JPH1012099A - ジョイスティック型入力装置 - Google Patents

ジョイスティック型入力装置

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JPH1012099A
JPH1012099A JP8157040A JP15704096A JPH1012099A JP H1012099 A JPH1012099 A JP H1012099A JP 8157040 A JP8157040 A JP 8157040A JP 15704096 A JP15704096 A JP 15704096A JP H1012099 A JPH1012099 A JP H1012099A
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Tomomi Ono
智巳 小野
Shuya Yokobori
修也 横堀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つのスティックを操作することによってア
ナログモードとデジタルモードとを使い分けることので
きるジョイスティック型入力装置を提供する。 【解決手段】 2つの揺動部材1,2を直交させて配備
し、それらの揺動部材1,2にスティック3を連係し、
このスティック3の傾動操作を介して2つの揺動部材
1,2をX軸またはY軸を中心に揺動可能とする。2つ
の揺動部材1,2のそれぞれに、デジタル側操作部材1
1とアナログ側操作部材13とを設け、デジタル側操作
部材11にデジタル情報出力部品12を対応させ、アナ
ログ側操作部材13にアナログ情報出力部品を対応させ
る。デジタル情報出力部品12をデジタル側操作部材1
1に近い動作位置と遠い待機位置との間で移動可能とし
てモードの切換えを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジョイスティック
型入力装置、特にアナログモードとデジタルモードとを
択一的に切り換えて使用することのできるジョイスティ
ック型入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スティックを手の指で傾動操作すること
により、X軸とそれに直交するY軸とに各別に対応する
一対の揺動部材をそのスティックの傾動角度に見合う量
だけ揺動させ、それぞれの揺動部材の揺動方向および揺
動量に見合うベクトル量を情報として取り出し、その情
報をアナログ情報として用い得るようにしたアナログモ
ード専用のジョイスティック型入力装置は従来より公知
であり、たとえば実開平1−56791号公報や実開平
4−28404号公報に記載がある。また、所謂十字キ
ーを使用してX軸方向およびY軸方向の情報を取り出
し、その情報をデジタル情報として用いるデジタルモー
ド専用の入力装置も、実開平3−90583号公報など
によりコントローラとして公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
は、ゲーム機器やコンピュータなどへのアナログモード
での入力には上記ジョイスティック型入力装置が主に用
いられ、デジタルモードでの入力には上記十字キーを持
つ上記コントローラが主に用いられていた。1台の入力
装置でアナログモードでの入力とデジタルモードでの入
力との両方を行い得るようにしたものも存在していた
が、このものは、1つの共通のケースにアナログモード
専用の入力装置とデジタル情報専用の入力装置とを寄せ
集めて収容し、それぞれの入力装置を別々のスティック
で操作するようにしたものに過ぎず、1つのスティック
を操作することによってアナログモードとデジタルモー
ドとを使い分けることのできるジョイスティック型入力
装置は、未だ提案されていなかった。
【0004】本発明は、以上の状況のもとでなされたも
のであり、1つのスティックを操作することによってア
ナログモードとデジタルモードとを使い分けることので
きるジョイスティック型入力装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のジ
ョイスティック型入力装置は、傾動操作されるスティッ
クに連動して動作するデジタル側操作部材およびアナロ
グ側操作部材と、上記デジタル側操作部材によって操作
されるデジタル情報出力部品と、上記アナログ側操作部
材によって操作されるアナログ情報出力部品と、上記デ
ジタル情報出力部品を、上記デジタル側操作部材による
操作が可能な操作位置とそのデジタル側操作部材による
操作が不可能な退避位置との間で移動させるためのモー
ド切換え手段、とを備える、というものである。
【0006】この発明においては、上記モード切換え手
段によって上記デジタル情報出力部品の位置を退避位置
から動作位置に切り換えることによってアナログモード
からデジタルモードに切り換わり、上記デジタル情報出
力部品の位置を操作位置から退避位置に切り換えること
によってデジタルモードからアナログモードに切り換わ
る。
【0007】請求項2に係る発明のジョイスティック型
入力装置は、X軸を中心としてその中立位置から正逆方
向に揺動可能な第1揺動部材および上記X軸に直交する
Y軸を中心としてその中立位置から正逆方向に揺動可能
な第2揺動部材と、これら第1および第2の各揺動部材
のそれぞれに設けられた互いに直交する方向に長い長孔
状の連結孔部に貫挿されてそれらの各揺動部材に連係さ
れかつ上記X軸に沿う方向と上記Y軸に沿う方向とそれ
らを合成した方向とに傾動可能なスティックと、第1お
よび第2の上記揺動部材をそれぞれの中立位置に向けて
常時付勢する復帰用ばねと、上記第1揺動部材の一端部
および他端部に各別に振り分けて設けられてこの第1揺
動部材と共に揺動される第1デジタル側操作部材および
第1アナログ側操作部材と、上記第1デジタル側操作部
材によって操作される第1デジタル情報出力部品および
上記第1アナログ側操作部材によって操作される第1ア
ナログ情報出力部品と、上記第2揺動部材の一端部およ
び他端部に各別に振り分けて設けられてこの第2揺動部
材と共に揺動される第2デジタル側操作部材および第2
アナログ側操作部材と、上記第2デジタル側操作部材に
よって操作される第2デジタル情報出力部品および上記
第2アナログ側操作部材によって操作される第2アナロ
グ情報出力部品と、上記スティックの傾動角度を狭角範
囲に規制する狭角制限用ストッパと、この狭角制限用ス
トッパを上記スティックに近付けてそのスティックの傾
動角度を上記狭角範囲に規制する動作位置とこの狭角制
限用ストッパを上記スティックから離してそのスティッ
クが上記狭角範囲よりも広い範囲で傾動することを許容
する待機位置との間でこの狭角制限用ストッパを上下方
向に移動させるストッパ制御機構と、上記狭角制限用ス
トッパが上記待機位置に後退されているときに上記ステ
ィックの傾動角度を上記狭角範囲よりも広い広角範囲に
規制する広角制限用ストッパと、上記狭角制限用ストッ
パが上記待機位置から動作位置に移動されるときに第1
および第2の上記デジタル情報出力部品を、第1および
第2の上記デジタル側操作部材による操作が可能な操作
位置に移動させかつ上記狭角制限用ストッパが上記動作
位置から上記待機位置に移動されるときに第1および第
2の上記デジタル情報出力部品を第1および第2の上記
デジタル側操作部材から離してそれらの操作部材による
操作が不可能な退避位置に移動させる出力部品制御機構
と、を備える、というものである。
【0008】上記「広角範囲」や上記「狭角範囲」は、
スティックを傾動操作したときにそのスティックを許容
し得る最大角度まで傾動し得る角度範囲に関係する概念
であり、「広角範囲」で上記スティックを許容し得る最
大角度まで傾動させたときのスティックの傾動角度は、
「狭角範囲」で上記スティックを許容し得る最大角度ま
で傾動させたときのスティックの傾動角度よりも大き
い。
【0009】この発明においては、第1および第2の上
記揺動部材、上記スティック、上記復帰用ばね、第1お
よび第2の上記デジタル側操作部材、第1および第2の
上記デジタル情報出力部品、上記狭角制限用ストッパ、
などによって、デジタル情報入力機構が構成される。こ
のデジタル情報入力機構においては、上記狭角制限用ス
トッパが上記スティックの傾動角度を上記狭角範囲に規
制しているときに、第1および第2の上記デジタル情報
出力部品が、第1および第2の上記デジタル側操作部材
による操作が可能な上記操作位置に移動されているの
で、上記スティックを上記狭角範囲で傾動させるだけで
第1および第2の上記デジタル側操作部材によって第1
および第2の上記デジタル情報出力部品が操作される。
デジタルモードでの使用である。
【0010】また、この発明においては、第1および第
2の上記揺動部材、上記スティック、上記復帰用ばね、
第1および第2の上記アナログ側操作部材、第1および
第2の上記アナログ情報出力部品、上記広角制限用スト
ッパ、などによって、アナログ情報入力機構が構成され
る。このアナログ情報入力機構においては、上記広角制
限用ストッパが上記スティックの傾動角度を上記広角範
囲に規制しているときに、第1および第2の上記アナロ
グ情報出力部品が、第1および第2の上記アナログ側操
作部材により操作されるので、上記スティックの1回の
傾動操作によって多くのアナログ情報量を取り出すこと
ができる。アナログモードでの使用である。
【0011】さらにこの発明においては、上記スティッ
クから手を離したときには、上記復帰用ばねの力で第1
および第2の上記揺動部材がそれぞれの中立位置に復帰
するので、それらの揺動部材の長孔状の上記連結孔部に
貫挿されてそれらの各揺動部材に連係されている上記ス
ティックも中立位置に復帰する(センター復帰作用)。
【0012】請求項3に係る発明のジョイスティック型
入力装置は、請求項2に記載のものにおいて、上記X軸
方向に間隔を隔てて並んだ一対一組の第1軸受部と上記
Y軸方向に間隔を隔てて並んだ一対一組の第2軸受部と
を有しかつ上下端が開放された支持枠体の上記第1軸受
部に上記第1揺動部材が揺動可能に支持されていると共
に、上記第2軸受部に上記第2揺動部材が揺動可能に支
持され、上記スティックが上記第1揺動部材に上記Y軸
と同心状に配備された支持ピンを介して傾動可能に結合
され、上記支持枠体を収容するケースにその支持枠体が
固定され、この支持枠体に上記狭角制限用ストッパが上
下方向摺動自在に嵌合され、この狭角制限用ストッパと
