JPH0980947A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH0980947A
JPH0980947A JP25812495A JP25812495A JPH0980947A JP H0980947 A JPH0980947 A JP H0980947A JP 25812495 A JP25812495 A JP 25812495A JP 25812495 A JP25812495 A JP 25812495A JP H0980947 A JPH0980947 A JP H0980947A
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JP
Japan
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pressure
roller
fixing roller
fixing
image
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Application number
JP25812495A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Echigo
勝博 越後
Yasuhiko Taguchi
泰彦 田口
Hiroyuki Shibaki
弘幸 芝木
Jun Yura
純 由良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着ローラの長手方向にわたり良好な定着性
と転写紙に皺や波打ちの発生しない良好な搬送性と転写
部での画像ずれが防止される画像形成装置を提供するこ
とを目的にしている。 【解決手段】 転写部で転写された未定着画像を支持し
た転写材を定着ローラと加圧ローラとの間を通過させる
ことによって定着して画像を形成する画像形成装置にお
いて、未定着画像と接する定着ローラ1と、上記定着ロ
ーラ1に加圧力を与えて圧接線2を形成する加圧ローラ
3と、上記定着ローラ1と上記加圧ローラ3とが交差し
て形成される交差角度4と、上記定着ローラ1の軸線1
aの法線1bの法線方向と上記圧接線2の法線2aの法
線方向との間を未定着画像を支持した転写材5が進入す
る搬送方向6とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を利用した複写機、ファクシミリ装置、プリンター、ス
キャナー、或はこれらの機能を併有した複合機等の画像
形成装置に関し、特に未定着画像を支持した転写材を定
着ローラと加圧ローラとの間を通過させることによって
画像を定着する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真式の画像形成部を備えた従来の
画像形成装置として、未定着画像を支持した転写材を定
着ローラと加圧ローラとのニップ部を通過させることに
よって定着して画像を形成する際に、ヒータを内蔵し外
径が中央部より両端部の方が大きい定着ローラを加圧ロ
ーラと軸交差させると共に、その軸交差角度を0.3°
〜1.5°とすることにより、トナーの付着した転写材
を挟圧して送給し、転写材の記録紙の皺の発生を防止
し、且つトナー像の定着を容易に安定させるようにした
技術が公知である(特開平60−128472号の公報
を参照)。また、クロス加圧機構を用いて、定着ローラ
と加圧ローラ対のニップ部のなす線を転写材の搬送方向
と直交する方向に対して所定角度に傾斜させたり、転写
材の搬送方向を加圧ローラの軸線の法線の法線方向と定
着ローラと加圧ローラの圧接線の法線の法線方向との間
にすることによって、転写材が定着ローラと加圧ローラ
のニップ部へ進入する時の衝撃を低減すると共に画像の
直線性を損なうことなく装置を小型化するようにした技
術も公知である(特開昭63−96684号、実公平6
−17132号等の公報を参照)。
【0003】また、互いの回転軸が交差角をもって配置
された定着ローラと加圧ローラの設定を、像担持体の軸
に対する定着ローラの設定角が、像担持体の軸に対する
加圧ローラの設定角よりも大きく、ニップ角を交差角の
二分の一よりも小さくすることにより、定着位置と転写
位置の間隔を短くしても記録材の後端部での横ずれが生
じないようにして画像曲がりを防止し、圧力定着装置を
小型化するようにした技術も公知である(特開昭63−
213881号の公報を参照)。他方、定着装置に於い
ても、画像形成装置に対する省エネ化の要請に対応し
て、定着ローラの芯金の薄肉化がが図られている。即
ち、定着ローラの芯金の薄肉化は、定着ローラの芯金を
