JPH10121701A - 薄 畳 - Google Patents
薄 畳Info
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- JPH10121701A JPH10121701A JP27643196A JP27643196A JPH10121701A JP H10121701 A JPH10121701 A JP H10121701A JP 27643196 A JP27643196 A JP 27643196A JP 27643196 A JP27643196 A JP 27643196A JP H10121701 A JPH10121701 A JP H10121701A
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- JP
- Japan
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- tatami
- tatami mat
- thickness
- thin
- synthetic resin
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- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】本発明の薄畳は、合成樹脂板、合板、単板
および木質繊維板よりなる群から選ばれる少なくとも一
種類の板材から形成される畳床の少なくとも一方の面に
木炭シートを配すると共に、畳床の表面が畳表で覆われ
てなり、かつ該畳の厚さが25mm以下であることを特徴
とする。 【効果】本発明によれば、25mm以下であるにも拘わら
ずそり、収縮などが生じにくい。
および木質繊維板よりなる群から選ばれる少なくとも一
種類の板材から形成される畳床の少なくとも一方の面に
木炭シートを配すると共に、畳床の表面が畳表で覆われ
てなり、かつ該畳の厚さが25mm以下であることを特徴
とする。 【効果】本発明によれば、25mm以下であるにも拘わら
ずそり、収縮などが生じにくい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、和室の敷き込み畳ある
いはフローリング床等に置くのに適した薄畳に関する。
いはフローリング床等に置くのに適した薄畳に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生活の洋風化に伴い、畳を用いた和
室の比率は近年は漸減傾向にある。特にフローリングの
普及により、従来のような畳および和室の利用が減少し
ている。また、省エネルギー、暖房効率の向上という観
点から高気密高断熱住宅が急速に普及するに至ってい
る。
室の比率は近年は漸減傾向にある。特にフローリングの
普及により、従来のような畳および和室の利用が減少し
ている。また、省エネルギー、暖房効率の向上という観
点から高気密高断熱住宅が急速に普及するに至ってい
る。
【0003】さらに、主に高齢者を主体として床段差の
少ない住宅(バリアフリー住宅)への要求が高まってい
る。こうした中で従来のようにわら材でできた分厚い畳
を用いるのに様々な困難が生じている。例えば、わら材
の吸湿性および保湿性の良さが災いして、黴およびダニ
が発生したり、さらにこうしたわら床の畳は悪臭の発生
原因ともなっている。
少ない住宅(バリアフリー住宅)への要求が高まってい
る。こうした中で従来のようにわら材でできた分厚い畳
を用いるのに様々な困難が生じている。例えば、わら材
の吸湿性および保湿性の良さが災いして、黴およびダニ
が発生したり、さらにこうしたわら床の畳は悪臭の発生
原因ともなっている。
【0004】このため、天然素材であるわら材を用いず
に発泡合成樹脂等で畳床を形成した建材畳が広く使用さ
れるようになってきている。こうした建材畳の場合は、
ダニの発生に対しては極めて高い効果がある。
に発泡合成樹脂等で畳床を形成した建材畳が広く使用さ
れるようになってきている。こうした建材畳の場合は、
ダニの発生に対しては極めて高い効果がある。
【0005】しかしながら、こうした建材畳の畳床は空
気流通性がなく、防臭性に関しては従来のわら材からな
る畳床よりも劣るという問題がある。また、建材畳で
は、その構成部材の物性の限界と、縫製を主とした製造
