JPH10117762A - マクワウリワインの製造方法 - Google Patents
マクワウリワインの製造方法Info
- Publication number
- JPH10117762A JPH10117762A JP27801096A JP27801096A JPH10117762A JP H10117762 A JPH10117762 A JP H10117762A JP 27801096 A JP27801096 A JP 27801096A JP 27801096 A JP27801096 A JP 27801096A JP H10117762 A JPH10117762 A JP H10117762A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- makuwauri
- fruit
- wine
- fermentation
- producing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】マクワウリ果実を原料にして香味豊かな新しい
ワイン風アルコール飲料を製造する方法の提供。 【解決手段】完熟したマクワウリの果実を破砕し、これ
を水または任意の果汁で希釈したものに、アルコール発
酵用糖類と酵母を添加してアルコール発酵を生起させる
ことを特徴とするマクワウリワインの製造方法。
ワイン風アルコール飲料を製造する方法の提供。 【解決手段】完熟したマクワウリの果実を破砕し、これ
を水または任意の果汁で希釈したものに、アルコール発
酵用糖類と酵母を添加してアルコール発酵を生起させる
ことを特徴とするマクワウリワインの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はマクワウリ果実を
原料にして香り豊かなワイン風アルコール飲料、マクワ
ウリワインを製造する方法に関するものである。
原料にして香り豊かなワイン風アルコール飲料、マクワ
ウリワインを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マクワウリ(真桑瓜)はうり科に属する
一年生のつる性単木で、岐阜県真桑村(現真正町)のも
のが上等品とされたため、マクワウリの名が付けられた
とされている。インド地方の原産で、それが古代エジプ
トを経てヨーロッパに渡り発達した西洋メロンと東洋マ
クワに分かれたといわれる。今日、国内においては色々
なうりが出回っているが、原種といわれるものの中では
この真正町で栽培されているものが最も古いマクワウリ
である。
一年生のつる性単木で、岐阜県真桑村(現真正町)のも
のが上等品とされたため、マクワウリの名が付けられた
とされている。インド地方の原産で、それが古代エジプ
トを経てヨーロッパに渡り発達した西洋メロンと東洋マ
クワに分かれたといわれる。今日、国内においては色々
なうりが出回っているが、原種といわれるものの中では
この真正町で栽培されているものが最も古いマクワウリ
である。
【0003】この熟れたマクワウリの果実の糖度は7%
〜10%程度であるが、マクワウリから液を取り出すこ
とは非常に困難であるため、従来から飲料としての利用
はなくもっぱら食用にのみ利用されていた。
〜10%程度であるが、マクワウリから液を取り出すこ
とは非常に困難であるため、従来から飲料としての利用
はなくもっぱら食用にのみ利用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、出願人
らはこのマクワウリ特有の芳香に着目し、これを単に食
用のみならずアルコール飲料に加味した場合に新しい嗜
好を喚起するものであるとの観点から本発明の完成に至
ったものである。
らはこのマクワウリ特有の芳香に着目し、これを単に食
用のみならずアルコール飲料に加味した場合に新しい嗜
好を喚起するものであるとの観点から本発明の完成に至
ったものである。
【0005】そこでこの発明は、上述のようなマクワウ
リ果実を原料にして香味豊かな新しいワイン風アルコー
ル飲料を製造する方法を提供することにある。
リ果実を原料にして香味豊かな新しいワイン風アルコー
ル飲料を製造する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明のマク
ワウリワインの製造方法は、完熟したマクワウリの果実
を破砕し、これを水または任意の果汁で希釈したもの
に、アルコール発酵用糖類と酵母を添加してアルコール
発酵を生起させることを特徴とするものである。
ワウリワインの製造方法は、完熟したマクワウリの果実
を破砕し、これを水または任意の果汁で希釈したもの
に、アルコール発酵用糖類と酵母を添加してアルコール
発酵を生起させることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
マクワウリワインの製造方法の実施の形態につき説明す
る。
マクワウリワインの製造方法の実施の形態につき説明す
る。
【0008】図1はこの発明のマクワウリワインの製造
方法のフローチャートである。
方法のフローチャートである。
【0009】先ず、原料のマクワウリ果実は十分に熟し
たものを選び、これを洗浄後任意の装置で常法により破
砕する。好ましくは破砕物から種子や果皮など果肉以外
の部分を除いた後、得られたスラリー状物を水もしくは
果汁(ぶどう、りんごもしくはその他の果汁、またはこ
れらの混合物)で適宜希釈する。このとき亜硫酸塩を添
加することにより酸化及び雑菌の防止を有効に図ること
ができる。
たものを選び、これを洗浄後任意の装置で常法により破
砕する。好ましくは破砕物から種子や果皮など果肉以外
の部分を除いた後、得られたスラリー状物を水もしくは
果汁(ぶどう、りんごもしくはその他の果汁、またはこ
れらの混合物)で適宜希釈する。このとき亜硫酸塩を添
加することにより酸化及び雑菌の防止を有効に図ること
ができる。
【0010】次いで、製品のアルコール分を10%以上
にするために必要な量の糖を補給する。補給する糖とし
ては、ショ糖、グルコース麦芽糖またはハチミツ等が好
適に用いることができる。
にするために必要な量の糖を補給する。補給する糖とし
ては、ショ糖、グルコース麦芽糖またはハチミツ等が好
適に用いることができる。
【0011】調整された発酵原料に適量のアルコール発
