JPH10121783A - 墓基礎 - Google Patents

墓基礎

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JPH10121783A
JPH10121783A JP27647696A JP27647696A JPH10121783A JP H10121783 A JPH10121783 A JP H10121783A JP 27647696 A JP27647696 A JP 27647696A JP 27647696 A JP27647696 A JP 27647696A JP H10121783 A JPH10121783 A JP H10121783A
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grave
foundation
grave foundation
pedestal
gravestone
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JP27647696A
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Mitsumasa Ueda
光政 植田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のコンクリート製墓基礎では避けられな
かった土中の水分吸収による墓石の表面の艶の喪失を防
止するとともに、墓建立作業の効率を高め、また墓の傾
斜を簡単に修正できる墓基礎を提供すること。 【解決手段】 墓石の台座10の下に設置する墓基礎を、
プラスチック製墓基礎本体1の上面に砂を付着した構造
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、墓の基礎に関する
ものであり、さらに詳しくは、とくに石製の墓の基礎と
して好適に用いられる、軽量で運搬・設置が容易な墓基
礎に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、新規に墓を建立する際には、墓石
自体の重量によって墓が傾くことを防止する等のため、
墓地にブロックや型枠を用いてコンクリート製の強固な
基礎を築き、この基礎の上に墓石を設置していた。この
基礎の中央部には、遺骨を納める方形の空間が設けられ
るのが一般的であり、地方によってはこの空間の下方に
さらにコンクリート製の箱などを埋設して納骨室として
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンク
リートは土中の水分を吸収しやすいため、コンクリート
製の基礎が吸収した水分が墓石にまで及び、墓石の表面
の艶が早い時期に失われてしまうという欠点がある。近
年、国内産の石材に代わって価格の安い中国産の石材が
主流になりつつあるが、この中国産の石材はとくに水分
に弱く、表面の艶が失われるのが早い。
【0004】また、コンクリートで一体化された基礎は
きわめて強固ではあるが、ブロックを組み上げたり型枠
を組んでコンクリートを打設したりするためには相当の
人手と時間を要するし、コンクリートが十分に乾燥する
までにはさらに長時間を要する。したがって、墓の建立
地が遠方である場合には、このような基礎の構築作業と
墓石の設置作業とを分けて、二日掛かりで建立作業を行
わなければならないことも多く、作業効率の低下やコス
ト高を招いていた。
【0005】さらに、軟弱地盤地においては墓の建立か
らわずかに3年程度で基礎自体が傾斜してしまうことが
あるし、地震等の外的負荷によって基礎自体が傾斜した
り割れてしまうこともあるが、前述のような基礎では、
傾斜等を修正するためにまず墓石を解体してから基礎自
体を構築し直す必要があり、相当な労力と時間及び費用
を要していた。とくに建立から相当年数を経過した古い
墓石では、経年劣化により墓石の表面が脆くなっている
ので、修正作業に耐えられずに破損し易い。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、こ
のような従来のコンクリート製墓基礎の欠点を解消する
ことができる新規な墓基礎について鋭意検討した結果、
本発明を開発したのである。すなわち、上面に砂を付着
したプラスチック製墓基礎である。
【0007】また、ほぼ中央部に納骨用の穴を設け、上
面に砂を付着した厚板状の強化プラスチック製墓基礎で
ある。
【0008】ここで、墓基礎の上面に砂を付着させるの
は、墓基礎と、その上部に載置した墓の底部とを接合す
るために用いるセメントモルタルの接合力を高めるため
である。なお、付着させる砂には、レキ、粗砂、細砂、
微砂のいずれも使用しうる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る墓基礎を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明に係る墓基礎の上に墓石を
載置する状態を示す斜視図である。この図に示されるよ
