JPH10125178A - 位置検出スイッチ - Google Patents

位置検出スイッチ

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JPH10125178A
JPH10125178A JP8276167A JP27616796A JPH10125178A JP H10125178 A JPH10125178 A JP H10125178A JP 8276167 A JP8276167 A JP 8276167A JP 27616796 A JP27616796 A JP 27616796A JP H10125178 A JPH10125178 A JP H10125178A
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JP
Japan
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movable contact
contact
detection switch
position detection
movable
Prior art date
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Pending
Application number
JP8276167A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Miki
三木修昭
Takemasu Kano
加納威倍
Takuo Shimizu
清水卓夫
Takuji Akiyama
秋山卓司
Munetaka Torii
鳥居宗高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
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Priority to US08/951,604 priority patent/US5960939A/en
Priority to DE19746298A priority patent/DE19746298A1/de
Publication of JPH10125178A publication Critical patent/JPH10125178A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H1/00Contacts
    • H01H1/12Contacts characterised by the manner in which co-operating contacts engage
    • H01H1/36Contacts characterised by the manner in which co-operating contacts engage by sliding
    • H01H1/365Bridging contacts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/08Range selector apparatus
    • F16H59/10Range selector apparatus comprising levers
    • F16H59/105Range selector apparatus comprising levers consisting of electrical switches or sensors
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    • H01H1/36Contacts characterised by the manner in which co-operating contacts engage by sliding
    • H01H1/46Contacts characterised by the manner in which co-operating contacts engage by sliding self-aligning contacts
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    • H01H21/00Switches operated by an operating part in the form of a pivotable member acted upon directly by a solid body, e.g. by a hand
    • H01H21/02Details
    • H01H21/18Movable parts; Contacts mounted thereon
    • H01H21/22Operating parts, e.g. handle
    • H01H21/30Operating parts, e.g. handle not biased to return to a normal position upon removal of operating force
    • H01H21/34Operating parts, e.g. handle not biased to return to a normal position upon removal of operating force adapted for actuation at a limit or other predetermined position in the path of a body, the relative movement of switch and body being primarily for a purpose other than the actuation of the switch, e.g. door switch, limit switch, floor-levelling switch of a lift
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2300/00Orthogonal indexing scheme relating to electric switches, relays, selectors or emergency protective devices covered by H01H
    • H01H2300/02Application transmission, e.g. for sensing the position of a gear selector or automatic transmission

Landscapes

  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Contacts (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Slide Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】摺動体の熱膨張や熱収縮、スプリングの荷重の
可動接点への荷重中心の偏り、あるいは固定接点間のピ
ッチにそれぞれ影響されることなく、可動接点と固定接
点とを確実に接触させて、両接点間の電気的な導通を十
分に達成する。 【解決手段】第4および第5スプリング25,26の荷
重により、第1および第2固定接点6,7が常時第1可
動接点19の方向に付勢されているため、第1可動接点
19が第1および第2固定接点6,7の上に移動する
と、第1および第2固定接点6,7が第1可動接点19
に積極的に押しつけられる。これにより、従来第1可動
接点19に発生していた回転モーメントMの発生が防止
される。その結果、第1可動接点19は第1および第2
固定接点6,7に確実に接触するようになる。したがっ
て、第1可動接点19と第1および第2固定接点6,7
との間の電気的な導通が十分に達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作部材のレンジ
切替操作により選択的に設定されるように設けられた複
数のレンジのうち、設定されたレンジを示すレンジ位置
を検出するための位置検出スイッチの技術分野に属し、
特に、操作部材のレンジ切替操作に連動して移動する可
動接点が、設定されたレンジに対応する固定接点に当接
することにより、設定されたレンジのレンジ位置を検出
する位置検出スイッチの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車の自動変速機においては、
運転者によるシフトレバーのレンジ切替操作により設定
され、例えばパーキングレンジ(以下、Pレンジともい
う)、リバースレンジ(以下、Rレンジという)、ニュ
ートラルレンジ(以下、Nレンジという)、ドライブレ
