JPH10121212A - 一方向性電磁鋼板およびその製造方法 - Google Patents

一方向性電磁鋼板およびその製造方法

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JPH10121212A
JPH10121212A JP8273863A JP27386396A JPH10121212A JP H10121212 A JPH10121212 A JP H10121212A JP 8273863 A JP8273863 A JP 8273863A JP 27386396 A JP27386396 A JP 27386396A JP H10121212 A JPH10121212 A JP H10121212A
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JP
Japan
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steel sheet
acid
electrical steel
grain
coil
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JP8273863A
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English (en)
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Norito Abe
憲人 阿部
Yosuke Kurosaki
洋介 黒崎
Kiyokazu Ichimura
潔一 市村
Nobuo Tachibana
伸夫 立花
Kentarou Chikuma
顯太郎 筑摩
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/0206Manufacturing of magnetic cores by mechanical means
    • H01F41/0233Manufacturing of magnetic circuits made from sheets

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  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変圧器に用いられる一方向性電磁鋼板を得
る。 【解決手段】 W17/50 が以下の式で示される。 0.5884e1.9154t ≦W17/50 ≦0.7558e
1.7378t 但し、tは板厚(mm) また、その製造方法は、熱延または直接鋼帯鋳造された
コイルを、熱延板焼鈍後、直ちに仕上げ冷延する。 【効果】 上記方法により、優れた鉄損特性曲線を示す
一方向性電磁鋼板が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランス等の鉄心
として用いられる{110}〈001〉方位集積度を発
達させた一方向性電磁鋼板およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一方向性電磁鋼板は、主にトランスその
他の電気機器の鉄心材料として使用されており、励磁特
性、鉄損特性等の磁気特性が優れていることが要求され
ている。励磁特性を表す数値としては通常800A/m
の磁場における磁束密度B(本明細書ではこれをB8 と
表示する)が使用される。また、鉄損特性を表す代表的
数値としては、W17/50 が用いられる。
【0003】磁束密度は鉄損特性の重要支配因子であ
り、一般的にいって磁束密度が高いほど鉄損はよい。た
だし、あまり磁束密度が高くなると、二次再結晶粒が大
きくなることに起因して異常渦電流損失が大きくなり鉄
損を悪くすることがある。すなわち二次再結晶粒を適正
に制御する必要がある。
【0004】鉄損は履歴損と渦電流損からなり、履歴損
は鋼板の結晶方位の他、純度、内部歪等が関係し、渦電
流損は、鋼板の電気抵抗、板厚等が関係する。内部歪
は、純度を高め、極力除くことによって、鉄損は低減す
ることがよく知られている。電気抵抗は高めることが、
また、板厚は薄手化することが、鉄損の低減につなが
る。しかし、例えば電気抵抗を高める手段として、Si
含有量を高める方策があるが、Si含有量を高めると製
造過程、あるいは製品の加工性が劣化するため、限界が
ある。同様に板厚の薄手化は生産性が低下するため、製
造コストの上昇が考えられる。したがって板厚の薄手化
にも限界がある。
【0005】一方向性電磁鋼板は製造工程の仕上焼鈍に
おいて、二次再結晶を起こさせて鋼板面に{110}、
圧延方向に〈001〉を有するいわゆるGoss組織を
発達させることによって得られる。一方向性電磁鋼板の
代表的製造方法としては、N.P.Gossによる米国特許19
65559号公報、 V.W.Carpenterによる米国特許25
33351号公報、およびM.F.Littmannらによる米国特
許2599340号公報が挙げられる。
【0006】これらによればその製造方法は、高温仕上
焼鈍でGoss組織の二次再結晶を起こさせるために主
なインヒビターとしてMnSを用いること、そのMnS
を固溶させるために1800℃以上の高温スラブ加熱す
ること、熱延後高温仕上焼鈍前に、中間焼鈍を含む複数
の冷延と複数の焼鈍を施すことを主な特長としている。
磁気特性を見ると、B10=1.80T、W10/60 =0.
45W/1bである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、一方
向性電磁鋼板の鉄損特性は様々な要因が関係した上に得
られるものである。また、一方向性電磁鋼板の製造方法
は他の鉄鋼製品と比べて、製造工程が大変長く、複雑で
ある。そのため、安定した品質を得るための制御項目が
多数存在することになり、操業技術者にとっては大きな
負荷となっている。このようなことは、歩留まりにも影
響することは言うまでもない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような一
方向性電磁鋼板の課題に対して、Si量をはじめとする
成分、板厚、製品平均結晶粒径、さらには結晶方位の組
み合わせを抜本的に見直すと共に、その製造工程をこれ
までにない簡素なものにすることによって、優れた鉄損
特性曲線を示す一方向性電磁鋼板を提供するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、次の通りである。 (1)重量%で、Si:2.5〜.4.0%、Mn:0.
02〜0.20%、酸不可溶性Al:0.005〜0.