上の限界により25mmより薄くすることは極めて困難で
あった。
気流通性がなく、防臭性に関しては従来のわら材からな
る畳床よりも劣るという問題がある。また、建材畳で
は、その構成部材の物性の限界と、縫製を主とした製造
上の限界により25mmより薄くすることは極めて困難で
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように住宅の高気密高断熱化が主流になるにつれて、こ
うした高気密高断熱住宅で使用する畳には、防湿性およ
び防臭性が要求されるようになってきている。
ように住宅の高気密高断熱化が主流になるにつれて、こ
うした高気密高断熱住宅で使用する畳には、防湿性およ
び防臭性が要求されるようになってきている。
【0007】また、昨今、我が国でも高齢者あるいは身
体に障害を有する人々がより快適に生活するために住宅
のありかたが見直されつつあり、こうした高齢者あるい
は身体に障害を有する人々にとっては室内の畳によって
生ずる床段差が通常の生活をする上で大きな障害になっ
ていることが指摘されている。
体に障害を有する人々がより快適に生活するために住宅
のありかたが見直されつつあり、こうした高齢者あるい
は身体に障害を有する人々にとっては室内の畳によって
生ずる床段差が通常の生活をする上で大きな障害になっ
ていることが指摘されている。
【0008】こうした要請から、段差の少ないバリアフ
リー住宅が注目されているが、このようなバリアフリー
住宅であっても依然として従来の厚さの畳が使用されて
いる。
リー住宅が注目されているが、このようなバリアフリー
住宅であっても依然として従来の厚さの畳が使用されて
いる。
【0009】また、最近の住宅ではフローリング床に人
気があり、畳を敷いた和室のない住宅もある。しかしな
がら、我々日本人の生活習慣から、フローリング床に直
接座り込むことには抵抗がある人が多く、フローリング
床としたにも拘わらず、例えばフローリング床のリビン
グダイニングの一角に畳を敷くという新たな習慣も生ま
れつつある。こうした場合に使用される畳は、従来の和
室で用いられる畳とはまた別の感覚で扱われており、従
来の和室というよりはむしろ固定された厚手の絨毯のよ
うな感覚で扱われるが、こうした用途に適合する畳は存
在しない。
気があり、畳を敷いた和室のない住宅もある。しかしな
がら、我々日本人の生活習慣から、フローリング床に直
接座り込むことには抵抗がある人が多く、フローリング
床としたにも拘わらず、例えばフローリング床のリビン
グダイニングの一角に畳を敷くという新たな習慣も生ま
れつつある。こうした場合に使用される畳は、従来の和
室で用いられる畳とはまた別の感覚で扱われており、従
来の和室というよりはむしろ固定された厚手の絨毯のよ
うな感覚で扱われるが、こうした用途に適合する畳は存
在しない。
【0010】上記のように防臭性がありかつ薄い畳が必
要とされているにも拘わらず、こうした畳がなかったの
は、主として畳床の形態保持性にある。即ち、畳の厚さ
の大部分は畳床の厚さであり、これを薄くすることによ
り薄い畳を形成することができる。しかしながら、畳は
い草からなる畳表で覆われた畳の表面と、裏面とでは湿
度、温度等の条件が著しく異なる。このため、畳床を単
に薄くしただけでは、畳にそりが生じたり、さらに畳全
体が収縮するという問題を生ずる。従来から使用されて
いる畳の厚さは、長期間の使用によっても上記のような
畳の変形を生じさせないためには妥当な厚さであり、こ
の厚さを薄くするためには畳が敷設される環境を考慮す
る必要がある。
要とされているにも拘わらず、こうした畳がなかったの
は、主として畳床の形態保持性にある。即ち、畳の厚さ
の大部分は畳床の厚さであり、これを薄くすることによ
り薄い畳を形成することができる。しかしながら、畳は
い草からなる畳表で覆われた畳の表面と、裏面とでは湿
度、温度等の条件が著しく異なる。このため、畳床を単
に薄くしただけでは、畳にそりが生じたり、さらに畳全
体が収縮するという問題を生ずる。従来から使用されて
いる畳の厚さは、長期間の使用によっても上記のような
畳の変形を生じさせないためには妥当な厚さであり、こ
の厚さを薄くするためには畳が敷設される環境を考慮す
る必要がある。
【0011】本発明は、上記のような畳に関する実状を
薄く、かつ変形することがなく、さらに防臭性のある畳を
