JPH1011661A - 商品販売登録データ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 買上商品点数が多くなっても、発行されるレ
シート長が極端に長くなり取り扱いにくくなってしまう
ことを回避する。 【解決手段】 通常は大きめの文字サイズ及びフィード
ピッチなる印字形態に設定しておき（Ｓ５のＹ，Ｓ
７）、見やすいレシートを発行させるが、１取引の買上
商品点数が多い場合には（Ｓ５のＮ，Ｓ６のＹ）、フィ
ードピッチを小さくした印字形態（Ｓ８）でレシートを
発行させ、買上商品点数がさらに多い場合には（Ｓ６の
Ｎ）、文字サイズ及びフィードピッチを小さくした印字
形態で（Ｓ９）レシートを発行させることで、買上商品
点数が多くなっても発行されるレシートの長さが極端に
長くなることはない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＥＣＲ（電子式キ
ャッシュレジスタ）やＰＯＳ（販売時点管理装置）端末
などの商品販売登録データ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、この種の商品販売登録データ処
理装置では、予めメモリに各商品に各々付された固有の
商品コードに対応して、商品名称、販売価格等の商品情
報が設定されたＰＬＵファイルを備え、バーコードスキ
ャナ等により商品の商品コードが入力されるとＰＬＵフ
ァイルを検索して入力された商品コードに対応する品
名、販売価格等の商品情報を読み出し、これらの商品情
報に基づいて商品登録処理や、品名、価格等の表示処
理、及び、レシート用紙やジャーナル用紙への印字処理
を行い、最終的な支払終了後に、レシートを発行してキ
ャッシャが顧客に手渡すようにしている。このため、こ
の種の商品販売登録データ処理装置では、レシートプリ
ンタを必ず備えている。

【０００３】レシートは登録商品の詳細を明示するため
に買上情報を印字したものであり、顧客が商品登録処理
の正誤を確認したり、家計簿を付けたりするのに役立
つ。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のレシ
ート発行方式によると、常に見やすさを優先させた文字
サイズ及びフィードピッチでレシート用紙に買上情報を
印字してレシートを発行させるようにしているため、例
えば、数十個といった多数の買上商品点数（アイテム
数）の買物をした場合には、発行されるレシートの長さ
が非常に長くなってしまう。この結果、レシートが丸ま
った状態で発行されたり、受け取った顧客が財布等にし
まう際には２つ折り、４つ折りといった具合に小さくた
たまなくてはならず、不便で取り扱いにくくなってしま
う。

【０００５】そこで、本発明は、買上商品点数の多さの
程度を考慮してレシート用紙に対する印字形態を切り換
えることで、発行されるレシートが極端に長くなり取り
扱いにくくなってしまうことのない商品販売登録データ
処理装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
商品登録処理に基づく登録商品の商品情報及び買上合計
金額等の情報を含む買上情報を一括してレシート用紙に
印字してレシートを発行するレシートプリンタを備えた
商品販売登録データ処理装置において、１取引の買上商
品点数が多くなるに従い、フィードピッチが小さくな
り、さらには、文字サイズ及びフィードピッチが小さく
なるように、印字形態を段階的に切り換えて、レシート
用紙に買上情報を印字してレシートを発行させるように
した。請求項２記載の発明は、商品登録処理に基づく登
録商品の商品情報及び買上合計金額等の情報を含む買上
情報を一括してレシート用紙に印字してレシートを発行
するレシートプリンタを備えた商品販売登録データ処理
装置において、１取引の買上商品点数を計数する計数手
段と、この計数手段により計数された買上商品点数の多
さの程度を判定する点数判定手段と、この点数判定手段
により判定された買上商品点数が多くなるに従い、前記
レシートプリンタによるフィードピッチが小さくなり、
さらには、文字サイズ及びフィードピッチが小さくなる
ように印字形態を段階的に切り換える印字形態切換手段
と、この印字形態切換手段により切り換えられた印字形
態に従いレシート用紙に買上情報を印字してレシートを
発行させるレシートプリンタ制御手段と、を備えた。