ンジ(以下、Dレンジという)、2速レンジ、1速レン
ジ(以下、Lレンジという)等といったおよそ6〜7種
類の複数のレンジがそれぞれ自動車の運転状態に対応し
て設けられている。
【0003】また自動車の自動変速機においては、、自
動変速機が運転者によって設定されたレンジとなるよう
に制御されるために、この設定されたレンジのレンジ位
置を検出するために位置検出スイッチが設けられてい
る。その場合、位置検出スイッチはオートマチック・ト
ランスミッション(以下、A/Tともいう)に直接取り
付けられている。
【0004】この位置検出スイッチは、各レンジに対応
するレンジ位置がそれぞれ設定されており、運転者によ
って設定されたレンジに対応するレンジ位置を検出して
位置検出信号を出力するようになっている。そして、こ
の位置検出スイッチからの位置検出信号に基づいて、例
えばマイクロコンピュータからなる電子制御装置が、自
動変速機を運転者によって設定されたレンジとなるよう
に制御する。
【0005】従来の位置検出スイッチとしては、例えば
特開平8ー64055号公報や特開平8ー64077号
公報等に開示されているような、可動接点が固定接点に
押し付けられ、両接点間の接触により、電気的に導通す
る接触タイプのものがある。
【0006】図16は、このような接触タイプの位置検
出スイッチの一例を示す、Nレンジ位置での縦断面図、
図17は図16におけるXVII-XVII線に沿う断面図であ
る。図16に示すように、本例の位置検出スイッチ1
は、ケース本体2と、このケース本体2に着脱可能に取
り付けられるケースカバー3と、これらのケース本体2
とケースカバー3とに回転可能に支持され、図示しない
シフトレバーのシフト操作に連動して一体に回転する回
転軸4と、回転軸4に取り付けられ、この回転軸4と一
体に回転するレバー状の摺動体5とを備えている。
【0007】図17に示すようにケース本体2は扇形状
に形成されており、このケース本体2には、エンジンの
スタータ回路の一対の第1および第2固定接点6,7
と、リバース回路の一対の第3および第4固定接点8,
9と、レンジ位置を検出するポジション回路の第5固定
接点10と、ポジション回路の第6固定接点11と、ポ
ジション回路の第7固定接点12と、ポジション回路の
第8固定接点13とが設けられている。これらの各固定
接点6,7,8,9,10,11,12,13は、それぞれケ
ース本体2の扇形状のかなめ位置に設けられた回転軸4
の回転中心をその中心とする同心円の円弧として形成さ
れている。また、本例の位置検出スイッチ1において
は、このケース本体2がポジション回路のアースとして
構成されている。そして、P、R、N、D、2、および
Lの各レンジ位置がそれぞれ設定されている。
【0008】また、ケースカバー3も扇形状に形成され
ており、このケースカバー3の内部には、扇形状の空間
15が形成されている。そして、摺動体5が、この扇形
状の空間15内で回転軸4を中心に回転可能となってい
る。
【0009】図16に示すように摺動体5には、3個の
穴からなる第1ないし第3可動接点収納部16,17,1
8が径方向に沿って配列されて設けられており、これら
の第1ないし第3可動接点収納部16,17,18には、
それぞれ第1ないし第3可動接点19,20,21が摺動
自在に嵌合されている。更に、これらの第1ないし第3
可動接点19,20,21は、それぞれ第1ないし第3コ
イルスプリング22,23,24によって第1ないし第3
可動接点収納部16,17,18から脱出する方向に常時
付勢されている。
【0010】そして、摺動体5がPレンジ位置に設定さ
れたときは、第1可動接点19が第1および第2固定接
点6,7にともに当接してこれら第1および第2固定接
点6,7を導通し、これによりスタータ回路がオンして
エンジン始動可能な状態となるとともに、第2可動接点
20が第5固定接点10と当接し、かつ第3可動接点2
1が第8固定接点13と当接することで、これら第5お
よび第8固定接点10,13がケース本体2と導通する
ことにより、ポジション回路のPレンジの位置検出信号
が出力されるようになっている。
【0011】また、摺動体5がRレンジ位置に設定され
たときは、第1可動接点19が第3および第4固定接点
8,9にともに当接してこれら第3および第4固定接点
8,9を導通し、これによりリバース回路がオンされる
とともに、第2可動接点20が第5および第6固定接点
10,11にともに当接することで、これら第5および
第6固定接点10,11をケース本体2と導通すること
により、ポジション回路のRレンジの位置検出信号が出
力されるようになっている。
【0012】更に、摺動体5がNレンジ位置に設定され
たときは、Pレンジ位置の場合と同様に第1可動接点1
9が第1および第2固定接点6,7にともに当接してこ
れら第1および第2固定接点6,7を導通し、これによ
りスタータ回路がオンしてエンジン始動可能となるとと
もに、第2可動接点20が第6固定接点11と当接し、
かつ第3可動接点21が第8固定接点13と当接するこ
とで、これら第6および第8固定接点11,13がケー
ス本体2と導通することにより、ポジション回路のNレ
ンジの位置検出信号が出力されるようになっている。
【0013】更に、摺動体5がDレンジ位置に設定され
たときは、第2可動接点20が第6固定接点11と当接
し、かつ第3可動接点21が第7固定接点12と当接す
ることで、これら第6および第7固定接点11,12が
ケース本体2と導通することにより、ポジション回路の
Dレンジの位置検出信号が出力されるようになってい
る。
【0014】更に、摺動体5が2速レンジ位置に設定さ
れたときは、第2可動接点20が第5および第6固定接
点10,11にともに当接し、かつ第3可動接点21が
第7および第8固定接点12,13と当接することで、
これら第5、第6、第7、および第8固定接点10,1
1,12,13を導通することにより、ポジション回路の
2速レンジの位置検出信号が出力されるようになってい
る。
【0015】更に、摺動体5がLレンジ位置に設定され
たときは、第2可動接点20が第5固定接点10と当接
し、かつ第3可動接点21が第7固定接点12と当接す
ることで、これら第5および第7固定接点10,12が
ケース本体2と導通することにより、ポジション回路の
Lレンジの位置検出信号が出力されるようになってい
る。
【0016】このように、位置検出スイッチ1の各レン
ジ位置が各可動接点19,20,21と各固定接点6,7,
8,9,10,11,12,13との接続状態から、レンジ
の位置すなわち設定されたレンジが検出される。
【0017】ところで、このような接触タイプの位置検
出スイッチ1においては、図18に示すように、例えば
第1可動接点19を収容している摺動体5の第1可動接
点収納部16における摺動体5の長手方向(図18で左
右方向)の両内側壁16a,16bは、一般に、その加
工上、第1および第2固定接点6,7側に向かうにつれ
て徐々に摺動体5の長手方向(図18で左右方向)に長
さが大きくなっていく抜き勾配によるテーパーαが形成
された凹形状とされている。他の第2および第3可動接
点収納部17,18についても、図示しないが同様に抜
き勾配のテーパーαが形成された凹形状とされている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来の接触タイプの位置検出スイッチ1では、位置検出
スイッチ1がA/Tに直接取り付けられるようになって
いる。このため、位置検出スイッチ1はA/Tの温度の
影響を受けるという、非常に温度的に厳しい環境に曝さ
れることになり、この温度の影響により、摺動体5が熱
膨張および熱収縮による変形を起こしてしまう。例え
ば、摺動体5に矢印方向に熱収縮が生じると、図19に
示すように第1可動接点収納部16が抜き勾配のテーパ
ーαを有する凹形状となっていることに起因して、第1
可動接点収納部16の一方の内側壁16aが可動接点1
9の長手方向の外側壁19a,19bの一方の外側壁1
9aに、第1および第2固定接点6,7の上面から大き
く離れた高い高さhの位置βで当たってしまうことがあ
る。
【0019】このように、第1可動接点収納部16が第
1可動接点19に当たると、第1可動接点収納部16か
ら第1可動接点19に外力Fが摺動体5の長手方向に加
えられるようになる。第1可動接点19と第1および第
2固定接点6,7との間に摩擦抵抗があるため、この外
力Fにより、第1可動接点19に大きな回転モーメント
Mが発生し、この回転モーメントMにより第1可動接点
19が第2固定接点7の角部を支点γとして傾いてしま
う。そして、図示のように第1可動接点収納部16が第
1可動接点19に当たって、第1可動接点19が傾いた
状態に保持されてしまうため、第1可動接点19が第1
固定接点6から完全に離れるとともに第2固定接点7か
ら部分的に離れて、第1可動接点19と第1および第2
固定接点6,7との間の接触が確実に行われなく、両接
点19;6,7間の導通が十分に達成することができなく
