JPH10121502A - マンホール蓋装置の止水構造 - Google Patents
マンホール蓋装置の止水構造Info
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- JPH10121502A JPH10121502A JP8279339A JP27933996A JPH10121502A JP H10121502 A JPH10121502 A JP H10121502A JP 8279339 A JP8279339 A JP 8279339A JP 27933996 A JP27933996 A JP 27933996A JP H10121502 A JPH10121502 A JP H10121502A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の蓋体の開閉時における迅速で且つスム
ーズな作業の進行を何等妨げることなく、隣り合う蓋体
の間の間隙を通じての、マンホール内への水の浸入が確
実に阻止され得るようにしたマンホール蓋装置の止水構
造を提供する。 【解決手段】 複数の蓋体14の側面のうち、少なくと
も、隣り合う蓋体14における互いに対向位置する側面
のそれぞれに、シール部材64を該側面から外方に向か
って突出可能に設けると共に、該蓋体14の受枠12に
対する嵌合量に応じて、該シール部材64を該側面から
外方に向かって突出させる作用部材66を設けて、前記
複数の蓋体14にてマンホールの開口部を閉塞した際
に、前記隣り合う蓋体14のそれぞれに設けられた各シ
ール部材64を該作用部材66にて突出させて互いに突
き合わせることにより、該隣り合う蓋体14間の間隙7
6を液密にシールして、かかる間隙76を通じての水の
浸入が阻止され得るように構成した。
ーズな作業の進行を何等妨げることなく、隣り合う蓋体
の間の間隙を通じての、マンホール内への水の浸入が確
実に阻止され得るようにしたマンホール蓋装置の止水構
造を提供する。 【解決手段】 複数の蓋体14の側面のうち、少なくと
も、隣り合う蓋体14における互いに対向位置する側面
のそれぞれに、シール部材64を該側面から外方に向か
って突出可能に設けると共に、該蓋体14の受枠12に
対する嵌合量に応じて、該シール部材64を該側面から
外方に向かって突出させる作用部材66を設けて、前記
複数の蓋体14にてマンホールの開口部を閉塞した際
に、前記隣り合う蓋体14のそれぞれに設けられた各シ
ール部材64を該作用部材66にて突出させて互いに突
き合わせることにより、該隣り合う蓋体14間の間隙7
6を液密にシールして、かかる間隙76を通じての水の
浸入が阻止され得るように構成した。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、マンホール蓋装置の止水構造に
係り、特に、複数の蓋体を有するマンホール蓋装置にお
いて、互いに隣り合う蓋体間の間隙を通じての、マンホ
ール内への水の浸入を有利に且つ確実に阻止することが
出来るマンホール蓋装置の止水構造に関するものであ
る。
係り、特に、複数の蓋体を有するマンホール蓋装置にお
いて、互いに隣り合う蓋体間の間隙を通じての、マンホ
ール内への水の浸入を有利に且つ確実に阻止することが
出来るマンホール蓋装置の止水構造に関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】従来から、上下水道管やガス管等は、暗渠
等に挿通されて、地下に埋設されている。また、近年で
は、都市景観の向上を図ることを目的として、電柱を撤
去するために、該電柱に架設される電力線や電話線等
も、上述の如き既設の暗渠や、それら電力線及び電話線
用として、地下に新設される共同溝等の内部に並行し
て、挿通されて、地下に埋設されることが多くなってき
ている。
等に挿通されて、地下に埋設されている。また、近年で
は、都市景観の向上を図ることを目的として、電柱を撤
去するために、該電柱に架設される電力線や電話線等
も、上述の如き既設の暗渠や、それら電力線及び電話線
用として、地下に新設される共同溝等の内部に並行し
て、挿通されて、地下に埋設されることが多くなってき
ている。
【0003】そして、そのような暗渠や共同溝には、そ
れらの内部に挿通せしめられる各種の配管や配線等の点
検、修理等を行なうために人が出入りするマンホールが
設けられており、また、このマンホールの開口部には、
受枠と、該受枠に嵌合せしめられて、該マンホールの開
口部を開閉可能に覆蓋する蓋体とを含むマンホール蓋装
置が設置されている。
れらの内部に挿通せしめられる各種の配管や配線等の点
検、修理等を行なうために人が出入りするマンホールが
設けられており、また、このマンホールの開口部には、
受枠と、該受枠に嵌合せしめられて、該マンホールの開
口部を開閉可能に覆蓋する蓋体とを含むマンホール蓋装
置が設置されている。
【0004】ところで、かかる暗渠や共同溝等において
は、内部に水が浸入すると、該内部に挿通せしめられる
各種配管や配線等の維持、管理上、好ましくなく、特
に、電力線や電話線等が挿通せしめられる暗渠や共同溝
等では、漏電による大事故が惹起される恐れがあること
から、そのような暗渠や共同溝のマンホールの開口部に
設けられるマンホール蓋装置に対しては、マンホール開
口部からの雨水等の水の浸入を阻止する止水構造を有し
ていることが、望まれている。
は、内部に水が浸入すると、該内部に挿通せしめられる
各種配管や配線等の維持、管理上、好ましくなく、特
に、電力線や電話線等が挿通せしめられる暗渠や共同溝
等では、漏電による大事故が惹起される恐れがあること
から、そのような暗渠や共同溝のマンホールの開口部に
設けられるマンホール蓋装置に対しては、マンホール開
口部からの雨水等の水の浸入を阻止する止水構造を有し
ていることが、望まれている。
【0005】そのため、従来のマンホール蓋装置にあっ
ては、一般に、蓋体の底面の受枠との当接部位に、スポ
ンジゴム等からなる柔軟な略厚肉平板状のシール部材を
貼着して、蓋体と受枠との間の間隙からの水の浸入を阻
止するようにした止水構造を有して、構成されている。
ては、一般に、蓋体の底面の受枠との当接部位に、スポ
ンジゴム等からなる柔軟な略厚肉平板状のシール部材を
貼着して、蓋体と受枠との間の間隙からの水の浸入を阻
止するようにした止水構造を有して、構成されている。
【0006】ところが、電力線や電話線等が挿通せしめ
られる暗渠や共同溝等においては、それら各種配線の点
検、修理のための作業上の理由から、例えば、1m×3
mといった大きな開口部を有するマンホールが設けられ
るため、その開口部に設置されるマンホール蓋装置が必
然的に大型のものとなるが、そのような大型のマンホー
ル蓋装置にあっては、単に、前述の如き止水構造を有し
ているだけでは、マンホール開口部内への水の浸入を十
分に阻止することが困難であったのである。
られる暗渠や共同溝等においては、それら各種配線の点
検、修理のための作業上の理由から、例えば、1m×3
mといった大きな開口部を有するマンホールが設けられ
るため、その開口部に設置されるマンホール蓋装置が必
然的に大型のものとなるが、そのような大型のマンホー
ル蓋装置にあっては、単に、前述の如き止水構造を有し
ているだけでは、マンホール開口部内への水の浸入を十
分に阻止することが困難であったのである。
【0007】すなわち、かかる大型のマンホール蓋装置
にあっては、製作時における作業性や経済性等の点か
ら、蓋体が、複数に分割されて構成されており、それら
複数の蓋体が、互いに隣り合うように並べられて、受枠
に嵌合されることによって、マンホールの開口部が閉蓋
されるようになっているところから、各蓋体の底面にお
いて、受枠との当接部位に、上述の如きシール部材を貼
着しても、隣り合う蓋体同士の間には、受枠が何等存在
しないため、それら蓋体同士の間の間隙を通じての水の
浸入を、阻止することが出来なかったのである。
にあっては、製作時における作業性や経済性等の点か
ら、蓋体が、複数に分割されて構成されており、それら
複数の蓋体が、互いに隣り合うように並べられて、受枠
に嵌合されることによって、マンホールの開口部が閉蓋
されるようになっているところから、各蓋体の底面にお
いて、受枠との当接部位に、上述の如きシール部材を貼
着しても、隣り合う蓋体同士の間には、受枠が何等存在
しないため、それら蓋体同士の間の間隙を通じての水の
浸入を、阻止することが出来なかったのである。
【0008】なお、そのような複数の蓋体を有するマン
ホール蓋装置の止水構造としては、隣り合う蓋体におい
て、互いに対向位置する側面のそれぞれに、上記と同様
な構造を有するシール部材を貼着して、それら隣り合う
蓋体が受枠に嵌合せしめられた際に、各蓋体のシール部
材同士が、互いに押圧力を及ぼし合った状態で密接する
ように構成し、以てそれら隣り合う蓋体の間の隙間が液
密にシールされるようにすることが容易に考えられる
が、そうすると、例えば、隣り合う蓋体を片方ずつ順番
に、受枠に嵌合させて、マンホールの開口部を閉蓋する
場合において、一方の蓋体を受枠に嵌合させた後、他方
の蓋体を嵌合させる際に、該他方の蓋体のシール部材の
下面が、該一方の蓋体のシール部材の上面に接触させら
れて、引っ掛かり、それが障害となって、かかる他方の
蓋体と受枠との良好な嵌合状態が得られなくなる恐れが
あり、また、例え、それら隣り合う蓋体の両方と受枠と
の間で良好な嵌合状態が得られたとしても、そのような
嵌合状態下では、該隣り合う蓋体の、互いに密接するシ
ール部材同士の間に、前記押圧力に由来する大きな摩擦
力が生ぜしめられるところから、かかる嵌合状態を解消
させて、マンホールの開口部を開蓋する作業を進める上
で、より大きな力が必要となるのである。従って、この
ような止水構造を採用した場合、蓋体の開閉作業がスム
ーズに行なわれ得なくなるといった不具合が生ぜしめら
れることとなるのである。
ホール蓋装置の止水構造としては、隣り合う蓋体におい
て、互いに対向位置する側面のそれぞれに、上記と同様
な構造を有するシール部材を貼着して、それら隣り合う
蓋体が受枠に嵌合せしめられた際に、各蓋体のシール部
材同士が、互いに押圧力を及ぼし合った状態で密接する
ように構成し、以てそれら隣り合う蓋体の間の隙間が液
密にシールされるようにすることが容易に考えられる
が、そうすると、例えば、隣り合う蓋体を片方ずつ順番
に、受枠に嵌合させて、マンホールの開口部を閉蓋する
場合において、一方の蓋体を受枠に嵌合させた後、他方
の蓋体を嵌合させる際に、該他方の蓋体のシール部材の
下面が、該一方の蓋体のシール部材の上面に接触させら
れて、引っ掛かり、それが障害となって、かかる他方の
蓋体と受枠との良好な嵌合状態が得られなくなる恐れが
あり、また、例え、それら隣り合う蓋体の両方と受枠と
の間で良好な嵌合状態が得られたとしても、そのような
嵌合状態下では、該隣り合う蓋体の、互いに密接するシ
ール部材同士の間に、前記押圧力に由来する大きな摩擦
力が生ぜしめられるところから、かかる嵌合状態を解消
させて、マンホールの開口部を開蓋する作業を進める上
で、より大きな力が必要となるのである。従って、この
ような止水構造を採用した場合、蓋体の開閉作業がスム
ーズに行なわれ得なくなるといった不具合が生ぜしめら
れることとなるのである。
【0009】また、別の止水構造として、隣り合う蓋体
における互いに対向位置する側面に、上述の如きシール
部材を何等設けることなく、それら隣り合う蓋体の両方
を受枠に嵌合させた後、該隣り合う蓋体の間の間隙に、
それらの蓋体とは別体にて構成されたシール部材を詰め
込んで、該蓋体間の間隙を液密にシールすることが、考
えられるが、このような止水構造を採用する場合にあっ
ては、蓋体の開閉作業が比較的スムーズに行なわれ得る
ものの、マンホールの開口部を開閉する度毎に、シール
部材を、隣り合う蓋体間の間隙に詰め込んだり、該間隙
から取り除いたりする、面倒で且つ余分な作業を行なう
必要が生じることから、蓋体の開閉作業を迅速に行なう
ことが出来なくなるといった、別の問題が惹起されるこ
ととなるのである。
における互いに対向位置する側面に、上述の如きシール
部材を何等設けることなく、それら隣り合う蓋体の両方
を受枠に嵌合させた後、該隣り合う蓋体の間の間隙に、
それらの蓋体とは別体にて構成されたシール部材を詰め
込んで、該蓋体間の間隙を液密にシールすることが、考
えられるが、このような止水構造を採用する場合にあっ
ては、蓋体の開閉作業が比較的スムーズに行なわれ得る
ものの、マンホールの開口部を開閉する度毎に、シール
部材を、隣り合う蓋体間の間隙に詰め込んだり、該間隙
から取り除いたりする、面倒で且つ余分な作業を行なう
必要が生じることから、蓋体の開閉作業を迅速に行なう
ことが出来なくなるといった、別の問題が惹起されるこ
ととなるのである。
【0010】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景にして為されたものであって、その解決課題とす
るところは、複数の蓋体を有するマンホール蓋装置にお
いて、それら複数の蓋体の開閉時における迅速で且つス
ムーズな作業の進行を何等妨げることなく、隣り合う蓋
体の間の間隙を通じての、マンホール内への水の浸入が
確実に阻止され得るようにした止水構造を提供すること
にある。
を背景にして為されたものであって、その解決課題とす
るところは、複数の蓋体を有するマンホール蓋装置にお