提供することを目的としている。
薄く、かつ変形することがなく、さらに防臭性のある畳を
提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の薄畳は、合成樹
脂板、合板、単板および木質繊維板よりなる群から選ば
れる少なくとも一種類の板材から形成される畳床の少な
くとも一方の面に木炭シートを配すると共に、畳床の表
面が畳表で覆われてなり、かつ該畳の厚さが25mm以下
であることを特徴としている。
脂板、合板、単板および木質繊維板よりなる群から選ば
れる少なくとも一種類の板材から形成される畳床の少な
くとも一方の面に木炭シートを配すると共に、畳床の表
面が畳表で覆われてなり、かつ該畳の厚さが25mm以下
であることを特徴としている。
【0013】さらに、この薄畳の畳床を形成する素材で
ある合成樹脂板は、中空積層体または発泡合成樹脂板で
あることが好ましい。
ある合成樹脂板は、中空積層体または発泡合成樹脂板で
あることが好ましい。
【0014】
【作用】本発明者は、畳に関する上述した実状に鑑み
て、薄い畳を製造すべく検討した結果、まず畳床を合成
樹脂板、合板、単板および木質繊維板のいずれか、また
は、これらを組み合わせて使用して形成すること、そし
て、この畳床の表面の少なくともいずれか一方に木炭シ
ートを配置すると共に、表面を畳表で覆うことにより、畳
全体の厚さを25mm以下とすることができることを見い
だした。そして、本発明の畳は、上記のように25mm以下
であるにも拘わらず、畳床形成する素材および畳床の少
なくとも一方の面に木炭シートを配置することにより畳
のそりの発生あるいは変形を防止できるのである。
て、薄い畳を製造すべく検討した結果、まず畳床を合成
樹脂板、合板、単板および木質繊維板のいずれか、また
は、これらを組み合わせて使用して形成すること、そし
て、この畳床の表面の少なくともいずれか一方に木炭シ
ートを配置すると共に、表面を畳表で覆うことにより、畳
全体の厚さを25mm以下とすることができることを見い
だした。そして、本発明の畳は、上記のように25mm以下
であるにも拘わらず、畳床形成する素材および畳床の少
なくとも一方の面に木炭シートを配置することにより畳
のそりの発生あるいは変形を防止できるのである。
【0015】畳床に木炭を埋設することは特開平8−1
3754号公報および特開平8-13753号公報に開
示されているが、いずれも畳床に備長炭のような固形炭
素が使用されており、いずれも防臭を目的として固形の
木炭を使用しているため、畳の厚さを薄くすることはで
きない。また、実開昭58-123141号には、畳床
内部に活性炭繊維シートを積層する改良畳が開示されて
いるが、防臭およびダニの発生を防止することを目的と
しており、畳床は従来のわら材からなる畳床であり、こ
こには畳を薄くすることに関しては何ら開示されていな
い。
3754号公報および特開平8-13753号公報に開
示されているが、いずれも畳床に備長炭のような固形炭
素が使用されており、いずれも防臭を目的として固形の
木炭を使用しているため、畳の厚さを薄くすることはで
きない。また、実開昭58-123141号には、畳床
内部に活性炭繊維シートを積層する改良畳が開示されて
いるが、防臭およびダニの発生を防止することを目的と
しており、畳床は従来のわら材からなる畳床であり、こ
こには畳を薄くすることに関しては何ら開示されていな
い。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜3は本発明の実施例である
薄畳の例を示す縦断面図である。本発明の薄畳1の畳床
2は、合成樹脂板、合板、単板および木質繊維板のいず
れか、または、これらを組み合わせて形成されている。
薄畳の例を示す縦断面図である。本発明の薄畳1の畳床
2は、合成樹脂板、合板、単板および木質繊維板のいず
れか、または、これらを組み合わせて形成されている。
【0017】図1には畳床2が、3mm厚の合板11と、
この合板11の表面および裏面にポリプロピレン製中空
積層体12(商品名:プラダン)がそれぞれ配置されて
形成された畳床が示されている。なお、この合板11
は、木材の複合体であるが、この合板の代わりに単板を
使用することもできる。
この合板11の表面および裏面にポリプロピレン製中空
積層体12(商品名:プラダン)がそれぞれ配置されて