上記支持枠体との間に上記狭角制限用ストッパを上記待
機位置側へ常時弾発付勢する第1ばね体が介在され、上
記狭角制限用ストッパの下方に、その往動により上記狭
角制限用ストッパを上記第1ばね体の付勢に抗して上記
待機位置から上記動作位置に押し上げかつその復動によ
り上記狭角制限用ストッパが上記第1ばね体の付勢によ
り上記動作位置から上記待機位置に後退することを許す
と共に上記第1ばね体と共働して上記ストッパ制御機構
を構成する第1カムが配備されている、というものであ
る。
【0013】この発明においては、上記第1カムと上記
第1ばね体とによって上記狭角制限用ストッパを上記動
作位置と上記待機位置との間で上下方向に移動させる上
記ストッパ制御機構が構成されており、しかも上記狭角
制限用ストッパが第1および第2の上記揺動部材を支持
している上記支持枠体に上下方向摺動自在に嵌合されて
いるので、上記揺動部材に連係された上記スティックと
上記狭角制限用ストッパとの間で位置ずれを生じるよう
なことがなくなり、上記したデジタル情報入力機構の動
作信頼性が向上する。
【0014】請求項4に係る発明のジョイスティック型
入力装置は、請求項2に記載のものにおいて、第1およ
び第2の上記デジタル情報出力部品がそれらに共通の収
納ケースに収容され、上記支持枠体を収容するケースに
上記収納ケースを上下方向摺動自在に保持するガイド部
が設けられ、上記支持枠体を収容する上記ケースと上記
収納ケースとの間に上記収納ケースと共に第1および第
2の上記デジタル情報出力部品を退避位置に付勢する第
2ばね体が介在され、上記収納ケースの下方に、その往
動により上記収納ケースと共に第1および第2の上記デ
ジタル情報出力部品を上記第2ばね体の付勢に抗して上
記退避位置から上記操作位置に押し上げかつその復動に
より上記収納ケースと共に第1および第2の上記デジタ
ル情報出力部品が上記第2ばね体の付勢により上記操作
位置から上記退避位置に後退することを許すと共に上記
第2ばね体と共働して上記出力部品制御機構を構成する
第2カムが配備されている、というものである。
【0015】この発明においては、第1および第2の上
記デジタル情報出力部品がそれらに共通の上記収納ケー
スに収容されているので、それらのデジタル情報出力部
品を上記ケースに組み込むときにそれらのデジタル情報
出力部品をユニットとして取り扱うことができる。そし
て、その収納ケースが上記支持枠体を収容する上記ケー
スに設けられた上記ガイド部によって上下方向摺動自在
に保持されており、しかも、上記第2カムと上記第2ば
ね体とによって第1および第2の上記デジタル情報出力
部品を上記操作位置と上記退避位置との間で移動させる
上記出力部品制御機構が構成されているので、上記揺動
部材に第1および第2の上記デジタル側操作部材と第1
および第2の上記デジタル情報出力部品との間で位置ず
れを生じるようなことがなくなり、上記したデジタル情
報入力機構の動作信頼性が向上する。
【0016】請求項5に係る発明のジョイスティック型
入力装置は、請求項4に記載のものにおいて、第1およ
び第2の上記デジタル情報出力部品がそれらに共通の収
納ケースに収容され、上記支持枠体を収容するケースに
上記収納ケースを上下方向摺動自在に保持するガイド部
が設けられ、上記支持枠体を収容する上記ケースと上記
収納ケースとの間に上記収納ケースと共に第1および第
2の上記デジタル情報出力部品を退避位置に付勢する第
2ばね体が介在され、上記収納ケースの下方に、その往
動により上記収納ケースと共に第1および第2の上記デ
ジタル情報出力部品を上記第2ばね体の付勢に抗して上
記退避位置から上記操作位置に押し上げかつその復動に
より上記収納ケースと共に第1および第2の上記デジタ
ル情報出力部品が上記第2ばね体の付勢により上記操作
位置から上記退避位置に後退することを許すと共に上記
第2ばね体と共働して上記出力部品制御機構を構成する
第2カムが配備され、この第2カムが往復動可能なスラ
イド板に設けられていると共に、このスライド板に上記
第1カムが設けられている、というものである。
【0017】この発明においては、上記第1カムと上記
第2カムとが共通の上記スライド板に設けられているの
で、そのスライド板を往復動させるだけで、上記狭角制
限用ストッパが上記待機位置から上記動作位置に移動し
たときには第1および第2の上記デジタル情報出力部品
が上記退避位置から上記操作位置に移動し、上記狭角制
限用ストッパが上記動作位置から上記待機位置に移動し
たときには第1および第2の上記デジタル情報出力部品
が上記操作位置から上記退避位置に移動するようにな
る。このため、デジタルモードとアナログモードとの相
互間の切り換えに際して上記狭角制限用ストッパや上記
デジタル情報出力部品を別々に操作する必要がなくな
る。
【0018】請求項6に係る発明のジョイスティック型
入力装置は、請求項2、請求項4、請求項5のいずれか
に記載のものにおいて、上記第1デジタル情報出力部品
が、押圧により接点が閉じ押圧解除により接点が開くス
イッチでなり、上記第1デジタル側操作部材が上記X軸
に交差して延びかつ先端に上記スイッチを押圧するため
の押圧操作部を備えるアーム状に形成され、上記第2デ
ジタル情報出力部品が、押圧により接点が閉じ押圧解除
により接点が開くスイッチでなり、上記第2デジタル側
操作部材が上記Y軸に交差して延びかつ先端にそのスイ
ッチを押圧するための押圧操作部を備えるアーム状に形
成されてなる、というものである。
【0019】この発明においては、上記スティックの傾
動によって第1または第2の上記揺動部材を介して第1
または第2の上記アーム部が揺動され、それらのアーム
部によって第1および第2の上記スイッチの接点が開閉
制御されるので、冒頭で説明したデジタルモード専用の
コントローラと遜色のない使い勝手が得られる。
【0020】以上説明した請求項2〜請求項6に係る発
明のジョイスティック型入力装置は、第1および第2の
上記デジタル情報出力部品を上記操作位置と上記退避位
置との間で移動させ、それらのデジタル情報出力部品が
上記操作位置に位置しているときにデジタルモードとな
り、それらのデジタル情報出力部品が上記退避位置に位
置しているときにアナログモードとなる。
【0021】これに対し、以下に説明する請求項7〜請
求項11に係る発明のジョイスティック型入力装置は、
第1および第2の各デジタル情報出力部品の位置を定位
置に定め、後述するリング体のスペーサとしての作用に
よってデジタル情報を取り出し得るデジタルモードとア
ナログ情報を取り出し得るアナログモードとの切り換え
が行われるようにしたものである。
【0022】請求項7に係る発明のジョイスティック型
入力装置は、傾動操作されるスティックに保持されかつ
このスティックの傾動操作によって水平移動される円板
体と、上記スティックに連動して動作するアナログ側操
作部材と、上記円板体に対向して配備されたデジタル情
報出力部品と、上記アナログ側操作部材によって操作さ
れるアナログ情報出力部品とを備え、上記デジタル情報
出力部品が、上記スティックの傾動操作に伴う上記円板
体の水平移動範囲の外側に配置され、上記円板体に嵌合
してその円板体と共に水平移動されることによって上記
デジタル情報出力部品を操作する動作位置と上記円板体
から離脱する待機位置との間で移動されるリング体を有
し、このリング体を、上記動作位置と上記待機位置との
間で移動させるためのモード切換え手段を備える、とい
うものである。
【0023】この発明においては、上記モード切換え手
段により上記リング体の位置を待機位置から動作位置に
切り換えることによってアナログモードからデジタルモ
ードに切り換わり、上記リング体の位置を上記動作位置
から上記待機位置に切り換えることによってデジタルモ
ードからアナログモードに切り換わる。
【0024】請求項8に係る発明のジョイスティック型
入力装置は、X軸を中心としてその中立位置から正逆方
向に揺動可能な第1揺動部材および上記X軸に直交する
Y軸を中心としてその中立位置から正逆方向に揺動可能
な第2揺動部材と、これら第1および第2の各揺動部材
のそれぞれに設けられた互いに直交する方向に長い長孔
状の連結孔部に貫挿されてそれらの各揺動部材に連係さ
れかつ上記X軸に沿う方向と上記Y軸に沿う方向とそれ
らを合成した方向とに傾動可能なスティックと、第1お
よび第2の上記揺動部材をそれぞれの中立位置に向けて
常時付勢する復帰用ばねと、上記スティックに保持され
てそのスティックの傾動に追従して水平移動される円板
体と、この円板体に嵌合してこの円板体と共に水平移動
される動作位置と上記円板体から離れた待機位置との間
で移動可能なリング体と、上記動作位置で上記円板体と
共に水平移動される上記リング体によって操作される第
1デジタル情報出力部品および第2デジタル情報出力部
品と、上記第1揺動部材に設けられてこの第1揺動部材
と共に揺動される第1アナログ側操作部材と、このアナ
ログ側操作部材によって操作される第1アナログ情報出
力部品と、上記第2揺動部材に設けられてこの第2揺動
部材と共に揺動される第2アナログ側操作部材と、この
第2アナログ側操作部材によって操作される第2アナロ
グ情報出力部品と、上記リング体が上記待機位置に位置
しているときに上記円板体の水平移動範囲がその円板体
による第1および第2の上記デジタル情報出力部品の操
作が不可能な範囲になりかつ上記リング体が上記動作位
置に位置しているときに上記円板体の水平移動範囲が上
記リング体による第1および第2の上記デジタル情報出
力部品の操作が可能な範囲になるように上記スティック
の傾動角度を規制する傾動制限用ストッパと、上記リン
グ体をその動作位置とその待機位置との間で上下方向に
移動させるリング体制御機構と、を備える、というもの
である。
【0025】この発明においては、第1および第2の上
記揺動部材と、上記スティックと、上記復帰用ばねと、
上記円板体と、この円板体に嵌合された上記リング体
と、第1および第2の上記デジタル情報出力部品と、上
記傾動制限用ストッパとによってデジタル情報入力機構
が構成される。このデジタル情報入力機構においては、
上記傾動制限用ストッパによって上記円板体の水平移動
範囲が上記リング体による第1および第2の上記デジタ
ル情報出力部品の操作が可能な範囲になるように上記ス
ティックの傾動角度が規制されているときに、上記ステ
ィックを傾動させると第1および第2の上記デジタル情
報出力部品の操作される。デジタルモードでの使用であ
