JPH10121051A - コークス炉熱間積替え壁の昇温制御方法 - Google Patents

コークス炉熱間積替え壁の昇温制御方法

Info

Publication number
JPH10121051A
JPH10121051A JP29951196A JP29951196A JPH10121051A JP H10121051 A JPH10121051 A JP H10121051A JP 29951196 A JP29951196 A JP 29951196A JP 29951196 A JP29951196 A JP 29951196A JP H10121051 A JPH10121051 A JP H10121051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
furnace
transfer
bricks
furnace wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29951196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotsugu Tomiyama
博次 富山
Hiroshi Sato
央 佐藤
Kozo Ushiki
孝三 牛木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP29951196A priority Critical patent/JPH10121051A/ja
Publication of JPH10121051A publication Critical patent/JPH10121051A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coke Industry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な装置を必要とせず、設置ならびに撤去
に多くの工数を必要としないで、積替え炉壁煉瓦全体を
均一に、しかも所定の昇温速度で昇温する。 【解決手段】 燃料富ガス用水平ガスダクト21、22
に流量調整弁28を有する冷却媒体用配管26、27を
配設し、積替え炉壁煉瓦11、12温度を測定し、該測
定した温度分布と予め定めた目標昇温パターンを比較し
て積替えフリュー6へ導入する冷却媒体の流量を流量調
整弁28により調整すると共に、該積替えフリュー6の
点検孔から排気しながら昇温することによって、積替え
炉壁煉瓦11、12全体を均一に、所定の昇温パターン
で昇温し、積替え炉壁煉瓦11、12の目地切れ、亀裂
発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室炉式コークス炉
の炭化室炉壁を熱間において部分的に積替え補修した場
合の積替え壁の昇温制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の室炉式コークス炉は、図5に示す
とおり、炉体の下部に蓄熱室51があり、その上部に燃
焼室52と炭化室53とが交互に配列されている。コー
クス炉は、耐火煉瓦で構築されており、特に炭化室53
の炉壁煉瓦54は、隣接する燃焼室52から加熱され、
常に1000〜1300℃の高温に晒されると共に、炭
化室53内に石炭が装入される毎に急冷され、しかも、
乾留終了したコークスの押出しによる摩耗や側圧、乾留
中に発生するカーボンの付着とその剥離等苛酷な条件下
での操業が繰り返されている。このため、炭化室53を
構成する炉壁煉瓦54は、長年の使用による損傷、例え
ば、目地切れ、クラック、溶損等を生じ、補修あるいは
煉瓦の部分的な積替え補修を行う必要の生じることがあ
る。特に窯口に近い炉壁煉瓦54は、炉蓋取外しの都度
大気に晒されるため、中央部に比較して損傷の程度が大
きい。
【0003】室炉式コークス炉の炉壁煉瓦の部分的な積
替え補修は、補修部位以外の燃焼室を燃焼させたまま
で、補修部位のフリューへの燃料ガス、燃焼用空気の供
給を停止し、補修炉壁に隣接する炉壁からの放射熱を遮
断し、かつ、隣接炉壁煉瓦が亀裂を生じない温度に保持
