JPH10118147A - 按摩機 - Google Patents

按摩機

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Publication number
JPH10118147A
JPH10118147A JP28079596A JP28079596A JPH10118147A JP H10118147 A JPH10118147 A JP H10118147A JP 28079596 A JP28079596 A JP 28079596A JP 28079596 A JP28079596 A JP 28079596A JP H10118147 A JPH10118147 A JP H10118147A
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JP
Japan
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motor
rotation
pair
rotation speed
speed
Prior art date
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Application number
JP28079596A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Sawazaki
光浩 沢崎
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Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Engineering Works Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 多様な按摩動作を可能にし、各揉子の動作間
の位相を所望の位相に一致させ、動作品質を格段に向上
する。 【解決手段】 モータ21a,21bにはそれぞれパル
スジェネレータ49、50が備えられている。各パルス
ジェネレータは、それぞれモータの回転軸に固定された
磁石51、52と磁極検出素子53、54とを含んで構
成される。マイコン55には、センサ47、48と磁極
検出素子の出力が入力される。モータは交流電源56に
よって電力付勢されるが、電源ライン57、58にはト
ライアック59、60がそれぞれ直列に接続され、トラ
イアックのゲートにはフォトトライアック61、62の
出力が供給される。フォトトライアックは、マイコン5
5によってオン/オフ制御されるトランジスタ67、6
8によって発光制御されるLED63、64によってオ
ン/オフ制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子状の按摩機に
関する。
【0002】
【従来の技術】図20は従来技術の按摩機1の簡略化し
た斜視図である。以下、図20を参照して按摩機1につ
いて説明する。按摩機1は椅子状をなし、椅子の背もた
れ部分に按摩動作を行う駆動機構2が収納されている。
駆動機構2には一対の揉子3が設けられ、駆動機構2に
配置されたモータ4を駆動することにより、この揉子3
が揺動し、揉み動作或いは叩き動作などの按摩動作を行
うように構成されている。図20の例では叩き動作を行
う構成を示している。按摩動作を椅子に座った被療者の
所望の位置で行うために、図示はしないが椅子の背もた
れ部分には、駆動機構を昇降させる昇降機構が備えられ
ている。また、前記一対の揉子の間の間隔を調整するた
めの調整機構が備えられている。この駆動機構2におい
て、揉み動作を行うために、モータ4で回転される回転
軸5に、偏心位置が相互に180度ずれた状態で一対の
偏心部材6を設け、各偏心部材6の一端に連結されたア
ーム7は、他の回転軸8に回転自在に取り付けられた一
対の回転部材9の周面に揺動自在にそれぞれ取り付けら
れる。この回転部材9の周面の他の位置に揉子3をそれ
ぞれ設けている。回転軸5が回転されることにより偏心
部材6が回転し、これにより、回転部材9が往復角変位
し一対の揉子3が交互に上下動して、交互叩き動作を行
う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成の按摩機
1において、前記偏心部材6は各偏心位置が周方向に1
80度ずれて回転軸5に固定されており、前述した交互
叩き動作しかできないという問題点がある。このような
問題点を解決する技術として、各偏心部材6を別個の回
転軸に取り付け、各回転軸を相互に独立したモータで回
