JPH10125879A - 張り合わせsoi基板、その作製方法及びそれに形成されたmosトランジスター - Google Patents

張り合わせsoi基板、その作製方法及びそれに形成されたmosトランジスター

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JPH10125879A
JPH10125879A JP27590396A JP27590396A JPH10125879A JP H10125879 A JPH10125879 A JP H10125879A JP 27590396 A JP27590396 A JP 27590396A JP 27590396 A JP27590396 A JP 27590396A JP H10125879 A JPH10125879 A JP H10125879A
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JP
Japan
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insulating film
wafer
forming
region
mos transistor
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JP27590396A
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Makoto Hashimoto
誠 橋本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOSトランジスターのチャネル領域とソー
ス/ドレイン領域で異なる厚さのSOI 層を有する張り合
わせSOI基板及びその作製方法を提供する。 【解決手段】 第1のSiウエハーの表面上に第1のシリ
コン酸化膜102 を形成し、この酸化膜102 の上に、第1
のSiウエハーに形成されるMOSFETのチャネル領域の上
方に位置する構造物103 を形成し、このSiウエハーに
構造物103 及び上記酸化膜102 を通して Smart Cut法に
おけるイオン注入を行う。これにより、上記Siウエハ
ーにおいて構造物103 の下方の領域におけるイオン注入
のピークレンジをその他の領域におけるイオン注入のピ
ークレンジより浅く形成する。構造物103 及び上記酸化
膜102 の上に第2のシリコン酸化膜106 を形成し、この
酸化膜106 の表面に第2のSiウエハー107 を張り合わ
せ、この後、第1のSiウエハーを上記イオン注入のピ
ークレンジの部分で切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、張り合わせSO
I基板に係わり、特に、MOSトランジスターのチャネ
ル領域とソース/ドレイン領域で異なる厚さのSOI層
を有する張り合わせSOI基板、その作製方法及びそれ
に形成されたMOSトランジスターに関する。
【0002】
【従来の技術】酸化膜のような絶縁膜上の単結晶シリコ
ン(Silicon on Insulator : SOI)層に形成されたMOS
トランジスターは、通常のMOSトランジスターに比べ
て優れた耐放射線特性及びラッチアップ特性を有すると
ともに、ショートチャネル効果の抑制にも優れている。
特に、ウエハー張り合わせ技術を適用したSOI基板の
作製方法は、一般に極めて欠陥の少ないSOI層が得ら
れることから、近年最も注目される技術の一つになって
いる。
【0003】上記ウエハー張り合わせ技術を用いてSO
I基板を作製する方法の一つとして、最近、Smart Cut
Technology (Smart Cut Process)と称するものがフラン
スのSOITEC社において商業化されている。
【0004】以下、図面を参照して上記 Smart Cut Pro
cessについて説明する。図11(a)〜図11(d)
は、従来の張り合わせSOI基板の作製方法(Smart Cu
t Process )を示す断面図である。先ず、図11(a)
に示すように、第1のSiウエハー1101の上には厚さが
例えば400nmの酸化膜層1102が熱酸化法により形成
される。
【0005】次に、図11(b)に示すように、第1の
Siウエハー1101には酸化膜層602を通して例えば水素
イオン1109が2×1016/cm2 〜5×1016/cm2
程度のドーズ量(これは半導体プロセスにおけるソース
/ドレイン領域形成時のドーズ量の10倍程度)でイオ
ン注入が行われる。この際のイオン注入エネルギーは該
イオン注入のピークレンジ(Rp)1103が第1のSiウ
エハー1101中に存するように設定され、具体的にはRp
は酸化膜層1102と第1のSiウエハー1101との境界面か
ら250nm程度の深さに設定される。
【0006】次に、上記酸化膜層1102の表面が洗浄され
た後、図11(c)に示すように、酸化膜層1102の表面
と第2のSiウエハー1104の表面とが張り合わされる。
この張り合わせは室温にて行われる。
【0007】この後、上記張り合わされた第1、第2の
ウエハー1101、1104 は、図示せぬ拡散炉に入れられ、こ
の拡散炉によって400℃〜500℃程度の低温でアニ
ールされる。この際に、第1のウエハー1101は上記イオ
ン注入のピークレンジ(Rp)1103において切断され
