JPH10121808A - 盗難防止装置 - Google Patents

盗難防止装置

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Publication number
JPH10121808A
JPH10121808A JP27800196A JP27800196A JPH10121808A JP H10121808 A JPH10121808 A JP H10121808A JP 27800196 A JP27800196 A JP 27800196A JP 27800196 A JP27800196 A JP 27800196A JP H10121808 A JPH10121808 A JP H10121808A
Authority
JP
Japan
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bar
bracket
mounting bracket
theft device
cylinder lock
Prior art date
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Pending
Application number
JP27800196A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Ogawa
小川哲司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動販売機に外付け(後付け)できて、自動
販売機の開閉扉の開放を防止することができるようにし
て自動販売機内の商品又は金銭の盗難を防止することが
できる盗難防止装置の提供。 【解決手段】 取付け用ブラケット28の内部には、上
下方向に貫通する閂係合孔31を設け、また上記防護用
ブラケット29内にはシリンダ錠39と、該シリンダ錠
39と連係して、上記の閂係合孔31に係脱される閂4
2と、該閂42と上記シリンダ錠39との連係が解除さ
れたとき、該閂42を、上記閂係合孔31内に係合する
ように付勢する構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば店頭等に設
置される自動販売機に外付けできる盗難防止装置であっ
て、特に開閉式扉の開放を防止することができるように
して商品又は金銭の盗難を防ぐことができる盗難防止装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年においては、商店等の店頭、あるい
は駅構内等で、飲料、タバコ、雑誌等の商品を自動販売
する自動販売機の設置が多く見られる。この自動販売機
による商品の自動販売に伴ないその自動販売機の扉をこ
じ開けて、商品や金銭が盗難されるという被害が増大さ
れている。
【0003】そこで自動販売機における上記の盗難事故
を未然に防止するための手段として、例えば実用新案登
録第3018664号で示されている盗難防止錠が知ら
れている。
【0004】公知である盗難防止錠は、図18で示して
いるように、開閉可能な扉1を有する自動販売機本体2
の底壁所定位置に取付ねじ3を貫通する取付孔4を設
け、この取付孔4に、その自動販売機本体の内側より取
付ねじ3を挿入し、この取付ねじ3により、盗難防止用
錠5の底板6を固定する。またその底板6に設けた係止
部材7を、バー8によりばね9の弾圧力に抗して押し込
んでおき、この状態で、盗難防止用錠5の保護ブラケッ
ト10を、底板6側の保護ブラケット支持部材11内に
組込む。その後バー8による押動力を開放すれば、ばね
9の付勢力により、係止部材7が、保護ブラケット10
の垂直背面12に設けられている孔13内に挿入され、
その結果盗難防止用錠5が底板6と一体に結合され、第
1の鍵掛けがなされる。このとき、保護ブラケット10
に設けられている突起部材14と、保護ブラケット支持
部材11に設けられている突起部材15とを鍵16によ
り鍵掛けすれば第2の鍵掛けができる構造となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる盗難
防止用錠の構造では上記盗難防止用錠5における第1の
鍵掛けの解鍵操作及び第2の鍵掛けの破壊等の不正を、
上記盗難防止用鍵5の外部から行なうことができること
から、上記公知の盗難防止用錠の機構では有効な盗難防
止に欠けるものであった。また正当な管理者が扉を開閉
する際には、係止部材7、鍵16が低位置側方にあり、
操作が煩雑である難点があった。
【0006】本発明はかかることに着目してなされたも
ので、前後方向へ回動される開閉式扉を有する自動販売
機の開閉式扉前部に設備されて、該開閉式扉の開放を阻