転させる構成が考えられる。このような構成にすると、
各揉子の動作を独立して制御できるため、前記交互叩き
動作に限らず、同時叩き動作や所望の位相差で一対の揉
子に叩き動作をおこなわせることが可能になる。従っ
て、按摩機の動作品質を向上できることになる。一方、
各モータは独立して回転状態が制御されるため、各揉子
の動作にずれが生じ易く、交互叩きの場合には各揉子の
動作が等間隔とならず、同時叩きの場合には各揉子が被
療者を叩くタイミングが一致しないなどの事態が生じ
る。このような場合、被療者に違和感を生じさせるな
ど、按摩機の動作品質が低いという問題点が生じる。
【0004】請求項1の発明は、上述の技術的課題を解
決するためになされたものであり、その目的は、多様な
按摩動作が可能になると共に、各揉子の動作間の位相を
所望の位相に一致させることができ、動作品質が格段に
向上された按摩機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の按摩機
は、一対の偏心部材が一対の回転軸の軸線に対して偏心
した位置にそれぞれ回動自在に取付けられ、各偏心部材
の所定位置にアームを介して、各回転軸の回転に伴って
被療者に対してそれぞれ近接/離反変位される一対の揉
子がそれぞれ取付けられる。前記一対の回転軸は一対の
モータによって個別に角変位駆動される。このとき、制
御部は、一対のモータの回転速度をそれぞれ検出し、一
方のモータの回転速度を基準にして他方のモータの回転
速度を一方のモータの回転速度に一致させるように制御
する。
【0006】これにより、本発明の按摩機は、各揉子の
動作を独立して制御でき、交互叩き動作や同時叩き動
作、或いは所望の位相差で一対の揉子に叩き動作をおこ
なわせるなどの多様な按摩動作が可能になる。更に、制
御部の動作によって、一対のモータの回転速度を一致さ
せることができるので、各揉子の動作に不所望なずれを
生じないようにできる。これらから按摩機の動作品質を
格段に向上することができる。
【0007】請求項2の発明の按摩機は、請求項1の按
摩機において、前記一対の回転軸に、各回転軸の周方向
の位置を検出する位置検出部材をそれぞれ設け、前記制
御部は、各位置検出部材で検出された各回転軸の周方向
の位置に基づいて、各回転軸の回転の位相差を制御する
ようにした。
【0008】これにより、各回転軸の回転の位相差を所
望の位相差に一致させることができ、揉子の動作を任意
の位相差に設定することができ、この点でも按摩機の動
作品質を格段に向上することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜図19に本発明の実施の一
例を示す。図1は本発明の一例の按摩機11の簡略化し
た斜視図であり、図2は按摩機11の断面図であり、図
3は按摩機11に用いられる駆動機構15の斜視図であ
り、図4は按摩機11の電気的構成例を示す回路図であ
り、図5は回転軸37、38の回転速度を検出する構成
を示す斜視図であり、図6は一つのモータ21aに関す
る電気的構成例を示す回路図であり、図7はモータ21
aの斜視図であり、図8はモータ21aに設けられてい
るパルスジェネレータ49の断面図であり、図9はパル
スジェネレータ49の出力の波形図であり、図10は按
摩機11のマイコン55に備えられるメモリ71の記憶
内容を示すマップであり、図11はパルスジェネレータ
49の出力例を示す波形図であり、図12は按摩機11
の動作を説明する波形図であり、図13は前記メモリ7
1の他の記憶内容を示すマップであり、図14はパルス
ジェネレータ49の出力例を示す波形図であり、図15
は按摩機11の他の動作を説明する波形図であり、図1
6は按摩機11の他の動作を示す波形図であり、図17
は按摩機11の動作を説明するフローチャートであり、
図18は前記メモリ71の他の記憶内容を示すマップで
あり、図19は按摩機11の他の動作を説明する波形図
である。
【0010】以下、各図を参照して、按摩機11につい
て説明する。以下、本例の按摩機11の全体の構成例
を、図2を参照して以下に説明する。図2に示されるよ
うに、按摩機11において、椅子12の背もたれ部分1
3の内部にラック14が固定されており、按摩動作を行
う駆動機構15に備えられている一対のピニオン16
a、16bがラック14に噛み合わされている。駆動機
構15に備えられている駆動機構15の昇降駆動用の例
としてDCブラシレスモータ(以下、モータ)17の回
転は、例としてハス歯歯車やウォーム歯車などを用いる
動力伝達機構18を介して回転軸方向が図2の左右方向
