JPH05312385A - 空気調和機の制御装置 - Google Patents

空気調和機の制御装置

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JPH05312385A
JPH05312385A JP4117433A JP11743392A JPH05312385A JP H05312385 A JPH05312385 A JP H05312385A JP 4117433 A JP4117433 A JP 4117433A JP 11743392 A JP11743392 A JP 11743392A JP H05312385 A JPH05312385 A JP H05312385A
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unit
indoor unit
indoor
outdoor
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光 香月
Masayuki Shimizu
正之 清水
Minoru Kato
稔 加藤
Tetsuo Inoue
哲夫 井上
Shoichi Hosoya
正一 細谷
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 単一の室外ユニット3と複数の室内ユニット
1,2とを組み合わせて成る空気調和機において、室内
ユニット1から室外ユニット3へは室外ユニット3の動
作を制御する信号を伝送し、室内ユニット1から室内ユ
ニット2へは室内ユニット1に設定された信号を転送
し、室内ユニット2から室内ユニット1へは室内ユニッ
ト2の異常を表わす信号を伝送する。 【効果】 室内ユニット1へ運転信号を与えるのみで容
易に室内ユニット2の設定が行なえる。また室内ユニッ
ト2から室内ユニット1へは異常時にのみ信号を送信す
るので室内ユニットの信号受信にかかる負担が減り制御
装置の効率UPが図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は単一の室外ユニットと複
数の室内ユニットとを組み合わせて成る空気調和機の制
御装置において、特に複数の室内ユニット間での信号の
送受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては特開平2−1215
98号に記載されているようなものがあった。この公報
に記載されたものは単一の室外ユニットに対して3台の
室内ユニットが接続されたものであった。これらの室内
ユニットには夫々リモートコントローラが接続されてお
り、夫々の室内ユニットの運転は夫々対応するリモート
コントローラで制御されるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た制御装置では、夫々の室内ユニット毎に設定値を設定
する必要があり運転操作にわずらわしさがある。また室
内ユニット毎に運転モード(冷房、暖房、除湿)が異な
る設定ミスが生じたりする問題点があった。
【0004】また、室内ユニットは全て室外ユニットに
信号線を介して接続され、室外ユニットが夫々の室内ユ
ニットと個別に通信を行なう必要があり、室外ユニット
の制御装置が大型化し、かつ複雑化する問題点を有して
いた。
【0005】このような問題点に対して本発明は、複数
の室内ユニットの設定を同時に行なえると共に、夫々の
ユニット間の信号の送受にかかる制御装置の負担を軽く
することができるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は圧縮機、室外側
熱交換器を有する単一の室外ユニットに夫々室内側熱交
換器を有する複数の室内ユニットを組み合わせ、夫々の
室内ユニットを用いて空調運転を可能にした空気調和機
において、この空気調和機の制御装置は室外ユニットの
動作を制御する室外側制御部と、特定の室内ユニットの
動作を制御する室内側制御部Aと他の室内ユニットの動
作を制御する室内側制御部Bとから構成されると共に、
室外側制御部と室内側制御部Aとをつなぎ室外側制御部
へ室外ユニットの動作を制御させるための信号を伝送さ
せる第1の信号線と、室内ユニットAと室内ユニットB
とをつなぎ室内ユニットAから室内ユニットBへは室内
ユニットAの動作を制御させるために設定された信号を
転送させ、室内ユニットBから室内ユニットAへは室内
ユニットBに生じた異常を示す信号を伝送させる第2の
信号線と、前記室内ユニットAの動作を制御させるため
の設定信号を室内ユニットAに与えるリモートコントロ
ーラとを備えたものである。
【0007】
【作用】このように構成された空気調和機の制御装置で
は室内ユニットAに設定された信号が室外ユニットBに
転送されるので、室内ユニットA,Bを夫々個別に設定
する必要がなくなる。また、室内ユニットBからは異常
を示す信号のみが選択されて伝送されるので、信号通信
のため機能が簡単になり制御装置の負担を軽くすること
ができる。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は空気調和機の概略図であり、1,2は室内ユ
ニットA,Bであり、夫々被調和室に設けられている。
3は室外ユニットであり、熱源(例えば外気又は水熱源
など)から吸熱又は放熱を行なうものである。
【0009】4は電力線であり、交流電力を交流電力源
から室外ユニットへ供給する。5は電力線であり、交流
電力を室外ユニット3経由で室内ユニットA1へ供給す
る。6は電力線であり、交流電力を室外ユニット3、室
内ユニットA1経由で室内ユニットB2へ供給する。
【0010】7は信号線であり、室内ユニットA1と室
外ユニット3との間の制御信号の送受を行なう。
【0011】8は信号線であり、室内ユニットA1と室
内ユニットB1との間の制御信号の送受を行なう。
【0012】図2は図1に示した空気調和機の冷凍サイ
クルを示す冷媒回路図である。9は圧縮機、10は冷媒
の流れを変える四方弁(図示は冷房モード時)、11は