うに、本発明に係る墓基礎の本体1は、その外周が墓石
の台座10と同一か、これより大きな厚板状に形成するの
が望ましい。墓基礎本体1の大きさを台座10の大きさ以
上に形成するのは、墓石を載置したときの安定を図るた
めと、後述のように台座10と墓基礎本体1とをセメント
モルタルを用いて接着結合する際の便宜を図るためであ
る。なお、墓石の台座10の大きさは地方によって異なる
ので、墓基礎本体1の大きさは台座10の大きさに応じて
適宜調整されることになる。また、墓基礎本体1の厚み
も、墓石の重量に耐えられるように、台座10の大きさに
応じて適宜選択される。例えば、岡山県地方では1m四方
の台座10が一般的に用いられるので、墓基礎本体1は、
その一辺を1m以上、厚みを10cm程度に形成するとよい。
【0011】墓基礎本体1のほぼ中央部には、遺骨を納
めるための納骨用穴2を設けるのが一般的である。この
納骨用穴2の形状は、図1に示される方形のものに限ら
ず、円形や、隅丸方形等のいかなる形状をも採用しう
る。なお、場合によっては納骨用穴2を設けない平板状
の基礎としてもよい。平板状のものは、内部に物を収容
する空間を必要としない記念碑や彫刻物の基礎として好
適である。
【0012】墓基礎本体1は、ガラス繊維強化樹脂(FR
P)に代表される強化プラスチック製とするのが好まし
く、例えば、発泡スチロールや発泡ポリエチレン等の発
泡板や樹脂板を芯材に用いて、その全面にガラス繊維混
入不飽和ポリエステル樹脂を塗布して硬化させることに
より製作される。その他、墓基礎本体1の素材としては
硬質塩化ビニル、ABS樹脂、高密度ポリエチレン(HDP
E)、ポリカーボネート樹脂等も使用することができ
る。このようにして得られた墓基礎は、前述の1m四方
程度の大きさに形成した場合にも総重量が約7kg程度と
非常に軽量になるため、一人の作業員によってきわめて
容易に設置作業を行うことが可能となる。さらに、強化
プラスチックを用いたことで、耐水性に優れるとともに
十分な強度を有する墓基礎が得られるのである。
【0013】墓基礎本体1の上面には墓石の台座10との
接着剤となるセメントモルタルの接合性を高めるべく砂
を付着する。この付着作業は、例えば、墓基礎本体1を
ガラス繊維混入不飽和ポリエステル樹脂製とした場合に
は、墓基礎本体1上面の樹脂が硬化する前に砂を適当量
散布することにより行えばよいし、墓基礎本体1を硬質
塩化ビニル製とした場合には、上面に砂を散布した後に
テトラヒドロフラン(THF)等の溶剤やトーチを用いて
表面を溶かして付着させればよい。なお、砂は、墓基礎
本体1上面全体に付着させる必要はなく、墓石の台座10
との接合面、すなわち墓基礎本体1の上面周辺部のみに
付着させれば足りる。
【0014】図2は、本発明に係る墓基礎を分割可能に
形成した場合の斜視図である。この例では、墓基礎本体
1に納骨用穴2を設けるとともに、墓基礎本体1を前側
本体1aと後側本体1bとに2分割して、各本体をジョイ
ント3により接合するように構成している。墓基礎本体
1a,1bが墓石の台座10とセメントモルタルで接合され
ること、及び埋設した墓基礎本体にはその周囲に土圧が
かかることから、ジョイント3を使用しなくても墓基礎
本体1a,1bが分離してしまうことはないが、ジョイン
ト3を用いて一体化を図ることでより強固な墓基礎とな
る。このジョイント3は金属製としてもよいが、腐蝕を
防ぐという意味からは本体と同じ強化プラスチック製と
するのが望ましい。なお、墓基礎1の分割方式は図2に
示されるような前後2分割に限定されるものではなく、
図3に示されるような対角線で2分割してもよいし、場
合によっては3以上に分割してもよい。
【0015】図4は、図2の墓基礎本体1a,1bに墓石
の台座10のみを載置した状態を示す平面図である。この
図に示されるように、墓石の台座10は俗に四ツ目石と呼
ばれる4本の角柱を組み合わせて形成される。
【0016】図5は、中央部に納骨用穴2を設けた墓基
礎本体1に、上部が開口した箱状の納骨室4を組み付け
た状態を示す斜視図である。地方によっては一つの墓に
幾人分もの遺骨を納めることがあり、従来は墓下にコン
クリート製の升を埋設したりコンクリートブロックを組
んで広い納骨室を形成するなどしていた。本発明に係る
墓基礎1に挿入される納骨室4は、従来の前記コンクリ
ート製等の納骨室に代わるものであり、墓基礎1と同様
にプラスチックにより形成され、納骨用穴2に内接する
ように挿入される。この際、納骨室4の上縁が納骨用穴
2の内側で自由動するように設置することにより、納骨
室4のみが多少沈降しても墓基礎本体1と分離すること
を防ぐことができるし、墓基礎本体1が傾斜した場合に
も納骨室4の破損を防ぐことができる。
【0017】また、プラスチック製の前記納骨室4で
は、従来のコンクリート製の納骨室と異なり、土中水分
の毛細管吸収による結露や間隙からの雨水・昆虫等の侵
入を防ぐことができる。また、納骨室4の内壁を滑らか
に形成することができるので、内壁に釈迦の図や経文、
