JPH1012589A - 半導体装置の素子分離方法 - Google Patents

半導体装置の素子分離方法

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JPH1012589A
JPH1012589A JP16198196A JP16198196A JPH1012589A JP H1012589 A JPH1012589 A JP H1012589A JP 16198196 A JP16198196 A JP 16198196A JP 16198196 A JP16198196 A JP 16198196A JP H1012589 A JPH1012589 A JP H1012589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエットエッチングのエッチングレートを変
えることにより、より少ない工程で活性領域と素子分離
領域の微細化を図り、且つ半導体基板へのダメージを抑
制する。 【解決手段】 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程
(i)と、活性領域上に開口部を有するマスクを該絶縁
膜上に形成する工程(ii)と、該マスクを用いて該絶縁
膜中にイオンを注入する工程(iii)と、イオン注入さ
れた領域の絶縁膜を該マスクを用いてウエットエッチン
グにより除去する工程(iv)と、該マスクを除去する工
程(v)とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の素子分
離方法に関し、詳しくは、活性領域から素子分離領域へ
のシフト、活性領域を形成する際のダメージの改善に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の製造技術の発展はめ
ざましく、微細化が進みその集積度は飛躍的に向上して
いる。特に、能動素子の微細化は加工技術の発展ととも
に促進されている。しかし、高集積化のためには能動素
子を形成する活性領域を微細化するだけでなく素子を分
離する素子分離領域(非活性領域)も微細化する必要が
ある。このため製造工程も複雑になり工程数が増加して
きている。
【0003】図6は従来の半導体装置の素子分離の手順
を示す工程図である。図6において、101はシリコン
基板、102は酸化膜(102aはウエットエッチング
後の酸化膜)、103はフォトレジスト(レジストマス
ク)、104はチャネルカット領域、105は緩衝用酸
化膜、106はシリコン窒化膜(106aはシリコン窒
化膜のマスク)、107はロコス酸化膜、Aは活性領
域、Bは素子分離領域をそれぞれ示す。
【0004】また、図6(a)は従来の半導体装置の素
子分離の手順1を示す。シリコン基板101上に形成さ
れた酸化膜102に開口部を有する厚い酸化膜のレジス
トマスク103を形成する(図6(a−1))。レジス
トマスク103を用いて、ウエットエッチングにより酸
化膜102の除去し、活性領域となる基板表面を露出さ
せる(図6(a−2))。レジストマスク103を除去
し、活性領域Aと素子分離領域Bを形成する。必要に応
じて酸化膜102aの下側の素子分離領域にチャネルカ
ット領域104となるチャネルストップのイオン注入を
行う(図6(a−3))。
【0005】図6(b)は従来の半導体装置の素子分離
の手順2を示す。シリコン基板101上に緩衝用の薄い
酸化膜105を形成し、その上にシリコン窒化膜106
を堆積したのちフォトレジスト103を形成する(図6
(b−1))。フォトレジスト103をマスクとして、
シリコン窒化膜106のうち素子分離用酸化膜107を
形成する領域をエッチングで除去した後、フォトレジス
ト103を除去する(図6(b−2))。
【0006】シリコン窒化膜106aをマスクとしてロ
コス酸化膜107(素子分離酸化膜)を形成する(図6
(b−3)。その後、シリコン窒化膜106aを除去す
ることにより素子分離領域と活性領域が分離形成され
る。必要に応じて酸化膜107の下側の素子分離領域に
チャネルカット領域104となるチャネルストップのイ