するための断熱材を取付け、補修する炉壁より奥側にも
断熱隔壁を取付けて奥側炭化室からの熱を遮断して作業
環境を確保し、損傷炉壁煉瓦を解体したのち、再度炉壁
煉瓦積みを行っている。この部分的な積替え補修は、非
補修部位の炉壁煉瓦の冷却による損傷が少ないこと、補
修期間が短いこと、コークス炉の操業を継続しながら補
修できるため、補修によるコークス生産量の減少が少な
いなどの利点を有している。
【0004】この新しく積替えた炉壁煉瓦は、乾燥昇温
させたのち、再び通常の操業に復帰させるが、積替え炉
壁を均一かつ除々に加熱昇温させなければ、急激な異常
膨張による目地切れ、クラックの発生等を生じ、使用不
能となる場合がある。すなわち、補修炉壁と非補修炉壁
間は、断熱隔壁によって炭化室が仕切られているが、補
修炉壁の断熱隔壁に近い部分の温度が高く、断熱隔壁か
ら離れた窯口に近いほど低温となる温度分布を有してい
る。また、炉壁煉瓦の部分的な積替え補修は、当該炭化
室を空窯にして実施されるが、装入石炭のない状態では
一般に上熱となって上部が高温となる傾向があり、炉高
方向で上部が高い温度分布を有している。
【0005】上記炉長方向および炉高方向の温度分布
は、炉壁煉瓦の積替えが完了し、昇温工程に移行しても
この傾向が殆ど変化せず、積替え煉瓦個々の目地切れ、
亀裂の発生は抑制できたとしても、炉壁煉瓦(補修部
位)として均一な膨張が実現せず、上部の非補修部位と
補修部位との間に適正な間隔が得られず、炉体としての
強度が確保できないか、あるいは上部の非補修部位と補
修部位が接触し、その後の膨張で煉瓦のせり出しが発生
し、再補修が必要となる場合もある。また、積替え炉壁
煉瓦の昇温は、中期ないし末期となると、補修部位も高
温となること、断熱隔壁の撤去作業などとの関係から、
簡便な昇温方法および装置が望まれている。
【0006】従来の熱間積替え補修後の炉壁煉瓦の昇温
方法としては、補修炉壁に対面する炭化室炉壁面に断熱
材を装着したまま、補修炉壁煉瓦を炭化室にバーナーを
挿入し、あるいはバーナーを使用せずに隣接両燃焼室か
らの放射熱により、または補修炉壁の燃焼室内に加熱ガ
スを導入して加熱乾燥する方法(特公昭49−2356
4号公報)、断熱された空間内に両隣の炭化室で加熱し
た空気を導入して乾燥させる方法(特開昭52−623
03号公報)、補修炭化室の奥側断熱隔壁に開閉自在の
通風口を設け、測温結果に対応して通風口の開度を調整
し、奥側炭化室内の熱風を適宜流入せしめ、積替え炉壁
の昇温速度を制御する方法(特公昭61−31749号
公報)等が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特公昭49−23
564号公報に開示の方法は、設備的に高いコストを必
要としないが、積替え炉壁の均一な昇温には加熱用バー
ナー等のこまめな調整が必要であり、かつ、積替え炉壁
の燃焼室側と炭化室側で温度差が生じるので、難しい温
度調整作業となる。また、特開昭52−62303号公
報に開示の方法は、補修炉室以外に加熱に使用する高熱
空気を吸出するための空状態の炉室が必要であり、その
分コークス生産量が低下する。さらに、特公昭61−3
1749号公報に開示の方法は、設備的に高いコストを
必要としないが、積替え炉壁の均一な昇温には通風口の
こまめな調整が必要であり、操作が煩雑であるという欠
点を有している。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解
消し、積替え炉壁煉瓦全体を均一に、しかも昇温速度の
調整を容易に実施でき、かつ、複雑な装置を必要とせ
ず、さらに、設置ならびに撤去に多くの工数を必要とし
ないコークス炉熱間積替え壁の昇温制御方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく種々試験研究を重ねた。その結果、燃料富
ガス用水平ガスダクトに流量調整弁を有する冷却媒体用
配管を配設し、積替え炉壁煉瓦温度を測定し、該測定し
た温度分布と予め定めた目標昇温パターンを比較して積
替えフリューへ導入する冷却媒体の流量を調整すると共
に、該積替えフリューの点検孔から排気しながら昇温す
ることによって、設置ならびに撤去に多くの工数や特別