室外側熱交換器、12は室外側熱交換器11の下部に設
けられた凍結防止用熱交換器、13はレシーバータン
ク、14,16は冷房モード用の減圧装置(キャピラリ
ーチューブ)、15,17は室内側熱交換器、18はア
キュムレータ、19,20は暖房モード用の減圧装置
(キャピラリチューブ)である。
【0013】冷房モード時は圧縮機9から吐出された冷
媒が実線矢印の方向に流れ、室外側熱交換器11、凍結
防止用熱交換器12が凝縮器として作用し、室内側熱交
換器15,17は蒸発器として作用する。減圧装置1
4,16は室内側熱交換器15,17で適切な蒸発温度
が得られるように減圧量が設定されている。
【0014】尚、21,22,23は逆止弁であり、実
線矢印又は点線矢印の方向にのみ冷媒が流れる。
【0015】四方弁10が点線の位置に切換った場合は
暖房モードとなる。暖房モード時は、圧縮機から吐出さ
れた冷媒が点線矢印の方向に流れ、室内側熱交換器1
5,17及び凍結防止用熱交換器12が凝縮器として作
用し、室外側熱交換器11が蒸発器として作用する。減
圧装置19はレシーバー13から分流した冷媒の減圧量
を設定し、減圧装置20は凍結防止用熱交換器12を経
た後の冷媒の減圧量を設定している。
【0016】24は高圧スイッチ、25,26,27は
ストレーナ、28はドライヤーである。また29は室外
ファン、30,31は室内ファンであり、夫々室外側熱
交換器11と外気との熱交換を促進し、室内側熱交換器
15,17と室内の空気との熱交換を促進する。
【0017】図3は、室内ユニット(天井埋込型の室内
ユニット)を天井に設置した際の要部断面図である。天
井31の内部空間32に天井梁33へ吊り具34で吊り
下げられて設置された本体35には吸込ノズル36付き
のファンケーシング37に収納されたシロッコファン3
1と熱交換器17とドレンポンプ40とが内蔵されてい
る。一方、化粧パネル41にはエアーフィルター42を
有する吸込口43と、風向変更板44を有する吹出口4
5と、熱交換器17に付着した結露水46を受ける主ド
レンパン47と、本体35の外装板48の外壁に付着し
た結露水49を受ける外側補助ドレンパン50,51
と、外装板48の断熱材52に付着した結露水53を受
ける内側補助ドレンパン54,55とがウレタン発泡断
熱体で一体成形されており、熱交換器39で冷却された
通風路56内の冷風により天井31の内部空間32内の
高温多湿の空気が冷やされて外装板48の一方の外壁及
び断熱材52に付着した結露水49,53は一方の補助
ドレンパン50,54で受けられると共に冷房された室
内空気により天井31の内部空間32内の高温多湿の空
気が冷やされて外装板48の他方の外壁及び断熱材52
に付着した結露水49,53は他方の補助ドレンパン5
1,55で受けられ、これらの結露水46,49,53
は主ドレンパン47へ導かれる。そして、熱交換器17
に付着し主ドレンパン47で受けられた結露水46と共
にドレンポンプ40で掻き上げられ、排水ホース57を
通って排水口58より屋外へ排出される。
【0018】このようにドレンポンプ40を用いて主ド
レンパン47に溜った結露水を高い位置に上げてから排
水することによって、主ドレンパン47が低い位置にあ
っても結露水の排水が容易に行なえるものである。
【0019】図4から図8は図3に示した室内ユニット
1に用いられる電気回路図である。この図において、1
01はマイクロプロセッサ(テキサスインスツルメント
社製TMS73C161−C76582)であり、内部
のROMに予め格納されたプログラムに基づいて各機器
の動作を制御する。
【0020】102,103はインターフェース回路で
あり、インターフェース回路102は室内ユニット2と
の間で、またインターフェース回路103は室外ユニッ
ト3との間で夫々データの送受を行い、夫々同じ回路構
成である。インターフェース回路102,インターフェ
ース回路103の電気回路図は図7で説明する。
【0021】104は電源回路であり、端子105を介
して供給される交流電力(AC12〔V〕)から+12
〔V〕,+5〔V〕の電圧とマイクロプロセッサ101
をリセットするためのリセット信号を生成する。106
は全波整流回路であり、4個の整流ダイオードをブリッ
ジ状に接続している。107は平滑用コンデンサ、10
8はノイズ吸収用のコンデンサである。この全波整流回
路106と平滑コンデンサ107とを用いて+12
〔V〕の直流電力を得ている。
【0022】109は定電圧用コントロール用のIC
(集積回路)であり、端子VOに印加される電圧が+5
〔V〕の直流電圧になるようにトランジスタ114をO
N/OFF制御する。115は+5〔V〕の直流電圧を
安定化させるための平滑コンデンサである。111,1
12は抵抗であり、+12〔V〕の直流電圧を分割す
る。113はコンデンサであり、トランジスタ114に
供給される直流電力を安定化させる。118はトランジ
スタ114のバイアス用の抵抗である。またIC109
の端子Rからリセット信号を出力する。このリセット信
号は、端子VSに印加される電圧が所定値(+5〔V〕
の直流電圧を安定化させるのに必要な電圧)以上になっ
てから、コンデンサ110の充電時間に対応する一定時
間後にリセット信号を出力する。このリセット信号はト
ランジスタ116,117で増幅された後マイクロプロ
セッサ101の端子Rに与えられる。
【0023】119〜124はトランジスタ116,1
17のバイアス用の抵抗、125,126はトランジス
タ116,117の出力用の抵抗である。127,12
8はコンデンサである。
【0024】129,130,131は検知温度に応じ
て抵抗値の変化するサーミスタであり、夫々室内ユニッ
ト2の吐出空気温度、室内側熱交換器17の温度、被調
和室の室温が検出できるように取付けられている。13
0〜141は夫々のサーミスタ129,130,131
の抵抗変化に対応する電圧変化を直線化するための抵抗
であり、この直線化された夫々の電圧変化はマイクロプ
ロセッサ101の端子A7,A1,A0に与えられる。
