JPH10125199A - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器

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JPH10125199A
JPH10125199A JP27263696A JP27263696A JPH10125199A JP H10125199 A JPH10125199 A JP H10125199A JP 27263696 A JP27263696 A JP 27263696A JP 27263696 A JP27263696 A JP 27263696A JP H10125199 A JPH10125199 A JP H10125199A
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JP
Japan
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circuit board
relay
main body
printed circuit
terminal
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JP27263696A
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English (en)
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Kazuhisa Fujii
和久 藤井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】論理信号により制御可能としながらも実装面積
を小さくすることが可能な電磁継電器を提供する。 【解決手段】接点部に電磁シールドを施した継電器本体
2と、論理信号の入力に応じて継電器本体2の接点部を
開閉する制御用集積回路3と、継電器本体2の接点部に
接続される同軸コネクタ4とがプリント基板1に実装さ
れる。このプリント基板1はケース本体5aが金属製で
ある器体5に収納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波回路に用い
られる電磁継電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、高周波回路に用いる電磁継電
器として、器体内で接点部を収納した区画(つまり、固
定接点と可動接点とを収納した区画)を金属のような導
電性材料のシールド部材で囲むことにより電磁シールド
を施した電磁継電器が提供されている。
【0003】ところで、この種の電磁継電器を論理回路
で用いるには、論理回路より出力される論理信号(2値
信号)を電磁継電器の駆動電圧に変換し、論理信号に呼
応して電磁継電器の接点部を開閉することが必要であ
る。このような動作を可能とするために、通常は電磁継
電器に設けたコイルへの通電を制御するスイッチング素
子と、スイッチング素子をオンオフさせる論理回路とを
備えた制御回路を設けることになる。
【0004】この種の制御回路は、図14に示すよう
に、電磁継電器Aを実装したプリント基板よりなる回路
基板Bに電磁継電器Aとは別に電子部品Cを実装するこ
とにより構成されているのが現状である。また、回路基
板Bには他の高周波回路と接続するためのコネクタDも
実装される。このように高周波回路に接続するためのコ
ネクタDを回路基板Bに実装するには、回路基板Bとし
て高周波伝送特性のよい高価な回路基板Bを用いる必要
がある。一方、回路基板Bには制御回路を構成する電子
部品Cも実装されるから、制御回路が高周波の影響によ
り誤動作しないように制御回路と高周波回路との距離を
比較的大きくとる必要があり、回路基板Bの面積が大き
くなって、結果的に回路基板Bに要するコストが増大す
る。
【0005】一方、接点部に電磁シールドを施し、かつ
接点部に接続される端子を図15のように器体Eの側面
に突出する同軸コネクタFとした同軸リレーと称する電
磁継電器Aも提案されている。この種の同軸リレーで
は、器体Eに設けた取付孔Gに挿通されるねじのような
固定具を用いて回路基板Bに固定し、コイルに通電する
ための端子(以下では制御用端子という)Hを制御回路
の実装されている回路基板Bに接続することになる。ま
た、同軸リレーの現行商品では、同軸コネクタFおよび
制御用端子Hが器体Eにおいて取付孔Gの開口面に直交
する面に引き出されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、同軸
コネクタFを備えていない電磁継電器Aでは回路基板B
に要するコストが大きいが、同軸コネクタFを備える同
軸リレーでは回路基板Bとして高周波用のものを用いる
必要がないから回路基板Bに要するコストは低減される
ことになる。しかしながら、現行の商品として提供され
ている同軸リレーでは、同軸リレーの回路基板Bへの固
定と制御用端子Hの回路基板Bに対する結線とを個別に
行なうことになって作業工数が多くなるという問題があ
る。
【0007】この問題を解決するには、制御用端子Hを
回路基板Bに直付けすることが考えられるが、同軸コネ
クタFの回路基板Bからの距離が大きくなって嵩高につ
ながるという問題が生じる。また、同軸コネクタFを用
いる場合でも制御回路は回路基板Bに実装されるから、
回路基板Bとして同軸リレーの器体Eと制御回路とを実
装できる程度の面積のものは必要であって、回路基板B