な加熱手段を使用することなく、簡便に昇温できること
を究明し、この発明に到達した。
【0010】すなわち、本発明の熱間積替え壁の昇温制
御方法は、燃料富ガス用水平ガスダクトに流量調整弁を
有する冷却媒体用配管を配設し、積替え炉壁煉瓦温度を
測定し、該測定した温度分布と予め定めた目標昇温パタ
ーンを比較して積替えフリューへ導入する冷却媒体の流
量を調整すると共に、該積替えフリューの点検孔から排
気しながら昇温することとしている。このように、燃料
富ガス用水平ガスダクトに流量調整弁を有する冷却媒体
用配管を配設し、積替え炉壁煉瓦温度を測定し、該測定
した温度分布と予め定めた目標昇温パターンを比較して
積替えフリューへ導入する冷却媒体の流量を調整すると
共に、該積替えフリューの点検孔から排気しながら昇温
することによって、所定の昇温パターンで昇温でき、積
替え炉壁煉瓦に目地切れ、亀裂を発生させることなく、
炉高ならびに炉長方向の積替え炉壁煉瓦の膨張を均一化
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において積替えフリューへ
導入する冷却媒体としては、常温の空気、窒素ガス等を
使用できるが、通常常温の空気を使用し、燃料富ガス用
の水平ガスダクト内に流量調整弁を有する冷却媒体用配
管を配設し、ブロワーを用いて該冷却媒体用配管を介し
て積替えフリューへ空気を導入する。また、積替えフリ
ューからの排気は、フリュー点検孔の蓋を開放して排風
煙突を立設すれば、ドラフトによって積替えフリュー内
の熱風を吸引排気することができる。
【0012】また、積替え炉壁煉瓦温度の測定は、炭化
室の炉長方向ならびに炉高方向に複数の熱電対を、か
つ、積替えフリューの炉高方向に複数の熱電対を予め配
設しておき、該熱電対によって積替え炉壁煉瓦近傍の炭
化室内の炉長方向ならびに炉高方向の雰囲気温度、積替
えフリューの炉高方向の雰囲気温度を測定すればよい。
【0013】一般に耐火煉瓦は、特有の変態点を有して
おり、例えば、炉壁を構成する珪石煉瓦は、120℃〜
300℃にかけて急激に膨張する特性を有している。し
たがって、積替え炉壁煉瓦の昇温過程で最も重要なこと
は、昇温初期から昇温末期に至るいかなる温度レベル
(低〜高温)においても、昇温速度の調整が容易なこと
と、炉壁煉瓦全体を均一に昇温することである。一般に
昇温速度の制御は、昇温初期は温度レベルが低く、積替
え煉瓦を高温に晒すと急激な膨張によって亀裂が発生す
る恐れがあり、非補修部からの導入顕熱も低い方が望ま
しいが、昇温が進むにつれて持込み顕熱が高い方が望ま
しい。
【0014】したがって、本発明においては、目標とす
る昇温パターンを予め設定しておき、その昇温パターン
となるよう、積替え部位の各部温度を測定し、その結果
に基づいて冷却媒体の導入量を調整し、昇温速度を制御
するのである。
【0015】
【実施例】
実施例1 以下に本発明のコークス炉熱間積替え壁の昇温制御方法
の詳細を実施の一例を示す図1ないし図3に基づいて説
明する。図1は端2フリューの熱間積替え完了後の昇温
工程の概略全体断面図、図2は同じく端2フリューの熱
間積替え完了後の昇温前の概略要部斜視図、図3は同じ
く端フリューの熱間積替え完了後の昇温工程の概略要部
平面図である。
【0016】図1ないし図3において、1はコークス炉
で、炭化室2a〜2dと燃焼室3a〜3cが交互に配置
され、その下部に蓄熱室4が各燃焼室3a〜3cと接続
されている。各燃焼室3a〜3cは隔壁煉瓦5で区画さ
れた多数のフリュー6から構成されている。ここでは燃
焼室3bの炭化室2b側の炉壁煉瓦7と炭化室2c側の
炉壁煉瓦8とを窯口から2フリュー積替えした場合につ
いて説明する。
【0017】11、12は炭化室2b、2c間の窯口か
ら端2フリュー6、6間の積替え炉壁煉瓦、13、14
は炭化室2b、2c間の非積替え炉壁煉瓦、15は端2
フリュー6、6間の積替え隔壁煉瓦、16は積替え炉壁
煉瓦11、12に対向する炉壁の窯口から端2フリュー
6、6間に亘って装着した断熱材、17は炭化室2b、
2cの積替え部の天井部に設置した断熱材、18は積替
え炉壁煉瓦11、12と非積替え炉壁煉瓦13、14間