る。
【0026】また、この発明においては、第1および第
2の上記揺動部材と、上記スティックと、上記復帰用ば
ねと、上記円板体と、第1および第2のアナログ側操作
部材と、第1および第2の上記アナログ情報出力部品
と、上記傾動制限用ストッパとによってアナログ情報入
力機構が構成される。このアナログ情報入力機構におい
ては、上記傾動制限用ストッパによって上記円板体の水
平移動範囲がその円板体による第1および第2の上記デ
ジタル情報出力部品の操作が不可能な範囲になる範囲に
上記スティックの傾動角度が規制されているときに、上
記スティックを傾動させると第1および第2の上記揺動
部材や第1および第2のアナログ側操作部材を介して第
1および第2の上記アナログ情報出力部品が操作され
る。アナログモードでの使用である。
【0027】さらにこの発明においては、上記スティッ
クから手を離したときには、上記復帰用ばねの力で第1
および第2の上記揺動部材がそれぞれの中立位置に復帰
するので、それらの揺動部材の長孔状の上記連結孔部に
貫挿されてそれらの各揺動部材に連係されている上記ス
ティックも中立位置に復帰する(センター復帰作用)。
【0028】請求項9に係る発明のジョイスティック型
入力装置は、請求項8に記載のものにおいて、第1およ
び第2の上記揺動部材と、上記復帰用ばねと、上記円板
体と、上記リング体と、第1および第2の上記デジタル
情報出力部品と、第1および第2の上記アナログ側操作
部材と、第1および第2の上記アナログ情報出力部品
と、上記リング体制御機構とがそれらに共通のケースに
収容されていると共に、このケースから上記スティック
が突出され、上記リング体制御機構が、上記リング体を
回転させるための操作つまみと上記リング体が回転され
たときにそのリング体をその動作位置とその待機位置と
の間で上下させるためのカム機構とからなり、上記操作
つまみが上記ケースの外側に突出されている、というも
のである。
【0029】この発明においては、上記リング体を上記
円板に嵌合する上記動作位置と上記円板体から離れた上
記待機位置との間で移動させるための上記リング体制御
機構が、上記カムを備えていると共に、上記リング体に
設けられた上記倣い部と操作つまみとを備えており、し
かも、上記リング体に設けられた上記操作つまみが上記
ケースの外側に突出されているので、上記ケースの外側
からその操作つまみを操作して上記リング体を上記動作
位置にしてデジタルモードにしたり、そのリング体を上
記待機位置にしてアナログモードにしたりすることが可
能になる。そして、デジタルモードとアナログとの切換
えを上記カムを介して行うようになっているので、モー
ド切換えの動作信頼性が向上する。
【0030】請求項10に係る発明のジョイスティック
型入力装置は、請求項2または請求項8に記載のものに
おいて、第1および第2の上記アナログ情報出力部品
が、円環状に配列された多数のスリットを有する回転板
と、この回転板の中心から突出された軸部に螺旋溝が設
けられてなる回転軸と、第1または第2の上記アナログ
側操作部材に設けられて上記回転軸の上記螺旋溝に係合
された爪部と、上記回転板に対する所定位置でその回転
板の回転に伴う上記スリットの通過数をカウントする光
学部品と、からなる、というものである。
【0031】ここで、上記回転板に組み合わせられる上
記光学部品には、フォトインタラプターが含まれる。
【0032】この発明においては、上記回転軸の軸部の
螺旋溝をピッチや上記揺動杆の上記爪部の揺動半径を変
化させることによって、上記スティックの1方向への傾
動操作により取り出し得るベクトル量を増減調節するこ
とができる。
【0033】請求項11に係る発明のジョイスティック
型入力装置は、請求項8、請求項9、請求項10のいず
れかに記載のものにおいて、第1および第2の上記デジ
タル情報出力部品が、上記リング体の押圧により接点が
閉じその押圧解除により接点が開くスイッチでなる、と
いうものである。
【0034】この発明においては、上記スティックの傾
動によって第1または第2の上記揺動部材を介して上記
円板体と共に上記リング体が水平移動され、そのリング
体によって上記スイッチの接点が開閉制御されるので、
冒頭で説明したデジタルモード専用のコントローラと遜
色のない使い勝手が得られる。
【0035】
【発明の実施の形態】請求項1〜請求項6に係る発明に
係るジョイスティック型入力装置の実施の一形態を図1
〜図14に示してあり、図1は上記入力装置の主要部品
を示す分解斜視図、図2は上記入力装置の内部構造を一
部省略して示した平面図、図3は図2のIII−III
線に沿う部分を一部省略して表したアナログモードでの
垂直断面図、図4は図2のIII−III線に沿う部分
を一部省略して表したデジタルモードでの垂直断面図、
図5は内ケース51の概略斜視図、図6は図2のVI−
IV線に沿う部分の断面図、図7は支持枠体4の垂直断
面図、図8は上記支持枠体4の平面図、図9は収納ケー
ス103と狭角制限用ストッパ31とを示す概略斜視
図、図10はアナログモードでのストッパ制御機構8の
動作説明図、図11はデジタルモードでのストッパ制御
機構8の動作説明図、図12は第1デジタル側操作部材
11についてのデジタルモードでの作用とアナログモー
ドでの作用を示す説明図、図13は第1アナログ側操作
部材13を示す概略部分斜視図、図14は第1アナログ
情報出力部品14の具体例を示す説明図である。
【0036】請求項1〜請求項6に係る発明のジョイス
ティック型入力装置は、第1および第2の上記デジタル
情報出力部品12,22を操作位置と退避位置との間で
移動させ、それらのデジタル情報出力部品12,22が
操作位置に位置しているときにデジタルモードになり、
それらのデジタル情報出力部品12,22が退避位置に
位置しているときにアナログモードになる。そして、デ
ジタルモードとアナログモードの相互間でのモードの切
換えがモード切換え手段によって行われる。このモード
切換え手段は、たとえば、後述する出力部品制御機構9
によって構成することができる。
【0037】図1に示したように、このジョイスティッ
ク型入力装置の主要部品は、大別すると、デジタル情報
を入力するときに用いられる部品群と、アナログ情報を
入力するときに用いられる部品群とに分けることがで
き、前者によってデジタル情報入力機構が構成され、後
者によってアナログ情報入力機構が構成される。そし
て、それらの各部品群の中には、デジタル情報入力機構
とアナログ情報入力機構との両方に共通して用いられる
ものと、各機構のそれぞれに専用されるものとがある。
【0038】図1〜図4に示した主要部品のうち、デジ
タル情報入力機構に用いられる部品には、第1および第
2の揺動部材1,2、スティック3、復帰用ばね20、
第1および第2のデジタル側操作部材11,21、第1
および第2のデジタル情報出力部品12,22、狭角制
限用ストッパ31などが含まれる。また、アナログ情報
入力機構に用いられる部品には、第1および第2の上記
揺動部材1,2、上記スティック3、上記復帰用ばね2
0、第1および第2のアナログ側操作部材13,23、
第1および第2のアナログ情報出力部品14,24、広
角制限用ストッパ32などが含まれる。
【0039】図1〜図4に示したように、上記第1揺動
部材1は、上記X軸方向に長い長孔状の連結孔部16を
有する枠部15の両側に同心配置された一対の軸部1
7,17を有し、一方の上記軸部17に上記第1デジタ
ル側操作部材11が、他方の上記軸部17に上記第1ア
ナログ側操作部材13が、それぞれ設けられている。こ
の第1揺動部材1は合成樹脂の一体成形体でなる。図1
2に明確に示されているように、上記第1デジタル側操
作部材11は、上記X軸に直角に交差して延びかつその
X軸を挟む両側の両方の先端にそれぞれ押圧操作部1
8,18を備えるアーム状に形成されている。
【0040】上記第2揺動部材2も上記第1揺動部材1
と略同様の構成になっている。すなわち、図1および図
2に示したように、この第2揺動部材2は、上記Y軸方
向に長い長孔状の連結孔部26を有する凹入枠部25の
両側に同心配置された一対の軸部27,27を有し、一
方の上記軸部27に上記第2デジタル側操作部材21
が、他方の上記軸部27に上記第2アナログ側操作部材
23が、それぞれ設けられている。この第2揺動部材2
も合成樹脂の一体成形体でなる。また、図1に明確に示
されているように、上記第2デジタル操作部材21は、
上記第1デジタル側操作部材11と近似する形状に構成
されていて、上記Y軸に直角に交差して延びかつそのY
軸を挟む両側の両方の先端にそれぞれ押圧操作部28,
28を備えるアーム状に形成されている。
【0041】上記した第1揺動部材1と第2揺動部材2
とは、図1〜図4、図7および図8に示した支持枠体4
によって支持される。この支持枠体4は、上記X軸方向
に間隔を隔てて並んだ一対一組の第1軸受部41,41
と上記Y軸方向に間隔を隔てて並んだ一対一組の第2軸
受部42,42とを有している。また、この支持枠体4
は、上下端が開放されていると共に、90度おきの4箇
所に配備された平板状のガイド片44…を一体に有して
おり、その下半部には、図3、図4、図7、図8などに
示したように、環状のばね受け凹部43が形成されてい
る。図2のように、この支持枠体4における上記第1軸
受部41,41に上記第1揺動部材1の軸部17,17
が揺動可能に支持され、上記第2軸受部42,42に上
記第2揺動部材2の軸部27,27が揺動可能に支持さ
れている。こうして支持枠体4に支持された上記第1揺
動部材1と上記第2揺動部材2との相互間においては、
その揺動軸線(上記X軸と上記Y軸)同士が同一レベル
で直角に交差し、しかも、上記枠部15と上記凹入枠部
25のそれぞれの上記連結孔部16,26の長手方向が
互いに直交しており、また、上記凹入枠部25が上記枠
部15を覆う形で互いに嵌合していて、両者が嵌合した
まま、上記第1揺動部材1が上記X軸の回りで揺動で
き、かつ上記第2揺動部材2が上記Y軸の回りで揺動で
きるようになっている。そして、上記スティック3が、
上記枠部15の上記連結孔部16と上記凹入枠部25の
上記連結孔部26との両方に貫挿されてそれらの各揺動
部材1,2に連係されていると共に、そのスティック3
が上記第1揺動部材1の上記枠部15に上記Y軸と同心
状に配備された支持ピン33を介して傾動可能に結合さ
れている。このため、上記スティック3は、上記X軸に