形成された畳床が示されている。なお、この合板11
は、木材の複合体であるが、この合板の代わりに単板を
使用することもできる。
【0018】ここで畳床2を形成する合板あるいは単板
の厚さは、通常は1〜20mm、好ましくは2〜5mmであ
る。上記記載した厚さより薄いと本発明の薄畳の形態を
維持することが困難になり、また、厚すぎると結果とし
て全体の厚さが25mm以下の薄畳を製造することができ
ない。
の厚さは、通常は1〜20mm、好ましくは2〜5mmであ
る。上記記載した厚さより薄いと本発明の薄畳の形態を
維持することが困難になり、また、厚すぎると結果とし
て全体の厚さが25mm以下の薄畳を製造することができ
ない。
【0019】また、本発明の薄畳の畳床には、図2に示
すようにインシュレションボード21あるは合成樹脂板
31を使用することができる。例えば、インシュレーシ
ョンボード21を使用する場合には、このインシュレー
ションボードの厚さは、通常は5〜20mm、好ましくは
7〜15mmである。
すようにインシュレションボード21あるは合成樹脂板
31を使用することができる。例えば、インシュレーシ
ョンボード21を使用する場合には、このインシュレー
ションボードの厚さは、通常は5〜20mm、好ましくは
7〜15mmである。
【0020】ここで畳床2を形成するインシュレーショ
ンボードの厚さは、通常は5〜20mm、好ましくは7〜
15mmである。上記記載した厚さより薄いと本発明の薄
畳の形態を維持することが困難になり、また、厚すぎる
と結果として全体の厚さが25mm以下の薄畳を製造する
ことができない。
ンボードの厚さは、通常は5〜20mm、好ましくは7〜
15mmである。上記記載した厚さより薄いと本発明の薄
畳の形態を維持することが困難になり、また、厚すぎる
と結果として全体の厚さが25mm以下の薄畳を製造する
ことができない。
【0021】さらに、本発明の薄畳の畳床には、合成樹
脂板31を使用することができる。ここで使用する合成
樹脂板31としては、図3に示すように、発泡合成樹脂
板、および中空積層板が使用できる。図3には、押し出
し発泡ホーム31の例が示されている。ここで発泡合成
樹脂板を形成する合成樹脂の例としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンのようなポリオレフィン、ポリスチ
レン、ポリウレタンなど通常使用されている樹脂発泡体
の原料となる合成樹脂を挙げることができる。こうした
樹脂からなる樹脂発泡体は、型内発泡、押し出し発泡、
現場発泡等の方法で発泡されるが、本発明では型内発泡
あるいは押し出し発泡により製造された樹脂発泡体板を
使用することが好ましい。さらに、ポリオレフィンは、
押し出し発泡成形に適しており、押し出し発泡成形で製
造された樹脂発泡体板には、表面に発泡倍率の低い層
(スキン層)が形成されるので、このスキン層によって
水分の侵入を有効に防止できる。例えば、樹脂発泡体板で
畳床を形成する場合には、この樹脂発泡体板の厚さは、
通常は5〜20mm、好ましくは10〜15mmである。
脂板31を使用することができる。ここで使用する合成
樹脂板31としては、図3に示すように、発泡合成樹脂
板、および中空積層板が使用できる。図3には、押し出
し発泡ホーム31の例が示されている。ここで発泡合成
樹脂板を形成する合成樹脂の例としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンのようなポリオレフィン、ポリスチ
レン、ポリウレタンなど通常使用されている樹脂発泡体
の原料となる合成樹脂を挙げることができる。こうした
樹脂からなる樹脂発泡体は、型内発泡、押し出し発泡、
現場発泡等の方法で発泡されるが、本発明では型内発泡
あるいは押し出し発泡により製造された樹脂発泡体板を
使用することが好ましい。さらに、ポリオレフィンは、
押し出し発泡成形に適しており、押し出し発泡成形で製
造された樹脂発泡体板には、表面に発泡倍率の低い層
(スキン層)が形成されるので、このスキン層によって
水分の侵入を有効に防止できる。例えば、樹脂発泡体板で
畳床を形成する場合には、この樹脂発泡体板の厚さは、
通常は5〜20mm、好ましくは10〜15mmである。
【0022】ここで畳床2を形成する合成樹脂板の厚さ
は、通常は5〜20mm、好ましくは10〜15mmであ