いて、それら複数の蓋体の開閉時における迅速で且つス
ムーズな作業の進行を何等妨げることなく、隣り合う蓋
体の間の間隙を通じての、マンホール内への水の浸入が
確実に阻止され得るようにした止水構造を提供すること
にある。
【0011】
【解決手段】そして、かかる課題の解決のために、本発
明のうち、請求項1に記載の発明にあっては、マンホー
ルの開口部の周りに設置される受枠と、該受枠に嵌合せ
しめられて、該マンホールの開口部を開閉可能に覆蓋す
る複数の蓋体とを含むマンホール蓋装置における止水構
造において、前記複数の蓋体の側面のうち、少なくと
も、隣り合う蓋体における互いに対向位置する側面のそ
れぞれに、該側面の全長にわたって連続して延びるシー
ル部材を、該側面から外方に向かって突出可能に設ける
と共に、該蓋体の前記受枠に対する嵌合量に応じて、該
シール部材を該側面から外方に向かって突出させる作用
部材を設けて、前記複数の蓋体にて前記マンホールの開
口部を閉塞した際に、前記隣り合う蓋体のそれぞれに設
けられた各シール部材を該作用部材にて突出させて、互
いに突き合わせることにより、該隣り合う蓋体間の間隙
を液密にシールして、かかる間隙を通じての水の浸入を
阻止するようにしたことを、その特徴とするものであ
る。
明のうち、請求項1に記載の発明にあっては、マンホー
ルの開口部の周りに設置される受枠と、該受枠に嵌合せ
しめられて、該マンホールの開口部を開閉可能に覆蓋す
る複数の蓋体とを含むマンホール蓋装置における止水構
造において、前記複数の蓋体の側面のうち、少なくと
も、隣り合う蓋体における互いに対向位置する側面のそ
れぞれに、該側面の全長にわたって連続して延びるシー
ル部材を、該側面から外方に向かって突出可能に設ける
と共に、該蓋体の前記受枠に対する嵌合量に応じて、該
シール部材を該側面から外方に向かって突出させる作用
部材を設けて、前記複数の蓋体にて前記マンホールの開
口部を閉塞した際に、前記隣り合う蓋体のそれぞれに設
けられた各シール部材を該作用部材にて突出させて、互
いに突き合わせることにより、該隣り合う蓋体間の間隙
を液密にシールして、かかる間隙を通じての水の浸入を
阻止するようにしたことを、その特徴とするものであ
る。
【0012】すなわち、請求項1に記載の発明に従うマ
ンホール蓋装置の止水構造にあっては、複数の蓋体のう
ち、隣り合う蓋体の互いに対向位置する側面にそれぞれ
設けられたシール部材が、それら複数の蓋体の受枠に対
する嵌合時に、その嵌合量に応じて、各蓋体の側面から
外方に向かってそれぞれ突出させられ、互いに突き合わ
されて、該隣り合う蓋体間の間隙が液密にシールされる
ようになっているところから、例えば、隣り合う蓋体を
片方ずつ順番に受枠に嵌合させる場合にあっても、一方
の蓋体を受枠に嵌合させた後、他方の蓋体を嵌合させる
際に、該他方の蓋体に設けられたシール部材の突出量の
少ない段階で、該他方の蓋体のシール部材と前記一方の
蓋体のシール部材とを接触させて、それら両シール部材
の接触当初の接触量が可及的に小さくなるようにするこ
とが出来ると共に、該他方の蓋体のシール部材の突出量
が最大となる、該嵌合の完了に伴って、両蓋体のシール
部材が互いに大きな押圧力をもって当接するように為し
得、それによって、単に、隣り合う蓋体における互いに
対向位置する側面にシール部材を貼着させる場合とは異
なり、該他方の蓋体のシール部材が、該一方の蓋体のシ
ール部材に引っ掛かって、該他方の蓋体と受枠との嵌合
に障害が生じるようなことなく、隣り合う蓋体が、受枠
に対して、何れも、容易に嵌合され得て、マンホールの
開口部の閉蓋作業がスムーズに行なわれ得ると共に、閉
蓋時において、それら隣り合う蓋体間の間隙に対する良
好なシール状態が十分に確保され得るのである。
ンホール蓋装置の止水構造にあっては、複数の蓋体のう
ち、隣り合う蓋体の互いに対向位置する側面にそれぞれ
設けられたシール部材が、それら複数の蓋体の受枠に対
する嵌合時に、その嵌合量に応じて、各蓋体の側面から
外方に向かってそれぞれ突出させられ、互いに突き合わ
されて、該隣り合う蓋体間の間隙が液密にシールされる
ようになっているところから、例えば、隣り合う蓋体を
片方ずつ順番に受枠に嵌合させる場合にあっても、一方
の蓋体を受枠に嵌合させた後、他方の蓋体を嵌合させる
際に、該他方の蓋体に設けられたシール部材の突出量の
少ない段階で、該他方の蓋体のシール部材と前記一方の
蓋体のシール部材とを接触させて、それら両シール部材
の接触当初の接触量が可及的に小さくなるようにするこ
とが出来ると共に、該他方の蓋体のシール部材の突出量
が最大となる、該嵌合の完了に伴って、両蓋体のシール
部材が互いに大きな押圧力をもって当接するように為し
得、それによって、単に、隣り合う蓋体における互いに
対向位置する側面にシール部材を貼着させる場合とは異
なり、該他方の蓋体のシール部材が、該一方の蓋体のシ
ール部材に引っ掛かって、該他方の蓋体と受枠との嵌合
に障害が生じるようなことなく、隣り合う蓋体が、受枠
に対して、何れも、容易に嵌合され得て、マンホールの
開口部の閉蓋作業がスムーズに行なわれ得ると共に、閉
蓋時において、それら隣り合う蓋体間の間隙に対する良
好なシール状態が十分に確保され得るのである。
【0013】しかも、そのような止水構造を採用する場
合においては、それら複数の蓋体と受枠との嵌合状態を
解消させる際に、該蓋体と受枠との嵌合量の減少に伴っ
て、該蓋体のシール部材の突出量が減少せしめられる、
換言すれば、該蓋体のシール部材が引き込まれることに
なるところから、そのような蓋体と受枠との嵌合の解消
作業の進行に伴って、各蓋体のシール部材同士間の摩擦
力が徐々に小さくされ得、それによって、マンホールの
開口部の開蓋作業が、比較的小さな力で円滑に行なわれ
得るのである。
合においては、それら複数の蓋体と受枠との嵌合状態を
解消させる際に、該蓋体と受枠との嵌合量の減少に伴っ
て、該蓋体のシール部材の突出量が減少せしめられる、
換言すれば、該蓋体のシール部材が引き込まれることに
なるところから、そのような蓋体と受枠との嵌合の解消
作業の進行に伴って、各蓋体のシール部材同士間の摩擦
力が徐々に小さくされ得、それによって、マンホールの
開口部の開蓋作業が、比較的小さな力で円滑に行なわれ
得るのである。
【0014】さらに、かかるマンホール蓋装置の止水構
造にあっては、上述の如く、隣り合う蓋体を受枠に嵌合
させることにより、それらの蓋体に設けられたシール部
材が互いに突き合わされて、該隣り合う蓋体間の間隙が
液密にシールされるようになっているところから、複数
の蓋体にてマンホールの開口部を閉塞する度毎に、別体
構造とされたシール部材を、隣り合う蓋体間の間隙に詰
め込んだりする余分な作業を何等行なうことなく、複数
の蓋体にてマンホールの開口部を閉塞すると同時に、前
記隣り合う蓋体間の液密状態が直ちに確保され得るので
ある。
造にあっては、上述の如く、隣り合う蓋体を受枠に嵌合
させることにより、それらの蓋体に設けられたシール部
材が互いに突き合わされて、該隣り合う蓋体間の間隙が
液密にシールされるようになっているところから、複数
の蓋体にてマンホールの開口部を閉塞する度毎に、別体
構造とされたシール部材を、隣り合う蓋体間の間隙に詰
め込んだりする余分な作業を何等行なうことなく、複数
の蓋体にてマンホールの開口部を閉塞すると同時に、前
記隣り合う蓋体間の液密状態が直ちに確保され得るので
ある。
【0015】従って、請求項1に記載の発明に従うマン
ホール蓋装置の止水構造によれば、複数の蓋体の開閉時
における迅速で且つスムーズな作業の進行を何等妨げる
ことなく、隣り合う蓋体の間の間隙を通じての、マンホ
ール内への水の浸入が確実に阻止され得るのである。そ
して、その結果として、該マンホールに連通される暗渠
や共同溝内の各種の配管や配線等が、極めて良好に且つ
安全に保守され得ることとなるのである。
ホール蓋装置の止水構造によれば、複数の蓋体の開閉時
における迅速で且つスムーズな作業の進行を何等妨げる
ことなく、隣り合う蓋体の間の間隙を通じての、マンホ
ール内への水の浸入が確実に阻止され得るのである。そ
して、その結果として、該マンホールに連通される暗渠
や共同溝内の各種の配管や配線等が、極めて良好に且つ
安全に保守され得ることとなるのである。
【0016】また、本発明のうち、請求項2に記載の発
明にあっては、前述した請求項1に記載のマンホール蓋
装置の止水構造において、前記シール部材が、弾性体に
て構成される一方、前記作用部材が、前記蓋体の前記受
枠への嵌合量に応じて、より大きな押圧力をもって前記
シール部材を押圧する剛体からなり、前記蓋体の前記受
枠への嵌合に伴って、該シール部材が、該作用部材にて
押圧されて弾性変形せしめられることにより、該蓋体の
受枠に対する嵌合量に応じて、前記側面から外方に向か
って突出させられるように構成されていることを、特徴
としている。
明にあっては、前述した請求項1に記載のマンホール蓋
装置の止水構造において、前記シール部材が、弾性体に
て構成される一方、前記作用部材が、前記蓋体の前記受
枠への嵌合量に応じて、より大きな押圧力をもって前記
シール部材を押圧する剛体からなり、前記蓋体の前記受
枠への嵌合に伴って、該シール部材が、該作用部材にて
押圧されて弾性変形せしめられることにより、該蓋体の
受枠に対する嵌合量に応じて、前記側面から外方に向か
って突出させられるように構成されていることを、特徴
としている。
【0017】この発明に従うマンホール蓋装置の止水構
造にあっては、シール部材が弾性体にて構成され、作用
部材にて押圧されて弾性変形せしめられることによっ
て、蓋体の側面から外方に向かって突出させられるよう
になっているところから、シール部材同士が、弾性に基
づく復元力をもって互いに突き合わされることとなり、
それによって、弾性体とは異なる材質にてシール部材を
構成する場合よりも、互いに突き合わされるシール部材
間において、より高い密接性が得られると共に、マンホ
ール蓋装置個々のものにおける、隣り合う蓋体間の間隙
の寸法のバラツキや作用部材のシール部材に対する押圧
力の大きさのバラツキ等が有利に吸収され得、以て隣り
合う蓋体間の間隙に対する良好なシール状態がより十分
に確保され得て、該間隙を通じてのマンホール内への水
の浸入が、更に一層確実に阻止され得ることとなるので
ある。
造にあっては、シール部材が弾性体にて構成され、作用
部材にて押圧されて弾性変形せしめられることによっ
て、蓋体の側面から外方に向かって突出させられるよう
になっているところから、シール部材同士が、弾性に基
づく復元力をもって互いに突き合わされることとなり、
それによって、弾性体とは異なる材質にてシール部材を
構成する場合よりも、互いに突き合わされるシール部材
間において、より高い密接性が得られると共に、マンホ
ール蓋装置個々のものにおける、隣り合う蓋体間の間隙
の寸法のバラツキや作用部材のシール部材に対する押圧
力の大きさのバラツキ等が有利に吸収され得、以て隣り
合う蓋体間の間隙に対する良好なシール状態がより十分
に確保され得て、該間隙を通じてのマンホール内への水
の浸入が、更に一層確実に阻止され得ることとなるので
ある。
【0018】また、かかるマンホール蓋装置の止水構造
にあっては、シール部材が弾性体にて構成されていると
ころから、隣り合う蓋体を片方ずつ順番に受枠に嵌合さ
せる場合において、一方の蓋体を受枠に嵌合させた後、
他方の蓋体を嵌合させる際に、該一方の蓋体に設けられ
たシール部材の上面と該他方の蓋体に設けられたシール
部材の下面とが接触せしめられても、各シール部材が剛
体にて構成されている場合とは異なって、各シール部材
の相互の接触面に生ずる抵抗力が、各シール部材の弾性
変形によって有利に吸収され得るのであり、それによっ
て、かかる抵抗力に起因して、各シール部材が損傷した
り、各蓋体から剥がれ落ちたりするようなことが有効に
回避され得、その結果として、シール部材の使用寿命の
延命化が効果的に図られ得るのである。
にあっては、シール部材が弾性体にて構成されていると
ころから、隣り合う蓋体を片方ずつ順番に受枠に嵌合さ
せる場合において、一方の蓋体を受枠に嵌合させた後、
他方の蓋体を嵌合させる際に、該一方の蓋体に設けられ
たシール部材の上面と該他方の蓋体に設けられたシール
部材の下面とが接触せしめられても、各シール部材が剛
体にて構成されている場合とは異なって、各シール部材
の相互の接触面に生ずる抵抗力が、各シール部材の弾性
変形によって有利に吸収され得るのであり、それによっ
て、かかる抵抗力に起因して、各シール部材が損傷した
り、各蓋体から剥がれ落ちたりするようなことが有効に
回避され得、その結果として、シール部材の使用寿命の
延命化が効果的に図られ得るのである。
【0019】しかも、かかるマンホール蓋装置の止水構
造においては、上述の如き構造からして、シール部材を
蓋体に対して移動不能に設けることが可能となってお
り、それによって、該シール部材を蓋体の側面から外方
に向かって突出させるための機構が、シール部材の移動
機構等を何等有することなく、単に、作用部材にてシー
ル部材を押圧する機構を備えただけの比較的簡略な構造
をもって実現され得るといった利点も得られるのであ
る。
造においては、上述の如き構造からして、シール部材を
蓋体に対して移動不能に設けることが可能となってお
り、それによって、該シール部材を蓋体の側面から外方
に向かって突出させるための機構が、シール部材の移動
機構等を何等有することなく、単に、作用部材にてシー
