JPH10118858A - スラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給方法及びスラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給装置 - Google Patents

スラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給方法及びスラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給装置

Info

Publication number
JPH10118858A
JPH10118858A JP29441796A JP29441796A JPH10118858A JP H10118858 A JPH10118858 A JP H10118858A JP 29441796 A JP29441796 A JP 29441796A JP 29441796 A JP29441796 A JP 29441796A JP H10118858 A JPH10118858 A JP H10118858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel ball
steel
bearing flange
bearing
rolling circle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29441796A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Sekikawa
真二 関川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YACHIDA KK
Original Assignee
YACHIDA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YACHIDA KK filed Critical YACHIDA KK
Priority to JP29441796A priority Critical patent/JPH10118858A/ja
Publication of JPH10118858A publication Critical patent/JPH10118858A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動的かつ効率的に、軸受フランジの鋼球転
動サークル面にグリース油をエンドレスに塗布し、か
つ、鋼球を敷き詰めることができる,スラスト軸受にお
ける鋼球の供給方法及びスラスト軸受における鋼球の供
給装置。 【構成】 送球ヘッドブロック5の凹部に備えた鋼球環
状配列ガイド4aの外周に、軸受フランジFの鋼球転動
サークル面fに対応させる鋼球落下空間6を形成し、鋼
球転動サークル面fに敷き詰め得る鋼球Bの数に対応し
た数の鋼球供給路2を鋼球落下空間6に連通させて送球
ヘッドブロック5に設け、鋼球供給路2より鋼球落下空
間6に流出する鋼球Bの斜め下位置を支える鋼球ストッ
パ7を設け、鋼球ストッパ7により支えられる鋼球Bを
押し下げ鋼球押し下げ具8を設け、鋼球押し下げ具8が
鋼球Bの押し下げると、鋼球ストッパ7が移動し鋼球B
が落下するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、軸受フランジの鋼
球転動サークル面にグリース油をエンドレスに塗布し、
かつ、鋼球を敷き詰めることを自動的かつ効率的に行う
ことができる,スラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の
供給方法及びスラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供
給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、軸受フランジの鋼球転動
サークル面にグリース油をエンドレスに塗布し、かつ、
鋼球を敷き詰めることは、もっぱら人手により行われて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、人件費が高