として比較的大きい面積のものが必要であり、機器内に
組み込むときには機器を十分に小型化することができな
くなる。さらに、同軸リレーは制御回路を実装した回路
基板Bに実装され、高周波回路を実装する回路基板は別
に設けられるから、高周波回路と同軸リレーとの距離が
比較的大きくなって同軸リレーの接点部を高周波回路に
挿入したときに挿入損失が大きくなるという問題もあ
る。
【0008】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、制御回路を設けながらも実装面積を
小さくすることができるとともに実装に要する作業工数
が少なく、しかも高周波回路を実装した回路基板に実装
することができ従来よりも挿入損失を少なくすることが
可能な電磁継電器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、接点
部に電磁シールドを施した継電器本体と、論理信号の入
力に応じて継電器本体の接点部を開閉させる制御用集積
回路と、制御用集積回路を実装するとともに継電器本体
を取り付けたプリント基板とを器体内に備えるのであ
る。この構成によれば、継電器本体を制御するための制
御用集積回路(制御回路)は器体内のプリント基板に実
装されるから、電磁継電器とともに高周波回路を実装す
る高周波用の回路基板上に制御回路を実装する必要がな
く、比較的高価な高周波用の回路基板の大型化を抑制す
ることができる。また、高周波回路を実装する回路基板
とは別に設けたプリント基板に制御回路を設け、かつ器
体内に収納していることにより、回路基板の面積を大き
くすることなく高周波回路と制御回路との距離を大きく
とることが可能になる。しかも、制御回路は製品に組み
込まれた形で提供されるから、高周波回路の実装に要す
る作業工数が少なくなる。さらに、高周波回路を実装し
た回路基板上に実装することによって高周波回路との距
離を短くすることができるから、同軸リレーを用いる場
合に比較して挿入損失を低減することができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、制御用集積回路がプリント基板の一面に表面実装さ
れ、プリント基板の他面に継電器本体が取り付けられ、
継電器本体の接点部がプリント基板に形成された信号用
パターンに電気的に接続され、継電器本体の電磁シール
ドに電気的に接続されるアースパターンが信号用パター
ンを囲む形で形成されているのである。この構成によれ
ば、制御用集積回路と継電器本体とをプリント基板の表
裏の異なる面に配置することによって、電磁継電器を実
装する回路基板への投影面積を小さくすることが可能に
なる。つまり、プリント基板を回路基板と平行になるよ
うに配置し、継電器本体の投影面内に制御用集積回路を
実装することで、回路基板に対する器体の投影面積を小
さくすることができる。その結果、制御用集積回路を器
体に内蔵しているにもかかわらず、回路基板に対する投
影面積を従来の電磁継電器とほぼ等しくすることがで
き、回路基板の大型化を防止することができる。しか
も、制御用集積回路と継電器本体とをプリント基板の表
裏面に別けて配置することによって制御用集積回路と継
電器本体との距離を比較的大きくすることができ、継電
器本体の接点部の開閉に伴って生じるノイズなどによる
制御用集積回路の誤動作の可能性を低減することができ
る。さらに、アースパターンが信号用パターンを囲むか
ら、信号の輻射や外来ノイズの信号への混入が抑制され
る。
【0011】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、継電器本体の接点部をプリント基板に実装した同軸
コネクタに電気的に接続し、一面が開口しプリント基板
を収納する箱状のケース本体と、ケース本体の開口面を
塞ぐ底カバーとにより器体を形成し、少なくともケース
本体を金属製として電磁シールドと電気的に接続するの
である。この構成によれば、継電器本体の接点部を同軸
コネクタに接続し、かつ請求項1の構成によって高周波
回路を実装した回路基板と同軸コネクタとの距離を短く
することができるから、挿入損失を少なくすることがで
きる。しかも、ケース本体が金属製であることによって
外来ノイズの影響を抑制することができる。
【0012】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、同軸コネクタが押込み式の接続部を備えるのであ
る。この構成では、同軸コネクタへの結線作業が容易に
なり、高周波回路を実装した回路基板との電気的接続が
容易になる。請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、同軸コネクタが継電器本体の一側面に沿って並設さ
れているのである。この構成では、同軸コネクタが多面
に配置されている場合に比較して結線作業が容易であ
り、しかもプリント基板への同軸コネクタの実装も容易
になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1ないし図4に示すように、本実施形
態では、高周波特性の良好なガラスフッソ基板を用いた
プリント基板1に、高周波用の継電器本体2と、継電器
本体2を論理信号で駆動するための制御回路である制御
用集積回路3と、継電器本体2の接点部に電気的に接続
された同軸コネクタ4とを実装してある。本実施形態に
おける電磁継電器は、各種の高周波回路のスイッチ要素
として用いることができるが、とくに移動通信システム
の一形態であるPCS(Personal Comumunications Sys