なる場合がある。
【0020】また、図20に示すように第1可動接点1
9を第1および第2固定接点6,7側に押しつける第1
スプリング22の荷重が第1可動接点19に、例えば右
側にaだけずれて偏って作用することにより、荷重バラ
ンスが不安定になる場合が起こる。このような荷重中心
のずれの場合も、第1可動接点19に回転モーメントM
が発生して第1可動接点19が傾いてしまうため、同様
に第1可動接点19と第1および第2固定接点6,7と
の接触が確実に行われなく、両接点19;6,7間の導通
が十分に達成できない場合がある。
【0021】更に、図21に示すように、第1および第
2固定接点6,7間の間隔(ピッチ)Lが小さい場合に
は、第1可動接点の第1および第2固定接点6,7に対
する座りが不安定となって、第1可動接点19がやはり
傾いてしまうことがあるため、同様に第1可動接点19
と第1および第2固定接点6,7との接触が確実に行わ
れなく、両接点19;6,7間の導通が十分に達成できな
い場合がある。なお、図19ないし図21に示す第1可
動接点19の問題は、第2および第3可動接点20,2
1についても同様に起こる場合がある。
【0022】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、摺動体の熱膨張や熱収
縮、スプリングの荷重の可動接点への荷重中心の偏り、
あるいは一対の固定接点間のピッチに、それぞれ影響さ
れることなく、可動接点と固定接点とが確実に接触する
ようにして、両接点間の電気的な導通を十分に達成する
ことのできる位置検出スイッチを提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の位置検出スイッチは、所定位置
に対応して設けられた固定接点と、摺動体に形成された
可動接点収納部に収納されかつ該摺動体とともに移動し
て前記固定接点に接離可能とされている可動接点とを少
なくとも備えている位置検出スイッチにおいて、前記固
定接点に対して前記可動接点を相対回転させる回転モー
メントが発生するのを防止する回転モーメント防止手段
が設けられていることを特徴としている。
【0024】また請求項2の発明は、前記回転モーメン
ト防止手段が、前記固定接点を前記可動接点の方向に所
定量移動可能に設けるとともに、前記固定接点を前記可
動接点の方へ付勢する弾性手段を設けることにより構成
されていることを特徴としている。
【0025】更に請求項3の発明は、前記回転モーメン
ト防止手段が、前記摺動体の前記可動接点収納部と前記
可動接点との前記摺動体の長手方向の間に所定量の隙間
を形成するとともに、該隙間に弾性手段を介在すること
により構成されていることを特徴としている。
【0026】更に請求項4の発明は、前記可動接点を前
記固定接点の方へ付勢する弾性手段が設けられていると
ともに、前記回転モーメント防止手段は、前記弾性手段
の荷重を常に前記可動接点の長手方向中央に加える手段
を設けることにより構成されていることを特徴としてい
る。
【0027】更に請求項5の発明は、前記可動接点を前
記固定接点の方へ付勢する弾性手段が設けられていると
ともに、前記回転モーメント防止手段が、前記弾性手段
の荷重を前記可動接点の長手方向複数カ所に加えるよう
に構成されていることを特徴としている。
【0028】更に請求項6の発明は、前記固定接点は複
数設けられているとともに、前記可動接点が前記複数の
固定接点のうち、2つの固定接点に同時に接触するよう
になっており、前記回転モーメント防止手段が、前記可
動接点と前記2つの固定接点との各接触位置間のピッチ
が拡大するように構成されていることを特徴としてい
る。
【0029】更に請求項7の発明は、前記可動接点が、
前記摺動体の長手方向に対して所定角傾斜されて設けら
れていることを特徴としている。
【0030】更に請求項8の発明は、前記所定角が90
゜に設定されていることを特徴としている。
【0031】更に請求項9の発明は、前記回転モーメン
ト防止手段が、前記摺動体の前記可動接点収納部に、補
助収納部材を前記摺動部材の前記長手方向に所定のクリ
アランスを有して設けることにより構成されており、前
記補助収納部材に前記可動接点が収納されていることを
特徴としている。
【0032】更に請求項10の発明の位置検出スイッチ
は、所定位置に対応して設けられた固定接点と、摺動体
に形成された可動接点収納部に収納されかつ該摺動体と
ともに移動して前記固定接点に接離可能とされている可
動接点とを少なくとも備えている位置検出スイッチにお
いて、前記固定接点に対して前記可動接点を相対回転さ
せる回転モーメントを低減する回転モーメント低減手段
が設けられていることを特徴としている。
【0033】更に請求項11の発明は、前記回転モーメ
ント低減手段が、前記可動接点収納部の開口部に、前記
可動接点の長手方向長さよりも第1所定量だけ長い長さ
でかつ前記可動接点収納部の開口部の長手方向長さより
も第2所定量だけ短い長さの開口を有する蓋を設けるこ
とにより構成されていることを特徴としている。
【0034】更に請求項12の発明の位置検出スイッチ
は、所定位置に対応して設けられた固定接点と、摺動体
に形成された可動接点収納部に収納されかつ該摺動体と
ともに移動して前記固定接点に接離可能とされている可
動接点とを少なくとも備えている位置検出スイッチにお
いて、前記加振手段により振動されるように構成されて
いることを特徴としている。
【0035】
【作用および効果】このように構成された請求項1の発
明の位置検出スイッチにおいては、回転モーメント防止
手段により、摺動体の熱膨張や熱収縮、可動接点を付勢
する付勢手段の荷重中心のずれ、あるいは固定接点間の
ピッチ等によって従来可動接点に発生していた回転モー
メントMの発生が防止されるようになる。したがって、
可動接点は固定接点に対して相対回転しなくなる。その
結果、可動接点が固定接点から離れるのを防止でき、可
動接点を固定接点に確実に接触させることができるよう
になる。これにより、可動接点と固定接点との間の電気
的な導通を確実にかつ十分に達成することができる。
【0036】特に請求項2の発明においては、弾性手段
により固定接点を可動接点側に積極的に押すことができ
るようになる。これにより、可動接点の回転モーメント
の発生をより確実に防止できる。
【0037】また、特に請求項3の発明においては、可
動接点収納部と可動接点との長手方向隙間に介在された
弾性手段により、可動接点に対する可動接点収納部の壁
当たりが防止される。これにより、可動接点の回転モー
メントの発生をより確実に防止できる。
【0038】更に、特に請求項4の発明においては、弾
性手段の荷重が、常に可動接点の長手方向中央に加えら
れるようになる。これにより、弾性手段の荷重中心の偏
りが防止されるので、可動接点の回転モーメントの発生
をより確実に防止できる。
【0039】更に、特に請求項5の発明においては、弾
性手段の荷重が、可動接点の長手方向の複数カ所に加え
られるようになる。これにより、可動接点から接点荷重
を固定接点両側に確実に加えることができる。また、弾
性手段の荷重が可動接点に複数カ所で加えられることか
ら、固定接点間のピッチを長くすることができるように
なり、固定接点に対する可動接点の座りを安定させるこ
とができる。
【0040】更に、特に請求項6の発明においては、可
動接点と固定接点との接触位置間のピッチが拡大される
ようになる。これにより、固定接点に対する可動接点の
座りを安定させることができる。
【0041】更に、特に請求項7の発明においては、可
動接点が摺動体の長手方向に対して所定角で交差するよ
うになる。これにより、固定接点間のピッチを従来と同
じに設定しても、可動接点と固定接点との接触位置間の
ピッチを拡大することができるようになる。したがっ
て、従来の位置検出スイッチのスペースおよび構成のま
まで、本発明の位置検出スイッチを形成することができ
る。また、摺動体の熱膨張や熱収縮が摺動体の長手方向
に大きく現れるため、可動接点を摺動体の長手方向に対
して所定角で交差させることにより、摺動体の熱膨張や
熱収縮の影響を低減することができる。
【0042】更に、特に請求項8の発明においては、可
動接点が摺動体の長手方向に対して直角に配置される。
これにより、固定接点間のピッチをより長くすることが
できるので、固定接点に対する可動接点の座りの安定性
が大幅に上昇するようになる。
【0043】更に、特に請求項9の発明においては、可
動接点が摺動体の可動接点収納部に、この可動接点収納
部との間に長手方向に所定のクリアランスを有する補助
収納部材を介して配置される。これにより、摺動体の熱
膨張および熱収縮の影響をこの補助収納部材で吸収でき
るため、この影響が可動接点に及ぶのを阻止できる。
【0044】また、請求項10の発明の位置検出スイッ
チにおいては、回転モーメント低減手段により、摺動体
の熱膨張や熱収縮によって従来可動接点に発生していた
