JP2017004780A - 二重封止型ターミナルヘッダ - Google Patents

二重封止型ターミナルヘッダ Download PDF

Info

Publication number
JP2017004780A
JP2017004780A JP2015118055A JP2015118055A JP2017004780A JP 2017004780 A JP2017004780 A JP 2017004780A JP 2015118055 A JP2015118055 A JP 2015118055A JP 2015118055 A JP2015118055 A JP 2015118055A JP 2017004780 A JP2017004780 A JP 2017004780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing
fixed
ceramic sleeve
diameter hole
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015118055A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5801008B1 (ja
Inventor
中島 広
Hiroshi Nakajima
広 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2015118055A priority Critical patent/JP5801008B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5801008B1 publication Critical patent/JP5801008B1/ja
Priority to PCT/JP2016/067466 priority patent/WO2016199931A1/ja
Publication of JP2017004780A publication Critical patent/JP2017004780A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Insulators (AREA)

Abstract

【課題】 熱応力を発生させない構造を採用した二重封止型ターミナルヘッダの提供。
【解決手段】 液化天然ガス等を貯蔵する低温タンクの貫通部に使用される二重封止型ターミナルヘッダにおいて 、隔壁フランジ1の大径孔部11の内周面に第1の環状封着金具5の一端を固定し、セラミックスリーブ2の第1外径部21の所定部分に第2の環状封着金具6の一端を固定し、第1の環状封着金具5と第2の環状封着金具6の他端同士を固定し、隔壁フランジ1の小径孔部12の内周面に第3の環状封着金具7の一端を固定し、セラミックスリーブ2の小径孔部12の第2外径部の所定部分に第4の封着金具8を固定し、第3の封着金具と第4の封着金具の他端同士を固定したものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液化天然ガス等を貯蔵する低温タンクの貫通部分で用いられる二重封止型ターミナルヘッダに関し、特に熱応力を抑えて金属疲労が起らないように工夫した二重封止型ターミナルヘッダに関するものである。
LNG/LPG等の低温液化ガスを貯蔵する低温タンク内部には、LNG/LPG等の低温液化ガスをタンク外部に送り出すためサブマージドモータポンプが設置されている。このサブマージドモータポンプのモータは、低温タンク外部から電力を供給することにより駆動されている。
この低温タンク内部およびポンプ部は、低温高圧の状況にあるため、低温タンク内に電力を供給する際には、液漏れや低温による不具合が発生しないようにする必要がある。そのための貫通ブッシングとして、従来から、二重封止型ターミナルヘッダが用いられている。
この種の二重封止型ターミナルヘッダは、周知のとおり、LNG/LPG等の液化天然ガスを貯蔵する低温タンク等の貫通部分に用いられている。この二重封止型ターミナルヘッダは、前記タンクの貫通部を塞ぐように固定される隔壁フランジと、前記隔壁フランジに設けた透孔に挿通固定されたセラミックスリーブと、前記セラミックスリーブの内部の中空部に挿通された導体とを備え、封止が必要な箇所を封止材にて封止してなるものが知られている。
実開昭64−35637号公報 特開平8−338596号公報 特開平10−116530号公報