050%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物か
らなり、板厚が0.20〜0.55mmにおいて、平均結
晶粒径が1.5〜5.5mm、W17/50 が下式(1)で示
される範囲にあることを特徴とする1.80≦B8 ≦
1.88Tの一方向性電磁鋼板。
【数2】 (2)重量%で、Si:1.5%〜2.5%未満、Mn:
0.02〜0.20%、酸不可溶性Al:0.005〜
0.050%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純
物からなり、板厚が0.20〜0.55mmにおいて、平
均結晶粒径が1.5〜5.5mm、鉄損W17/50 が前記
(1)式で示される範囲にあることを特徴とする1.8
8T≦B8 ≦1.95Tの一方向性電磁鋼板。
【0010】(3)重量%で、Si:2.5〜4.0%、
Mn:0.02〜0.20%、酸不可溶性Al:0.0
05〜0.050%、Sn:0.05〜0.50%を含
有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなることを
特徴とする前記(1)記載の一方向性電磁鋼板。 (4)重量%で、Si:1.5%〜2.5%未満、Mn:
0.02〜0.20%、酸不可溶性Al:0.005〜
0.050%、Sn:0.05〜0.50%を含有し、
残部がFeおよび不可避的不純物からなることを特徴と
する前記(2)記載の一方向性電磁鋼板。
【0011】(5)重量%で、Si:2.5〜4.0%、
Mn:0.02〜0.20%、酸不可溶性Al:0.0
05〜0.050%、Sn:0.05〜0.50%、C
u:0.01〜0.10%を含有し、残部がFeおよび
不可避的不純物からなることを特徴とする前記(1)記載
の一方向性電磁鋼板。 (6)重量%で、Si:1.5%〜2.5%未満、Mn:
0.02〜0.20%、酸不可溶性Al:0.005〜
0.050%、Sn:0.05〜0.50%、Cu:
0.01〜0.10%を含有し、残部がFeおよび不可
避的不純物からなることを特徴とする前項(2)記載の一
方向性電磁鋼板。
【0012】(7)重量%で、Si:2.5〜4.0%、
Mn:0.02〜0.20%、酸不可溶性Al:0.0
05〜0.050%、SbおよびMoのうちの1種また
は2種:0.0030〜0.3%を含有し、残部がFe
および不可避的不純物からなることを特徴とする前記
(1)記載の一方向性電磁鋼板。 (8)重量%で、Si:1.5%〜2.5%未満、Mn:
0.02〜0.20%、酸不可溶性Al:0.005〜
0.050%、SbおよびMoのうちの1種または2
種:0.0030〜0.3%を含有し、残部がFeおよ
び不可避的不純物からなることを特徴とする前記(2)記
載の一方向性電磁鋼板。
【0013】(9)重量%で、C:0.02〜0.15
%、Si:2.5〜4.0%、Mn:0.02〜0.2
0%、SおよびSeのうちの1種または2種:0.00
5〜0.040%、酸可溶性Al:0.015〜0.0
65%、N:0.0080〜0.0150%を含有し、
残部がFeおよび不可避的不純物からなるスラブを加熱
後熱延したコイル、または直接鋳造されたコイルを出発
材として、1100℃以下で熱延板焼鈍後仕上げ冷延、
脱炭焼鈍、焼鈍分離剤塗布、仕上げ焼鈍することによっ
て、平均結晶粒径が1.5〜5.5mm、W17/50 が前記
(1)式で示される範囲にあることを特徴とする1.8
0T≦B8 ≦1.88Tの一方向性電磁鋼板の製造方
法。 (10)重量%で、C:0.02〜0.15%、Si:1.
5%〜2.5%未満、Mn:0.02〜0.20%、S
およびSeのうちの1種または2種:0.005〜0.
040%、酸可溶性Al:0.015〜0.065%、
N:0.0030〜0.0150%を含有し、残部がF
eおよび不可避的不純物からなるスラブを加熱後熱延し
たコイル、または直接鋳造されたコイルを出発材とし
て、1100℃以下で熱延板焼鈍後仕上げ冷延、脱炭焼
鈍、焼鈍分離剤塗布、仕上げ焼鈍することによって、平
均結晶粒径が1.5〜5.5mm、W17/50 が前記(1)
式で示される範囲にあることを特徴とする1.88T≦
B8 ≦1.95Tの一方向性電磁鋼板の製造方法。
【0014】(11)重量%で、C:0.02〜0.15
%、Si:2.5〜4.0%、Mn:0.02〜0.2
0%、SおよびSeのうちの1種または2種:0.00
5〜0.040%、酸可溶性Al:0.015〜0.0
65%、N:0.0030〜0.0150%、Sn:
0.05〜0.50%を含有し、残部がFeおよび不可
避的不純物からなるスラブを加熱後熱延したコイル、ま
たは直接鋳造されたコイルを出発材としたことを特徴と
する前記(9) 記載の一方向性電磁鋼板の製造方法。 (12)重量%で、C:0.02〜0.15%、Si:1.