から同図の紙面に垂直な方向に変換され、回転軸19に
伝達される。モータ17によって回転軸19を双方向の
いずれか一方向に回転することによりピニオン16a、
16bが回転し、ピニオン16a、16bとラック14
との噛み合いにより、駆動機構15が椅子12の背もた
れ部分13で昇降駆動される。
【0011】駆動機構15は、椅子12の背もたれ部分
13に取り付けられると、椅子12に凭れた人の背部に
一対の揉子20a、20bが臨むように構成されてい
る。揉子20a、20bは、駆動機構15に備えられる
モータ21a,21bに動作変換機構22a,22bを
介して連結され、モータ21a,21bの回転動作が動
作変換機構22a,22bによって揉子20a、20b
の揺動動作に変換され、揺動する揉子20a、20bに
よって椅子12に凭れている人の背部、首部、或いは肩
部に、後述する叩き動作などの按摩動作を行う。また、
ラック14は椅子12の背もたれ部分13の下端部で例
として蝶番などによる回動部23で屈曲自在に構成さ
れ、椅子12の背もたれ部分13のリクライニング動作
に従動できるように構成されている。
【0012】以下、按摩機1の前記動作変換機構22
a,22bを含む駆動機構15の構成例を、図1および
図3を参照して説明する。駆動機構15において、相互
に平行な一対のフレーム24、25の間に回転軸26、
および支持軸27がそれぞれ取り付けられている。支持
軸27に一対の斜板カム28、29が取り付けられてい
る。斜板カム28、29には駆動部材30a,30bの
一端が固定され、この駆動部材30a,30bの他端
は、動力伝達機構28を介するモータ43の回転によっ
て回転駆動され、フレーム14、15の間で軸方向の中
心付近を境界に相互に逆向きのネジが形成された回転軸
26に係合される。即ち、モータ43が双方向のいずれ
かに回転すると前記駆動部材30a,30bは近接或い
は離反し、一対の揉子20a、20bの間隔が調整され
る。また、支持軸27は揉み用モータ44によって回転
駆動され、揉子20a、20bで揉み動作を行う。
【0013】前記支持軸27に取り付けられている斜板
カム28、29の前面側の各端部には、クランク状に屈
曲したアーム31、32を介して、揉子20a、20b
がそれぞれ取り付けられている。前記斜板カム28、2
9のアーム31、32と反対側になる背後側の端部に
は、ロッド33、34の一端がそれぞれ固定され、各ロ
ッド33、34の各他端には、それぞれ略円筒形の偏心
部材35、36がそれぞれ固定されている。各偏心部材
35、36は回転軸37、38に固定され、各回転軸3
7、38の一端にはギア39、40が固定されている。
一方、前記モータ21a,21bの回転軸にもギア4
1、42が固定され、前記ギア39、41は相互に噛み
合い、ギア40、42も相互に噛み合っている。これら
ギア39、41が動作変換機構22aを構成し、ギア4
0、42が動作変換機構22bを構成する。一方、駆動
機構15の概略を示す図1に示されるように、前記回転
軸37、38のギア39、40に関する他端には、略半
月板状のディスク45、46が固定されている。ディス
ク45、46の各近傍には例としてフォトインタラプタ
などのセンサ47、48が配置されている。
【0014】按摩機11の電気的構成を、図4を参照し
て以下に説明する。按摩機11はマイクロコンピュータ
(以下、マイコン)55を備えている。また、前記モー
タ21a,21bにはそれぞれパルスジェネレータ4
9、50が備えられている。各パルスジェネレータ4
9、50は、それぞれモータ21a,21bの回転軸に
固定された磁石51、52とホール素子などの磁極検出
素子53、54とを含んで構成される。前記マイコン5
5には、前記センサ47、48からの検出信号FIa、
FIbと磁極検出素子53、54からの検出パルスPG
a,PGbの出力が入力される。
【0015】前記モータ21a,21bは交流電源56
によって電力付勢されるが、電源ライン57、58には
トライアック59、60がそれぞれ直列に接続され、ト
ライアック59、60のゲートにはフォトトライアック
61、62の出力が供給される。フォトトライアック6
1、62は、マイコン55によってオン/オフ制御され
るとトランジスタ67、68によって発光制御されるL
ED63、64によってオン/オフ制御される。すなわ
ち、LED63とフォトトライアック61によってフォ
トカプラPCH1が構成され、LED64とフォトトラ
イアック62によってフォトカプラPCH2が構成され
る。一方、前記交流電源56からの交流電圧はトランス
65および整流器66を介して、マイコン55にゼロク