ル部材を押圧する機構を備えただけの比較的簡略な構造
をもって実現され得るといった利点も得られるのであ
る。
【0020】さらに、本発明のうち、請求項3に記載の
発明にあっては、前記した請求項2に記載のマンホール
蓋装置の止水構造において、前記作用部材が、前記蓋体
の側面の全長にわたって連続して延び、且つ前記蓋体の
前記受枠への嵌合により前記受枠に当接せしめられて、
その嵌合量に応じて上方に移動せしめられると共に、か
かる蓋体と受枠との嵌合の解除によって、自重により下
方に向かって移動させられる移動板にて構成される一
方、前記シール部材が、該作用部材の上方に位置せしめ
られて、該作用部材の上方への移動量に応じて、より大
きな押圧力をもって押圧されるように構成されているこ
とを、その特徴としている。
発明にあっては、前記した請求項2に記載のマンホール
蓋装置の止水構造において、前記作用部材が、前記蓋体
の側面の全長にわたって連続して延び、且つ前記蓋体の
前記受枠への嵌合により前記受枠に当接せしめられて、
その嵌合量に応じて上方に移動せしめられると共に、か
かる蓋体と受枠との嵌合の解除によって、自重により下
方に向かって移動させられる移動板にて構成される一
方、前記シール部材が、該作用部材の上方に位置せしめ
られて、該作用部材の上方への移動量に応じて、より大
きな押圧力をもって押圧されるように構成されているこ
とを、その特徴としている。
【0021】このような構成を有するマンホール蓋装置
の止水構造においては、蓋体の側面の全長にわたって連
続して延びるシール部材が、それと同様な状態で配置さ
れた移動板からなる作用部材により、長さ方向に均一に
押圧され得て、隣り合う蓋体間の間隙が均一にシールさ
れ得るのであり、また、かかる作用部材が、蓋体の受枠
に対する嵌合時に、受枠に当接せしめられ、それに押し
上げられて、上方に移動させられるようになっていると
共に、かかる嵌合の解除によって、自重により下方に移
動させられるようになっていることから、特別な移動機
構を何等設けることなく、蓋体の受枠に対する嵌合及び
その解除に伴って、作用部材が上下移動させられ得るの
であり、それによって、作用部材にてシール部材を押圧
する機構、ひいてはマンホール蓋装置の止水構造自体
が、極めて簡略な構造をもって実現され得るのである。
の止水構造においては、蓋体の側面の全長にわたって連
続して延びるシール部材が、それと同様な状態で配置さ
れた移動板からなる作用部材により、長さ方向に均一に
押圧され得て、隣り合う蓋体間の間隙が均一にシールさ
れ得るのであり、また、かかる作用部材が、蓋体の受枠
に対する嵌合時に、受枠に当接せしめられ、それに押し
上げられて、上方に移動させられるようになっていると
共に、かかる嵌合の解除によって、自重により下方に移
動させられるようになっていることから、特別な移動機
構を何等設けることなく、蓋体の受枠に対する嵌合及び
その解除に伴って、作用部材が上下移動させられ得るの
であり、それによって、作用部材にてシール部材を押圧
する機構、ひいてはマンホール蓋装置の止水構造自体
が、極めて簡略な構造をもって実現され得るのである。
【0022】また、本発明のうち、請求項4に記載の発
明にあっては、前述した請求項2又は請求項3に記載の
マンホール蓋装置の止水構造において、前記シール部材
が、中空形状をもって構成されていることを、特徴とし
ている。
明にあっては、前述した請求項2又は請求項3に記載の
マンホール蓋装置の止水構造において、前記シール部材
が、中空形状をもって構成されていることを、特徴とし
ている。
【0023】このような構成によれば、シール部材が、
作用部材にて押圧された際に、比較的小さな力で、より
大きな変形量をもって弾性変形せしめられ得て、蓋体の
側面から外方に向かって突出せしめられる作用部材の突
出量が有利に増大せしめられ得るのであり、それによっ
て、隣り合う蓋体間の液密性がより十分に高められ得
て、それら隣り合う蓋体間の間隙を通じてのマンホール
内への水の浸入が、更に一段と確実に阻止され得ること
となるのである。
作用部材にて押圧された際に、比較的小さな力で、より
大きな変形量をもって弾性変形せしめられ得て、蓋体の
側面から外方に向かって突出せしめられる作用部材の突
出量が有利に増大せしめられ得るのであり、それによっ
て、隣り合う蓋体間の液密性がより十分に高められ得
て、それら隣り合う蓋体間の間隙を通じてのマンホール
内への水の浸入が、更に一段と確実に阻止され得ること
となるのである。
【0024】さらに、本発明のうち、請求項5に記載の
発明にあっては、前述した請求項1乃至請求項4の何れ
かに記載のマンホール蓋装置の止水構造において、前記
複数の蓋体のそれぞれが、前記受枠の内側に昇降可能に
配置された、互いに平行な水平方向に延びる複数対の案
内レールの一対ずつにそれぞれ支持されてなり、各蓋体
が該一対の案内レールと共に上昇せしめられ、更に該一
対の案内レールにそって移動させられることによって、
前記マンホールの開口部が、該蓋体による覆蓋から開放
されるように構成されていることを、その特徴としてい
る。
発明にあっては、前述した請求項1乃至請求項4の何れ
かに記載のマンホール蓋装置の止水構造において、前記
複数の蓋体のそれぞれが、前記受枠の内側に昇降可能に
配置された、互いに平行な水平方向に延びる複数対の案
内レールの一対ずつにそれぞれ支持されてなり、各蓋体
が該一対の案内レールと共に上昇せしめられ、更に該一
対の案内レールにそって移動させられることによって、
前記マンホールの開口部が、該蓋体による覆蓋から開放
されるように構成されていることを、その特徴としてい
る。
【0025】このような構成を有するマンホール蓋装置
の止水構造においては、常に、水平な状態で、蓋体を昇
降させることが出来るところから、蓋体の開閉時におい
て、該蓋体の受枠に対する嵌合量を、蓋体の全体にわた
って均一に為すことが出来、それによって、隣り合う蓋
体間の間隙に対するシール状態が、該間隙の全体にわた
って均一に確保され得ることとなるのである。
の止水構造においては、常に、水平な状態で、蓋体を昇
降させることが出来るところから、蓋体の開閉時におい
て、該蓋体の受枠に対する嵌合量を、蓋体の全体にわた
って均一に為すことが出来、それによって、隣り合う蓋
体間の間隙に対するシール状態が、該間隙の全体にわた
って均一に確保され得ることとなるのである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより具体的に明ら
かにするために、本発明に従うマンホール蓋装置の止水
構造の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明す
ることとする。
かにするために、本発明に従うマンホール蓋装置の止水
構造の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明す
ることとする。
【0027】先ず、図1には、本発明に従うマンホール
蓋装置の止水構造が採用されてなるマンホール蓋装置が
概略的に示されている。かかる図からも明らかなよう
に、マンホール蓋装置10は、受枠12と、互いに隣り
合って配された状態で、該受枠12に嵌合される二つの
蓋体14,14とを有して、構成されている。
蓋装置の止水構造が採用されてなるマンホール蓋装置が
概略的に示されている。かかる図からも明らかなよう
に、マンホール蓋装置10は、受枠12と、互いに隣り
合って配された状態で、該受枠12に嵌合される二つの
蓋体14,14とを有して、構成されている。
【0028】より具体的には、このマンホール蓋装置1
0を構成する受枠12は、従来と同様に、全体として、
長手矩形形状を呈しており、幅方向(図1中、紙面に垂
直な方向)に互いに対向する二つの内面15の内側に
は、受枠12の半分の長さよりも僅かに短い長さをもっ
て、互いに平行な水平方向に延びる二対の案内レール1
6,16が、レール面を上方に向けた状態で、受枠12
の長さ方向(図1中、左右方向)に直列して、配設され
ている。
0を構成する受枠12は、従来と同様に、全体として、
長手矩形形状を呈しており、幅方向(図1中、紙面に垂
直な方向)に互いに対向する二つの内面15の内側に
は、受枠12の半分の長さよりも僅かに短い長さをもっ
て、互いに平行な水平方向に延びる二対の案内レール1
6,16が、レール面を上方に向けた状態で、受枠12
の長さ方向(図1中、左右方向)に直列して、配設され
ている。
【0029】そして、この案内レール16にあっては、
その長さ方向の両端部に対して、該長さ方向に延びる長
孔18を有するレール側支持体取付部20,20が一体
的に立設せしめられている。また、該レール側支持体取
付部20,20の長孔18,18内には、レール側支持
体取付ボルト22,22が、該長孔18の長さ方向に移
動可能に、それぞれ、挿通固定されており、更に、この
レール側支持体取付ボルト22,22には、長手平板形
状を呈する一対の支持体24,24が、その長手方向一
端部において、各レール側支持体取付ボルト22の軸心
回りに回動可能に取り付けられている。また、それら一
対の支持体24,24は、長手方向他端部において、受
枠12の内面15における、各案内レール16の長さ方
向両端部の下方に一体形成された受枠側支持体取付部2
6,26に、受枠側支持体取付ボルト28,28を介し
て、その軸心回りに回動可能に取り付けられている。
その長さ方向の両端部に対して、該長さ方向に延びる長
孔18を有するレール側支持体取付部20,20が一体
的に立設せしめられている。また、該レール側支持体取
付部20,20の長孔18,18内には、レール側支持
体取付ボルト22,22が、該長孔18の長さ方向に移
動可能に、それぞれ、挿通固定されており、更に、この
レール側支持体取付ボルト22,22には、長手平板形
状を呈する一対の支持体24,24が、その長手方向一
端部において、各レール側支持体取付ボルト22の軸心
回りに回動可能に取り付けられている。また、それら一
対の支持体24,24は、長手方向他端部において、受
枠12の内面15における、各案内レール16の長さ方
向両端部の下方に一体形成された受枠側支持体取付部2
6,26に、受枠側支持体取付ボルト28,28を介し
て、その軸心回りに回動可能に取り付けられている。
【0030】かくして、案内レール16が、一対の支持
体24,24に支持せしめられた状態で、受枠12の内
面15に取り付けられているのであり、また、かかる一
対の支持体24,24が、各受枠側支持体取付ボルト2
8の軸心回りの相対的な方向に回動させられることによ
って、該一対の支持体24,24による案内レール16
の支持位置が変化せしめられつつ、案内レール16が、
鉛直方向に昇降させられるようになっているのである。
体24,24に支持せしめられた状態で、受枠12の内
面15に取り付けられているのであり、また、かかる一
対の支持体24,24が、各受枠側支持体取付ボルト2
8の軸心回りの相対的な方向に回動させられることによ
って、該一対の支持体24,24による案内レール16
の支持位置が変化せしめられつつ、案内レール16が、
鉛直方向に昇降させられるようになっているのである。
【0031】一方、受枠12の前記内面15において、
一対の支持体24,24の配設部位間の中央位置には、
鉛直方向に延びる昇降用ネジ棒30が、受枠12に一体
形成された昇降用ネジ棒取付部32に対して、移動不能
な状態で、且つ軸心回りに回動可能に配設されている。
そして、かかる昇降用ネジ棒30には、略厚肉平板形状
を呈する昇降体34が、その中心部において、螺合せし
められて、配されている。また、この昇降体34におい
ては、その受枠12の内面15側に、突起(図示せず)
が設けられており、該突起が、該内面15において、昇
降用ネジ棒取付部32の上面から該内面15の上端縁に
向かって連続して延びるように形成された摺動溝36内
に、摺動可能に突入位置せしめられている。
一対の支持体24,24の配設部位間の中央位置には、
鉛直方向に延びる昇降用ネジ棒30が、受枠12に一体
形成された昇降用ネジ棒取付部32に対して、移動不能
な状態で、且つ軸心回りに回動可能に配設されている。
そして、かかる昇降用ネジ棒30には、略厚肉平板形状
を呈する昇降体34が、その中心部において、螺合せし
められて、配されている。また、この昇降体34におい
ては、その受枠12の内面15側に、突起(図示せず)
が設けられており、該突起が、該内面15において、昇
降用ネジ棒取付部32の上面から該内面15の上端縁に
向かって連続して延びるように形成された摺動溝36内
に、摺動可能に突入位置せしめられている。
【0032】これによって、昇降用ネジ棒30の軸心回
りの左右方向への回転に伴って、昇降体34が、鉛直方
向に昇降移動せしめられるようになっているのである。
なお、かかる昇降用ネジ棒30にあっては、その上端部
が、横断面六角形状を呈するる六角突部38とされてお
り、かかる六角突部38に対応する六角孔が先端面に形
成されたレンチ等を、該六角突部38に、上方から嵌め
込んで、回転操作することによって、軸心回りに回転せ
しめられるようになっている。
りの左右方向への回転に伴って、昇降体34が、鉛直方
向に昇降移動せしめられるようになっているのである。
なお、かかる昇降用ネジ棒30にあっては、その上端部
が、横断面六角形状を呈するる六角突部38とされてお
り、かかる六角突部38に対応する六角孔が先端面に形
成されたレンチ等を、該六角突部38に、上方から嵌め
