JPH10122636A - 電源コントロールによるシステム制御方法 - Google Patents

電源コントロールによるシステム制御方法

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Publication number
JPH10122636A
JPH10122636A JP8297857A JP29785796A JPH10122636A JP H10122636 A JPH10122636 A JP H10122636A JP 8297857 A JP8297857 A JP 8297857A JP 29785796 A JP29785796 A JP 29785796A JP H10122636 A JPH10122636 A JP H10122636A
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JP
Japan
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unit
power supply
load
fan
supply unit
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Application number
JP8297857A
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English (en)
Inventor
Yuichi Takeda
勇一 武田
Akio Morichi
昭夫 森地
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源ユニットと負荷ユニットとからなるシス
テム間の動作を信号線を使用しないで、電源のコントロ
ールによって制御する。 【解決手段】 いま、1台のファンユニット1が運転中
であって集中コントロールユニット5の動作判定用回路
がONと判定しているとき、このファンユニット1を停
止するために、開閉スイッチ24をリモコン動作あるい
は手動によりOFFにすると、動作判定用回路が電流検
出手段25からの電流値0と基準値と比較して、基準値
より低いのでOFFの判定を行う。動作判定用回路は、
HA出力リレーに動作指令を出力し電源ユニットをOF
Fさせると同時にタイマーのカウントを開始させ設定さ
れた所定時間(5秒程度)後に再び電源ユニットの電源
をONに投入して電源の供給を始める。ファンユニット
1はそれを受けて再び最初の動作待機状態となる。エア
コン本体はファンユニットが動作することですぐにでも
再運転させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源ユニットと負
荷ユニットとからなるシステムにおいて、一般的には、
システムの電気機器間の動作を電源のコントロールによ
り制御するシステム制御装置であり、家庭用の集中冷暖
房、特にマンション等の各室の冷暖房を1台のエアコン
本体と、各室に設置されたファンユニットとの間の制御
を電源のコントロールのみにより行うに適した電源のコ
ントロールによるシステム制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般のこれまでのシステム連動機
器、例えば電源ユニットと負荷ユニット間のでは、ユニ
ットの機器間の制御のための信号線、又は制御用のライ
ンを必要としていた。動作を制御するには、そしてその
ラインを使って制御用の信号を入力あるいは出力し、ユ
ニットの機器をシステム連動させている。しかしシステ
ムが大きくなればなるほど信号線が増え、それによる配
線ミス、工事性の悪さ、コストがかかるなどの問題点が
あった。また、機器自体が大きくなることが多く、設置
性が良くない。
【0003】また、従来の電源を制御するシステムで
は、電源を供給するユニット(電源ユニット)から供給
されるユニット(負荷ユニット)の制御を行うが、電源
ユニットが停止中の場合、負荷ユニットから、電源ユニ
ットを制御(運転、停止等)することができなかった。
【0004】最近、家庭用の冷暖房も個別独立型のエア
コン等はもとより、上位機種としてはマルチ型エアコ
ン、あるいは1台のエアコン本体を共通にして、各室に