オン注入を行う(図6(b−4))。この素子分離手法
は一般にLOCOS(Local Oxidation of Silicon)技
術と呼ばれる。
【0007】これらの素子分離手法として、特開昭61
−125087号公報にチャネルカット領域が素子分離
領域と一致する素子分離手法が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6
(a)に示す素子分離手法の問題点は、ウエットエッチ
ングの等方性エッチング方法により酸化膜102を除去
して活性領域となる基板表面を開口する際、図6(a−
2)の矢印に示すように活性領域Aから素子分離領域B
への横シフト、すなわちマスク端からのサイドエッチン
グが大きく、素子分離領域のマージンが大きくなるため
微細化に向かない。
【0009】図6(b)に示すLOCOS手法の問題点
は、図6(b−3)の矢印に示すように、バーズビーク
と呼ばれる、酸化時のロコス酸化膜107のくいこみに
よるシフトが素子分離領域Bから活性領域Aへ発生し微
細化しにくいという問題がある。さらに、シリコン窒化
膜106の堆積、加工、除去等の複雑な製造工程が必要
であり、かつ酸化による局所的なストレスが発生するた
め素子特性が劣化するという問題があった。
【0010】図6(c)は従来の半導体装置の素子分離
の手順3を示す。図6(c)に示すように、プラズマに
よる異方性エッチング手法を用いた場合には、酸化膜1
02aのエッジが急峻となるため、その上に形成される
配線の断線、エッチング残り、パターニングする際のフ
ォトマージンの低下等の問題が発生する。さらに、異方
性エッチング技術はプラズマによる種々のダメージが発
生するため素子の特性が劣化すると言う問題もある。
【0011】図7は従来技術による素子分離領域上での
エッチング加工例を示す説明図である。図7において、
101はシリコン基板、102a加工後の酸化膜(素子
分離膜)、108はゲート酸化膜、109はポリシリコ
ン(ゲート電極及びゲート電極配線)、110はエッチ
ング残り、Aは活性領域、Bは素子分離領域をそれぞれ
示す。図7(a)はエッチングで除去されるべきポリシ
リコン109が素子分離領域及び活性領域上に堆積され
ているところを示す。図7(a)の矢印の領域は素子分
離膜102の影となるためエッチングがされにくい。図
7(b)に示すように、影により素子分離膜102端で
エッチング残り110が発生しやすく、ショートの原因
となる。従って、配線部が図7(a)のような段差にな
っていれば、段差部は電流の流れを妨げるため発熱し配
線寿命が短くなり断線が発生しやすい。また、段差部で
は結晶の方位も変化するため断線が発生しやすい原因と
なる。
【0012】また、特開昭61−125087号公報に
記載されている素子分離手法は、ゲート電極となる導電
膜を活性領域上に形成後、素子分離膜を選択成長で形成
しようとする結果、ゲート電極の再加工が必要となり、
素子分離領域を形成するために複雑でかつ多くの工程を
費やしている。また、酸化膜のエッジは急峻となり、配
線の断線、エッチング残り、パターニングする際のフォ
トマージンの低下等の問題が発生する。
【0013】本発明は以上の事情を考慮してなされたも
ので、例えば、素子分離膜をウエットエッチングする工
程の前にイオン注入の工程を設けることにより、ウエッ
トエッチングの選択エッチングを可能にして、半導体基
板へのダメージが少なく、微細化に対応した素子分離形
成が得られる半導体装置の素子分離方法を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、半導体
基板上に絶縁膜を形成する工程(i)と、活性領域上に
開口部を有するマスクを該絶縁膜上に形成する工程(i
i)と、該マスクを用いて該絶縁膜中にイオンを注入す
る工程(iii)と、イオン注入された領域の絶縁膜を該
マスクを用いてウエットエッチングにより除去する工程
(iv)と、該マスクを除去する工程(v)とからなる半
導体装置の素子分離方法が提供される。
【0015】工程(i)において、半導体基板はP型ウ