込んで、回転操作することによって、軸心回りに回転せ
しめられるようになっている。
【0033】また、受枠12の前記内面15において、
昇降用ネジ棒30の配設部位と一対の支持体24,24
の配設部位との間には、略厚肉平板形状をもって、それ
ら両配設部位間に延びる案内板40,40が、昇降用ネ
ジ棒30に対して、それぞれ対称的に配設されている。
更に、この案内板40,40の下端部には、昇降用ネジ
棒30の配設側から各支持体24の配設側に向かって水
平に延びる長孔状の案内溝42が、それぞれ、1つず
つ、形成されている。
昇降用ネジ棒30の配設部位と一対の支持体24,24
の配設部位との間には、略厚肉平板形状をもって、それ
ら両配設部位間に延びる案内板40,40が、昇降用ネ
ジ棒30に対して、それぞれ対称的に配設されている。
更に、この案内板40,40の下端部には、昇降用ネジ
棒30の配設側から各支持体24の配設側に向かって水
平に延びる長孔状の案内溝42が、それぞれ、1つず
つ、形成されている。
【0034】そして、かかる案内板40,40の案内溝
42,42内には、案内ピン44,44が、各案内溝4
2の長手方向に移動可能な状態で、それぞれ挿通配置さ
れている。また、この案内ピン44,44の、前記受枠
12の内面15側とは反対側の先端部には、細長い平板
形形状を呈するスライドバー46,46と、それらより
も短い長さのリンク48,48とが、前記昇降用ネジ棒
30に対してそれぞれ対称的に配置せしめられた状態
で、それぞれの長さ方向の一端部において互いに重なり
合うようにして、該案内ピン44の軸心回りに回動可能
に取り付けられている。更に、このスライドバー46,
46は、長さ方向の他端部において、前記一対の支持体
24,24の下部側に、また、リンク48,48は、長
さ方向の他端部において、昇降用ネジ棒30に螺合され
た前記昇降体34の両端部に、それぞれ、回動可能に取
り付けられている。
42,42内には、案内ピン44,44が、各案内溝4
2の長手方向に移動可能な状態で、それぞれ挿通配置さ
れている。また、この案内ピン44,44の、前記受枠
12の内面15側とは反対側の先端部には、細長い平板
形形状を呈するスライドバー46,46と、それらより
も短い長さのリンク48,48とが、前記昇降用ネジ棒
30に対してそれぞれ対称的に配置せしめられた状態
で、それぞれの長さ方向の一端部において互いに重なり
合うようにして、該案内ピン44の軸心回りに回動可能
に取り付けられている。更に、このスライドバー46,
46は、長さ方向の他端部において、前記一対の支持体
24,24の下部側に、また、リンク48,48は、長
さ方向の他端部において、昇降用ネジ棒30に螺合され
た前記昇降体34の両端部に、それぞれ、回動可能に取
り付けられている。
【0035】そして、ここでは、図1の右半分に示され
る如く、昇降体34が昇降用ネジ棒30の下端部に位置
せしめられている際に、リンク48,48が、案内板4
0,40の長孔状の各案内溝42内における各支持体2
4の配設側の端縁部にそれぞれ位置せしめられた案内ピ
ン44,44と、上述の如き配置状態とされた昇降体3
4とを、それぞれ連結する状態で、略水平方向に延びる
ように配置されていると共に、スライドバー46,46
が、起立状態とされた一対の支持体24,24と、上述
の如き位置に配置された案内ピン44,44とを、それ
ぞれ連結する状態で、配置されている。一方、図1の左
半分からも明らかなように、昇降体34が昇降用ネジ棒
30の上端部に位置せしめられている際には、リンク4
8,48が、案内板40,40の長孔状の各案内溝42
内における昇降用ネジ棒30の配設側の端縁部にそれぞ
れ位置せしめられた案内ピン44,44と、上述の如き
配置状態とされた昇降体34とを、それぞれ連結する状
態で、下傾して延びるように配置されていると共に、ス
ライドバー46,46が、互いの対向方向に傾倒せしめ
られた一対の支持体24,24と、上述の如き位置に配
置された案内ピン44,44とを、それぞれ連結する状
態で、配置されている。
る如く、昇降体34が昇降用ネジ棒30の下端部に位置
せしめられている際に、リンク48,48が、案内板4
0,40の長孔状の各案内溝42内における各支持体2
4の配設側の端縁部にそれぞれ位置せしめられた案内ピ
ン44,44と、上述の如き配置状態とされた昇降体3
4とを、それぞれ連結する状態で、略水平方向に延びる
ように配置されていると共に、スライドバー46,46
が、起立状態とされた一対の支持体24,24と、上述
の如き位置に配置された案内ピン44,44とを、それ
ぞれ連結する状態で、配置されている。一方、図1の左
半分からも明らかなように、昇降体34が昇降用ネジ棒
30の上端部に位置せしめられている際には、リンク4
8,48が、案内板40,40の長孔状の各案内溝42
内における昇降用ネジ棒30の配設側の端縁部にそれぞ
れ位置せしめられた案内ピン44,44と、上述の如き
配置状態とされた昇降体34とを、それぞれ連結する状
態で、下傾して延びるように配置されていると共に、ス
ライドバー46,46が、互いの対向方向に傾倒せしめ
られた一対の支持体24,24と、上述の如き位置に配
置された案内ピン44,44とを、それぞれ連結する状
態で、配置されている。
【0036】かくして、昇降用ネジ棒30が、その軸心
回りに右回転せしめられて、昇降体34が鉛直方向に下
降移動せしめられる際には、リンク48,48の配置状
態が、前述の如き下傾状態から、徐々に略水平状態に変
化せしめられ、それに伴って、昇降用ネジ棒30の両側
において、案内ピン44,44が、各案内溝42内にお
ける各支持体24の配設側に向かって移動せしめられる
と共に、スライドバー46,46が、昇降用ネジ棒30
から離隔する水平方向に、それぞれスライド移動させら
れるようになっているのである。そして、それによっ
て、一対の支持体24,24が、各受枠側支持体取付ボ
ルト28の軸心回りの相対方向に回動させられて、起立
せしめられ、以てそれら一対の支持体24,24に支持
される前記案内レール16が、鉛直方向に上昇移動せし
められるようになっているのである。また、その逆に、
昇降用ネジ棒30が、その軸心回りに左回転せしめられ
て、昇降体34が、鉛直方向に上昇移動せしめられる際
には、リンク48,48の配置状態が、略水平状態か
ら、徐々に前記下傾状態に変化せしめられ、それに伴っ
て、昇降用ネジ棒30の両側において、案内ピン44,
44が、各案内溝42内における昇降用ネジ棒30の配
設側に向かって移動せしめられると共に、スライドバー
46,46が、昇降用ネジ棒30に接近する水平方向
に、それぞれスライド移動させられるようになっている
のである。そして、それによって、一対の支持体24,
24が、各受枠側支持体取付ボルト28の軸心回りの相
対方向に回動させられて、互いに対向する方向に傾倒せ
しめられ、以て案内レール16が、鉛直方向に下降移動
せしめられるようになっているのである。
回りに右回転せしめられて、昇降体34が鉛直方向に下
降移動せしめられる際には、リンク48,48の配置状
態が、前述の如き下傾状態から、徐々に略水平状態に変
化せしめられ、それに伴って、昇降用ネジ棒30の両側
において、案内ピン44,44が、各案内溝42内にお
ける各支持体24の配設側に向かって移動せしめられる
と共に、スライドバー46,46が、昇降用ネジ棒30
から離隔する水平方向に、それぞれスライド移動させら
れるようになっているのである。そして、それによっ
て、一対の支持体24,24が、各受枠側支持体取付ボ
ルト28の軸心回りの相対方向に回動させられて、起立
せしめられ、以てそれら一対の支持体24,24に支持
される前記案内レール16が、鉛直方向に上昇移動せし
められるようになっているのである。また、その逆に、
昇降用ネジ棒30が、その軸心回りに左回転せしめられ
て、昇降体34が、鉛直方向に上昇移動せしめられる際
には、リンク48,48の配置状態が、略水平状態か
ら、徐々に前記下傾状態に変化せしめられ、それに伴っ
て、昇降用ネジ棒30の両側において、案内ピン44,
44が、各案内溝42内における昇降用ネジ棒30の配
設側に向かって移動せしめられると共に、スライドバー
46,46が、昇降用ネジ棒30に接近する水平方向
に、それぞれスライド移動させられるようになっている
のである。そして、それによって、一対の支持体24,
24が、各受枠側支持体取付ボルト28の軸心回りの相
対方向に回動させられて、互いに対向する方向に傾倒せ
しめられ、以て案内レール16が、鉛直方向に下降移動
せしめられるようになっているのである。
【0037】一方、そのような構造とされた受枠12に
対して、隣り合って位置せしめられた状態で嵌合される
前記二つの蓋体14,14は、全体として、略矩形皿形
形状を呈しており、該受枠12の開口部の半分を覆蓋し
得る大きさを有する底壁部50と、該底壁部50の上面
の周縁部に所定高さをもって一体的に立設せしめられた
側壁部52とを有して、構成されている。そして、その
底壁部50の上面には、高さの低い補強リブ54の複数
が、また、その下面には、高さの高い補強リブ55の複
数が、それぞれ、格子状形態をもって、一体的に立設せ
しめられており、更に、皿形の内部には、モルタル56
が充填せしめられている。また、かかる蓋体14におい
ては、底壁部50の下面の幅方向両側に、キャスター5
8が2個ずつ、合計4個設けられており、更に、その中
央位置には、作業孔60が、底壁部50を厚さ方向に貫
通して、形成されている。
対して、隣り合って位置せしめられた状態で嵌合される
前記二つの蓋体14,14は、全体として、略矩形皿形
形状を呈しており、該受枠12の開口部の半分を覆蓋し
得る大きさを有する底壁部50と、該底壁部50の上面
の周縁部に所定高さをもって一体的に立設せしめられた
側壁部52とを有して、構成されている。そして、その
底壁部50の上面には、高さの低い補強リブ54の複数
が、また、その下面には、高さの高い補強リブ55の複
数が、それぞれ、格子状形態をもって、一体的に立設せ
しめられており、更に、皿形の内部には、モルタル56
が充填せしめられている。また、かかる蓋体14におい
ては、底壁部50の下面の幅方向両側に、キャスター5
8が2個ずつ、合計4個設けられており、更に、その中
央位置には、作業孔60が、底壁部50を厚さ方向に貫
通して、形成されている。
【0038】そして、そのような蓋体14にあっては、
図1の左半分に示される如く、受枠12への嵌合時に、
作業孔60内に対して、前記受枠の内面15に設けられ
た昇降用ネジ棒30の前記六角突部38を挿通せしめつ
つ、側壁部52の下端面74において、受枠12の各内
面15の高さ方向中間部に周設された突条61の上面に
当接せしめられるようになっているのであり、また、図
1の右半分からも明らかなように、かかる蓋体14の受
枠12に対する嵌合状態が解除された際には、各キャス
ター58において、前記受枠12の各案内レール16上
に載置されて、支持されるようになっているのである。
図1の左半分に示される如く、受枠12への嵌合時に、
作業孔60内に対して、前記受枠の内面15に設けられ
た昇降用ネジ棒30の前記六角突部38を挿通せしめつ
つ、側壁部52の下端面74において、受枠12の各内
面15の高さ方向中間部に周設された突条61の上面に
当接せしめられるようになっているのであり、また、図
1の右半分からも明らかなように、かかる蓋体14の受
枠12に対する嵌合状態が解除された際には、各キャス
ター58において、前記受枠12の各案内レール16上
に載置されて、支持されるようになっているのである。
【0039】すなわち、かかるマンホール蓋装置10に
あっては、閉蓋時に、一方の蓋体14の作業孔60を通
じて、先端面に六角孔を有する、図示しないレンチ等
を、前記昇降用ネジ棒30の六角突部38に嵌め込ん
で、該昇降用ネジ棒30をその軸心回りに左方向に回転
させることによって、該一方の蓋体14が、該一対の案
内レール16,16と共に上昇せしめられて、かかる蓋
体14の受枠12に対する嵌合が解除されるようになっ
ている。また、そのような状態下において、該一対の案
内レール16,16の上面にそって、4個のキャスター
を転動させて、該一方の蓋体14を、該一対の案内レー
ル16,16上から地面上に移動させることによって、
マンホールの開口部の半分が、該一方の蓋体14による
覆蓋から開放されることとなる。そして、それに引き続
き、他方の蓋体14に対しても同様な操作を行なうこと
によって、マンホールの開口部の残りの半分も、該他方
の蓋体14による覆蓋から開放され、以てマンホールの
開口部が全開されるようになっているのである。
あっては、閉蓋時に、一方の蓋体14の作業孔60を通
じて、先端面に六角孔を有する、図示しないレンチ等
を、前記昇降用ネジ棒30の六角突部38に嵌め込ん
で、該昇降用ネジ棒30をその軸心回りに左方向に回転
させることによって、該一方の蓋体14が、該一対の案
内レール16,16と共に上昇せしめられて、かかる蓋
体14の受枠12に対する嵌合が解除されるようになっ
ている。また、そのような状態下において、該一対の案
内レール16,16の上面にそって、4個のキャスター
を転動させて、該一方の蓋体14を、該一対の案内レー
ル16,16上から地面上に移動させることによって、
マンホールの開口部の半分が、該一方の蓋体14による
覆蓋から開放されることとなる。そして、それに引き続
き、他方の蓋体14に対しても同様な操作を行なうこと
