JPH10116529A - 二重封止型ターミナルヘッダ - Google Patents

二重封止型ターミナルヘッダ

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JPH10116529A
JPH10116529A JP26860396A JP26860396A JPH10116529A JP H10116529 A JPH10116529 A JP H10116529A JP 26860396 A JP26860396 A JP 26860396A JP 26860396 A JP26860396 A JP 26860396A JP H10116529 A JPH10116529 A JP H10116529A
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flange
sleeve
sealing
hole
diameter
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JP26860396A
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English (en)
Inventor
Ichiro Kasama
一郎 笠間
Mitsuo Azuma
三男 我妻
Yasuaki Miura
保明 三浦
Yoshiyuki Takagi
義之 高木
Taro Ogura
太郎 小倉
Hideo Negishi
英夫 根岸
Toshihiro Nishida
敏裕 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L5/00Devices for use where pipes, cables or protective tubing pass through walls or partitions
    • F16L5/02Sealing
    • F16L5/10Sealing by using sealing rings or sleeves only

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Insulators (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕様圧力が高圧化しても設計を容易に行える
二重封止型ターミナルヘッダを得る。 【解決手段】 セラミックスリーブ4が貫通するフラン
ジ2の孔3の両端は、スリーブ型封止金具10を用いて
封止する第1のフランジ・スリーブ間封止部5と、環状
封止金具12を用いて封止する第2のフランジ・スリー
ブ間封止部6とで二重封止する。フランジ2の孔3を貫
通する部分のセラミックスリーブ4の形状を、第1のフ
ランジ・スリーブ間封止部5を形成するスリーブ型封止
金具10の小径接続筒部10a内に嵌め合わせ得る外径
でストレート構造に形成して、フランジ2の孔3の内周
に対してセラミックスリーブ4の外周をフランジ2の厚
み全体にわたって空隙を隔てて対向させる。フランジ2
には、環状封止金具12の環状板部12cから離間させ
るように凹部25を孔3に連通させて環状に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LNGタンク等の
貫通部分で用いる二重封止型ターミナルヘッダに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】LNGタンクにおいては、その内部にサ
ブマージド型のLNGポンプが設置されている。このサ
ブマージド型のLNGポンプの電動機等に給電するため
に、LNGタンクに対して電気絶縁された状態で、極低
温・高圧力のLNGをシールする貫通ブッシングとして
セラミックスリーブを用いた二重封止型ターミナルヘッ
ダが一般に用いられている。
【0003】図3及び図4は、従来のセラミックスリー
ブを用いた二重封止型ターミナルヘッダ1の構造を示し
たものである。該二重封止型ターミナルヘッダ1は、ス
テンレスフランジ2の孔3にセラミックスリーブ4が貫
通され、該セラミックスリーブ4が貫通するフランジ2
の孔3の両端は第1のフランジ・スリーブ間封止部5と
第2のフランジ・スリーブ間封止部6とで二重封止さ