設置された複数のファンユニットとの間をシステム的に
つなげて使う傾向にある。
【0005】これらは屋外機の共有化、エアコン本体の
共通化という面でメリットもあるが、他方、システムが
大きくなればなるほど信号線が増え、それによる配線ミ
ス、工事性の悪さ、コストがかかる等の問題点があっ
た。また、機器自体が大きくなることが多く、設置性が
良くないという欠点もあった。
【0006】またエアコンにおいては、一度運転を停止
させると、機器の保護のため所定の時間、運転を強制的
に停止させておくことがあるが、機器の保護が必ずしも
必要でない場合であっても運転の再開が速やかにできな
かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑み、電源ユニットと負荷ユニットとからなるシステ
ム間の動作を信号線を使用しないで、電源のコントロー
ルによって制御することにより、電源ユニットが停止中
でも負荷ユニットは動作可能であり、いつでも、負荷ユ
ニットから電源ユニットの制御ができ、また停止後すぐ
に運転できる電源コントロールによるシステム制御方法
を得ようとするものである。
【0008】また、複数の負荷ユニットと電源ユニット
のシステムでは、全ての負荷ユニットが停止後、電源ユ
ニットが停止するまでの間に、別の場所にある負荷ユニ
ットを運転させることで、電源ユニットを停止させるこ
となく移動した先で、速やかにシステム連動をさせて、
不必要な停止状態を回避することができて、負荷ユニッ
トの短時間のON,OFF動作や、リモコン誤操作によ
る短時間のOFF動作などに対し応働せず機器の保護
と、誤操作によるエネルギーロスの回避ができる電源コ
ントロールによるシステム制御方法をを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る電源コントロールによるシステム制御方法は、電源を
供給する電源ユニットと、一台以上の電源を供給される
負荷ユニットとで構成され、負荷ユニットは停電後の再
通電時、動作のリセットまたはリモコン待機状態になる
ものであって、かつ負荷ユニットが運転又は停止するこ
とで電源ユニットが運転又は停止するシステムにおい
て、電源、負荷の両ユニットが動作時、電源ユニットか
ら負荷ユニットへの電源供給ラインを一時停電させるこ
とで負荷ユニットの停止制御を行い、常に負荷ユニット
から電源ユニットを再度運転可能とするように負荷ユニ
ットの停電を短時間とすることを特徴とする。
【0010】これにより、負荷ユニットは一時的に停電
させるだけなので、電源ユニットが停止中でも負荷ユニ
ットは動作可能であり、いつでも、負荷ユニットから電
源ユニットの制御ができる。また、停電は短時間のた
め、負荷ユニットの停止後すぐに運転できる状態にある
とみなせ、実用上、不都合なく電源ユニットを制御する
ことができる。
【0011】また、一時的な停電は多種多様な方法で実
現可能であり、システム連動のための特別な機能、制御
は必要とせずコストも比較的かからない。また信号線を
使用しないで、機器のシステム制御が可能となるため、
コストダウン、工事性の改善、誤配線の減少等の効果が
期待できる。
【0012】この発明の請求項2に係る電源コントロー
ルによるシステム制御方法は、電源ユニットと負荷ユニ
ットとで構成され、負荷ユニットの動作状況に応じて、
電源ユニットの動作状況を変更させるシステムにおい
て、負荷ユニットが動作(状態)を変更した時、電源ユ
ニットは負荷ユニットの動作(状態)の変更を確認後す
ぐには動作(状態)の変更を行わず、所定の時間の経過
後、再び負荷ユニットの動作(状態)を確認し、最初の
確認時と動作、状態が一致したときのみ電源ユニットの
動作(状態)変更を行うことを特徴とするとからなるこ
とを特徴とする。
【0013】これにより、複数の負荷ユニットと電源ユ
ニットのシステムで、全ての負荷ユニットが停止後、電
源ユニットが停止するまでの間に、別の場所にある負荷
ユニットを運転させる際、電源ユニットを停止させるこ
となく、移動した先で速やかにシステム連動をさせるこ
とができるので、不必要な停止状態を回避することがで
き、利便性の向上が図れる。また、負荷ユニットの短時
間のON,OFF動作や、リモコン誤操作による短時間
のOFF動作などに対し、電源ユニットが応働しないた
