ21とを備えてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
パッケージ、特にはパッケージの端子面の特定エリア内
に全端子を有する半導体パッケージのハンドリング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路(以後、ICと言
う)の製品品質を高めるために、半導体パッケージの外
観検査等が行われており、例えばBGAやCSPなどの
半導体パッケージにおいては、その端子部に配列された
ボール形状の端子の高さを検査する工程はその重要な工
程の一つである。このような検査工程においては、IC
パッケージをハンドリングして、トレイ(ICの収納
箱)から取り出したり、上下反対に回転させたりする必
要がある。
【0003】例えばBGAパッケージの形状を一例で示
すと、図6〜図8のようになる。図6〜図8はそれぞ
れ、刻印面を表した平面図、側面図、及び端子面を表し
た裏面図である。従来、BGAパッケージをハンドリン
グする方法として、刻印面を上向きにして行うものと、
端子面を上向きにして行うものとの2通りがある。刻印
面を上向きにして行う場合は、従来のQFPパッケージ
やPGAパッケージ等と同様に、刻印面を吸着パッド等
のハンドで吸着して持ち上げ、これを回転、搬送等のハ
ンドリングを行っている。一方、端子面を上向きにして
行う場合は、図8でも分かるように端子面上には一面に
配列して複数の端子1が設けられているので、これらの
端子1に接触しないようにハンドリングする必要があ
る。
【0004】このための一つの方法として、例えば、刻
印面を上向きにした状態で刻印面を上記吸着パッド等の
ハンドで吸着した後に、端子面が上向きになるようにハ
ンドを回転させている。あるいは、他の方法では、図9
に示すように、BGAパッケージの端子面を上向きにし
た状態で、ハンドの先端部に設けた爪2によってBGA
パッケージの側面をはさみ込み、このハンドを持ち上げ
てハンドリングするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
端子面を上向きにしてハンドリングする方法において、
刻印面から吸着パッド等で吸着したままハンドを回転さ
せる場合には、次のような幾つかの問題点が生じてい
る。すなわち、吸着力が弱いときには、ハンド回転時に
パッケージを取りこぼす可能性が高くなる。また、ハン
ドが回転できるだけの空間が必要となるが、設備の設置
スペースを小さくする要求からこのような空間を無くす
ことが強く望まれている。さらに、ハンド回転に要する
時間がかかるので、ハンドリング作業の時間を短縮する
のに不利である。
【0006】そして、パッケージの側面を爪2によって
はさみ込んで持ち上げる場合においては、爪2の開閉機
構を必要とするので、このために故障の頻度が多くな
り、メンテナンスに要する時間が多くなる。また、図1
0に示すように、BGAパッケージがトレイ3に入って
いる状態でハンドリングする場合には、爪2がトレイと
パッケージ側面との間に挿入できないので、本方式を使
用するのは困難である。さらに、爪2が磨耗や損傷によ
り変形した場合には、パッケージを取りこぼす可能性が
あるので、爪2の定期的なメンテナンスが必要であり、
ハンドの交換等の作業が煩わしいと言う問題がある。
【0007】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、半導体パッケージのICを端子面からハ
ンドリングでき、信頼性及びメンテナンス性を向上でき
る半導体パッケージのハンドリング装置を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ICパ
ッケージの端子面の外周から内側に所定の幅Bだけ離れ
たエリア内に全ての端子1が配設された半導体パッケー
ジの前記端子面からハンドリングする半導体パッケージ
のハンドリング装置において、前記幅Bを有する前記端
子面の外周部の面Aと最大でも幅Bで接し、かつ、端子
1の高さより高い突出部12を外周部に有し、この突出
部12で囲まれた内部の空間と外部とを連通させる孔1
3を有するパッド11と、孔13に接続され、前記パッ
ド11の内部のエアを排気するポンプ21とを備えた構
成としている。
【0009】請求項1に記載の発明によると、パッドの