薄肉化することにより熱容量を小さくして、立上り時間
を短縮できるため、画像の形成を行っていない待機状態
では電源をOFFにすることが可能となり、待機時間の
消費電力を大幅に削減できるからである。
【0004】然し、このような薄肉での定着ローラは、
線速が早い場合、あるいは厚紙対応で大きなニップ幅を
必要とする場合に、薄肉定着ローラに対する加圧ローラ
の加圧力を増加すると、薄肉定着ローラの変形が大きく
なり、中央部の当接圧力不足により、端部との間のニッ
プ幅偏差が大きくなって、薄肉定着ローラ中央部での定
着性不良が発生すると言う不具合があった。更に、この
薄肉の定着ローラの変形は、転写紙の搬送性にも大きく
影響し、薄肉定着ローラの長手方向での当接圧力が不均
一になるため、転写紙の皺や波打ちの定着性不良が発生
すると言う不具合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の画像形
成装置においては、省エネ化の要請に対応するための薄
肉化により定着ローラの軸方向中央部での定着性不良が
発生したり、定着ローラの軸方向で当接圧力が不均一に
なり転写紙に皺や波打ちの定着性不良が発生すると言う
問題があった。そこで本発明は、このような問題点を解
決するものである。即ち、定着ローラの軸方向全長にわ
たって良好な定着性を確保すると共に、転写紙に皺や波
打ちの発生しない良好な搬送性を確保し、更に転写部で
の画像ずれが防止される画像形成装置を提供することを
目的にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、転写材上の未定着画像と接して
加熱する定着ローラと、上記定着ローラに加圧力を与え
て圧接線を形成する加圧ローラとを備え、該転写材を定
着ローラと加圧ローラとのニップ部を通過させることに
よって定着する定着装置を備えた画像形成装置におい
て、上記定着ローラと上記加圧ローラとが交差すること
により交差角度を形成し、上記定着ローラの軸線の法線
の法線方向と上記圧接線の法線の法線方向との間に未定
着画像を支持した転写材が進入するように構成したこと
を特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載の画像形
成装置において、上記加圧ローラによる上記定着ローラ
に対する加圧力の増加に比例して、上記定着ローラと上
記加圧ローラとが交差して形成される上記交差角度を増
加させるように構成したことを特徴とする。請求項3の
発明は、請求項1又は2記載の画像形成装置において、
上記加圧ローラによる上記定着ローラに対する片側の加
圧力が50N以下の場合は、上記定着ローラと上記加圧
ローラとが交差して形成される上記交差角度を0°乃至
1°の範囲に設定することを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項1又は2記載の
画像形成装置において、上記加圧ローラによる上記定着
ローラに対する片側の加圧力が50N乃至100Nの場
合は、上記定着ローラと上記加圧ローラとが交差して形
成される上記交差角度を1°乃至2°の範囲に設定する
ことを特徴とする。請求項5の発明は、請求項1又は2
記載の画像形成装置において、上記加圧ローラによる上
記定着ローラに対する片側の加圧力が100N以上の場
合は、上記定着ローラと上記加圧ローラとが交差して形
成される上記交差角度を2°以上の範囲に設定すること
を特徴とする。
【0009】
【作用】上記のように構成された画像形成装置は、請求
項1においては、定着ローラと定着ローラに加圧力を与
えて圧接線を形成する加圧ローラとが交差して交差角度
を形成し、未定着画像を支持した転写材が定着ローラの
軸線の法線の法線方向と圧接線の法線の法線方向との間
を進入する搬送方向に搬送されるようにしたので、定着
ローラの長手方向にわたり良好な定着性と転写紙に皺や
波打ちの発生しない良好な搬送性と転写部での画像ずれ
が防止される画像形成装置を提供することができるよう
にする。
【0010】請求項2においては、定着ローラと定着ロ
ーラに加圧力を与えて圧接線を形成する加圧ローラとが
交差して加圧ローラによる定着ローラに対する加圧力の
増加に比例して定着ローラと加圧ローラとが交差して形
成される交差角度を増加することにより未定着画像を支
持した転写材が定着ローラの軸線の法線の法線方向と圧
接線の法線の法線方向との間を進入する搬送方向に搬送
されるようにしたので、定着ローラの長手方向にわたり
良好な定着性と転写紙に皺や波打ちの発生しない良好な
搬送性と転写部での画像ずれが防止される画像形成装置
を提供することができるようにする。
【0011】請求項3においては、定着ローラと該定着