め機器の保護と、誤操作によるエネルギーロスの回避が
できるようになる。
【0014】この発明の請求項3に係る電源コントロー
ルによるシステム制御方法は、複数の負荷ユニットが電
源ユニットに接続されているシステムにおいて、仮に負
荷ユニットのONの動作(状態)を1、OFFの動作を
0とすると、複数の負荷ユニットの動作の和が0から1
に変わったときと、1から0に変わったときに電源ユニ
ットが動作(状態)の変更を行うことを特徴とする請求
項2に記載とからなることを特徴とする。
【0015】これにより、複数の負荷ユニットの内のい
ずれか1台が運転を開始する時には、電源ユニットは動
作(状態)の変化、即ち運転を開始し、また負荷ユニッ
トが運転を中止する場合でも、複数の負荷ユニットの内
のいずれか1台が運転中であれば、決して電源ユニット
はいままでの動作(状態)を変えることはない。即ち運
転を停止するようなことは起こらない。
【0016】この発明の請求項4に係る電源コントロー
ルによるシステム制御方法は、上記請求項1乃至請求項
3に係る発明の電源ユニットがシステムエアコンのエア
コン本体であり、負荷ユニットがファンユニットである
ことを特徴とする。
【0017】これにより、エアコン本体がファンユニッ
トの電源ラインの電流の存在を検出することにより、フ
ァンユニットの動作状況が判定でき、かつそのときのシ
ステム連動においてエアコン本体の電源の動作を制御で
きので、信号線を使用しないで、システムエアコンのシ
ステム制御が可能となり、そのため、工事性の改善、誤
配線の減少等の効果が期待でき、余分な引き回しが不要
になり、制御用に信号を出力することがないので、その
ための回路やマイコン等が不要となる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明を空調システムに適
用した実施例にもとづいて説明する。図1は、最近注目
されているマンション等の集合住宅用ダクトレス全室空
調システムを適用した各室の断面図である。このシステ
ムは、エアコン本体が動作中は1台以上のファンユニッ
トが運転するシステムであり、いずれかのファンユニッ
トを運転すると連動してエアコン本体も運転する必要が
ある空調システムである。
【0019】各部屋A、B、C、Dの天井裏8と床下9
を空調ダクトとなるようにマンション建設の段階で予め
施工しておく。各部屋A、B、Cには、それぞれファン
ユニット1、ファンユニット2、ファンユニット3を分
配配置する。そして部屋Dには空調機(エアコン)の室
内ユニット(以下、エアコン本体という)4が配置され
る。
【0020】このようなダクトレス全室空調システムで
は、部屋A、B、Cの全部又はいずれかの部屋で冷房あ
るいは暖房を行う場合、その部屋のファンユニットを運
転開始することによりエアコン本体も運転を開始し、部
屋Dで冷房あるいは暖房された冷気又は暖気が、天井裏
8を通り運転開始されたファンユニットを介して該当す
る部屋にファンにより送風され、冷気又は暖気は部屋を
冷房あるいは暖房したのち床下の空間9を通って部屋D
に戻ってくる。この循環サイクルを繰り返して所望する
各部屋の冷暖房を行う。このように空調システムを構成
することにより、施工費を大幅に低減することができる
ものである。
【0021】次に、このような空調システムの制御につ
いて図2を用いて説明する。1,2,3はそれぞれ各部
屋A、B、Cに配置されたファンユニットである。4は
室内ユニットのエアコン本体の電源ユニットであって、
その中には集中コントロールユニット5、エアコン本体
制御部6を有する。電源は、エアコン本体の電源ユニッ
ト4には電源ラインを介してその電源入力端子に入力
され、各ファンユニット1,2,3には、それぞれエア
コン本体の電源ユニット4の電源出力端子,,か
ら電源ラインを介して供給される。
【0022】そして、エアコン本体制御部6で開閉が制
御される常開接片6aが電源入力端子につながる電源
ラインを開閉できるように挿入されていて、エアコン本
体制御部6が全てのファンユニットへの通電を同時に遮
断することができる。即ち、全てのファンユニットを同
時に停止させることができる。このようにエアコン本体
の電源ユニット4とファンユニット1,2,3との接続
は、電源ラインのみとなる。
【0023】ファンユニット1は、主に天井裏8を流れ