tems) に用いられる携帯電話機に組み込むのに適したも
のである。
【0014】継電器本体2と同軸コネクタ4とはプリン
ト基板1の図1、図2における上面側に配置され、制御
用集積回路3はプリント基板1の下面側に配置される。
つまり、継電器本体2および同軸コネクタ4と制御用集
積回路3とはプリント基板1の表裏の異なる面に配置さ
れるのである。継電器本体2には接点部として切換接点
を構成するものを用い、外部回路との接続部は3端子に
なっている。したがって、同軸コネクタ4も3個設けら
れている。また、継電器本体2と制御用集積回路3と同
軸コネクタ4とを実装したプリント基板1は器体5に収
納される。3個の同軸コネクタ4は継電器本体2の一側
面に沿って一列に並設されている。器体5は、下面開口
した金属製のケース本体5aと、ケース本体5aの下面
に覆着されプリント基板1の下面側を覆う底カバー5b
とにより構成される。
【0015】プリント基板1の図1における下面には、
図5に示すような導電パターンが形成される。図5にお
ける上半分は継電器本体2の接点部に接続され高周波回
路に接続される部分であって、下半分は継電器本体2の
コイルおよび制御回路に接続される部分である。しかし
て、上半分は継電器本体2の接点部と同軸コネクタ4の
中心導体とを接続する信号用パターン11を残して他の
部分はほぼ全面に亙ってアースパターン12となるよう
に導電パターンを形成してある。つまり、信号用パター
ン11の周囲を全周に亙って囲む形でアースパターン1
2が形成されることになる。このようなアースパターン
12を形成することによって、高周波信号の輻射や外部
からのノイズの影響を軽減することができる。さらに、
アースパターン12にはケース本体5aが電気的に接続
され(同軸コネクタ4を介して接続される)、アースパ
ターン12は本実施形態の電磁継電器が実装される回路
基板のアースに電気的に接続される(後述する端子ピン
13を介して接続される)。したがって、金属製のケー
ス本体5aは接地されることになり、その内部に収納さ
れたプリント基板1、継電器本体2、制御用集積回路3
への外来ノイズの影響を抑制することができる。
【0016】プリント基板1の下面にはアースパターン
12に接続された2本の端子ピン13と、制御用集積回
路3の端子に電気的に接続された4本の端子ピン13a
〜13dとが植設され、また、端子ピン13,13a〜
13dよりも突出量の小さい多数本のピン状のスペーサ
14が植設される。端子ピン13,13a〜13dは器
体5の底カバー5bを貫通して器体5の外部に引き出さ
れる。また、スペーサ14が底カバー5bに当接するこ
とにより、プリント基板1と底カバー5bとの間に制御
用集積回路3を配置することができる程度の所要の隙間
が形成されるようにしてある。ここで、底カバー5bは
端子ピン13,13a〜13dが貫通するものであるか
ら、絶縁性のよい合成樹脂により形成される。ただし、
貫通端子やハーメチックシールを底カバー5bに設けて
端子ピン13,13a〜13dを挿通することにより、
底カバー5bに金属板を用いることも可能である。この
ように、スペーサ14および底カバー5bを設けたこと
により、本実施形態の電磁継電器を別の回路基板に実装
したときに、プリント基板1が回路基板から所定距離だ
け離れることになり、結果的に継電器本体2や制御用集
積回路3が回路基板上の他の回路からの影響を受けにく
くなる。
【0017】継電器本体2としては接点部に電磁シール
ドを施したものであればどのようなものでもよいが、こ
こでは図6に示す構成のものを用いている。この継電器
本体2は、ベース21と上カバー22とにより形成され
たケース20に電磁石装置と接点部とを収納した構成を
有する。電磁石装置は、コイルブロックとアマチュアブ
ロックとからなる。
【0018】コイルブロックは、鉄芯23が挿通された
コイルボビン24にコイル25を巻装し、鉄芯23の一
端部に2つのヨーク26a,26bの一端部を結合して
形成してある。一方のヨーク26aはコイル25の側方
を通って鉄芯23の他端部の一方の側面に他端部を対向
させる。また、他方のヨーク26bはコイル25の下方
を通って鉄芯23の他端部の他方の側面に他端部を対向
させる。つまり、鉄芯23の他端部の各側方に各ヨーク
26a,26bの他端部がそれぞれ対向し、鉄芯23と
ヨーク26a,26bとの間にそれぞれ間隙が形成され
る。
【0019】アマチュアブロックは、横方向に可撓性を
有する一対のばね片27aを備える平衡ばね27を保持
板28を介してベース21に固定し、両ばね片27aの
間に可動基板29を保持したものであって、可動基板2
9には鉄芯23とヨーク26a,26bとの間に形成さ
れた上記間隙にそれぞれ挿入される一対の磁極片30
a,30bと、両磁極片30a,30bを異磁極に磁化
する永久磁石31と、一対の可動接触片32とが保持さ
れる。可動基板29は、鉄芯23−磁極片30b−永久
磁石31−磁極片30a−ヨーク26aの閉磁路を形成
する状態と、鉄芯23−磁極片30a−永久磁石31−
磁極片30b−ヨーク26bの閉磁路を形成する状態と
の間で揺動自在であり、平衡ばね27はばね片27aに
撓みがない状態では、両磁極片30a,30bが鉄芯2
3およびヨーク26a,26bに接触しない中立位置に
可動基板29を位置させるように取り付けられている。
可動基板29は永久磁石31の磁力によって磁極片30
a,30bの一方を鉄芯23に接触させた状態に保たれ
るのであるが、平衡ばね27を上述のように設けている
から、平衡ばね27によって磁極片30a,30bを鉄