5%〜2.5%未満、Mn:0.02〜0.20%、S
およびSeのうちの1種または2種:0.005〜0.
040%、酸可溶性Al:0.015〜0.065%、
N:0.0030〜0.0150%、Sn:0.05〜
0.50%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物
からなるスラブを加熱後熱延したコイル、または直接鋳
造されたコイルを出発材としたことを特徴とする前記(1
0)記載の一方向性電磁鋼板の製造方法。
【0015】(13)重量%で、C:0.02〜0.15
%、Si:2.5〜4.0%、Mn:0.02〜0.2
0%、SおよびSeのうちの1種または2種:0.00
5〜0.040%、酸可溶性Al:0.015〜0.0
65%、N:0.0030〜0.0150%、Sn:
0.05〜0.50%、Cu:0.01〜0.10%を
含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるスラ
ブを加熱後熱延したコイル、または直接鋳造されたコイ
ルを出発材としたことを特徴とする前記(9) 記載の一方
向性電磁鋼板の製造方法。 (14)重量%で、C:0.02〜0.15%、Si:1.
5%〜2.5%未満、Mn:0.02〜0.20%、S
およびSeのうちの1種または2種:0.005〜0.
040%、酸可溶性Al:0.015〜0.065%、
N:0.0030〜0.0150%、Sn:0.05〜
0.50%、Cu:0.01〜0.10%を含有し、残
部がFeおよび不可避的不純物からなるスラブを加熱後
熱延したコイル、または直接鋳造されたコイルを出発材
としたことを特徴とする前記(10)記載の一方向性電磁鋼
板の製造方法。
【0016】(15)重量%で、C:0.02〜0.15
%、Si:2.5〜4.0%、Mn:0.02〜0.2
0%、SおよびSeのうちの1種または2種:0.00
5〜0.040%、酸可溶性Al:0.015〜0.0
65%、N:0.0030〜0.0150%、Sbおよ
びMoのうちの1種または2種:0.0030〜0.3
%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる
スラブを加熱後熱延したコイル、または直接鋳造された
コイルを出発材としたことを特徴とする前記(9) 記載の
一方向性電磁鋼板の製造方法。 (16)重量%で、C:0.02〜0.15%、Si:1.
5%〜2.5%未満、Mn:0.02〜0.20%、S
およびSeのうちの1種または2種:0.005〜0.
040%、酸可溶性Al:0.015〜0.065%、
N:0.0030〜0.0150%、SbおよびMoの
うちの1種または2種:0.0030〜0.3%を含有
し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるスラブを
加熱後熱延したコイル、または直接鋳造されたコイルを
出発材としたことを特徴とする前記(10)記載の一方向性
電磁鋼板の製造方法。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を説明する。
本発明者らはこのような一方向性電磁鋼板の鉄損特性や
製造工程に対して具備すべき条件について種々の検討を
加えた結果、Si量をはじめとする成分、板厚、製品平
均結晶粒径、さらには結晶方位の組み合わせを抜本的に
見直すと共に、その製造工程をこれまでにない簡素なも
のにすることによって、優れた鉄損特性曲線を示す一方
向性電磁鋼板を提供することに成功した。
【0018】本発明製品の成分組成の限定理由を説明す
る。Siは1.5%未満では製品の渦電流損が増大す
る。また4.0%超では、常温での冷延が困難になり、
好ましくない。
【0019】Mnは、一方向性電磁鋼板としての磁気特
性を得るための二次再結晶を左右する主要インヒビター
構成元素である。0.02%未満では、二次再結晶を生
じさせるのに必要なMnSの絶対量が不足するので好ま
しくない。一方、0.20%を超えた場合は、スラブ加
熱時のMnSの固溶が困難になるばかりでなく、熱延時
の析出サイズが粗大化しやすく、インヒビターとしての
適切サイズ分布が損なわれて、好ましくない。また電気
低抗値を増して、渦電流損を低減させる効果がある。
0.02%未満では渦電流損が増大し、0.20%を超
えた場合はその効果は飽和する。
【0020】酸不可溶性Alは、溶鋼段階では酸可溶性
Alとして含まれ、Mnと同様、主要インヒビターとし
て二次再結晶に用いられると同時に、焼鈍分離剤として
塗布された酸化物と反応して、鋼板表面に形成された絶
縁被膜の一部となったものである。0.005〜0.0
50%の範囲を逸脱すると、インヒビターの適正状態を
壊すと共に、一次被膜形成状態にも悪影響を及ぼし、一
次被膜張力による鉄損低減効果がなくなるので、好まし
くない。
【0021】製品板厚は0.20mmより薄くなった場