上記従来の二重封止型ターミナルヘッダでは、温度変化に応じて発生する熱応力を吸収するための構造が提供されているものの、特許文献1記載の従来技術では軸方向に耐力以上の熱応力が発生して金属疲労を起こす恐れがあり、特許文献2記載の従来技術では導体の中間部分の断面積を小さくして可撓性をもたせることにより熱応力を吸収させようとしているが、低温のため可撓性がなくなる恐れがあり、さらに特許文献3記載の従来技術ではベロー構造を採用して熱応力を吸収しようとしているが、そのベロー構造部分で金属疲労が発生してしまうという不都合があった。
本発明は、上記不都合な点を解消し、熱応力を発生させない構造を採用した二重封止型ターミナルヘッダを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る請求項1記載の二重封止型ターミナルヘッダは、液化天然ガス等を貯蔵する低温タンクの貫通部に使用される二重封止型ターミナルヘッダであって、前記貫通部を塞ぐように固定され所定厚みを有し透孔が穿設されている隔壁フランジと、中空円柱形状に形成されていて前記隔壁フランジに穿設された透孔に挿通固定されたセラミックスリーブと、前記セラミックスリーブの中空部に挿通固定された導体とを備え、封止が必要な箇所を封止材にて封止してなる二重封止型ターミナルヘッダにおいて、
前記隔壁フランジに設けた透孔は、低温高圧側に接する第1の側面側から常温大気圧側に接する第2の側面側に向かって、所定の第1の長さで中心軸から第1の半径に穿設してなる大径孔部と、
第2の側面側から第1の側面側に向けて前記大径孔部まで穿設されていて、大径孔部の半径より小さい半径で前記中心軸から第2の半径に形成されてなる小径孔部とからなり、
前記セラミックスリーブは、所定の長さの中空円柱形状体に形成されていて、
低温圧力側に接する部分が前記隔壁フランジの大径孔部の内径よりやや小さい外径で所定長さに形成され前記隔壁フランジの大径孔部に所定の間隙をもって嵌まり合える外形形状をした第1外径部と、
常温大気圧側と接する部分が前記隔壁フランジの小径孔部の内径よりやや小さい半径で所定の長さに形成され前記隔壁フランジの小径孔部に所定の間隙をもって嵌まり合える外形形状をした第2外径部とを有し、
隔壁フランジの透孔にセラミックスリーブを嵌め込んだ状態にされていて、
前記隔壁フランジの大径孔部の内周面の所定位置に第1の封着金具の一端を固定し、
前記セラミックスリーブの前記第1外径部の所定位置に第2の封着金具の一端を固定し、第1の封着金具の他端と第2の封着金具の他端同士とを固定してなり、
前記隔壁フランジの小径孔部の内周面の所定位置に第3の封着金具の一端を固定し、 前記セラミックスリーブの前記第2外径部の所定位置に第4の封着金具を固定し、
前記第3の封着金具の他端と第4の封着金具の他端同士とを固定してなることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明に係る二重封止型ターミナルベッダは、請求項1記載において、前記第1の環状封着金具は隔壁フランジの大径孔部の内周面にその一端外周面が固定され、第2の環状封着金具はセラミックスリーブに設けた第2の凹部にその一端内周面が固定され、前記第1の環状封着金具の他端内周面と前記第2の環状封着金具の他端外周面が第1の凹部の大径孔部と小径孔部の境界位置で固定されており、
前記第3の環状封着金具は隔壁フランジの小径孔部の内周面にその一端外周面が固定され、前記第4の環状封着金具はセラミックスリーブに設けた凸部にその一端内周面が固定され、前記第3の環状封着金具の他端内周面と第4の環状封着金具の他端外周面とが前記凸部より低温圧力側の大径孔部と小径孔部の境界位置で固定されていることを特徴とするものである。
請求項3記載の発明に係る二重封止型ターミナルベッダは、請求項1または2記載において、前記第1の封着金具および前記第3の封着金具は、隔壁フランジの熱膨張率とほぼ同じか隔壁フランジの熱膨張率に対して一定範囲内の熱膨張率の材料から構成したことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明に係る二重封止型ターミナルベッダは、請求項1または2記載において、前記第2の封着金具および第4の封着金具は、セラミックスリーブの熱膨張率とほぼ同じか、セラミックスリーブの熱膨張率に対して一定範囲内の熱膨張率の材料から構成したことを特徴とするものである。