芯23から引き離す向きの力が潜在的に作用しているこ
とになり、コイル25の励磁によって磁極片30a,3
0bと鉄芯23との間に比較的小さい反発力を作用させ
るだけで、他方の磁極片30a,30bが鉄芯23に接
触する位置に可動基板29を移動させることができる。
ここでコイル25は1巻線のものを用いており、通電方
向を変更することによって可動基板29を移動させるこ
とができるようにしてある。
【0020】ところで、可動基板29の一方の側部には
導電性の板ばねよりなる一対の可動接触片32が保持さ
れている。可動接触片32はベース21の側部に設けた
接点収納室33に納装される。接点収納室33にはピン
状に形成された3本の固定接点34が設けられ、中央の
固定接点34を共通接点とし、この固定接点34と他の
一方の固定接点34との間を各一方の可動接触片32で
それぞれ短絡することによって接点を閉じることができ
るようになっている。つまり、各可動接触片32は可動
基板29の往復移動に伴って、共通接点となる固定接点
34と他の一方の固定接点34との間をそれぞれ開閉す
るのであり、この構成によって切換接点が構成されるこ
とになる。また、接点収納室33の内周面には固定接点
34を囲むように導電性金属板よりなる電磁シールド3
5が設けられる。電磁シールド35にはベース21の下
面側に突出する接地用の端子片35aが4本設けられ、
各固定接点34は一部がベース21の下面側に突出して
端子ピン34aを形成する。この構成により、接点部の
端子ピン34aと接地用の端子片35aとの7本がベー
ス21の下面の一側部に一列に並んで設けられることに
なる。また、コイル25に通電するための2本の端子片
25aは、ベース21の下面の他側部に突設される。
【0021】上述の説明から明らかなように、継電器本
体2はコイル25への通電方向に応じて可動基板29が
往復移動するのであり、可動基板29の往復移動に伴っ
て3本の固定接点34のうちの各2本の固定接点34間
が可動接触片32により短絡されるのである。また、固
定接点34の間を短絡していない可動接触片32は電磁
シールド35に接触させることで、高周波特性への影響
を極力低減するようにしてある。
【0022】制御用集積回路3は、図7に示すような回
路構成を有するものを用いている。すなわち、コイル2
5にはリレードライブ回路41を介して通電されるので
あって、リレードライブ回路41は一対のアンド回路4
2a,42bの出力の組み合わせによってコイル25へ
の通電方向を切り換えるように構成されている。つま
り、一方のアンド回路42aの出力がHレベルで他方の
アンド回路42bの出力がLレベルの場合とその逆の場
合には、それぞれコイル25に通電されるが電流の向き
は逆になる。また、両アンド回路42a、42bの出力
が同時にHレベルになることはなく、同時にLレベルに
なるときにはコイル25には通電されず前の状態が保持
される。コイル25に通電しない状態で継電器本体2が
前の状態を保持するのは、上述のように継電器本体2に
永久磁石31を用いることでラッチング形として構成し
ているからである。
【0023】各アンド回路42a,42bの一方の入力
端子には、RSTフリップフロップ(リセット入力端子
R、セット入力端子Sのほかにクロック入力端子Tを持
つフリップフロップ)43の非反転出力と反転出力とが
それぞれ入力される(アンド回路42aに非反転出力が
入力される)。また、両アンド回路42a,42bの他
方の入力端子にはモノステーブルマルチバイブレータ
(以下、ワンショットマルチと略称する)44の出力が
入力される。ワンショットマルチ44はRSTフリップ
フロップ43の非反転出力の立ち上がりと立ち下がりと
を検出するエッジ検出回路54の出力によりトリガされ
て一定時間幅のパルスを出力するものである。また、ワ
ンショットマルチ44の出力はノット回路45により反
転され、RSTフリップフロップ43のクロック入力端
子Tにも入力される。
【0024】RSTフリップフロップ43のリセット端
子Rにはオートリセット端子V1 から入力される信号を
ノット回路46により反転した信号が入力され、セット
端子Tにはオートリセット端子V1 から入力される信号
がそのまま入力される。さらに、RSTフリップフロッ
プ43のリセット端子Rには制御用集積回路3のリセッ
ト端子V2 からの信号が入力され、セット端子Sには制
御用集積回路3のセット端子V3 からの信号が入力され
る。ただし、リセット端子V2 やセット端子V 3 からの
信号は、入力インタフェース47a,47bにより波形
整形され、さらにリセット優先回路48aに入力される
ことによってリセット端子V2 とセット端子V3 とに同
時に信号が入力されたときにはリセット端子V2 からの
信号を優先するように選択し、かつ負ノイズ除去回路
(遅延回路を含みHレベルのときに瞬時的にLレベルに
なるノイズを除去する)49を通してRSTフリップフ
ロップ43に入力される。これらの信号は、立ち下がり
でRSTフリップフロップ43をトリガし、立ち上がり
は無効になる。
【0025】したがって、オートリセット端子V1 に電
源電圧を印加しておけば、電源投入時や停電後に復電し
たときに、ノット回路46を通してRSTフリップフロ
ップ43のリセット端子Rに立ち下がり信号を入力し、
非反転出力をHレベルにすることができる。これによっ
て、ワンショットマルチ44がトリガされるから、アン
ド回路42aから一定時間幅のパルスが出力されること
になる。つまり、継電器本体2の接点部が規定の状態に
なる。また、リセット端子V2 に入力される信号が立ち