ローラに50N以下の加圧力を与えて圧接線を形成する
加圧ローラとが交差して0°乃至1°の交差角度を形成
するようにして未定着画像を支持した転写材が定着ロー
ラの軸線の法線の法線方向と圧接線の法線の法線方向と
の間を進入する搬送方向に搬送されるようにしたので、
50N以下の加圧力を与える定着ローラの長手方向にわ
たり良好な定着性と転写紙に皺や波打ちの発生しない良
好な搬送性と転写部での画像ずれが防止される画像形成
装置を提供することができるようにする。
【0012】請求項4においては、定着ローラと定着ロ
ーラに50N乃至100Nの加圧力を与えて圧接線を形
成する加圧ローラとを交差して1°乃至2°の交差角度
を形成させて未定着画像を支持した転写材が定着ローラ
の軸線の法線の法線方向と圧接線の法線の法線方向との
間を進入する搬送方向に搬送されるようにしたので、5
0N乃至100Nの加圧力を与える定着ローラの長手方
向にわたり良好な定着性と転写紙に皺や波打ちの発生し
ない良好な搬送性と転写部での画像ずれが防止される画
像形成装置を提供することができるようにする。
【0013】請求項5においては、定着ローラと定着ロ
ーラに100N以上の加圧力を与えて圧接線を形成する
加圧ローラとを交差させて2°以上の交差角度を形成す
るようにして未定着画像を支持した転写材が定着ローラ
の軸線の法線の法線方向と圧接線の法線の法線方向との
間を進入する搬送方向に搬送されるようにしたので、1
00N以上の加圧力を与える定着ローラの長手方向にわ
たり良好な定着性と転写紙に皺や波打ちの発生しない良
好な搬送性と転写部での画像ずれが防止される画像形成
装置を提供することができるようにする。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図1は本発明を適用した画像形
成装置の一実施例の画像形成部の構成説明図であり、図
2は定着装置の要部構成を示す平面図である。この定着
装置Aを構成する定着ローラ1と、上記定着ローラ1の
外周面に接して加圧力を与えることにより圧接線2を形
成する加圧ローラ3とは、交差して圧接するクロス加圧
機構を構成している。定着ローラ1の、芯金1cの厚さ
は薄肉の0.3mm〜1.0mmの範囲であり、その外
周にテフロン樹脂被膜1dの処理が施してあり、内部に
加熱ヒータ1eが配置され、サーミスタ1fにより表面
温度が所定温度に制御され、側板7の前後の前側板7a
と後側板の7bの位置で断熱ブッシュ8により支持さ
れ、その外側が定着ベアリング9により回転可能に支持
されている。定着ローラ1は、定着ローラ1の後側に一
体的に設けられたギア10が駆動ギア11により駆動さ
れることにより、回転駆動されるようになっている。加
圧ローラ3は、芯金3aの外周にソリッドシリコーンゴ
ム又は発泡シリコーンゴム3bが成型されており、更に
その外側には、PFAチューブ3cが巻き付けられた一
体構成となっている。加圧ローラ3は、軸方向両端部が
加圧ベアリング12により支持され、加圧ローラ3と加
圧ベアリング12は一体で加圧フレーム13の前後のガ
イド溝13aにそって上下に移動可能に保持されてい
る。
【0015】長尺板状の加圧レバー14が、加圧フレー
ム13に設けられた基準ピン15を中心に上下方向に回
動可能に支持されており、その先端部をスプリング16
により上方向に加圧すると、加圧レバー14の上面14
aで加圧ベアリング12を押し上げ、加圧ローラ3が定
着ローラ1に対して圧接されるようになっている。加圧
フレーム13は、加圧ローラ3、加圧レバー14、加圧
ベアリング12に対して組み付けられており、フレーム
17の底部17aに固定螺子18で固定され、定着ロー
ラ1に対してサブユニットとして所定の角度θ°だけ交
差した交差角度4を形成する状態で取り付けられてい
る。転写材5は、給紙カセット19からタイミングを合
わせて搬送され、転写部20を構成する感光体20aの
表面に顕像化して形成されたトナー画像を、転写器20
bにより転写される。この未定着画像を支持した転写材
5は、定着ローラ1と加圧ローラ3との間に進入して通
過することによって、未定着画像の定着を受けて画像を
形成するようになっている。
【0016】図3は本発明の定着装置における両ローラ
の位置関係を示す平面略図であり、同図において、定着
ローラ1と加圧ローラ3とが交差角度4を形成して、所
定の角度θ°で交差しており、上記転写材5の進入方向
としては、 定着ローラ1の軸線1aに対して垂直の法線1bの法
線方向、 定着ローラ1と加圧ローラ3との間で形成される圧接
線2に対して垂直の法線2aの法線方向、 加圧ローラ3の軸線3dに対して垂直の法線3eの法
線方向、 の3つの水準、又は、その中間が考えられる。結論を言