外周部に突出部を設け、このパッドで半導体パッケージ
をハンドリングするときは、上記突出部の先端部を、半
導体パッケージの端子面の外周部で、かつ、端子が設け
られていない面A(端子面外周部の幅Bのエリア)に接
触させる。この後、ポンプによって孔13を介して上記
突出部で囲まれたパッド内部のエアを排気するので、半
導体パッケージは突出部の先端に吸着される。このと
き、突出部は幅B以内で上記面Aと接触し、また、突出
高さが端子の高さより高いので、突出部により囲まれた
空間内に全ての端子が入り、端子がパッドに接触するこ
とが無く、端子を損傷せずにハンドリングできる。ま
た、端子面を上向きにしてハンドリングできるので、パ
ッケージを上向きにさせるための回転機構が必要無くな
り、ハンドリング作業の能率向上及びメンテナンス性の
向上が可能となる。
【0010】請求項2に記載の発明は、ICパッケージ
の端子面の外周から内側に所定の幅Bだけ離れたエリア
内に全ての端子1が配設された半導体パッケージの前記
端子面からハンドリングする半導体パッケージのハンド
リング装置において、内部を貫通する孔13を有し、か
つ、外径が前記幅Bより小さいパイプ部材17を少なく
とも2本備え、このパイプ部材17の先端部の平らな端
面を、前記幅Bを有する前記端子面の外周部の面Aに接
触させるパッド11と、各孔13に接続され、孔13内
の空気を排気するポンプ21とを備えた構成としてい
る。
【0011】請求項2に記載の発明によると、パッド
は、半導体パッケージの端子面の外周部で、かつ、端子
が設けられてない面Aの幅Bより小さい外径を有するパ
イプ部材を少なくとも2本備えている。このパッドで半
導体パッケージをハンドリングするときは、上記パイプ
部材の先端の平らな端面を端子面の上記外周部の所定位
置に接触させる。この所定位置は、複数本のパイプ部材
で半導体パッケージを吸着したときに、この吸着姿勢を
安定させて保持できるような位置に設定される。この
後、ポンプで上記パイプ部材の孔内のエアを排気するの
で、半導体パッケージは複数本のパイプ部材に吸着され
る。このパイプ部材は、端子が設けられてない面を吸着
しているので、端子がパッドに接触することが無い。ま
た、端子面を上向きにしてハンドリングできるので、パ
ッケージを回転する必要が無くなり、ハンドリング作業
の能率向上が可能となる。
【0012】請求項3に記載の発明は、ICパッケージ
の端子面の外周から内側に所定の幅Bだけ離れたエリア
内に全ての端子1が配設された半導体パッケージの前記
端子面からハンドリングする半導体パッケージのハンド
リング装置において、前記幅Bを有する前記端子面の外
周部の面Aと最大でも幅Bで接し、かつ、端子1の高さ
より高い内側の突出部26及び外側の突出部12を互い
に所定距離離して外周部に有し、この突出部26及び突
出部12の間に形成された溝内の空間と外部とを連通さ
せる孔13を有するパッド11と、孔13に接続され、
前記突出部26及び突出部12の間に形成された溝内の
空間のエアを排気するポンプ21とを備えた構成として
いる。
【0013】請求項3に記載の発明によると、パッドの
外周部の内側及び外側に設けた二つの突出部の先端部を
半導体パッケージの端子面の外周部の面Aに接触させ、
この後、ポンプによって孔を介して上記二つの突出部の
間に形成された溝の空間のエアを排気するので、半導体
パッケージは両突出部の先端に吸着される。このとき、
両突出部の突出高さが端子の高さより高いので、内側の
突出部により囲まれた空間内に全ての端子が入り、端子
がパッドに接触することが無く、端子を損傷せずにハン
ドリングできる。また、端子面を上向きにしてハンドリ
ングできるので、パッケージを上向きにさせるための回
転機構が必要無くなり、ハンドリング作業の能率向上及
びメンテナンス性の向上が可能となる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1、2又
は3に記載の半導体パッケージのハンドリング装置にお
いて、前記突出部12又は前記パイプ部材17の下端部
で、かつ、前記端子面に接触時に端子面に対して外側の
位置に鍔18を設け、この鍔18の内側の面に、鍔18
の上方から下端側に向かって中央から外側に傾斜するテ
ーパ19を形成したパッド11を備えている。
【0015】請求項4に記載の発明によると、半導体パ
ッケージの外周部の面Aと接触する突出部又はパイプ部