酵用酵母を加えてアルコール発酵を生起させるが、発酵
温度は15℃〜25℃が適当である。この温度で発酵を
進行させた場合、通常2週間程度で発酵が終了する。マ
クワウリの芳香は比較的壊れにくいものであり、でき上
がった製品はうりの香りのするマイルドなものとなる。
酵用酵母を加えてアルコール発酵を生起させるが、発酵
温度は15℃〜25℃が適当である。この温度で発酵を
進行させた場合、通常2週間程度で発酵が終了する。マ
クワウリの芳香は比較的壊れにくいものであり、でき上
がった製品はうりの香りのするマイルドなものとなる。
【0012】
【実施例】完熟したマクワウリの果実を破砕し、得られ
たスラリー状物100lに雑菌の繁殖防止のために亜硫
酸塩20g(100ppm)を添加し、ぶどう果汁10
0lを加え希釈した。これに上白糖30kgを添加し、
さらにワイン醸造用酵母を添加してよく混合し、温度を
15℃〜25℃に維持しながら発酵させた。
たスラリー状物100lに雑菌の繁殖防止のために亜硫
酸塩20g(100ppm)を添加し、ぶどう果汁10
0lを加え希釈した。これに上白糖30kgを添加し、
さらにワイン醸造用酵母を添加してよく混合し、温度を
15℃〜25℃に維持しながら発酵させた。
【0013】2週間後、アルコール濃度が10%程度に
なったとき発酵を終了させ、オリ引きを行なった。
なったとき発酵を終了させ、オリ引きを行なった。
【0014】得られたマクワウリワインは淡黄色透明で
通常の果実酒にはない明確な香りがあり、風味も良好で
あった。
通常の果実酒にはない明確な香りがあり、風味も良好で
あった。
【0015】本実施例により製造されたマクワウリワイ
ンについて20名のパネルによる官能検査を行なったと
ころ表1に示す結果を得た。
ンについて20名のパネルによる官能検査を行なったと
ころ表1に示す結果を得た。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】この発明のマクワウリワインの製造方法
は以上のように構成したので、このマクワウリワインの
製造方法によれば、マクワウリの果実を原料にしてその
独特の芳香を有した極めてユニークなワイン風のアルコ
ール飲料を製造することが可能となった。
は以上のように構成したので、このマクワウリワインの
製造方法によれば、マクワウリの果実を原料にしてその
独特の芳香を有した極めてユニークなワイン風のアルコ
ール飲料を製造することが可能となった。
【0018】また、従来利用されなかった原種マクワウ
リの新しい利用の道も開けることとなった。
リの新しい利用の道も開けることとなった。
【図1】マクワウリワインの製造方法のフローチャート
を示す。
を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 完熟したマクワウリの果実を破砕し、こ
れを水または任意の果汁で希釈したものに、アルコール
発酵用糖類と酵母を添加してアルコール発酵を生起させ
ることを特徴とするマクワウリワインの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27801096A JPH10117762A (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | マクワウリワインの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27801096A JPH10117762A (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | マクワウリワインの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10117762A true JPH10117762A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17591387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27801096A Pending JPH10117762A (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | マクワウリワインの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10117762A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005289955A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Cci Corp | 肥満および糖尿病の予防および治療剤ならびに食品 |
WO2008035502A1 (fr) * | 2006-09-23 | 2008-03-27 | Mikio Kuzuu | Procédé de production d'aliments traités |
JP2008194040A (ja) * | 2007-02-12 | 2008-08-28 | Chungbuk Soju Co Ltd | 山参培養根を利用した酒類の製造方法 |
-
1996
- 1996-10-21 JP JP27801096A patent/JPH10117762A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005289955A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Cci Corp | 肥満および糖尿病の予防および治療剤ならびに食品 |
WO2008035502A1 (fr) * | 2006-09-23 | 2008-03-27 | Mikio Kuzuu | Procédé de production d'aliments traités |
JP2008194040A (ja) * | 2007-02-12 | 2008-08-28 | Chungbuk Soju Co Ltd | 山参培養根を利用した酒類の製造方法 |
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