額になり、量産ができず、製作コストが高く付いてい
た。本発明は、上述した点に鑑み案出したもので、軸受
フランジの鋼球転動サークル面にグリース油をエンドレ
スに塗布し、かつ、鋼球を敷き詰めることを自動的かつ
効率的に行うことができる,スラスト軸受用軸受フラン
ジへの鋼球の供給方法及びスラスト軸受用軸受フランジ
への鋼球の供給装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願第一発明は、給油路
1を水平に置かれる軸受フランジFの鋼球転動サークル
面fに対向させて該給油路1を一回転させかつ該一回転
中に給油路1からグリース油gを送り出して前記軸受フ
ランジFの鋼球転動サークル面fにエンドレスに塗布
し、続いて、前記軸受フランジFの鋼球転動サークル面
fに敷き詰め得る鋼球Bの数に対応した数の鋼球供給路
2のそれぞれの出口を前記軸受フランジFの鋼球転動サ
ークル面fに対応させて各鋼球供給路2の出口からそれ
ぞれ一個の鋼球Bを前記軸受フランジFの鋼球転動サー
クル面fに同時供給することを特徴とするスラスト軸受
用軸受フランジへの鋼球の供給方法を提供することにあ
る。
【0005】本願第二発明は、本願第一発明の鋼球供給
路2のそれぞれの入口を鋼球貯留タンク3に対して相対
的に突き上げて鋼球を取り込むことを特徴とするスラス
ト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給方法を提供するこ
とにある。
【0006】本願第三発明は、送球ヘッドブロック5の
下側が開放した凹部に鋼球環状配列ガイド4aを備えて
該鋼球環状配列ガイド4aの外周に軸受フランジFの鋼
球転動サークル面fに対応させる鋼球落下空間6を形成
し、鋼球転動サークル面fに敷き詰め得る鋼球Bの数に
対応した数の鋼球供給路2を鋼球落下空間6に連通させ
て送球ヘッドブロック5に設け、鋼球供給路2より鋼球
落下空間6に流出する鋼球Bを下側から支える鋼球スト
ッパ7を設け、鋼球ストッパ7により支えられる鋼球B
を押し下げる鋼球押し下げ具8を設け、鋼球押し下げ具
8が鋼球Bを押し下げるとともに鋼球ストッパ7が移動
し鋼球Bが落下するように構成したことを特徴とするス
ラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給装置を提供す
ることにある。
【0007】本願第四発明は、鋼球の供給に先行して鋼
球環状配列ガイド4aを一回転するように構成し、かつ
軸受フランジFの鋼球転動サークル面fに対向する給油
路1を鋼球環状配列ガイド4a内に穿設するとともに鋼
球環状配列ガイド4aの回転中に給油路1よりグリース
油を軸受フランジFの鋼球転動サークル面fに塗布する
ように構成したことを特徴とするスラスト軸受用軸受フ
ランジへの鋼球の供給装置を提供することにある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本願第三及び第四発明の実
施の形態に係る,スラスト軸受用軸受フランジへの鋼球
の供給装置の構成・作用を図面を参照して説明し、併せ
て、前記作用の説明を通じて本願第一及び第二発明の実
施の形態に係る,スラスト軸受用軸受フランジへの鋼球
の供給方法を説明する。
【0009】先ず、構成を説明する。この装置における
要部は、送球ヘッドブロック5の下側が開放した凹部に
鋼球環状配列ガイド4aを備えて該鋼球環状配列ガイド
4aの外周に下側が開放した円環状の鋼球落下空間6を
形成して該鋼球落下空間6を下方に水平に置かれる軸受
フランジFの鋼球転動サークル面fに対応させ、前記鋼
球落下空間6に対して送球ヘッドブロック5側に前記鋼
球転動サークル面fに敷き詰め得る鋼球Bの数に対応し
た数の鋼球供給路2を設けかつ該鋼球供給路2を鋼球B
を一列状に流下させ得る通路形状として該鋼球供給路2
の出口を前記鋼球環状配列ガイド4aの円筒面に対向さ
せ、該鋼球供給路2の出口より鋼球落下空間6に流出す
る鋼球Bの斜め下を支えることにより鋼球Bに支え力の
水平分力が鋼球環状配列ガイド4aの方向に生じさせる
鋼球ストッパ7を設け、前記鋼球環状配列ガイド4a周
面に当接停止される鋼球Bを押し下げかつ各鋼球供給路
2の出口に位置している次の鋼球Bが鋼球落下空間6に
流出しないように仕切る鋼球押し下げ具8を設けてな
