JPH10123865A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10123865A
JPH10123865A JP29954196A JP29954196A JPH10123865A JP H10123865 A JPH10123865 A JP H10123865A JP 29954196 A JP29954196 A JP 29954196A JP 29954196 A JP29954196 A JP 29954196A JP H10123865 A JPH10123865 A JP H10123865A
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JP
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fixing
heat
image forming
fixing device
gear
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JP29954196A
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English (en)
Inventor
Kazuto Kishi
和人 岸
Takeshi Takemoto
武 竹本
Takashi Kimura
隆 木村
Yasuo Miyoshi
康雄 三好
Yumiko Suzuki
由美子 鈴木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法精度が悪くても乱れのない画像を得るこ
とができる定着部材を、安価な製作コストで提供するこ
とができ、また、従来は加工精度の面から使えなかった
材料を使用することができる定着装置を有する画像形成
装置を提供する。 【解決手段】 定着装置4は、発熱部材1としての発熱
ローラと、加圧部材2としての加圧ローラと、付勢手段
3とを有している。定着装置4に画像形成装置本体と結
合する支点8を設けて、定着装置4が、この支点8を中
心として回動する。これにより、圧接部7が、被定着部
材5の搬送方向Fに距離dだけ平行移動することができ
る。定着部の上流では、保持機構を設けて被定着部材5
を保持することができるようにし、これにより、定着速
度の転写速度より速い分を吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、よ
り詳細には、特に複写機等の画像形成装置で用いられる
トナー画像の定着装置の取り付け機構に関し、その他、
電子写真方式のプリンターやFAXの定着装置等に用い
て好適な定着装置の取り付け機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来技術による定着装置の一例
を説明するための図で、21は定着ローラ、22は加圧
ローラ、23は感光体ドラム、24は転写器、25は被
定着部材、Aは転写部、Bは定着部、L1は転写部と定
着部との距離、L2は被定着部材の送り方向の長さであ
る。
【0003】画像形成装置の定着装置における発熱ロー
ラには、高い外径精度が要求され、これがコスト上昇の
一因となっている。これは、近年の電子写真プロセス装
置の小型化という要求により、図8に示したように、転
写部Aと定着部Bの距離L1が、紙やOHPなどの被定
着部材25の送り方向長さL2よりも短くなったことに
起因している。
【0004】転写部Aにおいて、被定着装置部材5上に
転写を行っている最中に被定着部材25の先端が定着部
Bに進入すると、被定着部材5の搬送速度は、定着部B
の定着速度と転写部Aの転写速度により、決定される。
【0005】定着部Bの定着速度が転写部Aの転写速度
より速い場合は、通常は、より大きな保持力を有する定
着部Bによって被定着部材25は伸びる方向に引っ張ら
れ、転写速度より速い搬送速度で転写部Aを通過するこ
とになり、転写部Aでの画像位置が少しずつ正規位置よ
りもずれてしまう。このため、画像全体の長さがオリジ
ナル画像よりも長くなり画像品質が低下してしまう。
【0006】逆に、定着部Bの定着速度が転写部Aの転
写速度より遅い場合は、被定着部材25は弛みしわが発
生しやすくなるが、画像の長さが変わるようなことはな
い。
【0007】上述のように、転写部Aと定着部Bの速度
に違いがあると、形成像が乱れ、画像品質が低下する。
そのような画像品質の低化を防ぐために、転写部Aと定
着部Bの被定着部材25の搬送速度は等しい速度とする
必要がある。
【0008】従来技術において、通常よく用いられる発
熱ローラ方式では、発熱ローラの外径を高い精度で形成
する必要があり、1/100mmのオーダで切削、及び、
研摩をする必要があった。定着ローラの外径の精度が定
着部Bにおける搬送速度の安定に非常に大きな割合で寄
与しているため、その精度は0.05mm以下が必要で、
0.03mm以下であることが望ましい。
【0009】このため、発熱ローラの作成コストが上昇
し、場合によっては、要求する加工精度が得られないた
めに、セラミックなどのように使えない材料もある。
【0010】上述のような問題を解決するために、例え
ば、特開平4−270353号公報や特開平5−341
375号公報に開示されたものがある。
【0011】前記特開平4−270353号公報のもの
は、感光体ドラムと定着ローラの外径を同一にして転写
部と定着部中の線速を一致させるというものである。
【0012】また、前記特開平5−341675号公報