る。上記記載した厚さより薄いと本発明の薄畳の形態を
維持することが困難になり、さらに、こうした厚さの合
成樹脂板の製造が困難であり、また、厚すぎると結果と
して全体の厚さが25mm以下の薄畳を製造することがで
きない。
は、通常は5〜20mm、好ましくは10〜15mmであ
る。上記記載した厚さより薄いと本発明の薄畳の形態を
維持することが困難になり、さらに、こうした厚さの合
成樹脂板の製造が困難であり、また、厚すぎると結果と
して全体の厚さが25mm以下の薄畳を製造することがで
きない。
【0023】上記のような、合板、単板、合成樹脂板ま
たは木質繊維板のいずれかあるいはこれらを組み合わせ
て畳床を形成する際には、これらの少なくとも一方の
面、好ましくは両面に、プラスチック製中空積層体1
2、特にポリオレフィン製中空積層体12を敷設する。
このプラスチック製中空積層体12は、一般にはプラス
チックダンボールと称されており、本実施例ではそれぞ
れ3mmの厚さのプラスチックダンボールを使用してい
る。なお、このプラスチック製中空積層体は、例えば塩
化ビニル、ポリプロピレンの他に、ポリエチレン、AB
S樹脂等の熱可塑性プラスチックで形成することができ
る。この中空積層板12は平坦な上板3と、有底円筒状
の突起を多数備えた中板4と、平坦な下板5とを熱融着
して空気室Bを形成したもので、厚さを1〜10mm、望
ましくは3〜7mm程度に設定してある。このプラスチッ
クダンボールについては特開平5-14895号公報に
記載されているものを用いることができる。なお、この
プラスチック中空積層体(単層あるいは積層されたプラ
スチックダンボール)のみで畳床を形成することもでき
る。
たは木質繊維板のいずれかあるいはこれらを組み合わせ
て畳床を形成する際には、これらの少なくとも一方の
面、好ましくは両面に、プラスチック製中空積層体1
2、特にポリオレフィン製中空積層体12を敷設する。
このプラスチック製中空積層体12は、一般にはプラス
チックダンボールと称されており、本実施例ではそれぞ
れ3mmの厚さのプラスチックダンボールを使用してい
る。なお、このプラスチック製中空積層体は、例えば塩
化ビニル、ポリプロピレンの他に、ポリエチレン、AB
S樹脂等の熱可塑性プラスチックで形成することができ
る。この中空積層板12は平坦な上板3と、有底円筒状
の突起を多数備えた中板4と、平坦な下板5とを熱融着
して空気室Bを形成したもので、厚さを1〜10mm、望
ましくは3〜7mm程度に設定してある。このプラスチッ
クダンボールについては特開平5-14895号公報に
記載されているものを用いることができる。なお、この
プラスチック中空積層体(単層あるいは積層されたプラ
スチックダンボール)のみで畳床を形成することもでき
る。
【0024】図1〜図3には芯材として、合板(図
1)、インシュレーションボード(図2)、押し出し発
泡板(図3)を使用し、この芯材の両面にポリプロピレン
製中空積層体12が配置されて畳床2が形成された態様
が示されている。
1)、インシュレーションボード(図2)、押し出し発
泡板(図3)を使用し、この芯材の両面にポリプロピレン
製中空積層体12が配置されて畳床2が形成された態様
が示されている。
【0025】本発明の薄畳1では、図1〜3に示すよう
に、上記のような畳床の少なくとも一方の面、好ましく
は両面に木炭シート(シート状炭素材)13が配置され
ている。
に、上記のような畳床の少なくとも一方の面、好ましく
は両面に木炭シート(シート状炭素材)13が配置され
ている。
【0026】この木炭シート13は、炭素繊維の不織布
などを使用することができるが、木炭の粉末を2枚の紙
の間に挟み込んだ紙、炭素粉末、紙の三層構造を有する
シートが好ましく使用される。
などを使用することができるが、木炭の粉末を2枚の紙
の間に挟み込んだ紙、炭素粉末、紙の三層構造を有する
シートが好ましく使用される。
【0027】この木炭シート13の厚さは通常は1〜5
mm、好ましくは2〜3mmである。このシート状炭素材
(木炭シート)13は、畳床の両面に配置することが好
ましい。このようにシート状炭素材(木炭シート)13
を配置することにより、畳床に適当な吸湿性と防臭性を
付与することができる。そして、この防湿性が本発明の
薄畳の表面および裏面の湿度をほぼ一定に保つように作
用するために、畳床を形成する素材と共同して、本発明