る。これにより、図11(d)に示すように、第2のウ
エハー1104の上には酸化膜層(絶縁膜)1102を介して厚
さが250nm程度のSOI層(単結晶シリコン層)11
05が形成される。この結果、張り合わせSOI基板1110
が形成される。
【0008】次に、上記SOI層1105の表面を50nm
程度研磨することにより、SOI層1105の表面における
切断に伴うダメージが除去される。この後、この張り合
わせSOI基板1110は1100℃の高温でアニールされ
る。これは、張り合わせSOI基板1110の張り合わせ強
度を強化するとともに、SOI層1105の表面近傍におけ
る結晶欠陥を低減するための処理である。このようにし
て従来の張り合わせSOI基板が作製される。この方法
によれば、厚さのばらつきが±5nmという極めて均一
性の高いSOI層1105をウエハーの全表面上に形成する
ことができる。
【0009】この後、上記張り合わせSOI基板におけ
るSOI層1105には図示せぬMOSトランジスターが形
成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在ではM
OSトランジスターの微細化が進み、MOSトランジス
ターのチャネル領域において必要とされるSOI層の厚
さも極めて薄いものとなる。このSOI層の厚さは例え
ば0.18μm世代で約30nmである。これに対し
て、MOSトランジスターのソース/ドレイン領域にお
いて必要とされるSOI層の厚さは、チャネル領域にお
けるSOI層の厚さより厚いものとなる。もし、ソース
/ドレイン領域におけるSOI層の厚さを、チャネル領
域において必要とされるSOI層の厚さまで薄くする
と、ソース/ドレイン領域における寄生抵抗が増加する
ため、MOSトランジスターの性能上、好ましくない。
【0011】すなわち、MOSトランジスターの微細化
に伴い、チャネル領域におけるSOI層の厚さを薄くす
るとともに、ソース/ドレイン領域におけるSOI層の
厚さを厚くしたSOI基板が必要となる。
【0012】しかしながら、上記従来の張り合わせSO
I基板の作製方法(Smart Cut 法)では、SOI層1105
の厚さを一定にしか形成できず、上述したような異なる
厚さを有するSOI層1105を形成することはできない。
【0013】また、前述したように、SOI層に形成さ
れたMOSトランジスターはショートチャネル効果の抑
制にも優れているが、トランジスターの微細化がより進
むにつれて、SOI層に形成されたMOSトランジスタ
ーであってもショートチャネル効果が生じる。つまり、
MOSトランジスターのゲート長が短くなることによ
り、ドレインからの電気力線がチャネルが形成される部
分のSOI層を通ってソースに達し、その結果、リーク
電流が増大してしまうという問題が生じる。
【0014】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その目的は、MOSトランジスター
のチャネル領域とソース/ドレイン領域で異なる厚さの
SOI層を有する張り合わせSOI基板及びその作製方
法を提供することにある。
【0015】また、この発明の目的は、MOSトランジ
スターのショートチャネル効果を抑制することが可能な
張り合わせSOI基板に形成されたMOSトランジスタ
ーを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る張り合わ
せSOI基板の作製方法は、上記課題を解決するため、
Siウエハーの表面上に第1の絶縁膜を形成する工程
と、上記第1の絶縁膜の上に、上記Siウエハーに形成
されるMOSトランジスターのチャネル領域の上方に位
置する構造物を形成する工程と、上記Siウエハーに上
記構造物及び上記第1の絶縁膜を通して Smart Cut法に
おけるイオン注入を行うことにより、該Siウエハーに
おいて該構造物の下方の領域におけるイオン注入のピー
クレンジをその他の領域におけるイオン注入のピークレ
ンジより浅く形成する工程と、上記構造物及び上記第1
の絶縁膜の上に第2の絶縁膜を形成する工程と、上記第
2の絶縁膜の表面に半導体ウエハーを張り合わせる工程
と、上記Siウエハーを上記イオン注入のピークレンジ
の部分で切断する工程と、を具備することを特徴として
いる。
【0017】この発明に係る張り合わせSOI基板は、
半導体基板と、上記半導体基板の表面上に張り合わされ
た絶縁膜と、上記絶縁膜の上に形成された単結晶シリコ
ンからなる層であって、MOSトランジスターのチャネ
ルを形成する領域の厚さが該MOSトランジスターのソ
ース/ドレインを形成する領域の厚さより薄く形成され
たSOI層と、を具備することを特徴としている。
【0018】また、半導体基板と、上記半導体基板の表
面上に張り合わされた凹部を有する絶縁膜と、上記凹部
内に形成された構造物と、上記構造物及び上記絶縁膜の
上に形成された単結晶シリコンからなる層であって、該
構造物の直上に位置するMOSトランジスターのチャネ
ルを形成する領域の厚さが該MOSトランジスターのソ
ース/ドレインを形成する領域の厚さより薄く形成され
たSOI層と、を具備することを特徴としている。
【0019】この発明に係る張り合わせSOI基板に形
成されたMOSトランジスターは、半導体基板と、上記
半導体基板の表面上に張り合わされた凹部を有する第1
の絶縁膜と、上記凹部内に形成された導電膜からなる構
造物と、上記構造物及び上記第1の絶縁膜の上に形成さ