合、履歴損が増大したり、生産性が低下するので好まし
くない。0.55mmを超えた場合は、渦電流損が増大し
たり、脱炭時間が長くなることによる生産性の低下が生
じるので好ましくない。
【0022】製品の平均結晶粒径は1.5mmより小さく
なった場合、履歴損が増大するので好ましくない。また
5.5mmを超えた場合は、渦電流損が増大するので好ま
しくない。なお、米国特許2533351号公報、およ
びM.F.Littmannらによる米国特許2599340号公報
による製品の平均結晶粒径は、1.0〜1.4mmであ
る。
【0023】次に本発明製造方法における成分組成の限
定理由を説明する。Cは0.02%未満では、熱延に先
立つスラブ加熱時において結晶粒が異常粒成長し、製品
において線状細粒と呼ばれる二次再結晶不良を起こすの
で好ましくない。一方、0.15%を超えた場合では、
冷延後の脱炭焼鈍において、脱炭時間が長時間必要とな
り、経済的でないばかりでなく、脱炭不良が不完全とな
りやすく、製品での磁気時効と呼ばれる磁性不良を起こ
すので好ましくない。Si,Mnについては、前述した
通りである。
【0024】SおよびSeは、MnとMnSおよびMn
Seを形成する重要な元素である。上記範囲を逸脱する
と充分なインヒビター効果が得られないのでこれらの一
方または双方の添加を0.005〜0.040%に限定
する必要がある。
【0025】酸可溶性Alは、高磁束密度一方向性電磁
鋼板のための主要インヒビター構成元素であり、0.0
15%未満では量的に不足してインヒビター強度が不足
するので好ましくない。一方0.065%超ではインヒ
ビターとして析出させるAlNが粗大化し、結果として
インヒビター強度を低下させるので好ましくない。
【0026】Nは上記した酸可溶性AlとAlNを形成
する重要な元素である。上記範囲を逸脱すると充分なイ
ンヒビター効果が得られないので0.0030〜0.0
150%に限定する必要がある。
【0027】さらにSnについては薄手製品の二次再桔
晶を安定して得る元素として有効であり、また二次再結
晶粒径を小さくする作用もある。この効果を得るために
は、0.05%以上の添加が必要であり、0.50%を
超えた場合にはその作用が飽和するのでコストアップの
点から0.50%以下に限定する。
【0028】CuについてはSn添加鋼の一次被膜向上
元素として有効である。0.01%未満では効果が少な
く、0.10%を超えると製品の磁束密度が低下するの
で好ましくない。
【0029】Sbおよび、またはMoについては、二次
再結晶を安定して得る元素として有効である。この効果
を得るためには、0.0030%以上の添加が必要であ
り、0.30%を超えた場合にはその作用が飽和するの
でコストアップの点から0.30%以下に限定する。
【0030】次に、本発明の一方向性電磁鋼板の製造方
法について説明する。上記のごとく成分を調整した一方
向性電磁鋼板用素材は、スラブまたは直接鋼帯に鋳造さ
れる。スラブに鋳造した場合は、通常の熱延方法でコイ
ルに仕上げられる。
【0031】熱延コイルは引き続き熱延板焼鈍を行い、
一回冷延で仕上板厚にした後、脱炭焼鈍以降の工程を行
うことを特長としている。熱延板焼鈍では、1100℃
以下で焼鈍することを特長としている。焼鈍は、80秒
〜80分間行い、その後の冷却によりAlNの析出制御
を行う。1100℃を超えて焼鈍を施すと、インヒビタ
ーの粗大化による二次再結晶不良が発生しやすくなるた
め、好ましくない。冷延率は65〜95%の強圧延率が
好ましい。
【0032】脱炭焼鈍の条件は、特に規定はしないが、
好ましくは700〜900℃の温度範囲で80秒〜80
分間、湿潤な水素、または水素と窒素の混合雰囲気で行
うのがよい。
【0033】脱炭焼鈍後の鋼板表面には、二次再結晶に
おける焼付き防止、および絶縁被膜生成のため、通常の
方法で焼鈍分離剤を塗布する。二次再結晶焼鈍は、10
00℃以上の温度で5時間以上、水素または窒素、また
はそれらの混合雰囲気で行う。
【0034】その後は、余分の焼鈍分離剤を除去後、コ
イルセットを矯正するための連続焼鈍を行い、同時に二
次被膜を塗布、焼付けする。
【0035】図1に、C:0.065%、Si:3.0
0%、Mn:0.08%、S:0.026%、酸可溶性
Al:0.030%、N:0.0089%を含有するス
ラブを熱延後、1100℃の焼鈍、一回冷延で0.20
〜0.55mm厚に仕上冷延、脱炭焼鈍、二次再結晶焼鈍
を行って得た、Si:3.00%、Mn:0.08%、
酸不可溶性Al:0.02%、B8 =1.87Tの製品
の、板厚とW17/50 の関係を示す。
【0036】Si量をはじめとする成分、板厚、製品平
均結晶粒径、さらには結晶方位の組み合わせを抜本的に
見直すと共に、その製造工程をこれまでにない簡素なも
のにすることによって、下記(1)式に示される、優れ
た鉄損特性曲線を示す一方向性電磁鋼板が得られてい
る。
【数3】
【0037】図2に、C:0.039%、Si:2.0