本発明は、隔壁フランジに大径孔部と小径孔部とからなる透孔を形成し、かつ、セラミックスリーブを第1外径部と第2外径部に形成し、第1外径部が大径孔部に、第2外径部が小径孔部に一定の間隙で嵌まり合うようにし、第1外径部と第2外径部との境界部分にそれぞれ所定の形状の構造を設け、隔壁フランジの第1外径部とセラミックスリーブの大径孔部を第1の封着金具と第2の封着金具とで固定し、隔壁フランジの第2外径部とセラミックスリーブの小径孔部を前記第3の封着金具と前記第4の封着金具とで固定した構造にしたので、この構造により熱応力の吸収ができるので、隔壁フランジ、セラミックスリーブおよび導体等の軸方向に向かう熱応力が発生せず、金属疲労を起こすことがないという優れた効果を奏する。
本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダの実施形態の一例を示す断面図である。 本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダの中心部を拡大して示す断面図である。 本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダのセラミックスリーブ等の低温圧力側端部を拡大して示す断面図である。 本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダのセラミックスリーブ等の常温大気圧側端部を拡大して示す断面図である。 本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダの一部構成要素である隔壁フランジを示す断面図である。 本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダの一部構成要素であるセラミックスリーブを示す断面図である。 本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダのセラミックスリーブ等の低温圧力側端部の他の構成例を拡大して示す断面図である。 本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダのセラミックスリーブ等の常温大気圧側端部の他の構成例を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2、図5および図6において、本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダTHの実施の形態も、LNG/LPG等の液化天然ガスを貯蔵する低温タンク等の貫通部分に用いられるものである。
この二重封止型ターミナルヘッダTHは、隔壁フランジ1と、セラミックスリーブ2と、環状長尺封着管3と、中心導体4と、第1の環状封着金具5と、第2の環状封着金具6と、第3の環状封着金具7と、第4の環状封着金具8と、環状短尺封着管9と、端子Pa、Pbとを備え、封止が必要な箇所を封止材にて封止してなるものである。
さらに、二重封止型ターミナルヘッダTHの各部構成要素について、図1、図2、図5および図6を参照して詳説する。
隔壁フランジ1は、次のように構成されている。すなわち、前記隔壁フランジ1は、例えばSUS316Lからなる所定厚み(La+Lb)の板体で構成されており、この板体には透孔10が穿設されている。前記隔壁フランジ1に穿設された透孔10は、大径孔部11と、小径孔部12とから構成されている。
前記大径孔部11は、低温高圧側に接する隔壁フランジ1の第1の側面Sa側から常温大気圧側に接する隔壁フランジ1の第2の側面Sb側に向かって、所定の第1の長さLaにわたって、中心軸Oから第1の半径Raに保たれて穿設されている。
前記小径孔部12は、前記第2の側面Sb側から前記第1の側面Sa側に向けて前記大径孔部11までの第2の長さLbにわたって、大径孔部11の半径Raより小さい半径であって前記中心軸Oから第2の半径Rbに保たれて穿設されている。
次に、セラミックスリーブ2は、次のように構成されている。すなわち、前記セラミックスリーブ2は、例えばHA−92の材質からなるセラミック絶縁体から構成されていて、所定の長さLcの中空円柱形状体であって、太円柱部21と細円柱部22とからなる形状に形成されている。
前記太円柱部21は、低温圧力側に接する部分が前記隔壁フランジ1の大径孔部11の内径Raよりやや小さい外径Rcで所定長さLdに形成され前記隔壁フランジ1の大径孔部11に所定の間隙Daをもって嵌まり合える外形形状に形成されている。
前記細円柱部22は、常温大気圧側と接する部分が前記隔壁フランジ1の小径孔部12の内径よりやや小さい半径Rdで所定の長さLeに形成され前記隔壁フランジ1の小径孔部12に所定の間隙Dbをもって嵌まり合える外形形状に形成されている。