れた第2の絶縁膜と、上記第2の絶縁膜の上に形成され
た単結晶シリコンからなる層であって、上記構造物の直
上部分の厚さが他の部分の厚さより薄く形成されたSO
I層と、上記SOI層における厚さが薄く形成された部
分の上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
と、上記SOI層における厚さが厚く形成された部分で
あって、上記ゲート電極の両側面下に位置する該SOI
層に形成されたソース/ドレイン領域と、上記構造物と
電気的に接続された該構造物の電位を制御するための配
線と、を具備することを特徴としている。
【0020】また、上記配線が電源電位又は接地電位に
接続されていることを特徴としている。
【0021】この発明に係る張り合わせSOI基板の作
製方法は、Siウエハーの表面に第1の絶縁膜を形成す
ることにより、該Siウエハー表面に段差を設ける工程
と、上記第1の絶縁膜及び上記Siウエハーの上に第2
の絶縁膜を形成する工程と、上記第2の絶縁膜の表面を
平坦化する工程と、上記Siウエハーに上記第1及び第
2の絶縁膜を通して Smart Cut法におけるイオン注入を
行うことにより、該Siウエハーにおける一定の深さに
イオン注入のピークレンジを形成する工程と、上記第2
の絶縁膜の表面に半導体ウエハーを張り合わせる工程
と、上記Siウエハーを上記イオン注入のピークレンジ
の部分で切断する工程と、を具備することを特徴として
いる。
【0022】また、上記段差をLOCOS法により形成
することを特徴としている。
【0023】また、Siウエハーの表面に段差を設ける
工程と、上記段差の内部及び上記Siウエハーの表面上
に絶縁膜を形成する工程と、上記第絶縁膜の表面を平坦
化する工程と、上記Siウエハーに上記絶縁膜を通して
Smart Cut法におけるイオン注入を行うことにより、該
Siウエハーにおける一定の深さにイオン注入のピーク
レンジを形成する工程と、上記絶縁膜の表面に半導体ウ
エハーを張り合わせる工程と、上記Siウエハーを上記
イオン注入のピークレンジの部分で切断する工程と、を
具備することを特徴としている。
【0024】また、上記段差をドライエッチング法によ
り形成することを特徴としている。
【0025】この発明に係る張り合わせSOI基板は、
半導体基板と、上記半導体基板の表面上に張り合わされ
た凸部を有する絶縁膜と、上記絶縁膜の上に形成された
単結晶シリコンからなる層であって、上記凸部の上に位
置するMOSトランジスターのチャネルを形成する領域
の厚さが、上記凸部以外の該絶縁膜上に位置する該MO
Sトランジスターのソース/ドレインを形成する領域の
厚さより薄く形成されたSOI層と、を具備することを
特徴としている。
【0026】上記張り合わせSOI基板は、第1の絶縁
膜の上に構造物を設け、この構造物はSiウエハーに形
成されるMOSトランジスターのチャネル領域の上方に
位置している。このため、Smart Cut 法におけるイオン
注入によりSiウエハーの内部に形成されるピークレン
ジのうち構造物の下方のものだけ浅く形成することがで
きる。したがって、上記ピークレンジにおいてSiウエ
ハーを切断することにより形成されたSOI層は、構造
物の直上におけるMOSトランジスターのチャネルを含
む領域において、その他の領域よりも構造物の厚さだけ
薄く形成することができる。つまり、このSOI基板に
MOSトランジスターを形成する場合、SOI層の厚さ
を構造物の直上部分が他の部分より薄くなるように形成
しているため、該SOI層において厚さが薄い部分にチ
ャネル領域を形成し、厚さが厚い部分にソース/ドレイ
ン領域を形成することが可能となる。この結果、ソース
/ドレイン領域の寄生抵抗が小さく且つ特性ばらつきも
小さいMOSトランジスターの作製が可能となる。
【0027】また、張り合わせSOI基板に形成された
MOSトランジスターは、ゲート電極の下方に導電膜か
らなる構造物を設け、この構造物とゲート電極とにより
チャネル形成領域を挟み、この構造物を配線と電気的に
接続して構造物の電位を制御する構成としている。した
がって、MOSトランジスターを駆動させた場合、ドレ
インからの電気力線が構造物に終端されるため、従来の
MOSトランジスターのようにドレインからの電気力線
がチャネルを通ってソースに達することを抑制できる。
この結果、リーク電流を抑制することができ、よって、
MOSトランジスターのショートチャネル効果を抑制す
ることができる。
【0028】また、張り合わせSOI基板の作製方法
は、Siウエハーに段差を設け、この段差及びSiウエ
ハーの上に平坦化された絶縁膜を設け、この絶縁膜を通
してSmart Cut 法におけるイオン注入を行うことによ
り、該イオン注入のピークレンジをほぼ一定の深さに形
成している。このため、得られたSOI基板中でMOS
トランジスターのチャネルが形成される領域の下部には
上記段差が存在するため、SOI層の厚さをMOSトラ
ンジスターのチャネル領域ではそれ以外の領域よりも薄
く形成できる。即ち、MOSトランジスターのチャネル
領域とソース/ドレイン領域で異なる厚さを有する張り
合わせSOI基板の作製が可能となる。この結果、張り
合わせSOI基板にMOSトランジスターを形成した場
合、ソース/ドレイン領域の寄生抵抗が小さく且つ特性
ばらつきも小さいMOSトランジスターの作製が可能と
なる。