の薄畳のそりあるいは収縮を防止するのである。
mm、好ましくは2〜3mmである。このシート状炭素材
(木炭シート)13は、畳床の両面に配置することが好
ましい。このようにシート状炭素材(木炭シート)13
を配置することにより、畳床に適当な吸湿性と防臭性を
付与することができる。そして、この防湿性が本発明の
薄畳の表面および裏面の湿度をほぼ一定に保つように作
用するために、畳床を形成する素材と共同して、本発明
の薄畳のそりあるいは収縮を防止するのである。
【0028】上記のように木炭シート13が配置された
畳床2の表面には、畳表14が敷設される。また、裏面
には裏シート15が敷設される。この裏シート15は透
湿性の低いプラスチックフィルムなどで形成されてい
る。
畳床2の表面には、畳表14が敷設される。また、裏面
には裏シート15が敷設される。この裏シート15は透
湿性の低いプラスチックフィルムなどで形成されてい
る。
【0029】このような構成を有する本発明の薄畳の厚
さ25mm以下であり、通常は10〜25mm、好ましくは
10〜20mmの厚さを有しており、従来の畳よりも著し
く薄いにも拘わらず、長期間の使用によってもそり発生
あるいは収縮することがない。また、シート状炭素材が
異臭を吸収するので、防臭性にも富む。
さ25mm以下であり、通常は10〜25mm、好ましくは
10〜20mmの厚さを有しており、従来の畳よりも著し
く薄いにも拘わらず、長期間の使用によってもそり発生
あるいは収縮することがない。また、シート状炭素材が
異臭を吸収するので、防臭性にも富む。
【0030】なお、上記は図面1〜3を中心にして説明
したが、本発明の技術的思想の範囲内で種々の改変を加
えることができることは勿論である。
したが、本発明の技術的思想の範囲内で種々の改変を加
えることができることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】本発明の薄畳は、特定の畳床の少なくと
も一方の表面に木炭シートを配している25mmと薄いの
にも拘わらず、長期間の使用によっても、そりあるいは
収縮することがない。また、防臭性にも優れている。さ
らに、ダニあるいは黴の発生も防止できる。
も一方の表面に木炭シートを配している25mmと薄いの
にも拘わらず、長期間の使用によっても、そりあるいは
収縮することがない。また、防臭性にも優れている。さ
らに、ダニあるいは黴の発生も防止できる。
【0032】
【実施例】次に本発明の実施例及び比較例を示して本発
明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって
限定的に解釈されるべきではない。
明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって
限定的に解釈されるべきではない。
【0033】
【実施例1】縦断面構造が図1に示されるような薄畳を
製造した。即ち、基礎芯材として、プラスチックダンボ
ールで(合成樹脂製中空積層体;商品名:プラダン)2
枚で、厚さ3mmの合板を挟み込んで畳床を製造した。
製造した。即ち、基礎芯材として、プラスチックダンボ
ールで(合成樹脂製中空積層体;商品名:プラダン)2
枚で、厚さ3mmの合板を挟み込んで畳床を製造した。
【0034】この畳床の両面にシート状炭素材の層を敷
設した。このシート状炭素材シートは、2枚の紙の間に
天然の木材を炭化した活性木炭粉を分散させてある。次
いで、このシート状炭素材の層を敷設を敷設した畳床の
表面に天然い草から形成された畳表を、裏面に裏シート
を敷設して、総厚み16mmの薄畳を製造した。
設した。このシート状炭素材シートは、2枚の紙の間に
天然の木材を炭化した活性木炭粉を分散させてある。次
いで、このシート状炭素材の層を敷設を敷設した畳床の
表面に天然い草から形成された畳表を、裏面に裏シート
を敷設して、総厚み16mmの薄畳を製造した。
【0035】上記のようにして製造した薄畳について、
以下に示すようにして加熱変形試験、加湿変形試
験、そり量、収縮率を測定した。 加熱変形試験 温度50℃、相対湿度60%の加熱槽中で薄畳を30日
間保管し、その間のそり量を図7に示す方法で測定し
た。
以下に示すようにして加熱変形試験、加湿変形試
験、そり量、収縮率を測定した。 加熱変形試験 温度50℃、相対湿度60%の加熱槽中で薄畳を30日