また、前記セラミックスリーブ2は、太円柱部21と細円柱部22との境界Fの両側において所定の形状に構成されている。
前記セラミックスリーブ2の前記太円柱部21と前記細円柱部22との境界Fより低温圧力側であって前記セラミックスリーブ2の外周部分に、当該境界Fより低温圧力側に向かって所定の半径Reで第1の凹部23が形成されている。また、前記セラミックスリーブ2の前記太円柱部21と前記細円柱部22との境界Fより低温圧力側で第1の凹部23の図示左側の前記セラミックスリーブ2の外周部分に、前記第1の凹部23の半径Reより大きく外径Rcより小さい半径Rfに形成した第2の凹部24が形成されている。
さらに、前記セラミックスリーブ2であって前記太円柱部21と前記細円柱部22との境界Fより常温大気圧側の外周部分に、常温大気圧側の所定の位置であって前記セラミックスリーブ2の細円柱部22の半径Rdよりは大きく前記隔壁フランジ1の小径孔部12の半径Rbよりは小さな半径Rgで一定長さに作成した凸部25が形成されている。
なお、前記隔壁フランジ1にあっては、大径孔部11と小径孔部12との境界部分において、大径孔部11側の境界部分から常温大気圧側に向かって図示のように半円状に空間13が形成されている。また、前記セラミックスリーブ2にあっては、太円柱部21と細円柱部22との境界Fの部分において、細円柱部22側の境界Fの位置から低温圧力側に向かって図示のように半円状に空間20が形成されている。
そして、前記隔壁フランジ1の大径孔部11に、前記セラミックスリーブ2の太円柱部21が図1および図2に示すように配置されており、その配置によって、当然、前記隔壁フランジ1の小径孔部12に、前記セラミックスリーブ2の細円柱部22が図1および図2に示すような配置にされている。
前記隔壁フランジ1とセラミックスリーブ2とが図1および図2に示すような配置状態において、前記隔壁フランジ1の大径孔部11と前記セラミックスリーブ2の太円柱部21とが、第1の環状封着金具5と第2の環状封着金具6とにより連結されていることを説明する。
すなわち、前記隔壁フランジ1の大径孔部11の内周面には、第1の環状封着金具5の一端が固定されている。前記セラミックスリーブ2の第1外径部21の所定部分には、第2の環状封着金具6の一端内周面が固定されている。また、第1の環状封着金具5と第2の環状封着金具6とは、それぞれの他端同士が固定されることにより、隔壁フランジ1の大径孔部11と、セラミックスリーブ2の太円柱部21とが連結されている。
さらに説明すると、前記隔壁フランジ1の大径孔部11の内周面には、第1の環状封着金具5の一端側外周面が例えばTIG溶接により固定されている。前記セラミックスリーブ2の太円柱部21の所定部分である第2の凹部24の平面には、第2の環状封着金具6の一端側内周面が例えばロー付けにより固着されている。前記第1の環状封着金具5の内周面には、第2の環状封着金具6の他端側外周面が、空間13の境界Fの位置で例えばTIG溶接により固着されている。
前記第1の環状封着金具5は、例えばSUS316Lから構成されていて、隔壁フランジ1の熱膨張率とほぼ同じか、隔壁フランジ1の熱膨張率に対して一定範囲内の熱膨張率の材料から構成すればよい。また、前記第2の環状封着金具6は、例えばコバールから構成されていて、前記セラミックスリーブ2の熱膨張率とほぼ同じか当該セラミックスリーブの熱膨張率に対して一定範囲内の熱膨張率の材料から構成すればよい。
さらにまた、前記隔壁フランジ1と前記セラミックスリーブ2とが図1および図2に示すような配置状態において、前記隔壁フランジ1の小径孔部12と前記セラミックスリーブ2の細円柱部22とが、第3の環状封着金具7と第4の環状封着金具8とにより連結されていることを説明する。
すなわち、前記隔壁フランジ1の小径孔部12の内周面には、第3の環状封着金具7の一端を固定されている。前記セラミックスリーブ2の小径孔部12の第2外径部の所定部分には、第4の環状封着金具8が固定されている。そして、第3の環状封着金具7と第4の環状封着金具8とはそれぞれの他端同士が固定されることにより、前記隔壁フランジ1の小径孔部12と前記セラミックスリーブ2の細円柱部22とが連結されている。
さらに説明すると、前記隔壁フランジ1の小径孔部12の内周面には、第3の環状封着金具7の一端側外周面が例えばTIG溶接により固定されている。前記セラミックスリーブ2の細円柱部22の所定部分としての凸部25の平面には、第4の環状封着金具8の一端側内周面が例えばロー付けにより固着されている。第3の環状封着金具7の内周面には、前記第4の環状封着金具8の他端側外周面が、空間20の境界Fの位置において、例えばTIG溶接により固着されている。