マイクロプロセッサ101はこれらの端子に与えられた
電圧をA/D(アナログ/デジタル)変換し、温度デー
タとして内部のRAMに格納する。142〜144はノ
イズ吸収用のコンデンサである。
【0025】145は2ビットのアドレス設定スイッチ
であり、ダイオード146,147を介してマイクロプ
ロセッサ101の端子C6,C7に接続されている。ア
ドレスはこの2ビットの組合せによって4種類のアドレ
スから選択して設定される。本実施例では空気調和機の
運転をワイヤレスリモートコントローラ(図示せず)か
ら送信されるワイヤレス信号を受信して行なうので、ア
ドレスの設定はこのワイヤレス信号のデイストネーショ
ンアドレスと一致させ、異なるワイヤレスリモートコン
トローラからのワイヤレス信号による誤動作を防止して
いる。
【0026】148はフロートスイッチであり、図3に
示した主ドレンパン47に溜った結露水の量が所定量以
上になると接片が閉じるものである。このフロートスイ
ッチ148の接片が閉じることによって、フォトカプラ
149のトランジスタがONになる。従ってダイオード
150が短絡されマイクロプロセッサ101の端子H4
に+5〔V〕が印加される。151はフォトカプラ14
9の出力用の抵抗である。尚、フロートスイッチ148
の接片が開いている時は、フォトカプラ149のトラン
ジスタがOFFするのでマイクロプロセッサ101の端
子H4には+5〔V〕より0.6〜0.7〔V〕(ダイ
オード150の順方向電圧)低い電圧が印加されてい
る。また、フロートスイッチ148の接片の開閉動作に
は所定のディファレンシャルが設定されて接片のチャタ
リングを防止している。
【0027】152はコネクタであり、図8に示す副回
路へ接続され、コネクタ153は図4に示すコネクタ1
57にお互いの端子番号が一致するように接続される。
154,156はダイオードであり、マイクロプロセッ
サ101からの信号の進む方向を規制している。156
は抵抗である。
【0028】スイッチSW1,SW2は暖房時の運転を
規定するものであり、SW1=OFF,SW2=OFF
はヒーポンのみの運転、SW1=ON,SW2=OFF
は補助ヒータあり、SW1=OFF,SW2=OFFは
補助ヒータなしでヒーポン運転停止を規定する。
【0029】図5において、マイクロプロセッサ101
の端子G4,G5はコネクタ157に接続されている。
158は複数のバッファ回路が収納されたICであり、
マイクロプロセッサ101の端子F0,F1,F2,B
2〜B6の出力を電力増幅する。端子F0の出力でスピ
ーカ159が駆動され、警報音などを発音する。
【0030】マイクロプロセッサ101の端子F1,B
2〜B6からの出力はIC158で電力増幅された後、
夫々図6に示すO端子、B端子、C端子、D端子、E端
子、A端子に供給される。O端子は補助ヒータ162の
通電用リレー163の動作を制御する信号を出力し、B
端子は室内側ファンモータ164の速調用リレー165
の動作を制御する信号を出力し、C端子は同様に速調用
リレー166の動作を制御する信号を出力し、D端子は
同様に速調用リレー167の動作を制御する信号を出力
し、E端子はドレンポンプ40の通電用リレー168の
動作を制御する信号を出力し、A端子はルーバーモータ
171(風向変更板44)の動作を制御する信号を出力
する。
【0031】171はスイッチングトランジスタであ
り、マイクロプロセッサ101からの信号に応答してO
N/OFFする。このトランジスタ171がONするこ
とによって、Q端子を介して図6に示したリレー174
がONになる。172,173はトランジスタ171の
バイアス抵抗である。
【0032】175はスイッチングトランジスタであ
り、マイクロプロセッサ101からの信号に応答してO
N/OFFする。このトランジスタ171がONするこ
とによってコネクタ176に接続された補助熱源用の電
気ヒータ(図示せず)の通電を制御する。尚、電気ヒー
タは補助リレーを介して通電が制御される。177,1
78はトランジスタ177,178のバイアス用の抵抗
である。
【0033】図6において、179は降圧トランスであ
り、コネクタ180、コネクタ181を介して得られた
交流電力を降圧しコネクタ105を介して図4に示す電
源回路104へ供給する。コネクタ105の端子1,2
間には室外ユニット2から交流電力が供給される。リレ
ー174の常開接片が閉じる(図6は接片が開いた状態
であり、図示と反対の状態が閉じた状態である。)こと
によって、コネクタ181の端子2,3から交流電力の
供給が行なわれる。この端子2,3間を介して室内ユニ
ット2へ交流電力が供給される。182は電流ヒュー
ズ、183はバリスタである。
【0034】リレー163,168,169に信号が得
られることによって、リレー163の常開接片が閉じ、
リレー168の常開接片が閉じ、リレー169の常開接
片が閉じる。
【0035】リレー165,166,167の常開接片
の開閉組み合せにより室内側ファンモータ164の回転
数は以下のように変化する。リレー165:開(図示
の状態)、リレー166:開(図示の状態)、リレー1
67:開(図示の状態)の時は停止、リレー165:
開、リレー166:開、リレー167:閉の時は微弱、
リレー165:開、リレー166:閉の時は弱、リ
レー165:閉、リレー166:開の時は中、リレー
165:閉、リレー166:閉の時は強である。リレー
165,166,167の開閉はマイクロプロセッサ1
01からの信号で制御されるので、室内側ファンモータ
164の回転数はマイクロプロセッサ101からの信号
で制御される。
【0036】図7は図4に示したインターフェース回路
102の電気回路図である。184〜187はスイッチ
ングトランジスタであり、トランジスタ184のベース
端子(マイクロプロセッサ101の端子A4の出力)が
低電位(ほぼ0〔V〕)(L)になった時にトランジス
タ184〜187がすべてON(導通状態)になる。従
って、この時のコネクタ188の端子“1”に+12
〔V〕の電圧が印加され、同時にコネクタ188の端子