【０００７】従って、通常は大きめの文字サイズ及びフ
ィードピッチなる印字形態に設定しておき、見やすいレ
シートを発行させるが、１取引の買上商品点数が多い場
合には、その多さの程度に応じて、フィードピッチを小
さくした印字形態でレシートを発行することにより買上
商品点数に比べてレシート長があまり長くならず、買上
商品点数がさらに多い場合には、文字サイズ及びフィー
ドピッチを小さくした印字形態でレシートを発行するこ
とにより、買上商品点数が多いにも拘らずレシート長が
あまり長くならない。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面に基
づいて説明する。本発明の商品販売登録データ処理装置
は、その実施の形態の一つとして、ＥＣＲに適用された
ものである。

【０００９】図２にこのＥＣＲのハードウェア構成を示
す。このＥＣＲは、制御部本体としてＣＰＵ１を搭載し
ている。このＣＰＵ１には、バスライン２を介して、プ
ログラムデータ等の固定的データが予め格納されたＲＯ
Ｍ３や、可変的なデータを一時記憶するためのＲＡＭ４
が接続されている。

【００１０】また、前記ＣＰＵ１には、前記バスライン
２を介して、各種のコントローラ６，７，８，９や、Ｉ
／Ｏポート１０などが接続されている。

【００１１】前記コントローラ６はバーコードスキャナ
１１を制御し、このバーコードスキャナ１１が商品から
読み取ったバーコード情報を取り込み処理して前記ＣＰ
Ｕ１側へ供給する。前記コントローラ７はキーボード１
２を制御し、このキーボード１２からのキー入力情報を
取り込み処理して前記ＣＰＵ１側へ供給する。前記キー
ボード１２には、商品の販売登録業務に必要な置数キ
ー、小計キー、締めキー等が配列されている。これらの
バーコードスキャナ１１及びキーボード１２は、販売商
品に付された商品コードを入力する商品コード入力手段
として機能する。

【００１２】前記コントローラ８は表示器１３を制御
し、前記ＣＰＵ１から入力される表示データを処理して
この表示器１３に出力する。前記コントローラ９はレシ
ート／ジャーナルプリンタ（Ｒ／Ｊプリンタ）１４を制
御し、前記ＣＰＵ１から入力されるプリントデータを処
理してこのＲ／Ｊプリンタ１４に出力する。このＲ／Ｊ
プリンタ１４はサーマル用紙を用いるサーマルプリンタ
構成のものであり、その中で、レシート用紙に印字して
レシートを発行する部分が、レシートプリンタとして機
能する。前記コントローラ９はこのレシートプリンタを
一括印字方式で制御する。

【００１３】前記Ｉ／Ｏポート１０は前記ＣＰＵ１から
ドロワ開放装置１５にその信号を出力する一方モードス
イッチ１６からのモード信号を前記ＣＰＵ１へ供給す
る。このモードスイッチ１６は、「登録」「点検」「精
算」「設定」等の各種業務モードを選択するためのスイ
ッチである。

【００１４】また、前記ＲＡＭ４中には、登録した金額
を記憶するエリアや、顧客からの預かり金額を記憶する
エリアや、商品登録処理に基づく登録商品の商品情報
（品名等）や買上合計金額などの１取引における全ての
買上情報をレシート用紙に印字できる印字データとして
記憶して一括印字に供せられる印字バッファエリアが設
けられている。さらに、このＲＡＭ４中には、図３に示
すように、登録アイテム数格納エリア１７、フィード量
格納エリア１８、フォント種類格納エリア１９が確保さ
れている。前記登録アイテム数格納エリア１７は商品登
録処理毎に買上商品点数を意味する登録アイテム数Ｎを
順次加算登録するものであり、計数手段として機能す
る。前記フィード量格納エリア１８はレシート用紙送り
に関して予め設定された数種のフィード量（フィードピ
ッチ）の内から選択された１種のフィード量情報Ｏを登
録するものである。前記フォント種類格納エリア１９は
レシートプリンタによる文字サイズに関して予め設定さ
れた数種の文字フォントの内から選択された１種の文字
フォント情報Ｐを登録するものである。これらの登録ア
イテム数格納エリア１７やフィード量格納エリア１８や
フォント種類格納エリア１９に格納された情報Ｎ，Ｏ，
Ｐに基づきレシート用紙に対する印字形態が後述するよ
うに特定されることになる。