下がったときも同様であり、RSTフリップフロップ4
3のリセット端子Rへの入力が立ち下がることにより継
電器本体2の接点部が規定の状態になるのである。ここ
で、ワンショットマルチ44の出力はノット回路45で
反転されてRSTフリップフロップ43のクロック端子
Tに接続されたアンド回路50の一方の入力端子に入力
されるのであり、アンド回路50の他方の入力端子には
後述するトグル端子V4 ないしモノステーブル端子V5
からの信号が入力されるから、ワンショットマルチ44
の出力がHレベルである期間には、トグル端子V4ない
しモノステーブル端子V5 からの信号がRSTフリップ
フロップ43のクロック端子Tに入力されるのを禁止す
ることになる。
【0026】セット端子V3 に入力される信号が立ち下
がったときには、RSTフリップフロップ43は反転出
力をHレベルにするのであり、非反転出力の立ち下がり
によってワンショットマルチ44から一定時間幅のパル
スが出力されるから、オートリセット端子V1 ないしリ
セット端子V2 に入力される信号によって継電器本体2
のコイル25に通電される向きとは逆向きの電流が継電
器本体2のコイル25に流れ、接点部の状態が反転する
ことになる。セット端子V3 への入力により継電器本体
2のコイル25に通電されている期間にもRSTフリッ
プフロップ43のクロック端子Tへの入力は禁止され
る。
【0027】ところで、トグル端子V4 やモノステーブ
ル端子V5 に入力される信号は、入力インタフェース4
7c,47dにより波形整形された後にトグル優先回路
48bに入力される。トグル優先回路48bは、トグル
端子V4 とモノステーブル端子V5 とに同時に信号が入
力されたときにはトグル端子V4 からの信号を優先する
ように選択する。トグル優先回路48bより出力された
信号は、負ノイズ除去回路49を通った後に、正ノイズ
除去回路(遅延回路を含みLレベルのときに瞬時的にH
レベルになるノイズを除去する)51a,51bを通り
上述したアンド回路50を通してRSTフリップフロッ
プ43のクロック端子Tに入力される。ここにおいて、
正ノイズ除去回路51aはトグル端子V4 からの入力信
号をトリガ用信号としてアンド回路50に渡し、また、
正ノイズ除去回路51bはモノステーブル端子V5 から
の入力信号をエッジ検出回路53に通しエッジ検出回路
53の出力をトリガ用信号としてアンド回路50に渡
す。エッジ検出回路53は入力信号の立ち上がり時と立
ち下がり時とにそれぞれパルスを発生する回路であっ
て、結果的にトグル端子V4 からの入力信号の立ち上が
り時と、モノステーブル端子V5 からの入力信号の立ち
上がり時および立ち下がり時とにそれぞれトリガ用信号
がアンド回路50に入力されることになる。これらのト
リガ信号がRSTフリップフロップ43に入力されるこ
とにより、RSTフリップフロップ43の出力がトリガ
用信号の発生毎に反転することになる。つまり、トグル
端子V4 への入力の立ち上がり毎にRSTフリップフロ
ップ43の出力が反転し、モノステーブル端子V5 への
入力の立ち上がりと立ち下がりとに応じてRSTフリッ
プフロップ43の出力が反転する。RSTフリップフロ
ップ43の出力の反転に伴うワンショットマルチ44や
継電器本体2の動作はリセット端子V2 やセット端子V
3 に入力される信号による動作と同様である。なお、制
御用集積回路3の内部電源は、電源端子Vccおよび接
地端子GNDより供給される直流電源を定電圧回路52
で定電圧化して供給される。
【0028】上述したように、継電器本体2はラッチン
グ形であるから、ワンショットマルチ44から出力され
るパルスの時間幅は継電器本体2の接点部が反転可能な
程度の時間幅であればよく、継電器本体2に給電する期
間が短いから省電力になるものである。上述の動作を図
8にまとめておく。同図(a)は電源端子Vccへの電
源電圧、(b)はセット端子V3 への入力、(c)はリ
セット端子V2 への入力、(d)はモノステーブル端子
5 への入力、(e)はトグル端子V4 への入力、
(f)は継電器本体2のコイル25への電流、(g)は
接点a−aの開閉状態、(h)は接点b−bの開閉状態
を示す。このように、制御用集積回路3を設けているこ
とによって、論理回路からの出力に応じて継電器本体2
を制御することができ、しかも、どのような信号で制御
するかを選択することが可能になるのである。つまり、
論理回路からの信号で接点部の状態を制御する場合に、
本実施形態の製品を用いることで、別途に回路設計を行
なうことなく各種の信号状態に対応させて接点部を開閉
することが可能になるのである。
【0029】同軸コネクタ4は、SMB形として知られ
ている極小形の同軸コネクタよりもさらに小形であるM
CXコネクタ(Radiall 社から販売されている同軸形の
プリント基板用レセプタクル)と称する押込み式のもの
を用いている。この形式の同軸コネクタ4を用いること
により、高周波回路との着脱作業が容易になる。同軸コ
ネクタ4は円筒状の中心導体と同軸的に円筒状の外側導
体を備え、ケース本体5aの側面に形成した透孔5cを
通して器体5の外側面に一部が突出するようにしてあ
る。また、同軸コネクタ4は3個設けられており、器体
5の一面に露出するように一列に並設されている。これ
によって、複数の面に同軸コネクタ4を露出させる場合
に比較して高周波回路との着脱作業が容易になる。な
お、同軸コネクタ4の外側導体は接地側であるから、ケ
ース本体5aと接触させてある。
【0030】上述の構成によって、器体5の中に継電器
本体2と制御用集積回路3とが納装されることになり、