“2”がGND(0〔V〕)となる。
【0037】トランジスタ184のベース端子が高電位
(ほぼ5〔V〕)(H)の時はトランジスタ184〜1
87はすべてOFFになる。従って、マイクロプロセッ
サ101の端子A4の出力(H/L)に応答してコネク
タ188の端子“1”,“2”間に印加される+12
〔V〕の電圧をスイッチングすることができる。このス
イッチングによってPWM変調された電圧信号はコネク
タ188に接続される信号線8を介して室内ユニット2
へ送信される。189〜192はバイアス抵抗、19
3,194は電流の流れる方向を規制するダイオードで
ある。
【0038】195は両方向性のフォトカプラ、19
6,197はノイズフィルタを構成する抵抗及びコンデ
ンサである。フォトカプラ195の入力端はこのノイズ
フィルタを介してコネクタ188に接続され、このコネ
クタ188に直流電圧が印加された時に出力トランジス
タがONになりマイクロプロセッサ101の端子A3を
低電圧(ほぼ0〔V〕)(L)にする。
【0039】従って、マイクロプロセッサ101の端子
A4の出力がH電圧である間にコネクタ188に電圧
(室内ユニット2から送信された電圧信号)が印加され
るとマイクロプロセッサ101の端子A3をL電位にす
る。端子A3の電位はコネクタ188に印加される電圧
信号に応答してH/Lに変化するのでマイクロプロセッ
サ101は室内ユニット2からの信号を入力することが
できる。
【0040】198はフォトカプラ195の出力抵抗、
199はノイズ吸収用のコンデンサである。
【0041】インターフェース回路103は図7(イン
ターフェース回路102)と同じ電気回路を有し同じ動
作をするので説明は省略する。但し、インターフェース
回路102との違いはトランジスタ184のベース端子
がマイクロプロセッサ101の端子A6に接続される点
と、フォトカプラ195の出力がマイクロプロセッサ1
01の端子A5に接続される点とコネクタ188が信号
線7を介して室外ユニット3に接続される点である。
【0042】図8は図4に示した電気回路に接続される
電気回路図であり、図4のコネクタ152とコネクタ2
00とが同じ端子番号どうしで接続される。
【0043】コネクタ200の端子“1”〜“3”には
コネクタ201を介してセレクトスイッチ202が接続
されている。このセレクトスイッチ202はON(通常
運転を可能とする位置)、OFF(運転を不可能にする
位置、TEST(試運転を行なう位置)を有している。
このスイッチの位置はマイクロプロセッサ101が端子
A2と端子H0,H1でスキャンして取込む。
【0044】コネクタ200の端子“4”〜“6”には
コネクタ203を介してリモコン信号受信部204が接
続されている。リモコン信号受信部204はリモートコ
ントローラ(図示せず)から運転/停止信号、冷/暖/
ドライの切換信号、室内ファンの送風量設定信号、室温
設定値を示す信号などがワイヤレス信号で送信されて来
ると、このワイヤレス信号を受信し復調してマイクロプ
ロセッサ101の端子A2へ出力される。
【0045】205〜207は表示灯であり、表示灯2
05は冷風防止表示(暖房運転時に冷風の吹出しを防止
している時点灯)であり、表示灯206はスタンバイ表
示(外気を低く過ぎて圧縮機の運転を停止している時に
点灯)、表示灯206はタイマ表示(タイマ運転を行な
っている時に点灯)であり、マイクロプロセッサ101
の端子G4,G5,D0,D3の出力でダイナミック点
灯される。
【0046】室内ユニット(B)2は室内ユニット
(A)1と同様な制御回路を有しているが、室内ユニッ
ト3との間で信号の送受を行なうインターフェース回
路、及びワイヤレス信号を受信する復調回路を備えてい
ない。また、アドレススイッチ145の設定が“00”
であり室内ユニット(B)であることをマイクロプロセ
ッサ101に指定している。
【0047】図9は図1に示した室外ユニット3の動作
を司る制御部の電気回路図である。この図において、2
01はマイクロプロセッサ(テキサスインスツルメント
社製TMS73C45A−C78406)であり、内部
のROMに予め格納されたプログラムに基づいて各機器
の動作を制御する。
【0048】202〜204は温度検出用のサーミスタ
であり、検出温度に応じて内部の抵抗値が変化する。2
05〜207は抵抗であり、夫々のサーミスタ202〜
204に直列に接続されている。従って、夫々のサーミ
スタと抵抗との接続点の電位はサーミスタの検出温度に
応じて変化する。これらの接続点はマイクロプロセッサ
201の端子A2,A1,A0に接続されている。マイ
クロプロセッサ201はこれらの端子A2,A1,A0
に印加される電圧をA/D変換して取り込み温度データ
として内部のRAMに格納する。
【0049】サーミスタ202は圧縮機9の温度を検出
し、サーミスタ203は室外側熱交換器11の温度を検
出し、サーミスタ204は外気温度を検出する。
【0050】208〜210はコンデンサであり夫々の
サーミスタの検出した温度に対応する接続点の電圧を安
定化させる。211〜216は円筒状のフェライトビー
ズであり、夫々のサーミスタ202〜204と電気回路
とをつなぐ配線に設けられている。(配線がフェライト
ビーズの穴を通っている。)これらのフェライトビーズ
でサーミスタに侵入した高周波ノイズを減衰させてい
る。これらのフェライトビーズ211〜216とコンデ
ンサ208〜210でノイズを遮断している。
【0051】217はカレントトランス(C.T.)で
あり、サーチコイルを圧縮機9に電力を供給する電力線
に設け、圧縮機9に供給される電力を検出している。2
20はC.T.217の出力抵抗、218,219は整
流ダイオード及び平滑コンデンサであり、C.T.21
7の出力を整流平滑する平滑回路を構成している。
【0052】221,222は分圧抵抗であり、平滑回
路から出力される直流電圧を分圧してマイクロプロセッ
サ201の端子A3へ供給する。マイクロプロセッサ2
01は端子A3に印加された直流電圧をA/D変換し圧
縮機9に流れる電流データとして格納する。223は保