によって、マンホールの開口部の残りの半分も、該他方
の蓋体14による覆蓋から開放され、以てマンホールの
開口部が全開されるようになっているのである。
【0040】また、そのような開蓋状態下において、上
述の如き操作とは逆の手順に従う操作を行なうことによ
って、二つの蓋体14,14が、片方ずつ、順番に、受
枠12に対して嵌合され、以てマンホールの開口部が、
それら二つの蓋体14,14にて、再び、閉塞されるよ
うになっているのである。なお、図1中、59は、スト
ッパであり、マンホール蓋装置10が傾斜地等に設置さ
れている場合等において、各案内レール16を上昇させ
た際に、各蓋体14が、傾斜にそって、各案内レール1
6上を自走することを防止するためのものである。
述の如き操作とは逆の手順に従う操作を行なうことによ
って、二つの蓋体14,14が、片方ずつ、順番に、受
枠12に対して嵌合され、以てマンホールの開口部が、
それら二つの蓋体14,14にて、再び、閉塞されるよ
うになっているのである。なお、図1中、59は、スト
ッパであり、マンホール蓋装置10が傾斜地等に設置さ
れている場合等において、各案内レール16を上昇させ
た際に、各蓋体14が、傾斜にそって、各案内レール1
6上を自走することを防止するためのものである。
【0041】ところで、そのような構造とされたマンホ
ール蓋装置10にあっては、特に、各蓋体14の四つの
側面の下部、即ち、各側壁部52の外面の下部に、凹所
62が、それぞれ設けられており、そして、それら四つ
の側壁部52に各々設けられた凹所62のうち、蓋体1
4の長さ方向(受枠12の長さ方向に対応する方向、即
ち図1中、左右方向)に対向位置する二つの側壁部5
2,52に設けられた凹所62,62の内部には、シー
ル部材としてのゴムパッキン64と作用部材たる移動板
66とが、それぞれ、一つずつ、取り付けられている。
ール蓋装置10にあっては、特に、各蓋体14の四つの
側面の下部、即ち、各側壁部52の外面の下部に、凹所
62が、それぞれ設けられており、そして、それら四つ
の側壁部52に各々設けられた凹所62のうち、蓋体1
4の長さ方向(受枠12の長さ方向に対応する方向、即
ち図1中、左右方向)に対向位置する二つの側壁部5
2,52に設けられた凹所62,62の内部には、シー
ル部材としてのゴムパッキン64と作用部材たる移動板
66とが、それぞれ、一つずつ、取り付けられている。
【0042】より詳しくは、図2及び図3に示される如
く、凹所62は、側壁部52の下部外面側が除肉され
て、該下部が全長にわたって薄肉化されることにより、
構成されている。換言すれば、蓋体14の各側壁部52
が、上部側が厚肉部で、下部側が薄肉部とされた、全体
として、段付の平板形状を有しており、下部側の薄肉部
が、凹所62として、構成されているのである。なお、
かかる側壁部52においては、厚肉の上部と薄肉の下部
とを段付けする段付面63が、側方に向かって上傾する
傾斜面とされている。
く、凹所62は、側壁部52の下部外面側が除肉され
て、該下部が全長にわたって薄肉化されることにより、
構成されている。換言すれば、蓋体14の各側壁部52
が、上部側が厚肉部で、下部側が薄肉部とされた、全体
として、段付の平板形状を有しており、下部側の薄肉部
が、凹所62として、構成されているのである。なお、
かかる側壁部52においては、厚肉の上部と薄肉の下部
とを段付けする段付面63が、側方に向かって上傾する
傾斜面とされている。
【0043】また、ゴムパッキン64は、硬度が50〜
60°(Hs:JIS A)程度の適度な硬さと優れた
耐候性とを有するクロロプレンゴムからなっており、該
側壁部52の凹所62と略同一の長さと、該凹所62の
深さ寸法の約2倍の外径寸法とを有する円形のパイプ形
状をもって、構成されている。
60°(Hs:JIS A)程度の適度な硬さと優れた
耐候性とを有するクロロプレンゴムからなっており、該
側壁部52の凹所62と略同一の長さと、該凹所62の
深さ寸法の約2倍の外径寸法とを有する円形のパイプ形
状をもって、構成されている。
【0044】さらに、移動板66は、薄い肉厚と、前記
凹所62と略同一の長さとを有する金属板の幅方向一端
部が、全長にわたって、鋭角的に折り曲げられてなる、
断面L字状の平板形態をもって構成されている。そし
て、この移動板66にあっては、鋭角的に折り曲げられ
た部分たる折曲部68の幅寸法が、前記凹所62の深さ
よりも僅かに大きくされている一方、何等折り曲げられ
ていない真っ直ぐな部分たるフラット部70の幅寸法
が、該凹所62のそれよりも、所定寸法小さくされてい
る。また、かかる移動板66のフラット部70には、該
移動板66の幅方向に延びる長孔状のボルト孔72が、
該移動板66の長さ方向に等間隔をおいて、複数、設け
られている。
凹所62と略同一の長さとを有する金属板の幅方向一端
部が、全長にわたって、鋭角的に折り曲げられてなる、
断面L字状の平板形態をもって構成されている。そし
て、この移動板66にあっては、鋭角的に折り曲げられ
た部分たる折曲部68の幅寸法が、前記凹所62の深さ
よりも僅かに大きくされている一方、何等折り曲げられ
ていない真っ直ぐな部分たるフラット部70の幅寸法
が、該凹所62のそれよりも、所定寸法小さくされてい
る。また、かかる移動板66のフラット部70には、該
移動板66の幅方向に延びる長孔状のボルト孔72が、
該移動板66の長さ方向に等間隔をおいて、複数、設け
られている。
【0045】そして、上述の如き構成を有するゴムパッ
キン64が、前記凹所62内の上部において、外周面の
半周部分を該凹所62から外方に露出せしめつつ、該凹
所62の長さ方向に延びるように配置された状態で、該
凹所62を形成する前記段付面63に対して接着固定さ
れている。また、移動板66は、前記凹所62内におけ
る前記ゴムパッキン64の下方において、前記フラット
部70の外面(前記折曲部68の折曲げ方向とは反対側
の面)を該凹所62の底面に当接させ、且つ前記折曲部
68の外面(フラット部70の外面に連続する面)を側
方に向かって下傾させた状態で、該凹所62の長さ方向
に延びるように配されていると共に、該底面に等間隔を
おいて螺着された複数のボルト73の脚部を、前記長孔
状の複数のボルト孔72内に遊挿せしめた状態で、位置
せしめられており、以てそれら複数のボルト73にて、
該ボルト孔72の長さ寸法からボルト73の脚部の外径
寸法を差し引いた寸法だけ、上下方向に、スライド移動
可能に保持されている。なお、ここでは、特に、移動板
66のフラット部70における、長孔状のボルト孔72
の形成位置と、その長さ寸法とが調節されて、移動板6
6が下方に移動せしめられた際に、前記折曲部68の外
面が、前記ゴムパッキン64の下部外周面に当接せしめ
られる一方、フラット部70の先端部が、側壁部52の
下端面74から下方に突出位置せしめられるようになっ
ている。
キン64が、前記凹所62内の上部において、外周面の
半周部分を該凹所62から外方に露出せしめつつ、該凹
所62の長さ方向に延びるように配置された状態で、該
凹所62を形成する前記段付面63に対して接着固定さ
れている。また、移動板66は、前記凹所62内におけ
る前記ゴムパッキン64の下方において、前記フラット
部70の外面(前記折曲部68の折曲げ方向とは反対側
の面)を該凹所62の底面に当接させ、且つ前記折曲部
68の外面(フラット部70の外面に連続する面)を側
方に向かって下傾させた状態で、該凹所62の長さ方向
に延びるように配されていると共に、該底面に等間隔を
おいて螺着された複数のボルト73の脚部を、前記長孔
状の複数のボルト孔72内に遊挿せしめた状態で、位置
せしめられており、以てそれら複数のボルト73にて、
該ボルト孔72の長さ寸法からボルト73の脚部の外径
寸法を差し引いた寸法だけ、上下方向に、スライド移動
可能に保持されている。なお、ここでは、特に、移動板
66のフラット部70における、長孔状のボルト孔72
の形成位置と、その長さ寸法とが調節されて、移動板6
6が下方に移動せしめられた際に、前記折曲部68の外
面が、前記ゴムパッキン64の下部外周面に当接せしめ
られる一方、フラット部70の先端部が、側壁部52の
下端面74から下方に突出位置せしめられるようになっ
ている。
【0046】かくして、かくの如き構造とされた蓋体1
4にあっては、受枠12への嵌合時に、各案内レール1
6と共に下降させられる際に、図4に示される如く、先
ず、移動板66のフラット部70の下端面が、前記受枠
12の各内面15に設けられた突条61の上面に当接せ
しめられるようになっている。
4にあっては、受枠12への嵌合時に、各案内レール1
6と共に下降させられる際に、図4に示される如く、先
ず、移動板66のフラット部70の下端面が、前記受枠
12の各内面15に設けられた突条61の上面に当接せ
しめられるようになっている。
【0047】また、図5からも明らかなように、かかる
蓋体14においては、上述の如き状態から、更に下降さ
せられるに従って、移動板66が、該突条61の上面に
て押し上げられて、徐々に、上方にスライド移動させら
れるようになっており、それによって、該移動板66の
上部に位置するゴムパッキン64が、該移動板66の折
曲部68の外面にて、該移動板66の上方への移動量に
応じて、換言すれば、蓋体14の受枠12に対する嵌合
量に応じて、より大きな押圧力をもって押圧されて、該
折曲部68の外面と、該ゴムパッキン64が接着される
前記段付面63との間で弾性変形せしめられ、以て該ゴ
ムパッキン64が、各側壁部52の外面側とは反対側
の、開放側たる側方に向かって突出させられるようにな
っている。
蓋体14においては、上述の如き状態から、更に下降さ
せられるに従って、移動板66が、該突条61の上面に
て押し上げられて、徐々に、上方にスライド移動させら
れるようになっており、それによって、該移動板66の
上部に位置するゴムパッキン64が、該移動板66の折
曲部68の外面にて、該移動板66の上方への移動量に
応じて、換言すれば、蓋体14の受枠12に対する嵌合
量に応じて、より大きな押圧力をもって押圧されて、該
折曲部68の外面と、該ゴムパッキン64が接着される
前記段付面63との間で弾性変形せしめられ、以て該ゴ
ムパッキン64が、各側壁部52の外面側とは反対側
の、開放側たる側方に向かって突出させられるようにな
っている。
【0048】そして、図6に示される如く、蓋体14
が、側壁部52の下端面74において、受枠12の各内
面15に設けられた突条61の上面に当接せしめられ
て、受枠12に完全に嵌合されることによって、該移動
板66の上部に位置するゴムパッキン64が、該移動板
66の折曲部68の外面にて、最も大きな押圧力をもっ
て押圧されて、側方に向かって最大の突出量をもって突
出させられるようになっているのである。
が、側壁部52の下端面74において、受枠12の各内
面15に設けられた突条61の上面に当接せしめられ
て、受枠12に完全に嵌合されることによって、該移動
板66の上部に位置するゴムパッキン64が、該移動板
66の折曲部68の外面にて、最も大きな押圧力をもっ
て押圧されて、側方に向かって最大の突出量をもって突
出させられるようになっているのである。
【0049】それ故、そのような蓋体14を二つ有し、
それらが互いに隣り合って位置せしめられてなるマンホ
ール蓋装置10にあっては、前述のように、二つの蓋体
14,14をそれぞれ支持する二対の案内レール16
を、一対ずつ下降させて、それら二つの蓋体14,14
を片方ずつ、順番に、受枠12に嵌合し、以てマンホー
ルの開口部を該二つの蓋体14,14にて閉塞する際
に、先ず、図7に示される如く、二つの蓋体のうち、一
方の蓋体14aが、側壁部52aの下端面74aにおい
て、受枠12の前記突条61の上面に当接させられて、
受枠12に嵌合されることによって、該一方の蓋体14
aにおける、他方の蓋体14bに対向する側壁部52a
に設けられたゴムパッキン64aが、移動板66aにて
最も大きな押圧力をもって押圧されて、他方の蓋体14
b側に向かって、最大の突出量をもって突出させられる
ようになっている。そして、その結果、ゴムパッキン6
4aの突出部位の先端部が、閉蓋時において二つの蓋体
14a,14b間に形成される間隙(図10参照)の中
心線:アを越えて、該他方の蓋体14側bに位置せしめ
れるようになっているのである。
それらが互いに隣り合って位置せしめられてなるマンホ
ール蓋装置10にあっては、前述のように、二つの蓋体
14,14をそれぞれ支持する二対の案内レール16
を、一対ずつ下降させて、それら二つの蓋体14,14
を片方ずつ、順番に、受枠12に嵌合し、以てマンホー
ルの開口部を該二つの蓋体14,14にて閉塞する際
に、先ず、図7に示される如く、二つの蓋体のうち、一
方の蓋体14aが、側壁部52aの下端面74aにおい
て、受枠12の前記突条61の上面に当接させられて、
受枠12に嵌合されることによって、該一方の蓋体14
aにおける、他方の蓋体14bに対向する側壁部52a
に設けられたゴムパッキン64aが、移動板66aにて
最も大きな押圧力をもって押圧されて、他方の蓋体14
b側に向かって、最大の突出量をもって突出させられる
ようになっている。そして、その結果、ゴムパッキン6
4aの突出部位の先端部が、閉蓋時において二つの蓋体
14a,14b間に形成される間隙(図10参照)の中
心線:アを越えて、該他方の蓋体14側bに位置せしめ
れるようになっているのである。