止する盗難防止装置であって、この盗難防止装置は、鍵
の操作に連動して防護用ブラケットを取付け用ブラケッ
トに対して係脱される閂を防護用ブラケット内に内装せ
しめ、もしも上記鍵が挿入される錠が破壊されると、上
記閂が、上記防護用ブラケットと取付け用ブラケットと
の係合を維持するように動作して、防護用ブラケットの
取付け用ブラケットからの取り外し(離脱)を不能とな
すことで正当な管理者にとっては操作性に勝れ、かつ盗
難防止効果に優れた盗難防止装置の提供を目的とするも
のである。
【0007】また本発明では、錠が破壊されたことによ
り動作した閂の復元動作は、管理者等が保持する特定の
工具を盗難防止装置内へ挿込み操作しないと上記閂を復
元させることができないようにして、上記閂の二次的破
壊を防止し得るようにすると共に、管理者等の特定者に
よっては特定の工具又は鍵を使用することで防護用ブラ
ケットと取付け用ブラケットとの係合を解除することが
できる盗難防止装置の提供を第2の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1では、前後方向へ回動される開閉式
扉を有する自動販売機に固定される取付け用ブラケット
と、該取付け用ブラケットにより嵌合保持されかつ上記
開閉式扉の前部に位置されて、開閉式扉の開放を阻止す
る防護用ブラケットを有する盗難防止装置において、上
記取付け用ブラケットの内部には上下方向に貫通する閂
係合孔を設け、また上記防護用ブラケット内にはシリン
ダ錠と、該シリンダ錠と連結して、上記の閂係合孔に係
脱される閂と、該閂と上記シリンダ錠との連係が解除さ
れたとき、該閂を、上記閂係合孔内に係合するように付
勢する引張りばねを具備せしめた盗難防止装置であるこ
とを特徴としている。
【0009】また請求項2では、前後方向へ回動される
開閉式扉を有する自動販売機に固定される取付け用ブラ
ケットと、該取付け用ブラケットにより嵌合保持されか
つ上記開閉式扉の前部に位置されて、開閉式扉の開放を
阻止する防護用ブラケットを有する盗難防止装置におい
て、上記防護用ブラケット内にはシリンダ錠と、該シリ
ンダ錠と連係しかつ横幅が狭ばめられる括れ部を形成し
た閂を内装し、また上記取付け用ブラケットの内部に
は、上記閂が上下方向に貫通される閂係合孔及び該閂係
合孔に通じかつ上記括れ部が通過し得る閂離脱溝を形成
し、さらに取付け用ブラケットの内底部には、上記閂が
上記錠との連係が外れて自重で降下したとき、上記括れ
部が、上記閂離脱溝と一致しないように閂の降下位置を
規制する閂受け枠を、取付け用ブラケットと一体の底板
面に対して前後動可能に支持せしめこの閂受け枠の後退
時に、該閂受け枠により降下位置が規制されている閂の
位置規制が解けて閂に形成されている形成括れ部を上記
閂離脱溝と一致させることができて閂と取付け用ブラケ
ットとの係合を解除できる盗難防止装置であることを特
徴としている。
【0010】また請求項3では、上記の第2の目的を達
成するために、請求項1に加えて取付け用ブラケット
と、防護用ブラケットとを係合している閂は、取付け用
ブラケットの内部に挿入できる工具により変位させるこ
とが可能であり、この閂の変位により取付け用ブラケッ
トと防護用ブラケットとの係合を解除することができる
盗難防止装置であることを特徴としている。
【0011】また請求項4では、上記第2の目的を達成
するために、請求項2に加えて、取付け用ブラケットの
内部に具備せしめている閂受け枠を取付けブラケット内
部に挿入できる工具又は取付用ブラケットに設けられて
いる第2のシリンダ錠の鍵操作により後退動作すること
ができる盗難防止装置であることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1の実施形態
を、図面に基いて詳細に説明する。
【0013】図1乃至図7に基いて本発明の第1の実施
形態を説明すると、21は自動販売機であって、この自
動販売機21の正面には、ヒンジ22を介して前後方向
へ開閉可能な扉23が設けられており、この扉23には
鍵24により操作することができる第1の錠25が設け
られていて、その鍵24操作で扉23を開放させること
ができるようになっている。
【0014】26は上記自動販売機21の底面に後付け
可能であって上記第1の錠25と併用して扉23の開放
を阻止する本発明の盗難防止装置である。この盗難防止
装置26は、自動販売機21の底面に、その自動販売機
21の内側より取付ねじ27により固定できる取付け用
ブラケット28と、この取付け用ブラケット28に係合
されて、扉23の開放を阻止する防護用ブラケット29
とからなっている。
【0015】取付けブラケット28は、扉23の前面よ