エルでもN型ウエルでもよい。また、半導体基板は1つ
以上のN型ウエルまたはP型ウエルが形成されていても
よい。また、絶縁膜はSiO2(シリコン酸化膜)、P
SG、BPSG、Si34(シリコン窒化膜)の材料が
用いられCVD法で形成される。膜厚さは素子の特性に
応じて必要膜厚(0.01〜1μm)を形成すればよ
い。
【0016】工程(ii)において、マスクは、絶縁膜上
に0.1〜2μmのフォトレジスト(感光剤)が塗布さ
れ、通常のフォトリソグラフィー技術を用いて、活性領
域の形状の開口部が形成される。工程(iii)におい
て、該マスクを用いて、開口部から絶縁膜にイオンが注
入される。本発明のイオン注入は、次の工程(iv)で同
マスクを用いて絶縁膜をウエットエッチングで除去する
際、ウエットエッチングレートを速くして選択エッチン
グを可能とするためである。従って、イオン注入領域も
マスクの開口端より横方向に少し回りこむ程度に行われ
ることが好ましい。
【0017】イオン注入には、ホウ素(B)、リン
(P)、砒素(As)、弗化ホウ素(BF2)等のイオ
ンが用いられるが、イオン注入条件(例えば、絶縁膜の
種類、膜厚、形状)により決定される。絶縁膜が、シリ
コン酸化膜でありその厚さが、例えば、0.2μmのと
き、例えば、砒素イオンをイオンエネルギー50KeV
で注入量1.2×1015/cm2、イオンエネルギー22
0KeVで注入量1.2×1015/cm2の注入を行うこ
とが好ましい。
【0018】絶縁膜中へのイオン注入はその絶縁膜の厚
さ、イオンの深さ、イオン濃度に応じてイオン注入エネ
ルギー/注入量を変えて少なくとも1回以上注入され
る。実際には、イオンエネルギー/イオン注入量をパラ
メータとして、予めイオン注入された濃度領域の注入プ
ロファイルを求め、各データをコンピュータのメモリに
記憶させ、イオン注入装置をコンピュータで制御する。
【0019】工程(iv)において、絶縁膜のウエットエ
ッチングに用いられる化学薬品は、公知のものが用いら
れる。例えば、絶縁膜が酸化膜の場合は、弗化アンモニ
ウムと弗酸、絶縁膜が窒化膜の場合は、弗化ホウ素酸と
リン酸の混合溶液が用いられる。イオン注入された絶縁
膜を前記マスクを用いてウエットエッチングする際、エ
ッチング条件(絶縁膜の種類、イオン注入の深さ、形
状、エッチングレート)により溶液の種類と混合比、濃
度等が決定される。
【0020】特に、絶縁膜が酸化膜である場合、弗化ア
ンモニウムと弗酸の混合液がよく用いられる。例えば、
10:1(HF+NH4F)の弗酸緩衝溶液を用いて、
ウエットエッチングする。このとき、上記イオン注入領
域は未注入領域に対し10倍のエッチングレートを有す
る。イオン注入されたイオン濃度によってエッチングレ
ートが変化する。表面から0.15μmまでは0.3μm
/分でエッチングされる。その後、0.1μm/分でエ
ッチングされ、酸化膜が0.3μmまでなら1分程度で
エッチングが完了する。工程(v)において、公知の方
法で前記マスクを剥離して活性領域と素子分離領域の形
成が完了する。
【0021】本発明の半導体装置の素子分離方法によれ
ば、イオン注入された領域の絶縁膜(酸化膜)のウエッ
トエッチングレートが速くなり選択エッチングが可能と
なり、ウエットエッチングにより横方向のシフトが抑制
された最適な活性領域と素子分離領域の分離形成され
る。そのため、活性領域と素子分離領域の微細化に対応
することができる。
【0022】すなわち、ウエットエッチングは等方性エ
ッチングに用いられていたが、絶縁膜中に予めイオンを
注入することによって、イオン注入された領域のエッチ
ングレートが変化して選択的エッチングが可能となっ
た。つまり、酸化膜の横方向へのシフトを抑制しつつ縦
方向のエッチングが可能となり最適な素子分離形状を得
ることができる。また、ウエットエッチングにより製造
できるためシリコン基板に与えるダメージを防止するこ
とができ良好な素子特性を得ることができる。
【0023】さらに、酸化膜表面でのイオンの回り込み
により表面付近から徐々にエッチング量が減衰するため
素子分離端では異方性エッチングよりはなだらかなテー