沿う方向と上記Y軸に沿う方向とそれらを合成した方向
(図2において斜め方向)とに傾動可能であり、そのよ
うなスティック3の傾動に追従して上記第1揺動部材1
と上記第2揺動部材2とが、別々にあるいは同時にX軸
またはY軸を中心にしてそれらの中立位置から正逆方向
に揺動される。ここで、上記第1揺動部材1および上記
第2揺動部材2の中立位置は、上記スティック3が垂直
に起立しているときの上記第1揺動部材1および上記第
2揺動部材2の位置のことである。
【0042】上記支持枠体4はケース5に収容されてそ
のケース5に固定される。このケース5は、図2〜図5
に示した内ケース51と、図3および図4に示した下カ
バー52および上カバー53とによって構成される。図
3〜図5のように、上記内ケース51は、その底板54
の中央に円形の開口54aが開設されており、この開口
54aを上から覆う位置に上記支持枠体4が配備されて
その支持枠体4がビスや接着剤などを用いてその底板5
4に固定される。そして、図2〜図4のように、この支
持枠体4に支持されている上記第1揺動部材1の平坦な
受座19,19と上記第2揺動部材2の平坦な受座2
9,29とに亘って円環状のばね受け枠10が載架さ
れ、このばね受け枠10と上記上カバー53との間にコ
イルばねでなる上記復帰用ばね20が介在され、この復
帰用ばね20によって上記第1揺動部材1と上記第2揺
動部材2とが、常時、上記中立位置に向けて付勢されて
いる。
【0043】図1に示したように、上記狭角制限用スト
ッパ31は、上部開放の凹所34を有する矩形部35の
下端に鍔状のばね受け部36を有している。図3および
図4のように、この狭角制限用ストッパ31はその矩形
部35が上記支持枠体4の4箇所のガイド片44…で囲
まれる箇所に嵌合されていると共に、そのばね受け部3
6と上記支持枠体4の上記ばね受け凹部43との間にコ
イルばねでなる第1ばね体45が介在されている。ま
た、この狭角制限用ストッパ31の上記凹所34に上記
スティック3の下端突出部37が対応している。この狭
角制限用ストッパ31は、図4のように上記内ケース5
1の底板54から浮き上がってその凹所34に上記ステ
ィック3の上記下端突出部37が嵌まり込む位置(動作
位置)と、図3のように上記内ケース51の底板54上
に乗って上記凹所34から上記スティック3の下端突出
部37が引き抜かれている位置(待機位置)との間で、
上記ガイド片44…により上下方向摺動可能に保持され
ている。そして、上記第1ばね体45によってこの狭角
制限用ストッパ31が、常時、上記待機位置側へ付勢さ
れている。この狭角制限用ストッパ31が上記動作位置
に移動しているときには、この狭角制限用ストッパ31
に上記ストッパ3の上記下端突出部37が当たってその
スティック3の傾動角度を狭角範囲に規制する。
【0044】上記広角制限用ストッパ32は、上記上カ
バー53に開設されて上記スティック3が上方に貫挿さ
れた円形の開口部により形成されている。この広角制限
用ストッパ32は、上記狭角制限用ストッパ31がその
待機位置に後退されているときに上記スティック3が当
たってそのスティック3の傾動角度を上記広角範囲に規
制する。
【0045】図3および図4に示したように、上記第1
デジタル情報出力部品12は、相対応する一対の接点
(不図示))が形成された基板71に導電性ゴムでなる
押圧座72を重ねて配備したものであり、上記押圧座7
2を押し込むと上記接点が閉じ、上記押圧座72が押圧
解除されて復元すると上記接点が開くスイッチでなる。
上記第2デジタル情報出力部品22にも上記第1デジタ
ル情報出力部品12と同じ構成のスイッチが用いられて
いる。そして、上記第1デジタル情報出力部品12や上
記第2デジタル情報出力部品22は、2つずつがそれら
に共通の収納ケース73に収容されていると共に、それ
ぞれのスイッチの上記押圧座72だけがその収納ケース
73に開設された開口から上方に突出している。図1お
よび図2から判るように、図例の収納ケース73は、略
L字形になっている。これに対し、図5に示したよう
に、上記内ケース51には上記第1デジタル情報出力部
品12や上記第2デジタル情報出力部品22を収容した
上記収納ケース73を収容するための略L字形をなして
下方から上方へ凹入した形状のガイド部55が設けられ
ている。そして、図3および図4のように、そのガイド
部55に下方から上記収納ケース73が嵌め込まれてい
る。図2や図9などに示したように、上記収納ケース7
3の両端部のそれぞれにばね受片74,74が設けられ
ており、図2および図6のように、これらのばね受け片
74,74と上記ガイド部55の上板57との間にコイ
ルばねでなる第2ばね体59,59が介在されている。
さらに、上記上板57には、上記した4つのスイッチの
押圧座72…が出退可能な4つの開口56…が開設され
ている。
【0046】上記収納ケース73は、図4のようにそれ
が上記ガイド部55の上板57に当たって上記押圧座7
2が上記開口56から突出する位置(操作位置)と、図
3のようにそれが上記上板57から下方へ離れて上記押
圧座72が上記開口56から退入する位置(退避位置)
との間で、上記ガイド部55により上下方向摺動可能に
保持されている。そして、上記第2ばね体59によって
その収納ケース73が、常時、上記退避位置側へ付勢さ
れている。
【0047】図1において、81はスライド板である。
このスライド板81は、円板部82と、その円板部82
から扇形に張り出した扇形部83とを一体に備えてい
る。上記円板部82の中心に上下に突出する中心軸84
が設けられていると共に、その中心軸84の周囲の等角
度おきの4箇所に、突片でなる第1カム85が突設され
ている。図10および図11のように、上記第1カム8
5は、その一辺が傾斜面86になっている。これに対
し、上記狭角制限用スイッチ31の底面には、図3、図
9〜図11などに示したように、上記第1カム85の形
状に略一致する形状の凹入部87が設けられている。こ
の凹入部87は、上記第1カム85と共働してカム作用
を発揮するものであるから、実質的には上記第1カム8
5の一部を形成しているといえる。また、上記スライド
板81の上記扇形部83には、円弧状の第2カム88が
設けられているのに対し、図1、図3、図4、図9など
に示したように、上記収納ケース73の下面には円弧状
のカム受部89が設けられている。これらの第2カム8
8やカム受部89には、その一端部に傾斜面91,92
が設けられている。上記カム受部89は上記第2カム8
8と共働してカム作用を発揮するものであるから、実質
的には上記第2カム88の一部を形成しているといえ
る。
【0048】図3および図4のように、上記スライド板
81は、上記内ケース51の底板54と上記下カバー5
2との間の隙間に配備され、上記中心軸84の上向き突
出部分に上記狭角制限用ストッパ31の中心孔38が上
下方向および回転方向に摺動自在に嵌合され、その下向
き突出部分が上記下カバー52の支持孔50に摺動回転
自在に嵌合される。また、上記第1カム85が上記底板
54の開口54aに挿入されて上記凹入部87に対応さ
れる。他方、上記第2カム88は、上記収納ケース73
の下面の上記カム受部89に対応される。
【0049】ここで、上記第1カム85は、上記第1ば
ね体45と共働してストッパ制御機構8を構成してい
る。したがって、上記狭角制限用ストッパ31は、この
ストッパ制御機構8の作用で、上記スティック3の傾動
角度を上記狭角範囲に規制する上記動作位置と上記ステ
ィック3が上記狭角範囲よりも広い上記広角範囲で傾動
することを許容する上記待機位置との間で上下方向に移
動される。また、上記第2カム88は、上記第2ばね体
59と共働して出力部品制御機構9を構成している。こ
の出力部品制御機構9はモード切換え手段として機能す
るもので、上記狭角制限用ストッパ31が上記待機位置
から上記動作位置に移動されるときに第1および第2の
上記デジタル情報出力部品12,22を、第1および第
2の上記デジタル側操作部材11,21による操作が可
能な上記操作位置に移動させかつ上記狭角制限用ストッ
パ31が上記動作位置から上記待機位置に移動されると
きに第1および第2の上記デジタル情報出力部品12,
22を第1および第2の上記デジタル側操作部材11,
21から離してそれらの操作部材11,21による操作
が不可能な上記退避位置に移動させる作用を発揮する。
なお、上記扇形部83にはレバー93が設けられてお
り、このレバー93が、図4のように上記下カバー52
に開設された長い開口から外側に突出されている。
【0050】図1、図13および図14に示したよう
に、上記第1アナログ情報出力部品14は、円環状に配
列された多数のスリット61を有する回転板62と、こ
の回転板62の中心から突出された軸部63に螺旋溝6
4が設けられてなる回転軸65と、この回転軸65に外
嵌されてその螺旋溝64に係合されたボール66を有す
る揺動枠67と、上記回転板62に対する所定位置でそ
の回転板62の回転に伴う上記スリット61の通過数を
カウントする光学部品(不図示)とを備えており、上記
揺動枠67が、上記第1アナログ側操作部材13に揺動
自在に取り付けられている。上記第2アナログ情報出力
部品24については、上記第1アナログ情報出力部品1
4と同じものが用いられており、その第2アナログ情報
出力部品24が上記第2アナログ側操作部材23に揺動
自在に取り付けられている。
【0051】次に作用を説明する。
【0052】上記したジョイスティック型入力装置にお
いて、上記スティック3から手を離しているときには、
上記復帰用ばね20の力で第1および第2の上記揺動部
材1,2がそれぞれの中立位置に復帰している。このた
め、それらの揺動部材1,2の上記連結孔部16,26
に貫挿されてそれらの各揺動部材1,2に連係されてい
る上記スティック3も図3および図4のように中立位置
に復帰している。上記復帰用ばね20によるセンター復
帰作用による。
【0053】デジタルモードで使用したいときは次のよ
うにする。上記スライド板81を図10に矢符dで示す
方向に往動させる。このようにすると、図10の矢符Z
1のように上記第1カム85により上記狭角制限用スト
ッパ31が押し上げられて上記動作位置に達するので、
図4のようにその凹所34に上記スティック3の下端突
出部37が嵌まり込み、そのスティック3の傾動角度が
狭角範囲に規制されるようになる。これと同時に、上記
スライド板81の復動により、図4のように上記第2カ