れ、該セラミックスリーブ4内には銅製の導体7が貫通
され、該セラミックスリーブ4の両端で該セラミックス
リーブ4と導体7とは第1,第2のスリーブ・導体間封
止部8,9で封止接続された構造になっていた。
【0004】第1のフランジ・スリーブ間封止部5は、
フランジ2の孔3の一端側の拡径された拡径孔部3aの
内周面とセラミックスリーブ4の外周面との間にセラミ
ックスリーブ4の外周に接続される小径接続環部30a
と拡径孔部3aの内周に接続される大径接続環部30b
とこれらの接続環部30a,30bの一端部間を気密液
密につなぐ環状板部30cとをもつコバール製で一体構
造のC型環状封止金具30が介在されて、小径接続環部
30aがセラミックスリーブ4の外周にろう付け5aで
封止接続され、大径接続環部30bが孔3の一端の内周
面にろう付け5bで封止接続されて構成されている。
【0005】第2のフランジ・スリーブ間封止部6は、
フランジ2の孔3の他端側で該フランジ2にその孔3の
内径より大きな内径で設けられた封止金具接続用環状部
分11を備え、該封止金具接続用環状部分11の内周面
とセラミックスリーブ4の外周面との間にはセラミック
スリーブ4の外周に接続される小径接続環部12aと封
止金具接続環部11の内周に接続される大径接続環部1
2bとこれらの接続環部12a,12bの一端部間を気
密液密につなぐ環状板部12cとをもつコバール製で一
体構造のC型環状封止金具12が介在されて、小径接続
環部12aがセラミックスリーブ4の外周にろう付け6
aで封止接続され、大径接続環部12bが封止金具接続
用環状部分11の内周面にろう付け6bで封止接続され
て構成されている。このようなC型環状封止金具12の
接続環部12a,12bの肉厚は0.75mmに設定され、環
状板部12cは0.25mmに設定されている。
【0006】第1のスリーブ・導体間封止部8では、一
端に設けられて導体7の外周に接続される小径接続筒部
13aと他端側に設けられてセラミックスリーブ4の外
周に接続される大径接続筒部13bとこれらの接続筒部
13a,13bの間を気密液密につなぐテーパ筒部13
cとをもつ一体構造のコバール製ベロー型封止金具13
が用いられて、小径接続筒部13aが導体7の外周にろ
う付け8aで封止接続され、大径接続筒部13bがセラ
ミックスリーブ4の外周にろう付け8bで封止接続され
て構成されている。
【0007】第2のスリーブ・導体間封止部9では、筒
状をしたコバール製の封止スリーブ14が用いられ、ま
たセラミックスリーブ4から外に出た部分の導体7の外
周に銅製の鍔部15が一体に設けられ、該封止スリーブ
14が鍔部15の外周とセラミックスリーブ4の外周と
に跨がって配置され、該封止スリーブ14の一端が鍔部
15の外周にろう付け9aで封止接続され、該封止スリ
ーブ14の他端がセラミックスリーブ4の外周にろう付
け9bで封止接続されて構成されている。
【0008】導体7の両端には、接続端子16A,16
Bとが一体に設けられている。
【0009】図5は、上記の如き二重封止型ターミナル
ヘッダ1をLNGタンク17に使用した例を示したもの
である。
【0010】該LNGタンク17内には、ポンプ収容管
18が該LNGタンク17の上部壁を気密に貫通して底
部側に向けて配置されている。該ポンプ収容管18内の
底部にLNGポンプ19が配置されている。該LNGポ
ンプ19に低温ケーブル20が接続されている。該ポン
プ収容管18の上部にはフランジ18aが設けられ、該
フランジ18aに二重封止型ターミナルヘッダ1のステ
ンレスフランジ2が重ねられて気密に接続されている。
この状態で二重封止型ターミナルヘッダ1は、第2のス
リーブ・導体間封止部9側がポンプ収容管18内に挿入
されている。該ポンプ収容管18内で、第2のスリーブ
・導体間封止部9側の端子16Bに低温ケーブル20が
コネクタ21で接続されている。
【0011】外部に出ている第1のスリーブ・導体間封
止部8側の端子16Aは、ジョイントボックス22内で
通常のケーブル23に接続部24で接続されている。接
続部24には、気密端末処理が施されている。
【0012】このようなLNGタンク17においては、
LNGポンプ19にケーブル23,接続部24,二重封
止型ターミナルヘッダ1,コネクタ21,低温ケーブル
20を経て給電がなされ、ポンプ収容管18の図示しな