パ形状が得られる。これにより素子分離を横切る配線の
エッジ部での断線、エッジ部でのエッチング残りによる
ショートが回避される。
【0024】チャネルカット領域の形成が必要な場合に
は、前記工程(v)の前に、前記マスク及び前記絶縁膜
を通過して該絶縁膜直下の領域にチャネルカット領域を
形成するイオン注入工程(v−a)を備えることができ
る。また、この工程に用いられるイオンはホウ素、リ
ン、砒素、弗化ホウ素から構成される。チャネルカット
領域を形成するために、例えば、ホウ素をイオンエネル
ギー100〜300KeV、ドーズ量0.5×1013
2×1013/cm2で注入することが好ましい。
【0025】すなわち、チャネルカット領域は素子分離
領域の表面に形成し、活性領域のチャネル領域では、例
えば、トランジスタの閾値には何ら影響を与えないよう
に、ホウ素が基板深く侵入するようイオンエネルギー/
ドーズ量を制御する。これにより、自己整合的にチャネ
ルカット領域が形成でき素子分離領域とチャネルカット
領域との間に重ね合わせマージンを必要とせず素子分離
領域の微細化が容易となる。
【0026】本発明によれば、例えば、1回のフォトリ
ソグラフィー工程(レジストマスク形成工程)と1回の
イオン注入工程と1回のウエットエッチング工程、さら
に1回のチャネルカット形成のためのイオン注入で活性
領域と素子分離領域が形成できるため製造工程が短縮で
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施例に基づいて
本発明を詳述する。なお、これによって本発明は限定さ
れるものではない。
【0028】図1は本発明の半導体装置の素子分離の手
順を示す工程図である。図1において、1はシリコン基
板、2、2a、2bは酸化膜(絶縁膜)、3はフォトレ
ジストマスク、4はイオン注入領域、5はエッチング領
域、Aは活性領域、Bは素子分離領域をそれぞれ示す。
本発明の実施例1について以下に詳述する。シリコン
基板1上に酸化膜2を200nmの厚さに形成する(図
1(a))。シリコン基板1はP型ウエルでもN型ウエ
ルでもよい。また、シリコン基板1内に1つ以上のN型
ウエルまたはP型ウエルが形成されていてもよい。さら
に所望の位置にチャネルカット領域のための不純物が導
入されていてもよい。また、酸化膜の厚さは素子の特性
に応じて必要膜厚を形成すればよい。
【0029】次に、通常のフォトリソグラフィー技術を
用いて、イオン注入領域4上を開口したフォトレジスト
マスク3を用いて砒素イオン50KeVのエネルギーで
3×1015/cm2及び220KeVのエネルギーで3
×1015/cm2の注入を行う(図1(b))。注入さ
れるイオンはホウ素(B)、リン(P)、砒素(A
s)、弗化ホウ素(BF2)等から注入条件により選択
される。
【0030】図4は本発明におけるイオン注入領域に注
入されたイオンの注入プロファイルを示す説明図であ
る。図4において、縦軸は酸化膜2表面からの深さ(μ
m)を示し、0.2(μm)の厚さに形成されている。
横軸はシリコン基板1表面に対しフォトレジストマスク
3端からの距離(μm)を示している。右上の各実線は
イオンエネルギー/イオン注入量をパラメータとして実
際にイオン注入された高濃度領域の注入プロファイルを
示す。また、点線はウエットエッチングにより開口され
た酸化膜2のエッチング形状を示す。
【0031】図5は本発明におけるイオン注入領域に注
入されたイオンの濃度プロファイルを示す説明図であ
る。縦軸は酸化膜に注入されたイオン濃度(log/c
3)を示し、横軸は酸化膜2表面からの深さ(μm)
を示す。酸化膜2に注入されたイオンの濃度と深さの関
係を示す。
【0032】続いて、酸化膜2を10:1の緩衝弗酸溶
液(BHF(バッファード弗酸)液;HF+NH4F)
を用いてウエットエッチングする。このとき、上記イオ
ン注入領域4は未注入領域に対し10倍のエッチングレ
ートを有する。従って、表面から150nmまでは30
0nm/分でエッチングされる。その後、100nm/
分でエッチングされ1分程度でエッチングが完了する
(図1(c))。ウエットエッチングに用いられる薬品