ム88が上記カム受部89を介して上記収納ケース73
を押し上げると、その収納ケース73が上記操作位置に
達するので、第1および第2の上記デジタル情報出力部
品12,22の上記押圧座72…が上記ガイド部55の
上板57に開設されている上記開口56…から突出し、
それらの押圧座72が第1および第2の上記デジタル側
操作部材11,21の上記押圧操作部18,28に近接
または接触して対向する。
【0054】このようにして設定されたデジタルモード
で、上記スティック3に取り付けられた操作板39を指
で傾動させる操作を行うと、そのときの傾動方向に応じ
て図12に破線mで示したように上記第1デジタル側操
作部材11や上記第2デジタル側操作部材21が揺動さ
れ、それらの押圧操作部18,28が上記第1デジタル
情報出力部品12や上記第2デジタル情報出力部品22
を押してその接点の切り換えが行われる。
【0055】このデジタルモードでは、上記狭角制限用
ストッパ31の作用によってスティック3の傾動角度が
上記狭角範囲(図12のα)に抑えられるので、そのス
ティック3の傾動の繰り返し操作を速く行うことができ
る。
【0056】アナログモードで使用したいときは次のよ
うにする。上記スライド板81を図11に矢符aで示す
方向に復動させることにより、上記狭角制限用ストッパ
31の上記凹入部87に上記第1カム85を嵌合させ
る。このようにすると、図11の矢符Z2のように上記
第1ばね体45によって上記狭角制限用ストッパ31が
後退されて上記待機位置に達するので、図3のようにそ
の凹所34から上記スティック3の上記下端突出部37
が抜け出し、そのスティック3の傾動角度が上記広角制
限用ストッパ32によって上記広角範囲(図12のβ)
に規制されるようになる。これと同時に、上記スライド
板81の往動により、上記第2カム88が上記カム受部
89から離れ、第2ばね体59の力によって図3のよう
に上記収納ケース73が退避位置に後退されるので、第
1および第2の上記デジタル情報出力部品12,22が
上記ガイド部55の上板57に開設されている上記開口
56…に退入し、それらのデジタル情報出力部品12,
22が第1および第2の上記デジタル側操作部材11,
21の揺動によっては操作不可能な位置まで遠ざかる
(図12に揺動されたデジタル側操作部材11,21を
一点鎖線nで示してある)。
【0057】このようにして設定されたアナログモード
で、上記スティック3に取り付けられた操作板39を指
で傾動させる操作を行うと、そのときの傾動方向や傾動
角度に応じて上記第1アナログ側操作部材13や上記第
2アナログ側操作部材23が揺動され、それらの揺動量
に見合う量だけ上記第1アナログ情報出力部品14や上
記第2アナログ情報出力部品24が動作してアナログ情
報が出力される。図14には、上記スティック3を最大
角度まで傾動させた状態を一点鎖線で説明的に表し、そ
のスティック3の傾動に伴う上記揺動枠67の移動方向
を矢符cで表してある。
【0058】このアナログモードでは、上記広角制限用
ストッパ32の作用によって上記スティック3の傾動角
度が上記広角範囲(図12のβ)になるので、第1およ
び第2アナログ情報出力部品14,24の動作量が大き
くなり、上記スティック3の1回の傾動操作によって多
くのアナログ情報を取り出すことができる。
【0059】この実施形態で説明した第1および第2の
上記デジタル情報出力部品12,22は上記収納ケース
73に収容されているので、ユニットとして取り扱うこ
とのできる利便がある。
【0060】この発明においては、上記ストッパ制御機
構8と上記出力部品制御機構9とを、共通の上記スライ
ド板81に設けているので、そのスライド板81を往復
動させるだけで、デジタルモードとアナログモードとの
切換えが可能である。しかし、上記ストッパ制御機構8
と上記出力部品制御機構9とを別々のスライド板に設け
てもよい。
【0061】以上説明した入力装置において、第1およ
び第2のアナログ情報出力部品14,24は、アナログ
モードでの使用時に限らずデジタルモードでの使用時に
も動作するようになっている。しかし、この点は、デジ
タルモードでの使用時に上記アナログ情報出力部品1
4,24から出力される信号の入力側機器でその信号を
遮断したり、あるいは、モード検出スイッチをケース5
に設置し、そのモード検出スイッチによって上記アナロ
グ情報出力部品14,24から信号が出力されないよう
にすることによって、上記デジタルモードでの使用が可
能になる。
【0062】請求項7〜請求項11に係る発明に係るジ
ョイスティック型入力装置の実施の一形態を図15〜図
20に示してあり、図15はこの入力装置の主要部品を
示す分解斜視図、図16はその入力装置の内部構造の要
部を示した平面図、図17はその入力装置のアナログモ
ードでの概略垂直断面図、図18はその入力装置のデジ
タルモードでの概略垂直断面図、図19はその入力装置
の内部構造の他の要部を示した平面図、図20(a)は
リング体制御機構180の一部を概略斜視図で表した説
明図、同図(b)はリング体制御機構180の要部を説
明的に示した側面図、同図(c)はリング体制御機構1
80の他の要部を説明的に示した側面図である。
【0063】請求項7〜請求項11に係る発明のジョイ
スティック型入力装置は、第1および第2の各デジタル
情報出力部品150,160の位置を定位置に定め、後
述するリング体140のスペーサとしての作用によって
デジタル情報を取り出し得るデジタルモードとアナログ
情報を取り出し得るアナログモードとの切り換えが行わ
れるようにしたものである。
【0064】すなわち、この入力装置においては、傾動
操作されるスティック130に円板体131が保持され
ており、このスティック130の傾動操作によって上記
円板体131が水平移動される。また、上記スティック
130に連動して動作するアナログ側操作部材111,
121と、上記円板体131に対向して配備された上記
デジタル情報出力部品150,160と、上記アナログ
側操作部材111,121によって操作されるアナログ
情報出力部品112,122とを備え、上記デジタル情
報出力部品150,160が、上記スティック130の
傾動操作に伴う上記円板体131の水平移動範囲の外側
に配置される。そして、上記円板体131に嵌合してそ
の円板体131と共に水平移動されることによって上記
デジタル情報出力部品150,160を操作する動作位
置と上記円板体131から離脱する待機位置との間で移
動されるリング体140を有し、このリング体140
を、上記動作位置と上記待機位置との間で移動させるた
めのモード切換え手段を備える。このモード切換え手段
は、たとえば、後述するリング体制御機構180によっ
て構成することができる。
【0065】図15に示したように、このジョイスティ
ック型入力装置の主要部品は、大別すると、デジタル情
報を入力するときに用いられる部品群と、アナログ情報
を入力するときに用いられる部品群とに分けることがで
き、前者によってデジタル情報入力機構が構成され、後
者によってアナログ情報入力機構が構成される。そし
て、それらの上記各部品群の中には、上記デジタル情報
入力機構と上記アナログ情報入力機構との両方に共通し
て用いられるものと、上記各機構のそれぞれに専用され
るものとがある。
【0066】図15〜図20に示した主要部品のうち、
デジタル情報入力機構に用いられる部品には、スティッ
ク130と、円板体131と、リング体140と、第1
および第2のデジタル情報出力部品150,160と、
傾動制限用ストッパ170と、リング体制御機構180
などが含まれる。また、アナログ情報入力機構に用いら
れる部品には、第1および第2の揺動部材110,12
0、上記スティック130と、復帰用ばね132、第1
および第2のアナログ側操作部材111,121、第1
および第2のアナログ情報出力部品112,122、上
記傾動制限用ストッパ170、上記リング体制御機構1
80などが含まれる。
【0067】図15に示したように、第1揺動部材11
0は、X軸方向に長い長孔状の連結孔部113を有する
枠部114の両側に同心配置された一対の軸部115,
115を有し、一方の上記軸部115に上記第1アナロ
グ側操作部材111が設けられている。この第1揺動部
材110は合成樹脂の一体成形体でなる。上記第2揺動
部材120も上記第1揺動部材110と略同様の構成に
なっている。すなわち、図15に示したように、この第
2揺動部材120は、上記X軸に直交するY軸方向に長
い長孔状の連結孔部123を有する枠部124の両側に
同心配置された一対の軸部125,125を有し、一方
の上記軸部125に上記第2アナログ側操作部材121
が設けられている。この第2揺動部材120も合成樹脂
の一体成形体でなる。
【0068】上記した第1揺動部材110と第2揺動部
材120は、それらの軸部115,125を介し、図1
6〜図18に示したケース190の底板191の4箇所
に突設された軸受192によって揺動自在に支持されて
いる。図16で明らかなように、これらの軸受192
は、上記X軸方向に間隔を隔てて並んだ2つで一組の軸
受192と、上記Y軸方向に間隔を隔てて並んだ2つで
一組の軸受192とでなる。4つの軸受192によって
支持された上記第1揺動部材110と上記第2揺動部材
120との相互間においては、その揺動軸線(上記X軸
と上記Y軸)が同一レベルで直角に交差し、しかも、上
記枠部114,124のそれぞれの連結孔部113,1
23の長手方向が互いに直交しており、また、それらの
枠部114,124が互いに嵌合していて、両者が嵌合
したまま、上記第1揺動部材110が上記X軸の回りで
揺動でき、かつ上記第2揺動部材120が上記Y軸の回
りで揺動できるようになっている。そして、上記スティ
ック130が、上記枠部124の上記連結孔部123と
上記枠部114の上記連結孔部113との両方に貫挿さ
れてそれらの上記各揺動部材110,120に連係され
ていると共に、そのスティック130の下端の球面状の
摺動部133が上記ケース190の底板191に設けら
れた球面受座193によって全方位摺動自在に受け止め
られている。このため、上記スティック130は、上記
X軸に沿う方向と上記Y軸に沿う方向とそれらを合成し
た方向(図16において斜め方向)とに傾動可能であ
り、そのようなスティック130の傾動に追従して上記
第1揺動部材110と上記第2揺動部材120とが、別
々にあるいは同時にX軸またはY軸を中心にしてそれら