のものは、定着手段の一端を支点として、他端を、これ
より上流における紙の搬送経路と直交する方向に移動で
きるようにしたものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開平4
−270353号公報のものは、通常の複写機における
電子写真プロセスに必要な様々な機器類を取り付ける必
要がある大径の感光体の径に、定着ローラ径をあわせる
必要があり、大径で熱容量の大きいローラを昇温するた
めに無駄な電力を消費し、装置の小型化の妨げにもな
る。また、構成上、同一の外径にできないときには、上
述のような問題を解決することはできない。
【0014】また、前記特開平5−341675号公報
のものは、スラスト方向の外径差を補償する効果の方が
大きく、上述の問題を解決するには満足できるものでは
なかった。
【0015】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、寸法精度が悪くても乱れのない画像を得る
ことができる定着部材を、安価な製作コストで提供する
ことができ、また、従来、加工精度の面から使えなかっ
た材料を使用することができる定着装置を有する画像形
成装置を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、発熱
部材と、該発熱部材に対向して配置された加圧部材と、
該加圧部材を前記発熱部材に付勢するための第1の付勢
手段とからなり、前記発熱部材と前記加圧部材により形
成されるニップ部に記録体を通して該記録体に画像を定
着する定着装置を有する画像形成装置において、前記ニ
ップ部を前記記録体の搬送方向と平行な方向に移動する
ための可動機構を有することを特徴としたもので、外径
の寸法精度を落とした安価な発熱部材(定着ローラ)を
使用することができ、また、外径寸法の仕上り精度が悪
い材料により発熱部材(定着部材)を製作することがで
きるようにしたものである。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記可動機構が、前記定着装置の少なくとも一端と
本体とをリンクにより結合するリンク機構からなること
を特徴としたもので、記録体の搬送を安定して行うこと
ができ、ニップ部の移動量が大きいときにも記録紙のジ
ャムやシワなどを減少させることができるようにしたも
のである。
【0018】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記可動機構が、前記定着装置を回動させる回動手
段からなり、該定着装置の回動中心が、前記発熱部材が
回転するための駆動力を伝達する駆動力伝達部材の回転
中心であることを特徴としたもので、簡単な構成によ
り、発熱ローラの回転駆動力を確実に伝達することがで
きるようにしたものである。
【0019】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記可動機構が、前記発熱部材が回転するための駆
動力を伝達するための第1のギヤと、該第1のギヤと前
記発熱部材との間に位置して該第1のギヤと該発熱部材
とに噛合するように配設され、かつ、前記第1のギヤの
回わりを回動するように配設された第2のギヤと、該第
2のギヤを前記発熱部材に押圧するための第2の付勢手
段とからなり、該第2の付勢手段により前記第2のギヤ
を前記発熱部材に押圧することを特徴とし、前記定着装
置が平行方向に移動しても、発熱ローラの回転のための
駆動力を確実に伝達し、簡単な構成により画質の向上を
行うことができるようにしたものである。
【0020】請求項5の発明は、請求項1,2,3ある
いは4の発熱ローラを駆動するためのギヤの回転方向
が、前記ニップ部を記録体搬送下流方向に移動させる方
向に回転することを特徴としたもので、簡単な構成によ
り発熱ローラの対応精度の巾が広がるような良好な初期
状態に保つことができるようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用される定着
装置の一例を説明するための要部構成図で、図中、1は
発熱部材、1aは発熱体、1bは棒状発熱体、1cはシ
ート、2は加圧部材、3は付勢部材、4は定着装置、5
は被定着部材、6は画像形成剤、7は圧接部(ニップ
部)である。
【0022】図1(A)に示した例は、定着装置4が、
発熱部材1としての発熱ローラと、加圧部材2としての
加圧ローラと、圧接部7を形成するために加圧ローラ
(加圧部材2)を発熱部材1に付勢する付勢部材3とか
らなり、圧接部7に、トナーなどの画像形成剤6を保持
する紙やOHPなどの被定着部材5を通し、これを加
熱,加圧することにより、画像形成剤6を被定着部材5
に定着するようにしてある。
【0023】発熱部材1としての発熱ローラは、アル
ミ,鉄及びその合金が主に用いられ、ローラ内部のハロ
ゲンヒータ1aによる発熱により、高温となるようにし
たものが一般的である。しかし、その他、発熱セラミッ
クなどをローラ状に形成し、発熱ローラそのものが発熱
する構成でも、あるいは、ガラス,PPS,液晶ポリマ
ー,ホーローなどの耐熱性の絶縁体を基体として、その
外面あるいは内面に発熱体を形成した層を少なくとも有
する構成でもよい。
【0024】発熱ローラの外表面には、トナーなどの画
像形成剤6との離型性を高めるため、10〜30ミクロ
ン程度のフッ素系樹脂層を設けることが望ましい。ま
た、発熱ローラの外径精度は、以下に述べるように、被
定着部材5の搬送速度との関係が小さくなるため、0.