間保管し、その間のそり量を図7に示す方法で測定し
た。
【0036】 加湿試験変形試験 湿度50%、相対湿度60%の恒温恒湿槽で、7日間保
管して、この間に発生するそり量を図7に示す方法で測
定した。
管して、この間に発生するそり量を図7に示す方法で測
定した。
【0037】図7に示すように畳の対角線に糸道を張
り、そりの最大量を測定した。 収縮率 及びの変形試験実施の前後での寸法変化率を測定し
た。
り、そりの最大量を測定した。 収縮率 及びの変形試験実施の前後での寸法変化率を測定し
た。
【0038】なお、本発明において、測定した加熱変
形試験、加湿変形試験、そり量、収縮率は、上記方
法により測定したものである。
形試験、加湿変形試験、そり量、収縮率は、上記方
法により測定したものである。
【0039】
【比較例1】図4に示すように、実施例1において、シ
ート状炭素層を設けなかった以外は同様にして厚さ12
mmの薄畳を製造した。
ート状炭素層を設けなかった以外は同様にして厚さ12
mmの薄畳を製造した。
【0040】この薄畳について、実施例1に示す方法で
加熱変形試験、加湿変形試験、そり量、収縮率を
測定した。結果を表1に示す。
加熱変形試験、加湿変形試験、そり量、収縮率を
測定した。結果を表1に示す。
【0041】
【実施例2】図2に示すように、実施例1において、合
板の代わりに7mm厚のインシュレーションボードを用い
た以外は同様にして厚さ約20mmの薄畳を製造した。
板の代わりに7mm厚のインシュレーションボードを用い
た以外は同様にして厚さ約20mmの薄畳を製造した。
【0042】この薄畳について実施例1に示す方法で
加熱変形試験、加湿変形試験、そり量、収縮率を測
定した。結果を表1に示す。
加熱変形試験、加湿変形試験、そり量、収縮率を測
定した。結果を表1に示す。
【0043】
【比較例2】図5に示すように、実施例2において、シ
ート状炭素層を設けなかった以外は同様にして厚さ16
mm薄畳を製造した。
ート状炭素層を設けなかった以外は同様にして厚さ16
mm薄畳を製造した。
【0044】この薄畳について、実施例1に示す方法で
加熱変形試験、加湿変形試験、そり量、収縮率を
測定した。結果を表1に示す。
加熱変形試験、加湿変形試験、そり量、収縮率を
測定した。結果を表1に示す。
【0045】
【実施例3】図3に示すように、実施例1おいて、合板
の代わりに10mm厚のインシュレーションボードを用い
た以外は同様にして厚さ約23mmの薄畳を製造した。
の代わりに10mm厚のインシュレーションボードを用い
た以外は同様にして厚さ約23mmの薄畳を製造した。
【0046】この薄畳について実施例1に示す方法で
加熱変形試験、加湿変形試験、そり量、収縮率を測
定した。結果を表1に示す。
加熱変形試験、加湿変形試験、そり量、収縮率を測
定した。結果を表1に示す。
【0047】
【比較例3】図6に示すように、実施例3において、シ
ート状炭素層を設けなかった以外は同様にして厚さ24
mm薄畳を製造した。
ート状炭素層を設けなかった以外は同様にして厚さ24
mm薄畳を製造した。
【0048】この薄畳について、実施例1に示す方法で
加熱変形試験、加湿変形試験、そり量、収縮率を
測定した。結果を表1に示す。
加熱変形試験、加湿変形試験、そり量、収縮率を
測定した。結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【図1】本発明の実施例である薄畳の例を部分的に示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】本発明の実施例である薄畳の他の例を部分的に
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施例である薄畳の他の例を部分的に
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図4】本発明の比較例1で製造した薄畳の部分的な縦
断面図である。
断面図である。
【図5】本発明の比較例2で製造した薄畳の部分的な縦
断面図である。
断面図である。
【図6】本発明の比較例3で製造した薄畳の部分的な縦
断面図である。
断面図である。
【図7】本発明の薄畳のそりおよび収縮性を測定する方
法を示す説明図である。
法を示す説明図である。