護用のダイオードであり、平滑回路の出力電圧が+5
〔V〕+0.6〜0.7〔V〕(ダイオードの順方向電
圧)以上になった際のバイパス回路である。抵抗22
4,225はC.T.217の出力をかさ上げするため
の抵抗である。
【0053】226はバッファ回路であり、マイクロプ
ロセッサ201の端子B7,B6,B4,B3,D7か
らの出力される信号を電力増幅し、図10に示す夫々の
リレー227〜230を駆動する。尚、D7の出力は外
部出力端子である。
【0054】231,232は夫々高圧スイッチ、低圧
スイッチであり、高圧スイッチは圧縮機9の吐出圧力が
第1の圧力以上になった際に接片を閉じ、低圧スイッチ
は圧縮機9の吸込圧力が第2の圧力(<第1の圧力)以
上で接片を閉じる。233,234はフォトカプラであ
り夫々高圧スイッチ231、低圧スイッチ232の動作
時に通電され、マイクロプロセッサ201の端子C7,
C6に信号を出力する。235,236はフォトカプラ
233,234の電流制限用の抵抗である。
【0055】237は電源回路であり、図4に示した電
源回路104と同じ電気回路である。238はインター
フェース回路であり、図4に示したインターフェース回
路102,103と同じ電気回路である。このインター
フェース回路238は信号線7を介して室内ユニット1
のインターフェース回路103と接続されると共に、マ
イクロプロセッサ201の端子C1,C0と接続されて
室内ユニット1と室外ユニット3との間での信号の送受
を可能にしている。
【0056】図10は圧縮機9、四方弁10、室外ファ
ン29を駆動する電動機239の制御回路である。コネ
クタ240は図9に示すコネクタ243に接続され、降
圧トランス241にはコネクタ242に供給された交流
電力が与えられている。244はバリスタ、245は電
流ヒューズである。
【0057】圧縮機9はリレー229の常開接片(図示
はリレー229が非通電の状態)、圧縮機9の温度が高
くなった時に溶断する温度ヒューズ246、圧縮機9に
供給される電流が所定値以上になった時に接片を開く過
負スイッチ247を介して電力が供給される。248は
圧縮機9の運転コンデンサである。
【0058】四方弁10はリレー230の常開接片(図
示はリレー230が非通電の状態)を介して電力が供給
される。
【0059】電動機249は夫々切換接片を有するリレ
ー227、リレー228の通電/非通電で回転数が切換
るものである。図示はリレー227,228が非通電の
状態である。リレー227,228が非通電の時は電動
機249は停止し、リレー227が非通電、リレー22
8が通電の時は電動機249は低回転で回転し、リレー
227が通電、リレー228が非通電の時は電動機24
9は中回転で回転し、リレー227,228が通電の時
は電動機249は高回転で回転する。250は電動機2
49の運転コンデンサである。
【0060】図11は室内ユニット(A)1、室内ユニ
ット(B)2、室外ユニット3間の信号の流れを示す説
明図である。夫々のユニット間の信号は夫々のインター
フェース回路を介して行なわれる。
【0061】251はワイヤレスリモートコントローラ
であり、室内ユニット(A)1の復調回路204に制御
信号を送信する。室内ユニット(A)1から室内ユニッ
ト(B)2へはAで表わされる信号が送信され、室内ユ
ニット(B)2から室内ユニット(A)1へはBで表わ
される信号が送信され、室内ユニット(A)1から室外
ユニット3へはCで表わされる信号が送信され、室外ユ
ニット3から室内ユニット(A)1へはDで表わされる
信号が送信される。
【0062】Aで表わされる信号は、室内ユニットのO
N/OFF信号(以下データと置き換可能)、運転モー
ド(COOL/HEAT/DRY)信号、室内風速
(H,M,L,AOUT)信号、オートルーバの制御信
号、除霜信号、室内設定温度信号、ドレンポンプ運転信
号などの運転データに関する信号であり、室内ユニット
(B)2はこれらの信号に基づいて動作する。
【0063】Bで表わされる信号は、主ドレンパン47
の水位が高くなった際の信号、室内ファンのロック信号
(サーミスタ129の検出温度が所定の範囲を越えた際
にロックと判断)、冷房運転時の室内側熱交換器15の
凍結信号(サーミスタ130の検出温度が−1℃以下で
室内側熱交換器15の凍結を判断)、暖房運転時の高負
荷運転信号(サーミスタ130の検出温度が+59℃以
上で高負荷運転を判断)などの保護動作を必要とする信
号である。
【0064】従って、室内ユニット(A)1、室内ユニ
ット(B)2間では室内ユニット(B)2は室内ユニッ
ト(A)1から送信されるAの信号に基づいてのみユニ
ットの運転を行ない、室内ユニット(B)に保護動作を
必要とする異常が生じた場合は室内ユニット(A)1へ
信号を送信する。
【0065】Cで表わされる信号は、圧縮機9のON/
OFF信号、四方弁10のON/OFF信号、室内側熱
交換器の凍結信号、室内ユニットの高負荷信号、除霜信
号である。
【0066】Dで表わされる信号は、外気温度を表わす
信号、除霜信号、高圧スイッチの信号、低圧スイッチの
信号、圧縮機10に流れる電流信号である。
【0067】尚、除霜運転は室内側熱交換器の温度の低
下傾向又は室外側熱交換器の温度と外気温度との関係か
ら開始される。
【0068】図12は室内ユニット(A)1の主な動作
を示すフローチャートである。ステップS1でマイクロ
プロセッサ101に電源回路からの信号リセットが行な
われ、かつイニシャライズ処理された後運転が開始され
る。ステップS2ではワイヤレスリモートコントローラ
251からワイヤレス信号を受信しているか否かの判断
を行なう。尚、ワイヤレス信号を受信した時はマイクロ
プロセッサ101にインターラプトがかかり受信した信
号のデータが所定のRAM領域に格納されている。ワイ
ヤレス信号を受信している時はステップS5へ進む。ス
テップS2で室内ユニット(B)(室内ユニットの台数
は信号線8に対して並列に接続すれば複数台接続するこ
とができる。)からの信号を受信しているか否かの判断