05mm以上であってもかまわない。
【0025】図1(B)に示した例は、発熱部材1がロ
ーラ形状ではなく、いわゆるサーフ定着方式のように、
棒状発熱体1b及びシート1cを用いた非ローラ形状の
ものである。
【0026】図1(A)および図1(B)に示した例に
おいて、加圧部材2としての加圧ローラは、鉄などの金
属製芯の上に耐熱性のあるシリコンゴムが形成されてお
り、外周面には離型性のよいフッ素系樹脂層が形成され
ていることが望ましい。
【0027】図1(C)に示した例は、加圧部材2がロ
ーラ形状ではなく、パット状のものである。また、加圧
するとともに、発熱体を設けて発熱機能を持たせた構成
でもよい。
【0028】図1(A)乃至図1(C)に示した例にお
いて、付勢手段3は、バネ等の弾性体、もしくは、これ
に、てこ等の押し上げ部材を組み合わせて形成し、加圧
部材2を発熱部材1方向に付勢して圧接部7を形成する
ようにしてある。なお、バネを用いることが一般的であ
るが、図1(C)に示したように、加圧部材2がパッド
である場合には、ゴムやスポンジなどをパッドの下に配
設した構成でもよい。
【0029】図2は、本発明による画像形成装置の一実
施例を説明するための要部構成図で、図中、8は支点、
Fは被定着部材5の搬送方向、Mは圧接部7の移動方
向、rは圧接部7と支点8との距離、θは定着装置の回
動角度、dは圧接部7の移動距離で、その他、図1と同
じ作用をする部分には、図1と同じ符号が付してある。
【0030】図2に示した実施例は、発熱部材1として
の発熱ローラと、加圧部材2としての加圧ローラと、付
勢手段3とを有する定着装置4に画像形成装置本体と結
合する支点8を設けて、定着装置4が、この支点8を中
心として回動することができるようにしたもので、圧接
部7が、被定着部材5の搬送方向Fと平行な方向に距離
dだけ平行移動することができるようにしたものであ
る。また、定着部の上流では、保持機構を設けて被定着
部材5を保持することができるようにし、定着部と転写
部の送り速度が一致しなかった際には、圧接部7が平行
移動することにより、定着速度の転写速度より速い分を
吸収することができるようにしてある。
【0031】請求項1の発明は、図2(A)に示したよ
うに、発熱部材1、加圧部材2と付勢手段3を有する定
着装置4において、圧接部7が、紙などの被定着部材5
の搬送方向Fと平行な方向に移動することができるよう
に、定着装置4が移動できるようにしたものである。
【0032】また、図2(D)に示したように、加圧部
材2が、パット状の場合は、加圧部材2は移動せずに発
熱部材1のみが移動する構成でもよい。
【0033】モータからの駆動力は、発熱部材(発熱ロ
ーラ)1に伝達される構成が一般的であるが、発熱ロー
ラの外径が基準より大きいと外周も長くなり、同じ回転
数でも周速は速くなる。このように、定着速度が転写速
度より速い場合、被定着部材5が、定着部の上流にある
転写部(図示せず)の転写速度で搬送されて圧接部7に
来ると、被定着部材5は、図2(B)に示した発熱ロー
ラや、図1(B)に示したシート1cなどの発熱部材1
の回転速度(定着速度)によって引っ張られる。通常
は、定着部の保持力が強いので画像は本来の長さより長
くなってしまう。
【0034】請求項1の発明によれば、上述のように、
転写部の被定着部材5の送り速度と定着部の駆動部線速
の差をなくすことができるので、転写部と定着部の線速
の乱れを原因とした画像品質の低下を押さえることがで
きる。
【0035】例えば、発熱ローラの外径がφ30とφ3
0.2の場合を比較してみる。A3サイズの用紙の全長
は420mmで、φ30の発熱ローラの周長とほぼ同じで
あり、φ30.2の発熱ローラの周長は422.8mmであ
るが、図2(C)に示したように、この2.8mmの差
(d)は、圧接部7から50mm(r)の点を支点とした
構成にすれば、約3.2°(θ)回動角度で吸収するこ
とができる。
【0036】図3は、本発明による画像形成装置の他の
実施例を説明するための要部構成図で、図中、9はリン
ク、10はスライダ機構で、その他、図1あるいは図2
と同じ作用をする部分には、図1あるいは図2と同じ符
号が付してある。
【0037】図3に示した実施例は、定着装置4を平行
移動させるための可動部にリンク機構を用いたものであ
る。図3(A)に示したように、複数のリンク9を用い
たリンク機構でも、図3(C)に示したように、スライ