前記第3の環状封着金具7は、例えばSUS316Lから構成されていて、前記隔壁フランジ1の熱膨張率とほぼ同じか当該隔壁フランジ1の熱膨張率に対して一定範囲内の熱膨張率の材料から構成すればよい。前記第4の環状封着金具8は、例えばコバールから構成されていて、前記セラミックスリーブ2の熱膨張率とほぼ同じか当該セラミックスリーブ2の熱膨張率に対して一定範囲内の熱膨張率の材料から構成すればよい。
次に、前記セラミックスリーブ2、環状長尺封着管3および中心導体4の関係を、図1、図3および図4を参照して説明する。
前記セラミックスリーブ2は、中空円柱形状体に成形されている。この中空円柱形状体をしたセラミックスリーブ2には貫通孔26が設けられている。このセラミックスリーブ2の貫通孔26の低温圧力側端部には、図1および図3に示すように軸方向に一定深さで半径方向に所定の幅に環状溝27が設けられている。
前記セラミックスリーブ2の貫通孔26には、所定長さLiに形成した環状長尺封着管3が隙間の無い状態で嵌め込まれている。この環状長尺封着管3には、前記セラミックスリーブ2の環状溝27に隙間なく嵌まり合う環状鍔部31が形成されている。この環状長尺封着管3の環状鍔部31は前記セラミックスリーブ2の環状溝27に嵌まり合った状態で例えばロー付けにより固定されている。
前記中心導体4は円柱状体に形成されており、環状長尺封着管3の貫通孔とセラミックスリーブ2の貫通孔26に収納可能に形成されている。この中心導体4は、低温圧力側であって環状長尺封着管3の環状鍔部31付近で環状長尺封着管3の内周面に一定長で接する第1の凸状部分41が形成されている。この第1の凸状部分41は、環状長尺封着管3の環状鍔部31部で所定の間隙をもって接してはいるが、封止はされていない。
また、中心導体4は、環状長尺封着管3の端部側でかつ環状長尺封着管3の内周面に一定長さLjで接する第2の凸状部分42が形成されている。さらに、中心導体4は、環状長尺封着管3の端部から常温大気圧側に向かって一定長さLkに凸状部分43が形成されている。この凸状部分43は、ここでは、第3の凸と称する。さらに、凸状部分43の常温大気圧側の端部には、環状短尺封着管9の内周面に嵌合する段部43aが形成されている。
そして、中心導体4は、図1、図3および図4に示すように、第1の凸状部分41および第2の凸状部分42の間と、第2の凸状部分42および第3の凸状部分43の間は、前記各凸状部分の半径より小さい半径に形成されている。また前記のように第3の凸状部分43には常温大気圧側に段部43aが形成されている。
そして、前記中心導体4の第3の凸状部分43の常温大気圧側の段部43aには、図4に示すように、環状短尺封着管9が嵌め込まれており、環状短尺封着管9とセラミックスリーブ2とが例えばロー付けやら溶接により固定されており、また、環状短尺封着管9と中心導体4とが例えばロー付けにより固定されている。
また、中心導体4の低温圧力側端部には端子取付部45aが形成されていて、この端子取付部45aに端子Paが取り付けられている。同様に、中心導体4の常温大気圧側端部には端子取付部45bが形成されていて、この端子取付部45bに端子Pbが取り付けられている。
このように構成された二重封止型ターミナルヘッダは、前記隔壁フランジ1の大径孔部11の内周面に固定された第1の環状封着金具5と、前記セラミックスリーブ2の第2の凹部24の外周面に固定された第2の環状封着金具6とが空間13の境界Fの位置で固定されていて、さらに、前記隔壁フランジ1の小径孔部12の内周面に固定された第3の環状封着金具7と、前記セラミックスリーブ2の凸部25の外周面に固定された第4の環状封着金具8とが空間20の境界Fの位置で固定された構造をしている。
また、前記第1の環状封着金具5と第3の環状封着金具7とは、隔壁フランジ1の熱膨張率とほぼ同じか、隔壁フランジ1の熱膨張率に対して一定範囲内の熱膨張率の材料から構成したものである。加えて、前記第2の環状封着金具6と第4の環状封着金具8とは、前記セラミックスリーブ2の熱膨張率とほぼ同じか、当該セラミックスリーブの熱膨張率に対して一定範囲内の熱膨張率の材料から構成したものである。
