JPH10120808A - プラスチック発泡体の塗装方法およびその方法により塗装されたプラスチック発泡体塗装品 - Google Patents

プラスチック発泡体の塗装方法およびその方法により塗装されたプラスチック発泡体塗装品

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JPH10120808A
JPH10120808A JP28219496A JP28219496A JPH10120808A JP H10120808 A JPH10120808 A JP H10120808A JP 28219496 A JP28219496 A JP 28219496A JP 28219496 A JP28219496 A JP 28219496A JP H10120808 A JPH10120808 A JP H10120808A
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JP
Japan
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plastic foam
coating
polyamine
foam
ether
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JP28219496A
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英 樹 ▼高▲橋
Hideki Takahashi
Masayasu Watanabe
辺 正 泰 渡
Eiichi Yoshikawa
川 榮 一 吉
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Chugoku Marine Paints Ltd
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Chugoku Marine Paints Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本発明のプラスチック発泡体の塗装方法
は、エポキシ化合物とポリアミン系硬化剤とからなる非
溶剤型エポキシ樹脂塗料組成物をプラスチック発泡体表
面に塗布、硬化させて塗膜を形成することを特徴として
いる。また、本発明のプラスチック発泡体塗装品は、こ
のような塗装方法により、プラスチック発泡体上に塗膜
が形成されていることを特徴としている。 【効果】本発明によれば、非溶剤型エポキシ樹脂塗料組
成物を用いているので、発泡体の形状を損なうことな
く、塗膜を形成することができ、しかも密着性、耐候
性、耐薬品性、耐溶剤性および耐水性に優れたプラスチ
ック発泡体塗装品を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、プラスチック発泡体の塗
装方法およびその方法により塗装されたプラスチック発
泡体塗装品に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】プラスチック発泡体は、魚、野菜
等の食品包装に使用されるトレー、電化製品に使用され
る断熱材、保冷材、さらには浮き桟橋などの用途に広く
使用されている。
【0003】電化製品に使用される断熱材、保冷材とし
てのプラスチック発泡体は、従来、結露してもよいよう
に、その発泡体表面をフィルムで被覆して用いられてい
る。もし、このフィルムの代わりに塗料でプラスチック
発泡体表面を被覆することができれば、プラスチック発
泡体の表面処理工程における費用を大幅にダウンさせる
ことができる。また、浮き桟橋の中はポリスチレン発泡
体で構成されており、このポリスチレン発泡体は、水が
浸み込まないように、ポリスチレン発泡体表面をフィル
ムで被覆して用いられている。もし、このフィルムの代
わりに塗料でポリスチレン発泡体表面を被覆することが
できれば、プラスチック発泡体の表面処理工程における
費用を大幅にダウンさせることができる。
【0004】しかしながら、プラスチック発泡体、特に
ポリスチレン発泡体表面の塗装は、塗膜の乾燥工程にお
いて塗膜中の発泡体可溶成分により発泡体が溶解して崩
壊したり、また塗膜を硬化させるための加熱により発泡
体が収縮したりするため、プラスチック発泡体上に、発
泡体の形状を損なうことなく塗膜を形成することは非常
に困難であった。プラスチック発泡体の塗装方法につい
ては、このような問題があったため、従来は、実際上プ
ラスチック発泡体表面を塗装することはなかった。
【0005】したがって、プラスチック発泡体上に、発
泡体の形状を損なうことなく塗膜を形成することができ
るプラスチック発泡体の塗装方法およびその方法により
塗装されたプラスチック発泡体塗装品の出現が望まれて
いる。
【0006】
【発明の目的】本発明は、プラスチック発泡体上に、発
泡体の形状を損なうことなく塗膜を形成することができ
るプラスチック発泡体の塗装方法およびその方法により
