JPH10124236A - 座標入力装置 - Google Patents
座標入力装置Info
- Publication number
- JPH10124236A JPH10124236A JP30119496A JP30119496A JPH10124236A JP H10124236 A JPH10124236 A JP H10124236A JP 30119496 A JP30119496 A JP 30119496A JP 30119496 A JP30119496 A JP 30119496A JP H10124236 A JPH10124236 A JP H10124236A
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- JP
- Japan
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- upper substrate
- substrate
- input device
- film
- coordinate input
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 入力ペンとの摩擦による上基板のキズの発生
をなくす。 【解決手段】 入力ペン8で押圧される上基板1を、ガ
ラス基板2とこのガラス基板2の裏面に設けたフィルム
3とで構成し、フィルムの下面に透明な抵抗層を形成し
た。
をなくす。 【解決手段】 入力ペン8で押圧される上基板1を、ガ
ラス基板2とこのガラス基板2の裏面に設けたフィルム
3とで構成し、フィルムの下面に透明な抵抗層を形成し
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力ペンで位置
した座標をコンピュータに入力する座標入力装置に関す
る。
した座標をコンピュータに入力する座標入力装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の座標入力装置を、図2により説明
する。図2は、従来の、抵抗層を用いた座標入力装置の
要部断面図であり、ポリエチレンテレフタレート等のフ
ィルムからなって、透明で可撓性のある上基板21と、
透明なガラス製の下基板22との対向面に抵抗層23、
24を印刷等によって形成し、抵抗層23、24間に複
数の絶縁性のドットスペーサ25を設けて両抵抗層2
3、24間を所定の間隔に隔てている。上基板21であ
るフィルムの厚みはほぼ0.01mm乃至0.03mm
である。また、ドットスペ−サ25は、高さがほぼ0.
0025mm(2.5μm)、径がほぼ0.05mm
(50μm)で、これが、ほぼ1mm間隔でマトリック
ス状に配列されている。そして、一方の抵抗層23の端
部の対向する2辺にはX軸電極(図示せず)が設けら
れ、他方の抵抗層24の端部には前記X軸と直交するY
軸電極(図示せず)が設けられている。
する。図2は、従来の、抵抗層を用いた座標入力装置の
要部断面図であり、ポリエチレンテレフタレート等のフ
ィルムからなって、透明で可撓性のある上基板21と、
透明なガラス製の下基板22との対向面に抵抗層23、
24を印刷等によって形成し、抵抗層23、24間に複
数の絶縁性のドットスペーサ25を設けて両抵抗層2
3、24間を所定の間隔に隔てている。上基板21であ
るフィルムの厚みはほぼ0.01mm乃至0.03mm
である。また、ドットスペ−サ25は、高さがほぼ0.
0025mm(2.5μm)、径がほぼ0.05mm
(50μm)で、これが、ほぼ1mm間隔でマトリック
ス状に配列されている。そして、一方の抵抗層23の端
部の対向する2辺にはX軸電極(図示せず)が設けら
れ、他方の抵抗層24の端部には前記X軸と直交するY
軸電極(図示せず)が設けられている。
【0003】そして、可撓性の上基板21上を入力ペン
26の先端で擦って、この上基板21とともに抵抗層2
3を湾曲させて、上基板21の抵抗層23を下基板22
の抵抗層24に接触させ、この接触位置を電気的に検出
するようにしているが、接触位置の検出は、図示しない
処理回路により、上下の電極と電極とに交互に電圧を時
分割的に印加し、電圧が印加されない方の抵抗層の電極
から電圧を検知してそれぞれの方向の位置を検出するよ
うにしている。
26の先端で擦って、この上基板21とともに抵抗層2
3を湾曲させて、上基板21の抵抗層23を下基板22
の抵抗層24に接触させ、この接触位置を電気的に検出
するようにしているが、接触位置の検出は、図示しない
処理回路により、上下の電極と電極とに交互に電圧を時
分割的に印加し、電圧が印加されない方の抵抗層の電極
から電圧を検知してそれぞれの方向の位置を検出するよ
うにしている。
【0004】ところで、この座標入力装置は、上基板2
1上を、先端が球状の入力ペン26で擦って文字等を入
力するものであるが、上基板21がフィルムで構成され
ているために、このフィルムである上基板21上を直接
擦るとフィルムを磨耗することになり、そのため、上基
板21の表面にはフィルムの磨耗を防ぐために樹脂系の
ハ−ドコ−ト剤27がほぼ0.003mm(3μm)の
厚さに塗布されている。
1上を、先端が球状の入力ペン26で擦って文字等を入
力するものであるが、上基板21がフィルムで構成され
ているために、このフィルムである上基板21上を直接
擦るとフィルムを磨耗することになり、そのため、上基
板21の表面にはフィルムの磨耗を防ぐために樹脂系の
ハ−ドコ−ト剤27がほぼ0.003mm(3μm)の
厚さに塗布されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の座標入力装
置においては、上基板21であるフィルムの磨耗を防ぐ
ために、その表面にハ−ドコ−ト剤27を塗布している