の中立位置から正逆方向に揺動される。ここで、上記第
1揺動部材110および上記第2揺動部材120の中立
位置は、上記スティック130が垂直に起立していると
きの上記第1揺動部材110および上記第2揺動部材1
20の位置のことである。
【0069】図15において、194はばね受け筒であ
り、このばね受け筒194は、円環状のばね受け部19
5に複数の係合脚196を突設させてなる。このばね受
け筒194は、図17および図18のように上記ばね受
け部195が上記スティック130に遊嵌される。ま
た、図示していないが、複数の上記係合脚196を上記
ケース190の底板191に形成されている係合孔に差
し込んで係合させることによってこのケース190に固
定される。他方、上記第1揺動部材110の平坦な受座
116,116と上記第2揺動部材120の平坦な受座
126,126とに亘って円環状のばね受け枠117が
載架され、このばね受け枠117と上記ばね受け筒19
4の上記ばね受け部195との間にコイルばねでなる上
記復帰用ばね132が介在され、この復帰用ばね132
によって上記第1揺動部材110と上記第2揺動部材1
20とが、常時、上記中立位置に向けて付勢されてい
る。
【0070】上記円板体131は、その中心孔134を
上記スティック130に嵌合することによりそのスティ
ック130に保持されており、上記ばね受け筒194の
ばね受け部195と上記ケース190の上記傾動制限用
ストッパ170の口縁部171との間の隙間内で上記ス
ティック130の傾動に追従して水平移動されるように
なっている。なお、上記傾動制限用ストッパ170は、
上記ケース190の上板197に所定直径の円形の開口
を形成することによって形成されており、その開口から
上記スティック130が上方に突出している。
【0071】図15で判るように、上記リング体140
は、下リング141と上リング142とスライドリング
143とでなり、上記下リング141側に設けた小孔1
44に上記上リング142側に設けた小突起145を圧
入することによって両リング141,142を結合する
と共に、それらのリング141,142の間に上記スラ
イドリング143を水平方向にスライド自在に挾み込ん
で保持させてなる。また、上記下リング141に操作つ
まみ149が嵌着されており、この操作つまみ149に
後述するカム溝186の相手方となる突起147が設け
られている。
【0072】図17および図18に示したように、上記
第1デジタル情報出力部品150は、相対応する一対の
接点(不図示))が形成された基板151に導電性ゴム
でなる押圧座152を重ねて配備したものであり、上記
押圧座152を押し込むと上記接点が閉じ、上記押圧座
152が押圧解除されて復元すると上記接点が開くスイ
ッチでなる。上記第2デジタル情報出力部品160にも
上記第1デジタル情報出力部品150と同じ構成のスイ
ッチが用いられている。そして、上記第1デジタル情報
出力部品150は、上記円板体131の周囲の等角度お
きの4箇所で、上記ケース190に設けられた取付枠部
198に内向きに取り付けられている。また、それぞれ
の上記スイッチにおいて、上記押圧座152には合成樹
脂製のカバー153が被せられている。
【0073】そして、4つの上記スイッチのそれぞれに
具備されている上記カバー153によって上記リング体
140が上記円板体131と同心状に保持されている。
こうして保持されている上記リング体140は、上記カ
バー153によって保持されたまま、上記円板体131
に嵌合してその円板体131と共に水平移動される動作
位置(図18に示された位置)と、上記円板体131の
下方に離れた待機位置(図17に示された位置)との間
で上下に移動可能になっている。
【0074】そして、上記操作杆146が、上記ケース
190の上板197に形成されている円弧状の開口19
9(図19および図20(a)(c)参照)を通して外
方に突出されており、操作つまみ149を介してその操
作杆146を円弧状の上記開口199に沿って回動操作
することによって、そのリング体140が図18に示し
た上記動作位置と図17に示した上記待機位置との間で
上下方向に移動される。このようなリング体140の制
御がリング体制御機構180を介して行われる。
【0075】このリング体制御機構180を主に図20
を参照して説明する。このリング体制御機構180は、
上記ケース190の上板197の裏面側における上記口
縁部171の周囲の90度おきの3箇所に下向きに設け
られた上カム板片181とそれらのカム板片181のそ
れぞれに対向して上記ケース190の底板191の3箇
所に上向きに90度おきに設けられた下カム板片182
との相互間に空間の形で形成されたカム溝183と、1
80度隔てて隣接する2つの上記下カム片182,18
2との中間にそれらに対し90度の角度を隔てて上記底
板191に上向きに設けられた下カム片184と上記ケ
ース190の上板197における上記開口199の周辺
の下面に形成されたカム面185との相互間に空間の形
で形成されたカム溝186と、上記リング体140を形
成している上記下リング141の周囲の90度おきの箇
所に形成されて上記カム溝183の相手方となる突起1
87と、上記の操作杆146に設けられて上記カム溝1
86の相手方となる円弧状の下倣い面189および突起
147とによって、カム機構が形成されている。このカ
ム機構は、低位案内部186aと高位案内部186bと
それらを滑らかに連絡する傾斜案内部186cとを有す
る形になっている。このため、上記操作杆146で兼用
される操作つまみを円弧状の開口199に沿って図19
や図20(c)の矢符Fのように指で横に動かすと、上
記したカム機構の低位案内部186aと高位案内部18
6bと傾斜案内部186cとに沿って上記突起147,
187や下倣い面189が回転しながら上下方向に案内
されて上記リング体140の高さを変化させる。この動
作により、上記リング体140が上記動作位置と上記待
機位置との間で上下に移動される。
【0076】次に、上記傾動制限用ストッパ170は、
上記リング体140が上記待機位置に位置しているとき
に、上記円板体131の水平移動範囲がその円板体13
1による第1および第2の上記デジタル情報出力部品1
50,160の操作が不可能な範囲になり、かつ、上記
リング体140が上記動作位置に位置しているときに、
上記円板体131の水平移動範囲が上記リング体140
による第1および第2の上記デジタル情報出力部品15
0,160の操作が可能な範囲になるように上記スティ
ック130の傾動角度を規制する役割を果たすものであ
り、そのために、その口縁部171の直径を所定寸法に
定めてある。
【0077】次に作用を説明する。
【0078】図15〜図20で説明したジョイスティッ
ク型入力装置において、上記スティック130から手を
離しているときには、上記復帰用ばね132の力で第1
および第2の上記揺動部材110,120がそれぞれの
中立位置に復帰している。このため、それらの揺動部材
110,120の上記連結孔部113,123に貫挿さ
れてそれらの各揺動部材110,120に連係されてい
る上記スティック130も図17および図18のように
中立位置に復帰している。上記復帰用ばね132による
センター復帰作用による。
【0079】デジタルモードで使用したいときは次のよ
うにする。上記操作つまみ149を図20(c)に示し
た位置に往動させる。このようにすると、上記リング体
140が持ち上げられて上記動作位置に達するので、そ
のリング体140が図18のように上記円板体131に
嵌合する。
【0080】このようにして設定されたデジタルモード
で、上記スティック130を指で傾動させる操作を行う
と、そのときの傾動方向に応じて上記リング体140が
上記第1デジタル情報出力部品150や上記第2デジタ
ル情報出力部品160を押してその接点の切り換えが行
われる。
【0081】このデジタルモードでは、図19のよう
に、上記リング体140が上記円板体131と上記第1
デジタル情報出力部品150や上記第2デジタル情報出
力部品160との間に嵌まり込んで上記円板体131と
それらのデジタル情報出力部品150,160との隙間
を埋めるスペーサとして機能しているので、スティック
130の傾動角度が小さくてもそれらのデジタル情報出
力部品150,160が動作する。そのため、そのステ
ィック130の傾動の繰り返し操作を速く行うことがで
きる。
【0082】アナログモードで使用したいときは次のよ
うにする。上記操作つまみ149を図20(c)の左方
に復動させる。このようにすると、上記リング体140
が押し下げられて上記待機位置に達するので、そのリン
グ体140が図17のように上記円板体131よりも下
方に下がってその円板体131から離れる。
【0083】このようにして設定されたアナログモード
で、上記スティック130を指で傾動させる操作を行う
と、そのときの傾動方向や傾動角度に応じて上記第1ア
ナログ側操作部材121や上記第2アナログ側操作部材
121が揺動され、それらの揺動量に見合う量だけ上記
第1アナログ情報出力部品112や上記第2アナログ情
報出力部品122が動作してアナログ情報が出力され
る。
【0084】このアナログモードでは、上記傾動制限用
ストッパ170の作用によってスティック130の傾動
角度が、上記円板体131の水平移動してもその円板体
131による第1および第2の上記デジタル情報出力部
品150,160の操作が不可能な範囲に規制されるの
で、第1および第2の上記デジタル情報出力部品15
0,160が操作されることはない。また、上記スティ
ック130の傾動角度が広い角度範囲になるので、第1
および第2の上記アナログ情報出力部品112,122
の動作量が大きくなり、上記スティック130の1回の
傾動操作によって多くのアナログ情報を取り出すことが
できる。
【0085】この実施形態で説明したジョイスティック
型入力装置においては、図17や図18で判るように、
第1および第2の上記揺動部材110,120と、上記
復帰用ばね132と、上記円板体131と、上記リング
体140と、第1および第2の上記デジタル情報出力部
品150,160と、第1および第2の上記アナログ側
操作部材111,121と、第1および第2の上記アナ
ログ情報出力部品112,122と、上記リング体制御
機構180とがそれらに共通のケース190に収容され
ている。
【0086】図21は第1アナログ情報出力部品112
の具体的な構成を例示している。この第1アナログ情報