を遮断するための断熱隔壁、19は炭化室2b、2cの
積替え部の炉底部に設置した断熱材である。20は炭化
室2b、2cの窯口に装着した断熱蓋である。
【0018】21、22は炭化室2b、2c下部の燃料
富ガスの水平ガスダクト、23は各蓄熱室4に連結する
水平交道である。24は積替え炉壁煉瓦11、12の昇
温速度制御のための冷却用空気配管、25は水平ガスダ
クト21、22の端フリュー6および端から2番目のフ
リュー6より奧側とを遮断するガス止め部材、26、2
7は冷却用空気配管24から分岐して水平ガスダクト2
1、22の端フリュー6および端から2番目のフリュー
6に冷却用空気を供給する分岐管で、流量調整弁28が
設けられ、流量調整弁28を調整することによって、非
積替え炉壁煉瓦13、14および非積替え隔壁煉瓦1
3、14から積替え炉壁煉瓦11、12部へ導入する顕
熱を緩和できるよう構成されている。
【0019】なお、29は端フリュー6および端から2
番目のフリュー6の炉頂部の点検孔に立設した排気ダク
トで、分岐管26、27を介して端フリュー6および端
から2番目のフリュー6に冷却用空気を供給する場合の
排気煙突として作用する。30は演算器で、積替え炉壁
煉瓦11、12または炭化室2b、2cの主要部あるい
は端フリュー6および端から2番目のフリュー6の主要
部に取付けた各熱電対31から入力される実測温度と、
予め入力設定されされている昇温カーブとを比較し、各
熱電対31から入力される実測温度が昇温カーブに追従
するよう、流量調整弁28を調節して端フリュー6およ
び端から2番目のフリュー6に供給する冷却用空気量を
制御すると共に、断熱隔壁18に設けた図示しないダン
パーの開度を調整し、積替え炉壁煉瓦11、12の昇温
速度を予め入力設定されされている昇温カーブになるよ
う正確に、かつ均一に制御できるよう構成されている。
【0020】上記のとおり構成したことによって、積替
え作業が完了し、積替え炉壁煉瓦11、12および積替
え隔壁煉瓦15が完成したのち、積替え炉壁煉瓦11、
12および積替え隔壁煉瓦15を加熱昇温する場合は、
先ず炭化室2b、2cの窯口に断熱蓋20を装着する。
次いで演算器30は各熱電対31から入力される実測温
度と、予め入力設定されている昇温カーブとを比較し、
各熱電対31から入力される実測温度が昇温カーブに追
従するよう、流量調整弁28を調節して端フリュー6お
よび端から2番目のフリュー6に供給する冷却用空気量
を制御すると共に、断熱隔壁18に設けた図示しないダ
ンパーの開度を調整し、積替え炉壁煉瓦11、12の昇
温速度を予め入力設定されされている昇温カーブになる
よう正確に、かつ均一に制御する。
【0021】上記のとおり、演算器30で予め入力設定
されている昇温カーブに追従するよう流量調整弁28お
よび断熱隔壁18に設けた図示しないダンパーの開度を
調整することによって、昇温初期は積替え炉壁煉瓦1
1、12および積替え隔壁煉瓦15を高温に晒すと急激
な膨張によって亀裂が発生する恐れがあるので、端フリ
ュー6および端から2番目のフリュー6に供給する冷却
用空気量を多くし、非積替え炭化室2b、2cおよび非
積替え隔壁煉瓦5からの導入顕熱を緩和して低温度レベ
ルでゆっくりと、昇温が進むにつれて持込み顕熱が高い
方が望ましいので、端フリュー6および端から2番目の
フリュー6に供給する冷却用空気量を低減して昇温カー
ブに追従するよう制御することができる。
【0022】実施例2 炉高7125mm、炉幅460mm、炉長16500m
mのコークス炉の窯口から1200mmの炉壁煉瓦およ
びフリューの隔壁煉瓦を積替えたのち、積替え炉壁煉瓦
および積替え隔壁煉瓦を昇温するに際し、炭化室および
端から2番目のフリューの上部に熱電対を設置し、前記
実施例1の本発明法により昇温した場合と、端フリュー
および端から2番目のフリューに冷却用空気を導入する
ことなく、断熱隔壁に設けたダンパーの開度を調整して
非積替え炭化室2b、2cからの高温ガスを導入して昇
温した従来法のそれぞれについて、炉高方向上部におけ
る昇温開始からの経過日数と炭化室側と燃焼室側温度と
の関係を測定した。その結果を図4、表1に示す。ま
た、積替え炉壁煉瓦および積替え隔壁煉瓦の目地切れ、