材の下端部で、かつ、外側(すなわち、前記半導体パッ
ケージの端子面に接触時に端子面に対して外側)に、内
側の面にテーパが形成された鍔を設ける。このテーパ
は、鍔の上方から下端側に向かって中央から外側に傾斜
している。したがって、このパッドでトレイ上に載せら
れた半導体パッケージをハンドリングするとき、トレイ
の上方からパッドを下降させると、トレイの側面壁に上
記鍔のテーパ部が当たって鍔はトレイより反力を受け
る。パッドがこの反力によってパッケージの端子面に平
行で、かつ、辺に直交する方向に移動するようなコンプ
ライアンスを有していると、パッドの位置がトレイの中
央の方に補正される。この結果、パッドの位置がトレイ
の位置とずれている場合でも、パッドの前記突出部等が
半導体パッケージの端子に接触して傷つけることなくハ
ンドリングできる。したがって、ハンドリング操作の信
頼性が向上する。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一つに記載の半導体パッケージのハンドリング
装置において、端子面の前記面Aと接する前記パッド1
1の先端部に、前記面Aに押し付けられたときに弾性変
形することによって前記ポンプ21により排気されるパ
ッド11の内部とパッド11の外部とを密閉する導電性
の部材を設けた構成としている。
【0017】請求項5に記載の発明によると、端子面か
ら半導体パッケージをハンドリングするとき、パッドの
先端部に設けた弾性変形する導電性部材を、端子が設け
られてない面に接触させ押し付ける。このとき、導電性
部材の弾性変形によってパッドの内部と外部とが密閉さ
れる。したがって、ポンプによってパッド内のエアを排
気したときの吸着力が増加するので、半導体パッケージ
を取りこぼすことが無くなる。また、密閉性がよいの
で、端子面とパッドとの接触部からのエア漏れを皆無に
等しくでき、よって、静電気の発生を防止する効果があ
る。さらに、この導電性部材を接地することによって、
上記の静電気を無くすことができるので、ハンドリング
対象のICが静電気から保護される。したがって、ハン
ドリング時の安全性及び作業性が向上する。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一つに記載の半導体パッケージのハンドリング
装置において、端子面の前記面Aと接する前記パッド1
1の先端部に、導電性の部材を設けた構成としている。
【0019】請求項6に記載の発明によると、端子面の
端子が設けられてない面と接するパッドの先端部に導電
性部材を設けており、この導電性部材を接地することに
よって、端子面とパッドとの接触部に発生する静電気を
無くすことができる。したがって、ハンドリング対象の
ICが静電気から保護され、ハンドリング時の安全性及
び作業性が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる半導体パッ
ケージのハンドリング装置の実施形態を、BGAパッケ
ージを例として詳細に説明する。図1は、第1実施形態
におけるハンドリング装置のパッド部の側面断面図を示
している。ハンドリング装置の先端部には、平面視にお
いてBGAパッケージ4の外形形状と略同一の形状をし
たパッド11を設けている。パッド11の外周部にはB
GAパッケージ4の端子面を吸着する方向に突出する突
出部12を設けており、この突出部12の突出高さは端
子1の高さより高くしている。また、BGAパッケージ
4の端子面には、外周より所定の幅Bだけ内側に離れた
エリア内に端子1が配列して設けられており(図8参
照)、突出部12の先端部はこの幅Bを有する上記端子
面の外周部の面Aに幅B以内で接するようになってい
る。また、突出部12の先端部、すなわち、パッド11
の外周部の接触面は平らになっている。そして、パッド
11でBGAパッケージ4をハンドリングするときは、
上記平らな面を端子面の外周部の前記面Aに接触させ
る。このとき、突出部12の高さが端子の高さより高い
ので、突出部12により囲まれた空間内に全ての端子1
が入り、パッド11が端子1に接触しないようになって
いる。
【0021】パッド11には、突出部12により囲まれ
たパッド11内の空間とパッド11の外部とを連通させ
る孔13が設けられている。そして、この孔13にはポ
ンプ21が接続されており、このポンプ21によって上