ロス信号とし入力される。このゼロクロス信号は交流電
源56の交流電圧がゼロボルトになるタイミングで発生
するパルス信号である。
【0016】以下、按摩機11の動作について説明す
る。本例の按摩機11は、前記回転軸37、38に設け
られた図5に示すディスク45、46とセンサ47、4
8とを用いて、揉子20a、20bで同時叩き或いは交
互叩きを行うことができるように制御する。同時叩きの
場合には、図5(1)に示すように、前記ディスク4
5、46が同じタイミングでセンサ47、48によって
検出されるように、回転軸37、38を回転駆動する前
記モータ21a,21bの各回転速度を制御する。詳し
くは後述するが、例としてモータ21aの回転速度を基
準とし、モータ21bの回転速度を上昇または下降させ
ると、ディスク45、46が同時にセンサ47、48に
よって検出されるタイミングに到達する。このときに、
モータ21a,21bの回転速度を一致させる。
【0017】一方、交互叩きの場合には、図5(2)に
示すように、前記ディスク45、46が180度位相が
ずれたタイミングでセンサ47、48によって検出され
るように、回転軸37、38を回転駆動する前記モータ
21a,21bの各回転速度を制御する。その制御法の
概略は上述した通りである。
【0018】以下、モータ21aに関連する電気的構成
と基本的動作について説明する。モータ21aに関連す
る電気的構成は、図4のモータ21aに関連する部分を
取り出した図6に示される通りであって、モータ21a
は図7に示される構成を有している。即ち、モータ21
aには前記パルスジェネレータ49を備えており、図8
に示されるように、モータ21aの回転軸69に同軸に
固定された前記磁石51と磁極検出素子53とを有して
いる。前記磁石51は、例として周方向に6極の磁極が
着磁された構成であり、配線基板70に設けられた磁極
検出素子53によって磁極が検出され、磁極検出素子5
3からは回転軸69の一回転当たり3パルスの検出パル
スPGaが出力される。検出パルスPGaの例は、図9
に示されているようにレベル差5Vで50%デューティ
の信号である。このような構成および磁極検出動作は、
モータ21bに関しても同様であり、再度の説明を省略
する。必要な場合には、モータ21aに関する構成要素
の前記各符号69、70に添字aを付して用いる。ま
た、検出パルスには符号PGbを用いる。
【0019】(回転速度制御方法1)以下、例として、
モータ21aの回転速度制御方法1を説明する。以下の
説明は、モータ21bに関する速度制御にも同様に用い
られる。前記モータ21aに関するパルスジェネレータ
53からの検出パルスPGaの立ち上がり期間或いは立
ち下がり期間は、図11(1)に示されるように、検出
パルスPGaの立ち上がり期間或いは立ち下がり期間
が、読み込み最小幅200μsを単位とする基準パルス
数NPa1として計測される。モータ21aが所定の基
準回転速度で回転している場合、この基準パルス数NS
は例として15パルスである。
【0020】実際の回転速度を求める場合、検出パルス
PGaの立ち上がり期間および立ち下がり期間を計測
し、得られたパルス数NPa1から前記基準パルス数N
Sを減算して速度偏差量Δaを求める。一方、前記マイ
コン55に備えられるメモリ71に図10に示す変換テ
ーブル72をあらかじめ設定しておく。変換テーブル7
2は、速度偏差量領域73とトリガ点領域74とを有す
る。例として、実際の検出パルスPGaに関するパルス
数NPa1が速度偏差量として5パルスだけ基準パルス
数NSより多い場合、変換テーブル72の速度偏差量領
域73で該当する速度偏差量Δaが記憶された領域を検
索し、検出された領域に対応するトリガ点領域74の領
域のトリガ点のデータを読み出す。本例においては図1
0に示されるように、データ「76」が読み出される。
【0021】マイコン55は、図12(1)に示される
前記ゼロクロス信号の立ち上がりタイミングから、前記
速度偏差量Δaに対応する基準パルスのパルス数76パ
ルスが経過したタイミングで、図6に示されるように、
マイコン55に接続されたトランジスタ67を導通さ
せ、LED63を発光させて、フォトトライアック61
から、図12(2)に示されるトリガ信号をトライアッ
ク59に出力する。従って、トライアック59は、図1
2(3)に示されるように、このタイミングから次のゼ
ロクロスタイミングまで導通し、モータ21aに駆動電
力を供給する。
【0022】このとき、前記変換テーブル72のトリガ
点領域74のデータは、速度偏差量Δaが大きいほど、
即ち、モータ21aの速度が基準速度から遅くなってい