り、鋼球押し下げ具8が鋼球Bの押し下げを行うと鋼球
ストッパ7が移動し鋼球Bが鋼球環状配列ガイド4aと
鋼球ストッパ7の間から落下するように構成したことに
ある。
【0010】以下、この装置の全体の構成を説明する。
この装置は符号9で全体を示す装置フレームを備えてい
る。該装置フレーム9は、適宜に構成されるものであっ
て良いが、この実施の形態では、基板9aと、基板9a
の四隅に立設された四本のコラム9bと、四本のコラム
9bの上端に載置固定された中間板9cと、中間板9c
の四隅に立設された四本のガイドコラム9dと、四本の
ガイドコラム9dの上端に載置固定された上板9eとか
らなる。
【0011】基板9aの上の中央にワーク載置台10が
設置されている。該ワーク載置台10は、上面にねじ止
めされた位置決めプレート11によりスラスト軸受の軸
受フランジFを位置決め載置し得る。
【0012】四本のガイドコラム9dにはリニアスライ
ド12が係合され、これらリニアスライド12に昇降板
13が固定されている。昇降板13の下側に所要寸法離
間してガイド板14が設けられ、さらにその下側に所要
寸法離間して送球ヘッドブロック5が設けられている。
前記ガイド板14は四本のボルト15により昇降板13
と一体に固定され、また、前記送球ヘッドブロック5は
四本のボルト16によりガイド板14と一体に固定され
ている。従って、昇降板13とガイド板14と送球ヘッ
ドブロック5は一体的に設けられている。
【0013】そして、昇降板13と送球ヘッドブロック
5との間には符号17で示す昇降体が設けられている。
該昇降体17は、ガイド板14に設けられた四つのリニ
アガイド18に挿通されている昇降ロッド17aと、四
本の昇降ロッド17aの上端を固定連結している上部連
結板17bと、四本の昇降ロッド17aの下端を固定連
結している下部連結板17cとからなる。
【0014】そうして、前記ガイド板14に軸受19を
介して上部を枢支された回転軸4の下部が鋼球環状配列
ガイド4aとなっていて送球ヘッドブロック5の中心の
下側が開放している凹部に収容され、該鋼球環状配列ガ
イド4aの外周に下側が開放した円環状の鋼球落下空間
6となっている。さらに、送球ヘッドブロック5内には
鋼球環状配列ガイド4aの上方に空間に鋼球押し下げ具
8が収容されている。
【0015】送球ヘッドブロック5の下面に円環状に形
成されかつ段差により小径円環部と大径円環部に区画さ
れた鋼球ストッパ7が化粧板20により隠されるように
設けられ、鋼球ストッパ7と蓋板20の間に設けられた
複数個のバネ21により鋼球ストッパ7が送球ヘッドブ
ロック5の下面に密着した状態に持ち上げられている。
【0016】鋼球環状配列ガイド4aの周面は、上部が
大径部4a’に、また下部が小径部4a”に形成されて
いる。鋼球環状配列ガイド4aの大径部4a’に対応す
る鋼球落下空間6のギャップ寸法x1 は、鋼球Bの直径
よりも1〜2mm大きく設定されている。このため、鋼
球ストッパ7がバネ21により持ち上げられているとき
は、鋼球Bは鋼球環状配列ガイド4aから離れた斜め下
側を鋼球ストッパ7により支えられ落下できない。そう
して、鋼球Bは鋼球環状配列ガイド4aから離れた斜め
下側を鋼球ストッパ7により支えられると、該鋼球Bに
支え力の水平方向の分力が作用して該鋼球Bが鋼球環状
配列ガイド4aの大径部4a’に当接する。このように
水平分力が作用して鋼球Bが鋼球環状配列ガイド4aの
大径部4a’に当接するように移動する構成は、鋼球ス
トッパ7を下方へ押動して鋼球Bが鋼球環状配列ガイド
4aの小径部4a”に対応する高さに押し下げられる
と、鋼球Bが鋼球環状配列ガイド4aの小径部4a”に
当接する方向に移動する機能を生ぜしめる。従って、鋼
球環状配列ガイド4aの小径部4a”に対応する鋼球落
下空間6のギャップ寸法x2 (=鋼球環状配列ガイド4
aの小径部4a”から鋼球ストッパ7までの水平離間距
離)は鋼球Bの直径よりも2〜4mm大きく設定されて
いる。
【0017】上板9eの上には鋼球貯留タンク3が設置
されている。鋼球貯留タンク3内の鋼球Bは、一列状に
流下させ得る鋼球供給路2を通って鋼球落下空間6に供
給されるようになっている。鋼球供給路2は、送球ヘッ
ドブロック5内に形成された通路2aと,該通路2aに
下端が連通接続されかつ上端が鋼球貯留タンク3の底面