回転モーメントMが低減されるようになる。したがっ
て、可動接点は固定接点に対して相対回転しなくなる。
その結果、可動接点が固定接点から離れるのを防止で
き、可動接点を固定接点に確実に接触させることができ
るようになる。これにより、可動接点と固定接点との間
の電気的な導通を確実にかつ十分に達成することができ
る。
【0045】特に請求項11の発明においては、可動接
点が貫通する開口を有する蓋により、摺動体の熱膨張や
熱収縮によって従来可動接点に発生していた回転モーメ
ントMを簡単な構成で低減できるようになる。その場
合、蓋を従来の位置検出スイッチにおける摺動体の可動
接点収納部の開口部に設けるだけでよいので、従来の位
置検出スイッチの部品を変更することなく、簡単にかつ
安価に位置検出スイッチを形成することができる。
【0046】また、請求項12の発明の位置検出スイッ
チにおいては、加振手段により位置検出スイッチ自体が
振動される。したがって、たとえ摺動体の熱膨張や熱収
縮によって可動接点に対して可動接点収納部が壁当たり
し、可動接点に回転モーメントMが発生しても、この位
置検出スイッチ自体の振動により、可動接点が可動接点
収納部からの壁当たりから解除されるようになる。これ
により、可動接点を固定接点に確実に接触させることが
できるようになり、可動接点と固定接点との間の電気的
な導通を確実にかつ十分に達成することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。なお、以下の本発明の実施の形態の
各例についての説明において、前述の図16ないし図1
8に示す従来の位置検出スイッチと同じ構成要素には同
じ符号を付すことにより、その詳細な説明は省略する。
【0048】図1は、本発明の位置検出スイッチを自動
変速機のレンジ位置を検出する位置検出スイッチに適用
した場合の実施の形態の一例を示す、図18と同様の部
分断面図である。図1に示すように、第1および第2固
定接点6,7が、それぞれケース本体2に第1可動接点
19の方向に往復摺動可能に設けられているとともに、
それぞれ第4および第5スプリング25,26の荷重に
より、常時第1可動接点19の方向に付勢されている。
なお、前述のように本例の第1および第2固定接点6,
7は可動となっているが、これらの両固定接点6,7は
各レンジ位置にわたって移動するものではないので、こ
こでは、便宜上固定接点ということにする。
【0049】またケース本体2の、第1および第2固定
接点6,7の摺動部分には、それぞれストッパ2a,2b
が設けられており、第1および第2固定接点6,7にそ
れぞれ形成された係止部6a,7aがそれぞれこれらの
ストッパ2a,2bに係止することにより、第1および
第2固定接点6,7はともに第1可動接点19方向への
突出量が規制されている。なお、図示しないが第3ない
し第8固定接点8,9,10,11,12,13も、それぞ
れ第1および第2固定接点6,7と同様に形成されてい
る。更に、本例の位置検出スイッチ1の他の構成は、前
述の従来の位置検出スイッチ1と同じである。
【0050】このように構成された本例の位置検出スイ
ッチ1においては、第4および第5スプリング25,2
6の荷重により、第1および第2固定接点6,7が常時
第1可動接点19の方向に付勢されている。このため、
第1可動接点19が第1および第2固定接点6,7の上
に移動すると、第1および第2固定接点6,7が第4お
よび第5スプリング25,26の荷重により第1可動接
点19に積極的に押しつけられるようになる。
【0051】したがって、摺動体5の熱膨張や熱収縮、
第1スプリング22の荷重中心のずれ、あるいは一対の
第1および第2固定接点6,7間のピッチ等によって従
来第1可動接点19に発生していた回転モーメントMの
発生が、これら第4および第5スプリング25,26の
荷重により防止されるようになる。その結果、第1可動
接点19は第1および第2固定接点6,7から離れるの
が防止され、これら第1および第2固定接点6,7に確
実に接触するようになる。これにより、第1可動接点1
9と第1および第2固定接点6,7との間の電気的な導
通が十分に達成されるようになる。なお、第2および第
3可動接点20,21についても、同様に対応する固定
接点との間の電気的な導通が十分に達成される。
【0052】図2は、本発明の位置検出スイッチの実施
の形態の他の例を示す、図18と同様の図である。図2
に示すように、本例の位置検出スイッチ1は、摺動体5
の長手方向の第1可動接点19の両外側壁19a,19
bと第1可動接点収納部16の両内側壁16a,16b
との間に、第1および第2板ばね27,28が介設され
ている。なお、第2および第3可動接点20,21も、
第1可動接点19と同様に形成されている。更に、本例
の位置検出スイッチ1の他の構成は、前述の従来の位置
検出スイッチ1と同じである。
【0053】このように構成された本例の位置検出スイ
ッチ1においては、第1可動接点19の両外側壁19
a,19bと第1可動接点収納部16の両内側壁16a,
16bとの間に、それぞれ第1および第2板ばね27,
28が介在しているので、これら第1および第2板ばね
27,28により、第1可動接点19が第1可動接点収
納部16の両内側壁16a,16bに衝突するのが防止
されるようになる。したがって、このように第1可動接
点19の壁当たりが防止されることから、摺動体5が熱
膨張や熱収縮により変形しても、この変形による外力F
が第1可動接点19に加えられることはなく、第1可動
接点19には回転モーメントMが発生しない。これによ
り、摺動体5に熱膨張や熱収縮が生じても、第1可動接
点19は傾くことがなく、第1および第2固定接点6,
7に確実に接触して、第1可動接点19と第1および第
2固定接点6,7との間の電気的な導通が十分に達成さ
れるようになる。
【0054】また、第1スプリング22の荷重中心の偏
り、あるいは一対の第1および第2固定接点6,7間の
ピッチ等によって、第1可動接点19が傾こうとして
も、第1および第2板ばね27,28により第1可動接
点19は傾くことがなく、同様に第1および第2固定接
点6,7の確実に接触して、第1可動接点19と第1お
よび第2固定接点6,7との間の電気的な導通が十分に
達成されるようになる。なお、第2および第3可動接点
20,21についても、同様に対応する固定接点との間
の電気的な導通が十分に達成される。
【0055】図3は、本発明の位置検出スイッチの実施
の形態の更に他の例を示す、図18と同様の図である。
図3に示すように、本例の位置検出スイッチ1は、摺動
体5の第1可動接点収納部16の両内側壁16a,16
bに、抜き勾配αと逆の勾配のテーパーδが設けられて
いる。これらのテーパーδにより、第1可動接点19の
摺動体5長手方向における移動を規制する、第1および
第2固定接点6,7からの高さhが低くされている。な
お、図示しないが第2および第3可動接点収納部17,
18も第1可動接点収納部16と同様に形成されてい
る。更に、本例の位置検出スイッチ1の他の構成は、前
述の従来の位置検出スイッチ1と同じである。
【0056】このように構成された本例の位置検出スイ
ッチ1においては、第1可動接点収納部16の両内側壁
16a,16bにテーパーδが設けられているので、摺
動体5が熱収縮により変形したとき、この変形による外
力Fが第1可動接点19に低い高さhの位置(すなわち
摺動体5の最下位置)εで加えられるようになる。この
ため、第1可動接点19に発生する、この外力Fによる
回転モーメントMは低減し小さいものとなる。また、摺
動体5が熱膨張により変形したときは、この変形による
外力Fが第1可動接点19に低い高さhの位置(すなわ
ち摺動体5の最下位置)ζで加えられ、同様に第1可動
接点19に発生する回転モーメントMは小さい。したが
って、摺動体5に熱膨張や熱収縮が生じても、第1可動
接点19はほとんど傾くことがなく、第1可動接点19
と第1および第2固定接点6,7との非接触が防止され
る。これにより、第1および第2固定接点6,7に確実
に接触して、第1可動接点19と第1および第2固定接
点6,7との間の電気的な導通が十分に達成されるよう
になる。なお、第2および第3可動接点20,21につ
いても、同様に対応する固定接点との間の電気的な導通
が十分に達成される。
【0057】図4は、本発明の位置検出スイッチの実施
の形態の更に他の例を示す、図18と同様の図である。
図4に示すように、本例の位置検出スイッチ1は、摺動
体5の最下位置で第1可動接点収納部16の開口端部1
6cに、この開口端部16cを覆う蓋29が設けられて
いるとともに、この蓋29には、摺動体5の長手方向の
延びる開口29aが設けられている。この開口29aの
同長手方向の長さは、第1可動接点19の同長手方向の
長さより所定長さ長くかつ第1可動接点収納部16の開
口端部16cの同長手方向の長さより所定長さ短くなる
ように設定されている。すなわち、蓋29の開口29a
の端縁部29bが第1可動接点収納部16の開口端部1
