JPH10119094A - コアバック射出成形用金型 - Google Patents

コアバック射出成形用金型

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JPH10119094A
JPH10119094A JP27465196A JP27465196A JPH10119094A JP H10119094 A JPH10119094 A JP H10119094A JP 27465196 A JP27465196 A JP 27465196A JP 27465196 A JP27465196 A JP 27465196A JP H10119094 A JPH10119094 A JP H10119094A
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JP
Japan
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mold
core
injection
cavity
movable
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Pending
Application number
JP27465196A
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English (en)
Inventor
Akio Kondo
秋生 近藤
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KINTOU KAGAKU KK
Original Assignee
KINTOU KAGAKU KK
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Filing date
Publication date
Application filed by KINTOU KAGAKU KK filed Critical KINTOU KAGAKU KK
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Publication of JPH10119094A publication Critical patent/JPH10119094A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1635Making multilayered or multicoloured articles using displaceable mould parts, e.g. retractable partition between adjacent mould cavities

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な型構成で二次以上の射出成形において
安定した寸法精度のキャビティを得ること。 【解決手段】 固定側金型1と可動側金型11との型締
状態を保持したまま、油圧シリンダにより移動補助部材
31を介して移動コア21が固定側取付板2方向に前進
移動され一次射出のための第1キャビティ10が形成さ
れ、次に、移動コア21が可動側取付板12方向に後退
移動され、二次射出のための第1キャビティ10に隣接
する第2キャビティ20が形成されると同時に二次射出
用ゲート15が開口される。このように、固定側金型1
と可動側金型11とが型締状態のまま、移動コア21が
移動補助部材31によって移動されることで順次、キャ
ビティが形成されると共に、その射出用ゲートが開口さ
れるため、型構成が簡単で安定した寸法精度のキャビテ
ィを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多色成形または多
材質成形を行うためのコアバック射出成形用金型に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コアバック射出成形用金型及び装
置に関連する先行技術文献としては、特開平4−193
513号公報、実公平5−18111号公報にて開示さ
れたものが知られている。
【0003】前者には、固定側金型と可動側金型との分
割面にまたがった金型の一部を金型の開閉方向に移動可
能な移動コア(入れ子)と、型開き方向と直角方向に移
動可能な移動コアとを、固定側金型及び可動側金型が型
締状態のまま適宜移動され形成されるキャビティを利用
して一次射出に続いて二次射出を行う技術が示されてい
る。
【0004】後者には、固定側金型(キャビティ型)と
可動側金型(コア型)とを型締状態で進退自在な移動コ
アを前進密着状態で一次射出した後、後退状態で二次射
出を行う技術が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者のもの
では、固定側金型及び可動側金型の1部分に対して2つ
の移動コアを設けて一次射出に続いて二次射出を行って
いる。後者のものでは、ホットランナ構造の金型構成と
する場合には、二次射出用ゲートにはシャットオフ弁等
を用いる必要がある。このため、両者共に、型構成が複
雑で高価であるという不具合があった。
【0006】また、出願人である発明者は、『プラスチ
ック成形技術』第11巻第7号別冊で、固定側金型と可
動側金型とを型締状態で進退自在な移動コアを前進密着
状態で一次射出した後、後退状態で二次射出を行う技術