【0029】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、図面を参照して
この発明を実施例により説明する。図1〜図6は、この
発明の第1の実施例による張り合わせSOI基板の作製
方法を示す断面図である。図7(a)は、MOSトラン
ジスターを示す平面図であって、このMOSトランジス
ターは上記作製方法により作製された張り合わせSOI
基板に形成されたものであり、図7(b)は、図7
(a)の7aー7a線に沿った断面図である。
【0030】先ず、図1に示すように、第1のSiウエ
ハー101 の表面上には厚さが例えば400nmの第1の
シリコン酸化膜102 が熱酸化法により形成される。
【0031】次に、図2に示すように、第1のシリコン
酸化膜102 の上には、後述するMOSトランジスターの
チャネル領域の上方に位置する構造物103 が形成され
る。この構造物103 の形成は、例えばCVD法による構
造物材料のデポジション、リソグラフィー技術及びドラ
イエッチング技術によるパターニングといった一連のプ
ロセスによって行われる。
【0032】具体的には、第1のシリコン酸化膜102 の
上には例えば酸化膜がCVD法により堆積され、この酸
化膜の上にはチャネル領域の上方に位置する図示せぬレ
ジスト膜が形成される。このレジスト膜をマスクとして
上記酸化膜をエッチングすることにより、第1のシリコ
ン酸化膜102 の上に酸化膜からなる構造物103 が形成さ
れる。そして、上記レジスト膜は除去される。
【0033】この後、図3に示すように、第1のSiウ
エハー101 には第1のシリコン酸化膜102 を通してSmar
t Cut 法におけるイオン注入が行われる。この際のイオ
ン注入は、例えば水素イオン109 が2×1016/cm2
〜5×1016/cm2 程度のドーズ量(これは半導体プ
ロセスにおけるソース/ドレイン領域形成時のドーズ量
の10倍程度)で行われる。また、イオン注入エネルギ
ーは該イオン注入のピークレンジが第1のSiウエハー
101 中に存するように設定され、具体的にはピークレン
ジは、第1のシリコン酸化膜102 と第1のSiウエハー
101 との境界面から例えば250nm程度の深さに設定
される。
【0034】上記のように水素イオン109 が第1のSi
ウエハー101 に注入されると、このSiウエハー101 上
に構造物103 があるため、図3に示すように、構造物10
3 の下方におけるイオン注入のピークレンジ(Rp1)
104 は、構造物103 のない領域におけるピークレンジ
(Rp2)105 よりも構造物103 の厚さTだけ第1のS
iウエハー101 の表面に近づくように形成される。即
ち、Rp2はRp1より厚さTだけ浅く形成される。
【0035】次に、図4に示すように、構造物103 及び
第1のシリコン酸化膜102 の上には第2のシリコン酸化
膜106 がCVD法により堆積される。この後、このシリ
コン酸化膜106 の表面はCMP(Chemical Mechanical
Polishing )などの手段で平坦化される。
【0036】次に、上記第2のシリコン酸化膜106 の表
面が洗浄された後、第2のSiウエハー107 を準備し、
図5に示すように、第2のシリコン酸化膜106 の表面と
第2のSiウエハー107 の表面とが張り合わされる。こ
の張り合わせは室温にて行われる。
【0037】この後、上記張り合わされた第1、第2の
ウエハー101、107 は、図示せぬ拡散炉に入れられ、この
拡散炉によって400℃〜500℃程度の低温でアニー
ルされる。この際に、第1のSiウエハー101 は上記イ
オン注入のピークレンジ(Rp1、Rp2)104、105 に
おいて切断される。これにより、図6に示すように、第
2のSiウエハー107 の上には第1、第2のシリコン酸
化膜102、106 を介してSOI層(単結晶シリコン層)10
8 が形成される。
【0038】次に、上記SOI層108 の表面を50nm
程度研磨することにより、SOI層108 の表面における
切断に伴うダメージが除去される。この後、この張り合
わせSOI基板110 は1100℃の高温でアニールされ
る。これは、張り合わせSOI基板110 の張り合わせ強
度を強化するとともに、SOI層108 の表面近傍におけ
る結晶欠陥を低減するための処理である。
【0039】この後、図7(a)に示すように、SOI
層108 の表面上におけるMOSFET活性領域701 以外
の部分には素子分離領域(素子分離酸化膜)704 が設け
られる。
【0040】次に、上記MOSFET活性領域701 にお
いて、図7(b)に示すように、構造物103 の上方に位
置する厚さが薄く形成された部分のSOI層108 の上に
はゲート絶縁膜718 が形成され、このゲート絶縁膜718
の上にはゲート電極702 が形成される。この後、このゲ
ート電極702 の両側に位置する厚さが厚く形成されてい
るSOI層108 にはソース領域705 及びドレイン領域70
7 が形成される。
【0041】上記第1の実施例によれば、第1のシリコ
ン酸化膜102 に構造物103 を設けているため、Smart Cu
t 法におけるイオン注入により第1のSiウエハー101
の内部に形成されるピークレンジのうち構造物103 の下
方のもの(Rp1)だけ浅く形成することができる。し
たがって、ピークレンジ(Rp1、Rp2)104、105に
おいて第1のSiウエハー101 を切断することにより形