よりタンク内に摺動可能に入り込んでいるパイプ2bと
からなり、パイプ2bの上端は鋼球を取り込みやすいよ
うにフレア(末広がり)になっている。パイプ2bは、
ガイド板14と送球ヘッドブロック5を接続している強
化パイプ22内に嵌挿されていて安定支持されている。
送球ヘッドブロック5は、上部ブロック5aと下部ブロ
ック5bを組み合わせてなる。送球ヘッドブロック5内
に形成された通路2aは、上部ブロック5aと下部ブロ
ック5bの合わせ面に形成されており、通路2aの出口
は、鋼球環状配列ガイド4aの大径部4a’に対応する
鋼球落下空間6のギャップ寸法x1 に臨んで開口されて
いる。
【0018】昇降板13の上に中央部には第一のエアシ
リンダ装置23が設けられピストン23aのヘッド部が
上部連結板17bと連結されている。従って、第一のエ
アシリンダ装置23が伸長作動することによりロッド2
8を介して送球ヘッドブロック5内の鋼球押し下げ具8
が下降するようになっている。
【0019】さらに、該第一のエアシリンダ装置23の
上に第二のエアシリンダ装置24が載置固定されピスト
ン24aのヘッド部が上板9eと連結されている。
【0020】回転軸4の上部はガイド板14に設けられ
た軸受19に通されていて上端にタイミング歯車25が
固定されており、ガイド板14の下面に取り付けられた
回転アクチュエータ26の出力軸がガイド板14の上面
に位置していてタイミング歯車27が固定され、タイミ
ング歯車25と27にタイミングベルト24が巻き掛け
されている。従って、回転アクチュエータ26により鋼
球環状配列ガイド4aが回転するようになっている。
【0021】回転軸4内には給油路1が穿設されてお
り、該給油路1の上端は送球ヘッドブロック5内に位置
しオイルシールで上下を軸封された軸中途の小径部4b
に大きく開口され、また油孔6の下端は鋼球環状配列ガ
イド4aの下端周縁に位置して約45度の放射方向下向
きの小径なノズル1aとして開口されている。そうし
て、送球ヘッドブロック5に水平に穿設された油路5c
の内端が回転軸4の小径部4bに対向して開口されてお
り、該油路5cの外端は、パイプ用ネジが螺設されてい
て、図示しないフレキシブルホース及びバルブを介して
図示しないグリース油供給装置に接続されている。
【0022】続いて、作用を説明する。第一のエアシリ
ンダ装置23及び第二のエアシリンダ装置24が縮小状
態、回転アクチュエータ26が回転停止状態、図示しな
いグリース油供給装置がグリース油を供給しない状態
が、装置の駆動停止状態または待機状態である。
【0023】今、装置が駆動停止状態または待機状態で
あるものとすれば、第二のエアシリンダ装置24が縮小
状態であり、送球ヘッドブロック5が上昇位置にありワ
ーク載置台10との間が大きく離れている。そこで、人
手により又はロボットにより、ワーク載置台10の上に
スラスト軸受の軸受フランジFを位置決め載置すること
ができる。軸受フランジFはワーク載置台10の上の位
置決めプレート11により位置決めされる。
【0024】装置は、最初に、第二のエアシリンダ装置
24が伸長作動することにより駆動開始する。第二のエ
アシリンダ装置24が伸長作動すると、昇降板13が下
降し、昇降板13により支持されている全ての部材が下
降する。このため、送球ヘッドブロック5が下降しスラ
スト軸受の軸受フランジFに近接し、回転軸4の周りの
鋼球落下空間6がスラスト軸受の軸受フランジFの鋼球
転動サークル面fに対応する。他方、昇降板13の下降
により、鋼球貯留タンク3の底部から内部に突き上げて
いるパイプ2bの上端は鋼球貯留タンク3の底部から引
き抜けない限度に下降する。
【0025】次いで、図示しないグリース油供給装置が
グリース油を供給開始し、一秒に満たない微小時間遅れ
て回転アクチュエータ26がゆっくりとした所要速度で
回転を開始する。回転アクチュエータ26は一回転する
と停止し、同時に図示しないグリース油供給装置がグリ
ース油の供給を停止する。従って、図示しないグリース
油供給装置がグリース油を供給開始すると、グリース油
が図示しないフレキシブルホースを介して送球ヘッドブ
ロック5に穿設された油路5cを通り回転軸4に穿設さ
れた給油路1に送給され鋼球環状配列ガイド4aの下端
周縁に位置する給油路1の出口から放射されスラスト軸
受の軸受フランジFの鋼球転動サークル面fに塗布され