ダ機構10を組み合わせた構成でもよい。
【0038】図3(B)あるいは図3(D)に示したよ
うに、圧接部7は、被定着部材5の搬送方向Fに移動が
可能であり、さらに、発熱部材1と加圧部材2のそれぞ
れの移動距離が等しくなるため、被定着部材5に対する
迎え角度が一定となる。
【0039】図4は、本発明による画像形成装置の他の
実施例を説明するための要部要成図で、図中、9aリン
クの支点、11は駆動伝達ギヤ、11aは駆動伝達ギア
の回転中心、12は中間ギア、13はベルトで、その
他、図1乃至図3と同じ作用をする部分には、図1乃至
図3と同じ符号が付してある。
【0040】図4に示した実施例は、定着装置4の回動
中心を発熱部材(発熱ローラ)1に駆動力を伝達する駆
動伝達ギヤ11の回転中心11aに一致するようにした
ものである。
【0041】図4(B)に示したように、定着装置4の
両端にリンク機構を用いた場合でも、リンクの支点9a
ではなく、駆動伝達ギヤ11の回転中心11aと発熱部
材(発熱ローラ)1の回動中心とが一致するよう配設す
る。
【0042】図4(C)に示したように、駆動伝達のギ
ヤ11と発熱ローラ1の間に定着部(発熱ローラ,加圧
ローラ)と一緒に回動する中間ギヤ12を配設する構成
としてもよい。また、図4(D)に示したように、ベル
ト13で発熱ローラ1の駆動力を伝達しても良い。
【0043】上述のように、請求項3の発明によれば、
簡単な構成により、発熱ローラ1を回転させるための駆
動力を伝達することができる。
【0044】図5は、本発明による画像形成装置の他の
実施例を説明するための要部構成図で、図中、14は付
勢部材で、その他、図1乃至図4と同じ作用をする部分
には、図1乃至図4と同じ符号が付してある。
【0045】請求項4の発明は、図5に示したように、
ギヤまたベルトを介してモータ(図示せず)からの駆動
力を発熱ローラ1に伝達する駆動伝達ギヤ11を中心に
して付勢部材14により付勢されて回動するように配設
された中間ギヤ12と発熱ローラ1との接点が、中間ギ
ヤ12の回動により移動し、これにより、定着装置4が
スライドしても、発熱ローラ1の駆動力を伝達すること
ができる。このため、前項の構成では回動半径を持たせ
るために大きくなってしまうギヤ径を、より小さくする
ことができるようにしたものである。
【0046】図6は、請求項5の発明を説明するための
要部構成図で、図中、RA,RBは駆動伝達ギヤ11の回
転方向で、その他、図1乃至図5と同じ作用をする部分
には、図1乃至図5と同し符号が付してある。
【0047】図6(A)に示したように、発熱ローラ1
の回動中心にあるギヤ11の回転方向が、発熱ローラ1
の回転方向と異なる構成の場合、発熱ローラ1に回転力
を与えるときには、定着装置4の回動中心にある駆動伝
達ギヤ11は、被定着部材5の搬送方向Fを考慮して図
の矢印RA方向に回転をさせなければならず、発熱ロー
ラ1が回転力を与えた直後に圧接部7は定着装置4の上
流方向(M)に移動し、これにより、被定着部材5が定
着部に送られて来た後、圧接部7が被定着部材5に引っ
張られて移動できる距離が短くなってしまい、このため
対応できる発熱ローラ1の外径の精度の範囲が狭くなっ
てしまう。
【0048】図6(B)に示したように、駆動伝達ギヤ
11と発熱ローラ1との間に中間ギヤ12を配設するな
どして、駆動伝達ギヤ11の回転方向が図のRB方向と
なるようにすることにより、圧接部7が定着装置4の下
流方向(M)に移動するので、被定着部材5が定着部に
送られて来た後、圧接部7が被定着部材5に引っ張られ
て移動する距離が長くなる。このため、対応できる発熱
ローラ1の外径の精度の範囲を広くできる。
【0049】前記請求項2,3,5を組み込んだ構成の
実施例は、図7(A)に示したように、発熱部材1と加
圧部材2と付勢手段3を有する定着装置4を、リンク9
を用いて回動自在に取り付け、定着装置4以外に固定し
た駆動伝達ギヤ11と、発熱部材1との間に定着装置4
と共に回動する中間ギヤ12を設け、図7(B)に示し
たように、駆動伝達ギヤ11をRB方向に駆動すると、
定着装置4が被定着部材5の搬送方向に移動するように
したものである。
【0050】被定着部材5が、定着装置4の上流から、
転写装置の転写速度と等しい速さで搬送されて来て、圧
接部7に進入すると、発熱ローラ1は、被定着部材5の
搬送を始めるが、このとき定着速度が転写速度よりも速