を開示した。しかし、複数のゲートの開閉を金型外部で
制御するものであり、実用的に乏しいものであった。更
に、一次射出した後の二次射出に対応した移動コアの移
動量が少ないときには、安定した寸法精度のキャビティ
を得ることが難しいという不具合があった。
【0007】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、固定側金型及び可動側金型の
1部分に対して1つの移動コアを設けることで一次射出
に続く二次射出を達成することができ、また、二次射出
がホットランナ構造の金型構成であっても二次射出用ゲ
ートにシャットオフ弁等の必要がなく、更に、二次射出
における移動コアの移動量が少ないときにも安定した寸
法精度のキャビティを得ることができるコアバック射出
成形用金型の提供を課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のコアバック射
出成形用金型によれば、固定側金型、可動側金型及び移
動補助部材によって前進移動された移動コアにより第1
キャビティが形成された後、その第1キャビティに対し
て一次射出が行われ、次に、移動コアが移動補助部材に
よって後退されることで第1キャビティに隣接する第2
キャビティが形成され、同時に二次射出用ゲートが開口
された後、その二次射出用ゲートを通って第2キャビテ
ィに対して二次射出が行われるものであり、一次射出及
び二次射出を実施する移動コアが1つでよく、移動コア
の後退による新たなキャビティの形成と同時にそのキャ
ビティに対する射出用ゲートが開口されるため、二次射
出用ゲートを一次射出時に閉塞するシャットオフ弁等が
不要であり、移動補助部材の移動量に対応して移動コア
の移動量を適宜設定することができると共に、一次成形
部に対して二次成形部が成形途中で接着されるため堅固
に一体化され信頼性の高い射出成形品を得ることができ
る。
【0009】請求項2のコアバック射出成形用金型で
は、移動補助部材が移動方向に沿ってテーパ面とするく
さび形状で移動コアとの相互間に摺動案内部を形成し、
摺動案内部の摺動によって移動コアの移動量が設定され
るものであり、移動補助部材のくさび形状の傾きを適宜
設定することにより移動コアの移動量を設定することが
でき、一次射出の後の二次射出に対応する移動コアの移
動量が少ないときにも安定した寸法精度のキャビティを
得ることができる。
【0010】請求項3のコアバック射出成形用金型で
は、移動補助部材が階段状の少なくとも1つの段部を有
し、これに対応して移動コアに設けられた階段状の段部
との位置関係を変更することにより移動コアの移動量が
設定されるものであり、階段状の段部の段差寸法及び段
数を適宜設定することにより移動コアの移動量を設定す
ることができ、一次射出の後の二次射出に対応する移動
コアの移動量が少ないときにも安定した寸法精度のキャ
ビティを得ることができる。
【0011】請求項4のコアバック射出成形用金型で
は、前回の射出ののち移動コアが順次、所定寸法だけ後
退移動されることで前回の射出におけるキャビティに隣
接する新たなキャビティが形成され、同時に割型方向に
垂直な方向の新たな射出用ゲートを通って新たなキャビ
ティに射出が実施されるものであり、移動コアを順次、
所定寸法だけ後退移動されるようにし、その位置に合致
して新たなキャビティが形成され新たな射出用ゲートが
開口されることで複数次即ち、三次以上の射出成形を二
次射出成形と同様に容易に実施することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコアバック射出成
形用金型を具体的な実施の形態に基づいて説明する。
【0013】〈実施の形態1〉図1は本発明の第1の実
施の形態にかかるコアバック射出成形用金型を適用した
コアバック射出成形装置における一次射出時を示す断面
図、図2は本発明の第1の実施の形態にかかるコアバッ
ク射出成形用金型を適用したコアバック射出成形装置に
おける二次射出時を示す断面図である。また、図3は図
1のコアバック射出成形用金型の一次射出時における移
動コアと移動補助部材との結合関係を示す斜視図、図4
は図2のコアバック射出成形用金型の二次射出時におけ
る移動コアと移動補助部材との結合関係を示す斜視図で
ある。
【0014】図1及び図2において、1は固定側金型で
あり、固定側金型1は固定側取付板2を介して図示しな
いコアバック射出成形装置の固定側に固定されている。
11は可動側金型であり、可動側金型11は可動側取付
板12を介して図示しないコアバック射出成形装置の可
動側に固定されている。21は移動コアであり、移動コ
ア21は可動側金型11内で固定側金型1と可動側金型
11との型割方向に移動自在に配設され、その先端面に
はキャビティ形成面22、下部外側には摺動案内部とし
ての凸状のアリ23が形成されている。また、31は移
動補助部材であり、移動補助部材31には可動側金型1
1に対して摺動自在とする突出部32及び移動コア21
のアリ23が摺動自在な摺動案内部としてのアリ溝33
が形成されている。
【0015】図1の一次射出時におけるコアバック射出
成形用金型では、図3に移動コア21と移動補助部材3
1との結合関係を示すように、移動コア21が移動補助
部材31によって、アリ23及びアリ溝33を介して相
互に摺動案内され、可動側金型11内で固定側取付板2
方向に前進移動された状態であり、固定側金型1、可動
側金型11及び移動コア21によって区画された第1キ
ャビティ10が形成されている。そして、固定側金型1
と可動側金型11との型割方向に垂直な方向である型開