えば、未定着画像を支持した上記転写材5の搬送方向6
として許容可能な範囲は、定着ローラ1の軸線1aの法
線1bの法線方向と上記圧接線2の法線2aの法線方向
との間の範囲であり、後述する様にこの範囲が好まし
い。
【0017】更に、加圧ローラ3による定着ローラ1に
対する加圧力の増加に比例して、定着ローラ1と加圧ロ
ーラ3とが交差して形成される上記交差角度4は増大す
るようになっている。次に、転写部20で転写された未
定着画像を支持した転写材5は、互いに交差して圧接す
る定着ローラ1と加圧ローラ3とのニップ部を通過する
ことによって画像の定着を受ける際に、転写材5が定着
ローラ1と加圧ローラ3との間に進入する搬送方向6
と、定着ローラ1と加圧ローラ3とが交差して形成され
る交差角度4との組み合わせと、転写材5のスキューレ
ベル及び定着皺レベルとの関係についての実施例を表1
により説明する。この実施例では、加圧ローラ3による
片側加圧力は55Nとし、スキュー及び定着皺ともラン
ク3以上が許容レベルである。
【0018】 以上の結果においては、転写材5の排出方向は、進入方
向がいずれの角度であったとしても一律に定着ローラ1
に垂直な方向となるため、交差角度4が大きくなってく
ると、転写材5がニップ部に進入する搬送方向6と転写
材5がニップ部から排出される排出方向のずれのスキュ
ーが大きくなってしまい、定着ローラ1と加圧ローラ3
で搬送される間に転写部20において、転写材5の後端
で画像ずれと言う不具合が発生してしまう。定着皺に関
しては、転写材5の進入する搬送方向6に関係なく、交
差角度4が大きい方が皺発生効果があることがわかっ
た。以上の結果を総合すると、転写材5の進入する搬送
方向6を、定着ローラ1に垂直な方向から、定着ローラ
1と加圧ローラ3による上記圧接線2に垂直な法線2a
間での範囲とすることにより、転写材5のスキューレベ
ル及び定着皺レベルはいずれもランク3以上の許容範囲
内とすることができる。
【0019】次に、コピー速度を15CPM(Copy
Per Minute)以下とした場合に、上記定着
ローラ1の線速度を120mm/sec以下とすると、
未定着画像のトナー像を定着するのに必要なニップ幅は
4mm以下の範囲である。この範囲のニップ幅が得られ
て、更に、定着に必要な面圧を得るための上記加圧ロー
ラ3による片側加圧力としては、50N以下の範囲とす
る。定着ローラ1、加圧ローラ3ともに外径を40mm
とし、ゴム硬度はJISA5°〜JISA30までの範
囲とし、この範囲において加圧ローラ3による片側加圧
力と定着ローラ1と加圧ローラ3とが交差して形成され
る交差角度4との組み合わせと、ニップ幅偏差と定着皺
レベルとの関係についての実施例(第2実施例)を表2
により説明する。この第2実施例では、上記転写材5の
進入する上記搬送方向6は、全て上記圧接線2に垂直な
法線2aの法線方向と平行な方向に限定され、定着品質
を満足するために必要な中央ニップ幅に対する両端ニッ
プ幅の差であるニップ幅偏差と定着皺レベルの判定基準
は、 ニップ幅偏差が±0.5mmであり、 定着皺レベルがランク3以上である。
【0020】 以上の結果より、加圧ローラ3による定着ローラ1に対
する片側の加圧力が50N以下の場合に、ニップ幅偏差
が許容範囲でありしかも定着皺が発生しないように定着
ローラ1と加圧ローラ3とが交差して形成される上記交
差角度(4)の範囲は、0°乃至1°である。又、加圧
ローラ3のゴム硬度は、加圧力が50N以下で必要なニ
ップ幅と面圧を得るためにJISA30°以下が望まし
い。
【0021】次に、実施例3について説明する。コピー
速度が15〜45CPM(CopyPer Minut
e)の範囲にある場合に、定着ローラ1の線速度を12
0mm/sec〜270mm/secとすると、未定着
画像のトナー像を定着するのに必要なニップ幅は4mm
〜7mmの範囲である。この範囲のニップ幅が得られた
場合に、更に、定着に必要な面圧を得るための加圧ロー
ラ3による片側加圧力としては、50N〜100Nの範
囲を設定する。この第3実施例に関して、定着ローラ
1、加圧ローラ3ともに外径が40mmの組み合わせ
で、ゴム硬度はJISA5°〜JISA30°までの範
囲とし、この範囲において加圧ローラ3による片側加圧
力と定着ローラ1と加圧ローラ3とが交差して形成され
る交差角度4との組み合わせと、ニップ幅偏差と定着皺
レベルとの関係について表3により説明する。この実施
例では、上記転写材5の進入する上記搬送方向6は、全
て上記圧接線2に垂直な法線2aの法線方向と平行な方
向に限定され、定着品質を満足するために必要な中央ニ
ップ幅に対する両端ニップ幅の差であるニップ幅偏差と