したがって、上述した本発明に係る実施の形態は、上記材料によって構成されてなる構造にしたので、中心導体等の軸方向に向かう熱応力が上記構造体によって吸収されるため隔壁フランジ、セラミックスリーブおよび導体等の軸方向に向かう熱応力が発生せず、金属疲労を起こすことがなく、故障することなく長時間の使用に耐えるという優れた利点を有することになる。
さらに、上述した本発明に係る実施の形態は、上記材料によって構成されてなる構造にしたので、セラミックスリーブ2に加わる低温高圧側から常温大気圧側に向かう力が、前記セラミックスリーブ2の太円柱部21の端部が前記隔壁フランジ1の大径孔部11の隔壁に押しつけられることになることから、セラミックスリーブ2が隔壁フランジ1から抜けてしまう事故が発生することがない。
また、上述した本発明に係る実施の形態において、前記セラミックスリーブ2の貫通孔26には環状長尺封着管3が挿入固定されており、環状長尺封着管3は環状鍔部31により前記セラミックスリーブ2の環状溝27に密着固定されている。さらに、前記中心導体4は、第1の凸状部分41で環状長尺封着管3と非固定接触し、第2の凸状部分42は環状長尺封着管3の内周面に例えばロー付けによって固定されている。かつ、前記中心導体4は、第3の凸状部分43の常温大気圧側に設けた段部43aに環状短尺封着管9を嵌め込み、環状短尺封着管9と中心導体4とを、環状短尺封着管9とセラミックスリーブ2とをロー付けで固定している。
したがって、本発明の実施の形態においては、前記セラミックスリーブ2と環状長尺封着管3と中心導体4とが上述したような構造になっているので、直径方向の厚みを少なくでき、直径方向に発生する熱応力を小さくすることができ、各材料の耐力以下にできることから、故障等が発生しない二重封止型ターミナルヘッダを提供できる利点がある。
図7は、本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダのセラミックスリーブ等の低温圧力側端部の他の構成例の一部を拡大して示す断面図である。図7においては、セラミックスリーブ等の低温圧力側端部の他の構成例部分にのみ特徴があり、その他の構成には変更がないので、上記実施形態と同一符号を付し、その説明を省略する。なお、本実施形態は、中心軸Oに対して対称に現れるので、一方の断面のみを示し説明することにする。
この図7において、環状長尺封着管3の環状鍔部31の外周と前記セラミックスリーブ2の環状溝27の内周面との間には、図7に示すように、環状封着金具C55を介装している。そして、前記環状鍔部31と環状金具C55とは図7に符号Yで示すように溶接されおり、かつ、環状溝27の内周面と環状封着金具C55の外周面とは図7に符号Jで示すようにロー付で固定されている。
図8は、本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダのセラミックスリーブ等の常温大気圧側端部の他の構成例の一部を拡大して示す断面図である。図8においては、セラミックスリーブ等の常温大気圧側端部の他の構成例部分にのみ特徴があり、その他の構成には変更がないので、上記実施形態と同一符号を付し、その説明を省略する。なお、本実施形態は、中心軸Oに対して対称に現れるので、一方の断面のみを示し説明することにする。
図8において、前記中心導体4は、第3の凸状部分43の常温大気圧側に設けた段部43aに、図8に示すような長さの環状短尺封着管9aを嵌め込み、さらに環状短尺封着管9aの外周に図8に示すような長さの環状封着管C57を嵌め込んでいる。そして、前記環状短尺封着管9aと中心導体4の第3の凸状部分43における段部43aとの間、及び前記環状封着管C57の外周と前記セラミックスリーブ2の内周との間は、図8に符号Jで示すようにロー付けでそれぞれ固定されている。また、前記環状短尺封着管9aと前記環状封着管C57との間は、図8の符号Yで示すように溶接されている。
このように図7及び図8に示す構造としても、直径方向の厚みを少なくできるので、直径方向に発生する熱応力を小さくすることができ、各材料の耐力以下にでき、故障等が発生しない利点を持つ二重封止型ターミナルヘッダを提供できることになる。
1 隔壁フランジ
2 セラミックスリーブ
3 環状長尺封着管
4 中心導体
5 第1の環状封着金具
6 第2の環状封着金具
7 第3の環状封着金具
8 第4の環状封着金具
9 環状短尺封着管
9a 環状短尺封着管
11 大径孔部
12 小径孔部
13 空間
20 空間
21 太円柱部
22 細円柱部
23 第1の凹部
24 第2の凹部
25 凸部
26 貫通孔
31 環状鍔部
41 第1の凸状部分
42 第2の凸状部分
43 第3の凸状部分
43a 段部
C55、C57 環状封着金具