6c内に所定量突出しているとともに、第1可動接点1
9が開口29aを摺動自在に貫通して、第1可動接点1
9の上部が第1可動接点収納部16内に収納されてい
る。なお、図示しないが第2および第3可動接点収納部
17,18も第1可動接点収納部16と同様に形成され
ている。更に、本例の位置検出スイッチ1の他の構成
は、前述の従来の位置検出スイッチ1と同じである。
【0058】このように構成された本例の位置検出スイ
ッチ1においては、第1可動接点収納部16の開口端部
16cに、開口29aを有する蓋29が設けられている
ので、摺動体5が熱収縮により変形したとき、この変形
による外力Fが第1可動接点19に低い高さhの位置η
で、蓋29を介して加えられるようになる。このため、
第1可動接点19に発生する、この外力Fによる回転モ
ーメントMは低減し小さいものとなる。また、摺動体5
が熱膨張により変形したときは、この変形による外力F
が第1可動接点19に低い高さhの位置θで加えられ、
同様に第1可動接点19に発生する回転モーメントMは
小さい。したがって、摺動体5に熱膨張や熱収縮が生じ
ても、第1可動接点19はほとんど傾くことがなく、第
1可動接点19と第1および第2固定接点6,7との非
接触が防止される。これにより、第1および第2固定接
点6,7に確実に接触して、第1可動接点19と第1お
よび第2固定接点6,7との間の電気的な導通が十分に
達成されるようになる。
【0059】更に、本例の位置検出スイッチ1は、摺動
体5の第1可動接点収納部16の開口端部16cに、開
口29aを有する蓋29を単に設けるだけでよいので、
従来の位置検出スイッチ1の部品に変更を加える必要は
なく、簡単にかつ安価に形成することができる。なお、
第2および第3可動接点20,21についても、同様に
対応する固定接点との間の電気的な導通が十分に達成さ
れる。
【0060】図5は、本発明の位置検出スイッチの実施
の形態の更に他の例を示す、図18と同様の図である。
図5に示すように、本例の位置検出スイッチ1は、第1
可動接点19の両外側壁19a,19bが所定半径の円
の円弧面に形成されている。なお、図示しないが第2お
よび第3可動接点20,21も第1可動接点19と同様
に形成されている。また、本例の位置検出スイッチ1の
他の構成は、前述の従来の位置検出スイッチ1と同じで
ある。
【0061】このように構成された本例の位置検出スイ
ッチ1においては、第1可動接点19の両外側壁19
a,19bが円弧面とされているので、摺動体5が熱収
縮により変形して外力Fが第1可動接点19に加えられ
たとき、この外力Fは第1可動接点19の外側壁19a
に円弧面の法線方向に作用するようになる。すなわち、
外力Fはそのベクトルが下向きとなるように第1可動接
点19の外側壁19aに作用する。このため、外力Fの
ベクトルが支点γの方向に近づく方向に向くので、第1
可動接点19に発生する、この外力Fによる回転モーメ
ントMは低減し小さいものとなる。また、摺動体5が熱
膨張により変形して外力Fが第1可動接点19に加えら
れたときも、同様に外力Fが第1可動接点19の外側壁
19bに円弧面の放線方向に作用するので、回転モーメ
ントMは小さい。したがって、摺動体5に熱膨張や熱収
縮が生じても、第1可動接点19はほとんど傾くことが
なく、第1可動接点19と第1および第2固定接点6,
7との非接触が防止される。これにより、第1および第
2固定接点6,7に確実に接触して、第1可動接点19
と第1および第2固定接点6,7との間の電気的な導通
が十分に達成されるようになる。なお、第2および第3
可動接点20,21についても、同様に対応する固定接
点との間の電気的な導通が十分に達成される。
【0062】図6は、本発明の位置検出スイッチの実施
の形態の更に他の例を示す、図18と同様の図である。
図6に示すように、本例の位置検出スイッチ1は、第1
可動接点19の両外側壁19a,19bに、それぞれ、
第1可動接点収納部16の両内側壁16a,16bの抜
き勾配によるテーパ−αより大きく、かつ第1可動接点
収納部16の上端から下端に向かうにしたがって長手方
向の長さが長くなるような勾配のテーパーιが設けられ
ている。これらのテーパーιにより、第1可動接点19
の摺動体5長手方向における移動を規制する、第1およ
び第2固定接点6,7からの高さhが低くされている。
なお、図示しないが第2および第3可動接点20,21
も第1可動接点19と同様に形成されている。更に、本
例の位置検出スイッチ1の他の構成は、前述の従来の位
置検出スイッチ1と同じである。
【0063】このように構成された本例の位置検出スイ
ッチ1においては、第1可動接点収納部16の内側壁1
6aにテーパーιが設けられているので、摺動体5が熱
収縮により変形したとき、この変形による外力Fが第1
可動接点19に低い高さhの位置(すなわち摺動体5の
最下位置)εで加えられるようになる。このため、第1
可動接点19に発生する、この外力Fによる回転モーメ
ントMは低減し小さいものとなる。また、第1可動接点
収納部16の内側壁16bにテーパーιが設けられてい
るので、摺動体5が熱膨張により変形したときは、この
変形による外力Fが第1可動接点19に低い高さhの位
置(すなわち摺動体5の最下位置)ζで加えられ、同様
に第1可動接点19に発生する回転モーメントMは小さ
い。したがって、摺動体5に熱膨張や熱収縮が生じて
も、第1可動接点19はほとんど傾くことがなく、第1
可動接点19と第1および第2固定接点6,7との非接
触が防止される。これにより、第1および第2固定接点
6,7に確実に接触して、第1可動接点19と第1およ
び第2固定接点6,7との間の電気的な導通が十分に達
成されるようになる。なお、第2および第3可動接点2
0,21についても、同様に対応する固定接点との間の
電気的な導通が十分に達成される。
【0064】図7は、本発明の位置検出スイッチの実施
の形態の更に他の例を示す、図18と同様の図である。
図7に示すように、本例の位置検出スイッチ1は、第1
可動接点19を第1および第2固定接点6,7側に付勢
する付勢手段として、従来の第1コイルスプリング22
に代えて、この第1コイルスプリング22のコイル径よ
り小さなコイル径の2本のコイルスプリング30,31
が第1可動接点収納部16の底部と第1可動接点19の
上部との間で長手方向に配設されている。その場合、こ
れらのコイルスプリング30,31は、それぞれ第1可
動接点収納部16の底部に設けられた位置ずれ防止突起
32により位置ずれが防止されている。なお、図示しな
いが第2および第3可動接点収納部17,18と第2お
よび第3コイルスプリング23,24もがそれぞれ第1
可動接点収納部16およびコイルスプリング30,31
と同様に形成されている。更に、本例の位置検出スイッ
チ1の他の構成は、前述の従来の位置検出スイッチ1と
同じである。
【0065】このように構成された本例の位置検出スイ
ッチ1においては、2本のコイルスプリング30により
第1可動接点19の2カ所に荷重が加えられるようにし
ているので、一方のコイルスプリング30の荷重によ
り、第1可動接点19と第1固定接点6との間の接点荷
重が確保されるとともに、他方のコイルスプリング31
の荷重により、第1可動接点19と第2固定接点7との
間の接点荷重が確保されるようになる。その場合、位置
ずれ防止突起32により、2本のコイルスプリング3
0,31の荷重中心がずれることはない。これにより、
第1可動接点19から第1および第2固定接点6,7の
両方に確実に荷重が加えられ、第1および第2固定接点
6,7における第1可動接点19との接点荷重が安定し
てバランスするようになる。したがって、摺動体5が熱
膨張あるいは熱収縮により変形したとき、この変形によ
る外力Fにより第1可動接点19に回転モーメントMが
発生しても、第1可動接点19はほとんど傾くことがな
く、第1および第2固定接点6,7に確実に接触して、
第1可動接点19と第1および第2固定接点6,7との
間の電気的な導通が十分に達成されるようになる。
【0066】また、第1可動接点19の2カ所にそれぞ
れ2本のコイルスプリング30,31で個別に荷重を加
えるようにしているので、2本のコイルスプリング3
0,31の荷重中心間のピッチを大きくすることができ
る。したがって、第1および第2固定接点6,7に対す
る第1可動接点19の座りが安定する。これにより、第
1可動接点19は傾くことがなく、同様に第1および第
2固定接点6,7の確実に接触して、第1可動接点19
と第1および第2固定接点6,7との間の電気的な導通
が十分に達成されるようになる。なお、第2および第3
可動接点20,21についても、同様に対応する固定接
点との間の電気的な導通が十分に達成される。また、第
1可動接点19を押しつけるコイルスプリングは、3本
以上独立して設けることもできる。
【0067】図8は、本発明の位置検出スイッチの実施
の形態の更に他の例を示す、図18と同様の図である。