い孔を通してLNGタンク17内のLNGがLNGポン
プ19により汲まれて図示しない送液管を経て外部に取
り出されるようになっている。
【0013】このような従来の二重封止型ターミナルヘ
ッダ1の圧力仕様は、最高仕様圧力が45 kg/cm2 であっ
た。
【0014】かかる二重封止型ターミナルヘッダ1で
は、ステンレスフランジ2とセラミックスリーブ4の間
で発生する熱膨張差を第1,第2のフランジ・スリーブ
間封止部5,6の封止金具30,12で吸収し、セラミ
ックスリーブ4と導体7の間の熱膨張差を第1のスリー
ブ・導体間封止部8のベロー型封止金具13で吸収す
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】最近、LNGタンク1
7の仕様圧力を45 kg/cm2 から65 kg/cm2 に上げる開発
がなされている。
【0016】このように、LNGタンク17内の圧力を
高くすると、高圧側(タンク内側)にある第2のフラン
ジ・スリーブ間封止部6のC型環状封止金具12が破損
したとき、常圧側(タンク外側)にある第1のフランジ
・スリーブ間封止部5のC型環状封止金具30も破損す
る恐れが高まり、二重封止による安全性向上の意義が損
なわれる。
【0017】そこで本発明者らは、図6,図7に示した
ように、第1のフランジ・スリーブ間封止部5に改良を
加えたターミナルヘッダーを検討した。このターミナル
ヘッダの第1のフランジ・スリーブ間封止部5は、一端
に設けられてセラミックスリーブ4の外周に接続される
小径接続筒部10aと他端側に設けられてフランジ2の
孔3の内周に接続される大径接続筒部10bとこれらの
接続筒部10a,10bの間を気密液密につなぐテーパ
筒部10cとをもつコバール製で一体構造のスリーブ型
封止金具10が用いられて、小径接続筒部10aがセラ
ミックスリーブ4の外周にろう付け5aで封止接続さ
れ、大径接続筒部10bがフランジ2の孔3の一端側の
内周にろう付け5bで封止接続されて構成されている。
【0018】この場合、フランジ2の孔3内にスリーブ
型封止金具10を挿入できるように、ベロー型封止金具
10を嵌め付ける部分から第1のスリーブ・導体間封止
部8側に向かってセラミックスリーブ4の外径が小さく
形成され、これに伴いフランジ2の孔3内でセラミック
スリーブ4の外周に段部4aが形成されている。この段
部4aから立上ったセラミックスリーブ4の大径部分4
bの外径は、フランジ2の孔3の内径にほぼ合わされて
いる。
【0019】このターミナルヘッダでは、スリーブ型封
止金具10を用いて第1のフランジ・スリーブ間封止部
5を封止したので、このスリーブ型封止金具10はその
形状から耐圧性がよく、第2のフランジ・スリーブ間封
止部6が破損したときでも、圧力上昇に充分耐え、安全
を確保できる。
【0020】ところが、このスリーブ型封止金具10
は、ステンレスフランジ2とセラミックスリーブとの熱
膨張差の吸収能力が小さいので、このタイプのターミナ
ルヘッダではこの熱膨張差を、主に、第2のフランジ・
スリーブ間封止部6側のC型環状封止金具12によって
吸収できるようにしなければならないという問題が生じ
た。
【0021】図6及び図7に示すような構造の従来の二
重封止型ターミナルヘッダ1で仕様圧力を上げようとす
ると、その圧力上昇に第2のフランジ・スリーブ間封止
部6の環状封止金具12が耐えるようにするために、環
状板部12cの径方向幅を大きくすることが考えられ
る。
【0022】しかしながら、環状封止金具12の径方向
幅を大きくすると、該環状封止金具12の外径が大とな
り、ステンレスフランジ2には通常3相の二重封止型タ
ーミナルヘッダ1が三角配置で貫通して設けられている
ので、ステンレスフランジ2の外径を大きくする必要が
生じる。ステンレスフランジ2の外径を大きくすると、
前述したタンク圧力に耐えさせるために該ステンレスフ
ランジ2の肉厚を厚くする必要が生じる。ステンレスフ
ランジ2の肉厚を厚くすると、第1,第2のフランジ・
スリーブ間封止部5,6間の拘束長が大となる。第1,
第2のフランジ・スリーブ間封止部5,6間の拘束長が
大となると、フランジ2・スリーブ4間の熱膨張差によ
る歪み量が大となる。フランジ2・スリーブ4間の熱膨
張差による歪み量が大となると、再び環状板部12cの