制御用集積回路3に電気的に接続される端子ピン13,
13a〜13dは底カバー5bを通して器体5の外部に
引き出され、また高周波回路に接続される同軸コネクタ
4は端子ピン13,13a〜13dが突設されている面
とは直交する器体5の側面に露出することになる。した
がって、高周波用の回路基板に実装するに際して端子ピ
ン13,13a〜13dを回路基板に半田付けすれば電
気的接続と機械的固定とができ、しかも高周波用の回路
基板に実装すれば同軸コネクタ4に接続される高周波回
路までの距離を短くすることができる。さらに、高周波
用の回路基板に制御回路を実装するスペースを確保する
必要がないから、制御回路によって他の回路の実装スペ
ースが削減されることがなく、回路基板の面積を比較的
小さくすることができる。また、制御回路である制御用
集積回路3は、器体5の中のプリント基板1の上で継電
器本体2の反対面に表面実装されるから、プリント基板
1の面積を比較的小さくすることができ、器体5を小型
化することができる。その結果、回路基板の上で器体5
の占める面積を比較的小さくすることができる。このよ
うにして回路基板が組み込まれる機器の小型化につなが
るのである。
【0031】(実施形態2)本実施形態は、図9ないし
図12に示すように、同軸コネクタ4を用いずに構成し
たものであって、高周波回路に接続するための端子は継
電器本体2の端子ピン34aおよび端子片35a,25
aをそのまま用いている。また、制御用集積回路3と継
電器本体2のコイル25とを接続するために、プリント
基板1には端子片25aに隣接して2本の端子ピン13
eが設けられ、端子ピン13eに隣接して4本の端子ピ
ン13a〜13dが設けられる。ここで、継電器本体2
はプリント基板1に実装されているのではなく、継電器
本体2のケース20において端子ピン34aが突設され
ている面とは反対側の面(図9における上面)にプリン
ト基板1が固着される。このプリント基板1はケース2
0に対して接着剤などで固着しても、またケース20と
同時一体に成形してもよい。制御用集積回路3は継電器
本体2の投影面内でプリント基板1に対して継電器本体
2の反対面に表面実装される。器体5はケース本体5a
のみで底カバー5bはなく、樹脂によるポッティングに
よりプリント基板1を器体5の中に固定してある。
【0032】本実施形態の構成では、コイル25に接続
された端子片25aと制御用集積回路3に接続された端
子ピン13eとを器体5の外部で電気的に接続する必要
があるから、高周波回路を実装した回路基板に端子片2
5aと端子ピン13eとの電気的接続のための導電パタ
ーンを形成する必要があるが、その導電パターンは器体
5の投影面内に形成されることになるから、高周波回路
を実装した回路基板に制御回路を設けるためのスペース
を別に設ける必要がなく、回路基板が大型化することは
ない。また、本実施形態ではプリント基板1は高周波用
の導電パターンを形成していないから、プリント基板1
として安価なものを用いることができ、しかも同軸コネ
クタ4が不要であるから、全体としてコストの低減が可
能である。さらには、同軸コネクタ4を設けていないこ
とによってプリント基板1の面積が小さくなり、実施形
態1に比較して器体5も小型化されることになる。他の
構成および動作については実施形態1と同様である。
【0033】(実施形態3)本実施形態は、継電器本体
2として、図13に示す構成のものを用いたものであ
る。継電器本体2は、実施形態1と同様に、ベース21
と上カバー22とにより形成されたケース20に電磁石
装置と接点部とを収納した構成を有する。実施形態1と
の相違点は電磁石装置および接点部の構成にある。すな
わち、実施形態1の電磁石装置は鉄芯23がコイルブロ
ックに固定されていたのに対して、本実施形態の電磁石
装置は鉄芯23が磁石ブロックに対してアマチュアブロ
ックとともに可動になっている。また、接点部は実施形
態1においては電磁石装置の一側部にのみ設けていたの
に対して、本実施形態では電磁石装置の両側部に設けら
れている。
【0034】さらに詳しく説明する。本実施形態では、
磁石ブロックとしてコイル25を巻装したコイルボビン
24と、一対の永久磁石31a,31bを介装した一対
のヨーク26a,26bとを備えるものを用いる。ヨー
ク26a,26bはそれぞれ略コ字形に形成され、コ字
形の両脚片が磁極片30aa,30ab,30ba,3
0bbとして機能し、コ字形の中央片の各端部間にそれ
ぞれ永久磁石31a,31bが介装される。一方の永久
磁石31aがヨーク26aをN極に磁化する場合には、
他方の永久磁石31bはヨーク26bをN極に磁化する
ように配置される。両ヨーク26a,26bは永久磁石
31a,31bの間の部位で分割されており、上記配置
関係においては、磁極片30aa,30bbがN極にな
り、磁極片30ab,30baがS極になる。鉄芯23
はコイルボビン24の中に可動となるように挿通されて
おり、鉄芯23の両端部はコイルボビン24から突出し
てそれぞれ磁極片30aa,30baの間と磁極片30
ab,30bbの間に配置される。つまり、鉄芯23は
両端部が磁極片30aa,30abに当接する位置と、
磁極片30ba,30bbに当接する位置との間で可動
となっている。また、コイル25は2巻線を備え、コイ
ルボビン24には各巻線に接続された4本の端子ピン2
5aが保持される。
【0035】鉄芯23の両端部にはアマチュアブロック
の可動基板29が結合される。アマチュアブロックは、
横方向に可撓性を有する一対のばね片27aを備えた平
衡ばね27を保持板28を介してベース21に固定し、