り前方に支出される水平面30と、該水平面30におい
て上下方向に貫通される閂係合孔31とを有し、さらに
取付けブラケット28の側壁36には、工具挿入孔32
が穿設されている。この工具挿入孔32は、第2の錠3
3と連動する閉塞板34によって常時は閉塞されてい
る。
【0016】次に防護用ブラケット29について説明す
るとこの防護用ブラケット29の下部には、前記取付け
ブラケット28に設けられている水平面30の前方支出
端面に重り合う仕切板35及び取付けブラケット28の
側壁36の側面及び下縁に当接される嵌合凹部37を有
し、さらに上記仕切板35には、上記閂係合孔31と対
応する閂案内孔38が上下方向に穿設されている。
【0017】この防護用ブラケット29の正面中央部に
はシリンダ錠39が取付けられている。このシリンダ錠
39に設けられているシリンダ40の背面には、係止突
起41が突設されており、この係止突起41には閂42
の上端に穿設されている係止孔43が係合され、この係
止突起41によって閂42が吊持されている。またこの
閂42の下端部偏心位置には、支軸44が突設されてい
る。このときの閂42の下端は、閂係合孔31内に位置
されることなく閂案内孔38内にのみ位置されている。
閂42の下端縁には、後述する工具を係合させるための
係合溝45が形成されている。
【0018】46は、上記閂42と防護用ブラケット2
9内に設けられているばね係止部47との間で架設され
ている引張りばねからなる付勢手段、48は閂42のガ
イド壁を示す。
【0019】以上が本発明よりなる盗難防止装置の実施
形態であるが、次にその作用について述べる。盗難防止
装置の取付け用ブラケット28は自動販売機21に固定
されており、防護用ブラケット29は、取付け用ブラケ
ット28に対して着脱可能である。そこで図3で示すよ
うに、自動販売機21の扉23を閉塞した後、防護用ブ
ラケット29の下端部に形成されている嵌合凹部37内
に取付け用ブラケット28の前方支出端を嵌合させ次い
でシリンダ錠39内に挿入される鍵の操作によりシリン
ダー40を約180度回動すると、このシリンダー40
の半回転により係止突起41が最下位置に達しこのため
閂42の下端部は取付け用ブラケット28に設けられて
いる閂係合孔31内に侵入される。このために、防護用
ブラケット29は、閂42を介して取付け用ブラケット
28に係止され、これによって防護用ブラケット29を
取付け用ブラケット28から取外すことができなくな
り、このため扉23の開放が阻止できる。防護用ブラケ
ット29を取付け用ブラケット28から取り外して扉2
3を開けたい場合はシリンダ錠39を鍵により元の位置
に戻せば閂42は引き上げられ、該閂42と閂係合孔3
1との係合が解けるために、防護用ブラケット29を取
付け用ブラケット28より取り外すことができる。
【0020】そこで防護用ブラケット29が取付け用ブ
ラケット28に係止されて、扉23の開放が阻止されて
いるとき、自動販売機内の商品又は現金等を盗もうとす
る者によって、防護用ブラケット29を取付け用ブラケ
ット28から取外すための不正行為としてシリンダ錠3
9のシリンダ40が防護用ブラケット29から取り外
し、(破壊)されると、シリンダ40の係止突起41が
閂42の係止孔43から外れる。このため、閂42は、
その吊持力が開放されるために図6で示すように、引張
りばね46による下方斜め方向への引張り作用により変
位し、支軸44が仕切板35に当接し、閂42の必要以
上の降下が規制されると同時に閂42の下端部は、閂係
合孔31内で係合位置される。
【0021】従って閂42の上端部はシリンダ錠39の
取付穴よりも横方向へ位置がずれるため、シリンダ40
を取り除いても、閂42をシリンダ錠取付穴外部から不
正操作することができず、閂42が取付け用ブラケット
28と防護用ブラケット29との間で係止されたままが
維持されるためにシリンダ錠が破壊されても防護用ブラ
ケット29の取り外しができず、これによって不正者に
よる扉23の開放ができず有効な盗難防止状態が維持さ
れる。
【0022】かくしてシリンダ錠39が破壊されている
防護用ブラケット29を、例えば正規の管理者等によっ
て取付け用ブラケット28から取り外すときは、その管
理者が携帯する鍵によって、第2の錠33を操作して、
閉塞板34を図3で示す位置より図7で示す実線位置へ
反時計方向へ回動する。これによって取付け用ブラケッ
ト28の側壁に設けられている工具挿入孔32が開口す
る。
【0023】そこでこの工具挿入孔32から図8で示さ
れているL字状の工具49を挿入し、この工具先端を閂
42の下縁に形成されている係合溝45内に係合させ、
その閂42を、引張りばね46の弾圧力に抗し、さらに
支軸44を支点として図6において時計方向に回動させ