るようになっているから、回転アクチュエータ26によ
り回転軸4が一回転される間に、回転軸4に穿設された
給油路1のノズル1aから放射されるグリース油がスラ
スト軸受の軸受フランジFの鋼球転動サークル面fにエ
ンドレスに塗布される。
【0026】次いで、第一のエアシリンダ装置23が伸
長作動を開始する。すると、送球ヘッドブロック5の内
部の鋼球環状配列ガイド4aの上方の空間に位置してい
る鋼球押し下げ具8が下降する。該鋼球押し下げ具8
は、鋼球環状配列ガイド4aの大径部4a’に対応する
鋼球落下空間6のギャップ寸法x1 に流出して鋼球スト
ッパ7により下支えされている鋼球Bを押し下げる。鋼
球ストッパ7はバネ21の付勢に抗して押し下げられる
ことになる。鋼球押し下げ具8は、鋼球落下空間6のギ
ャップ寸法x1 に位置する鋼球Bを押し下げる際に、送
球ヘッドブロック5内に形成された通路2aから次の鋼
球Bが鋼球落下空間6のギャップ寸法x1に流出しない
ように仕切る役目を果たす。
【0027】鋼球押し下げ具8により押し下げられた鋼
球Bは、鋼球環状配列ガイド4aの小径部4a”に対応
する位置に下降した時点で鋼球ストッパ7の下支え力の
水平方向の分力により鋼球環状配列ガイド4aの方向に
移動する。すると、鋼球環状配列ガイド4aの小径部4
a”と鋼球ストッパ7の先端との間のギャップ寸法x2
は、鋼球Bの直径よりも大きく設定されてから、鋼球B
は鋼球環状配列ガイド4aの小径部4a”と鋼球ストッ
パ7との間から落下する。鋼球供給路2は、軸受フラン
ジFの鋼球転動サークル面fに敷き詰め得る鋼球Bの数
に対応した数だけ備えられているから、各鋼球供給路2
からそれぞれ同時供給される所要数の鋼球Bは軸受フラ
ンジFの鋼球転動サークル面fに敷き詰められることに
なる。この場合、もしも全ての鋼球の供給が同時に同時
に行われることが保障されていないときは、先に供給さ
れた鋼球が同時に供給されなかった隣位置に移動するこ
とがあり、後から供給される鋼球と先に供給された鋼球
とが干渉して何方かが軸受フランジFの鋼球転動サーク
ル面fに敷き詰められることなく落下してしまう不具合
が生じることがあるが、本発明では、同時供給を保障し
ているのでそのような不具合は生じない。以上で、スラ
スト軸受の軸受フランジFの鋼球転動サークル面fへの
グリース油の塗布と鋼球Bの供給が終了する。
【0028】続いて、第一のエアシリンダ装置23が縮
小作動する。すると、鋼球押し下げ具8が上方の待機位
置に復帰する。これにより、鋼球ストッパ7もバネ21
の付勢により持ち上がり位置に復帰し、送球ヘッドブロ
ック5内に形成された全ての通路2aからそれぞれ次の
鋼球Bが鋼球落下空間6に流出する。
【0029】続いて、第二のエアシリンダ装置24が縮
小作動する。すると、昇降板13により支持されている
全ての部材が上昇復帰する。このため、送球ヘッドブロ
ック5が上昇しワーク載置台10とのギャップが大きく
復帰し軸受フランジFを取り出し次の軸受フランジFを
載置できる。また、第二のエアシリンダ装置24が縮小
作動して昇降板13が上昇復帰する際には、鋼球供給路
2を構成しているパイプ2bも一体に上昇する。このた
め、パイプ2bが鋼球貯留タンク3の内部で突き上げる
動作を行うことになる。パイプ2bの上端はフレアー
(末広がり形状)になっているから、鋼球貯留タンク3
内の鋼球を能動的に取り込むことができる。
【0030】本願発明は、上述した実施の形態に限定さ
れるものではない。例えば、鋼球環状配列ガイド4aの
周面が大径部4a’の大きさの均一径に形成されかつ鋼
球ストッパ7が鋼球Bの真下を支えていて鋼球Bに水平
分力が作用しないように構成し、鋼球押し下げ具8が鋼
球供給路2から次の鋼球が流出できないように下降した
時点で、これに連動して鋼球ストッパ7が図示しないア
クチュエータにより水平放射方向に移動するか下方へス
ウィングすることにより鋼球が落下される構成としても
良い。また、第二のエアシリンダ装置24が設けられて
おらず、従って、送球ヘッドブロック5が下降しないよ
うに構成し、他方、ワーク載置台10が下降するように
構成されているとともに、鋼球貯留タンク3が昇降自在
である構成としても良い。回転軸4の下端周縁の180
°異なる二ヶ所に連通するように油孔4bを穿設して、
回転軸4を180°回転するだけでスラスト軸受用軸受