1・・・薄畳 2・・・畳床 11・・・畳床材の芯材 12・・・ポリプロピレン製中空積積層体 13・・・シート状炭素材 14・・・畳表 15・・・裏シート
Claims (3)
- 【請求項1】 合成樹脂板、合板、単板および木質繊維
板よりなる群から選ばれる少なくとも一種類の板材から
形成される畳床の少なくとも一方の面に木炭シートを配
すると共に、畳床の表面が畳表で覆われてなり、かつ該畳
の厚さが25mm以下であることを特徴とする薄畳。 - 【請求項2】 前記畳床を形成する合成樹脂板が、中空
積層体または発泡合成樹脂板であることを特徴とする請
求項第1項記載の薄畳。 - 【請求項3】 前記畳床が、合成樹脂板、合板、単板お
よび木質繊維板よりなる群から選ばれる少なくとも一種
類の板材と、該板材の両面にポリオレフィン製中空積層
体が配置されていることを特徴とする請求項第1項記載
の薄畳。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27643196A JPH10121701A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 薄 畳 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27643196A JPH10121701A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 薄 畳 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10121701A true JPH10121701A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17569329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27643196A Pending JPH10121701A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 薄 畳 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10121701A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005110742A1 (en) * | 2004-04-29 | 2005-11-24 | The Industry & Academic Cooperation In Chungnam National University(Iac) | Air drain of wood-charcoal-different material composite for humanbody-favored building material |
JP2008115676A (ja) * | 2006-11-06 | 2008-05-22 | Oda Tatami Shokai:Kk | 水洗い可能な畳 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP27643196A patent/JPH10121701A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005110742A1 (en) * | 2004-04-29 | 2005-11-24 | The Industry & Academic Cooperation In Chungnam National University(Iac) | Air drain of wood-charcoal-different material composite for humanbody-favored building material |
JP2008115676A (ja) * | 2006-11-06 | 2008-05-22 | Oda Tatami Shokai:Kk | 水洗い可能な畳 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040421 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040908 |