き面方向には、一次射出成形機3が配設され一次射出用
スプル4及び一次射出用ゲート5が設けられている。
【0016】図2の二次射出時におけるコアバック射出
成形用金型では、図4に移動コア21と移動補助部材3
1との結合関係を示すように、移動コア21が移動補助
部材31によって、アリ23及びアリ溝33を介して相
互に摺動案内され、可動側金型11内で可動側取付板1
2方向に後退移動された状態であり、固定側金型1、可
動側金型11及び移動コア21によって第1キャビティ
10に隣接し区画された第2キャビティ20が形成され
ている。そして、固定側金型1と可動側金型11との型
割方向に垂直な方向である型開き面方向には、二次射出
成形機13が配設され二次射出用スプル14及び二次射
出用ゲート15が設けられている。
【0017】ここで、本実施の形態における移動補助部
材31を駆動するアクチュエータとしては、図3及び図
4に示すように、所定位置で停止自在な油圧シリンダ4
0が用いられている。このアクチュエータとしては油圧
シリンダ40に替えて、電動モータ(サーボモータ、ス
テップモータ等)により回転されるボールネジ等を利用
した駆動系を用いてもよい。
【0018】次に、本実施の形態にかかるコアバック射
出成形用金型を適用したコアバック射出成形装置におけ
る射出成形の手順について、図5のフローチャートを参
照して説明する。
【0019】まず、ステップS101で、固定側金型1
と可動側金型11とが型締状態となるまで待って、ステ
ップS102に移行し、アクチュエータ駆動処理として
油圧シリンダ40により移動補助部材31を介して移動
コア21が固定側取付板2方向に前進移動される。次に
ステップS103に移行して、第1キャビティ形成完了
が判定される。ステップS103で第1キャビティの形
成が完了するまでステップS102の処理が繰返され、
即ち、移動コア21が所定位置に到達したと判定される
まで油圧シリンダ40にて移動補助部材31を介して固
定側取付板2方向に前進移動される。これにより、固定
側金型1、可動側金型11及び移動コア21の区画によ
る第1キャビティ10の形成が完了する。
【0020】次に、ステップS104に移行して、一次
射出成形処理として一次射出成形機3から一次射出材料
が一次射出用スプル4及び一次射出用ゲート5を通って
第1キャビティ10内に射出される。このとき、二次射
出用ゲート15は移動コア21の端面によって閉状態に
保持されており、第1キャビティ10内にのみ一次射出
材料として例えば、ABS樹脂が充填され一次射出成形
される。
【0021】次にステップS105に移行して、アクチ
ュエータ駆動処理として油圧シリンダ40により移動補
助部材31を介して移動コア21が可動側取付板12方
向に後退移動される。次にステップS106に移行し
て、第2キャビティ形成完了が判定される。ステップS
106で第2キャビティの形成が完了するまでステップ
S105の処理が繰返され、即ち、固定側金型1と可動
側金型11との型締状態を保持したまま、移動コア21
が所定位置に到達したと判定されるまで油圧シリンダ4
0にて移動補助部材31を介して可動側取付板12方向
に後退移動される。これにより、固定側金型1、可動側
金型11及び移動コア21の区画による第2キャビティ
20の形成が完了する。
【0022】次に、ステップS107に移行して、二次
射出成形処理として二次射出成形機13から二次射出材
料が二次射出用スプル14及び二次射出用ゲート15を
通って第2キャビティ20内に射出される。このとき、
二次射出用ゲート15は移動コア21の後退移動によっ
て開口されており、第2キャビティ20内に二次射出材
料としてのエラストマ(スチレン系)が充填され二次射
出成形される。このようにして、固定側金型1と可動側
金型11とを型締状態のまま、移動補助部材31による
移動コア21の移動のみによって一次射出成形に続いて
二次射出成形が実施される。
【0023】次に、ステップS108に移行して、固定
側金型1と可動側金型11とが型開きされ、本ルーチン
を終了する。これにより、図6に示す一次成形部10A
及び二次成形部20Aからなる例えば、防水キャップ
(防水性を有する嵌合蓋)である射出成形品100が金
型より取出される。なお、ステップS103及びステッ
プS106では、移動コア21が所定位置に到達する
と、移動補助部材31または油圧シリンダ40の動作に
応じたスイッチからの出力により図示しない油圧制御バ
ルブが切換えられ、キャビティ形成完了となる。
【0024】この射出成形品100における一次成形部
10Aと二次成形部20Aとは途中で型開きしない連続
した射出成形により形成されることでその隣接面の接着
性が強固で一体化される。なお、射出成形品100は二
次成形部20Aの二次射出材料がエラストマからなりゴ
ム状で変形可能なため、可動側金型11の第2キャビテ
ィから無理抜きすることができる。つまり、従来の防水
キャップはキャップ本体に別のOリング等のシール部材
を嵌めた2部品で形成されていたが、本実施の形態にか
かる防水キャップである射出成形品100は一次成形部
10A(キャップ本体)に対して二次成形部20A(シ
ール部材)が成形途中で接着され一体化された1部品に
て形成される。
【0025】このように、本実施の形態のコアバック射
出成形用金型は、固定側金型1とこれに対向して配置さ
れた可動側金型11と、固定側金型1と可動側金型11
との型締状態でこれらと共に金型キャビティ形成面22
を持ち固定側金型1または可動側金型11に対して進退