径方向幅を大にして環状封止金具12の径方向幅を大き
くする必要が生じる。
【0023】このように因果関係が循環することになっ
て、二重封止型ターミナルヘッダ1の設計が面倒になる
問題点がある。
【0024】本発明の目的は、仕様圧力が高圧化しても
設計を容易に行うことができる二重封止型ターミナルヘ
ッダを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、フランジ2の
孔3にセラミックスリーブ4が貫通され、セラミックス
リーブ4が貫通するフランジ2の孔3の両端は第1のフ
ランジ・スリーブ間封止部5と第2のフランジ・スリー
ブ間封止部6とで二重封止され、セラミックスリーブ4
内には導体7が貫通され、セラミックスリーブ4の両端
で該セラミックスリーブ4と導体7とは第1,第2のス
リーブ・導体間封止部8,9で封止接続されている二重
封止型ターミナルヘッダを改良するものである。
【0026】本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダ
においては、第1のフランジ・スリーブ間封止部5は、
一端に設けられてセラミックスリーブ4の外周に接続さ
れる小径接続筒部10aと他端側に設けられてフランジ
2の孔3の内周に接続される大径接続筒部10bとこれ
らの接続筒部10a,10bの間を気密液密につなぐテ
ーパ筒部10cとをもつ一体構造のスリーブ型封止金具
10が用いられて、小径接続筒部10aがセラミックス
リーブ4の外周に封止接続され、大径接続筒部10bが
フランジ2の孔3の一端側の内周に封止接続されて構成
され、第2のフランジ・スリーブ間封止部6は、フラン
ジ2の孔3の他端側で該フランジ2にその孔3の内径よ
り大きな内径で設けられた封止金具接続用環状部分11
を備え、該封止金具接続用環状部分11の内周面とセラ
ミックスリーブ4の外周面との間にはセラミックスリー
ブ4の外周に接続される小径接続環部12aと封止金具
接続環部11の内周に接続される大径接続環部12bと
これらの接続環部12a,12bの一端部間を気密液密
につなぐ環状板部12cとをもつ一体構造の環状封止金
具12が介在されて、小径接続環部12aがセラミック
スリーブ4の外周に封止接続され、大径接続環部12b
が封止金具接続用環状部分11の内周面に封止接続され
て構成され、フランジ2の孔3を貫通する部分のセラミ
ックスリーブ4の外径はスリーブ型封止金具10の小径
接続筒部10a内に嵌め合わせ得る外径でストレート構
造に形成されて、フランジ2の孔3の内周に対して該セ
ラミックスリーブ4の外周がフランジ2の厚み全体にわ
たって空隙を隔てて対向するように形成され、フランジ
2には環状封止金具12の環状板部12cから離間させ
るように凹部25が孔3に連通させて環状に設けられて
いることを特徴とする。
【0027】このようにフランジ2の孔3を貫通する部
分のセラミックスリーブ4の形状を、スリーブ型封止金
具10の小径接続筒部10a内に嵌め合わせ得る外径で
ストレート構造に形成して、フランジ2の孔3の内周に
対してセラミックスリーブ4の外周を空隙を隔てて対向
させると、フランジ2の孔3を貫通する部分でセラミッ
クスリーブ4の外径を従来より小径化することができ
る。フランジ2の孔3を大きくしなくても、この小径化
した分だけ環状封止金具12の環状板部12cの径方向
の幅を大きくすることができて、熱膨張差の吸収能力が
向上し、仕様圧力の高圧化に対応できる。
【0028】また、フランジ2には環状封止金具12の
環状板部12cから離間させるように凹部25を孔3に
連通させて設けているので、圧力で環状封止金具12の
環状板部12cが撓んでもフランジ2の孔3のエッジに
接触するのを防止できる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明に係る二
重封止型ターミナルヘッダの実施の形態における一例を
示したものである。なお、前述した図3乃至図7と対応
する部分には、同一符号を付けて示している。
【0030】本実施例の二重封止型ターミナルヘッダ1
においては、フランジ2の孔3を貫通する部分のセラミ
ックスリーブ4の形状が、スリーブ型封止金具10の小
径接続筒部10a内に嵌め合わせ得る外径で略ストレー
ト構造に形成されている。これにより、フランジ2の孔