【0050】一方、他方の蓋体14bが、それを支持す
る一対の案内レール16,16と共に下降させられる際
には、図8に示される如く、該他方の蓋体14bにおけ
る、前記一方の蓋体14aに対向する側壁部52bに設
けられたゴムパッキン64bが、該一方の蓋体14aの
ゴムパッキン64aに当接させられるまで、即ち、該他
方の蓋体14bの受枠12への嵌合の完了直前まで、該
一方の蓋体14aに引っ掛かるようなことがなく、該他
方の蓋体14bが、スムーズに下降させられるようにな
っている。
る一対の案内レール16,16と共に下降させられる際
には、図8に示される如く、該他方の蓋体14bにおけ
る、前記一方の蓋体14aに対向する側壁部52bに設
けられたゴムパッキン64bが、該一方の蓋体14aの
ゴムパッキン64aに当接させられるまで、即ち、該他
方の蓋体14bの受枠12への嵌合の完了直前まで、該
一方の蓋体14aに引っ掛かるようなことがなく、該他
方の蓋体14bが、スムーズに下降させられるようにな
っている。
【0051】また、それに引き続き、他方の蓋体14b
が更に下降させられることによって、図9に示されるよ
うに、該他方の蓋体14bの側壁部52bに上下移動可
能に取り付けられた移動板66bが、上方にスライド移
動せしめられるようになっている。更に、それによっ
て、前記一方の蓋体14aのゴムパッキン64aに当接
させられた該他方の蓋体14bのゴムパッキン64b
が、該移動板66bの折曲部68の外面にて、該移動板
66bの上方への移動量に応じて、換言すれば、蓋体1
4bの嵌合量に応じて、より大きな押圧力をもって押圧
されて、弾性変形せしめられ、以て該他方の蓋体14b
のゴムパッキン64bが、該蓋体14bの側壁部52b
の側方、即ち、該一方の蓋体14a側に向かって、徐々
に突出させられることとなる。そして、その結果、一方
の蓋体14aのゴムパッキン64aと他方の蓋体14b
のゴムパッキン64bとが、互いに突き合わされて、前
記移動板66a,66bからの押圧による弾性変形に加
えて、それぞれの突出側、即ち互いの対向側とは反対側
に向かって、更に弾性変形せしめられるようになってい
る。
が更に下降させられることによって、図9に示されるよ
うに、該他方の蓋体14bの側壁部52bに上下移動可
能に取り付けられた移動板66bが、上方にスライド移
動せしめられるようになっている。更に、それによっ
て、前記一方の蓋体14aのゴムパッキン64aに当接
させられた該他方の蓋体14bのゴムパッキン64b
が、該移動板66bの折曲部68の外面にて、該移動板
66bの上方への移動量に応じて、換言すれば、蓋体1
4bの嵌合量に応じて、より大きな押圧力をもって押圧
されて、弾性変形せしめられ、以て該他方の蓋体14b
のゴムパッキン64bが、該蓋体14bの側壁部52b
の側方、即ち、該一方の蓋体14a側に向かって、徐々
に突出させられることとなる。そして、その結果、一方
の蓋体14aのゴムパッキン64aと他方の蓋体14b
のゴムパッキン64bとが、互いに突き合わされて、前
記移動板66a,66bからの押圧による弾性変形に加
えて、それぞれの突出側、即ち互いの対向側とは反対側
に向かって、更に弾性変形せしめられるようになってい
る。
【0052】而して、図10に示される如く、他方の蓋
体14bが、側壁部52bの下端面74bにおいて、受
枠12の前記突条61の上面に当接させられて、受枠1
2に完全に嵌合されることにより、該他方の蓋体14b
の前記ゴムパッキン64bが、前記移動板66bにて最
も大きな押圧力をもって押圧されて、該一方の蓋体14
a側に向かって、最大の突出量をもって突出させられる
こととなる。また、それによって、二つの蓋体14a,
14bのそれぞれのゴムパッキン64a,64b同士
が、互いの対向側とは反対側に向かって、より大きく弾
性変形せしめられた状態で、即ち、かかる弾性変形に対
する復元力に起因して、より大きな押圧力を互いに及ぼ
し合った状態で、互いに突き合わされ、その結果とし
て、閉蓋時に、それら隣り合う蓋体14a,14b間に
形成される間隙76が、二つのゴムパッキン64a,6
4bにて、液密にシールされるようになっているのであ
る。
体14bが、側壁部52bの下端面74bにおいて、受
枠12の前記突条61の上面に当接させられて、受枠1
2に完全に嵌合されることにより、該他方の蓋体14b
の前記ゴムパッキン64bが、前記移動板66bにて最
も大きな押圧力をもって押圧されて、該一方の蓋体14
a側に向かって、最大の突出量をもって突出させられる
こととなる。また、それによって、二つの蓋体14a,
14bのそれぞれのゴムパッキン64a,64b同士
が、互いの対向側とは反対側に向かって、より大きく弾
性変形せしめられた状態で、即ち、かかる弾性変形に対
する復元力に起因して、より大きな押圧力を互いに及ぼ
し合った状態で、互いに突き合わされ、その結果とし
て、閉蓋時に、それら隣り合う蓋体14a,14b間に
形成される間隙76が、二つのゴムパッキン64a,6
4bにて、液密にシールされるようになっているのであ
る。
【0053】なお、前述の如く、かかるマンホール蓋装
置10にあっては、それら二つの蓋体14a,14bに
おいて、各側壁部52a,52bにそれぞれ対向位置す
る側壁部52,52にも、ゴムパッキン64,64と移
動板66,66が、各側壁部52a,52bと同様な状
態で、設けられており(図1参照)、それによって、各
蓋体14a,14bの受枠12への嵌合時に、該側壁部
52a,52bに対向位置する側壁部52に設けられた
ゴムパッキン64が移動板66に押圧されて、突出させ
られるようになっている。そして、その結果として、該
側壁部52a,52bと対向位置する側壁部52と受枠
12の内面15との間の隙間が、該ゴムパッキン64に
て、液密にシールされるようになっている。
置10にあっては、それら二つの蓋体14a,14bに
おいて、各側壁部52a,52bにそれぞれ対向位置す
る側壁部52,52にも、ゴムパッキン64,64と移
動板66,66が、各側壁部52a,52bと同様な状
態で、設けられており(図1参照)、それによって、各
蓋体14a,14bの受枠12への嵌合時に、該側壁部
52a,52bに対向位置する側壁部52に設けられた
ゴムパッキン64が移動板66に押圧されて、突出させ
られるようになっている。そして、その結果として、該
側壁部52a,52bと対向位置する側壁部52と受枠
12の内面15との間の隙間が、該ゴムパッキン64に
て、液密にシールされるようになっている。
【0054】また、図2からも明らかなように、マンホ
ール蓋装置10においては、各蓋体14における、ゴム
パッキン64と移動板66とが設けられる二つの側壁部
52と隣り合う二つの側壁部52の前記凹所62内に、
該凹所62と同一長さを有する略厚肉平板状のシールゴ
ム78が貼着されており、このシールゴム78によっ
て、それが取り付けられる側壁部52と受枠12の内面
15との間の隙間が、液密にシールされるようになって
いる。
ール蓋装置10においては、各蓋体14における、ゴム
パッキン64と移動板66とが設けられる二つの側壁部
52と隣り合う二つの側壁部52の前記凹所62内に、
該凹所62と同一長さを有する略厚肉平板状のシールゴ
ム78が貼着されており、このシールゴム78によっ
て、それが取り付けられる側壁部52と受枠12の内面
15との間の隙間が、液密にシールされるようになって
いる。
【0055】このように、本具体例に係るマンホール蓋
装置10にあっては、隣り合う二つの蓋体14a,14
bのうち、一方の蓋体14aを受枠12に嵌合させた
後、他方の蓋体14bを受枠12に嵌合させる際に、該
他方の蓋体14bの側壁部52bに設けられたゴムパッ
キン64bが、該一方の蓋体14bに引っ掛かるような
ことがなく、また、該他方の蓋体14bの受枠12への
嵌合の完了直前に、各蓋体14,14bにそれぞれ設け
られたゴムパッキン64a,64b同士が、比較的少な
い接触量にて接触せしめられ、該嵌合の完了に伴って、
より大きな押圧力を及ぼし合った状態で、互いに突き合
わされて、閉蓋時に、それら隣り合う蓋体14a,14
b間に形成される間隙76が、二つのゴムパッキン64
a,64bにて、液密にシールされるようになっている
のである。
装置10にあっては、隣り合う二つの蓋体14a,14
bのうち、一方の蓋体14aを受枠12に嵌合させた
後、他方の蓋体14bを受枠12に嵌合させる際に、該
他方の蓋体14bの側壁部52bに設けられたゴムパッ
キン64bが、該一方の蓋体14bに引っ掛かるような
ことがなく、また、該他方の蓋体14bの受枠12への
嵌合の完了直前に、各蓋体14,14bにそれぞれ設け
られたゴムパッキン64a,64b同士が、比較的少な
い接触量にて接触せしめられ、該嵌合の完了に伴って、
より大きな押圧力を及ぼし合った状態で、互いに突き合
わされて、閉蓋時に、それら隣り合う蓋体14a,14
b間に形成される間隙76が、二つのゴムパッキン64
a,64bにて、液密にシールされるようになっている
のである。
【0056】また、かかるマンホール蓋装置10におい
ては、それら二つの蓋体14a,14bと受枠12との
嵌合状態を解消させる際に、各蓋体14a,14bを受
枠12に嵌合させる場合とは逆に、各蓋体14a,14
bと受枠12との嵌合量の減少に応じて、各蓋体14
a,14bに設けられたゴムパッキン64a,64bが
引き込まれ、かかる嵌合解消作業の進行に伴って、それ
ら二つのゴムパッキン64a,64b間に作用する押圧
力に由来する大きな摩擦力が徐々に小さくされ得るよう
になっているのである。
ては、それら二つの蓋体14a,14bと受枠12との
嵌合状態を解消させる際に、各蓋体14a,14bを受
枠12に嵌合させる場合とは逆に、各蓋体14a,14
bと受枠12との嵌合量の減少に応じて、各蓋体14
a,14bに設けられたゴムパッキン64a,64bが
引き込まれ、かかる嵌合解消作業の進行に伴って、それ
ら二つのゴムパッキン64a,64b間に作用する押圧
力に由来する大きな摩擦力が徐々に小さくされ得るよう
になっているのである。
【0057】従って、本具体例に係るマンホール蓋装置
10にあっては、隣り合って位置せしめられる二つの蓋
体14a,14bを受枠12に嵌合し、またそれを解除
することにより行なわれる閉蓋作業及び開蓋作業の迅速
で且つスムーズな進行を何等妨げることなく、それら隣
り合う蓋体14a,14bの間の間隙76を通じての、
マンホール内への水の浸入が確実に阻止され得るのであ
り、その結果として、該マンホールに連通される暗渠や
共同溝内の各種の配管や配線等が、極めて良好に且つ安
全に保守され得ることとなるのである。
10にあっては、隣り合って位置せしめられる二つの蓋
体14a,14bを受枠12に嵌合し、またそれを解除
することにより行なわれる閉蓋作業及び開蓋作業の迅速
で且つスムーズな進行を何等妨げることなく、それら隣
り合う蓋体14a,14bの間の間隙76を通じての、
マンホール内への水の浸入が確実に阻止され得るのであ
り、その結果として、該マンホールに連通される暗渠や
共同溝内の各種の配管や配線等が、極めて良好に且つ安
全に保守され得ることとなるのである。
【0058】しかも、かかるマンホール蓋装置10にあ
っては、蓋体14a,14bの受枠12への嵌合時に、
移動板66a,66bが、受枠12の前記突状61に当
接して、押し上げられて、上方に移動させられる一方、
該蓋体14a,14bと受枠12との嵌合状態を解消す
ることによって、移動板66a,66bが、自重によ
り、下方に移動させられるようになっており、また、そ
のような移動板66a,66bの上方への移動に伴っ
て、ゴムパッキン64a,64bが押圧され、弾性変形
せしめられて、該ゴムパッキン64a,64bが、蓋体
14a,14bの側壁部52a,52bから側方に突出
させられるようになっているところから、移動板66
a,66bを上下移動させるための複雑な移動機構や、
ゴムパッキン64a,64bを蓋体14a,14bの側
壁部52a,52bから側方に突出させるための特別な
機構等を何等設けることなく、単に、二つの蓋体14
a,14bを受枠12に対して嵌合させるだけで、それ
ら二つの蓋体14a,14b間の間隙76を液密にシー
ルすることが出来るのであり、それによって、上述の如
き優れた特徴が、極めて簡略な構造をもって実現され得
ているのである。
っては、蓋体14a,14bの受枠12への嵌合時に、
移動板66a,66bが、受枠12の前記突状61に当
接して、押し上げられて、上方に移動させられる一方、
該蓋体14a,14bと受枠12との嵌合状態を解消す
ることによって、移動板66a,66bが、自重によ
り、下方に移動させられるようになっており、また、そ
のような移動板66a,66bの上方への移動に伴っ
て、ゴムパッキン64a,64bが押圧され、弾性変形
せしめられて、該ゴムパッキン64a,64bが、蓋体
14a,14bの側壁部52a,52bから側方に突出
させられるようになっているところから、移動板66
a,66bを上下移動させるための複雑な移動機構や、
ゴムパッキン64a,64bを蓋体14a,14bの側
壁部52a,52bから側方に突出させるための特別な
機構等を何等設けることなく、単に、二つの蓋体14
a,14bを受枠12に対して嵌合させるだけで、それ
ら二つの蓋体14a,14b間の間隙76を液密にシー
ルすることが出来るのであり、それによって、上述の如
き優れた特徴が、極めて簡略な構造をもって実現され得