亀裂の発生状況を目視観察した。なお、昇温目標は、最
初の6日間は30℃/日、次の3日間は40℃/日、次
の2日間は50℃/日、最後の3日間は100℃/日と
した。
【0023】
【表1】
【0024】図4、表1に示すとおり、図4×印の従来
法では、昇温パターンとの温度差は非常に大きくなって
いるのに対し、本発明法では、昇温パターンとの温度差
は従来法に比較して大幅に改善されている。また、本発
明法では、積替え炉壁煉瓦および積替え隔壁煉瓦の目地
切れ、亀裂の発生は認められなかった。
【0025】実施例3 炉高7125mm、炉幅460mm、炉長16500m
mのコークス炉の窯口から1200mmの炉壁煉瓦およ
びフリューの隔壁煉瓦を積替えたのち、積替え炉壁煉瓦
および積替え隔壁煉瓦を昇温するに際し、炭化室の窯口
から300mm、1000mmの各位置に、炉底から
2.0m、4.0m、6.0mの積替え炉壁煉瓦面に熱
電対を設置し、前記実施例1の本発明法により昇温した
場合の昇温開始からの経過日数と炉壁温度との関係を測
定した。その結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】表2に示すとおり、炉長方向ならびに炉高
方向の温度差が約10℃以下と、ほぼ平均的に、かつ、
昇温パターンに対しても、温度差がほぼ10℃以下で昇
温することができた。
【0028】
【発明の効果】本発明の熱間積替え壁の昇温制御方法に
よれば、コークス炉炭化室の炉壁煉瓦の熱間補修により
部分積替えした炉壁煉瓦の昇温において、多数の工数と
特別な加熱手段を用いることなく、簡便かつ正確に、炉
長方向ならびに炉高方向ほぼ均一に昇温でき、炉長方向
ならびに炉高方向の膨張が積替え炉壁煉瓦全体で均一に
行われ、補修部の積替え煉瓦の目地切れ、亀裂発生を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】端2フリューの熱間積替え完了後の昇温工程の
概略全体断面図である。
【図2】同じく端2フリューの熱間積替え完了後の昇温
前の概略要部斜視図である。
【図3】同じく端フリューの熱間積替え完了後の昇温工
程の概略要部平面図である。
【図4】実施例2における従来法と本発明法の経過日数
と平均温度との関係を示すグラフである。
【図5】コークス炉の構造を示す炉団方向の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 コークス炉 2a〜2d、53 炭化室 3a〜3c、52 燃焼室 4、51 蓄熱室 5 隔壁煉瓦 6 フリュー 7、8、54 炉壁煉瓦 11、12 積替え炉壁煉瓦 13、14 非積替え炉壁煉瓦 15 積替え隔壁煉瓦 16、17、19 断熱材 18 断熱隔壁 20 断熱蓋 21、22 水平ガスダクト 23 水平交道 24 冷却用空気配管 25 ガス止め部材 26、27 分岐管 28 流量調整弁 29 排気ダクト 30 演算器 31 熱電対

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室炉式コークス炉の炭化室炉壁煉瓦を部
    分的に熱間積替えしたのち、積替え炉壁煉瓦を加熱昇温
    時の昇温制御方法において、燃料富ガス用水平ガスダク
    トに流量調整弁を有する冷却媒体用配管を配設し、積替
    え炉壁煉瓦温度を測定し、該測定した温度分布と予め定
    めた目標昇温パターンを比較して積替えフリューへ導入
    する冷却媒体の流量を流量調整弁により調整すると共
    に、該積替えフリューの点検孔から排気しながら昇温す
    ることを特徴とするコークス炉熱間積替え壁の昇温制御
    方法。
JP29951196A 1996-10-22 1996-10-22 コークス炉熱間積替え壁の昇温制御方法 Pending JPH10121051A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29951196A JPH10121051A (ja) 1996-10-22 1996-10-22 コークス炉熱間積替え壁の昇温制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29951196A JPH10121051A (ja) 1996-10-22 1996-10-22 コークス炉熱間積替え壁の昇温制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10121051A true JPH10121051A (ja) 1998-05-12