3の内周に対して該セラミックスリーブ4の外周がフラ
ンジ2の厚み全体にわたって空隙を隔てて対向するよう
に形成されている。これに伴い、セラミックスリーブ4
の外周から封止金具接続環部11の内周までの距離Dが
増大する。本例では、距離Dは5mmだけ従来に比べて増
大した。この増大した分だけ環状板部12cの径方向寸
法を長くした大型の環状封止金具12が用いられて、そ
の小径接続環部12aがセラミックスリーブ4の外周に
ろう付け6aで封止接続され、大径接続環部12bが封
止金具接続用環状部分11の内周面にろう付け6bで封
止接続されている。
【0031】一方、フランジ2には、環状封止金具12
の環状板部12cから離間させるように凹部25が孔3
に連通させて環状に設けられている。凹部25には、シ
リコーンゴムからなる環状のバックアップクックョン材
26が介在されて、環状板部12cの裏面に当接されて
いる。
【0032】その他の構成は、前述した図6及び図7と
同様になっている。
【0033】このようにフランジ2の孔3を貫通する部
分のセラミックスリーブ4の外径を、スリーブ型封止金
具10の小径接続筒部10a内に嵌め合わせ得る外径で
ストレート構造に形成して、フランジ2の孔3の内周に
対してセラミックスリーブ4の外周を空隙を隔てて対向
させると、フランジ2の孔3を貫通する部分でセラミッ
クスリーブ4の外径を従来より小径化することができ
る。フランジ2の孔3を大きくしなくても、この小径化
した分だけ環状封止金具12の環状板部12cの径方向
の幅寸法Dを大きくすることができ、仕様圧力の高圧化
に対応できる。即ち、環状板部12cの径方向の幅寸法
Dが、5mmだけ従来に比べて増大したので、環状封止金
具12の熱膨張差を吸収する能力が向上する。これによ
り、他方の第1のフランジ・スリーブ間封止部5の強度
を上げて二重封止型ターミナルヘッダ1を仕様圧力65 k
g/cm2 に対応するものにできる。なお、環状板部12c
の厚みを従来より厚くしても、熱膨張差を充分吸収でき
るので、このようにして耐圧強度をより一層上げること
もできる。
【0034】また、フランジ2には環状封止金具12の
環状板部12cから離間させるように凹部25を孔3に
連通させて設けているので、圧力で環状封止金具12の
環状板部12cが撓んでもフランジ2の孔3のエッジが
接触するのを防止できる。特に本例では、凹部25にバ
ックアップクックョン材26を介在させているので、圧
力で環状封止金具12の環状板部12cが撓んでもフラ
ンジ2の孔3のエッジが接触するのを確実に防止でき
る。
【0035】以下、本明細書に開示した複数の発明のう
ち、幾つかの発明についてその構成要件を挙げると、次
の通りである。
【0036】(1) フランジ(2)の孔(3)にセラ
ミックスリーブ(4)が貫通され、前記セラミックスリ
ーブ(4)が貫通する前記フランジ(2)の孔(3)の
両端は第1のフランジ・スリーブ間封止部(5)と第2
のフランジ・スリーブ間封止部(6)とで二重封止さ
れ、前記セラミックスリーブ(4)内には導体(7)が
貫通され、前記セラミックスリーブ(4)の両端で該セ
ラミックスリーブ(4)と前記導体(7)とは第1,第
2のスリーブ・導体間封止部(8)(9)で封止接続さ
れている二重封止型ターミナルヘッダにおいて、前記第
1のフランジ・スリーブ間封止部(5)は、一端に設け
られて前記セラミックスリーブ(4)の外周に接続され
る小径接続筒部(10a)と他端側に設けられて前記フ
ランジ(2)の孔(3)の内周に接続される大径接続筒
部(10b)とこれらの接続筒部(10a)(10b)
の間を気密液密につなぐテーパ筒部(10c)とをもつ
一体構造のスリーブ型封止金具(10)が用いられて、
前記小径接続筒部(10a)が前記セラミックスリーブ
(4)の外周に封止接続され、前記大径接続筒部(10
b)が前記フランジ(2)の孔(3)の一端側の内周に
封止接続されて構成され、前記第2のフランジ・スリー
ブ間封止部(6)は、前記フランジ(2)の孔(3)の
他端側で該フランジ(2)にその孔(3)の内径より大
きな内径で設けられた封止金具接続用環状部分(11)
を備え、該封止金具接続用環状部分(11)の内周面と
前記セラミックスリーブ(4)の外周面との間には前記
セラミックスリーブ(4)の外周に接続される小径接続
環部(12a)と前記封止金具接続環部(11)の内周