い場合には、図7(C)に示したように、定着装置4
は、上流方向へ移動する。このため、被定着部材5の搬
送速度は、転写速度と等しくなり、被定着部材5上に形
成された画像がずれることがない。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明は、発熱部材と、該発熱
部材に対向して配置された加圧部材と、該加圧部材を前
記発熱部材に付勢するための第1の付勢手段とからな
り、前記発熱部材と前記加圧部材により形成されるニッ
プ部に記録体を通して該記録体に画像を定着する定着装
置を有する画像形成装置において、前記ニップ部を前記
記録体の搬送方向と平行な方向に移動するための可動機
構を有するので、転写部の転写速度と定着部の定着速度
の差を吸収することができ、定着部の記録紙の引っ張り
による転写部での画像のずれなどの画像品質の低下を防
ぐことができる。よって、発熱部材(定着ローラ)の外
径の寸法精度が転写部への影響を与えることがなく、よ
り安価な表面仕上げで済む。このため、画像の乱れのな
い定着器が従来より安価に製作することが可能である。
【0052】また、自己発熱体である発熱セラミックや
ガラスを基体とした面発熱ローラなど、定着ローラ自体
に高い精度を必要としない方式により、従来、高い外径
寸法の仕上り精度を得ることができないという問題から
定着ローラとして使用することが困難であった材料によ
る定着方式の利用が可能となる。
【0053】定着部の引っ張りによる転写部での画像の
ずれがなくなるため、外径の寸法精度が悪い定着ローラ
を使用することができる。このため、コストを低減する
ことができ、基体パイプが薄肉であるために寸法精度を
良くするための切削加工できないような材料による定着
ローラでも使用することができる。
【0054】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記可動機構が、前記定着装置の少なくとも一端と
本体とをリンクにより結合するリンク機構からなるの
で、記録紙に対する迎え角が一定になり、記録紙のし
わ,紙ジャムなどが少なくなる。
【0055】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記可動機構が、前記発熱ローラを回動させる回動
手段からなり、該定着装置の回動中心が、前記発熱部材
が回転するための駆動力を伝達する駆動力伝達部材の回
転中心であるので、請求項1の効果と同様、画像の乱れ
のない定着器において、定着ローラへの駆動力伝達が確
実に行える。
【0056】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記発熱部材が回転するための駆動力を伝達するた
めの第1のギヤと、該第1のギヤと前記発熱部材との間
に位置して該第1のギヤと該発熱部材とに噛合するよう
に配設され、かつ、前記第1のギヤの回わりを回動する
ように配設された第2のギヤと、該第2のギヤを前記発
熱部材に押圧するための第2の付勢手段とからなり、該
第2の付勢手段により前記第2のギヤを前記発熱部材に
押圧することにより、前記定着装置が直線的に移動して
も確実に発熱ローラ駆動力を伝達し、かつ、小型の伝達
機構とすることができる。
【0057】請求項5の発明は、請求項1又は2又は3
又は4の発明において、前記可動機構が、前記発熱部材
が回転するための駆動力を伝達するためのギヤの回転方
向が前記ニップ部を記録体搬送下流方向に移動させる方
向に回転することを特徴とする構成であるため、ニップ
部の移動することができる距離が長くなり、対応するこ
とができる発熱ローラの外径寸法精度の巾が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される定着装置の一例を説明す
るための要部構成図である。
【図2】 本発明による画像形成装置の一実施例を説明
するための要部構成図である。
【図3】 本発明による画像形成装置の他の実施例を説
明するための要部構成図である。
【図4】 本発明による画像形成装置の他の実施例を説
明するための要部要成図である。
【図5】 本発明による画像形成装置の他の実施例を説
明するための要部構成図である。
【図6】 本発明による画像形成装置の他の実施例を説
明するための要部構成図である。
【図7】 本発明による画像形成装置の他の実施例を説