0%、Mn:0.08%、S:0.026%、酸可溶性
Al:0.030%、N:0.0078%を含有するス
ラブを熱延後、1090℃の焼鈍、一回冷延で0.20
〜0.55mm厚に仕上冷延、脱炭焼鈍、二次再結晶焼鈍
を行って得た、Si:2.00%、Mn:0.08%、
酸不可溶性Al:0.022%、B8 =1.94Tの製
品の、板厚とW17/50の関係を示す。
【0038】Si量をはじめとする成分、板厚、製品平
均結晶粒径、さらには結晶方位の組み合わせを抜本的に
見直すと共に、その製造工程をこれまでにない簡素なも
のにすることによって、上記(1)式に示される、優れ
た鉄損特性曲線を示す一方向性電磁鋼板が得られてい
る。
【0039】
【実施例】
[実施例1]C:0.052%、Si:3.05%、M
n::0.08%、S:0.024%、酸可溶性Al:
0.026%、N:0.0080%を含有するスラブを
1360℃で加熱後、直ちに熱延して2.3mm厚の熱延
コイルとした。熱延コイルに1050℃の焼鈍を施し、
一回冷延で0.300,0.268mmに仕上げた後、8
60℃で脱炭焼鈍、焼鈍分離剤塗布を行い、1200℃
で二次再結晶焼鈍を行った。引き続き、二次被膜を塗布
して、製品とした。表1に製品の特性を示す。
【0040】なお、従来品は以下のように製造した。す
なわち、C:0.044%、Si:3.12%、Mn:
0.06%、S:0.024%、N:0.0040%を
含有するスラブを1360℃で加熱後、直ちに熱延して
2.3mm厚の熱延コイルとした。このコイルを840℃
の中間焼鈍を挟む二回冷延法で、0.300,0.26
9mmに仕上げた後、860℃で脱炭焼鈍、焼鈍分離剤塗
布を行い、1200℃で二次再結晶焼鈍を行った。そし
て、二次被膜を塗布して製品とした。
【0041】
【表1】
【0042】Si量をはじめとする成分、板厚、製品平
均結晶粒径、さらには結晶方位の組み合わせを抜本的に
見直すと共に、その製造工程をこれまでにない簡素なも
のにすることによって、下記(2)式に示される、優れ
た鉄損特性曲線を示す一方向性電磁鋼板が得られてい
る。
【数4】
【0043】[実施例2]C:0.032%、Si:
2.05%、Mn:0.08%、S:0.024%、酸
可溶性Al:0.026%、N:0.0082%を含有
するスラブを1360℃で加熱後、直ちに熱延して2.
3mm厚の熱延コイルとした。熱延コイルに1050℃の
焼鈍を施し、一回冷延で0.550,0.270mmに仕
上げた後、860℃で脱炭焼鈍、焼鈍分離剤塗布を行
い、1200℃で二次再結晶焼鈍を行った。引き続き、
二次被膜を塗布して製品とした。表2に製品の特性を示
す。なお従来品は、実施例1で工程で製造した。
【0044】
【表2】
【0045】Si量をはじめとする成分、板厚、製品平
均結晶粒径、さらには結晶方位の組み合わせを抜本的に
見直すと共に、その製造工程をこれまでにない簡素なも
のにすることによって、上記(2)式に示される、優れ
た鉄損特性曲線を示す一方向性電磁鋼板が得られてい
る。
【0046】[実施例3]C:0.063%、Si:
2.85%、Mn:0.08%、S:0.025%、酸
可溶性Al:0.028%、N:0.0079%、S
n:0.08%を含有するスラブを1350℃で加熱
後、直ちに熱延して2.0mm厚の熱延コイルとした。熱
延コイルに1020℃の焼鈍を施し、一回冷延で0.3
0,0.20mmに仕上げた後、850℃で脱炭焼鈍、焼
鈍分離剤塗布を行い、1200℃で二次再結晶焼鈍を行
った。引き続き、二次被膜を塗布して製品とした。表3
に製品の特性を示す。なお従来品は、実施例1で工程で
製造した。
【0047】
【表3】
【0048】Si量をはじめとする成分、板厚、製品平
均結晶粒径、さらには結晶方位の組み合わせを抜本的に
見直すと共に、その製造工程をこれまでにない簡素なも
のにすることによって、上記(2)式に示される、優れ
た鉄損特性曲線を示す一方向性電磁鋼板が得られてい
る。
【0049】[実施例4]C:0.028%、Si:
2.44%、Mn:0.08%、S:0.025%、酸
可溶性Al:0.030%、N:0.0078%、S
n:0.05%を含有するスラブを1350℃で加熱
後、直ちに熱延して2.5mm厚の熱延コイルとした。熱
延コイルに1000℃の焼鈍を施し、一回冷延で0.3
5,0.30mmに仕上げた後、850℃で脱炭焼鈍、焼
鈍分離剤塗布を行い、1200℃で二次再結晶焼鈍を行
った。引き続き、二次被膜を塗布して製品とした。表4
に製品の特性を示す。なお従来品は、実施例1で工程で
製造した。
【0050】
【表4】
【0051】Si量をはじめとする成分、板厚、製品平
均結晶粒径、さらには結晶方位の組み合わせを抜本的に
見直すと共に、その製造工程をこれまでにない簡素なも
のにすることによって、上記(2)式に示される、優れ
た鉄損特性曲線を示す一方向性電磁鋼板が得られてい
る。
【0052】[実施例5]C:0.07%、Si:3.