が、このハ−ドコ−ト剤27は樹脂系であるので、入力
ペン26で擦ることによって、このハ−ドコ−ト剤27
の表面にキズが附きやすいという問題がある。そのた
め、下基板22の下方からの光が上基板21上のハード
コート剤27で乱反射して見にくくなるという問題を引
き起こす。また、ハ−ドコ−ト剤27にキズが附くこと
で、外観上も見苦しくなるという問題もある。そこで、
本発明は、このような、入力ペン26との摩擦による上
基板のキズの発生をなくすことを目的とする。
置においては、上基板21であるフィルムの磨耗を防ぐ
ために、その表面にハ−ドコ−ト剤27を塗布している
が、このハ−ドコ−ト剤27は樹脂系であるので、入力
ペン26で擦ることによって、このハ−ドコ−ト剤27
の表面にキズが附きやすいという問題がある。そのた
め、下基板22の下方からの光が上基板21上のハード
コート剤27で乱反射して見にくくなるという問題を引
き起こす。また、ハ−ドコ−ト剤27にキズが附くこと
で、外観上も見苦しくなるという問題もある。そこで、
本発明は、このような、入力ペン26との摩擦による上
基板のキズの発生をなくすことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の座標入力装置は、入力ペンを押圧する上基
板を、ガラス基板と前記ガラスの裏面に設けたフィルム
とから構成し、前記フィルムの下面に透明な抵抗層を形
成した。
め、本発明の座標入力装置は、入力ペンを押圧する上基
板を、ガラス基板と前記ガラスの裏面に設けたフィルム
とから構成し、前記フィルムの下面に透明な抵抗層を形
成した。
【0007】また、本発明の座標入力装置は、前記ガラ
ス基板と前記フィルムとを接着剤で接着した。
ス基板と前記フィルムとを接着剤で接着した。
【0008】また、本発明の座標入力装置は、前記ガラ
ス基板の厚みを0.01mm乃至0.2mmにした。
ス基板の厚みを0.01mm乃至0.2mmにした。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図1に示
す要部断面図に従って説明する。図1において、上基板
1は、厚さがほぼ0.05mmの透明なガラス基板2
と、厚さがほぼ0.025mmのポリエチレンテレフタ
レ−ト等のフィルム3からなり、このガラス基板2とフ
ィルム3とは、アクリル系の接着剤4によって接着され
ている。ガラス基板2とフィルム3とを接着している接
着剤4の厚みはほぼ0.01mm乃至0.03mmであ
る。ガラス基板2は、その厚みを厚く(例えば、0.2
mm以上)すれば機械的強度が強くなって割れにくくな
るが、同時に入力ペン8によって湾曲し難くなり、座標
入力装置として使用し難くなる。また、反対に薄くすれ
ば、湾曲性にすぐれるが、加工上の限界(ほぼ0.01
mm)があってあまり薄くはできない。また、あまり薄
くすると機械的強度が弱くなり、この点からもあまり薄
くはできない。この観点から、ガラス基板2の厚みは
0.01mm乃至0.2mmの範囲で使用するようにし
ている。また、フィルム3の厚みは0.01mm乃至
0.3mmの範囲で使用される。
す要部断面図に従って説明する。図1において、上基板
1は、厚さがほぼ0.05mmの透明なガラス基板2
と、厚さがほぼ0.025mmのポリエチレンテレフタ
レ−ト等のフィルム3からなり、このガラス基板2とフ
ィルム3とは、アクリル系の接着剤4によって接着され
ている。ガラス基板2とフィルム3とを接着している接
着剤4の厚みはほぼ0.01mm乃至0.03mmであ
る。ガラス基板2は、その厚みを厚く(例えば、0.2
mm以上)すれば機械的強度が強くなって割れにくくな
るが、同時に入力ペン8によって湾曲し難くなり、座標
入力装置として使用し難くなる。また、反対に薄くすれ
ば、湾曲性にすぐれるが、加工上の限界(ほぼ0.01
mm)があってあまり薄くはできない。また、あまり薄
くすると機械的強度が弱くなり、この点からもあまり薄
くはできない。この観点から、ガラス基板2の厚みは
0.01mm乃至0.2mmの範囲で使用するようにし
ている。また、フィルム3の厚みは0.01mm乃至
0.3mmの範囲で使用される。
【0010】下基板は5、図2に示す従来の座標入力装
置における下基板22と同じように、透明なガラス製か
らなっている。そして、上基板1及び下基板5には、対
向面にそれぞれ抵抗層6が形成され、ドットスペ−サ7
によって所定の間隔に隔てられている。このように構成
された座標入力装置の上基板1上を入力ペン8で擦ると
ともに押圧して上下の抵抗層6同士が接触する。
置における下基板22と同じように、透明なガラス製か
らなっている。そして、上基板1及び下基板5には、対
向面にそれぞれ抵抗層6が形成され、ドットスペ−サ7
によって所定の間隔に隔てられている。このように構成
された座標入力装置の上基板1上を入力ペン8で擦ると
ともに押圧して上下の抵抗層6同士が接触する。
【0011】ところで、本発明に係わる座標入力装置の
実施の形態における上基板1は、ガラス基板2とフィル
ム3とが積層された状態になっており、一方、図2に示
す従来の座標入力装置の上基板21はフィルム上にハ−
ドコ−ト剤が形成されている。一般に、ガラスの屈折率
は1.5程度であり、この屈折率は、図2に示す従来の
座標入力装置の上基板21上のハ−ドコ−ト剤27の屈
折率1.7よりも小さい。光の反射率は屈折率の3乗に
比例することから、従来の座標入力装置の上基板21に
対して本発明の座標入力装置の上基板1の反射率はほぼ
0.7倍と少なくなり、その分だけ透過率がよくなって
いる。
実施の形態における上基板1は、ガラス基板2とフィル
ム3とが積層された状態になっており、一方、図2に示
す従来の座標入力装置の上基板21はフィルム上にハ−
ドコ−ト剤が形成されている。一般に、ガラスの屈折率