出力部品112は、円環状に配列された多数のスリット
201を有する回転板202と、この回転板202の中
心から突出された軸部203に螺旋溝204が設けられ
てなる回転軸205と、上記第1アナログ側操作部材1
11に設けられて上記回転軸205の上記螺旋溝204
に係合された爪部206と、上記回転板202に対する
所定位置でその回転板202の回転に伴う上記スリット
201の通過数をカウントする光学部品207と、から
なる。上記光学部品207にはフォトインタラプターを
好適に用い得る。
【0087】図22は第1アナログ情報出力部品112
の他の具体的な構成を例示している。この第1アナログ
情報出力部品112は、円環状に配列された多数のスリ
ット301を有する回転板302と、この回転板302
の中心から突出された歯車303と、この歯車303に
噛み合うウォーム304と、上記回転板302に対する
所定位置でその回転板302の回転に伴う上記スリット
301の通過数をカウントする光学部品307を備えて
おり、上記ウォーム304の中心位置が上記第1揺動部
材110の上記軸部115に結合されている。上記光学
部品307にはフォトインタラプターを好適に用い得
る。
【0088】以上説明した入力装置において、第1およ
び第2の上記アナログ情報出力部品112,122は、
アナログモードでの使用時に限らずデジタルモードでの
使用時にも動作するようになっている。しかし、この点
は、デジタルモードでの使用時に上記アナログ情報出力
部品112,122から出力される信号の入力側機器で
その信号を遮断したり、あるいは、モード検出スイッチ
をケース190に設置し、そのモード検出スイッチによ
って上記アナログ情報出力部品112,122から信号
が出力されないようにすることによって、デジタルモー
ドでの使用が可能になる。
【0089】
【発明の効果】請求項1、請求項2、請求項7または請
求項8に係る発明のジョイスティック型入力装置によれ
ば、デジタルモードとアナログモードとを使い分けるこ
とが可能になり、しかも、デジタルモードであってもア
ナログモードであっても1つのスティックでの操作が可
能である。その上、デジタルモードでの上記スティック
の傾動角度は、アナログモードでのそれよりも狭角範囲
になるので、デジタルモードでの使い勝手が向上する。
【0090】請求項3に係る発明のジョイスティック型
入力装置によれば、デジタルモードでの動作信頼性やデ
ジタルモードとアナログモードとの切換え動作信頼性が
向上する。
【0091】請求項4に係る発明のジョイスティック型
入力装置によれば、第1および第2の上記デジタル情報
出力部品をユニットとして取り扱うことができるので、
組立性が向上する。また、デジタルモードでの動作信頼
性がいっそう向上する。
【0092】請求項5に係る発明のジョイスティック型
入力装置によれば、デジタルモードとアナログモードと
の切換え操作性が向上する。
【0093】請求項6や請求項11に係る発明のジョイ
スティック型入力装置によれば、デジタルモードでの使
用時に、冒頭で説明したデジタルモード専用のコントロ
ーラと遜色のない使い勝手が得られる。
【0094】請求項9に係る発明のジョイスティック型
入力装置によれば、上記ケースの外側から上記操作部を
操作してデジタルモードとアナログモードとを切り換え
ることができるので、モード切換え時の操作性が向上す
る。また、モード切換え時の動作信頼性が向上する。
【0095】請求項10に係る発明のジョイスティック
型入力装置によれば、アナログモードでの使用時に、取
り出し得るベクトル量を増減調節することが容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるジョイスティック型入
力装置の主要部品を示す分解斜視図である。
【図2】上記入力装置の内部構造を一部省略して示した
平面図である。
【図3】図2のII1−III線に沿う部分を一部省略
して表したアナログモードでの垂直断面図である。
【図4】図2のII1−III線に沿う部分を一部省略
して表したデジタルモードでの垂直断面図である。
【図5】ケースの概略斜視図である。
【図6】図2のVI−IV線に沿う部分の断面図であ
る。
【図7】支持枠体の垂直断面図である。
【図8】支持枠体の平面図である。
【図9】収納ケースと狭角制限用ストッパとを示す概略
斜視図である。
【図10】アナログモードでのストッパ制御機構の動作
説明図である。
【図11】デジタルモードでのストッパ制御機構の動作
説明図である。
【図12】第1デジタル側操作部材についてのデジタル
モードでの作用とアナログモードでの作用を示す説明図
である。
【図13】第1アナログ側操作部材を示す概略部分斜視
図である。
【図14】第1アナログ情報出力部品の具体例を示す説
明図である。
【図15】本発明の他の実施形態によるジョイスティッ
ク型入力装置の主要部品を示す分解斜視図である。
【図16】その入力装置の内部構造の要部を示した平面
図である。
【図17】その入力装置のアナログモードでの概略垂直
断面図である。
【図18】その入力装置のデジタルモードでの概略垂直
断面図である。
【図19】その入力装置の内部構造の他の要部を示した
平面図である。
【図20】(a)はリング体制御機構の一部を概略斜視
図で表した説明図である。(b)はリング体制御機構の
要部を説明的に示した側面図である。(c)はリング体
制御機構の他の要部を説明的に示した側面図である。
【図21】第1アナログ情報出力部品の具体的な構成を
例示した側面図である。
【図22】第1アナログ情報出力部品の他の具体的な構
成を例示した説明図である。
【符号の説明】
X X軸 Y Y軸 1 第1揺動部材 2 第2揺動部材 3 スティック 4 支持枠体 5 ケース 8 ストッパ制御機構 9 出力部品制御機構 11 第1デジタル側操作部材 12 第1デジタル情報出力部品 13 第1アナログ側操作部材 14 第1アナログ情報出力部品 16,26 連結孔部 18,28 押圧操作部 20 復帰用ばね 21 第2デジタル側操作部材 22 第2デジタル情報出力部品 23 第2アナログ側操作部材 24 第2アナログ情報出力部品 31 狭角制限用ストッパ 32 広角制限用ストッパ 33 支持ピン 41 第1軸受部 42 第2軸受部 45 第1ばね体 55 ガイド部 59 第2ばね体 73 収納ケース 81 スライド板 85 第1カム 88 第2カム 110 第1揺動部材 111 第1アナログ側操作部材 112 第1アナログ情報出力部品 113,123 連結孔部 120 第2揺動部材 121 第2アナログ側操作部材 122 第2アナログ情報出力部品 130 スティック 131 円板体 132 復帰用ばね 140 リング体 149 操作つまみ 150 第1デジタル情報出力部品 160 第2デジタル情報出力部品 170 傾動制限用ストッパ 180 リング体制御機構 190 ケース 201 スリット 202 回転板 203 軸部 204 螺旋溝 205 回転軸 206 爪部 207 光学部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三吉 利治 大阪府八尾市北久宝寺1丁目4番33号 ホ シデン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾動操作されるスティックに連動して動
    作するデジタル側操作部材およびアナログ側操作部材
    と、上記デジタル側操作部材によって操作されるデジタ
    ル情報出力部品と、上記アナログ側操作部材によって操
    作されるアナログ情報出力部品と、上記デジタル情報出
    力部品を、上記デジタル側操作部材による操作が可能な
    操作位置とそのデジタル側操作部材による操作が不可能
    な退避位置との間で移動させるためのモード切換え手
    段、とを備えることを特徴とするジョイスティック型入
    力装置。
  2. 【請求項2】 X軸を中心としてその中立位置から正逆
    方向に揺動可能な第1揺動部材および上記X軸に直交す
    るY軸を中心としてその中立位置から正逆方向に揺動可
    能な第2揺動部材と、これら第1および第2の各揺動部
    材のそれぞれに設けられた互いに直交する方向に長い長
    孔状の連結孔部に貫挿されてそれらの各揺動部材に連係
    されかつ上記X軸に沿う方向と上記Y軸に沿う方向とそ
    れらを合成した方向とに傾動可能なスティックと、第1
    および第2の上記揺動部材をそれぞれの中立位置に向け
    て常時付勢する復帰用ばねと、上記第1揺動部材の一端
    部および他端部に各別に振り分けて設けられてこの第1
    揺動部材と共に揺動される第1デジタル側操作部材およ
    び第1アナログ側操作部材と、上記第1デジタル側操作
    部材によって操作される第1デジタル情報出力部品およ
    び上記第1アナログ側操作部材によって操作される第1
    アナログ情報出力部品と、上記第2揺動部材の一端部お
    よび他端部に各別に振り分けて設けられてこの第2揺動
    部材と共に揺動される第2デジタル側操作部材および第
    2アナログ側操作部材と、上記第2デジタル側操作部材
    によって操作される第2デジタル情報出力部品および上
    記第2アナログ側操作部材によって操作される第2アナ
    ログ情報出力部品と、上記スティックの傾動角度を狭角
    範囲に規制する狭角制限用ストッパと、この狭角制限用
    ストッパを上記スティックに近付けてそのスティックの
    傾動角度を上記狭角範囲に規制する動作位置とこの狭角
    制限用ストッパを上記スティックから離してそのスティ
    ックが上記狭角範囲よりも広い範囲で傾動することを許
    容する待機位置との間でこの狭角制限用ストッパを上下
    方向に移動させるストッパ制御機構と、上記狭角制限用
    ストッパが上記待機位置に後退されているときに上記ス
    ティックの傾動角度を上記狭角範囲よりも広い広角範囲
    に規制する広角制限用ストッパと、上記狭角制限用スト
    ッパが上記待機位置から動作位置に移動されるときに第
    1および第2の上記デジタル情報出力部品を、第1およ
    び第2の上記デジタル側操作部材による操作が可能な操
    作位置に移動させかつ上記狭角制限用ストッパが上記動
    作位置から上記待機位置に移動されるときに第1および