は、弗酸、緩衝弗酸等からエッチング条件により選択さ
れる。
【0033】すなわち、開口部を有するマスクを用いて
酸化膜中に予めイオンを注入することによって、イオン
注入された酸化膜はウエットエッチングレートが変化
し、選択的エッチングが可能となる。つまり、基板表面
付近はエッチングレートが速くなり、横シフト(サイド
エッチング)を抑制しつつ縦方向のエッチングが可能と
なる。従って、ウエットエッチング完了時には、図4の
点線で示すごとく、エッチング形状もなだらかに形成さ
れ、エッチング端はマスク端から0.05μm以内に形
成される。
【0034】そのため、活性領域と素子分離領域の微細
化に対応することができる。また、ウエットエッチング
によりシリコン基板1に対するダメージがないため良好
な素子特性を得ることができる。ここでは、活性領域か
ら素子分離領域へのサイドエッチングを少なくすること
について述べたが、同じ手法で素子分離領域から活性領
域へのサイドエッチングを少なくすることもできる。
【0035】実施例1では素子分離の酸化膜2の厚さは
200nmを用いたが、どのような膜厚でもイオン注入
のエネルギー、注入量を最適化することで所望のイオン
注入形状を得ることができる。また、イオン注入をエネ
ルギーや注入量を変えて複数回に分けて行うことで、エ
ッチング端を所望の形状に形成することができる。次に
公知の技術を用いてフォトレジストマスク3を剥離して
活性領域と素子分離領域の形成が完了する(図1
(d))。
【0036】以下に実施例2を本発明の素子分離形成方
法を用いてNチャネルのトランジスタ(MOSFET)
を製造する場合について説明する。同方法を用いてPチ
ャネルのトランジスタ(MOSFET)を製造すること
もできる。
【0037】図2は本発明の半導体装置の製造手順を示
す工程図である。図2において、1aはシリコン基板
(P型半導体基板)、2bは酸化膜(素子分離用酸化
膜)、3はフォトレジスト(マスク)、5はエッチング
領域、6はチャネルカット領域、7はゲート電極及びゲ
ート電極配線、8はゲート絶縁膜、9はソース・ドレイ
ン拡散領域、10は層間絶縁膜、11はコンタクト孔、
12はメタル配線、Aは活性領域、Bは素子分離領域を
それぞれ示す。
【0038】実施例1と同様の方法で、P型半導体基板
1上に200nmの素子分離用酸化膜2とフォトレジス
ト3を形成し、イオン注入後、ウエットエッチングして
活性領域上の酸化膜を開口する(図2(a))。次に、
チャネルカット領域6を形成するためにホウ素(B)を
120KeV、1.5×1013/cm2のドーズ量で注入
する。これによりチャネルカット領域6は素子分離領域
Bの表面に形成される(図2(b))。
【0039】しかし、トランジスタのチャネル領域(活
性領域A)では、ホウ素が基板深く侵入するためトラン
ジスタの閾値には何ら影響を与えない。すなわち、自己
整合的にチャネルカット領域が形成でき素子分離領域と
チャネルカット領域との間に重ね合わせマージンを必要
としない。
【0040】次に、公知の方法でフォトレジスト3を剥
離し、ゲート電極及びゲート電極配線7を形成のための
導電性ポリシリコンを堆積し、公知のフォトリソグラフ
ィー及びドライエッチング技術を用いて、該ポリシリコ
ンを加工し、ゲート電極及びゲート電極配線7を形成す
る(図2(c))。
【0041】図3は本発明による素子分離領域上でのエ
ッチング加工例を示す断面図である。図3に示すよう
に、エッチングで除去されるべきゲート電極及びゲート
電極配線7が素子分離領域及び活性領域上に堆積されて
いる。このとき、素子分離膜2b端(酸化膜)の形状が
なだらかになっているため、ゲート電極及びゲート電極
配線7もなだらかに形成できる。従って、ゲート電極7
の形成する際、ポリシリコンの断線、エッチング残りが
発生しにくい。ここでは、ゲート電極及びゲート電極配
線7が一度に加工できるため工程が少ない。
【0042】次に、ゲート酸化膜8の形成、ゲート電極
7の形成、ソース・ドレイン拡散領域9の形成、層間絶
縁膜10の堆積、コンタクト孔11の形成、メタル配線