る調和空気を部屋1に導くクロスフローファン20、こ
のクロスフローファン20を回転させるファンモータ2
1、単相誘導電動機であるこのファンモータ21の運転
用コンデンサ22、ファンモータ21への通電を制御す
るための補助リレー30と、ファンモータ1へつながる
電源ライン中に設けられ補助リレー30を制御する常開
接片31と、制御用マイコン32と、リモートコントロ
ーラ33から構成されている。
【0024】補助リレー30の通電はファンユニット1
の制御用マイコン32の出力で制御され、このマイコン
32はワイヤレス信号(例えば赤外線信号)を受信する
受信回路を有し、この受信回路を介してリモートコント
ローラ33から送信されるON/OFF信号を判別して
補助リレー30への通電を制御する。ON信号を受信し
た際には常開接片31を閉じ、OFF信号を受信した際
には常開接片31を開くものである。
【0025】この補助リレー30の常開接片31は、フ
アンモータ21へ供給する電力のON/OFFを制御
し、補助リレー30の動作は、一旦ON動作をすると、
リモートコントローラ33から送信されるOFF信号を
受信しない限り、フアンモータ21へ供給する電力が存
在する間はONの状態を保持し、電源ユニット4の供給
電力が停止されるとその動作はOFFに復帰し、あらた
めてリモコン動作によりONにされるまで、例え電源ユ
ニット4の電力供給が再開されてもOFFの状態を維持
するタイプのものである。
【0026】また図2においては、ファンモータ21は
単にON/OFFさせたがこれに限るものではなく、誘
導電動機を用いた場合は位相制御や中間タップの引出に
より回転数を制御しても良く、このようなファンモータ
を用いたファンユニットの他の実施例を図3に示す。
【0027】図3において、図2のものと相違する点
は、ファンユニットのファンモータの回転数が、OF
F、L(弱)、M(中)、H(強)に切り換えるように
したことである。リモートコントローラ33からの信号
はOFF/L/M/Hであり、マイコン32はこの信号
を受信して補助リレー34,35,36の通電を制御
し、リレー接片37,38,39を切り換えてファンモ
ータ21の速調タップを選択し所望の送風量を得るもの
である。
【0028】ファンモータ21には単相誘導電動機を用
いたが、このような電動機に限るものではなく直流電動
機、同機電動機など任意の電動機を用いることができ
る。直流電動機では印加電圧を制御して回転数を変える
ように制御回路を追加しても良い。また、ファンユニツ
ト2、3はファンユニツト1と同じ構造なので説明は省
略する。
【0029】エアコン本体の電源ユニット4は、電源ラ
インの接続される電源入力端子と夫々の電源出力端子
〜間に電流値検出用の電流検出手段25、26、2
7、集中コントロールユニット5、エアコン本体制御部
6を有する。この電流検出手段としてはC.T(電流ト
ランス)を図示しているが、これに限るものではなくホ
ール素子を用いたものやシヤント抵抗による検出手段な
どを用いることができる。
【0030】また、電流検出回路としては、C.Tの出
力を平滑する平滑回路などである。平滑された出力は検
出された電流値としてエアコン制御部6に出力される。
尚、この出力は電流検出手段25、26、27の検出し
た電流値の合計(電流検出回路5を加算回路に設計す
る)、又は夫々の検出した電流値を出力しエアコン制御
部6の内部で数学的に合算する。例えば、ファンモータ
21の消費電力を100Wとすると、ファンモータ21
がONの時は電源ラインの電圧が100Vの時は1Aの
電流値が電流検出手段25で検出される。
【0031】従って、ファンユニットが2台運転してい
るときは2Aの電流値が検出され、ファンユニットが3
台運転しているときは3Aの電流値が検出される。ま
た、28はエアコン本体に設けられた送風装置であり、
ファンモータとプロペラファンとから構成され、天井裏
8へ調和空気を供給するものである。29はエアコン本
体の運転を制御するためのリモートコントローラであ
る。
【0032】集中コントロールユニット5は、図示しな
いが、電流検出手段25、26、27の出力を制御信号
に変換する電流検出回路と、これら電流検出手段からの
電流値をそれぞれ基準値と比較して、基準値より低けれ
ばファンユニットはOFFの状態、高ければONの状態