図8に示すように、本例の位置検出スイッチ1は、第1
可動接点19を第1および第2固定接点6,7側に付勢
する付勢手段として、従来の第1コイルスプリング22
に代えて、この第1コイルスプリング22のコイル径よ
り小さなコイル径のコイルスプリング33が第1可動接
点収納部16の底部と第1可動接点19の上部との間に
配設されている。その場合、このコイルスプリング33
の一端が、第1可動接点収納部16の底部の長手方向中
心位置に設けられた位置ずれ防止凹部34に嵌入されて
いるとともに、コイルスプリング33の他端が第1可動
接点19の上部の長手方向中心位置に設けられた位置ず
れ防止突起35に嵌合されている。なお、図示しないが
第2および第3可動接点20,21と第2および第3可
動接点収納部17,18と第2および第3コイルスプリ
ング23,24も、それぞれ第1可動接点19、第1可
動接点収納部16およびコイルスプリング33と同様に
形成されている。更に、本例の位置検出スイッチ1の他
の構成は、前述の従来の位置検出スイッチ1と同じであ
る。
【0068】このように構成された本例の位置検出スイ
ッチ1においては、コイルスプリング33はその位置ず
れが防止されて、その荷重中心が調心されるので、コイ
ルスプリング33の荷重は、常に第1可動接点19の長
手方向中央に加えられるようになる。これにより、第1
可動接点19から第1および第2固定接点6,7の両方
に確実に荷重が加えられ、第1および第2固定接点6,
7における第1可動接点19との接点荷重が安定してバ
ランスするようになる。したがって、摺動体5が熱膨張
あるいは熱収縮により変形したとき、この変形による外
力Fにより第1可動接点19に回転モーメントMが発生
しても、第1可動接点19はほとんど傾くことがなく、
第1および第2固定接点6,7に確実に接触して、第1
可動接点19と第1および第2固定接点6,7との間の
電気的な導通が十分に達成されるようになる。
【0069】また、一対の第1および第2固定接点6,
7間のピッチ等によって、第1可動接点19が傾こうと
しても、コイルスプリング33の荷重が第1可動接点1
9の長手方向中心に作用するので、第1可動接点19は
傾くことがなく、同様に第1および第2固定接点6,7
の確実に接触して、第1可動接点19と第1および第2
固定接点6,7との間の電気的な導通が十分に達成され
るようになる。なお、第2および第3可動接点20,2
1についても、同様に対応する固定接点との間の電気的
な導通が十分に達成される。
【0070】図9は、本発明の位置検出スイッチの実施
の形態の更に他の例を示す、図18と同様の図である。
図9に示すように、本例の位置検出スイッチ1は、第1
可動接点19を第1および第2固定接点6,7側に付勢
する付勢手段として、従来の第1コイルスプリング22
に代えて、長手方向の板ばね36が第1可動接点収納部
16の底部と第1可動接点19の上部との間に配設され
ている。この板ばね36は、長手方向中心位置で逆V字
状に折り曲げられているとともに、その両端において上
方に湾曲された湾曲部36a,36bが設けられてい
て、図において左右対称に形成されている。そして、こ
れらの湾曲部36a,36bが第1可動接点19の上面
における長手方向の両端部に当接して、板ばね36の荷
重が第1可動接点19に加えられるようになっている。
すなわち、板ばね36の荷重が第1可動接点19に互い
に比較的長いピッチL2だけ離れた2カ所で加えられて
いる。
【0071】また、板ばね36の両端の湾曲部36a,
36bが第1可動接点収納部16の両内側壁16a,1
6bの近傍に位置するようになるので、板ばね36が長
手方向に若干の位置ずれを起こしたとき、湾曲部36
a,36bがそれぞれ両内側壁16a,16bに当接して
長手方向の大きな位置ずれが防止されるようになってい
る。なお、図示しないが第2および第3可動接点20,
21と第2および第3コイルスプリング23,24も、
それぞれ板ばね36と同様の板ばねで形成されている。
更に、本例の位置検出スイッチ1の他の構成は、前述の
従来の位置検出スイッチ1と同じである。
【0072】このように構成された本例の位置検出スイ
ッチ1においては、板ばね36の荷重が板ばね36の長
手方向両端の湾曲部36a,36bの2カ所で第1可動
接点19に加えられるとともに、湾曲部36a,36b
による2カ所の荷重中心のピッチL2が比較的長くかつ
板ばね36の長手方向の位置ずれがほとんど生じないの
で、板ばね36の第可動接点19に対する荷重中心の偏
りが発生し難くなる。これにより、第1可動接点19か
ら第1および第2固定接点6,7の両方に確実に荷重が
加えられ、第1および第2固定接点6,7における第1
可動接点19との接点荷重が安定してバランスするよう
になる。したがって、摺動体5が熱膨張あるいは熱収縮
により変形したとき、この変形による外力Fにより第1
可動接点19に回転モーメントMが発生しても、第1可
動接点19はほとんど傾くことがなく、第1および第2
固定接点6,7に確実に接触して、第1可動接点19と
第1および第2固定接点6,7との間の電気的な導通が
十分に達成されるようになる。
【0073】また、第1可動接点19の2カ所にそれぞ
れ板ばね36の湾曲部36a,36bで個別に荷重を加
えるようにしているので、板ばね36の両湾曲部36
a,36bのピッチを大きくすることにより、両湾曲部
36a,36bからの荷重中心間のピッチを大きくする
ことができる。したがって、第1および第2固定接点
6,7に対する第1可動接点19の座りが安定する。こ
れにより、第1可動接点19は傾くことがなく、同様に
第1および第2固定接点6,7の確実に接触して、第1
可動接点19と第1および第2固定接点6,7との間の
電気的な導通が十分に達成されるようになる。なお、第
2および第3可動接点20,21についても、同様に対
応する固定接点との間の電気的な導通が十分に達成され
る。
【0074】図10(a)は、本発明の位置検出スイッ
チの実施の形態の更に他の例を示す、図18と同様の図
であり、図10(b)は(a)の変形例を部分的に示す
図である。図10(a)に示すように、本例の位置検出
スイッチ1は、第1および第2固定接点6,7の各上面
すなわち第1可動接点19が接触する各面に、それぞ
れ、これらの上面の、互いに他側の固定接点側と反端側
の一部を残して、他側の固定接点側に傾斜するテーパー
κ,λが設けられている。なお、図示しないが第3ない
し第8固定接点8,9,10,11,12,13も、第1お
よび第2固定接点6,7と同様に形成されている。更
に、本例の位置検出スイッチ1の他の構成は、前述の従
来の位置検出スイッチ1と同じである。
【0075】このように構成された本例の位置検出スイ
ッチ1においては、第1および第2固定接点6,7の各
上面に互いに他側の固定接点側に傾斜するテーパーκ,
λが設けられているので、第1可動接点19が第1およ
び第2固定接点6,7の各上面に接触したとき、第1可
動接点19は第1および第2固定接点6,7の互いに他
側の固定接点側と反端側の上面の一部に接触するように
なる。したがって、第1可動接点19と第1および第2
固定接点6,7との各接触点37,38のピッチL 3が長
くなり、第1可動接点19の第1および第2固定接点
6,7に対する座りが安定する。
【0076】したがって、第1可動接点19は傾くこと
がなく、同様に第1および第2固定接点6,7の確実に
接触して、第1可動接点19と第1および第2固定接点
6,7との間の電気的な導通が十分に達成されるように
なる。なお、第2および第3可動接点20,21につい
ても、同様に対応する固定接点との間の電気的な導通が
十分に達成される。
【0077】また、同図(b)に示すように第1可動接
点19の第1および第2固定接点6,7との接触面に
も、第1可動接点19の長手方向中心に向かって傾斜し
かつテーパーκ,λの勾配よりも小さい勾配のテーパー
μ,νを設けるようにすることもできる。このように、
第1可動接点19にもテーパーμ,νを設けることによ
り、第1可動接点19の位置ずれが生じても、これらの
テーパーμ,νにより調心されて位置ずれが自動的に補
正されるようになる。
【0078】図11(a)は、本発明の位置検出スイッ
チの実施の形態の更に他の例を示す、図18と同様の図
であり、図11(b)は(a)の変形例を部分的に示す
図である。図11(a)に示すように、本例の位置検出
スイッチ1は、第1可動接点収納部16が摺動体5に直
接設けられていなく、摺動体5と別体に形成されたケー
ス(本発明の補助収納部材に相当)39に設けられてい
る。そして、このケース39が摺動体5に設けられた可
動接点収納部である凹部40に収納されている。その場
合、この凹部40の長手方向長さがケース39の長手方
向長さより長く設定されていて、凹部40の内側壁とケ
ース39の外側壁との間に所定のクリアランスc1,c2
が設けられている。なお、図示しないが第2および第3
可動接点収納部17、18も、第1可動接点収納部16