る。これによって閂42の上端部に設けられている係止
孔43をシリンダ錠39が取り外されている開口50を
透して見ることができので、この開口50から閂42の
係止孔43内にドライバー等の適宜工具を挿入して、そ
の閂42を引張りばね46の弾圧力に抗して引き上げれ
ば、閂42の下端部と取付け用ブラケット28に設けら
れている閂係合孔31との係止が外れるので、防護用ブ
ラケット29を取付け用ブラケット28より取り外すこ
とができる。
【0024】従って扉23に設けられている第1の錠2
5を解錠すれば、自動販売機の扉23を開くことができ
る。
【0025】以上のように、この第1の実施形態の盗難
防止装置によれば、閂42によって取付けブラケット2
8に係止保持される防護用ブラケット29に設けられて
いるシリンダ錠39が破壊されたとしても、取付けブラ
ケット28に防護用ブラケット29を係止する閂42を
盗難防止装置の外部から操作することはできない構造と
なっているために、盗難防止装置におけるシリンダ錠が
破壊されても防護用ブラケット29を取付けブラケット
28から取り外すことはできず、これによって自動販売
機内商品又は現金等の盗難が有効に防止できる。
【0026】次に図9乃至図14において、本発明の第
2の実施形態を説明するが、本実施形態と前記第1の実
施形態と同一又は同一機能を有する構成部材について
は、同一符号を付してその構成部材の詳細説明は省略す
る。
【0027】防護用ブラケット29の内部に設けられて
いる閂42の左右両側辺縁には、互いに内方向へ切欠さ
れた一対の切欠部51による括れ部52が形成されてい
る。また取付け用ブラケット28の水平面30に形成さ
れている閂係合孔31の正面方向には、上記閂42に設
けられている括れ部52を通過させることができる閂離
脱溝53が上記の閂係合孔31に連通形成されている。
【0028】54は、取付け用ブラケット28の底面に
取付けねじ58によって固定される底板59上に突設せ
しめているピン等からなる案内部材60によりその取付
け用ブラケット28の前後方向に摺動可能に支持されて
いる閂受け枠であって、この閂受け枠54の先端部に
は、閂受け部55が一体形成されている。またこの閂受
け枠54はコイルばね56の引張り作用によって、前方
向へ引張られており、この位置で閂受け部55は閂42
の直下に位置されている。またこの閂受け枠54の側面
には、工具係止孔57が穿設されている。
【0029】次にその作用について述べると、自動販売
機21の扉23を閉塞した後防護用ブラケット29の下
端部に形成されている嵌合凹部37内に取付け用ブラケ
ット28の前方支出端を嵌合させ、次いでシリンダ錠3
9内に挿入される鍵の操作によりシリンダー40を約1
80度回動すると、このシリンダ40の半回転により係
止突起41が最下位置に達し、このため閂42の下端部
は取付け用ブラケット28に設けられている閂係合孔3
1内に侵入される。このために、防護用ブラケット29
は、閂42を介して取付け用ブラケット28に係止さ
れ、これによって防護用ブラケット29を取付け用ブラ
ケット28から取外すことができなくなり、このため扉
23の開放が阻止できる。防護用ブラケット29を取付
け用ブラケット28から取り外して扉23を開けたい場
合は、シリンダ錠39を鍵により元の位置に戻せば閂4
2は引き上げられ、該閂42と閂係合孔31との係合が
解けるために、防護用ブラケット29を取付け用ブラケ
ット28より取り外すことができる。
【0030】そこで防護用ブラケット29が取付け用ブ
ラケット28に係止されて、扉23の開放が阻止されて
いるとき、自動販売機内の商品又は現金等を盗もうとす
る者によって、防護用ブラケット29を取付け用ブラケ
ット28から取外すための不正行為として、シリンダ錠
39のシリンダ40が防護用ブラケット29から取り外
し(破壊)されると、シリンダ40の係止突起41が閂
42の係止孔43から外れるために、閂42はその自重
により落下し、閂42の下端が閂受け部55で受け止め
られる。
【0031】従って、この閂42により、防護用ブラケ
ット29と取付け用ブラケット28との係止が以然とし
て維持されているために、シリンダ錠が破壊されても防
護用ブラケット29の取り外しができず、これにより不
正者による扉23の開放ができず有効な盗難防止状態が
維持される(図11参照)。
【0032】かくしてシリンダ錠39が破壊されている
防護用ブラケット29を、例えば正規の管理者等によっ
て取付け用ブラケット28から取り外すときは、その管
理者が携帯するL字形状の工具61の先端を、取付け用
ブラケット28の側壁に設けられている工具挿入孔57
から取付け用ブラケット28内に挿入し、該工具61の
先端を、閂受け枠54に設けられている工具係止孔57