    第2の上記デジタル情報出力部品を第1および第2の上
    記デジタル側操作部材から離してそれらの操作部材によ
    る操作が不可能な退避位置に移動させる出力部品制御機
    構と、を備えることを特徴とするジョイスティック型入
    力装置。
  3. 【請求項3】 上記X軸方向に間隔を隔てて並んだ一対
    一組の第1軸受部と上記Y軸方向に間隔を隔てて並んだ
    一対一組の第2軸受部とを有しかつ上下端が開放された
    支持枠体の上記第1軸受部に上記第1揺動部材が揺動可
    能に支持されていると共に、上記第2軸受部に上記第2
    揺動部材が揺動可能に支持され、上記スティックが上記
    第1揺動部材に上記Y軸と同心状に配備された支持ピン
    を介して傾動可能に結合され、 上記支持枠体を収容するケースにその支持枠体が固定さ
    れ、この支持枠体に上記狭角制限用ストッパが上下方向
    摺動自在に嵌合され、この狭角制限用ストッパと上記支
    持枠体との間に上記狭角制限用ストッパを上記待機位置
    側へ常時弾発付勢する第1ばね体が介在され、上記狭角
    制限用ストッパの下方に、その往動により上記狭角制限
    用ストッパを上記第1ばね体の付勢に抗して上記待機位
    置から上記動作位置に押し上げかつその復動により上記
    狭角制限用ストッパが上記第1ばね体の付勢により上記
    動作位置から上記待機位置に後退することを許すと共に
    上記第1ばね体と共働して上記ストッパ制御機構を構成
    する第1カムが配備されている請求項2に記載のジョイ
    スティック型入力装置。
  4. 【請求項4】 第1および第2の上記デジタル情報出力
    部品がそれらに共通の収納ケースに収容され、上記支持
    枠体を収容するケースに上記収納ケースを上下方向摺動
    自在に保持するガイド部が設けられ、上記支持枠体を収
    容する上記ケースと上記収納ケースとの間に上記収納ケ
    ースと共に第1および第2の上記デジタル情報出力部品
    を退避位置に付勢する第2ばね体が介在され、上記収納
    ケースの下方に、その往動により上記収納ケースと共に
    第1および第2の上記デジタル情報出力部品を上記第2
    ばね体の付勢に抗して上記退避位置から上記操作位置に
    押し上げかつその復動により上記収納ケースと共に第1
    および第2の上記デジタル情報出力部品が上記第2ばね
    体の付勢により上記操作位置から上記退避位置に後退す
    ることを許すと共に上記第2ばね体と共働して上記出力
    部品制御機構を構成する第2カムが配備されている請求
    項2に記載のジョイスティック型入力装置。
  5. 【請求項5】 第1および第2の上記デジタル情報出力
    部品がそれらに共通の収納ケースに収容され、上記支持
    枠体を収容するケースに上記収納ケースを上下方向摺動
    自在に保持するガイド部が設けられ、上記支持枠体を収
    容する上記ケースと上記収納ケースとの間に上記収納ケ
    ースと共に第1および第2の上記デジタル情報出力部品
    を退避位置に付勢する第2ばね体が介在され、上記収納
    ケースの下方に、その往動により上記収納ケースと共に
    第1および第2の上記デジタル情報出力部品を上記第2
    ばね体の付勢に抗して上記退避位置から上記操作位置に
    押し上げかつその復動により上記収納ケースと共に第1
    および第2の上記デジタル情報出力部品が上記第2ばね
    体の付勢により上記操作位置から上記退避位置に後退す
    ることを許すと共に上記第2ばね体と共働して上記出力
    部品制御機構を構成する第2カムが配備され、この第2
    カムが往復動可能なスライド板に設けられていると共
    に、このスライド板に上記第1カムが設けられている請
    求項4に記載のジョイスティック型入力装置。
  6. 【請求項6】 上記第1デジタル情報出力部品が、押圧
    により接点が閉じ押圧解除により接点が開くスイッチで
    なり、上記第1デジタル側操作部材が上記X軸に交差し
    て延びかつ先端に上記スイッチを押圧するための押圧操
    作部を備えるアーム状に形成され、上記第2デジタル情
    報出力部品が、押圧により接点が閉じ押圧解除により接
    点が開くスイッチでなり、上記第2デジタル側操作部材
    が上記Y軸に交差して延びかつ先端にそのスイッチを押
    圧するための押圧操作部を備えるアーム状に形成されて
    なる請求項2、請求項4、請求項5のいずれかに記載の
    ジョイスティック型入力装置。
  7. 【請求項7】 傾動操作されるスティックに保持されか
    つこのスティックの傾動操作によって水平移動される円
    板体と、上記スティックに連動して動作するアナログ側
    操作部材と、上記円板体に対向して配備されたデジタル
    情報出力部品と、上記アナログ側操作部材によって操作
    されるアナログ情報出力部品とを備え、上記デジタル情
    報出力部品が、上記スティックの傾動操作に伴う上記円
    板体の水平移動範囲の外側に配置され、上記円板体に嵌
    合してその円板体と共に水平移動されることによって上
    記デジタル情報出力部品を操作する動作位置と上記円板
    体から離脱する待機位置との間で移動されるリング体を
    有し、このリング体を、上記動作位置と上記待機位置と
    の間で移動させるためのモード切換え手段を備えること
    を特徴とすジョイスティック型入力装置。
  8. 【請求項8】 X軸を中心としてその中立位置から正逆
    方向に揺動可能な第1揺動部材および上記X軸に直交す
    るY軸を中心としてその中立位置から正逆方向に揺動可
    能な第2揺動部材と、これら第1および第2の各揺動部
    材のそれぞれに設けられた互いに直交する方向に長い長
    孔状の連結孔部に貫挿されてそれらの各揺動部材に連係
    されかつ上記X軸に沿う方向と上記Y軸に沿う方向とそ
    れらを合成した方向とに傾動可能なスティックと、第1
    および第2の上記揺動部材をそれぞれの中立位置に向け
    て常時付勢する復帰用ばねと、上記スティックに保持さ
    れてそのスティックの傾動に追従して水平移動される円
    板体と、この円板体に嵌合してこの円板体と共に水平移
    動される動作位置と上記円板体から離れた待機位置との
    間で移動可能なリング体と、上記動作位置で上記円板体
    と共に水平移動される上記リング体によって操作される
    第1デジタル情報出力部品および第2デジタル情報出力
    部品と、上記第1揺動部材に設けられてこの第1揺動部
    材と共に揺動される第1アナログ側操作部材と、このア
    ナログ側操作部材によって操作される第1アナログ情報
    出力部品と、上記第2揺動部材に設けられてこの第2揺
    動部材と共に揺動される第2アナログ側操作部材と、こ
    の第2アナログ側操作部材によって操作される第2アナ
    ログ情報出力部品と、上記リング体が上記待機位置に位
    置しているときに上記円板体の水平移動範囲がその円板
    体による第1および第2の上記デジタル情報出力部品の
    操作が不可能な範囲になりかつ上記リング体が上記動作
    位置に位置しているときに上記円板体の水平移動範囲が
    上記リング体による第1および第2の上記デジタル情報
    出力部品の操作が可能な範囲になるように上記スティッ
    クの傾動角度を規制する傾動制限用ストッパと、上記リ
    ング体をその動作位置とその待機位置との間で上下方向
    に移動させるリング体制御機構と、を備えることを特徴
    とするジョイスティック型入力装置。
  9. 【請求項9】 第1および第2の上記揺動部材と、上記
    復帰用ばねと、上記円板体と、上記リング体と、第1お
    よび第2の上記デジタル情報出力部品と、第1および第
    2の上記アナログ側操作部材と、第1および第2の上記
    アナログ情報出力部品と、上記リング体制御機構とがそ
    れらに共通のケースに収容されていると共に、このケー
    スから上記スティックが突出され、 上記リング体制御機構が、上記リング体を回転させるた
    めの操作つまみと上記リング体が回転されたときにその
    リング体をその動作位置とその待機位置との間で上下さ
    せるためのカム機構とからなり、上記操作つまみが上記
    ケースの外側に突出されている請求項8に記載のジョイ
    スティック型入力装置。
  10. 【請求項10】 第1および第2の上記アナログ情報出
    力部品が、円環状に配列された多数のスリットを有する
    回転板と、この回転板の中心から突出された軸部に螺旋
    溝が設けられてなる回転軸と、第1または第2の上記ア
    ナログ側操作部材に設けられて上記回転軸の上記螺旋溝
    に係合された爪部と、上記回転板に対する所定位置でそ
    の回転板の回転に伴う上記スリットの通過数をカウント
    する光学部品と、からなる請求項2または請求項8に記
    載のジョイスティック型入力装置。
  11. 【請求項11】 第1および第2の上記デジタル情報出
    力部品が、上記リング体の押圧により接点が閉じその押
    圧解除により接点が開くスイッチでなる請求項8、請求
    項9、請求項10のいずれかに記載のジョイスティック
    型入力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000284902A (ja) * 1999-03-31 2000-10-13 Copcom Co Ltd 信号入力装置
KR100921081B1 (ko) 2007-07-18 2009-10-08 기아자동차주식회사 차량 전자제어장치의 버튼유닛
JP2010214043A (ja) * 2009-03-19 2010-09-30 National Cancer Center 挿入器具の湾曲操作装置
WO2018105385A1 (ja) * 2016-12-07 2018-06-14 アルプス電気株式会社 操作レバー装置

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