Claims (4)

  1. 液化天然ガス等を貯蔵する低温タンクの貫通部に使用される二重封止型ターミナルヘッダであって、前記貫通部を塞ぐように固定され所定厚みを有し透孔が穿設されている隔壁フランジと、中空円柱形状に形成されていて前記隔壁フランジに穿設された透孔に挿通固定されたセラミックスリーブと、前記セラミックスリーブの中空部に挿通固定された導体とを備え、封止が必要な箇所を封止材にて封止してなる二重封止型ターミナルヘッダにおいて、
    前記隔壁フランジに設けた透孔は、
    低温高圧側に接する第1の側面側から常温大気圧側に接する第2の側面側に向かって、所定の第1の長さで中心軸から第1の半径に穿設してなる大径孔部と、
    第2の側面側から第1の側面側に向けて前記大径孔部まで穿設されていて、大径孔部の半径より小さい半径で前記中心軸から第2の半径に形成されてなる小径孔部とからなり、
    前記セラミックスリーブは、所定の長さの中空円柱形状体に形成されていて、
    低温圧力側に接する部分が前記隔壁フランジの大径孔部の内径よりやや小さい外径で所定長さに形成され前記隔壁フランジの大径孔部に所定の間隙をもって嵌まり合える外形形状をした第1外径部と、
    常温大気圧側と接する部分が前記隔壁フランジの小径孔部の内径よりやや小さい半径で所定の長さに形成され前記隔壁フランジの小径孔部に所定の間隙をもって嵌まり合える外形形状をした第2外径部とを有し、
    隔壁フランジの透孔にセラミックスリーブを嵌め込んだ状態にされていて、
    前記隔壁フランジの大径孔部の内周面の所定位置に第1の封着金具の一端を固定し、
    前記セラミックスリーブの前記第1外径部の所定位置に第2の封着金具の一端を固定し、第1の封着金具の他端と第2の封着金具の他端とを固定してなり、
    前記隔壁フランジの小径孔部の内周面の所定位置に第3の封着金具の一端を固定し、 前記セラミックスリーブの前記第2外径部の所定位置に第4の封着金具を固定し、
    前記第3の封着金具の他端と第4の封着金具の他端とを固定してなることを特徴とする二重封止型ターミナルヘッダ。
  2. 前記第1の環状封着金具は隔壁フランジの大径孔部の内周面にその一端外周面が固定され、第2の環状封着金具はセラミックスリーブに設けた第2の凹部にその一端内周面が固定され、前記第1の環状封着金具5の他端内周面と前記第2の環状封着金具6の他端外周面が第1の凹部の大径孔部と小径孔部の境界位置で固定されており、
    前記第3の環状封着金具は隔壁フランジの小径孔部の内周面にその一端外周面が固定され、前記第4の環状封着金具はセラミックスリーブに設けた凸部にその一端内周面が固定され、前記第3の環状封着金具の他端内周面と第4の環状封着金具の他端外周面とが前記凸部より低温圧力側の大径孔部と小径孔部の境界位置で固定されていることを特徴とする請求項1記載の二重封止型ターミナルヘッダ。
  3. 前記第1の封着金具および前記第3の封着金具は、隔壁フランジの熱膨張率とほぼ同じか隔壁フランジの熱膨張率に対して一定範囲内の熱膨張率の材料から構成したことを特徴とする請求項1または2記載の二重封止型ターミナルヘッダ。
  4. 前記第2の封着金具および第4の封着金具は、セラミックスリーブの熱膨張率とほぼ同じか、セラミックスリーブの熱膨張率に対して一定範囲内の熱膨張率の材料から構成したことを特徴とする請求項1または2記載の二重封止型ターミナルヘッダ。
JP2015118055A 2015-06-11 2015-06-11 二重封止型ターミナルヘッダ Expired - Fee Related JP5801008B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015118055A JP5801008B1 (ja) 2015-06-11 2015-06-11 二重封止型ターミナルヘッダ
PCT/JP2016/067466 WO2016199931A1 (ja) 2015-06-11 2016-06-06 二重封止型ターミナルヘッダ及び二重封止型ターミナルヘッダの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015118055A JP5801008B1 (ja) 2015-06-11 2015-06-11 二重封止型ターミナルヘッダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5801008B1 JP5801008B1 (ja) 2015-10-28
JP2017004780A true JP2017004780A (ja) 2017-01-05