を行なう。尚、室内ユニット(B)からの信号を受信し
た時はマイクロプロセッサ101にインターラプトがか
かり、室内ユニット(B)からの信号のデータは所定の
RAM領域に格納される。このRAM領域にデータが格
納されている時はステップS6へ進む。ステップS4で
室外ユニットからの信号を受信しているか否かの判断を
行なう。尚、室外ユニットからの信号も室内ユニットか
らの信号と同様に所定のRAM領域に格納される。この
RAM領域にデータが格納されている時はステップS7
へ進む。前記した夫々の受信データが格納される所定の
RAM領域は夫々が重複しないものである。
【0069】ステップS5ではワイヤレスリモートコン
トローラ251から送信された信号に基づいて運転デー
タの変更を行なう。運転データは空気調和機の停止/運
転/切タイマ運転/入タイマ運転のデータ、タイマの動
作時間データ、冷房/暖房/ドライ/AOUTのデー
タ、室温設定値のデータ、室内ファンのH/M/L/A
OUTのデータ、オートルーバの制御データなどであ
る。ステップS8ではこの運転データに基づいて機器
(電動機164、ルーバーモータ170、ドレンポンプ
DPなど)の運転制御と、圧縮機9の運転/停止/四方
弁10の通電/非通電などの状態を設定する。
【0070】ステップS6では室内ユニット(B)から
送信された信号に基づいて、保護データの設定を行な
う。ステップS8ではこの保護データに基づいて機器の
運転又は運転状態の設定を変更する。尚、この保護デー
タは室内ユニット(A)に異常が生じた場合にも設定さ
れる。例えば、主ドレンパン47の水位が高くなったデ
ータが設定された時は、主ドレンパン47の水位が低く
なるまでドレンポンプ40を駆動し、かつ圧縮機9を停
止に設定する。
【0071】ステップS7では室外ユニットから送信さ
れた信号に基づいて保護データの設定を行なう。尚、こ
の保護データには室外ユニットからの除霜信号が含まれ
る。ステップS8ではこの保護データに基づいて機器の
運転又は運転状態の設定を変更する。例えば除霜信号が
設定された場合は電動機164を微弱(LL)回転で運
転させ冷風の吹出しを防止する。尚、除霜運転時は四方
弁10が冷房モードに切換っている。
【0072】ステップS9ではステップS8で行なわれ
ている機器の運転状態を示す信号(図11で示されるA
の信号)を室内ユニット(B)へ送信する。(送信デー
タの確認は室内ユニット(B)からのアンサーバックで
行なわれる。)尚、この信号の送信は4秒毎に定期的に
行なわれる。
【0073】ステップS10ではステップS8で変更さ
れた機器の運転状態を設定(圧縮機9のON/OFFな
ど)する信号を室外ユニットへ送信する。尚、この信号
の送信は4秒毎に定期的に行なわれると共に、この定期
通信では室外ユニット3から室内ユニット(A)にはD
で表わされる保護データが返送される。
【0074】このように、室内ユニット(B)2へは室
内ユニット(A)にリモコンで設定された運転状態(室
温設定値、運転モード、室内ファン設定値など)が送信
されるので、単1のワイヤレスリモコンで複数の室内ユ
ニットの運転を同時に設定でき、空気調和機の操作が容
易になる。また室内ユニット毎のアドレス設定や夫々の
室内ユニットに対応するリモコンの選択などのわずらわ
しさが無くなる。
【0075】尚、夫々の室内ユニットは電動機164の
回転数がAOUTに設定されている時は室温と設定温度
とに基づいて自動的送風量が変更されるようにマイクロ
プロセッサにプログラムされているので、室内ユニット
毎に快適な送風が行なわれる。また、運転モードがAO
UTになっている時は室温設定値も送風量と同様に夫々
の室内ユニット毎に自動的に設定される。圧縮機9のO
N/OFFは室内ユニット(A)の設定に従って制御さ
れる。
【0076】夫々の室外ユニットからは図11のBで表
わされる保護データに関する信号が送信されるので、夫
々の室内ユニットに異常が発生した場合は室内ユニット
(A)が室外ユニットの制御を行ない異常を防止するた
めの保護動作を行なう。
【0077】図13は図12に示したステップS8の中
で冷房運転時の動作を示すフローチャートである。ステ
ップS21では室内ユニット、室外ユニットが冷房モー
ドになるように夫々の機器(四方弁(SV)10のON
/OFFなど)の状態を設定する。ステップS22では
圧縮機9のON/OFFをサーミスタ131の検出した
室温が設定温度より高い時にONに設定する。尚、圧縮
機9はONを少なくとも3分は継続し、OFFを少なく
とも3分継続させて冷房最低運転時間の確保と、圧縮機
9の再起動時のロックを防止している。また、送風量は
サーミスタ131の検出した室温と設定温度との差に基
づいて設定される。尚、送風量は夫々の室内ユニットが
夫々の検出した室温に基づいて設定する。
【0078】ステップS23では、室内側熱交換器1
7,15が凍結しているか否か(室内側熱交換器17の
温度が−1℃以下になったか又は室内側熱交換器15の
温度が−1℃以下になって凍結を示す保護データが室内
ユニット(B)2が送信された)の判断と室外ユニット
3のサーミスタ204の検出した外気温度が15℃以下
になったかの判断を行ない、これら両判断の少なくとも
いずれか一方を満す時はステップS24へ進む。
【0079】ステップS24ではフラグFをF=1にセ
ットし、タイマの計時を開始させる。
【0080】ステップS25では室外ユニット3のサー
ミスタ203の検出した外気温度が18℃以上になって
いるか否かの判断と、ステップS24で計時を開始した
タイマの計時(12分間)が終了しているか否かの判断
を行なう。これら両判断の両方を満している時にステッ
プS26へ進む。
【0081】ステップS26では、フラグFをF=0に
クリアし、タイマの計時を停止させる。
【0082】ステップS27ではフラグFがF=1にセ
ットされているか否かの判断を行ないフラグFがF=1
にセットされている時はステップS28〜ステップS3
1に示す保護動作を行なう。ステップS28では発光素
子206を点滅動作させ、ステップS29では圧縮機9