記空間のエアが排気されるようになっている。
【0022】また、パッド11の先端部(突出部12を
含む)は例えばアルミニウム等の導電性部材14で構成
されており、この導電性部材14は少なくとも端子1の
上方を覆っている。そして、この導電性部材14はアー
ス線15によって接地されている。なお、この導電性部
材14はこれに限定するものではなく、端子1の上方を
覆う部材の表面を接地できるものであればよい。したが
って、例えば、この部材を非導電性部材の表面に導電性
シール材を塗布したもので構成し、この表面を接地する
ようにしてもよい。また、BGAパッケージ4の前記面
Aと接するこの導電性部材14の先端部には、例えばゴ
ム部材や軟性のウレタン樹脂等で構成される弾性変形す
る部材16を設けている。そして、この部材16も上記
と同様に導電性を有しており、例えば、導電ゴムで構成
されたり、導電性シールを塗布されている。
【0023】以上のような構成により、BGAパッケー
ジ4をハンドリングするときは、端子面からパッド11
を近づけ、パッド11の外周部の部材16を端子面の前
記面Aに接触させて押し付ける。このとき、この部材1
6は弾性変形し、面Aとパッド11との密着性を良くす
ることによって、パッド11の外部と内部の空間との密
閉性が良くなる。つぎに、ポンプ21でパッド11の内
部のエアを排気すると、BGAパッケージ4がパッド1
1に吸着されるが、上記のようにパッド11の密閉性が
良いので、このときの吸着性が強くなる。また、パッド
11の先端部は導電性部材14や部材16(導電性ゴム
等)によって接地されており、面Aとパッド11との接
触面での隙間が無くなるので、エア漏れによる静電気の
発生を防止することができる。そして、吸着していると
きは、全ての端子1が突出部12に囲まれた空間内に入
ってパッド11と接触しないので、端子1を傷つけるこ
とが無い。
【0024】このように、BGAパッケージ4を端子面
からハンドリングすることが可能となり、よって、上下
面を回転させる必要がなくなり、ハンドリング作業の能
率が向上する。さらに、吸着時の取りこぼしが無く、静
電気に対して安全なハンドリング装置が構成できる。
【0025】次に、図2及び図3に基づいて、第2実施
形態を説明する。図2は本実施形態におけるハンドリン
グ状態の斜視図を示し、図3はその側面断面図を示して
いる。パッド11の先端部には複数のパイプ部材17を
設け、各パイプ部材17の先端の端面には弾性変形可能
な部材16を同じくパイプ状に設けている。そして、パ
イプ部材17及び部材16は導電性を有しており、これ
らの部材はアース線15によって接地されている。な
お、前実施形態と同様にこれらの部材に導電性シールを
塗布している場合は、その導電性のある表面部が設置さ
れる。また、各パイプ部材17及び部材16の孔13は
ポンプ21に接続されており、ポンプ21によって孔1
3内のエアが排気される。
【0026】本実施形態では2本のパイプ部材17を備
えており、このパイプ部材17の先端部の部材16は、
BGAパッケージ4の端子面の外周部で、かつ、端子1
が設けられていない面Aの所定位置に接触されるように
なっている。また、各パイプ部材17及び部材16の外
径寸法は、面Aの幅Bよりも小さくなっている。
【0027】上記の構成による作用を以下に説明する。
BGAパッケージ4を端子面からハンドリングするとき
は、まず、パッド11の2本のパイプ部材17の先端部
をBGAパッケージ4の前記面Aの所定の吸着位置に接
触して押し付ける。これによって、部材16が弾性変形
し、パイプ部材17の外部と孔13の内部との密閉性が
良くなる。なお、上記吸着位置は、2本のパイプ部材1
7で吸着したときに、BGAパッケージ4の姿勢を安定
して保持できるような位置に設定される。本実施形態で
は、図2に示すように、上記吸着位置をBGAパッケー
ジ4の対向する2辺に近い辺中央位置に設定している。
つぎに、ポンプ21で孔13内のエアを排気してBGA
パッケージ4を吸着する。このとき、前述のように部材
16の弾性変形によって密閉性が良いので、吸着力が強
くなり、取りこぼしが無くなる。さらに、部材16での
エア漏れが皆無に等しくなり、また、部材16及びパイ
プ部材17が接地されているので、静電気の発生を防止
する効果がある。このようにして吸着したとき、パイプ
部材17が端子1に接触しないので、端子1を傷付ける