成されたSOI層108は、図6に示すように、構造物103
の直上におけるMOSトランジスターのチャネルを含
む領域において、その他の領域よりも構造物103 の厚さ
Tだけ薄く形成することができる。
【0042】つまり、図7(a)、(b)に示すよう
に、このSOI層108 にMOSトランジスターを形成す
る場合、SOI層108 において、厚さが薄い部分にチャ
ネル領域を形成し、厚さが厚い部分にソース/ドレイン
領域を形成することが可能となる。この結果、ソース/
ドレイン領域の寄生抵抗が小さく且つ特性ばらつきも小
さいMOSトランジスターの作製が可能となる。
【0043】尚、上記第1の実施例では、構造物103 を
酸化膜で形成しているが、構造物103 を例えばシリコン
窒化膜のような他の絶縁性材料又はDoped Poly Si やシ
リサイドのような導電性材料で形成することも可能であ
る。
【0044】また、第1のシリコン酸化膜102 の上に構
造物103 を形成した後にSmart Cut法における
イオン注入を行っているが、第1のシリコン酸化膜10
2 の上に構造物103 を形成し、この構造物103 及び第
1のシリコン酸化膜102 の上に第2のシリコン酸化膜10
6 を堆積した後にSmart Cut 法におけるイオン注入を行
うことも可能であり、さらに、注入されるイオンの飛程
がシリコン酸化膜より短い材料(例えば、タングステ
ン、Al、金属シリサイド等)で構造物103 を形成すれ
ば、第2のシリコン酸化膜106 を平坦化したの後にSmar
t Cut 法におけるイオン注入を行うことも可能である。
【0045】図8(a)は、この発明の第2の実施例に
よるMOSトランジスターを示す平面図であって、この
MOSトランジスターは上記第1の実施例による作製方
法により作製された張り合わせSOI基板に形成された
ものであり、図8(b)は、図8(a)の8aー8a線
に沿った断面図である。
【0046】図8(a)に示すように、MOSFET活
性領域810 には図8(b)に示す構造のMOSトランジ
スターが設けられており、該MOSFET活性領域810
の周囲には素子分離領域806 が設けられている。
【0047】図8(b)に示すように、図示せぬシリコ
ン基板の表面上に凹部を有する図示せぬ第1のシリコン
酸化膜が形成されており、この凹部内に導電性材料から
なる構造物804 が形成されている。この構造物804 及び
上記第1のシリコン酸化膜の上には図示せぬ第2のシリ
コン酸化膜を介してMOSトランジスターを形成するた
めのSOI層808 が設けられている。このSOI層808
は上記構造物804 の直上に位置する部分の厚さが他の部
分の厚さより薄く形成されている。該SOI層808 には
上記MOSFET活性領域810 が形成されており、この
MOSFET活性領域810 は素子分離領域(素子分離酸
化膜)806 によって囲まれている。
【0048】上記厚さが薄く形成されている部分のSO
I層808 の上には図示せぬゲート酸化膜を介してゲート
電極803 が設けられており、上記厚さが薄く形成されて
いる部分のSOI層808 にチャネル領域が形成される構
成とされている。上記厚さが厚く形成されている部分で
あってゲート電極803 の両側面下に位置する部分のSO
I層808 には、ソース領域の拡散層802 及びドレイン領
域の拡散層801 が形成されている。
【0049】上記構造物804 は、図8(a)に示すよう
に、素子分離領域806 において接続孔807 を介して例え
ばAlなどの金属性材料からなる配線層805 に電気的に
接続されている。この接続孔807 は、上記第2のシリコ
ン酸化膜、素子分離酸化膜806 及び図示せぬ層間絶縁膜
を貫通して開口されている。
【0050】上記配線層805 は、構造物804 の電位を制
御するためのものであり、通常、nMOSトランジスタ
ーに対してはグランド(接地電位)に接続され、pMO
Sトランジスターに対しては電源に接続されている。
【0051】上記第2の実施例によれば、ゲート電極80
3 の下方に導電性材料からなる構造物804 を設け、この
構造物804 とゲート電極803 とによりチャネル形成領域
を挟み、この構造物804 を配線層805 と電気的に接続し
て接地電位又は電源電位に固定する構成としている。し
たがって、図8(b)に示すように、MOSトランジス
ターを駆動させた場合、ドレイン801 からの電気力線が
固定された電位を有する上記構造物804 に終端されるた
め、従来のMOSトランジスターのようにドレインから
の電気力線がチャネルを通ってソースに達することを抑
制できる。この結果、リーク電流を抑制することができ
る。尚、このリーク電流の抑制という効果は、構造物80
4 とSOI層808 との間の酸化膜(第2のシリコン酸化
膜)の膜厚が薄いほど、あるいはMOSトランジスター
のチャネルが形成される領域のSOI層808 の厚さが薄
いほど大きい。
【0052】図9(a)〜図9(e)は、この発明の第
3の実施例による張り合わせSOI基板の作製方法を示
す断面図である。図10(a)は、MOSトランジスタ
ーを示す平面図であって、このMOSトランジスターは
上記作製方法により作製された張り合わせSOI基板に
形成されたものであり、図10(b)は、図10(a)
の10aー10a線に沿った断面図である。
【0053】先ず、図9(a)に示すように、第1のS