る程度が大きいほど、小さいデータとなるように選ばれ
ている。従って、図12からあきらかなように、モータ
21aの速度が基準速度から遅くなっている程度が大き
いほど、モータ21aに供給される駆動電力が大きくな
るので、モータ21aの速度が増大される。モータ21
aの速度が前記基準速度以上になると、前記速度偏差量
が0またはマイナスのデータになる。このときは、前記
トランジスタ67をオフさせて、モータ21aへの通電
を遮断する。このようにしてモータ21aの回転速度制
御を行うことができる。同様にして、モータ21bに関
しても回転速度制御を行うことができる。
【0023】(回転速度制御方法2)次に、モータ21
aのある時点での回転速度を基準にして、更に、モータ
21aの回転速度を制御する方法について説明する。モ
ータ21aの回転速度に対して、まず、前記回転速度制
御方法1で説明したような制御が行われた場合を想定す
る。次のタイミングでマイコン55が、前記パルスジェ
ネレータ53から検出パルスPGaを取り込み、パルス
数NPa2を計測したとき、パルス数NPa2から基準
パルス数NSを減算し、その正負と、速度偏差量Δa=
NPa2ーNSの絶対値とを求める。ここで、前記マイ
コン55のメモリ71に、図13に示す変換テーブル7
5を予め設定しておく。変換テーブル75は、速度偏差
量領域76とトリガ点移動量データ領域77とを備え
る。
【0024】例として、実際の検出パルスPGaに関す
るパルス数NPa2が速度偏差量Δaとして5パルスだ
け基準パルス数NSより多い場合、変換テーブル75の
速度偏差量領域76で該当する速度偏差量Δa(5パル
ス)が記憶された領域を検索し、検出された領域に対応
するトリガ点移動量データ領域77の領域のトリガ点移
動量のデータを読み出す。本例では「40」が読み出さ
れる。前回の速度制御時のトリガ点データは「76」で
ある。マイコン55は、パルス数NPa2が基準パルス
数NSより多い場合、前回のトリガ点データ「76」か
ら、今回読み出されたトリガ点移動量データ「40」を
減算し、パルス数NPa2が基準パルス数NSより少な
い場合、前回のトリガ点データ「76」に今回読み出さ
れたトリガ点移動量データ「40」を加算する。
【0025】本例では、実際の検出パルスPGaに関す
るパルス数NPa2が5パルスだけ基準パルス数NSよ
り多い場合を想定するので、前回のトリガ点データ「7
6」から読み出されたトリガ点移動量データ「40」を
減算して、データ「36」が得られる。
【0026】マイコン55は、図15(1)に示される
前記ゼロクロス信号の立ち上がりタイミングから、前記
基準パルスの36パルスが経過したタイミングで、図6
に示されるように、マイコン55に接続されたトランジ
スタ67を導通させ、LED63を発光させて、フォト
トライアック61から、図15(2)に示されるトリガ
信号をトライアック59に出力する。今回のトリガ点デ
ータは前回のトリガ点データより小さいので、図15
(2)に示されるように、トライアック59の導通期間
は長くなっている。従って、トライアック59は、図1
5(3)に示されるように、このタイミングから次のゼ
ロクロスタイミングまで導通し、モータ21aに駆動電
力を供給する。
【0027】このとき、前記変換テーブル75のトリガ
点移動量データ領域77のデータは、速度偏差量が大き
いほど、即ち、モータ21aの速度が前回制御時から、
基準速度に比較して速くなっている程度が大きいほど、
大きいデータとなるように選ばれている。従って、図1
5からあきらかなように、モータ21aの速度が前回制
御時から、基準速度に比較して速くなっている程度が大
きいほど、モータ21aに供給される駆動電力が小さく
なるので、モータ21aの速度が減少される。モータ2
1aの速度が前記基準速度以下になると、前記前記制御
と逆の制御が行われる。このようにしても、モータ21
aの速度制御を行うことができる。また、モータ21b
についても同様に回転数制御を行うことが可能である。
【0028】(同時叩き動作)以下、前述したモータ2
1a,21bの速度制御方法に基づいて、揉子20a、
20bによって同時叩き動作を行う場合の制御方法につ
いて説明する。マイコン55は、前記センサ47からの
図16(1)に示される検出信号FIaのローレベルか
らハイレベルへの切り替わりエッジをスタートタイミン
グとして、モータ21aに備えられたパルスジェネレー
タ49からの検出パルスPGaの立ち上がりエッジおよ
び立ち下がりエッジ毎にカウントを行い、次の検出信号
FIaのローレベルからハイレベルへの切り替わりエッ
ジでカウントをクリアし、新たなカウントを開始する。