フランジへグリース油を一回り塗布できる構成としても
良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願第一発明
のスラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給方法によ
れば、軸受フランジの鋼球転動サークル面にグリース油
をエンドレスに塗布し、かつ、鋼球を敷き詰めることを
自動的かつ効率的かつ確実に行うことができる。また、
本願第二発明のスラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の
供給方法によれば、軸受フランジの鋼球転動サークル面
にグリース油をエンドレスに塗布し、かつ、鋼球を敷き
詰めることを自動的かつ効率的かつ確実に行うことがで
き、さらに、鋼球貯留タンク内の鋼球を能動的に取り込
むことができる。従って、鋼球供給路への鋼球の補給が
支障なく行われるから、軸受フランジの鋼球転動サーク
ル面への鋼球の供給数が不足するエラーが皆無である。
また、本願第三発明のスラスト軸受用軸受フランジへの
鋼球の供給装置によれば、軸受フランジの鋼球転動サー
クル面に鋼球を敷き詰めることを自動的かつ確実に行う
ことができる。また、本願第四発明のスラスト軸受用軸
受フランジへの鋼球の供給装置によれば、軸受フランジ
の鋼球転動サークル面にグリース油をエンドレスに塗布
し、かつ、鋼球を敷き詰めることを自動的かつ確実に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第一乃至第四発明の実施の形態のスラスト
軸受用軸受フランジへの鋼球の供給方法及び装置を示す
縦断正面図。
【図2】側面図。
【図3】要部拡大縦断面図。
【符号の説明】
1 ・・・給油路 F ・・・軸受フランジ f ・・・鋼球転動サークル面 g ・・・グリース油 B ・・・鋼球 2 ・・・鋼球供給路 3 ・・・鋼球貯留タンク 4 ・・・鋼球環状配列ガイド 5 ・・・送球ヘッドブロック 6 ・・・鋼球落下空間 7 ・・・鋼球ストッパ 8 ・・・鋼球押し下げ具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給油路を水平に置かれる軸受フランジの
    鋼球転動サークル面に対向させて該給油路を一回転させ
    かつ該一回転中に給油路からグリース油を送り出して前
    記軸受フランジの鋼球転動サークル面にエンドレスに塗
    布し、続いて、前記軸受フランジの鋼球転動サークル面
    に敷き詰め得る鋼球の数に対応した数の鋼球供給路のそ
    れぞれの出口を前記軸受フランジの鋼球転動サークル面
    に対応させて各鋼球供給路の出口からそれぞれ一個の鋼
    球を前記軸受フランジの鋼球転動サークル面に同時供給
    することを特徴とするスラスト軸受用軸受フランジへの
    鋼球の供給方法。
  2. 【請求項2】 鋼球供給路のそれぞれの入口を鋼球貯留
    タンクに対して相対的に突き上げて鋼球を取り込むこと
    を特徴とするスラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供
    給方法。
  3. 【請求項3】 送球ヘッドブロックの下側が開放した凹
    部に鋼球環状配列ガイドを備えて該鋼球環状配列ガイド
    の外周に軸受フランジの鋼球転動サークル面に対応させ
    る鋼球落下空間を形成し、鋼球転動サークル面に敷き詰
    め得る鋼球の数に対応した数の鋼球供給路を鋼球落下空
    間に連通させて送球ヘッドブロックに設け、鋼球供給路
    より鋼球落下空間に流出する鋼球を下側から支える鋼球
    ストッパを設け、鋼球ストッパにより支えられる鋼球を
    押し下げる鋼球押し下げ具を設け、鋼球押し下げ具が鋼
    球を押し下げるとともに鋼球ストッパが移動し鋼球が落
    下するように構成したことを特徴とするスラスト軸受用
    軸受フランジへの鋼球の供給装置。
  4. 【請求項4】 鋼球の供給に先行して鋼球環状配列ガイ
    ドを一回転するように構成し、かつ軸受フランジの鋼球
    転動サークル面に対向する給油路を鋼球環状配列ガイド
    内に穿設するとともに鋼球環状配列ガイドの回転中に給