【００１５】本実施の形態では、数種のフィード量とし
ては、１１．７３mm（標準ピッチ）、１０．５０mm（小
ピッチ）、７．５０mm（最小ピッチ）の３種類が選択自
在に用意されている。また、数種の文字フォントとして
は、Ａフォント（標準サイズ＝文字寸法７．５０mm）、
Ｂフォント（小サイズ＝文字寸法５．００mm）の２種類
が選択自在に用意されている。

【００１６】次に、前記ＲＯＭ３に格納されているプロ
グラムに従い前記ＣＰＵ１により実行される登録モード
時の処理制御について図１に示すフローチャートを参照
して説明する。モードスイッチ１６により登録モードに
設定されている状態では、まず、商品コードが入力され
たか否か（ステップＳ１）、締めキーが押下されたか否
か（Ｓ４）がチェックされる。商品コードが入力された
場合には（Ｓ１のＹ）、商品登録処理が実行される（Ｓ
２）。即ち、詳細は省略するが、その商品コードにより
ＰＬＵファイルを検索し、該当する商品コードの品名、
単価等を呼び出し商品ファイルの個数を＋１アップし、
単価を合計金額に加算することによりその商品に関する
商品登録が行われる。引き続き、ＲＡＭ４中の登録アイ
テム数格納エリア１７の登録アイテム数Ｎの値が１加算
される（Ｓ３）。このステップＳ３の処理が計数手段の
機能として実行される。一方、締めキーが押下されて締
め宣言された場合には（Ｓ４のＹ）、ＲＡＭ４中の登録
アイテム数格納エリア１７に格納されている登録アイテ
ム数Ｎを読み出して、その数Ｎが２０未満であるか否か
（Ｓ５）、２０以上４０未満であるか否か（Ｓ６）をチ
ェックする。これらのステップＳ５，Ｓ６の判定処理
が、登録アイテム数Ｎの多さの程度を判定する点数判定
手段の機能として実行される。

【００１７】ステップＳ５において、登録アイテム数Ｎ
が２０未満であると判定された場合には、フィード量格
納エリア１８にフィード量Ｏとして１１．７３mmなる情
報を格納し、フォント種類格納エリア１９にフォントＰ
としてＡフォントをセットする（Ｓ７）。ステップＳ
５，Ｓ６において、登録アイテム数Ｎが２０以上４０未
満であると判定された場合には、フィード量格納エリア
１８にフィード量Ｏとして１０．５０mmなる情報を格納
し、フォント種類格納エリア１９にフォントＰとしてＡ
フォントをセットする（Ｓ８）。ステップＳ６におい
て、登録アイテム数Ｎが４０以上であると判定された場
合には、フィード量格納エリア１８にフィード量Ｏとし
て７．５０mmなる情報を格納し、フォント種類格納エリ
ア１９にフォントＰとしてＢフォントをセットする（Ｓ
９）。これらのステップＳ７，Ｓ８，Ｓ９の処理が印字
形態切換手段の機能として実行される。即ち、ステップ
Ｓ５，Ｓ６により判定されたアイテム数の多さの程度に
応じて、フィード量が小さくなり（Ｓ８の場合）、さら
には、文字サイズ及びフィード量が小さくなるように
（Ｓ９の場合）、印字形態が段階的に切り換えられる。

【００１８】フィード量、文字サイズによる印字形態が
確定した後、商品登録処理した買上情報に基づく印字デ
ータを確定した印字形態に従いＲＡＭ４中の印字バッフ
ァに作成する（Ｓ１０）。引き続き、作成された印字デ
ータに従いレシートプリンタにより買上情報をレシート
用紙上に一括して印字し、レシート用紙を所定の長さに
切断することによりレシートを発行させる（Ｓ１１）。
これらのステップＳ１０，Ｓ１１の処理がレシートプリ
ンタ制御手段の機能として実行される。レシートの発行
後、登録アイテム数格納エリア１７の登録アイテム数Ｎ
を０にリセットするリセット処理を行い（Ｓ１２）、１
取引の登録処理を終える。