iウエハー901 の表面における後述するMOSトランジ
スターのチャネルを含む領域には、LOCOS法により
凸部(LOCOS酸化膜)902 が形成される。
【0054】具体的には、まず、第1のSiウエハー90
1 の表面における上記チャネルを含む領域以外の領域に
は、リソグラフィー技術及びドライエッチング技術によ
って少なくともシリコン窒化膜を含む図示せぬ熱酸化マ
スク層が形成される。この後、第1のSiウエハー901
を熱酸化することにより、上記チャネルを含む領域に選
択的にLOCOS酸化膜902 が形成される。次に、上記
熱酸化マスク層がウエットエッチングを含む各種エッチ
ング技術を用いて除去される。この結果、上記LOCO
S酸化膜902 は、その膜厚の約55%がウエハー901 の
表面上に形成され、残りの約45%がウエハー901 の表
面下に形成された状態となり、該LOCOS酸化膜によ
る凸部902 が形成されることによってウエハー901 の表
面に段差が形成されることとなる。
【0055】また、図には示していないが、上記凸部90
2 はエッチング法(例えば、ドライエッチング法)によ
っても形成することは可能である。エッチング法の場合
は、まず、第1のSiウエハー901 の表面における凸部
902 を形成する領域以外にリソグラフィー技術によって
レジスト膜が被覆される。この後、このレジスト膜をマ
スクとして例えばCl2 /O2 系のガスによるRIE
(Reactive Ion Etching)を所定の時間行うことによ
り、凸部902 を形成する領域のウエハー901 表面がエッ
チング除去される。これにより、ウエハー901 表面には
段差が形成される。尚、上記所定の時間はエッチングレ
ートから所望の段差を得るための時間を逆算すればよ
い。
【0056】次に、図9(b)に示すように、上記凸部
902 及び第1のSiウエハー901 の上にはCVD法又は
熱酸化法によりシリコン酸化膜903 が形成される。この
後、このシリコン酸化膜903 の表面は例えばCMPによ
り平坦化される。尚、上記エッチング法を用いて第1の
Siウエハー901 表面に段差を形成した場合は、この次
の工程で、この段差の内部及びウエハー901 表面上にシ
リコン酸化膜が形成され、この後、シリコン酸化膜の表
面が平坦化される。
【0057】次に、図9(c)に示すように、第1のS
iウエハー901 には平坦化されたシリコン酸化膜903 の
表面からSmart Cut 法におけるイオン注入909 が行われ
る。この際のイオン注入エネルギーは、該イオン注入の
ピークレンジ(Rp)904 が第1のSiウエハー901 中
の所定の位置に形成されるように設定される。尚、酸化
膜中及びSi中における各種イオンの飛程はほぼ等しい
ため、上記ピークレンジ(Rp)904 はSiウエハー90
1 中のほぼ一定深さに位置することとなる。
【0058】次に、上記シリコン酸化膜903 の表面が洗
浄された後、第2のSiウエハー905 を準備し、図9
(d)に示すように、シリコン酸化膜903 の表面と第2
のSiウエハー905 の表面とが張り合わされる。この張
り合わせは室温にて行われる。
【0059】この後、上記張り合わされた第1、第2の
ウエハー901、905 は400℃〜500℃程度の低温でア
ニールされる。この際に、第1のSiウエハー901 は上
記イオン注入のピークレンジ(Rp)904 において切断
される。これにより、図9(e)に示すように、第2の
Siウエハー905 の上にはシリコン酸化膜903 及びLO
COS酸化膜902 を介してSOI層(単結晶シリコン
層)906 が形成される。
【0060】次に、上記切断に伴うダメージの除去、S
OI層906 の表面近傍における結晶欠陥を低減させるた
めの高温アニール等の工程が施される。したがって、張
り合わせSOI基板910 が形成される。
【0061】この後、図10(a)に示すように、SO
I層906 の表面上におけるMOSFET活性領域1001以
外の部分には素子分離領域1004が設けられる。
【0062】次に、上記MOSFET活性領域1001にお
いて、図10(b)に示すように、凸部902 の上に位置
する厚さが薄く形成された部分のSOI層906 の上には
ゲート絶縁膜1017が形成され、このゲート絶縁膜1017の
上にはゲート電極1002が形成される。この後、このゲー
ト電極1002の両側面下に位置する厚さが厚く形成されて
いるSOI層906 にはソース領域1005及びドレイン領域
1007が形成される。
【0063】上記第3の実施例によれば、第1のSiウ
エハー901 に凸部902 を設け、この凸部902 及びウエハ
ー901 の上に平坦化されたシリコン酸化膜903 を設け、
Smart Cut 法におけるイオン注入を行い、該イオン注入
のピークレンジ904 をほぼ一定の深さに形成している。
このため、得られたSOI基板910 におけるSOI層90
6 中でMOSトランジスターのチャネルを含む領域の下
部には上記凸部902 が存在するため、該SOI層906 の
厚さをMOSトランジスターのチャネル領域ではそれ以
外の領域よりも薄く形成できる。即ち、MOSトランジ
スターのチャネル領域とソース/ドレイン領域で異なる
厚さを有する張り合わせSOI基板の作製が可能とな
る。この結果、前記第1の実施例と同様に、ソース/ド
レイン領域の寄生抵抗が小さく且つ特性ばらつきも小さ