    油路よりグリース油を軸受フランジの鋼球転動サークル
    面に塗布するように構成したことを特徴とするスラスト
    軸受用軸受フランジへの鋼球の供給装置。
JP29441796A 1996-10-16 1996-10-16 スラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給方法及びスラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給装置 Pending JPH10118858A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29441796A JPH10118858A (ja) 1996-10-16 1996-10-16 スラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給方法及びスラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29441796A JPH10118858A (ja) 1996-10-16 1996-10-16 スラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給方法及びスラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10118858A true JPH10118858A (ja) 1998-05-12

Family

ID=17807494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29441796A Pending JPH10118858A (ja) 1996-10-16 1996-10-16 スラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給方法及びスラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10118858A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020037921A (ko) * 2000-11-16 2002-05-23 광 섭 정 캐스터용 베어링볼자동투입기
US6397471B1 (en) * 1998-12-25 2002-06-04 Nsk, Ltd. Cage assembling apparatus
WO2010100814A1 (ja) * 2009-03-06 2010-09-10 本田技研工業株式会社 組付装置
CN102705385A (zh) * 2012-06-29 2012-10-03 黑龙江大学 用于球轴承内外套环分选合套机上的存储机构
CN101994767B (zh) * 2010-12-03 2015-10-21 无锡双益精密机械有限公司 一种全自动轴承合套仪的合套结构
CN105583618A (zh) * 2016-01-15 2016-05-18 宁波新邦工具有限公司 一种快速接头的钢珠上料组装机构
CN108637643A (zh) * 2018-04-08 2018-10-12 安徽明匠智能系统有限公司 一种新型钢珠装配与涂油一体化装置
CN108679098A (zh) * 2018-07-12 2018-10-19 宁波江宸智能装备股份有限公司 一种轴承合套装配机
CN108825668A (zh) * 2018-09-05 2018-11-16 苏州新豪轴承股份有限公司 轴承装针设备及平面推力轴承装针系统
CN111734941A (zh) * 2020-08-03 2020-10-02 烟台辰宇汽车部件有限公司 一种高效球销总成注油装置及注油方法
CN112963456A (zh) * 2021-03-26 2021-06-15 浙江加泰尔汽车部件制造股份有限公司 半自动保持架装球装置及使用方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6397471B1 (en) * 1998-12-25 2002-06-04 Nsk, Ltd. Cage assembling apparatus