と判定するファンユニットの動作判定用回路と、タイマ
ーと、ファンユニットの電流値の論理和をとるOR回路
とを内包する。そして動作判定用回路は、判定結果から
電源ユニットをON又はOFFさせるためにエアコン本
体制御部6にON/OFF指令信号を出力する。
【0033】通常はエアコン本体の電源は投入されてい
るので、いま仮に全部のファンユニット1,2,3を運
転させるものとすると、各ユニットのリモートコントロ
ーラ33からON信号を送信すると、制御用マイコン3
2が受信し、受信回路を介してON信号を判別して補助
リレー30への通電を制御して常開接片31を閉じるこ
とによりファンユニットは運転を開始する。
【0034】電源ユニット4から供給される電源ライン
には、ファンユニットの動作状況に応じた3台のファン
ユニット分の電流が流れる。その電流は電源ユニット4
の集中コントロールユニット5の電流検出回路により検
出される。電流検出回路は電流値からファンユニットが
3台運転されていることを確認し、エアコン制御部6に
対して制御信号7を送出する。
【0035】エアコン制御部6の基本的な動作として
は、集中コントロールユニット5の電流検出回路から電
流検出を表す信号が与えられた場合に、まず送風装置2
8の運転が開始される(電流検出回路の信号が1A、2
A、3Aであれば送風装置の運転が開始される。)。更
に、1Aであれば送風装置28は弱で運転され、2Aで
あれば送風装置28は中で運転され、3Aであれば送風
装置28は強で運転されるようにしても良い。送風装置
28の送風量の切換えはファンモータ21の回転数制御
と同様にすれば良い。
【0036】エアコン本体の動作はリモートコントロー
ラ29からの信号による通常の制御を適用することがで
きる。例えばリモートコントローラ29に設けられた室
温センサの検出する温度が設定された目標温度に至るよ
うに冷房能力/暖房能力等を可変制御するものである。
冷房/暖房された調和空気は送風装置28によって天井
裏8へ供給される。
【0037】この結果、部屋Dのエアコン本体の室内ユ
ニットから強風で送風された冷房あるいは暖房された冷
気又は暖気が、天井裏8を通り運転開始された全てのフ
ァンユニットを介して全部の部屋A、B、Cに適正に送
風され、冷気又は暖気は部屋を冷房あるいは暖房したの
ち床下の空間9を通って部屋Dに戻ってくる。この循環
サイクルを繰り返して全部の部屋の冷暖房を行う。
【0038】エアコン本体とファンユニット1,2,3
のうちのいずれか2台が動作すると場合あるいは、エア
コン本体と1台のファンユニットが動作する場合も、同
様に、エアコン本体の電源ユニット4から供給される電
源ラインには、ファンユニットの動作状況に応じた台数
分の電流が流れ、集中コントロールユニット5の電流検
出回路はエアコン制御部6に対して台数分に応じた制御
信号7を送る。エアコン制御部6はファンユニットの運
転状態にあわせてエアコン本体の送風装置28を運転す
るようにシステムの最適な運転モードを決定し設定す
る。
【0039】この結果、部屋Dのエアコン本体の室内ユ
ニットからの送風装置で送風された冷房あるいは暖房さ
れた冷気又は暖気が、天井裏8を通り運転開始されたフ
ァンユニットを介して部屋に適正に送風され、冷気又は
暖気は部屋を冷房あるいは暖房したのち床下の空間9を
通って部屋Dに戻ってくる。この循環サイクルを繰り返
して所望の部屋の冷暖房を行う。
【0040】次に本発明の電源コントロールによるシス
テム制御について説明する。運転中には、エアコン本体
の集中コントロールユニット5の動作判定用回路が電流
検出手段25,26,27からの電流値をそれぞれ基準
値と比較すると、基準値より高くなるのでファンユニッ
トがONと判定し、集中コントロールユニット5に内蔵
するタイマーをリセットする。
【0041】いま、1台のファンユニット1が運転中で
あって集中コントロールユニット5の動作判定用回路が
ONと判定しているとき、このファンユニット1を部屋
Aにおいて停止するために、リモートコントローラ33
から送信されるOFF信号を制御用マイコン32が受信
すると、受信回路を介してOFF信号を判別して補助リ
レー30への通電を制御して常開接片31を開く。する
と、動作判定用回路が電流検出手段25からの電流値0
と基準値と比較して、基準値より低いので0FFの判定