自在な移動コア21と、移動コア21をその移動方向に
垂直な方向から油圧シリンダ40からなるアクチュエー
タを介してキャビティの縮小方向としての固定側取付板
2方向に前進移動させ一次射出に対応する第1キャビテ
ィ10を形成し、第1キャビティ10に対する一次射出
ののち所定寸法だけ後退移動させ第1キャビティ10に
隣接し二次射出に対応する第2キャビティ20を形成す
ると同時に移動コア21を介して二次射出用ゲート15
を開口する移動補助部材31とを具備するものであり、
これを請求項1の実施の形態とすることができる。
【0026】したがって、一次射出及び二次射出を実施
する移動コア21が1つでよく、移動コア21の後退に
よる第2キャビティの形成と同時にそのキャビティに対
する二次射出用ゲート15が開口されるため、二次射出
用ゲート15を一次射出時に閉塞するシャットオフ弁等
が不要であり、アクチュエータとしての油圧シリンダ4
0による移動補助部材31の移動量に対応して移動コア
21の移動量を適宜設定することができると共に、一次
成形部10Aに対して二次成形部20Aが成形途中で接
着されるため堅固に一体化され信頼性の高い射出成形品
100を得ることができる。
【0027】また、本実施の形態のコアバック射出成形
用金型の移動補助部材31は、移動方向に沿ってテーパ
面とするくさび形状でアリ23を有する移動コア21と
の相互間に摺動案内部としてのアリ溝33を形成し、ア
リ23及びアリ溝33の摺動によって移動コア21の移
動量を設定するものであり、これを請求項2の実施の形
態とすることができる。
【0028】したがって、移動補助部材31のくさび形
状の傾きを適宜設定することにより移動コア21の移動
量を設定することができる。このため、一次射出の後の
二次射出に対応する移動コア21の移動量が少ないとき
にも安定した寸法精度のキャビティを得ることができ
る。
【0029】そして、本実施の形態のコアバック射出成
形用金型は、前回の射出ののち、移動コア21を順次、
所定寸法だけ後退移動することにより前回の射出におけ
るキャビティに隣接する新たなキャビティを形成すると
同時に、固定側金型1と可動側金型11との割型方向に
垂直な方向の新たな射出用ゲートを開口するキャビティ
形成手段を含むものとすることができ、これを請求項4
の実施の形態とすることができる。
【0030】したがって、前回の射出ののち、キャビテ
ィ形成手段で移動コア21が順次、所定寸法だけ後退移
動されることで前回の射出におけるキャビティに隣接す
る新たなキャビティが形成され、同時に新たな射出用ゲ
ートが開口され、次の射出では新たな射出用ゲートを通
って新たなキャビティに射出が実施される。このため、
移動コア21を順次、所定寸法だけ後退移動し、その位
置に合致して新たなキャビティが形成され新たな射出用
ゲートを開口することで複数次、即ち、三次以上の射出
成形を二次射出成形と同様に容易に実施することができ
る。
【0031】更に、本実施の形態のコアバック射出成形
装置は、固定側金型1とこれに対向して配置された可動
側金型11と、固定側金型1と可動側金型11との型締
状態でこれらと共に金型キャビティ形成面22を持ち固
定側金型1または可動側金型11に対して進退自在な移
動コア21と、移動コア21をその移動方向に垂直な方
向から油圧シリンダ40からなるアクチュエータを介し
てキャビティの縮小方向に前進移動させ一次射出に対応
する第1キャビティ10を形成し、第1キャビティ10
に対する一次射出ののち所定寸法だけ後退移動させ第1
キャビティ10に隣接し二次射出に対応する第2キャビ
ティ20を形成すると同時に移動コア21を介して二次
射出用ゲート15を開口する移動補助部材31とを有す
る金型を具備するものである。
【0032】したがって、一次射出及び二次射出を実施
する移動コア21が1つでよく、移動コア21の後退に
よる第2キャビティ20の形成と同時にそのキャビティ
に対する二次射出用ゲート15が開口されるため、二次
射出用ゲート15を一次射出時に閉塞するシャットオフ
弁等が不要であり、移動補助部材31の移動量に対応し
て移動コア21の移動量を適宜設定することができ一次
射出に続く二次射出においても安定した寸法精度のキャ
ビティを得ることができると共に、一次成形部10Aに
対して二次成形部20Aが成形途中で接着されるため堅
固に一体化され信頼性の高い射出成形品100を得るこ
とができる。
【0033】更にまた、本実施の形態のコアバック射出
成形装置は、前回の射出ののち、移動コア21を順次、
所定寸法だけ後退移動することにより前回の射出におけ
るキャビティに隣接する新たなキャビティを形成すると
同時に割型方向に垂直な方向の新たな射出用ゲートを開
口し、固定側金型1と可動側金型11との型割方向に垂
直な方向から新たな射出用ゲートを通って新たなキャビ
ティに対して射出成形するものである。
【0034】したがって、前回の射出ののち、キャビテ
ィ形成手段で移動コア21が順次、所定寸法だけ後退移
動されることで前回の射出におけるキャビティに隣接す
る新たなキャビティが形成され、同時に新たな射出用ゲ
ートが開口され、次の射出では新たな射出用ゲートを通
って新たなキャビティに対する射出成形が実施される。
このため、移動コア21を順次、所定寸法だけ後退移動
し、その位置に合致して新たなキャビティが形成され新
たな射出用ゲートを開口することで複数次即ち、三次以
上の射出成形を二次射出成形と同様に容易に実施できる
と共に、各成形部が堅固に一体化され信頼性の高い射出
成形品100を得ることができる。