KR20020037921A (ko) * 2000-11-16 2002-05-23 광 섭 정 캐스터용 베어링볼자동투입기
WO2010100814A1 (ja) * 2009-03-06 2010-09-10 本田技研工業株式会社 組付装置
JP2010207927A (ja) * 2009-03-06 2010-09-24 Honda Motor Co Ltd 組付装置
CN101994767B (zh) * 2010-12-03 2015-10-21 无锡双益精密机械有限公司 一种全自动轴承合套仪的合套结构
CN102705385B (zh) * 2012-06-29 2014-03-05 黑龙江大学 用于球轴承内外套环分选合套机上的存储机构
CN102705385A (zh) * 2012-06-29 2012-10-03 黑龙江大学 用于球轴承内外套环分选合套机上的存储机构
CN105583618A (zh) * 2016-01-15 2016-05-18 宁波新邦工具有限公司 一种快速接头的钢珠上料组装机构
CN108637643A (zh) * 2018-04-08 2018-10-12 安徽明匠智能系统有限公司 一种新型钢珠装配与涂油一体化装置
CN108679098A (zh) * 2018-07-12 2018-10-19 宁波江宸智能装备股份有限公司 一种轴承合套装配机
CN108679098B (zh) * 2018-07-12 2023-10-20 宁波江宸智能装备股份有限公司 一种轴承合套装配机
CN108825668A (zh) * 2018-09-05 2018-11-16 苏州新豪轴承股份有限公司 轴承装针设备及平面推力轴承装针系统
CN111734941A (zh) * 2020-08-03 2020-10-02 烟台辰宇汽车部件有限公司 一种高效球销总成注油装置及注油方法
CN112963456A (zh) * 2021-03-26 2021-06-15 浙江加泰尔汽车部件制造股份有限公司 半自动保持架装球装置及使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10118858A (ja) スラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給方法及びスラスト軸受用軸受フランジへの鋼球の供給装置
CN105935836B (zh) 转盘式激光焊接自动化成套装备
CN1204801C (zh) 元器件安装装置及方法
CN105290657B (zh) 支脚与筒体自动焊接工艺及其设备
US20190143406A1 (en) Additive manufacturing apparatus and method for large components
CN105773144B (zh) 一种手机自动化生产线及其运行方法
CN213969626U (zh) 一种用于焊接管件接头的焊接设备
CN105772943A (zh) 多工位激光焊接自动化成套装备
CN104768702A (zh) 移载装置
MX2013006709A (es) Cabezal de rebarnizado para tapas de formato redondeado.
CN108422193A (zh) 轴承自动组装机
CN109692782A (zh) 一种贴合设备
CN105855877A (zh) 球阀自动装配设备
CN105371708A (zh) 烟花内筒生产线
CN107655897B (zh) 一种产品内观自动检测装置
CN101746112B (zh) 基板支承装置以及丝网印刷机
US5960661A (en) Apparatus for working a workpiece
KR100915719B1 (ko) 소형 노즐의 내표면 클래딩 장치, 그것을 이용한 내표면클래딩 방법 및 소형 노즐의 접합 구조
CN106028252B (zh) 耳机前盖组装防尘网的装置及方法
CN205589915U (zh) 一种双轨接驳台以及采用双轨接驳台的自动化生产线
CN110640360B (zh) 一种多工件的多点焊接装置
CN115502677A (zh) 一种起动机行星齿轮自动装配装置
JP3232653B2 (ja) ボンド塗布装置
CN107175309B (zh) 转盘式智能压铆方法
CN111546461A (zh) 3d打印设备及3d打印方法