【００１９】このような構成によれば、或る顧客の１取
引の買上商品点数が１２点の場合、登録処理を受けた際
に登録アイテム数格納エリア１７に順次計数されて格納
されたアイテム数Ｎが２０未満であるので、印字形態と
しては、ステップＳ７に従い標準ピッチ、標準サイズに
設定される。即ち、フィード量としては１１．７３mmに
設定され、フォントとしてはＡフォント（＝標準サイズ
＝文字寸法７．５０mm）に設定される。このような印字
形態に従い、買上情報に基づく印字データが印字バッフ
ァに作成され（Ｓ１０）、レシートプリンタによりフィ
ード量を１１．７３mm、フォントをＡフォントとする印
字形態で印字データに従いレシート用紙上に印字が行わ
れ、レシートが発行される（Ｓ１１）。

【００２０】図４（ａ）にこの時発行されるレシート２
０の一例を示す。即ち、文字寸法がＨ＝７．５０mmなる
Ａフォントで、フィード量がＦ＝１１．７３mm（行間ピ
ッチ＝４．２３mm）の紙送り制御状態で買上情報が印字
された見やすい状態のレシート２０となる。買上商品点
数が１２点に限らず２０点未満の場合には、図４（ａ）
に示すような形態（体裁）のレシート２０が発行され
る。

【００２１】また、或る顧客の１取引の買上商品点数が
２３点と多目の場合、登録処理を受けた際に登録アイテ
ム数格納エリア１７に順次計数されて格納されたアイテ
ム数Ｎが２０以上４０未満であるので、印字形態として
は、ステップＳ８に従い小ピッチ、標準サイズに設定さ
れる。即ち、フィード量としては１０．５０mmに設定さ
れ、フォントとしてはＡフォント（＝標準サイズ＝文字
寸法７．５０mm）に設定される。このような印字形態に
従い、買上情報に基づく印字データが印字バッファに作
成され（Ｓ１０）、レシートプリンタによりフィード量
を１０．５０mm、フォントをＡフォントとする印字形態
で印字データに従いレシート用紙上に印字が行われ、レ
シートが発行される（Ｓ１１）。

【００２２】図４（ｂ）にこの時発行されるレシート２
１の一例を示す。即ち、文字寸法はＨ＝７．５０mmなる
Ａフォントで図４（ａ）の場合と同じであるが、フィー
ド量がＦ＝１０．５０mm（行間ピッチ＝３．００mm）に
詰められた紙送り制御状態で買上情報が印字された状態
のレシート２１となる。買上商品点数が２３点に限らず
２０点以上４０点未満の場合には、図４（ｂ）に示すよ
うな形態（体裁）のレシート２１が発行される。よっ
て、図４（ａ）の場合に比して買上商品点数が多くなっ
ているが、フィード量が小さくなって行間が詰められて
いるので、発行されるレシート２１の長さがそれ程長く
なってしまうことはない。買上商品点数によってはレシ
ート２０の場合と同程度の長さに収まる。

【００２３】さらに、或る顧客の１取引の買上商品点数
が４２点とかなり多目の場合、登録処理を受けた際に登
録アイテム数格納エリア１７に順次計数されて格納され
たアイテム数Ｎが４０以上であるので、印字形態として
は、ステップＳ９に従い最小ピッチ、小サイズに設定さ
れる。即ち、フィード量としては７．５０mmに設定さ
れ、フォントとしてはＢフォント（＝小サイズ＝文字寸
法５．００mm）に設定される。このような印字形態に従
い、買上情報に基づく印字データが印字バッファに作成
され（Ｓ１０）、レシートプリンタによりフィード量を
７．５０mm、フォントをＢフォントとする印字形態で印
字データに従いレシート用紙上に印字が行われ、レシー
トが発行される（Ｓ１１）。

【００２４】図４（ｃ）にこの時発行されるレシート２
２の一例を示す。即ち、文字寸法がＨ＝５．００mmなる
Ｂフォントで図４（ａ)(ｂ）の場合よりも小さくされ、
かつ、フィード量もＦ＝７．５０mm（行間ピッチ＝２．
５０mm）にさらに詰められた紙送り制御状態で買上情報
が印字された状態のレシート２２となる。買上商品点数
が４２点に限らず４０点以上の場合には、図４（ｃ）に
示すような形態（体裁）のレシート２２が発行される。
よって、図４（ａ)(ｂ）の場合に比して買上商品点数が
かなり多くなっているが、文字サイズ及びフィード量が
小さくなっているので、発行されるレシート２２の長さ
がそれ程長くなってしまうことはない。買上商品点数に
よってはレシート２０，２１の場合と同程度の長さに収
まる。

【００２５】なお、本実施の形態では、買上商品点数の
多さの程度として、２０品目、４０品目を境界値とし、
３段階に印字形態を切り換えるようにしたが、印字形態
を切り換える買上商品点数の多さの程度や、切り換えら
れる印字形態の段階数及びその内容は、レシートプリン
タの性能等を考慮して適宜設定すればよい。

【００２６】

【発明の効果】本発明によれば、１取引の買上商品点数
が多くなるに従い、フィードピッチが小さくなり、さら
には、文字サイズ及びフィードピッチが小さくなるよう
に、印字形態を段階的に切り換えて、レシート用紙に買
上情報を印字してレシートを発行させるようにしたの
で、通常は大きめの文字サイズ及びフィードピッチなる
印字形態に設定しておき、見やすいレシートを発行させ
るが、１取引の買上商品点数が多い場合には、その多さ
の程度に応じて、フィードピッチを小さくした印字形態
でレシートを発行させ、買上商品点数がさらに多い場合
には、文字サイズ及びフィードピッチを小さくした印字
形態でレシートを発行させることにより、買上商品点数
が多い場合であっても発行されるレシート長が極端に長
くなることがなく、常に取り扱いやすいレシートを発行
させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態を示すレシート発行制御
を主体としたフローチャートである。

【図２】ＥＣＲのハードウェア構成を示すブロック図で
ある。

【図３】ＲＡＭの一部のエリアを示す説明図である。

【図４】発行されたレシート例を示す平面図である。

【符号の説明】

１７ 計数手段 ２０〜２２ レシート

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品登録処理に基づく登録商品の商品情
   報及び買上合計金額等の情報を含む買上情報を一括して
   レシート用紙に印字してレシートを発行するレシートプ
   リンタを備えた商品販売登録データ処理装置において、 １取引の買上商品点数が多くなるに従い、フィードピッ
   チが小さくなり、さらには、文字サイズ及びフィードピ
   ッチが小さくなるように、印字形態を段階的に切り換え
   て、レシート用紙に買上情報を印字してレシートを発行
   させるようにしたことを特徴とする商品販売登録データ
   処理装置。
2. 【請求項２】 商品登録処理に基づく登録商品の商品情
   報及び買上合計金額等の情報を含む買上情報を一括して
   レシート用紙に印字してレシートを発行するレシートプ
   リンタを備えた商品販売登録データ処理装置において、 １取引の買上商品点数を計数する計数手段と、 この計数手段により計数された買上商品点数の多さの程
   度を判定する点数判定手段と、 この点数判定手段により判定された買上商品点数が多く
   なるに従い、前記レシートプリンタによるフィードピッ
   チが小さくなり、さらには、文字サイズ及びフィードピ
   ッチが小さくなるように印字形態を段階的に切り換える
   印字形態切換手段と、 この印字形態切換手段により切り換えられた印字形態に
   従いレシート用紙に買上情報を印字してレシートを発行
   させるレシートプリンタ制御手段と、を備えたことを特
   徴とする商品販売登録データ処理装置。