また、上記検出信号FIaのローレベルからハイレベル
への切り替わりエッジもカウントする。同様に、マイコ
ン55は、前記センサ48からの図16(3)に示され
る検出信号FIaのローレベルからハイレベルへの切り
替わりエッジをスタートタイミングとして、モータ21
bに備えられたパルスジェネレータ50からの検出パル
スPGbに関してもカウントを行い、上記検出信号FI
bのローレベルからハイレベルへの切り替わりエッジも
カウントを行う。
【0029】本例では、モータ21a,21bの各一回
転毎に検出パルスPGa,PGbは各3パルスで、モー
タ21a,21bの各一回転に対する回転軸37、38
の減速比は1/5とするので、回転軸37、38の一回
転当たりの上記検出パルスPGa,PGbのカウント数
は最大30カウントとなる。
【0030】モータ21aに関しては、図10〜図15
を参照して説明したように、モータ21aに関連して設
けられているパルスジェネレータ49から出力される検
出パルスPGaを用いて、モータ21aの回転数を基準
回転数に一致させるような回転数制御を行う。
【0031】モータ21bの回転速度制御に関しては、
上述したモータ21aの回転速度制御に加え、回転軸3
7、38の回転数差をパルスジェネレータ49、50か
らの検出パルスPGa,PGbを用いて検出し、この回
転数差が零になるように、モータ21bの回転速度制御
を行う。その詳細を以下に説明する。
【0032】図17ステップa1で、マイコン55は上
述したような方式で、検出パルスPGa、PGbに関す
る上記計測パルス数NPa、NPbのカウント値cou
nta,countbの大小関係を判定する。ステップ
a1でカウント値countbがカウント値count
aを超えている場合、即ち、モータ21bの回転速度が
モータ21aの回転速度より超過している場合には、ス
テップa2で速度偏差量delta delta=countb−counta ・・・(1) を演算する。ステップa3では、予め定められる係数k
1(例として1)に基づいて、トリガ点データtrgo
ut trgout=trgdata+delta*k1 ・・・(2) を演算する。マイコン55は、このトリガ点データを図
4に示すトランジスタ67、68をオンさせてトライア
ック59、60を導通させるタイミングデータとして用
いる。これにより、前記速度偏差量deltaが大きい
ほど、トリガ点データtrgoutは大きくなり、交流
周波数の一周期内で、トライアック59、60が導通す
る期間が短くなり、モータ21bの回転速度が減少さ
れ、モータ21a,21bの回転速度が一致する制御が
行われる。
【0033】一方、ステップa1でカウント値coun
tbがカウント値countaより小さい場合、即ち、
モータ21bの回転速度がモータ211aの回転速度よ
り遅い場合、ステップa4で速度偏差量delta delta=counta−countb ・・・(3) を演算する。ステップa5では、予め定められる係数k
2(例として5等)に基づいて、トリガ点データtrg
out trgout=trgdata−delta*k2 ・・・(4) を演算する。マイコン55は、このトリガ点データを図
4に示すトランジスタ67、68をオンさせてトライア
ック59、60を導通させるタイミングデータとして用
いる。これにより、前記速度偏差量deltaが大きい
ほど、トリガ点データtrgoutは小さくなり、交流
周波数の一周期内で、トライアック59、60が導通す
る期間が長くなり、モータ21bの回転速度が増大さ
れ、モータ21a,21bの回転速度が一致する制御が
行われる。
【0034】このような制御の具体例を図18及び図1
9を参照して説明する。例として、前記モータ21bに
関するパルスジェネレータ50からの検出パルスPGb
の立ち上がり期間或いは立ち下がり期間は、図19
(1)に示されるように、検出パルスPGaの立ち上が
り期間或いは立ち下がり期間が、読み込み最小幅200
μsを単位とする基準パルス数NPa1として計測され
る。モータ21bが所定の基準回転速度で回転している
場合、この基準パルス数NSは例として15パルスであ
る。
【0035】(モータ21bの回転速度>モータ21a
の回転速度の場合)実際の回転速度を求める場合、検出
パルスPGbの立ち上がり期間および立ち下がり期間を
計測し、得られたパルス数NPb1から前記基準パルス
数NSを減算して速度偏差量Δaを求める。
【0036】Δa=NPb1−NS ・・・(5) 一方、前記マイコン55に備えられるメモリ71に図1
8に示す変換テーブル78をあらかじめ設定しておく。