こと無く、端子面からハンドリングすることが可能とな
る。
【0028】なお、パイプ部材17による吸着位置は上
記の位置に限定されるものではなく、例えば、BGAパ
ッケージ4の対角線上の位置に設定することもできる。
また、パイプ部材17の本数は2本に限定されず、吸着
姿勢を安定して保持できるように複数本数を用いること
ができる。
【0029】次に、図4及び図5を参照して第3実施形
態を説明する。図4は、本実施形態に係わるハンドリン
グ装置のハンドリング状態を表す斜視図(一部破断図)
を示している。ハンドリング装置の先端部に設けられた
パッド11は外部部材23と内部部材24とからなって
いる。内部部材24は外周部には突出部26を有する碗
のような形状をしており、この碗の内部がBGAパッケ
ージ4の端子面の全端子を覆うようになっている。ま
た、この内部部材24の突出部26の輪郭は、平面視で
(すなわち、突出方向の反対方向から見たとき)、BG
Aパッケージ4の外形形状と略同一の形状を成してい
る。外部部材23は内部部材24の外側に、かつ、内部
部材24を覆うように所定距離だけ離間して設けられて
おり、また突出部26と略平行な突出部12を有してい
る。これによって、両突出部12及び突出部26の間に
溝が形成される。外部部材23と内部部材24は接続部
材25によって所定間隔毎に結合されている。そして、
外部部材23の上面の略中央には上記溝内の空間とパッ
ド11の外部とを連通させる孔13が設けられており、
この孔13にはポンプ21が接続されている。このポン
プ21によって、上記空間のエアが排気されるようにな
っている。
【0030】突出部12及び突出部26はBGAパッケ
ージ4の端子面を吸着する方向に突出しており、両突出
部12及び突出部26の突出高さは端子1の高さより高
くしている。また、突出部12及び突出部26の先端部
の下端面Cは平らになっており、ハンドリングの際に
は、この下端面CはBGAパッケージ4の端子面の外周
部に設けた前述の面Aと広くても所定幅Bで接触するよ
うになっている。このとき、突出部12及び突出部26
の間に形成された前記溝は、面Aと全周にわたって接触
することになる。また、突出部12の下端(先端)の外
周部、すなわち、BGAパッケージ4の端子面の外側に
は鍔18が設けられており、鍔18の内面側にはテーパ
19が形成されている。このテーパ19は、鍔18の上
方から下端側(先端側)に向かって中央より外側に傾斜
するように形成されている。
【0031】そして、パッド11でBGAパッケージ4
をハンドリングするときは、上記突出部12及び突出部
26の先端部の下端面Cを端子面の外周部の前記面Aに
接触させる。このとき、突出部12及び突出部26の突
出高さが端子1の高さより高いので、碗状の内部部材2
4により囲まれた空間内に全ての端子1が入り、パッド
11が端子1に接触しないようになっている。
【0032】また、パッド11の内部部材24及び外部
部材23(突出部12及び突出部26を含む)は前実施
形態と同様にアルミニウム等の導電性部材14で構成さ
れている。そして、この導電性部材14はアース線15
によって接地されている。なお、この導電性部材14は
これに限定するものではなく、例えば、この部材を非導
電性部材の表面に導電性シール材を塗布したもので構成
し、この表面を接地するようにしてもよい。BGAパッ
ケージ4の前記面Aと接するこの導電性部材14の先端
部(突出部12及び突出部26の下端部)には、同様に
ゴム部材等の弾性変形する部材16を設けている。この
部材16は導電性を有しており、例えば、導電ゴムで構
成されたり、導電性シールを塗布されている。
【0033】また、ここで、上記のようなパッド11を
備えたハンドリング装置においては、パッド11の全体
に、パッド11の吸着方向と直交する方向に、すなわ
ち、図4ではBGAパッケージ4の端子面に平行で、か
つ、パッケージの各辺に直交する方向に所定値以上の外
力が加わったとき、パッド11がこの外力方向のコンプ
ライアンスによって自由に移動可能となっている。
【0034】次に、本実施形態における作用を説明す
る。図5は、本実施形態に係わる上記パッド11でのハ
ンドリング状態を説明する側面断面図を示している。い
ま、BGAパッケージ4は端子面を上面にしてトレイ3
上に収納されているものとする。トレイ3のポケット5
内にBGAパッケージの端子面と反対の面の凸部が入っ