塗装されたプラスチック発泡体塗装品を提供することを
目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明に係るプラスチック発泡体の塗装
方法は、エポキシ化合物(a)とポリアミン系硬化剤
(b)とからなる非溶剤型エポキシ樹脂塗料組成物をプ
ラスチック発泡体表面に塗布、硬化させて塗膜を形成す
ることを特徴としている。
【0008】前記エポキシ化合物(a)とポリアミン系
硬化剤(b)とを混合した場合に、B型粘度計[東健産
業(株)製、B8M型粘度計]を用いて25℃で測定し
た粘度が5〜100ポイズの範囲内にあることが望まし
い。
【0009】また、本発明に係るプラスチック発泡体塗
装品は、上記のような本発明に係るプラスチック発泡体
の塗装方法により、プラスチック発泡体上に塗膜が形成
されていることを特徴している。
【0010】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るプラスチック
発泡体の塗装方法およびその方法により塗装されたプラ
スチック発泡体塗装品について具体的に説明する。
【0011】本発明に係るプラスチック発泡体の塗装方
法では、エポキシ化合物(a)とポリアミン硬化剤
(b)とからなる非溶剤型エポキシ樹脂塗料組成物をプ
ラスチック発泡体表面に塗布、硬化させて塗膜を形成す
る。
【0012】本発明で用いられる非溶剤型エポキシ樹脂
塗料組成物は、エポキシ化合物(a)とポリアミン系硬
化剤(b)とからなる。エポキシ化合物(a) 本発明で用いられるエポキシ化合物(a)は、従来公知
の低粘度のエポキシ化合物であって、モノグリシジルエ
ーテル、臭素化型モノグリシジルエーテル、モノグリシ
ジルエステル、ジグリシジルエーテル、臭素化型ジグリ
シジルエーテル、ジグリシジルエステル、トリグリシジ
ルエーテル、ポリグリシジルエーテル、その他の多官能
型エポキシ化合物が挙げられる。
【0013】モノグリシジルエーテルとしては、具体的
には、ブチルグリシジルエーテル、2-メチルヘキシルグ
リシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル等のアル
キルグリシジルエーテル;フェニルグリシジルエーテ
ル、ブチルフェニルグリシジルエーテル(例、p-t-ブチ
ルフェニルグリシジルエーテル)、クレシルグリシジル
エーテル、メタ、パラ- クレジールグリシジルエーテ
ル、ノニルフェニルグリシジルエーテル、フェノール-
ペンタエチレングリコールグリシジルエーテル等のフェ
ニル系グリシジルエーテル;ラウリルアルコール- ペン
タデカエチレングリコールグリシジルエーテル等の脂肪
酸系グリシジルエーテルなどが挙げられる。
【0014】臭素化型モノグリシジルエーテルとして
は、具体的には、メチルブロモフェニルグリシジルエー
テル等の臭素化型フェニル系グリシジルエーテルなどが
挙げられる。
【0015】モノグリシジルエステルとしては、具体的
には、カージュラE10[油化シェルエポキシ(株)
製]等の第三級脂肪酸モノグリシジルエステルなどが挙
げられる。
【0016】ジグリシジルエーテルとしては、具体的に
は、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,
4-ブタンジオールジグリシジルエーテル、ヘキサンジオ
ールジグリシジルエーテル(例、1,6-ヘキサンジオール
ジグリシジルエーテル)、ポリプロピレングリコールジ
グリシジルエーテル、エチレン- ポリエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、プロピレン- ポリプロピレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリ(テトラメチレ
ングリコール)ジグリシジルエーテル等のアルキルジオ
ールジグリシジルエーテル;レゾルシングリシジルエー
テル等のアリルジオールジグリシジルエーテル;シクロ
ヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル等の脂環型
ジグリシジルエーテル;ビスフェノールFジグリシジル
エーテル等のビスフェノールF型ジグリシジルエーテ
ル;ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェ
ノールAポリプロピレンオキシドジグリシジルエーテ
ル、ビスフェノールAエチレンオキシドジグリシジルエ
ーテル、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル、
水添ビスフェノールAプロピレンオキシドジグリシジル
エーテル等のビスフェノールA型ジグリシジルエーテル
などが挙げられる。
【0017】臭素化型ジグリシジルエーテルとしては、
具体的には、ジブロモネオペンチルグリコールジグリシ
ジルエーテル等の臭素化型アルキルジオールジグリシジ
ルエーテルなどが挙げられる。
【0018】ジグリシジルエステルとしては、具体的に