15%、Mn:0.08%、S:0.026%、酸可溶
性Al:0.030%、N:0.0078%、Sn:
0.05%、Cu:0.05%を含有する溶鋼を、2.
3mm厚のコイルに直接鋳造した。熱延コイルに950℃
の焼鈍を施し、一回冷延で0.280mmに仕上げた後、
850℃で脱炭焼鈍、焼鈍分離剤塗布を行い、1200
℃で二次再結晶焼鈍を行った。引き続き、二次被膜を塗
布して製品とした。表5に製品の特性を示す。なお従来
品は、実施例1で工程で製造した。
【0053】
【表5】
【0054】Si量をはじめとする成分、板厚、製品平
均結晶粒径、さらには結晶方位の組み合わせを抜本的に
見直すと共に、その製造工程をこれまでにない簡素なも
のにすることによって、上記(2)式に示される、優れ
た鉄損特性曲線を示す一方向性電磁鋼板が得られてい
る。
【0055】[実施例6]C:0.02%、Si:1.
85%、Mn:0.08%、S:0.026%、酸可溶
性Al:0.030%、N::0.0078%、Sn:
0.05%、Cu:0.05%を含有するスラブを13
60℃で加熱後、2.3mm厚の熱延コイルに仕上げた。
熱延コイルに950℃の焼鈍を施し、一回冷延で0.2
55mmに仕上げた後、850℃で脱炭焼鈍、焼鈍分離剤
塗布を行い、1200℃で二次再結晶焼鈍を行った。引
き続き、二次被膜を塗布して製品とした。表6に製品の
特性を示す。なお従来品は、実施例1で工程で製造し
た。
【0056】
【表6】
【0057】Si量をはじめとする成分、板厚、製品平
均結晶粒径、さらには結晶方位の組み合わせを抜本的に
見直すと共に、その製造工程をこれまでにない簡素なも
のにすることによって、上記(2)式に示される、優れ
た鉄損特性曲線を示す一方向性電磁鋼板が得られてい
る。
【0058】[実施例7]C:0.07%、Si:3.
50%、Mn:0.08%、Se:0.026%、酸可
溶性Al:0.030%、N:0.0078%、Sb:
0.02%、Mo:0.02%を含有するスラブを13
60℃で加熱後、2.4mm厚の熱延コイルに仕上げた。
熱延コイルに1025℃の焼鈍を施し、一回冷延で0.
290mmに仕上げた後、850℃で脱炭焼鈍、焼鈍分離
剤塗布を行い、1200℃で二次再結晶焼鈍を行った。
引き続き、二次被膜を塗布して製品とした。表7に製品
の特性を示す。なお従来品は、実施例1で工程で製造し
た。
【0059】
【表7】
【0060】Si量をはじめとする成分、板厚、製品平
均結晶粒径、さらには結晶方位の組み合わせを抜本的に
見直すと共に、その製造工程をこれまでにない簡素なも
のにすることによって、上記(2)式に示される、優れ
た鉄損特性曲線を示す一方向性電磁鋼板が得られてい
る。
【0061】[実施例8]C:0.035%、Si:
2.20%、Mn:0.08%、Se:0.026%、
酸可溶性Al:0.030%、N:0.0078%、S
b:0.02%、Mo:0.02%を含有するスラブを
1360℃で加熱後、2.4mm厚の熱延コイルに仕上げ
た。熱延コイルに1050℃の焼鈍を施し、一回冷延で
0.290mmに仕上げた後、850℃で脱炭焼鈍、焼鈍
分離剤塗布を行い、1200℃で二次再結晶焼鈍を行っ
た。引き続き、二次被膜を塗布して製品とした。表8に
製品の特性を示す。なお従来品は、実施例1で工程で製
造した。
【0062】
【表8】
【0063】Si量をはじめとする成分、板厚、製品平
均結晶粒径、さらには結晶方位の組み合わせを抜本的に
見直すと共に、その製造工程をこれまでにない簡素なも
のにすることによって、上記(2)式に示される、優れ
た鉄損特性曲線を示す一方向性電磁鋼板が得られてい
る。
【0064】[実施例9]C:0.053%、Si:
3.05%、Mn:0.08%、S:0.024%、酸
可溶性Al:0.026%、N:0.0080%を含有
するスラブを1360℃で加熱後、直ちに熱延して2.