【0035】〈実施の形態2〉図7は本発明の第2の実
施の形態にかかるコアバック射出成形用金型を適用した
コアバック射出成形装置における一次射出時を示す断面
図、図8は本発明の第2の実施の形態にかかるコアバッ
ク射出成形用金型を適用したコアバック射出成形装置に
おける二次射出時を示す断面図である。また、図9は図
7のA−A線に沿う断面図、図10は図8のB−B線に
沿う断面図である。更に、図11は図7のコアバック射
出成形用金型における移動コアと移動補助部材との結合
関係を示す要部分解斜視図である。なお、図中、上述の
実施の形態と同様の構成または相当部分からなるものに
ついては同一符号及び同一記号を付して示す。
【0036】図7及び図8において、1は固定側金型で
あり、固定側金型1は固定側取付板2を介して図示しな
いコアバック射出成形装置の固定側に固定されている。
11は可動側金型であり、可動側金型11は可動側取付
板12を介して図示しないコアバック射出成形装置の可
動側に固定されている。51は移動コアであり、移動コ
ア51の下部外側左右の突出部53には油圧シリンダ5
5がそれぞれ接続され、移動コア51は可動側金型11
内で固定側金型1と可動側金型11との型割方向に移動
自在に配設され、その先端面にはキャビティ形成面5
2、下部先端面には移動量設定用の当接面54a(54
b)が形成されている。また、61は移動補助部材であ
り、移動補助部材61には移動コア51の当接面54a
(54b)に対応した当接面62a(62b)が形成さ
れている。
【0037】図7の一次射出時におけるコアバック射出
成形用金型では、移動コア51が油圧シリンダ55によ
り可動側金型11内で固定側取付板2方向に前進移動さ
れ移動補助部材61によって位置決めされた状態であ
り、固定側金型1、可動側金型11及び移動コア51に
よって区画された第1キャビティ10が形成されてい
る。そして、固定側金型1と可動側金型11との型割方
向に垂直な方向である型開き面方向には、一次射出成形
機3が配設され一次射出用スプル4及び一次射出用ゲー
ト5が設けられている。
【0038】図8の二次射出時におけるコアバック射出
成形用金型では、移動コア51が油圧シリンダ55によ
り可動側金型11内で可動側取付板12方向に後退移動
され移動補助部材61によって位置決めされた状態であ
り、固定側金型1、可動側金型11及び移動コア51に
よって第1キャビティ10に隣接し区画された第2キャ
ビティ20が形成されている。そして、固定側金型1と
可動側金型11との型割方向に垂直な方向である型開き
面方向には、二次射出成形機13が配設され二次射出用
スプル14及び二次射出用ゲート15が設けられてい
る。
【0039】ここで、本実施の形態におけるアクチュエ
ータとしては、図7及び図8に示すように、移動コア5
1にはその移動方向と同方向に駆動するために油圧シリ
ンダ55が用いられ、また、図9、図10及び図11に
示すように、移動コア51の移動量を設定するためその
移動方向と垂直な方向から移動補助部材61に一体的に
設けられた部分歯車63に歯合され図示しない電動モー
タで直線駆動されるラック71による歯車駆動機構が用
いられている。
【0040】次に、本実施の形態にかかるコアバック射
出成形用金型を適用したコアバック射出成形装置におけ
る射出成形の手順について、上述の実施の形態と同様
に、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0041】まず、ステップS101で、固定側金型1
と可動側金型11とが型締状態となるまで待って、ステ
ップS102に移行し、アクチュエータ駆動処理として
移動コア51が油圧シリンダ55により固定側取付板2
方向に前進移動される。次にステップS103に移行し
て、第1キャビティ形成完了が判定される。ステップS
103で第1キャビティの形成が完了するまでステップ
S102の処理が繰返され、即ち、移動コア51が所定
位置に到達したと判定されるまで油圧シリンダ55にて
固定側取付板2方向に前進移動されると共に、ラック7
1により移動補助部材61が回転駆動され移動コア51
の当接面54aと移動補助部材61の当接面62aとが
当接されることで位置決め固定される。これにより、固
定側金型1、可動側金型11及び移動コア51の区画に
よる第1キャビティ10の形成が完了する。
【0042】次に、ステップS104に移行して、一次
射出成形処理として一次射出成形機3から一次射出材料
が一次射出用スプル4及び一次射出用ゲート5を通って
第1キャビティ10内に射出される。このとき、二次射
出用ゲート15は移動コア51の端面によって閉状態に
保持されており、第1キャビティ10内にのみ一次射出
材料として例えば、ABS樹脂が充填され一次射出成形
される。
【0043】次に、ステップS105に移行して、アク
チュエータ駆動処理として移動コア51が移動補助部材
61による所定位置まで油圧シリンダ55により可動側
取付板12方向に後退移動される。次にステップS10
6に移行して、第2キャビティ形成完了が判定される。
ステップS106で第2キャビティの形成が完了するま
でステップS105の処理が繰返され、即ち、固定側金
型1と可動側金型11との型締状態を保持したまま、移
動コア51が所定位置に到達したと判定されるまで油圧
シリンダ55にて可動側取付板12方向に後退移動され
る。なお、この移動コア51の移動に先立ち、ラック7
1により移動補助部材61が回転駆動されることで移動
コア51の当接面54aと移動補助部材61の当接面6