変換テーブル78は、速度偏差量領域79とトリガ点領
域80とを有する。例として、実際の検出パルスPGb
に関するパルス数NPb1が速度偏差量として5パルス
だけ基準パルス数NSより多い場合、変換テーブル78
の速度偏差量領域79で該当する速度偏差量Δaが記憶
された領域を検索し、検出された領域に対応するトリガ
点領域80の領域のトリガ点のデータを読み出す。本例
においては図18に示されるように、データ「76」が
読み出される。
【0037】次に、モータ21bのある時点での回転速
度を基準にして、更に、モータ21bの回転速度を制御
する方法について説明する。モータ21bの回転速度に
対して、まず、前記回転速度制御方法1で説明したよう
な制御が行われた場合を想定する。このとき、例とし
て、実際の検出パルスPGbに関するパルス数NPb1
が速度偏差量Δbとして5パルスだけ基準パルス数NS
より多い場合、変換テーブル78の速度偏差量領域79
で該当する速度偏差量Δb(5パルス)が記憶された領
域を検索し、検出された領域に対応するトリガ点移動量
データ領域80の領域のトリガ点データを読み出す。本
例では「76」が読み出される。以下、このトリガ点デ
ータに基づいて、前述したような回転速度制御が行われ
る。
【0038】次のタイミングでマイコン55が、前記パ
ルスジェネレータ50から検出パルスPGbを取り込
み、パルス数NPb2を計測し、パルス数NPb2から
基準パルス数NSを減算し、その正負と、速度偏差量Δ
a=NPa2ーNSの絶対値とを求める。このとき、モ
ータ21bの回転速度がモータ21aの回転速度より超
過している場合を想定する。即ち、検出パルスPGa、
PGbに関する上記計測パルス数NPa、NPbのカウ
ント値counta,countbに関して、カウント
値countbがカウント値countaを3パルスだ
け超えていて、前記第1式の速度偏差量deltaが3
パルスの時、マイコン55は、上記第2式を演算し、ト
リガ点データ trgout=trgdata+delta*k1 =76 +3 * 3 =79 ・・・(6) を得る。
【0039】従って、マイコン55は、このトリガ点デ
ータを用いて、図4に示すトランジスタ67、68を、
図19(4)に示すようにゼロクロス信号から79カウ
ントのタイミングでオンさせてトライアック59、60
を導通させる。これにより、前記速度偏差量delta
が小さいほど、トリガ点データtrgoutは大きくな
り、図19(5)に示すように、交流周波数の一周期内
でトライアック59、60が導通する期間が短くなり、
モータ21bの回転速度が減少され、モータ21a,2
1bの回転速度が一致する制御が行われる。
【0040】(モータ21bの回転速度<モータ21a
の回転速度の場合)モータ21bの第1段目の速度制御
で、モータ21bが図19(6)に示すように、ゼロク
ロス点から76カウント目からトライアック59、60
を導通させるようにする制御は、前述した通りである。
次のタイミングでマイコン55が、前記パルスジェネレ
ータ50から検出パルスPGbを取り込み、パルス数N
Pb2を計測し、パルス数NPb2から基準パルス数N
Sを減算し、その正負と、速度偏差量Δa=NPa2−
NSの絶対値とを求める。このとき、モータ21bの回
転速度がモータ21aの回転速度未満である場合を想定
する。即ち、検出パルスPGa、PGbに関する上記計
測パルス数NPa、NPbのカウント値counta,
countbに関して、カウント値countbがカウ
ント値countaより5パルスだけ小さくて、前記第
3式の速度偏差量deltaが5パルスの時、マイコン
55は、上記第4式を演算し、トリガ点データ trgout=trgdata−delta*k2 =76 −5 * 5 =51 ・・・(7) を得る。
【0041】従って、マイコン55は、このトリガ点デ
ータを用いて、図4に示すトランジスタ67、68を、
図19(6)に示すようにゼロクロス信号から51カウ
ントのタイミングでオンさせてトライアック59、60
を導通させる。これにより、モータ21bの回転速度が
モータ21aの回転速度より遅い場合、前記速度偏差量
deltaが大きいほど、トリガ点データtrgout
は小さくなり、図19(7)に示すように、交流周波数
の一周期内でトライアック59、60が導通する期間が
長くなり、モータ21bの回転速度が増大され、モータ
21a,21bの回転速度が一致する制御が行われる。
【0042】これにより、本例の按摩機11は、各揉子
20a、20bの動作を独立して制御でき、交互叩き動
作や同時叩き動作、或いは所望の位相差で一対の揉子2