明するための要部構成図である。
【図8】 従来技術による画像形成装置の一例を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1…発熱部材、1a…発熱体、1b…棒状発熱体、1c
…シート、2…加圧部材、3,14…付勢部材、4…定
着装置、5,25…被定着部材、6…画像形成剤、7…
圧接部、8…支点、9…リンク、9a…リンクの支点、
10…スライダ機構、11…駆動伝達ギヤ、11a…駆
動伝達ギア11の回転中心、12…中間ギア、13…ベ
ルト、21…定着ローラ、22…加圧ローラ、23…感
光体ドラム、24…転写器、A…転写部、B…定着部、
d…圧接部7の移動距離、F…被定着部材25の搬送方
向、L1…転写部Aと定着部Bとの距離、L2…被定着
部材25の送り方向長さ、M…圧接部7の移動方向、R
A,RB…駆動伝達ギヤ11の回転方向、r…圧接部7と
支点8との距離、θ…定着装置4の回動角度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三好 康雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鈴木 由美子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱部材と、該発熱部材に対向して配置
    された加圧部材と、該加圧部材を前記発熱部材に付勢す
    るための第1の付勢手段とからなり、前記発熱部材と前
    記加圧部材により形成されるニップ部に記録体を通して
    該記録体に画像を定着する定着装置を有する画像形成装
    置において、前記ニップ部を前記記録体の搬送方向と平
    行な方向に移動するための可動機構を有することを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記可動機構が、前記定着装置の少なく
    とも一端と本体とをリンクにより結合するリンク機構か
    らなることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記可動機構が、前記定着装置を回動さ
    せる回動手段からなり、該定着装置の回動中心が、前記
    発熱部材が回転するための駆動力を伝達する駆動力伝達
    部材の回転中心であることを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記可動機構が、前記発熱部材が回転す
    るための駆動力を伝達するための第1のギヤと、該第1
    のギヤと前記発熱部材との間に位置して該第1のギヤと
    該発熱部材とに噛合するように配設され、かつ、前記第
    1のギヤの回わりを回動するように配設された第2のギ
    ヤと、該第2のギヤを前記発熱部材に押圧するための第
    2の付勢手段とからなり、該第2の付勢手段により前記
    第2のギヤを前記発熱部材に押圧する構成により、前記
    発熱部材の回転駆動力を伝達すること特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記発熱部材が回転するための駆動力を
    伝達するためのギヤの回転方向が、前記ニップ部を記録
    体搬送下流方向に移動させる方向に回転することを特徴
    とする請求項1又は2又は3又は4に記載の画像形成装
    置。
JP29954196A 1996-10-23 1996-10-23 画像形成装置 Pending JPH10123865A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013028121A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Canon Inc シート処理装置およびプリント装置
JP2018192733A (ja) * 2017-05-19 2018-12-06 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP2019123144A (ja) * 2018-01-16 2019-07-25 キヤノン株式会社 液体吐出装置

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