2aとの当接状態が外れ、移動コア51の当接面54b
と移動補助部材61の当接面62aとが当接可能な対向
状態とされる。これにより、固定側金型1、可動側金型
11及び移動コア51の区画による第2キャビティ20
の形成が完了する。
【0044】次に、ステップS107に移行して、二次
射出成形処理として二次射出成形機13から二次射出材
料が二次射出用スプル14及び二次射出用ゲート15を
通って第2キャビティ20内に射出される。このとき、
二次射出用ゲート15は移動コア51の後退移動によっ
て開口されており、第2キャビティ20内に二次射出材
料としてのエラストマ(スチレン系)が充填され二次射
出成形される。このようにして、固定側金型1と可動側
金型11とを型締状態のまま、移動補助部材61による
移動コア51の移動のみによって一次射出成形に続いて
二次射出成形が実施される。
【0045】次に、ステップS108に移行して、固定
側金型1と可動側金型11とが型開きされ、本ルーチン
を終了する。これにより、図6に示すような、一次成形
部10A及び二次成形部20Aからなる例えば、防水キ
ャップである射出成形品100が金型より取出される。
なお、ステップS103及びステップS106では、移
動コア51が所定位置に到達すると、移動補助部材61
または油圧シリンダ55の動作に応じたスイッチからの
出力により図示しない油圧制御バルブが切換えられ、キ
ャビティ形成完了となる。
【0046】このように、本実施の形態のコアバック射
出成形用金型は、固定側金型1とこれに対向して配置さ
れた可動側金型11と、固定側金型1と可動側金型11
との型締状態でこれらと共に金型キャビティ形成面52
を持ち固定側金型1または可動側金型11に対して進退
自在な移動コア51と、移動コア51をその移動方向と
同方向から油圧シリンダ55及び垂直な方向から電動モ
ータで駆動されるラック71からなるアクチュエータを
介してキャビティの縮小方向としての固定側取付板2方
向に前進移動させ一次射出に対応する第1キャビティ1
0を形成し、第1キャビティ10に対する前記一次射出
ののち所定寸法だけ後退移動させ第1キャビティ10に
隣接し二次射出に対応する第2キャビティ20を形成す
ると同時に移動コア51を介して二次射出用ゲート15
を開口する移動補助部材61とを具備するものであり、
これを請求項1の実施の形態とすることができる。
【0047】したがって、一次射出及び二次射出を実施
する移動コア51が1つでよく、移動コア51の後退に
よる第2キャビティの形成と同時にそのキャビティに対
する二次射出用ゲート15が開口されるため、二次射出
用ゲート15を一次射出時に閉塞するシャットオフ弁等
が不要であり、アクチュエータとしてのラック71を介
して移動コア51の階段状の段部としての当接面54
a,54bに対応する移動補助部材61の階段状の段部
としての当接面62a,62bを変更することで移動コ
ア21の移動量を適宜設定することができると共に、一
次成形部10Aに対して二次成形部20Aが成形途中で
接着されるため堅固に一体化され信頼性の高い射出成形
品100を得ることができる。
【0048】また、本実施の形態のコアバック射出成形
用金型の移動補助部材61は、階段状の1つの段部を有
し、これに対応して移動コア51に設けられた階段状の
段部との位置関係を変更することにより移動コア51の
移動量を設定するものであり、これを請求項3の実施の
形態とすることができる。
【0049】したがって、移動補助部材31の階段状の
段部の段差寸法及び段数を適宜設定することにより移動
コア51の移動量を設定することができる。このため、
一次射出の後の二次射出に対応する移動コア51の移動
量が少ないときにも安定した寸法精度のキャビティを得
ることができる。
【0050】そして、本実施の形態のコアバック射出成
形用金型の変形例として、移動コア51と移動補助部材
61とに階段状の複数(2つ以上)の段部を対応させて
形成するときには、前回の射出ののち、移動コア51を
順次、所定寸法だけ後退移動することにより前回の射出
におけるキャビティに隣接する新たなキャビティを形成
すると同時に、固定側金型1と可動側金型11との割型
方向に垂直な方向の新たな射出用ゲートを開口するキャ
ビティ形成手段を含むものとすることができ、これを請
求項4の実施の形態とすることができる。
【0051】したがって、前回の射出ののち、キャビテ
ィ形成手段で移動コア51が順次、所定寸法だけ後退移
動されることで前回の射出におけるキャビティに隣接す
る新たなキャビティが形成され、同時に新たな射出用ゲ
ートが開口され、次の射出では新たな射出用ゲートを通
って新たなキャビティに射出が実施される。
【0052】このため、移動コア51を順次、所定寸法
だけ後退移動されるようにし、その位置に合致して新た
なキャビティが形成され新たな射出用ゲートが開口する
ようにすることで複数次即ち、三次以上の射出成形を二
次射出成形と同様に容易に実施することができる。
【0053】更に、本実施の形態のコアバック射出成形
装置は、固定側金型1とこれに対向して配置された可動
側金型11と、固定側金型1と可動側金型11との型締
状態でこれらと共に金型キャビティ形成面52を持ち固
定側金型1または可動側金型11に対して進退自在な移
動コア51と、移動コア51をその移動方向と同方向か
ら油圧シリンダ55及び垂直な方向から電動モータで駆
動されるラック71からなるアクチュエータを介してキ
ャビティの縮小方向に前進移動させ一次射出に対応する
第1キャビティ10を形成し、第1キャビティ10に対