Family

ID=54477700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015118055A Expired - Fee Related JP5801008B1 (ja) 2015-06-11 2015-06-11 二重封止型ターミナルヘッダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5801008B1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016199931A1 (ja) * 2015-06-11 2016-12-15 中島 広 二重封止型ターミナルヘッダ及び二重封止型ターミナルヘッダの製造方法
EP3293425A1 (de) * 2016-09-13 2018-03-14 Siemens Aktiengesellschaft Gasdichtung
CN109825818B (zh) * 2019-03-28 2024-01-23 爱发科真空技术(苏州)有限公司 一种自适应调节进气转接结构

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3371004B2 (ja) * 1991-12-16 2003-01-27 都孝 溝部 配線や配管の引き込み装置
JPH08338596A (ja) * 1995-06-13 1996-12-24 Furukawa Electric Co Ltd:The 二重封止型ターミナルヘッダ
JPH10116530A (ja) * 1996-10-09 1998-05-06 Furukawa Electric Co Ltd:The 二重封止型ターミナルヘッダ
JP5365927B2 (ja) * 2009-11-10 2013-12-11 西芝電機株式会社 サブマージドモータポンプの電線引き出し装置
NL2009328C2 (en) * 2012-08-16 2014-02-18 Vialle Alternative Fuel Systems Bv Assembly for buffering a liquefied petroleum gas in a liquefied petroleum gas storage and storage bag therefore.

Also Published As

Publication number Publication date
JP5801008B1 (ja) 2015-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7152857B2 (ja) 流体荷役継手および流体荷役装置
JP5801008B1 (ja) 二重封止型ターミナルヘッダ
US20180292145A1 (en) Communication-type thermal conduction device
JP2016205318A (ja) ガソリン直噴エンジン用燃料レールの端末シール構造
JP5801009B1 (ja) 二重封止型ターミナルヘッダ
JP7137309B2 (ja) 流体荷役継手
JP2015187468A (ja) 真空断熱パイプ
WO2014126243A1 (ja) 密封構造
WO2016199931A1 (ja) 二重封止型ターミナルヘッダ及び二重封止型ターミナルヘッダの製造方法
RU2461104C2 (ru) Термостойкая герметичная вилка и способ ее монтажа
JP4653558B2 (ja) 真空バルブ
JP2013183501A (ja) 導体接続構造
JP6674815B2 (ja) 二重封止型ターミナルヘッダの製造方法
JP2009238671A (ja) ショートアーク型放電ランプ
JP2019157649A (ja) 脈動吸収機能付きコネクタ
JP6195221B2 (ja) 電極保持器
CN113309904A (zh) 介质导管穿墙密封结构和真空室
US11105451B2 (en) Heat transfer interruption for improved fire resistance/proof performance
JP4138851B1 (ja) 箔シール型放電灯および電極支持棒中途支持部材
BR112016020515B1 (pt) Montagem de penetrador elétrico
KR20090054623A (ko) 액화가스 저장용기의 단열구조
JP7350752B2 (ja) 電気機械及びその製造方法
CN109442100B (zh) 高温管路用穿舱件以及船舶动力装置
JP2017075638A (ja) シール構造およびシール部材
BR112019009351A2 (pt) corpo de junção, ajustes, sistema hidráulico para a passagem de um fluido entre dois circuitos hidráulicos, processo de montagem associado

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20150813

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150825

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5801008

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees