JPH10116942A - ヒートシンク - Google Patents

ヒートシンク

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JPH10116942A
JPH10116942A JP28749396A JP28749396A JPH10116942A JP H10116942 A JPH10116942 A JP H10116942A JP 28749396 A JP28749396 A JP 28749396A JP 28749396 A JP28749396 A JP 28749396A JP H10116942 A JPH10116942 A JP H10116942A
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JP
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base plate
heat sink
radiation
fin
fins
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JP28749396A
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English (en)
Inventor
Koichi Masuko
耕一 益子
Masataka Mochizuki
正孝 望月
Kazuhiko Goto
和彦 後藤
Yuji Saito
祐士 斎藤
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放熱フィンの熱容量を可及的に小さくし、か
つ、放熱面積を可及的に広くするとともに、さらに、小
型で軽量なヒートシンクを提供する。 【解決手段】 ベースプレート2と、ベースプレート2
に立設された多数の放熱フィン3とを有するヒートシン
ク1において、多数の放熱フィン3の基端部3Aがベー
スプレート2に埋設され、かつ、各放熱フィン3の高さ
hと放熱フィン3の肉厚tとの比率C=h/tが、h/
t=C≧40に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器の電子
部品や電子素子などを冷却するために用いられるヒート
シンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器、例えばコンピュータには、多
機能化や処理速度の向上を目的として中央演算処理装置
などの電子部品や電子素子が搭載されている。これらの
電子部品や電子素子は通電抵抗によって発熱するため、
過熱状態になれば本来の機能が損なわれる可能性があ
る。
【0003】そこで、従来ではこれらの電子部品や電子
素子の熱を外部に放散させるためのヒートシンクが配置
されている。このようなヒートシンクの一例として、板
状のベースプレートの表面に多数の放熱フィンを一体的
に配置したものがある。ヒートシンクの構成材料として
は、熱伝導性に優れたアルミニウムや銅などの金属材料
が用いられる。このヒートシンクは、ダイスを有するコ
ンテナ内に材料を挿入して押し出す押し出し加工や、金
型により材料を加圧、圧縮する鍛造などの製造方法によ
り一体成形されている。
【0004】上記構成のヒートシンクは、電子部品や電
子素子の表面にベースプレートを面接触させた状態で使
用される。すると、電子部品や電子部品の熱がベースプ
レートに伝達されるとともに、放熱フィンの表面、つま
り放熱面から外部に熱が放散され、電子部品や電子素子
の過熱が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヒートシン
クの放熱効率を向上させるためには、放熱フィンの熱容
量を可及的に小さくするとともに、放熱面積を可及的に
広く確保することが望ましい。この要求を満足するため
には放熱フィンを極力薄肉化し、かつ、高さを高く設定
する必要がある。一方、上記のような電子機器は、小型
化および軽量化が強く望まれているため、電子機器の内
部空間においてヒートシンクが占有できる設置スペース
も極めて限定されているうえ、ヒートシンク自体の軽量
化が要求されている。
【0006】しかしながら、従来のヒートシンクは押し
出し加工や鍛造などの加工法により一体成形されてい
る。このため、押し出し加工では放熱フィンの成形時
に、金属材料とダイスとの摩擦抵抗により材料流動が制
約を受けるために成形可能な寸法が限定される。一方、
鍛造においては、一回の加圧による金属材料の伸展性に
限界があるために成形可能な寸法が限定されていた。
【0007】このため、放熱フィンの薄肉化や高さの確
保による放熱面積拡大には限界があった。具体的には放
熱フィンの厚さをほぼ2mm程度、高さは20mm程度に設
定することが限界である。つまり、放熱フィンの高さを
hとし、厚さをtとし、h/tにより求められる比率を
Cとしたとき、C≦10程度が限界であった。したがっ
て、放熱フィンの熱容量が大きく、かつ、放熱面積を充
分確保できず、充分な放熱効率が得られなかった。
【0008】また、放熱フィンの薄肉化に限界があるた
め、放熱フィン同士のピッチを狭めることができず、ピ
ッチが5mm程度に設定されていた。このため、ベースプ
レートの単位面積当たりの放熱フィンの配置数が制限さ
れ、放熱面積を拡大することが困難であった。
【0009】さらに、放熱フィンの薄肉化に限界があっ
たため、充分な放熱効率を確保するためにはヒートシン
クの設置スペースが拡大され、電子機器の小型化や軽量
化に寄与することができなかった。
【0010】この発明は、上記事情を背景としてなされ
たもので、放熱フィンの熱容量を可及的に小さくし、か
つ、放熱面積を可及的に広くし、小型で軽量なヒートシ
ンクを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するため、請求項1の発明は、ベースプレート
と、このベースプレートに立設された多数の放熱フィン
とを有するヒートシンクにおいて、前記多数の放熱フィ
ンの基端部が前記ベースプレートに埋設され、かつ、前
記各放熱フィンの高さhと放熱フィンの肉厚tとの比率
C=h/tが、h/t=C≧40に設定されていること
を特徴とする。
【0012】請求項1に記載された発明によれば、別個
に成形されたベースプレートと放熱フィンとを一体化し
ているため、放熱フィンの高さを可及的に高く設定し、
かつ、肉厚を可及的に薄く設定して放熱フィンの熱容量
を可及的に小さくすることができる。したがって、放熱
面積が可及的に広くなり放熱効率が向上する。また、同
一放熱効率を確保するために必要な放熱フィンの数を可
及的に抑制でき、ヒートシンクが小型化、軽量化されて
冷却対象物におけるヒートシンクの設置スペースが可及
的に狭められ、冷却対象物の小型化、軽量化に寄与でき
る。
【0013】請求項2の発明は、前記ベースプレートの
前記放熱フィンが立設された面とは反対側の面の一部が
発熱体への取付面とされ、この取付面の部分における前
記ベースプレートの肉厚が最も厚く、該部分から離れる
にしたがって薄肉に形成されていることを特徴とする。
【0014】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の作用を得られるほか、冷却対象物への取付部分の強度
を確保しつつ熱容量を小さくし、かつ、ヒートシンクを
一層軽量化できる。
【0015】請求項3の発明は、前記放熱フィンが、金
属材料と、この金属材料よりも弾性係数が大きく、か
つ、比重の小さい補助材料との複合材からなることを特
徴とする。ここで、金属材料としては熱伝導性に優れた
アルミニウム、銅などが例示され、補助材としてはグラ
ファイト、繊維強化プラスチックなどが例示される。
【0016】請求項3の発明によれば、請求項1または
請求項2のいずれかと同様の作用を得られるほか、放熱
フィンが一層軽量化される。また、物体が放熱フィンに
接触して荷重が放熱フィンに加わった場合でも、放熱フ
ィンの弾性力により荷重が吸収されるため、放熱フィン
の塑性変形が抑制されて放熱機能を維持できる。したが
って、放熱フィンの薄肉化による強度不足を補うことが
できる。
【0017】請求項4の発明は、前記放熱フィンが、前
記ベースプレートに設けられた第1フィンと、この第1
フィンに対してほぼ直交させて組み合わせた第2フィン
とを備えていることを特徴とする。
【0018】請求項4の発明によれば、請求項1または
請求項2のいずれかと同様の作用を得られるほか、放熱
フィンの放熱面積が増加して放熱効率が一層向上する。
また、第1フィンと第2フィンとが直交しているため、
肉厚方向の曲げ強度が相互に補強され、放熱フィンの薄
肉化による強度不足を補うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)つぎに、この発明を添付図面に基づいて
説明する。図1は請求項1に対応する構成のヒートシン
ク1を示す側面図、図2はヒートシンク1の斜視図であ
る。ヒートシンク1は、ほぼ方形の平面形状を備えた板
状のベースプレート2と、ベースプレート2の一方の面
に立設された複数の放熱フィン3とを備えている。ベー
スプレート2と複数の放熱フィン3とは同一の金属材
料、例えば熱伝導性に優れたアルミニウム、銅などによ
り構成されている。
【0020】複数の放熱フィン3はそれぞれ板状に成形
され、ほぼ方形の側面形状を備えている。複数の放熱フ
ィン3は、その基端部3Aがベースプレート2に埋設さ
れた状態で、互いに並行に、かつ、一定のピッチpで配
列されている。
【0021】また、ベースプレート2の表面から複数の
放熱フィン3の自由端までの高さhはほぼ同一に設定さ
れ、かつ、高さhにほぼ直交する方向の寸法、つまり肉
厚tもほぼ同一に設定されている。そして、h/tによ
り求められる比率Cが40以上となるように高さhと肉
厚tとが設定されている。
【0022】上記のヒートシンク1は、電子機器の電子
部品、電子素子、例えば中央演算処理装置(CPU)の
表面に、ベースプレート2の放熱フィン3とは反対側の
面を当接させた状態の空冷条件で使用されたり、あるい
は、ヒートパイプと組み合わせた状態で使用される。そ
して、対象物の熱がベースプレート1により吸収される
とともに、放熱フィン3を介して空気中に放熱され所定
の冷却機能を発揮する。
【0023】つぎに、ヒートシンク1の製造方法を説明
する。まず、金属材料を圧延加工して複数の放熱フィン
を別々に成形する。そして、複数の放熱フィンを鋳型
(図示せず)内に、平行、かつ、一定ピッチで配列す
る。ついで、鋳型を型締めしてキャビティー内に溶湯状
態の金属材料を鋳込んで凝固させ、ベースプレート2と
放熱フィン3とが一体化されたヒートシンク1が完成す
る。
【0024】このようにして製造されたヒートシンク1
は、放熱フィン3がt=0.5mmのときには、h=20
mm程度に設定される。また、ヒートシンク1の材料とし
てアルミニウムが選択されていた場合は、t=0.5mm
のときh=50mm程度に設定される。このように、アル
ミニウムを用いた場合に高さhを大きく設定できる理由
は、軽量で展延性に優れた機械的特性を備えているから
である。さらに、この実施例ではピッチpが1.5mm以
上に設定されている。これは、放熱フィン3同士の間で
空気の流動を促進して放熱効果を高めるためである。
【0025】この実施例では、放熱フィンを別々に圧延
加工により成形しているため、肉厚tを可及的に薄く
し、かつ、高さhを可及的に高くすることにより、比率
Cを可及的に大きく設定することが可能となる。つま
り、放熱フィン3の熱容量を小さくして放熱フィン3の
放熱面積を充分に確保できる。
【0026】また、複数の放熱フィン3の肉厚tを可及
的に薄く設定できるため、複数の放熱フィン3同士のピ
ッチpを可及的に狭くし、ベースプレート2の単位面積
当たりの放熱フィン3の設置数を可及的に増加させ、ヒ
ートシンク1の全体としての放熱面積を一層増加させる
ことができる。
【0027】また、同一放熱効率を確保するために必要
な放熱フィン3の数を可及的に抑制でき、ヒートシンク
1が小型化、軽量化されて電子機器におけるヒートシン
ク1の設置スペースが可及的に狭められ、電子機器の小
型化、軽量化に寄与することができる。
【0028】図3は、放熱フィン3の高さhを25mmに
設定したヒートシンク1を空冷状態で使用した場合にお
いて、放熱フィン3の肉厚tとフィン効率との関係を示
すグラフである。図3において、□印は空気の流速が1
m/sの場合のフィン効率を示し、◇印は空気の流速が
2m/sの場合のフィン効率を示し、△印は空気の流速
が3m/sの場合のフィン効率を示している。この実施
例のヒートシンク1によれば、放熱フィン3の肉厚tを
2mm以上に設定すれば、フィン効率が0.7以上の良好
な放熱状態に維持することが可能となる。
【0029】ここで、放熱フィンのピッチp=1.5な
いし2.5、比率C≧40に設定した実施例のヒートシ
ンクと、放熱フィンのピッチp=1.5ないし2.5、
比率C<40に設定した比較例のヒートシンクとの機能
を比較する放熱試験を行った。試験に用いた発熱源の温
度は80℃である。この試験の結果、実施例のヒートシ
ンクでは熱抵抗が0.5℃/W未満となり、比較例のヒ
ートシンクでは熱抵抗が1.0℃/W以上となることが
判明した。
【0030】(第2実施例)図4は、請求項1に対応す
る構成のヒートシンク4を示す部分的な斜視図である。
ヒートシンク4は、平面形状がほぼ方形に成形されたベ
ースプレート5と、ベースプレート5の表面に立設した
複数の放熱フィン6とを備えている。この複数の放熱フ
ィン6は円柱状に成形され、その基端部6Aがベースプ
レート5に埋設されて、縦横に一定のピッチpで配列さ
れている。ベースプレート5および放熱フィン6は、熱
伝導性に優れた金属材料、例えばアルミニウム、銅など
により構成されている。
【0031】複数の放熱フィン6の高さhはほぼ同一に
設定され、高さhにほぼ直交する方向の寸法、つまり直
径dもほぼ同一に設定されている。そして、h/dによ
り求められる比率Cが40以上となるように高さhと直
径dとが設定されている。このヒートシンク4は、第1
実施例と同様の圧延加工および加圧鋳造法により製造し
たものである。このヒートシンク4においても、第1実
施例のヒートシンク1と同様の効果を得られる。
【0032】(第3実施例)図5は、請求項1、請求項
2、請求項3に対応する構成のヒートシンク7を示す正
面図である。このヒートシンク7は、平面形状がほぼ方
形に成形されたベースプレート8と、ベースプレート8
の表面に立設された複数の放熱フィン9とを備えてい
る。複数の放熱フィン9の基端部9Aがベースプレート
8に埋め込まれている。
【0033】複数の放熱フィン9は、放熱フィン9の外
側部分を構成する金属材料10と、金属材料10の内側
に配置された補助材料11とを備えている。金属材料1
0としては、例えばアルミニウム、銅などが例示され、
補助材料11としては、金属材料10よりも弾性係数が
大きく、かつ金属材料10よりも比重の小さいグラファ
イト、繊維強化プラスチックなどが例示される。
【0034】ここで、複数の放熱フィン9の外形は、第
1実施例のように板状に成形されていてもよいし、第2
実施例のように円柱状に成形されていてもよい。放熱フ
ィン9の外形が板状である場合は、補助材料11の形状
も板状に成形される。また、放熱フィン9の外形が円柱
状である場合は、補助材料11の形状も円柱状に成形さ
れる。そして、放熱フィン6の高さh、肉厚tまたは直
径dは、第1実施例または第2実施例と同様に比率Cが
40以上となる値に設定されている。
【0035】さらに、ベースプレート8の放熱フィン9
の配置面とは反対側の面には、ほぼ中央部に平坦な取付
面12が形成され、この取付面12からベースプレート
8両端に向けて傾斜した傾斜面13が形成されている。
傾斜面13の傾斜方向は、中央部から両端に向けてベー
スプレート8の厚さが徐々に薄くなる方向に設定されて
いる。
【0036】つぎに、ヒートシンク7の製造方法を説明
する。まず、接着、溶着、圧着などの加工法により金属
材料10と補助材料11とを一体化して、複数の放熱フ
ィン9を成形する。そして、放熱フィン9に対してベー
スプレート8が加圧鋳造法により一体化されてヒートシ
ンク7が完成する。
【0037】この実施例のヒートシンク7においても、
第1実施例と同様の効果を得られる。また、ヒートシン
ク7では、複数の放熱フィン9の内側部分が、金属材料
10よりも比重の小さい補助材料11構成されているた
め、ヒートシンク7を一層軽量化することができる。さ
らに、複数の放熱フィン9の内側部分が、金属材料10
よりも弾性係数の大きな補助材料11で構成され、放熱
フィン9の弾性強度が向上している。つまり、放熱フィ
ン9の薄肉化による強度不足が補強されている。したが
って、物体が放熱フィン9に接触した場合の荷重が補助
材料11の弾性力で吸収され、放熱フィン9の塑性変形
を抑制して放熱効率の低下を抑制できる。
【0038】さらにまた、ベースプレート8の取付面1
2に相当する部分の肉厚が最も厚く、当該部分から離れ
るにともなって薄肉に形成されている。このため、ベー
スプレート8の取付面12を冷却対象物に当接させた場
合に、ベースプレート8の取付面12付近の強度を確保
しつつ、ベースプレート8の熱容量を小さくし、ヒート
シンク7が一層軽量化できる。
【0039】(第4実施例)図6は、請求項1、請求項
4に対応する構成のヒートシンク14を示す側面図であ
る。ヒートシンク14は、平面形状がほぼ方形に成形さ
れた板状のベースプレート15と、ベースプレート15
の表面に立設された放熱フィン16とを備えている。ベ
ースプレート15と複数の放熱フィン16とは同一の金
属材料、例えば熱伝導性に優れたアルミニウム、銅など
により構成されている。
【0040】また、放熱フィン16は、ベースプレート
15に対してほぼ垂直に立設された複数の第1放熱フィ
ン17と、複数の第1放熱フィン17に対してほぼ直交
して配置された第2放熱フィン18とを備えている。つ
まり、第1放熱フィン17と第2放熱フィン18とが格
子状に組み合わされている。この第1放熱フィン17と
第2放熱フィン18とは、第1実施例のように板状に成
形されていてもよいし、第2実施例のように円柱状に成
形されていてもよい。この場合、第1放熱フィン17の
厚さまたは外径よりも、第2放熱フィン18の厚さまた
は外径の方が小さく設定されている。そして、第1放熱
フィン17の基端部17Aがベースプレート15に埋設
されている。
【0041】また、第1放熱フィン17の高さhはほぼ
同一に設定され、高さhにほぼ直交する方向の寸法、つ
まり第1放熱フィン17の肉厚tまたは直径dもほぼ同
一に設定されている。そして、h/tまたはh/dによ
り求められる比率Cが40以上となるように、高さhと
肉厚tまたは直径dとが設定されている。なお、そのほ
かの構成は第1実施例と同様である。
【0042】つぎに、ヒートシンク14の製造方法を説
明する。まず、第1フィン17と第2フィン18とを別
々に圧延加工し、これに切削加工などの所定の加工を施
した後、第1フィン17と第2フィン18とを組立て放
熱フィン16を成形する。そして、放熱フィン16に対
してベースプレート15を加圧鋳造法により一体化させ
てヒートシンク14が完成する。
【0043】このヒートシンク14においても、第1実
施例のヒートシンク1と同様の効果を得られる。また、
ヒートシンク14によれば、放熱フィン16が、第1放
熱フィン17と第2放熱フィン18とを格子状に組み合
わせて構成されているため、第1実施例ないし第3実施
例に比べて放熱面積が倍増し、放熱効率が一層向上す
る。さらに、第1放熱フィン17と第2放熱フィン18
とを格子状に組み合わせされて相互の肉厚方向の強度を
補強し合っているため、放熱フィン16の薄肉化による
強度不足が補われる。
【0044】なお、この発明の第2実施例、第3実施例
に用いる放熱フィンの形状は、四角柱、六角柱などでも
よい。また、第3実施例のベースプレート8の形状は、
第1実施例、第2実施例、第4実施例のベースプレート
に適用することも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、別個に成形されたベースプレートと放熱フィン
とを一体化しているため、放熱フィンの熱容量が可及的
に小さくなり、かつ、放熱面積が可及的に広くなり放熱
効率が向上する。また、同一放熱効率を確保するために
必要な放熱フィンの数を可及的に抑制でき、ヒートシン
クが小型化、軽量化されて冷却対象物におけるヒートシ
ンクの設置スペースが可及的に狭められ、冷却対象物の
小型化、軽量化に寄与できる。
【0046】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を得られるほか、冷却対象物への取付部分の強度
を確保しつつ熱容量を小さくし、かつ、ヒートシンクを
一層軽量化できる。
【0047】請求項3の発明によれば、請求項1または
請求項2のいずれかと同様の効果を得られるほか、放熱
フィンが一層軽量化される。また、物体が放熱フィンに
接触して荷重が放熱フィンに加わった場合でも、放熱フ
ィンの弾性力により荷重が吸収されるため、放熱フィン
の塑性変形が抑制されて放熱機能を維持できる。したが
って、放熱フィンの薄肉化による強度不足を補うことが
できる。
【0048】請求項4の発明によれば、請求項1または
請求項2のいずれかと同様の効果を得られるほか、放熱
フィンの放熱面積が増加して放熱効率が一層向上する。
また、第1フィンと第2フィンとが直交しているため、
肉厚方向の曲げ強度が相互に補強され、放熱フィンの薄
肉化による強度不足を補うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のヒートシンクを示す側
面図である。
【図2】図1のヒートシンクの斜視図である。
【図3】この発明の第1実施例のヒートシンクにおい
て、放熱フィンの厚さとフィン効率との関係を示すグラ
フである。
【図4】この発明の第2実施例のヒートシンクを示す部
分的斜視図である。
【図5】この発明の第3実施例のヒートシンクを示す側
面図である。
【図6】この発明の第4実施例のヒートシンクを示す側
面図である。
【符号の説明】
1,4,7,14…ヒートシンク、 2,5,8,15
…ベースプレート、3,6,9,16…放熱フィン、
3A,6A,9A,17A…基端部、 10…金属、
11…補助材料、 17…第1放熱フィン、 18…第
2放熱フィン、 t…厚さ、 h…高さ、 d…外径。
フロントページの続き (72)発明者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレートと、このベースプレート
    に立設された多数の放熱フィンとを有するヒートシンク
    において、 前記多数の放熱フィンの基端部が前記ベースプレートに
    埋設され、かつ、前記各放熱フィンの高さhと放熱フィ
    ンの肉厚tとの比率C=h/tが、 h/t=C≧40 に設定されていることを特徴とするヒートシンク。
  2. 【請求項2】 前記ベースプレートの前記放熱フィンが
    立設された面とは反対側の面の一部が発熱体への取付面
    とされ、この取付面の部分における前記ベースプレート
    の肉厚が最も厚く、該部分から離れるにしたがって薄肉
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヒ
    ートシンク。
  3. 【請求項3】 前記放熱フィンが、金属材料と、この金
    属材料よりも弾性係数が大きく、かつ、比重の小さい補
    助材料との複合材からなることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のヒートシンク。
  4. 【請求項4】 前記放熱フィンが、前記ベースプレート
    に設けられた第1フィンと、この第1フィンに対してほ
    ぼ直交させて組み合わせた第2フィンとを備えているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒート
    シンク。
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Cited By (7)

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