と同様に形成されている。更に、本例の位置検出スイッ
チ1の他の構成は、前述の従来の位置検出スイッチ1と
同じである。
【0079】このように構成された本例の位置検出スイ
ッチ1においては、ケース39に第1可動接点収納部1
6が設けられるとともに、摺動体5の凹部40の内側壁
とケース39の外側壁との間にクリアランスc1,c2
設けられているので、摺動体5が熱膨張あるいは熱収縮
により変形したとき、この変形はクリアランスc1,c2
によって吸収されて、ケース39にはほとんど影響を及
ぼさない。また、ケース39は、その長手方向の長さが
摺動体5の長手方向の長さに比べてはるかに小さいの
で、熱膨張あるいは熱収縮による変形が小さい。したが
って、摺動体5の熱膨張あるいは熱収縮による第1可動
接点19への影響が低減して、外力Fによる第1可動接
点19に発生する回転モーメントMはほとんど生じな
い。これにより、摺動体5に熱膨張や熱収縮が生じて
も、第1可動接点19はほとんど傾くことがなく、第1
および第2固定接点6,7に確実に接触して、第1可動
接点19と第1および第2固定接点6,7との間の電気
的な導通が十分に達成されるようになる。 なお、第2
および第3可動接点20,21についても、同様に対応
する固定接点との間の電気的な導通が十分に達成され
る。
【0080】また、同図(b)に示すように、摺動体5
の凹部40の内側壁および底部とケース39の外側壁お
よび頂部との間に、それぞれクリアランス保持用のスプ
リング41,42,43を介設するようにすることもでき
る。このように、スプリング41,42,43を設けるこ
とにより、摺動体5の凹部40の内側壁および底部とケ
ース39の外側壁および頂部との間のクリアランスが確
実に保持され、摺動体5の熱膨張あるいは熱収縮による
第1可動接点19への影響を、より一層確実に低減する
ことができるようになる。
【0081】図12は、本発明の位置検出スイッチの実
施の形態の更に他の例を示す、図18と同様の図であ
る。図12に示すように、本例の位置検出スイッチ1は
加振手段44により所定時間振動されるようになってい
る。この加振手段44としては、図示しないが例えばシ
フトロック用ソレノイドやドアロック用ソレノイドを用
いることができる。もちろん、位置検出スイッチ1を振
動できるものであれば、他の加振手段を用いることがで
きることは言うまでもない。
【0082】このように構成された本例の位置検出スイ
ッチ1においては、エンジン始動直前に加振手段44に
よって位置検出スイッチ1が所定時間振動されるように
なる。したがって、摺動体5の熱膨張あるいは熱収縮に
より第1可動接点収容部16と第1可動接点19との壁
当たりが起き、摺動体5の外力Fにより第1可動接点1
9に回転モーメントMが発生して、第1可動接点19が
傾いた状態に保持されていても、この振動により、第1
可動接点収容部16と第1可動接点19との壁当たりが
解除されて回転モーメントMが消滅するので、第1可動
接点19の傾きが解消する。これにより、摺動体5に熱
膨張や熱収縮が生じても、第1および第2固定接点6,
7に確実に接触して、第1可動接点19と第1および第
2固定接点6,7との間の電気的な導通が十分に達成さ
れるようになる。なお、第2および第3可動接点20,
21についても、同様に対応する固定接点との間の電気
的な導通が十分に達成される。
【0083】図13は本発明の位置検出スイッチの実施
の形態の更に他の例を示し、(a)は模式的にかつ部分
的に示す平面図であり、(b)は(a)におけるXIIIB-
XIIIB線に沿う断面図である。前述の各例および従来例
の可動接点は摺動体5の長手方向にすなわち円弧状の固
定接点の径方向に沿うように延設されているが、図13
(a)に示すように、本例の位置検出スイッチ1は、可
動接点45が摺動体5の長手方向に対して所定角ξだけ
傾斜する方向にすなわち一対の円弧状の固定接点46,
47の径方向に傾斜する方向に延設されている。
【0084】このように構成された本例の位置検出スイ
ッチ1においては、可動接点45が摺動体5の長手方向
に対して所定角ξ傾斜して配置されているので、同図
(b)に示す可動接点45と一対の固定接点46,47
との接触点のピッチLbは、固定接点46,47の径方向
ピッチLaよりも大きくなる。これにより、位置検出ス
イッチ1の径方向に制約があって、固定接点46,47
の径方向のピッチLaを大きくすることができないよう
な場合にも、可動接点45と一対の固定接点46,47
との接触点のピッチLbを確実に大きくすることができ
るようになる。
【0085】ところで、図14に示すように可動接点を
付勢するスプリングの荷重中心がaだけ一側にずれてい
るとき、可動接点が1つの固定接点にそれぞれ加える力
A,fBは、一般に、
【0086】
【数1】
【0087】で表される。この数式1から、2つの固定
接点間のピッチLが大きいほど荷重中心のずれaの影響
が小さくなるので、スプリングの荷重のバランスが良く
なることがわかる。
【0088】したがって、図13に示す本例の位置検出
スイッチ1においては、可動接点45と一対の固定接点
46,47との接触点のピッチLbが大きくなることによ
り、固定接点46,47の径方向のピッチLaを大きくす
ることなく、スプリング48の荷重中心がずれても、そ
の荷重のバランスを良くすることができるようになる。
したがって、スプリング48の荷重中心のずれaが生じ
ても、可動接点45はほとんど傾くことがなく、固定接
点46,47に確実に接触して、可動接点45と固定接
点46,47との間の電気的な導通が十分に達成される
ようになる。また、固定接点46,47のピッチLaを大
きくする必要がないので、従来の位置検出スイッチのス
ペースおよび構成で本例の位置検出スイッチ1を実施す
ることができる。
【0089】更に、摺動体5の熱膨張および熱収縮によ
る変形は、その長手方向に大きく現れるようになるが、
可動接点45が長手方向と傾斜して配置されているの
で、摺動体5の熱膨張および熱収縮による影響が低減す
るようになる。したがって、摺動体5の外力Fによる可
動接点45に発生する回転モーメントMはほとんど生じ
ない。これにより、摺動体5に熱膨張や熱収縮が生じて
も、可動接点45はほとんど傾くことがなく、固定接点
46,47に確実に接触して、可動接点45と固定接点
46,47との間の電気的な導通が十分に達成されるよ
うになる。
【0090】図15は本発明の位置検出スイッチの実施
の形態の更に他の例を部分的に示す平面図である。図1
5は本発明の位置検出スイッチの実施の形態の更に他の
例を示し、(a)は模式的にかつ部分的に示す平面図で
あり、(b)は(a)におけるXVB-XVB線に沿う断面図
である。
【0091】前述の図13に示す例の位置検出スイッチ
1では、可動接点45が摺動体5の長手方向に対して所
定角ξだけ傾斜されて設けられているが、本例の位置検
出スイッチ1は、図15(a)に示すように、可動接点
45が摺動体5の長手方向に対して直交する方向すなわ
ち所定角ξが90゜の方向に延設されている。また、例
えば3個の固定接点49,50,51が点状にかつ円周方
向に沿って配設されている。
【0092】このように構成された本例の位置検出スイ
ッチ1においては、可動接点45が摺動体5の長手方向
に対して直交するように配置されているので、可動接点
45は長手方向に大きく現れる摺動体5の熱膨張および
熱収縮による変形に影響され難くなる。したがって、摺
動体5の外力Fによる可動接点45に発生する回転モー
メントMはほとんど生じない。これにより、摺動体5に
熱膨張や熱収縮が生じても、可動接点45はほとんど傾
くことがなく、固定接点49,50に確実に接触して、
可動接点45と固定接点49,50との間の電気的な導
通が十分に達成されるようになる。
【0093】また、可動接点45の配置の所定角ξを9
0゜に設定することにより固定接点49,50,51が円
周方向に沿って配設されるようになるので、固定接点4
9,50,51間のピッチLcを大きくすることができ
る。したがって、同図(b)に示すように可動接点45
の固定接点49,50に対する座りがより一層安定し、
スプリング48の荷重中心のずれaが生じても、可動接
点45はほとんど傾くことがなく、固定接点49,50
に確実に接触して、可動接点45と固定接点49,50
との間の電気的な導通が十分に達成されるようになる。
【0094】なお、前述の各例は、本発明を自動変速機
のレンジ位置を検出する位置検出スイッチに適用した場
合について説明しているが、これに限定されるものでは
なく、摺動体に形成された可動接点収納部に収容された
可動接点と固定接点と備えている位置検出スイッチであ
れば、どのような位置検出スイッチにも、本発明を適用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の位置検出スイッチを自動変速機のレ
ンジ位置を検出する位置検出スイッチに適用した場合の