は1.5程度であり、この屈折率は、図2に示す従来の
座標入力装置の上基板21上のハ−ドコ−ト剤27の屈
折率1.7よりも小さい。光の反射率は屈折率の3乗に
比例することから、従来の座標入力装置の上基板21に
対して本発明の座標入力装置の上基板1の反射率はほぼ
0.7倍と少なくなり、その分だけ透過率がよくなって
いる。
【0012】また、本発明の座標入力装置では、上基板
1を構成するガラス基板2の厚みは0.01mm乃至
0.2mmにし、最大でも0.2mm以下にすることで
入力ペン8による押圧で上基板1が湾曲し易いようにし
ており、しかも、ガラス基板2とフィルム3とを接着剤
4で接着しているので、強度の点から、たとえ、ガラス
基板2が割れた場合にもガラスが飛散するようなことが
ないようになっている。
1を構成するガラス基板2の厚みは0.01mm乃至
0.2mmにし、最大でも0.2mm以下にすることで
入力ペン8による押圧で上基板1が湾曲し易いようにし
ており、しかも、ガラス基板2とフィルム3とを接着剤
4で接着しているので、強度の点から、たとえ、ガラス
基板2が割れた場合にもガラスが飛散するようなことが
ないようになっている。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の座標入力
装置は、入力ペンを押圧する上基板を、ガラス基板とこ
のガラスの裏面に設けたフィルムとから構成し、フィル
ムの下面に透明な抵抗層を形成したので、上基板の表面
がガラス基板となっており、入力ペンによってキズが附
きにくい。また、表面がピンと張って外観上の見栄えに
優れ、さらに、ガラス基板であるために透過率があが
る。
装置は、入力ペンを押圧する上基板を、ガラス基板とこ
のガラスの裏面に設けたフィルムとから構成し、フィル
ムの下面に透明な抵抗層を形成したので、上基板の表面
がガラス基板となっており、入力ペンによってキズが附
きにくい。また、表面がピンと張って外観上の見栄えに
優れ、さらに、ガラス基板であるために透過率があが
る。
【0014】また、本発明の座標入力装置は、ガラス基
板とフィルムとを接着剤で接着したので、たとえ、ガラ
ス基板が割れた場合でも、割れたガラスが飛散する事が
無くこれによって操作者がケガをすることもない。
板とフィルムとを接着剤で接着したので、たとえ、ガラ
ス基板が割れた場合でも、割れたガラスが飛散する事が
無くこれによって操作者がケガをすることもない。
【0015】さらに、本発明の座標入力装置は、ガラス
基板の厚みを0.01mm乃至0.2mmにしたので、
入力ペンによって上基板を適度に湾曲させることができ
る。
基板の厚みを0.01mm乃至0.2mmにしたので、
入力ペンによって上基板を適度に湾曲させることができ
る。
【図1】本発明の座標入力装置の要部断面図である。
【図2】従来の座標入力装置の要部断面図である。
1 上基板 2 ガラス基板 3 フィルム 4 接着剤 5 下基板 6 ドットスペ−サ 7 入力ペン 8 抵抗層
Claims (3)
- 【請求項1】 入力ペンで押圧される上基板を、ガラス
基板と前記ガラスの裏面に設けたフィルムとから構成
し、前記フィルムの下面に透明な抵抗層を形成したこと
を特徴とする座標入力装置。 - 【請求項2】 前記ガラス基板と前記フィルムとを接着
剤で接着したことを特徴とする請求項1記載の座標入力
装置。 - 【請求項3】 前記ガラス基板の厚みを0.01mm乃
至0.2mmにしたことを特徴とする請求項1または2
記載の座標入力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30119496A JPH10124236A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 座標入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30119496A JPH10124236A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 座標入力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10124236A true JPH10124236A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=17893917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30119496A Pending JPH10124236A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 座標入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10124236A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008065762A (ja) * | 2006-09-11 | 2008-03-21 | Fujitsu Component Ltd | 高い環境耐久性を有するタッチパネルとその製造方法 |
-
1996
- 1996-10-25 JP JP30119496A patent/JPH10124236A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008065762A (ja) * | 2006-09-11 | 2008-03-21 | Fujitsu Component Ltd | 高い環境耐久性を有するタッチパネルとその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030508 |