内に差し込み、次いでこの工具により閂受け枠54を取
付け用ブラケット28の後方へコイルばね56の引張り
力に抗して後退動作させると、閂42の下縁を受けてい
た閂受け部55も後方へ移動されるため、閂受け部55
による閂42の受けが外れる。このため、閂42は、自
重によって完全降下する(図13参照)。
【0033】この閂42の完全降下時には、図14に示
すように閂42の左右両側縁に形成されている括れ部5
2が取付け用ブラケット28の水平面30に形成されて
いる閂離脱溝53と一致するために、閂42の括れ部5
2を、閂離脱溝53に沿って取付け用ブラケット28の
前方へ移動させることができるので、防護用ブラケット
29を、取付け用ブラケット28の前方へ引いて、取付
け用ブラケット28から取り外すことができる。
【0034】従って、この第2の実施形態の盗難防止装
置においても上記第1の実施形態と同様に、シリンダ錠
が破壊されても、特定の管理者であれば、防護用ブラケ
ット29を取付け用ブラケット28から取り外すことが
できる。
【0035】上記第2の実施形態では、閂受け枠54の
後退移動は、工具61を工具係止孔57内へ挿入して、
この工具61を操作することで可能であるが、これとは
別に例えば図15、図16に示すように閂受け部55
を、第2のシリンダ錠62のシリンダ63と結合させ
て、第2のシリンダ錠62を特定の鍵の操作で回動させ
れば、その閂受け部55が図17で示すように下方へ傾
斜し、その結果、閂受け部55に受け止められている閂
42が、さらに降下して、閂42に設けられている括れ
部52が、取付け用ブラケット28の閂離脱溝53と一
致させて、閂42と取付け用ブラケット28との係止を
解除するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明の盗難防止装置によ
れば、該盗難防止装置のシリンダ錠が破壊されても取付
け用ブラケットと防護用ブラケットとを係合維持してい
る閂を不正操作することはできず、このため、防護用ブ
ラケットを取付け用ブラケットから取り外すことはでき
ず、これにより自動販売機の扉を不正開放することはで
きず盗難防止効果に優れるものである。
【0037】また盗難防止装置を管理する者にあっては
特定の工具又は鍵を使用して、取付け用ブラケットと防
護用ブラケットとを係合維持している閂を、その係合を
解除するように操作することができ、これによってシリ
ンダ錠が破壊されても、管理者であれば防護用ブラケッ
トを取付け用ブラケットから取り外すことが容易であ
る。更に本発明によれば、盗難防止装置のシリンダ錠3
9が自動販売機の前面に配設されているため、自動販売
機の管理者にとり通常の扉の開閉時において操作が容易
にでき、商品の補充、金銭回収の作業性が阻害されるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明よりなる盗難防止装置の取付け状態を示
す自動販売機の斜視図。
【図2】本発明よりなる盗難防止装置の実施形態を示し
た一部切裁正面図。
【図3】図2の内部構造を示す断面説明図。
【図4】本発明よりなる盗難防止装置のロック状態を示
す一部切裁正面図。
【図5】図4の内部構造を示す断面説明図。
【図6】本発明よりなる盗難防止装置のシリンダ錠が破
壊された状態を示した一部切裁正面図。
【図7】図6の内部構造を示す断面説明図。
【図8】本発明よりなる盗難防止装置の防護用ブラケッ
トを取り外すために使用する工具の説明図。
【図9】本発明よりなる盗難防止装置の他の実施形態を
示した背面図。
【図10】図9における内部構造を示す断面説明図。
【図11】図9に示した盗難防止装置のシリンダ錠破壊
時の内部説明図。
【図12】図9に示した盗難防止装置の防護用ブラケッ
ト取り外し時の動作説明図。
【図13】図9に示した盗難防止装置の防護用ブラケッ
ト取り外し時の内部構造説明図。
【図14】図13の要部正面図。
【図15】閂受け部の他の実施形態を示した一部切裁正
面図。
【図16】図15の内部構造を示す断面説明図。
【図17】図15に示す閂受け部の動作説明断面図。
【図18】従来の盗難防止装置の説明図。
【符号の説明】
21…自動販売機 22…ヒンジ 23…扉 24…鍵 25…第1の錠 26…盗難防止装置 27…取付ねじ 28…取付け用ブラ
ケット 29…防護用ブラケット 30…水平面 31…閂係合孔 32…工具挿入孔 33…第2の錠 34…閉塞板 35…仕切板 36…側壁 37…嵌合凹部 38…閂案内孔 39…シリンダ錠 40…シリンダ 41…係止突起 42…閂 43…係止孔 44…支軸 45…係合溝 46…引張りばね