する前記一次射出ののち所定寸法だけ後退移動させ第1
キャビティ10に隣接し二次射出に対応する第2キャビ
ティ20を形成すると同時に移動コア51を介して二次
射出用ゲート15を開口する移動補助部材61とを有す
る金型を具備するものである。
【0054】したがって、一次射出及び二次射出を実施
する移動コア51が1つでよく、移動コア51の後退に
よる第2キャビティ20の形成と同時にそのキャビティ
に対する二次射出用ゲート15が開口されるため、二次
射出用ゲート15を一次射出時に閉塞するシャットオフ
弁等が不要であり、移動補助部材61の階段状の段部の
段差にて設定される移動量に対応して移動コア21の移
動量を適宜設定することができ一次射出に続く二次射出
においても安定した寸法精度のキャビティを得ることが
できると共に、一次成形部10Aに対して二次成形部2
0Aが成形途中で接着されるため堅固に一体化され信頼
性の高い射出成形品100を得ることができる。
【0055】更にまた、本実施の形態のコアバック射出
成形装置は、前回の射出ののち、移動コア51を順次、
所定寸法だけ後退移動することにより前回の射出におけ
るキャビティに隣接する新たなキャビティを形成すると
同時に割型方向に垂直な方向の新たな射出用ゲートを開
口し、固定側金型1と可動側金型11との型割方向に垂
直な方向から前記新たな射出用ゲートを通って前記新た
なキャビティに対して射出成形するものである。
【0056】したがって、前回の射出ののち、キャビテ
ィ形成手段で移動コア51が順次、所定寸法だけ後退移
動されることで前回の射出におけるキャビティに隣接す
る新たなキャビティが形成され、同時に新たな射出用ゲ
ートが開口され、次の射出では新たな射出用ゲートを通
って新たなキャビティに対する射出成形が実施される。
このため、移動コア51を順次、所定寸法だけ後退移動
し、その位置に合致して新たなキャビティが形成され新
たな射出用ゲートを開口することで複数次即ち、三次以
上の射出成形を二次射出成形と同様に容易に実施できる
と共に、各成形部が堅固に一体化され信頼性の高い射出
成形品100を得ることができる。
【0057】また、上記実施の形態においては、移動コ
アが移動補助部材によって後退されることで第1キャビ
ティと、その第1キャビティに隣接する第2キャビティ
について説明したが、第1キャビティと第2キャビティ
の体積は何れを大きくしてもよい。また、更に、3個以
上のキャビティとすることもできる。
【0058】即ち、更に、前記第2キャビティに対する
前記二次射出ののち所定寸法だけ後退移動させ前記第2
キャビティに隣接し三次射出に対応する第3キャビティ
を形成すると同時に前記移動コアを介して三次射出用ゲ
ートを開口する移動補助部材を具備する実施の形態とす
ることもできる。この種の実施の形態では、更に、一色
(色彩の違いのみではなく材料の違いを含む)加算した
三色の成形ができ、所望の特性及び色彩の成形品が得ら
れる。勿論、三色以上の多色成形とすることもできる。
【0059】なお、本発明を実施する場合には、第1キ
ャビティまたは他のキャビティによって文字、模様、目
盛、記号等を付すことにより、装飾面を同時に形成した
成形品が一回の成形工程によって一体成形でき、実質的
に立体印刷が可能となる。
【0060】ところで、上記実施の形態では、便宜上、
型構成が簡単な1個取りについて説明したが、本発明を
実施する場合には、これに限定されるものではなく、2
個取り等の多数個取りにも適用することができる。
【0061】また、キャビティ形成手段の移動コアは、
複数組合わせて使用することもできる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のコアバ
ック射出成形用金型によれば、固定側金型、可動側金型
及び移動補助部材によって前進移動された移動コアによ
り第1キャビティが形成された後、その第1キャビティ
に対して一次射出が行われ、次に、移動コアが移動補助
部材によって後退されることで第1キャビティに隣接す
る第2キャビティが形成され、同時に二次射出用ゲート
が開口された後、その二次射出用ゲートを通って第2キ
ャビティに対して二次射出が行われる。このため、一次
射出及び二次射出を実施する移動コアが1つでよく、移
動コアの後退による新たなキャビティの形成と同時にそ
のキャビティに対する射出用ゲートが開口されるため、
二次射出用ゲートを一次射出時に閉塞するシャットオフ
弁等が不要であり、移動補助部材の移動量に対応して移
動コアの移動量を適宜設定することができると共に、一
次成形部に対して二次成形部が成形途中で接着されるた
め堅固に一体化され信頼性の高い射出成形品を得ること
ができる。
【0063】請求項2のコアバック射出成形用金型によ
れば、請求項1の効果に加えて、移動補助部材が移動方
向に沿ってテーパ面とするくさび形状で移動コアとの相
互間に摺動案内部を形成し、摺動案内部の摺動によって
移動コアの移動量が設定されるものであり、移動補助部
材のくさび形状の傾きを適宜設定することにより移動コ
アの移動量を設定することができ、一次射出の後の二次
射出に対応する移動コアの移動量が少ないときにも安定
した寸法精度のキャビティを得ることができる。
【0064】請求項3のコアバック射出成形用金型によ
れば、請求項1の効果に加えて、移動補助部材が階段状
の少なくとも1つの段部を有し、これに対応して移動コ
アに設けられた階段状の段部との位置関係を変更するこ
とにより移動コアの移動量が設定されるものであり、階
段状の段部の段差寸法及び段数を適宜設定することによ