た状態で、トレイ3はハンドリング装置の前に搬送され
る。しかし、トレイ3のこの設置位置が搬送毎に微妙に
ずれたり、パッケージがトレイ3のポケット5内でずれ
たりする場合がある。このような場合に、上記の位置ず
れを補正しないで、これまでのハンドリング装置によっ
てハンドリングすると、パッド11の突出部12や突出
部26の先端が端子1に接触し、端子1を損傷する可能
性がある。
【0035】本実施形態のパッド11によると、上記パ
ッケージをハンドリングするためにパッド11を上方か
ら下降させたとき、まず鍔18のテーパ19がトレイ3
の辺の壁に当たる。これによって、パッド11がトレイ
3から反力を受け、トレイ3の辺の壁に沿ってテーパ1
9が下降するにつれて、前記コンプライアンスによって
パッド11は図示された矢印Dの方向に移動する。この
結果、パッド11の位置とトレイ3の位置がずれている
場合でも、パッド11の中心がトレイ3の中央部の真上
に来るようにパッド11の位置が補正されるので、パッ
ド11の外周部の突出部26や突出部12が端子1に接
触することが無くなり、損傷する危険性が無くなる。そ
して、このとき、突出部12及び突出部26の下端部C
面の弾性変形する部材16は、BGAパッケージの端子
面の面Aに接触して押しつけられる。この状態でポンプ
21によって、パッド11の突出部12及び突出部26
の間に形成された溝内の空間のエアが吸引されるので、
パッド11がBGAパッケージを上記面Aの全周にわた
って均一に吸着することになる。したがって、吸着力が
非常に強くなり、この結果、パッケージを取りこぼす可
能性が非常に低くなる。また、弾性変形する部材16に
よって、吸着時に上記溝内と外部との密閉度が良くなる
ので、エア漏れが皆無に等しくなり、よって、静電気の
発生を防止できる。
【0036】なお、上記の鍔18は本実施形態で示した
ようなパッド11にのみ限定して設けられるものではな
く、例えば、前述の第1実施形態でのパッド11の外周
部や、または、第2実施形態でのパイプ部材17の外側
に設けても、同様の作用及び効果を生ずる。すなわち、
第1実施形態でのパッド11の突出部12の下端外周部
に同様の鍔18を設けることも可能であり、あるいは、
第2実施形態でのパイプ部材17の下端部で、かつ、前
記端子面にパイプ部材17が接触時に端子面に対して外
側に鍔18を設けることも可能である。また、上記鍔1
8は突出部12の下端外周部の全周にわたって設ける必
要はなく、例えば、突出部12の下端部の各辺の内で略
中央の所定部分のみに設けてもよい。
【0037】また、これまでの実施形態ではBGAパッ
ケージを例として説明しているが、本発明はこれに限定
されずに、例えばCSPパッケージ等を含む他の半導体
パッケージに対しても適用可能である。これらの半導体
パッケージを端子面側からハンドリングするためのハン
ドリング装置に、本発明は非常に有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるハンドリング状
態の側面断面図を示す。
【図2】本発明の第2実施形態におけるハンドリング状
態の斜視図を示す。
【図3】本発明の第2実施形態におけるハンドリング状
態の側面断面図を示す。
【図4】本発明の第3実施形態におけるハンドリング状
態の斜視図(一部破断図)を示す。
【図5】本発明の第3実施形態におけるハンドリング状
態の側面断面図を示す。
【図6】BGAパッケージの平面図を示す。
【図7】BGAパッケージの側面図を示す。
【図8】BGAパッケージの裏面図を示す。
【図9】従来技術に係わるBGAパッケージの端子面か
らのハンドリング方法の一例を示す。
【図10】従来技術に係わるBGAパッケージの端子面
からのハンドリング方法の一例を示す。
【符号の説明】 1 端子 2 爪 3 トレイ 4 BGAパッケージ 11 パッド 12 突出部 13 孔 14 導電性部材 15 アース線 16 部材 17 パイプ部材 18 鍔 19 テーパ 21 ポンプ 23 外部部材 24 内部部材 25 接続部材 26 突出部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICパッケージの端子面の外周から内側
    に所定の幅(B) だけ離れたエリア内に全ての端子(1) が
    配設された半導体パッケージの前記端子面からハンドリ