に接続される大径接続環部(12b)とこれらの接続環
部(12a)(12b)の一端部間を気密液密につなぐ
環状板部(12c)とをもつ一体構造の環状封止金具
(12)が介在されて、前記小径接続環部(12a)が
前記セラミックスリーブ(4)の外周に封止接続され、
前記大径接続環部(12b)が前記封止金具接続用環状
部分(11)の内周面に封止接続されて構成され、前記
フランジ(2)の孔(3)を貫通する部分の前記セラミ
ックスリーブ(4)の形状は前記スリーブ型封止金具
(10)の前記小径接続筒部(10a)内に嵌め合わせ
得る外径でストレート構造に形成されて前記フランジ
(2)の孔(3)の内周に対して該セラミックスリーブ
4の外周がフランジ2の厚み全体にわたって空隙を隔て
て対向するように形成され、前記フランジ(2)には前
記環状封止金具(12)の前記環状板部(12c)から
離間させるように凹部(25)が前記孔(3)に連通さ
せて環状に設けられていることを特徴とする二重封止型
ターミナルヘッダ。
【0037】(2) 前記フランジ(2)の環状の凹部
(25)には、環状のバックアップクックョン材26が
介在されていることを特徴とする前記(1)に記載の二
重封止型ターミナルヘッダ。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る二重封止型ターミナルヘッ
ダにおいては、フランジ2の孔3を貫通する部分のセラ
ミックスリーブ4の形状を、スリーブ型封止金具10の
小径接続筒部10a内に嵌め合わせ得る外径でストレー
ト構造に形成して、フランジ2の孔3の内周に対してセ
ラミックスリーブ4の外周を空隙を隔てて対向させてい
るので、フランジ2の孔3を貫通する部分でセラミック
スリーブ4の外径を従来より小径化することができる。
このためフランジ2の孔3を大きくしなくても、この小
径化した分だけ環状封止金具12の環状板部12cの径
方向寸法Dを長くすることができて、熱膨張差の吸収能
力が向上し、仕様圧力の高圧化に対応させることができ
る。
【0039】また、フランジ2には環状封止金具12の
環状板部12cから離間させるように凹部25を孔3に
連通させて設けているので、圧力で環状封止金具12の
環状板部12cが撓んでもフランジ2の孔3のエッジが
接触するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダにお
ける実施の形態の一例を示す縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】従来の二重封止型ターミナルヘッダの縦断面図
である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】二重封止型ターミナルヘッダを用いたLNGタ
ンクの要部構成を示した縦断面図である。
【図6】本発明者らが検討した二重封止型ターミナルヘ
ッダの縦断面図である。
【図7】図6の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 二重封止型ターミナルヘッダ 2 ステンレスフランジ 3 孔 3a 拡径孔部 4 セラミックスリーブ 4a 段部 4b 大径部分 5 第1のフランジ・スリーブ間封止部 5a,5b ろう付け 6 第2のフランジ・スリーブ間封止部 6a,6b ろう付け 7 導体 8,9 第1,第2のスリーブ・導体間封止部 10 スリーブ型封止金具 10a 小径接続筒部 10b 大径接続筒部 10c テーパ筒部 11 封止金具接続用環状部分 12 C型環状封止金具 12a 小径接続環部 12b 大径接続環部 12c 環状板部 13 ベロー型封止金具 13a 小径接続筒部 13b 大径接続筒部 13c テーパ筒部 14 封止スリーブ 15 鍔部 16A,16B 接続端子 17 LNGタンク 18 ポンプ収容管 18a フランジ 19 LNGポンプ 20 低温ケーブル 21 コネクタ 22 ジョイントボックス 23 通常のケーブル 24 接続部 25 凹部 26 バックアップクックョン材 30 C型環状封止金具 30a 小径接続環部 30b 大径接続環部 30c 環状板部