を行う。
【0042】動作判定用回路は、エアコン本体制御部6
に動作指令を出力しHA出力リレーを介して、電源入力
端子につながる電源ラインを開閉制御する常開接片6
aを開とし、エアコン本体制御部6が全てのファンユニ
ットへの通電を同時に遮断する。即ち、全てのファンユ
ニットを同時に停止させる。同時にタイマーのカウント
を開始させ設定された所定時間(5秒程度)後にエアコ
ン本体制御部6に動作指令を出力しHA出力リレーを介
して、再び電源ユニットの電源をONに投入して電源の
供給を始める。ファンユニット1はそれを受けて再び最
初の動作待機状態となる。エアコン本体はファンユニッ
トが動作することですぐにでも再運転させることができ
る。
【0043】次にエアコン本体側でファンユニットを停
止させる場合、電源ユニット4のリモートコントローラ
29から送信されるOFF信号をエアコン本体制御部6
が受信すると、電源ラインを開閉制御する常開接片6a
を開とし、電源ユニットをOFFさせてエアコン本体を
停止させる。それに伴ってファンユニット1の電源が停
電となり、ファンユニット1は停止する。すると、動作
判定用回路が電流検出手段25からの電流値0と基準値
と比較して、基準値より低いので0FFの判定を行う。
【0044】動作判定用回路はタイマーのカウントを開
始させ、設定された所定時間(5秒程度)後にエアコン
本体制御部6に動作指令を出力しHA出力リレーを介し
て、再び電源ユニットの電源をONに投入して電源の供
給を始める。ファンユニット1はそれを受けて再び最初
の動作待機状態となる。エアコン本体はファンユニット
が動作することですぐにでも再運転させることができ
る。
【0045】以上が本発明のな基本の動作であるが、例
えばA部屋からB部屋に移動するために、運転中のA部
屋のファンユニット1を一旦停止させて、次のB部屋の
ファンユニット2を運転開始させようとする場合あるい
はファンユニットの短時間のON,OFF動作や、リモ
コン誤操作による短時間のOFF動作などの場合には、
その都度、電源ユニット4が停止の状態に作動し不必要
な電源の投入、遮断を繰り返すことになり、機器の損傷
を招きやすくなったり、誤操作によるエネルギーロスを
生じることとなる。
【0046】そこで本発明は、そのような不都合を生じ
させないように、ファンユニットが動作(状態)を運転
から停止に変更した時、電源ユニットは、ファンユニッ
トの動作(状態)の変更を動作判定用回路で確認しても
すぐには動作(状態)の変更、即ち電源の遮断を行わ
ず、所定の時間(3分程度)の経過後、再びファンユニ
ットの動作(状態)を確認し、最初の確認時と動作、状
態が一致したときのみ電源ユニットの遮断を行う機能を
有している。
【0047】こうして複数のファンユニットと電源ユニ
ットのシステムで、ファンユニット1が停止してもエア
コン本体はすぐには停止せず、所定時間の間、複数のフ
ァンユニットの動作をモニターしながら、その時の運転
動作を継続する。使用者はエアコンが停止するまでの間
に、ファンユニット1から離れた他のB部屋のファンユ
ニット2を運転させることで、エアコン本体を停止させ
ることなく、移動した先で速やかにシステム連動をさせ
ることができるので、不必要な停止状態を回避すること
ができ利便性の向上が図れる。また、ファンユニットの
短時間のON,OFF動作や、リモコン誤操作による短
時間のOFF動作などに対し、電源ユニットが応働しな
いため機器の保護と、誤操作によるエネルギーロスの回
避ができるようになる。
【0048】次に上記の本発明の制御動作を図4のフロ
ーチャートにより説明する。この場合、電源ユニットを
エアコン本体の電源ユニットとし、負荷ユニットをファ
ンユニットとする。まずエアコン本体の電源ユニットに
おいては、動作判定用回路はステップ301で電流検出
手段C.Tからの信号待ちをしている。ここでファンユ
ニットがステップ320でリモコン信号の受信をする
と、ステップ321でファンユニットはONとなる。
【0049】エアコン本体の電源ユニットにおいては、
ステップ302で動作判定用回路は電流検出手段C.T
からの信号を受信し、ステップ303で電流値が基準値
より高いと判定して、ステップ304で3分タイマーを
リセットし、同時に、ステップ305でHA出力リレー
をON動作させ、これにより、ステップ306でエアコ
ン本体がONとなる。
【0050】ここで、ステップ322においてファンユ
ニットをOFFにすると、ステップ307で動作判定用
回路は電流検出手段C.Tからの信号を受信し、ステッ
プ308で電流値が基準値より低いと判定して、ステッ
プ309で3分タイマーのカウントを開始させる。
【0051】ステップ310でタイマーがカウントアッ
プしたことが確認されると、ステップ311で動作判定
用回路は電流検出手段C.Tからの信号を再び受信し、
ステップ312でファンユニットの動作(状態)を確認
する。即ち電流値が基準値より高いかどうかを判定し、
低ければステップ313に進み、HA出力リレーをOF
F動作させ、これにより、ステップ314でエアコン本
体が停止となる。
【0052】続いて、ステップ315で5秒タイマーの
カウントを開始させ、ステップ316でカウントアップ
すると、次段のステップ317でファンユニットへの給
電を再開し、ファンユニットはそれを受けて再び最初の
動作待機状態となる。
【0053】もし、ステップ312で電流値が基準値よ
り高いと判定されれば、ステップ318で3分タイマー
をリセットし、ファンユニットがOFFとなる前の状態
であるステップ307の前に戻り同様な動作を繰り返
す。
【0054】また、本発明では複数のファンユニットが
電源ユニットに接続されているシス場合、複数のファン
ユニットの内のいずれか1台が運転を開始する時には、
電源ユニットは運転を開始し、またファンユニットが運
転を中止する場合でも、複数のファンユニットの内のい
ずれか1台が運転中であれば、決して電源ユニットはい
ままでの動作(状態)を変えて運転を停止するようなこ
とは起こらないように、集中コントロールユニット5に
各ファンユニットの電流値の論理和をとるOR回路を有
している。
【0055】そして仮にファンユニットのONの動作
(状態)を1、OFFの動作を0とすると、複数のファ
ンユニットの動作の論理和が0から1に変わったときに
電源ユニットがONとなり、1から0に変わったときに
電源ユニットがOFFとなるようにも構成されている。
【0056】本発明の実施例であるダクトレス全室空調
システムに用いられるエアコン本体の電源ユニットが供
給する電源電圧をコントロールできるタイプのものとす
ると、ファンの他に電圧によって制御できる機器(例え
ば交流電動機、電熱線ヒータ等の電気機器)であれば、
それらの機器もエアコン本体の動作に適応した運転が可
能となる。
【0057】図5には、システムの運転項目、即ち、
1.運転開始 2.設定を変える場合3.ファンユニッ
トで停止する場合 4.電源ユニットで停止する場合
5.電源ユニットで運転開始の場合と、それぞれに対応
したエアコン本体の電源ユニットとファンユニットの各
々の動作の態様を一覧表として示している。
【0058】以上の説明は、集合住宅用ダクトレス全室
空調システムに、本発明の電源コントロールによるシス
テム制御方法を適用した実施例で行ったが、本発明はこ
れに限らず、一般的な電源ユニットと負荷ユニットから
なるシステムにおけるエネルギーの授受をシステム連動
として最適に行う場合にも適用できることは言うまでも
ない。そして、本発明は電源ユニットと負荷ユニットが
1対1の場合、あるいは1つの電源ユニットに対して複
数の負荷ユニットとの組合せについても適用できるもの
である。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明は、負荷ユニット
は一時的に停電させるだけなので、電源を供給している
電源ユニットが停止中でも負荷ユニットは動作可能であ
り、いつでも、電源を供給されている負荷ユニットか
ら、電源ユニットの制御ができる。また、停電は短時間
のため、停止後すぐに運転できる状態にあるので、実用
上不都合なく電源ユニットを制御することができる。
【0060】また、一時的な停電は多種多様な方法で実
現可能であり、システム連動のための特別な機能、制御
は必要なくコストも比較的安くて済む。また信号線を使
用しないで機器のシステム制御が可能となるため、コス
トダウン、工事性の改善、誤配線の減少等の効果が期待
できる。具体的には、信号線など余分な引き回しが不
要になる。制御用に信号を出力することがないので、
そのための回路やマイコン等が不要になる。また電源