ているのである。
【0059】また、かかるマンホール蓋装置10におい
ては、ゴムパッキン64a,64bが、復元力に由来す
る押圧力を相互に及ぼし合う状態で、互いに突き合わさ
れるようになっていることから、他のマンホール蓋装置
10との間における、二つの蓋体14a,14b間の間
隙76の寸法のバラツキや移動板66a,66bにて加
えられる押圧力のバラツキ等に関係なく、それら二つの
蓋体14a,14bの間の間隙76に対する良好なシー
ル状態がより十分に確保され得て、該間隙76を通じて
の水の浸入が、更に一層確実に阻止され得るのである。
ては、ゴムパッキン64a,64bが、復元力に由来す
る押圧力を相互に及ぼし合う状態で、互いに突き合わさ
れるようになっていることから、他のマンホール蓋装置
10との間における、二つの蓋体14a,14b間の間
隙76の寸法のバラツキや移動板66a,66bにて加
えられる押圧力のバラツキ等に関係なく、それら二つの
蓋体14a,14bの間の間隙76に対する良好なシー
ル状態がより十分に確保され得て、該間隙76を通じて
の水の浸入が、更に一層確実に阻止され得るのである。
【0060】さらに、かかるマンホール蓋装置10にあ
っては、二つの蓋体14a,14bを片方ずつ、順番
に、受枠12に嵌合させる際に、一方の蓋体14aに設
けられたゴムパッキン64aが他方の蓋体14bに、ま
た該他方の蓋体14bに設けられたゴムパッキン64b
が該一方の蓋体14aに、それぞれ、引っ掛かるような
ことがなく、また、該他方の蓋体14bの受枠12への
嵌合の完了直前に、各蓋体14,14bにそれぞれ設け
られたゴムパッキン64a,64b同士が、比較的少な
い接触量にて接触せしめられ、しかも、その接触時にお
いて、各ゴムパッキン64a,64bの接触面に生ずる
抵抗力が、各ゴムパッキン64a,64bの弾性変形に
よって有利に吸収せしめられ得るようになっていること
から、ゴムパッキン64a,64bが、他部材と接触し
て、損傷したり、蓋体14a、14bの所定の接着部位
から剥がれ落ちたりするようなことが、効果的に防止さ
れ得、以てそれらゴムパッキン64a,64bの使用寿
命が有利に長期化され得るのである。
っては、二つの蓋体14a,14bを片方ずつ、順番
に、受枠12に嵌合させる際に、一方の蓋体14aに設
けられたゴムパッキン64aが他方の蓋体14bに、ま
た該他方の蓋体14bに設けられたゴムパッキン64b
が該一方の蓋体14aに、それぞれ、引っ掛かるような
ことがなく、また、該他方の蓋体14bの受枠12への
嵌合の完了直前に、各蓋体14,14bにそれぞれ設け
られたゴムパッキン64a,64b同士が、比較的少な
い接触量にて接触せしめられ、しかも、その接触時にお
いて、各ゴムパッキン64a,64bの接触面に生ずる
抵抗力が、各ゴムパッキン64a,64bの弾性変形に
よって有利に吸収せしめられ得るようになっていること
から、ゴムパッキン64a,64bが、他部材と接触し
て、損傷したり、蓋体14a、14bの所定の接着部位
から剥がれ落ちたりするようなことが、効果的に防止さ
れ得、以てそれらゴムパッキン64a,64bの使用寿
命が有利に長期化され得るのである。
【0061】さらに、本具体例に係るマンホール蓋装置
10においては、ゴムパッキン64a,64bが、各蓋
体14a,14bの側壁部52a,52bの下部にそれ
ぞれ設けられた凹所62の全長にわたって連続して延び
るように設けられていると共に、該ゴムパッキン64
a,64bを押圧して、弾性変形させる移動板66a,
66bも、それらゴムパッキン64a,64bと同様な
状態で、各蓋体14a,14bに設けられているところ
から、ゴムパッキン64a,64bが移動板66a,6
6bにて均一に押圧され得て、全長にわたって略同一の
突出量にて、側壁部52a,52bから側方に突出させ
られ得、以て二つの蓋体14a,14b間の間隙76
が、均一にシールされ得るのである。
10においては、ゴムパッキン64a,64bが、各蓋
体14a,14bの側壁部52a,52bの下部にそれ
ぞれ設けられた凹所62の全長にわたって連続して延び
るように設けられていると共に、該ゴムパッキン64
a,64bを押圧して、弾性変形させる移動板66a,
66bも、それらゴムパッキン64a,64bと同様な
状態で、各蓋体14a,14bに設けられているところ
から、ゴムパッキン64a,64bが移動板66a,6
6bにて均一に押圧され得て、全長にわたって略同一の
突出量にて、側壁部52a,52bから側方に突出させ
られ得、以て二つの蓋体14a,14b間の間隙76
が、均一にシールされ得るのである。
【0062】更にまた、かかるマンホール蓋装置10に
あっては、ゴムパッキン64a,64bが接着固定され
る蓋体14a,14bの各段付面63が、側方に向かっ
て上傾する傾斜面とされている一方、移動板66a,6
6bの各屈曲部68の外面が、側方に向かって下傾する
傾斜面とされているところから、該蓋体14a,14b
の各段付面63と移動板66a,66bの各屈曲部68
の外面との間で挟まれて押圧されるゴムパッキン64
a,64bが、蓋体14a,14bの側壁部52a,5
2bから側方に向かって、より大きな変形量をもって、
突出変形させられ得、以て二つの蓋体14a,14b間
の間隙76に対する良好なシール状態が、より有利に確
保され得るのである。
あっては、ゴムパッキン64a,64bが接着固定され
る蓋体14a,14bの各段付面63が、側方に向かっ
て上傾する傾斜面とされている一方、移動板66a,6
6bの各屈曲部68の外面が、側方に向かって下傾する
傾斜面とされているところから、該蓋体14a,14b
の各段付面63と移動板66a,66bの各屈曲部68
の外面との間で挟まれて押圧されるゴムパッキン64
a,64bが、蓋体14a,14bの側壁部52a,5
2bから側方に向かって、より大きな変形量をもって、
突出変形させられ得、以て二つの蓋体14a,14b間
の間隙76に対する良好なシール状態が、より有利に確
保され得るのである。
【0063】また、本具体例に係るマンホール蓋装置1
0においては、ゴムパッキン64a,64bが円形のパ
イプ形状をもってそれぞれ構成されていることから、比
較的小さな力で、より大きな変形量をもって弾性変形せ
しめられ得、それによって、蓋体14a,14bを片方
ずつ、受枠12に嵌合させる際、その嵌合の完了直前
に、ゴムパッキン64a,64b同士が接触せしめられ
た際に、それらゴムパッキン64a,64bの互いの接
触面に生ずる抵抗力が、より一層有利に吸収され得て、
蓋体14a,14bの受枠12への嵌合作業がよりスム
ーズに行なわれ得ると共に、該ゴムパッキン64a,6
4bの損傷等が更に一段と効果的に阻止され得るのであ
り、また、移動板66a,66bにて押圧された際に、
ゴムパッキン64a,64bが、蓋体14a,14bの
側壁部52a,52bから側方に突出する突出量が有効
に増大され得、その結果として、それら二つの蓋体14
a,14b間の間隙76に対する良好なシール状態が、
より十分に確保され得ることとなるのである。
0においては、ゴムパッキン64a,64bが円形のパ
イプ形状をもってそれぞれ構成されていることから、比
較的小さな力で、より大きな変形量をもって弾性変形せ
しめられ得、それによって、蓋体14a,14bを片方
ずつ、受枠12に嵌合させる際、その嵌合の完了直前
に、ゴムパッキン64a,64b同士が接触せしめられ
た際に、それらゴムパッキン64a,64bの互いの接
触面に生ずる抵抗力が、より一層有利に吸収され得て、
蓋体14a,14bの受枠12への嵌合作業がよりスム
ーズに行なわれ得ると共に、該ゴムパッキン64a,6
4bの損傷等が更に一段と効果的に阻止され得るのであ
り、また、移動板66a,66bにて押圧された際に、
ゴムパッキン64a,64bが、蓋体14a,14bの
側壁部52a,52bから側方に突出する突出量が有効
に増大され得、その結果として、それら二つの蓋体14
a,14b間の間隙76に対する良好なシール状態が、
より十分に確保され得ることとなるのである。
【0064】さらに、かかるマンホール蓋装置10にあ
っては、蓋体14a,14bが、互いに平行な水平方向
に延びる二対の案内レール16,16の一対ずつにそれ
ぞれ支持されて、それらの案内レール16と共に、下方
や上方に移動させられることによって、蓋体14a,1
4bの受枠12に対して嵌合され、或いはそれが解除さ
れるようになっているところから、該蓋体14a,14
bの受枠12への嵌合作業や該嵌合の解除作業を行なう
際に、その嵌合量を、蓋体14a,14bの全体にわた
って均一に為すことが出来、それによって、該蓋体14
a,14b間の間隙76に対するシール状態が、該間隙
76の全体にわたって均一に確保され得るといった利点
が得られるのである。
っては、蓋体14a,14bが、互いに平行な水平方向
に延びる二対の案内レール16,16の一対ずつにそれ
ぞれ支持されて、それらの案内レール16と共に、下方
や上方に移動させられることによって、蓋体14a,1
4bの受枠12に対して嵌合され、或いはそれが解除さ
れるようになっているところから、該蓋体14a,14
bの受枠12への嵌合作業や該嵌合の解除作業を行なう
際に、その嵌合量を、蓋体14a,14bの全体にわた
って均一に為すことが出来、それによって、該蓋体14
a,14b間の間隙76に対するシール状態が、該間隙
76の全体にわたって均一に確保され得るといった利点
が得られるのである。
【0065】ところで、本具体例では、シール部材が、
ゴムパッキン64にて構成され、作用部材たる移動板6
6にて押圧されることにより、弾性変形せしめられて、
蓋体14の側壁部52から側方に突出させられるように
なっていたが、かかるシール部材を弾性体とは異なる材
料にて構成し、作用部材にて、蓋体の側面から外方に突
出移動させられるように為しても良い。
ゴムパッキン64にて構成され、作用部材たる移動板6
6にて押圧されることにより、弾性変形せしめられて、
蓋体14の側壁部52から側方に突出させられるように
なっていたが、かかるシール部材を弾性体とは異なる材
料にて構成し、作用部材にて、蓋体の側面から外方に突
出移動させられるように為しても良い。
【0066】また、かかるシール部材を弾性体にて構成
する場合には、本具体例に示される如き材質のものとは
異なる材質のものも、有利に用いられ得ることは、勿論
である。
する場合には、本具体例に示される如き材質のものとは
異なる材質のものも、有利に用いられ得ることは、勿論
である。
【0067】さらに、本具体例では、シール部材を構成
するゴムパッキン64が、円形のパイプ形状を有して成
っていたが、かかるゴムパッキン64としては、押圧さ
れた際に、一部が外方に突出変形せしめられ得るもので
あれば、如何なる形状のものも、採用され得るのであ
る。
するゴムパッキン64が、円形のパイプ形状を有して成
っていたが、かかるゴムパッキン64としては、押圧さ
れた際に、一部が外方に突出変形せしめられ得るもので
あれば、如何なる形状のものも、採用され得るのであ
る。
【0068】また、本具体例では、蓋体14の側壁部5
2と略同一長さを有する一枚の板材からなる、作用部材
としての移動板66にて、シール部材たるゴムパッキン
64の全体が押圧されるようになっていたが、かかる移
動板66を蓋体14の側壁部52よりも長さの短い板材
にて構成し、そのような移動板66の複数にて、ゴムパ
ッキン64を部分的に押圧するようにしても良い。
2と略同一長さを有する一枚の板材からなる、作用部材
としての移動板66にて、シール部材たるゴムパッキン
64の全体が押圧されるようになっていたが、かかる移
動板66を蓋体14の側壁部52よりも長さの短い板材
にて構成し、そのような移動板66の複数にて、ゴムパ
ッキン64を部分的に押圧するようにしても良い。
【0069】さらに、本具体例では、作用部材としての
移動板66が、幅方向一端部が全長にわたって鋭角的に
折り曲げられてなる、断面L字状の金属板にて構成され
ていたが、その全体形状や材質は、何等これに限定され
るものではない。
移動板66が、幅方向一端部が全長にわたって鋭角的に
折り曲げられてなる、断面L字状の金属板にて構成され
ていたが、その全体形状や材質は、何等これに限定され
るものではない。
【0070】また、本具体例では、作用部材たる移動板
66が、蓋体14の受枠12への嵌合に伴って、該受枠
12の突状61に当接せしめられて、その嵌合量に応じ
て上方に移動させられることにより、シール部材たるゴ
ムパッキン64が押圧されて、蓋体14の側壁部52か
ら側方に突出させられるようになっている一方、それら
蓋体14と受枠12との嵌合の解除に伴って、移動板6
6が自重により下方に移動させられるようになっていた
が、作用部材の移動構造は、決してこれに限定されるも
のではなく、蓋体の受枠への嵌合量に応じて、シール部
材を、該蓋体の側面から外方に突出させ得るものであれ
ば、如何なる構造も採用され得るのである。
66が、蓋体14の受枠12への嵌合に伴って、該受枠
12の突状61に当接せしめられて、その嵌合量に応じ
て上方に移動させられることにより、シール部材たるゴ
ムパッキン64が押圧されて、蓋体14の側壁部52か
ら側方に突出させられるようになっている一方、それら
蓋体14と受枠12との嵌合の解除に伴って、移動板6
6が自重により下方に移動させられるようになっていた
が、作用部材の移動構造は、決してこれに限定されるも
のではなく、蓋体の受枠への嵌合量に応じて、シール部