3mm厚の熱延コイルとした。熱延コイルに1050℃の
焼鈍を施して、0.290mmに仕上げた後、83〜86
0℃で脱炭焼鈍、焼鈍分離剤塗布を行い、1200℃で
二次再結晶焼鈍を行った。引き続き、二次被膜を塗布し
て製品とした。表9に製品の特性を示す。なお従来品
は、実施例1で工程で製造した。
【0065】
【表9】
【0066】Si量をはじめとする成分、板厚、製品平
均結晶粒径、さらには結晶方位の組み合わせを抜本的に
見直すと共に、その製造工程をこれまでにない簡素なも
のにすることによって、上記(2)式に示される、優れ
た鉄損特性曲線を示す一方向性電磁鋼板が得られてい
る。
【0067】
【発明の効果】Si量をはじめとする成分、板厚、製品
平均結晶粒径、さらには結晶方位の組み合わせを抜本的
に見直すと共に、その製造工程をこれまでにない簡素な
ものにすることによって、W17/50 が前記した範囲にあ
る、優れた鉄損特性的綿を示す一方向性電磁鋼板が得ら
れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】Si:3.00%、Mn:0.08%、酸不可
溶性Al:0.02%、B8 =1.87Tの製品の板厚
とW17/50 の関係を示す。
【図2】Si:2.00%、Mn:0.08%、酸不可
溶性Al:0.022%、B8=1.94Tの製品の板
厚とW17/50 の関係を示す。
フロントページの続き (72)発明者 立花 伸夫 兵庫県姫路市広畑区富士町1番地 新日本 製鐵株式会社広畑製鐵所内 (72)発明者 筑摩 顯太郎 兵庫県姫路市広畑区富士町1番地 新日本 製鐵株式会社広畑製鐵所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 Si:2.5〜4.0%、 Mn:0.02〜0.20%、 酸不可溶性Al:0.005〜0.050% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、
    板厚が0.20〜0.55mmにおいて、平均結晶粒径が
    1.5〜5.5mm、W17/50 (周波数50Hzにおいて
    1.7Tまで磁化させた時の単位kgあたりの鉄損)が下
    記(1)式で示される範囲にあることを特徴とする1.
    80≦B8 ≦1.88Tの一方向性電磁鋼板。 【数1】
  2. 【請求項2】 重量%で、 Si:1.5〜2.5%未満、 Mn:0.02〜0.20%、 酸不可溶性Al:0.005〜0.050% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、
    板厚が0.20〜0.55mmにおいて、平均結晶粒径が
    1.5〜5.5mm、鉄損W17/50 が請求項1の(1)式
    で示される範囲にあることを特徴とする1.88T≦B
    8 ≦1.95Tの一方向性電磁鋼板。
  3. 【請求項3】 重量%で、 Si::2.5〜4.0%、 Mn:0.02〜0.20%、 酸不可溶性Al:0.005〜0.050%、 Sn:0.05〜0.50% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の一方向性電磁鋼板。
  4. 【請求項4】 重量%で、 Si:1.5〜2.5%未満、 Mn:0.02〜0.20%、 酸不可溶性Al:0.005〜0.050%、 Sn:0.05〜0.50% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるこ
    とを特徴とする請求項2記載の一方向性電磁鋼板。
  5. 【請求項5】 重量%で、 Si:2.5〜4.0%、 Mn:0.02〜0.20%、 酸不可溶性Al:0.005〜0.050%、 Sn:0.05〜0.50%、 Cu:0.01〜0.10% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の一方向性電磁鋼板。
  6. 【請求項6】 重量%で、 Si:1.5〜2.5%未満、 Mn:0.02〜0.20%、 酸不可溶性Al:0.005〜0.050%、 Sn:0.05〜0.50%、 Cu:0.01〜0.10% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるこ
    とを特徴とする請求項2記載の一方向性電磁鋼板。
  7. 【請求項7】 重量%で、 Si:2.5〜4.0%、 Mn:0.02〜0.20%、 酸不可溶性Al:0.005〜0.050%、 SbおよびMoのうちの1種または2種:0.0030
    〜0.3%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物
    からなることを特徴とする請求項1記載の一方向性電磁
    鋼板。
  8. 【請求項8】 重量%で、 Si:1.5〜2.5%未満、 Mn:0.02〜0.20%、 酸不可溶性Al:0.005〜0.050%、 SbおよびMoのうちの1種または2種:0.0030
    〜0.3% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるこ
    とを特徴とする請求項2記載の一方向性電磁鋼板。
  9. 【請求項9】 重量%で、 C :0.02〜0.15%、 Si:2.5〜4.0%、 Mn:0.02〜0.20%、 SおよびSeのうちの1種または2種:0.005〜
    0.040%、 酸可溶性Al:0.015〜0.065%、 N :0.0030〜0.0150% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるス
    ラブを加熱後熱延したコイル、または直接鋳造されたコ
    イルを出発材として、1100℃以下で熱延板焼鈍後仕
    上げ冷延、脱炭焼鈍、焼鈍分離剤塗布、仕上げ焼鈍する