両ばね片27aの間に可動基板29を保持したものであ
り、鉄芯23の移動に伴って可動基板29が移動するよ
うになっている。すなわち、図13において鉄芯23の
左端部がS極になるようにコイル25に通電したとする
と、鉄芯23−磁極片30aa−永久磁石31a−ヨー
ク26b−永久磁石31b−磁極片30ab−鉄芯23
の経路の閉磁路が形成され、鉄芯23はヨーク26a側
に吸引されることになる。また、鉄芯23の左端部がN
極になるようにコイル25に通電したとすると、鉄芯2
3−磁極片30bb−永久磁石31b−ヨーク26a−
永久磁石31a−磁極片30ba−鉄芯23の経路の閉
磁路が形成され、鉄芯23はヨーク26b側に吸引され
ることになる。ここに、平衡ばね27は、ばね片27a
に撓みがない状態では、鉄芯23が磁極片30aa,3
0ab,30ba,30bbに接触しない中立位置に可
動基板29を位置させるように取り付けられている。可
動基板29は永久磁石31a,31bの磁力によってヨ
ーク26a,26bの一方に鉄芯23を接触させた状態
に保たれるのであるが、平衡ばね27を上述のように設
けているから、平衡ばね27によって鉄芯23をヨーク
26a,26bから引き離す向きの力が潜在的に作用し
ていることになり、コイル25の励磁によって磁極片3
0aa,30ab,30ba,30bbと鉄芯23との
間に比較的小さい反発力を作用させるだけで、他方の磁
極片30aa,30ab,30ba,30bbが鉄芯2
3に接触する位置に可動基板29を移動させることがで
きる。、上述のように、コイル25は2巻線であるから
どちらの巻線に通電するかによって鉄芯23を移動させ
ることができる。また、永久磁石31a,31bを備え
ることによって、ラッチング型の構成になっている。
【0036】ところで、可動基板29の両側部には導電
性の板ばねよりなる各一対の可動接触片32が保持され
ている。可動接触片32は、それぞれベース21の両側
部に配設した導電性金属板よりなる電磁シールド35で
囲んだ接点収納室33に納装される。各接点収納室33
の中にはそれぞれピン状に形成された3本の固定接点
(図示せず)が設けられ、中央の固定接点を共通接点と
し、この固定接点と他の一方の固定接点との間を各一方
の可動接触片32でそれぞれ短絡することによって接点
を閉じることができるようになっている。つまり、各可
動接触片32は可動基板29の往復移動に伴って、共通
接点となる固定接点と他の一方の固定接点との間をそれ
ぞれ開閉し、この構成によって切換接点が構成されるの
である。電磁シールド35にはベース21の下面側に突
出する接地用の端子片35aが4本設けられ、各固定接
点は一部がベース21の下面側に突出して端子ピン34
aを形成する。この構成により、接点部の端子ピン34
aと接地用の端子片35aとの7本がベース21の下面
の両側部にそれぞれ一列に並んで設けられることにな
る。つまり、端子ピン34aと端子片35aとは合計1
4本になる。また、コイル25に通電するための4本の
端子片25aは、ベース21の下面の中央部に突設され
る。
【0037】上述の説明から明らかなように、継電器本
体2はコイル25のどちらの巻線に通電するかに応じて
可動基板29が往復移動するのであり、可動基板29の
往復移動に伴ってベース21の両側部にそれぞれ設けた
3本の固定接点のうちの各2本の固定接点間が可動接触
片32により短絡されるのである。また、固定接点の間
を短絡していない可動接触片32は電磁シールド35に
接触させることで、高周波特性への影響を極力低減する
ようにしてある。
【0038】他の構成および動作は実施形態1、2と同
様である。本実施形態で説明した継電器本体2を実施形
態1の構成に適用したとすれば、プリント基板1の導電
パターンに変更が生じるが実施形態1で示した技術思想
は本実施形態においても適用可能である。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明は、接点部に電磁シール
ドを施した継電器本体と、論理信号の入力に応じて継電
器本体の接点部を開閉させる制御用集積回路と、制御用
集積回路を実装するとともに継電器本体を取り付けたプ
リント基板とを器体内に備えるものであり、継電器本体
を制御するための制御用集積回路は器体内のプリント基
板に実装されるから、電磁継電器とともに高周波回路を
実装する高周波用の回路基板上に制御回路を実装する必
要がなく、比較的高価な高周波用の回路基板の大型化を
抑制することができるという利点がある。また、高周波
回路を実装する回路基板とは別に設けたプリント基板に
制御回路を設け、かつ器体内に収納していることによ
り、回路基板の面積を大きくすることなく高周波回路と
制御回路との距離を大きくとることが可能になるという
利点もある。しかも、制御回路は製品に組み込まれた形
で提供されるから、高周波回路の実装に要する作業工数
が少なくなるという利点がある。さらに、高周波回路を
実装した回路基板上に実装することによって高周波回路
との距離を短くすることができるから、同軸リレーを用
いる場合に比較して挿入損失を低減することができると
いう効果がある。請求項2の発明のように、制御用集積
回路がプリント基板の一面に表面実装され、プリント基
板の他面に継電器本体が取り付けられ、継電器本体の接
点部がプリント基板に形成された信号用パターンに電気
的に接続され、継電器本体の電磁シールドに電気的に接
続されるアースパターンが信号用パターンを囲む形で形
成されているものでは、制御用集積回路と継電器本体と
をプリント基板の表裏の異なる面に配置することによっ