定着皺レベルの判定基準は、 ニップ幅偏差が±0.5mmであり、 定着皺レベルがランク 3以上である。
【0022】 以上の結果より、加圧ローラ3による定着ローラ1に対
する片側の加圧力を50N〜100Nの範囲に設定した
場合は、ニップ幅偏差が許容範囲でありしかも定着皺が
発生しないように定着ローラ1と加圧ローラ3とが交差
して形成される上記交差角度(4)の範囲は1°乃至2
°である。又、加圧ローラ3のゴム硬度としては、加圧
力が55N〜95Nの範囲で必要なニップ幅と面圧を得
るためには、JISA30°以下が望ましい。
【0023】次に、本発明の実施例4について説明す
る。この実施例では、コピー速度を45CPM(Cop
y Per Minute)以上とし、定着ローラ1の
線速度を270mm/sec以上とした場合に、未定着
画像のトナー像を定着するのに必要なニップ幅は7mm
以上の範囲となる。この範囲のニップ幅が得られて、更
に、定着に必要な面圧を得るための加圧ローラ3による
片側加圧力としては、100N以上の範囲とする。この
第4実施例では、定着ローラ1、加圧ローラ3ともに外
径が40mmの組み合わせで、ゴム硬度をJISA5°
〜JISA30°までの範囲とし、この範囲において加
圧ローラ3による片側加圧力と定着ローラ1と加圧ロー
ラ3とが交差して形成される交差角度4との組み合わせ
と、ニップ幅偏差と定着皺レベルとの関係についての実
施例を表4により説明する。この実施例では、上記転写
材5の進入する上記搬送方向6は、全て上記圧接線2に
垂直な法線2aの法線方向と平行な方向に限定され、定
着品質を満足するために必要な中央ニップ幅に対する両
端ニップ幅の差であるニップ幅偏差と定着皺レベルの判
定基準は、 ニップ幅偏差が±0.5mmであり、 定着皺レベルがランク 3以上である。
【0024】 以上の結果から明らかな様に、加圧ローラ3による定着
ローラ1に対する片側の加圧力が100N以上の場合
に、ニップ幅偏差が許容範囲でありしかも定着皺が発生
しないような定着ローラ1と加圧ローラ3との交差角度
(4)の範囲は、2°以上である。又、加圧ローラ3の
ゴム硬度は、加圧力が105N〜125N以下で必要な
ニップ幅と面圧を得るためにJISA30°以下が望ま
しい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、定着ローラと定着ローラに加圧力を与えて圧接
線を形成する加圧ローラとを交差させて交差角度を形成
し、未定着画像を支持した転写材が定着ローラの軸線の
法線の法線方向と圧接線の法線の法線方向との間の搬送
方向に搬送されるようにしたので、定着ローラの軸方向
(長手方向)全長にわたり良好な定着性と、転写紙に皺
や波打ちの発生しない良好な搬送性とを得られ、転写部
での画像ずれが防止される画像形成装置を提供すること
ができるようになった。
【0026】請求項2の発明によれば、定着ローラと定
着ローラに加圧力を与えて圧接線を形成する加圧ローラ
とを交差させて交差角度を形成し、加圧ローラによる定
着ローラに対する加圧力の増加に比例して上記交差角度
を増加するようにして、未定着画像を支持した転写材が
定着ローラの軸線の法線の法線方向と圧接線の法線の法
線方向との間の搬送方向に搬送されるようにしたので、
定着ローラの軸方向全長にわたり良好な定着性と、転写
紙に皺や波打ちの発生しない良好な搬送性とを得ること
ができ、転写部での画像ずれが防止される。
【0027】請求項3の発明によれば、定着ローラと定
着ローラに50N以下の加圧力を与えて圧接線を形成す
る加圧ローラとを交差させると共に、両ローラ間に0°
乃至1°の交差角度を形成し、未定着画像を支持した転
写材が定着ローラの軸線の法線の法線方向と圧接線の法
線の法線方向との間の搬送方向に搬送されるようにした
ので、50N以下の加圧力を与える定着ローラの長手方
向にわたり良好な定着性と転写紙に皺や波打ちの発生し
ない良好な搬送性とが得られ転写部での画像ずれが防止
される。
【0028】請求項4の発明によれば、定着ローラと定
着ローラに50N乃至100Nの加圧力を与えて圧接線
を形成する加圧ローラとが交差して1°乃至2°の交差
角度を形成されるようにして未定着画像を支持した転写
材が定着ローラの軸線の法線の法線方向と圧接線の法線
の法線方向との間を進入する搬送方向に搬送されるよう
にしたので、50N乃至100Nの加圧力を与える定着
ローラの軸方向にわたり良好な定着性と、転写紙に皺や
波打ちの発生しない良好な搬送性とを得ることができ、
転写部での画像ずれが防止される。
【0029】請求項5の発明によれば、定着ローラと定
着ローラに100N以上の加圧力を与えて圧接線を形成
する加圧ローラとを交差させて両ローラ間に2°以上の