(付勢手段) 47…ばね係止部 48…ガイド壁 49…工具 50…開口 51…切欠部 52…括れ部 53…閂離脱溝 54…閂受け枠 55…閂受け部 56…コイルばね 57…工具係止孔 58…取付ねじ 59…底板 60…案内部材 61…工具 62…第2のシリン
ダ錠 63…シリンダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向へ回動される開閉式扉を有する
    自動販売機に固定される取付け用ブラケット(28)
    と、該取付け用ブラケット(28)により嵌合保持され
    かつ上記開閉式扉の前部に位置されて、開閉式扉の開放
    を阻止する防護用ブラケット(29)を有する盗難防止
    装置(26)において、上記取付け用ブラケット(2
    8)の内部には、上下方向に貫通する閂係合孔(31)
    を設け、また上記防護用ブラケット(29)内にはシリ
    ンダ錠(39)と、該シリンダ錠(39)と連係して、
    上記の閂係合孔(31)に係脱される閂(42)と、該
    閂(42)と上記シリンダ錠(39)との連係が解除さ
    れたとき、該閂(42)を、上記閂係合孔(31)内に
    係合するように付勢する引張りばね(46)を具備せし
    めたことを特徴とする盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 前後方向へ回動される開閉式扉(23)
    を有する自動販売機(21)に固定される取付け用ブラ
    ケット(28)と、該取付け用ブラケット(28)によ
    り嵌合保持されかつ上記開閉式扉(23)の前部に位置
    されて、開閉式扉(23)の開放を阻止する防護用ブラ
    ケット(29)を有する盗難防止装置(26)におい
    て、上記防護用ブラケット(29)内にはシリンダ錠
    (39)と、該シリンダ錠(39)と連係しかつ横幅が
    狭ばめられる括れ部(52)を形成した閂(42)を内
    装し、また上記取付け用ブラケット(28)の内部に
    は、上記閂(42)が上下方向に貫通される閂係合孔
    (31)及び該閂係合孔(31)に通じかつ上記括れ部
    (52)が通過し得る閂離脱溝(53)を形成し、さら
    に取付け用ブラケット(28)の内底部には、上記閂
    (42)が上記シリンダ錠(39)との連係が外れて自
    重で降下したとき、上記括れ部(52)が、上記閂離脱
    溝(53)と一致しないように閂(42)の降下位置を
    規制する閂受け枠(54)を、取付け用ブラケット(2
    8)と一体の底板(59)面に対して前後動可能に支持
    せしめこの閂受け枠(54)の後退時に、該閂受け枠
    (54)により降下位置が規制されている閂(42)の
    位置規制が解けて閂(42)に形成されている形成括れ
    部(52)を上記閂離脱溝(53)と一致させることが
    できて閂(42)と取付け用ブラケット(28)との係
    合を解除できることを特徴とする盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の盗難防止装置において、
    取付け用ブラケット(28)と、防護用ブラケット(2
    9)とを、係合している閂(42)は、取付け用ブラケ
    ット(28)の内部に挿入できる工具(49)により変
    位させることが可能であり、この閂(42)の変位によ
    り取付け用ブラケット(28)と防護用ブラケット(2
    9)との係合を解除することができることを特徴とする
    盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の盗難防止装置において、
    取付け用ブラケット(28)の内部に具備せしめている
    閂受け枠(54)を取付け用ブラケット(28)内部に
    挿入できる工具(61)又は該取付け用ブラケット(2
    8)に設けられている第2のシリンダ錠の鍵操作により
    後退動作することができることを特徴とする盗難防止装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009276945A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置

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JP2009276945A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置

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