をOFFに設定する(保護部の動作)。ステップS30
(ステップS25,S26と合わせてポンプ制御部の動
作)ではドレンポンプ40をONに設定し、ステップS
31では送風ファン31の送風量を弱(L)に設定す
る。
【0083】このような最終的な設定に基づいてドレン
ポンプ40や送風ファン31などが運転され圧縮機9の
ON/OFFや四方弁10のON/OFFの信号は室外
ユニットに送信される。
【0084】例えば圧縮機9のON/OFFはまずステ
ップS22で設定され、次いでステップS27のF=1
を満せばステップS29でOFFに再設定される。また
ドレンポンプ40はステップS22で圧縮機9のON/
OFFに連動してON/OFFが設定されるが、ステッ
プS27でF=1が判断されるとステップS30でON
に設定される。フラグFがF=1→F=0に変わるとス
テップS22で設定される運転が再開される。
【0085】従って、ドレンポンプ40は、いずれかの
室内ユニットの熱交換器の温度が−1℃以下になった時
又は外気温度が15℃以下になった時のいずれかの条件
を満した時(ステップS23の条件)からタイマで計時
される12分間は圧縮機9が停止していても運転が継続
されるものである。
【0086】ドレンポンプ40の運転が継続されること
によって、熱交換器に付着したドレン水又は熱交換器の
氷結が溶けた除霜水が、圧縮機9の停止後に主ドレンパ
ン47に溜ってこのドレンパンからあふれることを防止
できるものである。
【0087】尚、ドレンポンプのON、送風量のL設定
はステップS9で室内ユニット(B)に送信され、室内
ユニット(B)は室内ユニット(A)と同じ運転を行な
う。
【0088】図14は図12に示したステップS8の中
で暖房運転時の動作を示すフローチャートである。ステ
ップS41では室内ユニット、室外ユニットが暖房モー
ドになるように夫々の機器の状態を設定する。ステップ
S42では圧縮機9のON/OFFをサーミスタ131
の検出した室温が設定温度より低い時にONに設定す
る。尚、圧縮機9はONを少なくとも3分は継続し、O
FFを少なくとも3分継続させて暖房最低運転時間の確
保と、圧縮機9の再起動時のロックを防止している。ま
た、送風量はサーミスタ131の検出した室温と設定温
度との差に基づいて設定される。尚、送風量は夫々の室
内ユニットが夫々の検出した室温に基づいて設定する。
【0089】ステップS43では室外ユニット3の室外
側熱交換器11の着霜で除霜の必要を判断しているか否
かの判断を行ない、除霜を必要とする間はステップS5
4へ進み除霜運転を行なう。
【0090】除霜運転は四方弁10をOFF(図2に示
す状態)に設定し、室内ファン30,31をLL(微
弱)又は停止し、室外ファン29を停止に設定し、圧縮
機9をONに設定して室外側熱交換器11を加熱して室
外側熱交換器11の除霜を行なう。
【0091】尚、ステップS43では除霜運転を開始し
てから所定の除霜解除条件が成立するまで「除霜:要」
を保つ。除霜解除条件は室外側熱交換器11の温度が所
定温度(例えば12℃程度)に至るか、又は除霜運転を
所定時間(12分間)継続した場合である。
【0092】ステップS44では室外ユニット3のサー
ミスタ204が検出した外気温度が−11℃以下になっ
たか否かの判断を行なう。外気温度が−11℃以下と判
断された時はステップS45へ進みフラグFをF=1に
セットする。ステップS46では室外ユニット3のサー
ミスタ204が検出した外気温度が−7℃以上になった
か否かの判断を行なう。外気温度が−7℃以上と判断さ
れた時はステップS47へ進みフラグFをF=0にクリ
アする。
【0093】ステップS48ではフラグFがF=1か否
か(フラグがセットされているか否か)の判断を行な
う。フラグFがセットされている時はステップS49へ
進む。
【0094】ステップS49では、室内ユニット1が補
助暖房用の電気ヒータを搭載しているか否かと強制ヒー
トポンプ運転が設定されているか否か、すなわちヒータ
セット、ヒータなし、ヒーポンのいずれが選択されてい
るかを判断する。
【0095】ステップS49でヒーポンが設定されてい
る時は、そのままステップS8を実行し次のステップS
9,S10へ進む。すなわち、外気温度に関係なくヒー
トポンプサイクルによる暖房運転を継続する。
【0096】ステップS49でヒータセットが設定され
ている時は、ステップS50へ進み電気ヒータ162を
通電する。すなわち、マイクロプロセッサ101の端子
B4の出力をL電位に変え、バッファ158を介してリ
レー163を通電して電気ヒータ162を通電する。次
いでステップS53へ進み圧縮機9をOFF(停止)に
設定する。尚、送風ファン31による送風量はステップ
S42で演算された送風量を維持する。
【0097】ステップS49でヒータなしが設定されて
いる時は、ステップS51〜ステップS53へ進み信号
を出力した後送風ファン31を停止させ、及び圧縮機9
を停止に設定する。信号は室外ユニット3のマイクロプ
ロセッサ201の端子D7からバッファ226を介して
出力される。この信号は他の暖房機(例えばファーネ
ス、ボイラーなど)への運転信号として出力される。
【0098】従って、外気温度が−11℃以下に低下し
た場合は、ヒートポンプサイクルによる空調運転を停止
し、他の暖房機の運転を開始するものである。
【0099】他の暖房機にはこの信号に応答して暖房機
の運転を開始させるため制御回路が組み込まれており、
この信号に応答して自動的に暖房運転を開始する。例え
ばHA(ホームオートメーション)システム(家庭内機
器を相互に有機的に連携するシステム)に接続された暖
房機を運転させる場合は、HAシステムを構成する情報
伝送路を介して暖房機に運転信号を与える。
【0100】ステップS49で判断される設定は、補助
暖房に用いる電気ヒータの発熱量の大小、又は空気調和
機の設置条件、設置場所によっては外気温度が−11℃
以下になるのがまれであるか否かに合わせてヒーポン、
ヒータセット、ヒータなしの選択が行なえるようにして