0a、20bに叩き動作をおこなわせるなどの多様な按
摩動作が可能になる。更に、、マイコン55の動作によ
って、一対のモータ21a,21bの回転速度を一致さ
せることができるので、各揉子20a、20bの動作に
不所望なずれを生じないようにできる。これらから、動
作品質が格段に向上された按摩機11を実現することが
できる。
【0043】また、上記実施例で説明された構成は、本
発明の一実施例を示すものであり、本発明の範囲を限定
するものではない。本発明は、本発明の精神を逸脱しな
い範囲の広範囲の変形例を含むものである。
【0044】
【発明の効果】以上のように請求項1の按摩機は、各揉
子の動作を独立して制御でき、交互叩き動作や同時叩き
動作、或いは所望の位相差で一対の揉子に叩き動作をお
こなわせるなどの多様な按摩動作が可能になる。更に、
制御部の動作によって、一対のモータの回転速度を一致
させることができるので、各揉子の動作に不所望なずれ
を生じないようにできる。これらから按摩機の動作品質
を格段に向上することができる。
【0045】請求項2の発明の按摩機は、各回転軸の回
転の位相差を所望の位相差に一致させることができ、揉
子の動作を任意の位相差に設定することができ、この点
でも按摩機の動作品質を格段に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の按摩機11の簡略化した斜視図
である。
【図2】按摩機11の断面図である。
【図3】按摩機11に用いられる駆動機構15の斜視図
である。
【図4】按摩機11の電気的構成例を示す回路図であ
る。
【図5】回転軸36の回転速度を検出する構成を示す斜
視図である。
【図6】モータ21aに関する電気的構成例を示す回路
図である。
【図7】モータ21aの斜視図である。
【図8】モータ21aに設けられているパルスジェネレ
ータ49の断面図である。
【図9】パルスジェネレータ49の出力の波形図であ
る。
【図10】按摩機11のマイコン55に備えられるメモ
リ71の記憶内容を示すマップである。
【図11】パルスジェネレータ49の出力例を示す波形
図である。
【図12】按摩機11の動作を説明する波形図である。
【図13】メモリ71の他の記憶内容を示すマップであ
る。
【図14】パルスジェネレータ49の出力例を示す波形
図である。
【図15】按摩機11の他の動作を説明する波形図であ
る。
【図16】按摩機11の他の動作を示す波形図である。
【図17】按摩機11の動作を説明するフローチャート
である。
【図18】メモリ71の他の記憶内容を示すマップであ
る。
【図19】按摩機11の他の動作を説明する波形図であ
る。
【図20】従来技術の按摩機1の簡略化した斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 按摩機 15 駆動機構 20a、20b 揉子 35、36 偏心部材 43、21a,21b モータ 45、46 ディスク 47、48 センサ 49、50 パルスジェネレータ 55 マイコン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の回転軸の軸線に対して偏心した位置
    にそれぞれ回動自在に取付けられた一対の偏心部材と、 各偏心部材の所定位置にアームを介してそれぞれ取付け
    られ、各回転軸の回転に伴って被療者に対してそれぞれ
    近接/離反変位される一対の揉子と、 該一対の回転軸を個別に角変位駆動する一対のモータ
    と、 該一対のモータの回転速度をそれぞれ検出し、一方のモ
    ータの回転速度を基準にして他方のモータの回転速度を
    該一方のモータの回転速度に一致させるように制御する
    制御部とを備える按摩機。
  2. 【請求項2】前記一対の回転軸に、各回転軸の周方向の
    位置を検出する位置検出部材がそれぞれ設けられ、 前記制御部は、該位置検出部材で検出された各回転軸の
    周方向の位置に基づいて、各回転軸の回転の位相差を制
    御する請求項1に記載の按摩機。
JP28079596A 1996-10-23 1996-10-23 按摩機 Pending JPH10118147A (ja)

Priority Applications (1)

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JP28079596A JPH10118147A (ja) 1996-10-23 1996-10-23 按摩機

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