    ングする半導体パッケージのハンドリング装置におい
    て、 前記幅(B) を有する前記端子面の外周部の面(A) と最大
    でも幅(B) で接し、かつ、端子(1) の高さより高い突出
    部(12)を外周部に有し、この突出部(12)で囲まれた内部
    の空間と外部とを連通させる孔(13)を有するパッド(11)
    と、 孔(13)に接続され、前記パッド(11)の内部のエアを排気
    するポンプ(21)とを備えたことを特徴とする半導体パッ
    ケージのハンドリング装置。
  2. 【請求項2】 ICパッケージの端子面の外周から内側
    に所定の幅(B) だけ離れたエリア内に全ての端子(1) が
    配設された半導体パッケージの前記端子面からハンドリ
    ングする半導体パッケージのハンドリング装置におい
    て、 内部を貫通する孔(13)を有し、かつ、外径が前記幅(B)
    より小さいパイプ部材(17)を少なくとも2本備え、この
    パイプ部材(17)の先端部の平らな端面を、前記幅(B) を
    有する前記端子面の外周部の面(A) に接触させるパッド
    (11)と、 各孔(13)に接続され、孔(13)内の空気を排気するポンプ
    (21)とを備えたことを特徴とする半導体パッケージのハ
    ンドリング装置。
  3. 【請求項3】 ICパッケージの端子面の外周から内側
    に所定の幅(B) だけ離れたエリア内に全ての端子(1) が
    配設された半導体パッケージの前記端子面からハンドリ
    ングする半導体パッケージのハンドリング装置におい
    て、 前記幅(B) を有する前記端子面の外周部の面(A) と最大
    でも幅(B) で接し、かつ、端子(1) の高さより高い内側
    の突出部(26)及び外側の突出部(12)を互いに所定距離離
    して外周部に有し、この突出部(26)及び突出部(12)の間
    に形成された溝内の空間と外部とを連通させる孔(13)を
    有するパッド(11)と、 孔(13)に接続され、前記突出部(26)及び突出部(12)の間
    に形成された溝内の空間のエアを排気するポンプ(21)と
    を備えたことを特徴とする半導体パッケージのハンドリ
    ング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の半導体パッ
    ケージのハンドリング装置において、 前記突出部(12)又は前記パイプ部材(17)の下端部で、か
    つ、前記端子面に接触時に端子面に対して外側の位置に
    鍔(18)を設け、この鍔(18)の内側の面に、鍔(18)の上方
    から下端側に向かって中央から外側に傾斜するテーパ(1
    9)を形成したことを特徴とする半導体パッケージのハン
    ドリング装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一つに記載の半
    導体パッケージのハンドリング装置において、 端子面の前記面(A) と接する前記パッド(11)の先端部
    に、前記面(A) に押し付けられたときに弾性変形するこ
    とによって前記ポンプ(21)により排気されるパッド(11)
    の内部とパッド(11)の外部とを密閉する導電性の部材を
    設けたことを特徴とする半導体パッケージのハンドリン
    グ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか一つに記載の半
    導体パッケージのハンドリング装置において、 端子面の前記面(A) と接する前記パッド(11)の先端部
    に、導電性の部材を設けたことを特徴とする半導体パッ
    ケージのハンドリング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002043353A (ja) * 2000-07-28 2002-02-08 Tesetsuku:Kk Bga素子用吸着器具及び吸着方法
JP2003163180A (ja) * 2001-11-26 2003-06-06 Apic Yamada Corp ワーク搬送装置及びダイシング装置

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