は、アジピン酸ジグリシジルエステル、ダイマー酸ジグ
リシジルエステル等の脂肪酸系ジグリシジルエステル;
ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル等の水添脂
肪酸系ジグリシジルエステル;オルトフタル酸ジグリシ
ジルエステル等のフタル酸系ジグリシジルエステル;ト
リメチロールエタントリグリシジルエーテル、グリセロ
ールトリグリシジルエーテル等のアルキルトリオールト
リグリシジルエーテルなどが挙げられる。
【0019】ポリグリシジルエーテルとしては、具体的
には、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリグリ
セロールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトー
ルポリグリシジルエーテル等の脂肪族ポリオールポリグ
リシジルエーテル;ポリアルキレングリシジルエーテ
ル;ひまし油ポリグリシジルエーテルなどが挙げられ
る。
【0020】その他の多官能型エポキシ化合物として
は、具体的には、エポキシ・ノボラック樹脂(エピクロ
ロヒドリンとフェノールホルムアルデヒド縮合物とを反
応させて得られるB段階の熱可塑性線状フェノール樹
脂)などが挙げられる。
【0021】本発明においては、ビスフェノールAやビ
スフェノールFにアルキルグリシジルエーテルやヘキサ
ンジオールジグリシジルエーテルを混合し粘度を100
ポイズ以下にして用いるのが好ましい。
【0022】これらのエポキシ化合物は、単独で、ある
いは2種以上組み合わせて用いることができる。エポキ
シ化合物(a)とポリアミン系硬化剤(b)とを混合し
た場合に、B型粘度計[東健産業(株)製、B8M型粘
度計]を用いて25℃で測定した粘度が5〜100ポイ
ズ、好ましくは10〜60ポイズ、さらに好ましくは2
0〜40ポイズの範囲内にあることが望ましい。
【0023】ポリアミン系硬化剤(b) 本発明においては、ポリアミン系硬化剤(b)として、
通常エポキシ樹脂硬化剤として利用されているポリアミ
ン化合物、たとえば脂肪族ポリアミン、変性脂肪族ポリ
アミン、脂環族ポリアミン、変性脂環族ポリアミン、芳
香族ポリアミン、変性芳香族ポリアミン、ポリアミドア
ミンなどを用いることができる。これらのポリアミン
は、単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いること
ができる。
【0024】脂肪族ポリアミン、脂環族ポリアミンおよ
び芳香族ポリアミンの具体例としては、以下のようなポ
リアミンが挙げられるが、エポキシド付加、マイケル付
加、マンニッヒ付加、チオ尿素付加、アクリルニトリル
付加、ケトン封鎖等で変性された脂肪族、脂環族または
芳香族ポリアミンが望ましい。
【0025】脂肪族ポリアミンとしては、具体的には、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレ
ンペンタミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ポリオ
キシプロピレンジアミン、ポリオキシプロピレントリア
ミンなどが挙げられる。
【0026】脂環族ポリアミンとしては、具体的には、
メンセンジアミン、1,2-ジアミノシクロヘキサン、イソ
ホロンジアミン、ピペラジン、N-アミノエチルピペラジ
ン、1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、メタキ
シレンジアミン、ビス(4-アミノ-3- メチルシクロヘキ
シル)メタン、ポリシクロヘキシルポリアミン、ノルボ
ルネンジアミン、フルフリールアミン、テトラハイドロ
フルフリールアミン、メチレンビス(フランメタンアミ
ン)、フェナルカミン、3,9-ビス(3-アミノプロピル)
-2,4,8,10-テトラオキサスピロ(5.5) ウンデカンアダク
トなどが挙げられる。
【0027】芳香族ポリアミンとしては、具体的には、
メタフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、
ジアミノジメチルジフェニルメタン、ジアミノジフェニ
ルスルホン、ジアミノジエチルジメチルジフェニルメタ
ン(例、4,4'- ジアミノ-3,3'-ジエチル-5,5'-ジメチル
ジフェニルメタン)、ジエチルトルエンジアミン、3,5-
ジメチルチオトルエンジアミンなどが挙げられる。
【0028】ポリアミン系硬化剤(b)は、エポキシ化
合物(a)との当量比が通常0.3〜3.0、好ましく
は0.5〜1.5、さらに好ましくは0.7〜1.2の
割合で用いられる。
【0029】ポリアミン系硬化剤(b)の種類および配
合量は、使用するエポキシ化合物(a)の可使時間およ
び硬化温度(乾燥温度)等を考慮して決定される。ポリ
アミン系硬化剤(b)は、使用直前にエポキシ化合物
(a)と混合する。
【0030】非溶剤型エポキシ樹脂塗料組成物 本発明で用いられる非溶剤型エポキシ樹脂塗料組成物