は、機器の違いによる相違が少ないので、制御方法を変
える必要が少ない。つまり、いろんな電気機器でシステ
ム制御ができる可能性がある。
【0061】更に、複数の負荷ユニットと電源ユニット
のシステムで、全ての負荷ユニットが停止後、電源ユニ
ットが停止するまでの間に、別の所にある負荷ユニット
を運転させることで、電源ユニットを停止させることな
く移動した先で、速やかにシステム連動をさせることが
できる。これにより、不必要な停止状態を回避すること
ができ利便性の向上が図れる。また、負荷ユニットの短
時間のON,OFF動作や、リモコン誤操作による短時
間のOFF動作などに対し応働しないため、機器の保護
と、誤操作によるエネルギーロスの回避ができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した全室空調システムの各室の断
面図。
【図2】本発明の空調システムの制御系統図。
【図3】ファンユニットの他の実施例。
【図4】制御のフローチャート。
【図5】システムの運転態様表。
【符号の説明】
1,2,3 ファンユニット 4 エアコン本体の電源ユニット 5 集中コントロールユニット 6 エアコン本体制御部 6a 常開接片 7 制御信号 8 天井裏 9 床下 20 クロスフローファン 21 ファンモータ 22 運転用コンデンサ 25,26,27 電流検出手段 28 送風装置 29,33 リモートコントローラ 30,34〜36 補助リレー 31 常開接片 32 制御用マイコン 37〜39 リレー接片 A、B、C、D 各部屋

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源を供給する電源ユニットと、一台以
    上の電源を供給される負荷ユニットとで構成され、負荷
    ユニットは停電後の再通電時、動作のリセットまたはリ
    モコン待機状態になるものであって、かつ負荷ユニット
    が運転又は停止することで電源ユニットが運転又は停止
    するシステムにおいて、電源、負荷の両ユニットが動作
    時、電源ユニットから負荷ユニットへの電源供給ライン
    を一時停電させることで負荷ユニットの停止制御を行
    い、常に負荷ユニットから電源ユニットを再度運転可能
    とするように負荷ユニットの停電を短時間とすることを
    特徴とする電源コントロールによるシステム制御方法。
  2. 【請求項2】 電源ユニットと負荷ユニットとで構成さ
    れ、負荷ユニットの動作状況に応じて、電源ユニットの
    動作状況を変更させるシステムにおいて、負荷ユニット
    が動作(状態)を変更した時、電源ユニットは負荷ユニ
    ットの動作(状態)の変更を確認後すぐには動作(状
    態)の変更を行わず、所定の時間の経過後、再び負荷ユ
    ニットの動作(状態)を確認し、最初の確認時と動作、
    状態が一致したときのみ電源ユニットの動作(状態)変
    更を行うことを特徴とする電源コントロールによるシス
    テム制御方法。
  3. 【請求項3】 複数の負荷ユニットが電源ユニットに接
    続されているシステムにおいて、仮に負荷ユニットのO
    Nの動作(状態)を1、OFFの動作を0とすると、複
    数の負荷ユニットの動作の和が0から1に変わったとき
    と、1から0に変わったときに電源ユニットが動作(状
    態)の変更を行うことを特徴とする請求項2に記載の電
    源コントロールによるシステム制御方法。
  4. 【請求項4】 電源ユニットがエアコン本体であり、負
    荷ユニットがファンユニットであることを特徴とする請
    求項1乃至請求項3に記載の電源コントロールによるシ
    ステム制御方法。
JP8297857A 1996-10-23 1996-10-23 電源コントロールによるシステム制御方法 Pending JPH10122636A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200453882Y1 (ko) 2009-06-26 2011-06-01 한국전력공사 송풍기용 제어장치

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