材を、該蓋体の側面から外方に突出させ得るものであれ
ば、如何なる構造も採用され得るのである。
【0071】さらに、本具体例では、蓋体14の四つの
側壁部のうち、幅方向に対向位置する二つの側壁部5
2,52に対して、シール部材としてのゴムパッキン6
4と作用部材たる移動板66が設けられていたが、それ
らシール部材と作用部材は、少なくとも、隣り合う蓋体
における互いに対向位置する側面に設けられていれば良
いのであり、従って、ゴムパッキン64と移動板66と
を、各蓋体14の四つの側壁部52の全べてに設けて
も、また、隣り合う蓋体14a,14bの互いに対向位
置する側壁部52a,52bのみに設けるようにして
も、良いのである。
側壁部のうち、幅方向に対向位置する二つの側壁部5
2,52に対して、シール部材としてのゴムパッキン6
4と作用部材たる移動板66が設けられていたが、それ
らシール部材と作用部材は、少なくとも、隣り合う蓋体
における互いに対向位置する側面に設けられていれば良
いのであり、従って、ゴムパッキン64と移動板66と
を、各蓋体14の四つの側壁部52の全べてに設けて
も、また、隣り合う蓋体14a,14bの互いに対向位
置する側壁部52a,52bのみに設けるようにして
も、良いのである。
【0072】加えて、本具体例では、受枠12の内側に
配置された二対の案内レール16,16と、該案内レー
ル16の一対ずつにそれぞれ支持された二つの蓋体1
4,14とを有し、各蓋体14が、一対の案内レール1
6,16と共に昇降移動させられることによって、マン
ホールの開口部が、各蓋体14にて開閉させられるマン
ホール蓋装置の止水構造に対して、本発明を適用したも
のの具体例を示したが、本発明が、案内レールが何等設
けられておらず、三つ以上の蓋体が、受枠に対して直接
に支持されてなるマンホール蓋装置の止水構造に対して
も、有利に適用され得るものであることは、勿論であ
る。
配置された二対の案内レール16,16と、該案内レー
ル16の一対ずつにそれぞれ支持された二つの蓋体1
4,14とを有し、各蓋体14が、一対の案内レール1
6,16と共に昇降移動させられることによって、マン
ホールの開口部が、各蓋体14にて開閉させられるマン
ホール蓋装置の止水構造に対して、本発明を適用したも
のの具体例を示したが、本発明が、案内レールが何等設
けられておらず、三つ以上の蓋体が、受枠に対して直接
に支持されてなるマンホール蓋装置の止水構造に対して
も、有利に適用され得るものであることは、勿論であ
る。
【0073】以上、本発明の具体的な構成について詳述
してきたが、本発明が、上記の記載によって、何等の制
約をも受けるものでないことは、言うまでもないところ
である。また、本発明には、上記の具体例の他にも、本
発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に
基づいて種々なる変更、修正、改良等を加え得るもので
あることが、理解されるべきである。
してきたが、本発明が、上記の記載によって、何等の制
約をも受けるものでないことは、言うまでもないところ
である。また、本発明には、上記の具体例の他にも、本
発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に
基づいて種々なる変更、修正、改良等を加え得るもので
あることが、理解されるべきである。
【0074】
【発明の効果】上述の説明からも明らかなように、本発
明に従うマンホール蓋装置の止水構造によれば、複数の
蓋体の開閉時における迅速で且つスムーズな作業の進行
を何等妨げることなく、隣り合う蓋体の間の間隙を通じ
ての、マンホール内への水の浸入が確実に阻止され得る
のであり、その結果として、該マンホールに連通される
暗渠や共同溝内の各種の配管や配線等が、極めて良好に
且つ安全に保守され得ることとなるのである。
明に従うマンホール蓋装置の止水構造によれば、複数の
蓋体の開閉時における迅速で且つスムーズな作業の進行
を何等妨げることなく、隣り合う蓋体の間の間隙を通じ
ての、マンホール内への水の浸入が確実に阻止され得る
のであり、その結果として、該マンホールに連通される
暗渠や共同溝内の各種の配管や配線等が、極めて良好に
且つ安全に保守され得ることとなるのである。
【図1】本発明に従うマンホール蓋装置の止水構造の一
例が採用されて成るマンホール蓋装置の一部切欠図を含
む縦断面説明図であって、左半分は、蓋体の受枠に対す
る嵌合状態を、また右半分は、かかる嵌合の解除状態を
示している。
例が採用されて成るマンホール蓋装置の一部切欠図を含
む縦断面説明図であって、左半分は、蓋体の受枠に対す
る嵌合状態を、また右半分は、かかる嵌合の解除状態を
示している。
【図2】図1に示されたマンホール蓋装置を構成する蓋
体の正面説明図である。
体の正面説明図である。
【図3】図2における III−III 断面拡大説明図であ
る。
る。
【図4】図2に示された蓋体の受枠への嵌合途中におけ
る、該蓋体に設けられた作用部材とシール部材の変位乃
至は変形状態を示す説明図であって、該作用部材の先端
を該受枠に当接させた際の状態を示している。
る、該蓋体に設けられた作用部材とシール部材の変位乃
至は変形状態を示す説明図であって、該作用部材の先端
を該受枠に当接させた際の状態を示している。
【図5】図2に示された蓋体の受枠への嵌合途中におけ
る、該蓋体に設けられた作用部材とシール部材の変位乃
至は変形状態の、図4とは別の状態を示す説明図であっ
て、該作用部材を所定寸法だけ、上方に移動させた際の
状態を示している。
る、該蓋体に設けられた作用部材とシール部材の変位乃
至は変形状態の、図4とは別の状態を示す説明図であっ
て、該作用部材を所定寸法だけ、上方に移動させた際の
状態を示している。
【図6】図2に示された蓋体の受枠への嵌合完了時にお
ける、該蓋体に設けられた作用部材とシール部材の変位
乃至は変形状態を示す説明図である。
ける、該蓋体に設けられた作用部材とシール部材の変位
乃至は変形状態を示す説明図である。
【図7】図1に示されたマンホール蓋装置を構成する二
つの蓋体を受枠に嵌合させる作業の一工程例を示す説明
であって、二つの蓋体のうちの一方のみを受枠に嵌合さ
せた状態を示している。
つの蓋体を受枠に嵌合させる作業の一工程例を示す説明
であって、二つの蓋体のうちの一方のみを受枠に嵌合さ
せた状態を示している。
【図8】図1に示されたマンホール蓋装置を構成する二
つの蓋体を受枠に嵌合させる作業の別の工程例を示す説
明であって、他方の蓋体の受枠への嵌合途中において、
各蓋体に設けられたシール部材を互いに当接させる前の
状態を示している。
つの蓋体を受枠に嵌合させる作業の別の工程例を示す説
明であって、他方の蓋体の受枠への嵌合途中において、
各蓋体に設けられたシール部材を互いに当接させる前の
状態を示している。
【図9】図1に示されたマンホール蓋装置を構成する二
つの蓋体を受枠に嵌合させる作業の別の工程例を示す説
明であって、他方の蓋体の受枠への嵌合途中において、
各蓋体に設けられたシール部材を互いに当接させると共
に、作用部材を所定寸法だけ上方に移動させた状態を示
している。
つの蓋体を受枠に嵌合させる作業の別の工程例を示す説
明であって、他方の蓋体の受枠への嵌合途中において、
各蓋体に設けられたシール部材を互いに当接させると共
に、作用部材を所定寸法だけ上方に移動させた状態を示
している。
【図10】図1に示されたマンホール蓋装置を構成する
二つの蓋体を受枠に嵌合させる作業の他の工程例を示す
説明であって、かかる嵌合作業が完了した状態を示して
いる。
二つの蓋体を受枠に嵌合させる作業の他の工程例を示す
説明であって、かかる嵌合作業が完了した状態を示して
いる。
10 マンホール蓋装置 12 受枠 14 蓋体 15 内面 16 案内レール 24 支持体 30 昇降用ネジ棒 34 昇降体 52 側壁部 61 突条 62 凹所 64 ゴムパッキ
ン 66 移動板 76 間隙
ン 66 移動板 76 間隙
Claims (5)
- 【請求項1】 マンホールの開口部の周りに設置される
受枠と、該受枠に嵌合せしめられて、該マンホールの開
口部を開閉可能に覆蓋する複数の蓋体とを含むマンホー
ル蓋装置における止水構造にして、 前記複数の蓋体の側面のうち、少なくとも、隣り合う蓋
体における互いに対向位置する側面のそれぞれに、該側
面の全長にわたって連続して延びるシール部材を、該側
面から外方に向かって突出可能に設けると共に、該蓋体
の前記受枠に対する嵌合量に応じて、該シール部材を該
側面から外方に向かって突出させる作用部材を設けて、
前記複数の蓋体にて前記マンホールの開口部を閉塞した
際に、前記隣り合う蓋体のそれぞれに設けられた各シー
ル部材を該作用部材にて突出させて、互いに突き合わせ
ることにより、該隣り合う蓋体間の間隙を液密にシール
して、かかる間隙を通じての水の浸入を阻止するように
したことを特徴とするマンホール蓋装置の止水構造。 - 【請求項2】 前記シール部材が、弾性体にて構成され
る一方、前記作用部材が、前記蓋体の前記受枠への嵌合
量に応じて、より大きな押圧力をもって前記シール部材
を押圧する剛体からなり、前記蓋体の前記受枠への嵌合
に伴って、該シール部材が、該作用部材にて押圧されて
弾性変形せしめられることにより、該蓋体の受枠に対す
る嵌合量に応じて、前記側面から外方に向かって突出さ
せられるように構成されていることを特徴とする請求項
1に記載のマンホール蓋装置の止水構造。 - 【請求項3】 前記作用部材が、前記蓋体の側面の全長
にわたって連続して延び、且つ前記蓋体の前記受枠への
嵌合により前記受枠に当接せしめられて、その嵌合量に
応じて上方に移動させられると共に、かかる蓋体と受枠
との嵌合の解除によって、自重により下方に向かって移
動させられる移動板にて構成される一方、前記シール部
材が、該作用部材の上方に位置せしめられて、該作用部
材の上方への移動量に応じて、より大きな押圧力をもっ
て押圧されるように構成されていることを特徴とする請
求項2に記載のマンホール蓋装置の止水構造。 - 【請求項4】 前記シール部材が、中空形状をもって構
成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に
記載のマンホール蓋装置の止水構造。 - 【請求項5】 前記複数の蓋体のそれぞれが、前記受枠
の内側に昇降可能に配置された、互いに平行な水平方向
に延びる複数対の案内レールの一対ずつにそれぞれ支持
されてなり、各蓋体が該一対の案内レールと共に上昇せ
しめられ、更に該一対の案内レールにそって移動させら
れることによって、前記マンホールの開口部が、該蓋体
による覆蓋から開放されるように構成されていることを
特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のマン
ホール蓋装置の止水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8279339A JPH10121502A (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | マンホール蓋装置の止水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8279339A JPH10121502A (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | マンホール蓋装置の止水構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10121502A true JPH10121502A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17609810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8279339A Pending JPH10121502A (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | マンホール蓋装置の止水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10121502A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003520744A (ja) * | 2000-01-26 | 2003-07-08 | グラット ジステムテヒニク ドレスデン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 閉鎖可能な貫通開口付きの構成部材のシール機構及び使用方法 |
-
1996
- 1996-10-22 JP JP8279339A patent/JPH10121502A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003520744A (ja) * | 2000-01-26 | 2003-07-08 | グラット ジステムテヒニク ドレスデン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 閉鎖可能な貫通開口付きの構成部材のシール機構及び使用方法 |
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