実施の形態の一例を部分的に示す縦断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態の他の例を部分的に示す
縦断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態の更に他の例を部分的に
示す縦断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態の更に他の例を部分的に
示す縦断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態の更に他の例を部分的に
示す縦断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態の更に他の例を部分的に
示す縦断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態の更に他の例を部分的に
示す縦断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態の更に他の例を部分的に
示す縦断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態の更に他の例を部分的に
示す縦断面図である。
【図10】本発明の実施の形態の更に他の例を部分的に
示し、(a)はその縦断面図、(b)は(a)の例の変
形例を部分的示す図である。
【図11】本発明の実施の形態の更に他の例を部分的に
示し、(a)はその縦断面図、(b)は(a)の例の変
形例を部分的示す図である。
【図12】本発明の実施の形態の更に他の例を部分的に
示す縦断面図である。
【図13】本発明の実施の形態の更に他の例を部分的に
示し、(a)はその平面図、(b)は(a)におけるXI
IIB-XIIIB線に沿う断面図である。
【図14】固定接点間のピッチと可動接点に対するスプ
リングの荷重のずれとの関係を説明する図である。
【図15】本発明の実施の形態の更に他の例を部分的に
示し、(a)はその平面図、(b)は(a)におけるXV
B-XVB線に沿う断面図である。
【図16】自動変速機における従来の位置検出スイッチ
の一例を示す縦断面図である。
【図17】図16におけるXVII-XVII線に沿う断面図で
ある。
【図18】図16におけるQ部の部分拡大断面図であ
る。
【図19】従来の位置検出スイッチにおける問題点を説
明する部分断面図である。
【図20】従来の位置検出スイッチにおける他の問題点
を説明する部分断面図である。
【図21】従来の位置検出スイッチにおける更に他の問
題点を説明する部分断面図である。
【符号の説明】
1…位置検出スイッチ、5…摺動体、6…第1固定接
点、7…第2固定接点、16…第1可動接点収納部、1
6a,16b…内側壁、16c…開口端部、19…第1
可動接点、19a,19b…外側壁、22…第1スプリ
ング、25…第4スプリング、26…第5スプリング、
27…第1板ばね、28…第2板ばね、29…蓋、29
a…開口、29b…端縁部、30,31,33…コイルス
プリング、32…位置ずれ防止突起、34…位置ずれ防
止凹部、35…位置ずれ防止突起、36…板ばね、39
…ケース、40…凹部、41,42,43…スプリング、
44…加振手段、45…可動接点、46,47…固定接
点、48…スプリング、F…外力、M…モーメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山卓司 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 鳥居宗高 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置に対応して設けられた固定接点
    と、摺動体に形成された可動接点収納部に収納されかつ
    該摺動体とともに移動して前記固定接点に接離可能とさ
    れている可動接点とを少なくとも備えている位置検出ス
    イッチにおいて、 前記固定接点に対して前記可動接点を相対回転させる回
    転モーメントが発生するのを防止する回転モーメント防
    止手段が設けられていることを特徴とする位置検出スイ
    ッチ。
  2. 【請求項2】 前記回転モーメント防止手段は、前記固
    定接点を前記可動接点の方向に所定量移動可能に設ける
    とともに、前記固定接点を前記可動接点の方へ付勢する
    弾性手段を設けることにより構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の位置検出スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記回転モーメント防止手段は、前記摺
    動体の前記可動接点収納部と前記可動接点との前記摺動
    体の長手方向の間に所定量の隙間を形成するとともに、
    該隙間に弾性手段を介在することにより構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の位置検出スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記可動接点を前記固定接点の方へ付勢
    する弾性手段が設けられているとともに、前記回転モー
    メント防止手段は、前記弾性手段の荷重を常に前記可動
    接点の長手方向中央に加える手段を設けることにより構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の位置検出
    スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記可動接点を前記固定接点の方へ付勢
    する弾性手段が設けられているとともに、前記回転モー
    メント防止手段は、前記弾性手段の荷重を前記可動接点
    の長手方向複数カ所に加えるように構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の位置検出スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記固定接点は複数設けられているとと
    もに、前記可動接点が前記複数の固定接点のうち、2つ
    の固定接点に同時に接触するようになっており、前記回
    転モーメント防止手段は、前記可動接点と前記2つの固
    定接点との各接触位置間のピッチが拡大するように構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の位置検出ス
    イッチ。
  7. 【請求項7】 前記可動接点は、前記摺動体の長手方向
    に対して所定角傾斜されて設けられていることを特徴と
    する請求項6記載の位置検出スイッチ。
  8. 【請求項8】 前記所定角が90゜に設定されているこ
    とを特徴とする請求項7記載の位置検出スイッチ。
  9. 【請求項9】 前記回転モーメント防止手段は、前記摺
    動体の前記可動接点収納部に、補助収納部材を前記摺動
    部材の前記長手方向に所定のクリアランスを有して設け
    ることにより構成されており、前記補助収納部材に前記
    可動接点が収納されていることを特徴とする請求項1記
    載の位置検出スイッチ。
  10. 【請求項10】所定位置に対応して設けられた固定接点
    と、摺動体に形成された可動接点収納部に収納されかつ
    該摺動体とともに移動して前記固定接点に接離可能とさ
    れている可動接点とを少なくとも備えている位置検出ス
    イッチにおいて、 前記固定接点に対して前記可動接点を相対回転させる回
    転モーメントを低減する回転モーメント低減手段が設け
    られていることを特徴とする位置検出スイッチ。
  11. 【請求項11】前記回転モーメント低減手段は、前記可
    動接点収納部の開口部に、前記可動接点の長手方向長さ
    よりも第1所定量だけ長い長さでかつ前記可動接点収納
    部の開口部の長手方向長さよりも第2所定量だけ短い長
    さの開口を有する蓋を設けることにより構成されている
    ことを特徴とする請求項10記載の位置検出スイッチ。
  12. 【請求項12】所定位置に対応して設けられた固定接点
    と、摺動体に形成された可動接点収納部に収納されかつ
    該摺動体とともに移動して前記固定接点に接離可能とさ
    れている可動接点とを少なくとも備えている位置検出ス
    イッチにおいて、 前記加振手段により振動されるように構成されているこ
    とを特徴とする位置検出スイッチ。
JP8276167A 1996-10-18 1996-10-18 位置検出スイッチ Pending JPH10125178A (ja)

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