いMOSトランジスターの作製が可能となる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
第1の絶縁膜の上に構造物を設け、この構造物はSiウ
エハーに形成されるMOSトランジスターのチャネル領
域の上方に位置している。このため、イオン注入により
Siウエハーの内部に形成されるピークレンジのうち構
造物の下方のものだけ浅く形成することができる。ま
た、Siウエハーに段差を設け、この段差及びSiウエ
ハーの上に平坦化された絶縁膜を設け、この絶縁膜を通
してイオン注入を行う。したがって、MOSトランジス
ターのチャネル領域とソース/ドレイン領域で異なる厚
さのSOI層を有する張り合わせSOI基板及びその作
製方法を提供することができる。また、MOSトランジ
スターのショートチャネル効果を抑制することが可能な
張り合わせSOI基板に形成されたMOSトランジスタ
ーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による張り合わせSO
I基板の作製方法を示す断面図。
【図2】この発明の第1の実施例による張り合わせSO
I基板の作製方法を示すものであり、図1の次の工程を
示す断面図。
【図3】この発明の第1の実施例による張り合わせSO
I基板の作製方法を示すものであり、図2の次の工程を
示す断面図。
【図4】この発明の第1の実施例による張り合わせSO
I基板の作製方法を示すものであり、図3の次の工程を
示す断面図。
【図5】この発明の第1の実施例による張り合わせSO
I基板の作製方法を示すものであり、図4の次の工程を
示す断面図。
【図6】この発明の第1の実施例による張り合わせSO
I基板の作製方法を示すものであり、図5の次の工程を
示す断面図。
【図7】図7(a)は、第1の実施例による作製方法に
より作製された張り合わせSOI基板に形成されたMO
Sトランジスターを示す平面図であり、図7(b)は、
図7(a)の7aー7a線に沿った断面図。
【図8】図8(a)は、この発明の第2の実施例による
MOSトランジスターを示す平面図であり、図8(b)
は、図8(a)の8aー8a線に沿った断面図。
【図9】図9(a)〜図9(e)は、この発明の第3の
実施例による張り合わせSOI基板の作製方法を示す断
面図。
【図10】図10(a)は、第3の実施例による作製方
法により作製された張り合わせSOI基板に形成された
MOSトランジスターを示す平面図であり、図10
(b)は、図10(a)の10aー10a線に沿った断
面図。
【図11】図11(a)〜図11(d)は、従来の張り
合わせSOI基板の作製方法を示す断面図。
【符号の説明】
101 …第1のSiウエハー、102 …第1のシリコン酸化
膜、103 …構造物、104 …イオン注入のピークレンジ
(Rp1)、105 …イオン注入のピークレンジ(Rp
2)、106 …第2のシリコン酸化膜、107 …第2のSi
ウエハー、108 …SOI層(単結晶シリコン層)、109
…水素イオン、110 …張り合わせSOI基板、701 …M
OSFET活性領域、702 …ゲート電極、704 …素子分
離領域(素子分離酸化膜)、705 …ソース領域、707 …
ドレイン領域、718 …ゲート絶縁膜、801 …ドレイン領
域の拡散層、802 …ソース領域の拡散層、803 …ゲート
電極、804 …構造物、805 …配線層、806 …素子分離領
域(素子分離酸化膜)、807…接続孔、808 …SOI
層、810 …MOSFET活性領域、901 …第1のSiウ
エハー、902 …凸部(LOCOS酸化膜)、903 …シリ
コン酸化膜、904 …イオン注入のピークレンジ(R
p)、905 …第2のSiウエハー、906 …SOI層(単
結晶シリコン層)、909 …Smart Cut 法におけるイオン
注入、910 …張り合わせSOI基板、1001…MOSFE
T活性領域、1002…ゲート電極、1004…素子分離領域、
1005…ソース領域、1007…ドレイン領域、1017…ゲート
絶縁膜、1101…第1のSiウエハー、1102…酸化膜層、
1103…イオン注入のピークレンジ(Rp)、1104…第2
のSiウエハー、1105…SOI層(単結晶シリコン
層)、1109…水素イオン、1110…張り合わせSOI基
板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/78 627D

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Siウエハーの表面上に第1の絶縁膜を
    形成する工程と、 上記第1の絶縁膜の上に、上記Siウエハーに形成され
    るMOSトランジスターのチャネル領域の上方に位置す
    る構造物を形成する工程と、 上記Siウエハーに上記構造物及び上記第1の絶縁膜を
    通して Smart Cut法におけるイオン注入を行うことによ
    り、該Siウエハーにおいて該構造物の下方の領域にお
    けるイオン注入のピークレンジをその他の領域における
    イオン注入のピークレンジより浅く形成する工程と、 上記構造物及び上記第1の絶縁膜の上に第2の絶縁膜を
    形成する工程と、 上記第2の絶縁膜の表面に半導体ウエハーを張り合わせ
    る工程と、 上記Siウエハーを上記イオン注入のピークレンジの部
    分で切断する工程と、 を具備することを特徴とする張り合わせSOI基板の作