交差角度を形成し、未定着画像を支持した転写材が定着
ローラの軸線の法線の法線方向と圧接線の法線の法線方
向との間の搬送方向に搬送されるようにしたので、10
0N以上の加圧力を与える定着ローラの軸方向全長にわ
たり良好な定着性と、転写紙に皺や波打ちの発生しない
良好な搬送性とが得られ転写部での画像ずれが防止され
る画像形成装置を提供することが出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す画像形成装置の概略を説
明する説明図である。
【図2】本発明の実施例を示す画像形成装置の要部を説
明する説明図である。
【図3】本発明の実施例を示す画像形成装置の要部の状
態を説明する説明図である。
【符号の説明】
1・・・定着ローラ、1a・・・軸線、1b・・・法
線、1c・・・芯金、1d・・・テフロン樹脂被膜、1
e・・・加熱ヒータ、1f・・・サーミスタ、2・・・
圧接線、2a・・・法線、3・・・加圧ローラ、3a・
・・芯金、3b・・・ソリッドシリコーンゴム又は発泡
シリコーンゴム、4・・・交差角度、5・・・転写材、
6・・・搬送方向、7・・・側板、7a・・・前側板、
7b・・・後側板、8・・・断熱ブッシュ、9・・・定
着ベアリング、10・・・ギア、11・・・駆動ギア、
12・・・加圧ベアリング、13・・・加圧フレーム、
13a・・・ガイド溝、14・・・加圧レバー、14a
・・・上面、15・・・基準ピン、16・・・スプリン
グ、17・・・フレーム、17a・・・底部、18・・
・固定螺子、19・・・給紙カセット、20・・・転写
部、20a・・・感光体、20b・・・転写器。
フロントページの続き (72)発明者 由良 純 東京都大田区中馬込一丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写材上の未定着画像と接して加熱する
    定着ローラと、上記定着ローラに加圧力を与えて圧接線
    を形成する加圧ローラとを備え、該転写材を定着ローラ
    と加圧ローラとのニップ部を通過させることによって定
    着する定着装置を備えた画像形成装置において、 上記定着ローラと上記加圧ローラとが交差することによ
    り交差角度を形成し、上記定着ローラの軸線の法線の法
    線方向と上記圧接線の法線の法線方向との間に未定着画
    像を支持した転写材が進入するように構成したことを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    上記加圧ローラによる上記定着ローラに対する加圧力の
    増加に比例して、上記定着ローラと上記加圧ローラとが
    交差して形成される上記交差角度を増加させるように構
    成したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像形成装置にお
    いて、上記加圧ローラによる上記定着ローラに対する片
    側の加圧力が50N以下の場合は、上記定着ローラと上
    記加圧ローラとが交差して形成される上記交差角度を0
    °乃至1°の範囲に設定することを特徴とする画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の画像形成装置にお
    いて、上記加圧ローラによる上記定着ローラに対する片
    側の加圧力が50N乃至100Nの場合は、上記定着ロ
    ーラと上記加圧ローラとが交差して形成される上記交差
    角度を1°乃至2°の範囲に設定することを特徴とする
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の画像形成装置にお
    いて、上記加圧ローラによる上記定着ローラに対する片
    側の加圧力が100N以上の場合は、上記定着ローラと
    上記加圧ローラとが交差して形成される上記交差角度を
    2°以上の範囲に設定することを特徴とする画像形成装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259039A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Fuji Xerox Co Ltd ベルト部材を駆動するロール部材を備えた装置、定着装置および画像形成装置
JP2014002181A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Canon Inc 画像形成装置

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