り移動コアの移動量を設定することができ、一次射出の
後の二次射出に対応する移動コアの移動量が少ないとき
にも安定した寸法精度のキャビティを得ることができ
る。
【0065】請求項4のコアバック射出成形用金型によ
れば、請求項1乃至請求項3の何れか1つの効果に加え
て、前回の射出ののち移動コアが順次、所定寸法だけ後
退移動されることで前回の射出におけるキャビティに隣
接する新たなキャビティが形成され、同時に割型方向に
垂直な方向の新たな射出用ゲートを通って新たなキャビ
ティに射出が実施されるものであり、移動コアを順次、
所定寸法だけ後退移動されるようにし、その位置に合致
して新たなキャビティが形成され新たな射出用ゲートが
開口されることで複数次即ち、三次以上の射出成形を二
次射出成形と同様に容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1の実施の形態にかかるコ
アバック射出成形用金型を適用したコアバック射出成形
装置における一次射出時を示す断面図である。
【図2】 図2は本発明の第1の実施の形態にかかるコ
アバック射出成形用金型を適用したコアバック射出成形
装置における二次射出時を示す断面図である。
【図3】 図3は図1のコアバック射出成形用金型の一
次射出時における移動コアと移動補助部材との結合関係
を示す斜視図である。
【図4】 図4は図2のコアバック射出成形用金型の二
次射出時における移動コアと移動補助部材との結合関係
を示す斜視図である。
【図5】 図5は本発明の第1の実施の形態にかかるコ
アバック射出成形用金型を適用したコアバック射出成形
装置における射出成形の手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】 図6は本発明の第1の実施の形態にかかるコ
アバック射出成形用金型を適用したコアバック射出成形
装置で成形される射出成形品を示す断面図である。
【図7】 図7は本発明の第2の実施の形態にかかるコ
アバック射出成形用金型を適用したコアバック射出成形
装置における一次射出時を示す断面図である。
【図8】 図8は本発明の第2の実施の形態にかかるコ
アバック射出成形用金型を適用したコアバック射出成形
装置における二次射出時を示す断面図である。
【図9】 図9は図7のA−A線に沿う断面図である。
【図10】 図10は図8のB−B線に沿う断面図であ
る。
【図11】 図11は図7における移動コアと移動補助
部材との結合関係を示す要部分解斜視図である。
【符号の説明】 1 固定側金型 10 第1キャビティ 11 可動側金型 15 二次射出用ゲート 20 第2キャビティ 21 移動コア 22 キャビティ形成面 23 アリ(摺動案内部) 31 移動補助部材 33 アリ溝(摺動案内部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側金型とこれに対向して配置された
    可動側金型と、 前記固定側金型と前記可動側金型との型締状態でこれら
    と共に金型キャビティ形成面を持ち前記固定側金型また
    は前記可動側金型に対して進退自在な移動コアと、 前記移動コアをその移動方向と同方向または垂直な方向
    からアクチュエータを介してキャビティの縮小方向に前
    進移動させ一次射出に対応する第1キャビティを形成
    し、前記第1キャビティに対する前記一次射出ののち所
    定寸法だけ後退移動させ前記第1キャビティに隣接し二
    次射出に対応する第2キャビティを形成すると同時に前
    記移動コアを介して二次射出用ゲートを開口する移動補
    助部材とを具備することを特徴とするコアバック射出成
    形用金型。
  2. 【請求項2】 前記移動補助部材は、移動方向に沿って
    テーパ面とするくさび形状で前記移動コアとの相互間に
    摺動案内部を形成し、前記摺動案内部の摺動によって前
    記移動コアの移動量を設定することを特徴とする請求項
    1に記載のコアバック射出成形用金型。
  3. 【請求項3】 前記移動補助部材は、階段状の少なくと
    も1つの段部を有し、これに対応して前記移動コアに設
    けられた階段状の段部との位置関係を変更することによ
    り前記移動コアの移動量を設定することを特徴とする請
    求項1に記載のコアバック射出成形用金型。
  4. 【請求項4】 前回の射出ののち、前記移動コアを順
    次、所定寸法だけ後退移動することにより前回の射出に
    おけるキャビティに隣接する新たなキャビティを形成す
    ると同時に、前記固定側金型と前記可動側金型との割型
    方向に垂直な方向の新たな射出用ゲートを開口するキャ
    ビティ形成手段を含むことを特徴とする請求項1乃至請
    求項3の何れか1つに記載のコアバック射出成形用金
    型。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008195059A (ja) * 2007-01-16 2008-08-28 Oshima Denki Seisakusho:Kk 射出成形体、射出成形体の製造方法および射出成形体製造用金型
WO2010052959A1 (ja) 2008-11-07 2010-05-14 Yoshino Toshiyuki 模様付き椅子の製造方法及びその製造方法で製造された模様付き椅子

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