は、上記のようなエポキシ化合物(a)とポリアミン系
硬化剤(b)とを含有しているが、本発明においては、
エポキシ化合物(a)の硬化反応を促進することを目的
として、三級アミン化合物を、本発明の目的を損なわな
い範囲で用いることができる。
【0031】このような三級アミンとしては、具体的に
は、トリメチルアミン、ジメチルエチルアミン、トリエ
チルアミン、トリブチルアミン、ジメチルベンジルアミ
ン、ジメチルシクロヘキシルアミン、ジメチルエタノー
ルアミン、ジエチルエタノールアミン、トリエタノール
アミン、ピリジン、4-フェニルプロピルピリジン、2,4,
6-コリジン、キノリン、イソキノリン、N-エチルモルホ
リン、トリエチレンジアミンなどが挙げられる。
【0032】また、この非溶剤型エポキシ樹脂塗料組成
物中に、顔料、充填剤、可塑剤、レベリング剤、分散
剤、たれ防止剤等の添加剤を、本発明の目的を損なわな
い範囲で配合することができる。
【0033】本発明で用いられるエポキシ樹脂塗料組成
物は、非溶剤型であるので、引火、爆発および有機溶剤
の危険性がない。プラスチック発泡体 本発明で用いられるプラスチック発泡体としては、具体
的には、ポリスチレン、ポリウレタン、ABS樹脂、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、フェノ
ール樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂、ポリ
フェニレンオキシド、ポリカーボネート、AS樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート、
ポリエチレンテレフタレート、NBRゴム、ウレタンゴ
ムなどの樹脂からなる発泡体が挙げられる。
【0034】本発明に係るプラスチック発泡体の塗装方
法では、上記のような非溶剤型エポキシ樹脂塗料組成物
をプラスチック発泡体表面に塗布、硬化させて塗膜を形
成する。
【0035】本発明で用いられる非溶剤型エポキシ樹脂
塗料組成物は、低粘度のエポキシ化合物(a)を主剤と
しているので、スプレー塗装、ロールコーター塗装、フ
ローカーテン塗装、刷毛、コテ、ローラーなどの各種塗
装方法を採用することができる。
【0036】塗装塗膜の乾燥温度は、通常10〜60℃
であり、乾燥時間は、通常8〜24時間である。上記の
ような本発明に係るプラスチック発泡体の塗装方法によ
れば、塗装膜が乾燥硬化する際に、肉やせがないととも
に収縮が少なく、また、一度に厚塗りしても塗膜内部ま
で完全に硬化する。
【0037】上記のようにして得られた硬化塗膜は、密
着性、耐候性、耐薬品性、耐溶剤性および耐水性に優れ
ている。本発明に係るプラスチック発泡体塗装品は、上
記のような本発明に係るプラスチック発泡体の塗装方法
により調製された塗装品である。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、非溶剤型エポキシ樹脂
塗料組成物を用いているので、発泡体の形状を損なうこ
となく、塗膜を形成することができ、しかも密着性、耐
候性、耐薬品性、耐溶剤性および耐水性に優れたプラス
チック発泡体塗装品を提供することができる。
【0039】本発明に係るプラスチック発泡体塗装品
は、魚、野菜等の食品包装に使用されるトレー;電化製
品に使用される断熱材、保冷材;浮き桟橋用構成部材;
養殖場で使用される浮き;建築用断熱材、風呂釜、ウェ
ットスーツ、パイプカバー、防露材、建築用および自動
車用内装材、靴底、包装材、スポーツ用プロテクター、
オイルフェンス、サーフィンボード、ライフジャケット
などの用途に利用することができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
【0041】なお、実施例、比較例において行なった塗
料の硬化時間の測定方法、および付着性、耐屈曲性の試
験方法および外観の評価方法は、次の通りである。 (1)塗料の硬化時間の測定方法 塗料の硬化時間は、JIS K 5400(6.5(5)(C) 硬化乾燥)
に従い、測定した。
【0042】(2)塗料のポットライフの測定方法 塗料(主剤、硬化剤)を混合調整し、2時間後にB型粘
度計で粘度を測定した。塗料のポットライフは、粘度が
主剤と硬化剤との混合時の2倍以下であれば、実用上支
障ないと判断した。
【0043】(3)付着性試験 付着性試験は、JIS K 5400 8.5.3 に規定されているX
カットテープ法に従って行なった。
【0044】<付着性の評価基準> 5・・・ 塗膜のはがれが全くない。 4・・・ ×カット部の交点から何れかの方向に1.5mm
以内の塗膜のはがれがある。 3・・・ ×カット部の交点から何れかの方向に3mm以内
の塗膜のはがれがある。 2・・・ テープを貼った×カット部の交点から大部分に塗
膜のはがれがある。 1・・・ ×カット部よりも大きく塗膜がはがれる。
【0045】(4)耐屈曲性試験 JIS K 5400 8.1 に規定されている耐屈曲性試験方法に