フロントページの続き (72)発明者 高木 義之 神奈川県横浜市磯子区汐見台3−3−3305 磯子アパート548 (72)発明者 小倉 太郎 東京都江東区東陽2−3−1−416 (72)発明者 根岸 英夫 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 西田 敏裕 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ(2)の孔(3)にセラミック
    スリーブ(4)が貫通され、前記セラミックスリーブ
    (4)が貫通する前記フランジ(2)の孔(3)の両端
    は第1のフランジ・スリーブ間封止部(5)と第2のフ
    ランジ・スリーブ間封止部(6)とで二重封止され、前
    記セラミックスリーブ(4)内には導体(7)が貫通さ
    れ、前記セラミックスリーブ(4)の両端で該セラミッ
    クスリーブ(4)と前記導体(7)とは第1,第2のス
    リーブ・導体間封止部(8)(9)で封止接続されてい
    る二重封止型ターミナルヘッダにおいて、 前記第1のフランジ・スリーブ間封止部(5)は、一端
    に設けられて前記セラミックスリーブ(4)の外周に接
    続される小径接続筒部(10a)と他端側に設けられて
    前記フランジ(2)の孔(3)の内周に接続される大径
    接続筒部(10b)とこれらの接続筒部(10a)(1
    0b)の間を気密液密につなぐテーパ筒部(10c)と
    をもつ一体構造のスリーブ型封止金具(10)が用いら
    れて、前記小径接続筒部(10a)が前記セラミックス
    リーブ(4)の外周に封止接続され、前記大径接続筒部
    (10b)が前記フランジ(2)の孔(3)の一端側の
    内周に封止接続されて構成され、 前記第2のフランジ・スリーブ間封止部(6)は、前記
    フランジ(2)の孔(3)の他端側で該フランジ(2)
    にその孔(3)の内径より大きな内径で設けられた封止
    金具接続用環状部分(11)を備え、該封止金具接続用
    環状部分(11)の内周面と前記セラミックスリーブ
    (4)の外周面との間には前記セラミックスリーブ
    (4)の外周に接続される小径接続環部(12a)と前
    記封止金具接続環部(11)の内周に接続される大径接
    続環部(12b)とこれらの接続環部(12a)(12
    b)の一端部間を気密液密につなぐ環状板部(12c)
    とをもつ一体構造の環状封止金具(12)が介在され
    て、前記小径接続環部(12a)が前記セラミックスリ
    ーブ(4)の外周に封止接続され、前記大径接続環部
    (12b)が前記封止金具接続用環状部分(11)の内
    周面に封止接続されて構成され、 前記フランジ(2)の孔(3)を貫通する部分の前記セ
    ラミックスリーブ(4)の形状は前記スリーブ型封止金
    具(10)の前記小径接続筒部(10a)内に嵌め合わ
    せ得る外径でストレート構造に形成されて、前記フラン
    ジ(2)の孔(3)の内周に対して該セラミックスリー
    ブ4の外周がフランジ2の厚み全体にわたって空隙を隔
    てて対向するように形成され、 前記フランジ(2)には前記環状封止金具(12)の前
    記環状板部(12c)から離間させるように凹部(2
    5)が前記孔(3)に連通させて環状に設けられている
    ことを特徴とする二重封止型ターミナルヘッダ。
JP26860396A 1996-10-09 1996-10-09 二重封止型ターミナルヘッダ Pending JPH10116529A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007141853A1 (ja) 2006-06-07 2007-12-13 Furukawa Electric Industrial Cable Co., Ltd. フィードスルーおよびブッシング

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007141853A1 (ja) 2006-06-07 2007-12-13 Furukawa Electric Industrial Cable Co., Ltd. フィードスルーおよびブッシング

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