いる。図4のスイッチSW1=OFF,SW2=OFF
でヒーポン、SW1=ON,SW2=OFFでヒータセ
ット、SW1=OFF,SW2=ONでヒータなし、室
内ユニット1,2に搭載される電気ヒータの発熱量が小
さい場合(2KW程度)は、ヒートポンプサイクルの暖
房運転に加える補助熱源としては充分であるが、外気温
度が−11℃以下となってヒートポンプサイクルの暖房
能力が得られない時は電気ヒータのみでは充分な暖房が
行なえない場合がある。(電気ヒータの発熱量が5KW
程度あれば充分な暖房能力が得られる。)このような場
合は他の暖房機による暖房を行なうことがエネルギー効
率の面から望ましいのでヒータなしに設定する。
【0101】以上のように暖房運転の時は外気温度が低
下してヒートポンプサイクルによる暖房運転が充分に得
られない時は空気調和機による暖房運転を停止し、信号
を出力して他の暖房機を運転させるので、暖房運転にお
けるエネルギー効率を良くすることができる。尚、電気
ヒータの発熱量が充分に大きい時は電気ヒータによる暖
房運転が行なわれる。
【0102】尚、室内ユニット(B)3の運転はステッ
プS9で室内ユニット(A)と同じ設定値送信されるの
で室内ユニット(A)と室内ユニット(B)とはほぼ同
じ運転を行なう。但し、送風量がAOUT(自動)にな
っている時は室内ユニット毎に異なる。
【0103】
【発明の効果】本発明の空気調和機の制御装置は室内ユ
ニット(A)からは室外ユニットへ信号線を介して室外
ユニットの運転を制御するための信号を出力し、室内ユ
ニット(A)からは室内ユニットBへ信号線を介して室
内ユニット(A)に設定された信号が伝送されるので室
内ユニット(A)に運転信号を与えるのみで全室内ユニ
ットの設定が容易に行なえるものである。
【0104】また、室内ユニット(B)から室内ユニッ
ト(A)へは室内ユニット(B)の異常を表す信号のみ
を選択して送るので、室内ユニット(A)の信号受信に
かかる負担を軽くすることができる。すなわち室内ユニ
ット(A)の制御部の構成を簡単にすることができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す空気調和機の概略図であ
る。
【図2】図1に示した空気調和機の冷凍サイクルを示す
冷媒回路図である。
【図3】室内ユニットを天井に設置した際の要部断面図
である。
【図4】図3に示した室内ユニットに用いられる電気回
路図である。
【図5】図3に示した室内ユニットに用いられる電気回
路図である。
【図6】図3に示した室内ユニットに用いられる電気回
路図である。
【図7】図3に示した室内ユニットに用いられる電気回
路図である。
【図8】図3に示した室内ユニットに用いられる電気回
路図である。
【図9】図1に示した室外ユニットに用いられる電気回
路図である。
【図10】図1に示した室外ユニットに用いられる電気
回路図である。
【図11】室内ユニット(A)、室内ユニット(B)、
室外ユニット間の信号の流れを示す説明図である。
【図12】室内ユニット(A)の主な動作を示すフロー
チャートである。
【図13】図12に示したステップS8の中で特に冷房
運転時の動作の一部を示すフローチャートである。
【図14】図12に示したステップS8の中で特に暖房
運転時の動作の一部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 室内ユニットA 2 室内ユニットB 3 室外ユニット 7,8 信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 哲夫 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 細谷 正一 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、室外側熱交換器を有する単一の
    室外ユニットに夫々室内側熱交換器を有する複数の室内
    ユニットを組み合わせ、夫々の室内ユニットを用いて空
    調運転を可能にした空気調和機において、この空気調和
    機の制御装置は室外ユニットの動作を制御する室外側制
    御部と、特定の室内ユニットの動作を制御する室内側制
    御部Aと他の室内ユニットの動作を制御する室内側制御
    部Bとから構成されると共に、室外側制御部と室内側制
    御部Aとをつなぎ室外側制御部へ室外ユニットの動作を
    制御させるための信号を伝送させる第1の信号線と、室
    内ユニットAと室内ユニットBとをつなぎ室内ユニット
    Aから室内ユニットBへは室内ユニットAの動作を制御
    させるために設定された信号を転送させ、室内ユニット
    Bから室内ユニットAへは室内ユニットBに生じた異常
    を示す信号を伝送させる第2の信号線と、前記室内ユニ
    ットAの動作を制御させるための設定信号を室内ユニッ
    トAに与えるリモートコントローラとを備えたことを特
    徴とする空気調和機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010140803A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Japan Radio Co Ltd 接点の自己診断方式
JP2014231914A (ja) * 2013-05-28 2014-12-11 株式会社富士通ゼネラル 空気調和機

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JP2010140803A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Japan Radio Co Ltd 接点の自己診断方式
JP2014231914A (ja) * 2013-05-28 2014-12-11 株式会社富士通ゼネラル 空気調和機

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