従い、鋼板に塗装して耐屈曲性試験を行なった。心棒は
直径10mmおよび4mmのものを使用した。
【0046】<耐屈曲性の評価基準> 5・・・ 異常なし。 4・・・ 一部に塗膜のクラックがある。 3・・・ 全体に塗膜のクラックがある。 2・・・ 一部に塗膜のはがれがある。 1・・・ 全体に塗膜のはがれがある。
【0047】(5)外観の評価 塗装品の外観は肉眼観察による。
【0048】<外観の評価基準> 5・・・ 平滑な塗膜が得られている。 4・・・ 軽い柚肌、クレーターがある。 3・・・ 一部にピンホールがある。 2・・・ 全体にピンホールがある。 1・・・ 下地を溶解し塗膜が得られていない。
【0049】また、実施例、比較例で使用した原材料
は、次の通りである。 (1)ビスフェノールAジグリシジルエーテル(EEW
180〜190) 東都化成(株)製、商品名 エポトート YD-128 (2)ビスフェノールAジグリシジルエーテル(EEW
450〜500) 東都化成(株)製、商品名 エポトート YD-011X
-70 (3)アルキルグリシジルエーテル エー・シー・アイ・ジャパン・リミテッド製、 商品名 エポジール 759 (4)可塑剤 三菱ガス(株)製、ジオクチルフタレート(DOP) (5)体質顔料 丸三クレー工業所製、商品名 シリカ末 M-CO (6)着色顔料 堺化学工業(株)製、商品名 チタン白 R-5N (7)たれ防止剤 楠本化成(株)製、商品名 ディスパロン#6650 (8)変性脂肪族アミン硬化剤 エー・シー・アイ・ジャパン・リミテッド製、 アンカミン1784(商品名)とアンカミン2089M
(商品名)との混合物(4:1) (9)ポリアミドアミン硬化剤 ハリマ化成(株)製、商品名 ニューマイド2013 (10)三級アミン エー・シー・アイ・ジャパン・リミテッド製、 商品名 アンカミン K-54
【0050】
【実施例1、2および比較例1】第1表に示す各成分を
第1表に示す割合でエポキシ化合物からなる主剤とアミ
ン系硬化剤とを調製した後、両者を混合して得られた塗
料組成物を、ポリスチレン発泡体(150×70×20
mm)の表面にエヤースプレーで塗装し、常温で乾燥し
てポリスチレン発泡体の塗装品を得た。得られた乾燥塗
膜の膜厚は、400μmであった。
【0051】上記のようにして得られた塗装品につい
て、塗膜の付着性試験および耐屈曲性試験を上記方法に
従って行なった。また、得られた塗料の硬化時間を、上
記方法に従って求めた。
【0052】これらの結果を第1表に示す。実施例1、
2では、いずれも良好な塗膜が得られた。
【0053】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 163/00 C09D 163/00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ化合物(a)とポリアミン系硬化
    剤(b)とからなる非溶剤型エポキシ樹脂塗料組成物を
    プラスチック発泡体表面に塗布、硬化させて塗膜を形成
    することを特徴とするプラスチック発泡体の塗装方法。
  2. 【請求項2】前記エポキシ化合物(a)とポリアミン系
    硬化剤(b)とを混合した場合に、B型粘度計を用いて
    25℃で測定した粘度が5〜100ポイズの範囲内にあ
    ることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック発泡
    体の塗装方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のプラスチック発泡体の塗
    装方法により、プラスチック発泡体上に塗膜が形成され
    ていることを特徴とするプラスチック発泡体塗装品。
JP28219496A 1996-10-24 1996-10-24 プラスチック発泡体の塗装方法およびその方法により塗装されたプラスチック発泡体塗装品 Pending JPH10120808A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999060068A1 (en) * 1998-05-20 1999-11-25 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Adhesive and coating formulations for flexible packaging

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999060068A1 (en) * 1998-05-20 1999-11-25 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Adhesive and coating formulations for flexible packaging

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