梵字等を描いたり転写したりすることも可能となる。し
たがって、長期間にわたって豪華で美しい納骨室とする
ことができるのである。
【0018】本発明に係る墓基礎を用いて墓を建立する
には、まず、墓の建立場所を本発明の墓基礎本体1を埋
設することができる程度の大きさに掘削排土して穴を形
成し、この穴の中に墓基礎本体1を水平に設置する。次
に、墓基礎本体1の上部に墓石の台座10を載置し(図4
参照)、セメントモルタルを用いて両者を固定する。セ
メントモルタルは、墓基礎本体1の上面に台座10を載置
する前にあらかじめ塗布しておいてもよいし、台座10を
載置した後に台座10の内外周に寄せ盛りして墓基礎本体
1との接合を図ってもよい。墓基礎本体1と台座10を接
合した後に、周囲の土を埋め戻して台座10のみを露出さ
せ、さらに台座10の上に墓石を組み上げて墓が完成す
る。なお、納骨室4を用いる場合には、墓基礎本体1埋
設用の穴を掘る際に併せて納骨室4埋設用の穴を掘って
おき、墓基礎本体1とともに、あるいは台座10を載置し
た後に納骨室4を納骨用穴2内に挿入設置する。
【0019】このようにして設置された墓基礎は、本体
がプラスチック製のために腐蝕せず、半永久的にその形
状を保持することができる。また台座10とも一体化され
てさらに強固な墓基礎となる。そのため、軟弱地盤地や
地震等の外的負荷のために墓が傾斜した場合には、沈降
側の墓基礎本体1を土中より掘り出し、墓基礎本体1の
下にジャッキ等を挿入して墓基礎ごと持ち上げることに
より、きわめて簡単に墓の傾斜を修正することができ
る。
【0020】
【発明の効果】プラスチック製の本発明に係る墓基礎
は、土中の水分を全く吸収しないので、墓石に水分を及
ぼすことがなく、したがって、墓石の表面の艶を長期間
にわたって保持することができる。
【0021】また、本発明に係る墓基礎は軽量であるた
め、わずかに一人の作業員によっても墓基礎の運搬・設
置作業をきわめて容易に行うことができる。そのため、
墓建立の作業効率を格段に向上させることができるとと
もに、墓の建立コストを低く抑えることができる。
【0022】さらに、強化プラスチックを用いた本発明
に係る墓基礎はきわめて強固であるので、コンクリート
製の基礎に比して破損のおそれが少なく、また、基礎全
体が一体化されているので、軟弱地盤等により基礎自体
が傾斜した場合も墓石を解体することなくジャッキ等を
用いて簡単に修正することができる。
【0023】なお、本発明に係る墓基礎は、一般の墓の
基礎としてのみならず、記念碑や彫刻物の基礎としても
使用することができ、応用範囲は広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】墓基礎の上に墓石を載置する状態を示す斜視図
である。
【図2】墓基礎本体を分割可能に形成した一例を示す斜
視図である。
【図3】墓基礎本体を分割可能に形成した他の例を示す
斜視図である。
【図4】図2の墓基礎本体に墓石の台座のみを載置した
状態を示す平面図である。
【図5】中央部に納骨用穴を設けた墓基礎本体に、上部
が開口した箱状の納骨室を組み付けた状態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 墓基礎本体 1a 前側墓基礎本体 1b 後側墓基礎本体 2 納骨用穴 3 ジョイント 4 納骨室 10 台座

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に砂を付着したプラスチック製墓基
    礎。
  2. 【請求項2】 ほぼ中央部に納骨用の穴を設け、上面に
    砂を付着した厚板状の強化プラスチック製墓基礎。
JP27647696A 1996-10-18 1996-10-18 墓基礎 Pending JPH10121783A (ja)

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JP27647696A JPH10121783A (ja) 1996-10-18 1996-10-18 墓基礎

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JP27647696A JPH10121783A (ja) 1996-10-18 1996-10-18 墓基礎

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JPH10121783A true JPH10121783A (ja) 1998-05-12

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JP (1) JPH10121783A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7289585B1 (ja) * 2023-03-27 2023-06-12 合資会社沖縄関ケ原石材 石材墓

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