    ことによって、平均結晶粒径が1.5〜5.5mm、W17
    /50 が請求項1記載の(1)式で示される範囲にあるこ
    とを特徴とする1.80T≦B8 ≦1.88Tの一方向
    性電磁鋼板の製造方法。
  10. 【請求項10】 重量%で、 C :0.02〜0.15%、 Si:1.5〜2.5%未満、 Mn:0.02〜0.20%、 SおよびSeのうちの1種または2種:0.005〜
    0.040%、 酸可溶性Al:0.015〜0.065%、 N :0.0030〜0.0150% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるス
    ラブを加熱後熱延したコイル、または直接鋳造されたコ
    イルを出発材として、1100℃以下で熱延板焼鈍後仕
    上げ冷延、脱炭焼鈍、焼鈍分離剤塗布、仕上げ焼鈍する
    ことによって、平均結晶粒径が1.5〜5.5mm、W17
    /50 が請求項1記載の(1)式で示される範囲にあるこ
    とを特徴とする1.88T≦B8 ≦1.95Tの一方向
    性電磁鋼板の製造方法。
  11. 【請求項11】 重量%で、 C :0.02〜0.15%、 Si:2.5〜4.0%、 Mn:0.02〜0.20%、 SおよびSeのうちの1種または2種:0.005〜
    0.040%、 酸可溶性Al:0.015〜0.065%、 N :0.0030〜0.0150%、 Sn:0.05〜0.50% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるス
    ラブを加熱後熱延したコイル、または直接鋳造されたコ
    イルを出発材としたことを特徴とする、請求項9記載の
    一方向性電磁鋼板の製造方法。
  12. 【請求項12】 重量%で、 C :0.02〜0.15%、 Si:1.5〜2.5%未満、 Mn:0.02〜0.20% SおよびSeのうちの1種または2種:0.005〜
    0.040%、 酸可溶性Al:0.015〜0.065%、 N :0.0030〜0.0150%、 Sn:0.05〜0.50% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるス
    ラブを加熱後熱延したコイル、または直接鋳造されたコ
    イルを出発材としたことを特徴とする請求項10記載の
    一方向性電磁鋼板の製造方法。
  13. 【請求項13】 重量%で、 C :0.02〜0.15%、 Si:2.5〜4.0%、 Mn:0.02〜0.20%、 SおよびSeのうちの1種または2種:0.005〜
    0.040%、 酸可溶性Al:0.015〜0.065%、 N :0.0030〜0.0150%、 Sn:0.05〜0.50%、 Cu:0.01〜0∴10% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるス
    ラブを加熱後熱延したコイル、または直接鋳造されたコ
    イルを出発材としたことを特徴とする請求項9記載の一
    方向性電磁鋼板の製造方法。
  14. 【請求項14】 重量%で、 C :0.02〜0.15%、 Si:1.5〜2.5%未満、 Mn:0.02〜0.20%、 SおよびSeのうちの1種または2種:0.005〜
    0.040%、 酸可溶性Al:0.015〜0.065%、 N :0.0030〜0.0150%、 Sn:0.05〜0.50%、 Cu:0.01〜0.10% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるス
    ラブを加熱後熱延したコイル、または直接鋳造されたコ
    イルを出発材としたことを特徴とする請求項10記載の
    一方向性電磁鋼板の製造方法。
  15. 【請求項15】 重量%で、 C :0.02〜0.15%、 Si:2.5〜4.0%、 Mn:0.02〜0.20%、 SおよびSeのうちの1種または2種:0.005〜
    0.040%、 酸可溶性Al:0.015〜0.065%、 N :0.0030〜0.0150%、 SbおよびMoのうちの1種または2種:0.0030
    〜0.3% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるス
    ラブを加熱後熱延したコイル、または直接鋳造されたコ
    イルを出発材としたことを特徴とする請求項9記載の一
    方向性電磁鋼板の製造方法。
  16. 【請求項16】 重量%で、 C :0.02〜0.15%、 Si:1.5〜2.5%未満、 Mn:0.02〜0.20%、 SおよびSeのうちの1種または2種:0.005〜
    0.040%、 酸可溶性Al:0.015〜0.065%、 N :0.0030〜0.0150%、 SbおよびMoのうちの1種または2種:0.0030
    〜0.3% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるス
    ラブを加熱後熱延したコイル、または直接鋳造されたコ
    イルを出発材としたことを特徴とする請求項10記載の
    一方向性電磁鋼板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002011158A3 (en) * 2000-07-27 2002-04-25 Honeywell Int Inc HIGH PERFORMANCE REPORTED METAL MAGNETIC COMPONENT
CN107731505A (zh) * 2017-10-17 2018-02-23 上海中浦电磁科技有限公司 一种折角铁心加工、性能检测及包装方法

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