    製方法。
  2. 【請求項2】 上記構造物を絶縁膜により形成すること
    を特徴とする請求項1記載の張り合わせSOI基板の作
    製方法。
  3. 【請求項3】 上記構造物を導電膜により形成すること
    を特徴とする請求項1記載の張り合わせSOI基板の作
    製方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板と、 上記半導体基板の表面上に張り合わされた絶縁膜と、 上記絶縁膜の上に形成された単結晶シリコンからなる層
    であって、MOSトランジスターのチャネルを形成する
    領域の厚さが該MOSトランジスターのソース/ドレイ
    ンを形成する領域の厚さより薄く形成されたSOI層
    と、 を具備することを特徴とする張り合わせSOI基板。
  5. 【請求項5】 半導体基板と、 上記半導体基板の表面上に張り合わされた凹部を有する
    絶縁膜と、 上記凹部内に形成された構造物と、 上記構造物及び上記絶縁膜の上に形成された単結晶シリ
    コンからなる層であって、該構造物の直上に位置するM
    OSトランジスターのチャネルを形成する領域の厚さが
    該MOSトランジスターのソース/ドレインを形成する
    領域の厚さより薄く形成されたSOI層と、 を具備することを特徴とする張り合わせSOI基板。
  6. 【請求項6】 上記構造物が絶縁膜からなることを特徴
    とする請求項4又は5記載の張り合わせSOI基板。
  7. 【請求項7】 上記構造物が導電膜からなることを特徴
    とする請求項4又は5記載の張り合わせSOI基板。
  8. 【請求項8】 半導体基板と、 上記半導体基板の表面上に張り合わされた凹部を有する
    第1の絶縁膜と、 上記凹部内に形成された導電膜からなる構造物と、 上記構造物及び上記第1の絶縁膜の上に形成された第2
    の絶縁膜と、 上記第2の絶縁膜の上に形成された単結晶シリコンから
    なる層であって、上記構造物の直上部分の厚さが他の部
    分の厚さより薄く形成されたSOI層と、 上記SOI層における厚さが薄く形成された部分の上に
    ゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、 上記SOI層における厚さが厚く形成された部分であっ
    て、上記ゲート電極の両側面下に位置する該SOI層に
    形成されたソース/ドレイン領域と、 上記構造物と電気的に接続された該構造物の電位を制御
    するための配線と、 を具備することを特徴とする張り合わせSOI基板に形
    成されたMOSトランジスター。
  9. 【請求項9】 上記配線が電源電位又は接地電位に接続
    されていることを特徴とする請求項8記載の張り合わせ
    SOI基板に形成されたMOSトランジスター。
  10. 【請求項10】 Siウエハーの表面に第1の絶縁膜を
    形成することにより、該Siウエハー表面に段差を設け
    る工程と、 上記第1の絶縁膜及び上記Siウエハーの上に第2の絶
    縁膜を形成する工程と、 上記第2の絶縁膜の表面を平坦化する工程と、 上記Siウエハーに上記第1及び第2の絶縁膜を通して
    Smart Cut法におけるイオン注入を行うことにより、該
    Siウエハーにおける一定の深さにイオン注入のピーク
    レンジを形成する工程と、 上記第2の絶縁膜の表面に半導体ウエハーを張り合わせ
    る工程と、 上記Siウエハーを上記イオン注入のピークレンジの部
    分で切断する工程と、 を具備することを特徴とする張り合わせSOI基板の作
    製方法。
  11. 【請求項11】 上記段差をLOCOS法により形成す
    ることを特徴とする請求項10記載の張り合わせSOI
    基板の作製方法。
  12. 【請求項12】 Siウエハーの表面に段差を設ける工
    程と、 上記段差の内部及び上記Siウエハーの表面上に絶縁膜
    を形成する工程と、 上記第絶縁膜の表面を平坦化する工程と、 上記Siウエハーに上記絶縁膜を通して Smart Cut法に
    おけるイオン注入を行うことにより、該Siウエハーに
    おける一定の深さにイオン注入のピークレンジを形成す
    る工程と、 上記絶縁膜の表面に半導体ウエハーを張り合わせる工程
    と、 上記Siウエハーを上記イオン注入のピークレンジの部
    分で切断する工程と、 を具備することを特徴とする張り合わせSOI基板の作
    製方法。
  13. 【請求項13】 上記段差をドライエッチング法により
    形成することを特徴とする請求項12記載の張り合わせ
    SOI基板の作製方法。
  14. 【請求項14】 半導体基板と、 上記半導体基板の表面上に張り合わされた凸部を有する
    絶縁膜と、 上記絶縁膜の上に形成された単結晶シリコンからなる層
    であって、上記凸部の上に位置するMOSトランジスタ
    ーのチャネルを形成する領域の厚さが、上記凸部以外の
    該絶縁膜上に位置する該MOSトランジスターのソース
    /ドレインを形成する領域の厚さより薄く形成されたS
    OI層と、 を具備することを特徴とする張り合わせSOI基板。
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