て、電磁継電器を実装する回路基板への投影面積を小さ
くすることが可能になるという利点がある。つまり、プ
リント基板を回路基板と平行になるように配置し、継電
器本体の投影面内に制御用集積回路を実装することで、
回路基板に対する器体の投影面積を小さくすることがで
きる。その結果、制御用集積回路を器体に内蔵している
にもかかわらず、回路基板に対する投影面積を従来の電
磁継電器とほぼ等しくすることができ、回路基板の大型
化を防止することができるのである。しかも、制御用集
積回路と継電器本体とをプリント基板の表裏面に別けて
配置することによって制御用集積回路と継電器本体との
距離を比較的大きくすることができ、継電器本体の接点
部の開閉に伴って生じるノイズなどによる制御用集積回
路の誤動作の可能性を低減することができるという利点
もある。さらに、アースパターンが信号用パターンを囲
むから、信号の輻射や外来ノイズの信号への混入が抑制
される。
【0040】請求項3の発明のように、継電器本体の接
点部をプリント基板に実装した同軸コネクタに電気的に
接続し、一面が開口しプリント基板を収納する箱状のケ
ース本体と、ケース本体の開口面を塞ぐ底カバーとによ
り器体を形成し、少なくともケース本体を金属製として
電磁シールドと電気的に接続するものでは、継電器本体
の接点部を同軸コネクタに接続し、かつ請求項1の構成
によって高周波回路を実装した回路基板と同軸コネクタ
との距離を短くすることができるから、挿入損失を少な
くすることができるという利点がある。しかも、ケース
本体が金属製であることによって外来ノイズの影響を抑
制することができるという効果を奏するのである。
【0041】請求項4の発明のように、同軸コネクタが
押込み式の接続部を備えるものでは、同軸コネクタへの
結線作業が容易になり、高周波回路を実装した回路基板
との電気的接続が容易になるという利点がある。請求項
5の発明のように、同軸コネクタが継電器本体の一側面
に沿って並設されているものでは、同軸コネクタが多面
に配置されている場合に比較して結線作業が容易であ
り、しかもプリント基板への同軸コネクタの実装も容易
になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の分解正面図である。
【図2】同上の分解側面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の下面図である。
【図5】同上に用いるプリント基板の下面図である。
【図6】同上に用いる継電器本体の分解斜視図である。
【図7】同上に用いる制御用集積回路のブロック図であ
る。
【図8】同上に用いる制御用集積回路の動作説明図であ
る。
【図9】本発明の実施形態2の分解正面図である。
【図10】同上の分解側面図である。
【図11】同上の平面図である。
【図12】同上の下面図である。
【図13】本発明の実施形態3に用いる継電器本体の分
解斜視図である。
【図14】従来例を示す斜視図である。
【図15】他の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 プリント基板 2 継電器本体 3 制御用集積回路 4 同軸コネクタ 5 器体 5a ケース本体 5b 底カバー 11 信号用パターン 12 アースパターン 32 可動接触片 34 固定接点 35 電磁シールド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接点部に電磁シールドを施した継電器本
    体と、論理信号の入力に応じて継電器本体の接点部を開
    閉させる制御用集積回路と、制御用集積回路を実装する
    とともに継電器本体を取り付けたプリント基板とを器体
    内に備える電磁継電器。
  2. 【請求項2】 制御用集積回路はプリント基板の一面に
    表面実装され、プリント基板の他面に継電器本体が取り
    付けられ、継電器本体の接点部がプリント基板に形成さ
    れた信号用パターンに電気的に接続され、継電器本体の
    電磁シールドに電気的に接続されるアースパターンが信
    号用パターンを囲む形で形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の電磁継電器。
  3. 【請求項3】 継電器本体の接点部をプリント基板に実
    装した同軸コネクタに電気的に接続し、一面が開口しプ
    リント基板を収納する箱状のケース本体と、ケース本体
    の開口面を塞ぐ底カバーとにより器体を形成し、少なく
    ともケース本体を金属製として電磁シールドと電気的に
    接続することを特徴とする請求項1記載の電磁継電器。
  4. 【請求項4】 同軸コネクタは押込み式の接続部を備え
    ることを特徴とする請求項3記載の電磁継電器。
  5. 【請求項5】 同軸コネクタは継電器本体の一側面に沿
    って並設されていることを特徴とする請求項3記載の電
    磁継電器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011509065A (ja) * 2008-01-04 2011-03-17 リーチ インターナショナル コーポレイション 不揮発性状態インジケータスイッチ
CN103887114A (zh) * 2008-01-04 2014-06-25 李持国际有限公司 飞行器电子系统及用于控制其中的继电器的方法

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