Family

ID=17873540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29951196A Pending JPH10121051A (ja) 1996-10-22 1996-10-22 コークス炉熱間積替え壁の昇温制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10121051A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100504391B1 (ko) * 2000-12-14 2005-07-28 주식회사 포스코 코크스로 연소실온도 자동측정 장치
JP2012184309A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Sumitomo Metal Ind Ltd コークス炉の熱間積替炉壁の昇温方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100504391B1 (ko) * 2000-12-14 2005-07-28 주식회사 포스코 코크스로 연소실온도 자동측정 장치
JP2012184309A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Sumitomo Metal Ind Ltd コークス炉の熱間積替炉壁の昇温方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11845898B2 (en) System and method for repairing a coke oven
BR112021012766A2 (pt) Descarbonização de fornos de coque e sistemas e métodos associados
JP2594737Y2 (ja) コークス炉補修用の断熱ボックス
CN107075379B (zh) 在次级加热室中具有改进的废气输送的炼焦炉
JPH0649450A (ja) コークス炉の熱間補修工事における昇温時の防炎壁
JP2017171901A (ja) コークス炉の炉体設備における火入れ時の炉体乾燥方法及びバーナー
JPH10121051A (ja) コークス炉熱間積替え壁の昇温制御方法
JP6631326B2 (ja) コークス炉の炉体設備における火入れ時の炉体乾燥方法
CN110218566A (zh) 一种焦炉烘炉结构及其调节方法
JPS59187081A (ja) コ−クス炉燃焼室の熱間補修方法
JPS6154350B2 (ja)
JPS6152194B2 (ja)
JP6540658B2 (ja) 蓄熱式燃焼バーナーの排ガス供給量の調整システムおよびその方法
JPH0641539A (ja) コークス炉熱間補修時の非補修部の温度管理方法
JPH0978069A (ja) コークス炉熱間補修における昇温方法
JPS6131749B2 (ja)
JPS627959B2 (ja)
JP7284399B2 (ja) コークス炉の補修方法
JP2000313882A (ja) コークス炉炉壁煉瓦熱間積替え時の非積替え煉瓦の拘束方法
US4921579A (en) Method of pre-heating a coke oven
JPS5827834B2 (ja) コ−クス炉の改築炭化室壁の昇温方法
CN210340761U (zh) 一种焦炉烘炉结构
JP2000104107A (ja) 熱風炉燃焼室のバーナ部の煉瓦積替え方法および装置
JP5703852B2 (ja) コークス炉の熱間積替炉壁の昇温方法
JP3557819B2 (ja) コークス炉煙突からの黒煙発生防止方法