12の形成を順次従来の手法を用いて実施すればトラン
ジスタが完成する(図2(d))。
【0043】従って、1回のフォトリソグラフィー工程
(レジストマスク形成工程)と1回のイオン注入工程
(必要に応じて1回以上のイオン注入)と1回のウエッ
トエッチング工程、さらに1回のチャネルカット形成の
ためのイオン注入工程で活性領域と素子分離領域が形成
することもできるため製造工程が短縮できる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、イオン注入工程とウエ
ットエッチング工程を併用することににより、エッチン
グレートを変えてマスクからの横方向へのシフトを小さ
くできるため微細化に対応した領域を形成することがで
きる。従って、より少ない工程で活性領域と素子分離領
域の微細化を図り、さらに形成過程でウエットエッチン
グを用いることができ、半導体基板にダメージを与える
ことなく活性領域と素子分離領域を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の素子分離の手順を示す工
程図である。
【図2】本発明の半導体装置の製造手順を示す工程図で
ある。
【図3】本発明による素子分離領域上でのエッチング加
工例を示す説明図である。
【図4】本発明におけるイオン注入領域に注入されたイ
オンの注入プロファイルを示す説明図である。
【図5】本発明におけるイオン注入領域に注入されたイ
オンの濃度プロファイルを示す説明図である。
【図6】従来の半導体装置の素子分離の手順を示す工程
図である。
【図7】従来技術による素子分離領域上でのエッチング
加工例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 1a シリコン基板 2 酸化膜 2a 酸化膜 2b 酸化膜 3 フォトレジスト(マスク) 4 イオン注入領域 5 エッチング領域 6 チャネルカット領域 7 ゲート電極及びゲート電極配線(ポリシリコン) 8 ゲート絶縁膜 9 ソース・ドレイン拡散領域 10 層間絶縁膜 11 コンタクト孔 12 メタル配線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程
    (i)と、活性領域上に開口部を有するマスクを該絶縁
    膜上に形成する工程(ii)と、該マスクを用いて該絶縁
    膜中にイオンを注入する工程(iii)と、イオン注入さ
    れた領域の絶縁膜を該マスクを用いてウエットエッチン
    グにより除去する工程(iv)と、該マスクを除去する工
    程(v)とからなる半導体装置の素子分離方法。
  2. 【請求項2】 前記工程(v)の前に、前記マスク及び
    前記絶縁膜を通過して該絶縁膜直下の領域にチャネルカ
    ット領域を形成するためのイオンを注入する工程(v−
    a)をさらに備えてなる請求項1記載の半導体装置の素
    子分離方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(iii)に用いられるイオンは
    ホウ素(B)、リン(P)、砒素(As)、弗化ホウ素
    (BF2)からなることを特徴とする請求項1または2
    記載の半導体装置の素子分離方法。
  4. 【請求項4】 前記工程(iii)で行われる絶縁膜中へ
    のイオン注入はその絶縁膜の厚さに応じてイオン注入エ
    ネルギー/注入量を変えて少なくとも1回以上注入され
    ることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置
    の素子分離方法。
  5. 【請求項5】 前記工程(iii)で行われる絶縁膜中へ
    のイオン注入はその絶縁膜中での注入不純物の所望とす
    る分布状態に応じてイオン注入エネルギー/注入量を変
    えて少なくとも1回以上注入されることを特徴とする請
    求項1または2記載の半導体装置の素子分離方法。
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