JP2013183501A - 導体接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】導体接続部分の発熱量を減少させて導体温度上昇の低減化を図る。
【解決手段】外周側導体3aの内径部に内周側導体4aの外径部を密着して嵌合する。導体3a及び4aの嵌合部分には外周側導体3aの外周部を囲むようにしてリング9を配置する。リング9はその線膨張係数が外周側導体3aの線膨張係数よりも小さい材料から構成する。導体3a及び4aの嵌合部分において内周側導体4aの内部には中実の円筒部材10を配置する。円筒部材10はその線膨張係数が内周側導体4aの線膨張係数よりも大きい材料から構成する。外周側導体3aの外周部とリング9の内周部との間にはばね11aを設置し、内周側導体4aの内周部と円筒部材10の外周部との間にはばね11bを設置する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電気機器のタンク内にて2本の導体同士を接続する導体接続構造に関するものである。
一般に、電気機器のタンクには絶縁ガスが封入されると共に導体が収納されている。タンク内部は絶縁スペーサによってガス区分されており、このガス区分された中で複数の導体が同軸上に接続されている。同軸上に配置された2本の導体を接続する場合、導体の端部には導体接続構造が不可欠であるが、導体の接続部分では通電時の接触抵抗が大きいため、発熱量が大きくなる。
その結果、導体同士の接続部分においては、機器の温度が上昇して熱膨張が起きて、導体が軸方向あるいは半径方向に延びることがある。したがって、導体を接続する導体接続構造は、単に導体同士を電気的に接続する構造だけではなく、熱膨張による導体の変形を吸収する構造も併せ持つ必要がある。このため、導体接続構造では、導体の端部同士をボルト等で固定するのではなく、一方の導体を外周側導体、他方の導体を内周側導体として、外周側導体の端部に内周側導体の端部を差し込んで両者を嵌合させる構成が採用されている。
例えば、特許文献1,2等の導体接続構造では、外周側導体端部の内径部と内周側導体端部の外径部との間に隙間を設けて2つの導体を嵌合させ、導体が軸方向あるいは半径方向に移動可能となるように構成して、熱膨張による導体の変形を吸収している。なお、導体間の隙間には、ばね接触子や接触片等の通電用部材を設置している。通電用部材は弾性力あるいは押圧力によって両導体に接触しており、この部材を介して導体同士を電気的に接続している。
特開2005−176536号公報 特開2010−277779号公報
導体接続構造では、熱膨張による導体の変形量を抑えた方が導体の接続状態が安定するので、導体接続部分の発熱量を極力抑えることが望ましい。前記発熱量を抑えるためには、導体端部同士の接触面圧を大きくして導体の接触抵抗を小さくすることと、電流が流れる部材同士の接触部の数を少なくすることが重要である。
(接触面圧)
従来の導体接続構造においては、通電用部材であるばね接触子や接触片等を、複数段並列に設置するといった対策により、通電用部材の弾性力や押圧力を強くして導体端部同士の接触面圧を大きくし、これにより導体の接触抵抗を小さくしている。しかし、通電用部材の弾性力や押圧力を強くし過ぎると、導体に過度の負荷がかかって導体が破損するおそれがある。したがって、通電用部材の弾性力や押圧力を利用して導体端部の接触面圧を増大させることには限界があった。
(電流が流れる部材同士の接触部の数)
導体同士を接続する部分では、電流は一方の導体端部から通電用部材に流れて、次に通電用部材から他方の導体端部に流れる。このように複数の部材にわたって電流が流れるとき、部材同士の接触部分の発熱量が最も多くなる。したがって、導体接続構造における発熱量は、電流が流れる部材同士の接触部の数に比例する。そのため、通電用部材を省いて導体端部同士を直接接触させれば、互いに接触する部材の数は最小限となり、導体接続構造の発熱量は低減する。しかし、発熱量が低下するとはいえ発熱が皆無ということはなく、導体が熱膨張する。このとき、導体端部同士が密着していれば、導体同士は移動し難くなり、導体の変形吸収が困難となるという不具合が生じた。したがって、発熱量を抑えるべく導体端部同士が密着していても、導体同士の移動はスムーズであり、導体に過負荷を加えることなく、導体の変形を確実に吸収することができる導体接続構造の開発が待たれていた。
本実施形態の導体接続構造は、上記の課題を解決するために提案されたものである。本実施形態の目的は、導体間に設置した通電用部材に頼ることなく導体端部同士の接触面圧を大きくして接触抵抗を小さくすると共に、導体の変形吸収は確実に実現しつつ導体端部同士を密着させて互いに接触する部材数の最小限にすることができ、これにより導体接続部分の発熱量を減少させて導体温度上昇の低減化を図った、安定性及び信頼性に優れた導体接続構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本実施形態の導体接続構造は、
(a)一方の導体を外周側導体、他方の導体を内周側導体としてこれら2本の導体を同軸上に配置し、
(b)前記外周側導体の内径部に前記内周側導体の外径部を密着して嵌合し、
(c)前記導体同士の嵌合部分において前記外周側導体の外周部を囲むようにして配置されるリングと、
(d)前記導体同士の嵌合部分において前記内周側導体の内部に配置される円筒部材のうち、少なくとも一方を備え、
(e)前記リングはその線膨張係数が前記外周側導体の線膨張係数よりも小さい材料から構成し、
(f)前記円筒部材はその線膨張係数が前記内周側導体の線膨張係数よりも大きい材料から構成したことを特徴とするものである。
第1の実施形態の断面図。 第1の実施形態の導体端部斜視図。 第2の実施形態の断面図。 第3の実施形態の断面図。
[第1の実施形態]
(構成)
図1に示すように、第1の実施形態ではタンク1内部に絶縁ガス2とともに外周側導体3a及び内周側導体4aが収納されている。外周側導体3a及び内周側導体4aは同軸上に配置されている。このとき、外周側導体3aの内径部に内周側導体4aの外径部が密着して嵌合されている。導体3a及び4aの材料としては、アルミニウム(線膨張係数:23.1×10−6/℃)あるいは銅(同:16.5×10−6/℃)などが使用されている。
外周側導体3aの内径部にはテーパ部3bが形成され、内周側導体4aの外径部にもテーパ部4bが形成されている。テーパ部3bは先端に向かうにつれて内径寸法が広くなるように形成されている。一方、テーパ部4bは先端に向かうにつれて外径寸法が狭くなるように形成されている。これらテーパ部3b、4bは、導体3aと導体4aとの嵌合部分の長さが長くなる程、互いの密着度が高まるように設けられている。さらに、テーパ部3b、4b同士の密着部分には接触性を良くするために銀メッキ処理が施されている。
また、図1及び図2に示すように、導体3a及び4aには、軸方向に延びるスリット7が周方向に複数設けられている。スリット7の長さは導体3a及び4aの嵌合部分の長さよりも長く設定されている。各スリット7の根元には当該スリット7の幅よりも大きい直径を持つ丸穴8が貫通されている。
さらに、図1に示すように、導体3a及び4aの嵌合部分には外周側導体3aの外周部を囲むようにしてリング9が配置されている。リング9は導体3a及び4aと同軸上に配置されている。リング9の外周側は丸みを帯びた形状になっている。リング9はその線膨張係数が外周側導体3aの線膨張係数よりも小さい材料から構成されている。リング9の具体的な材料としては、例えば炭化ケイ素(線膨張係数:4.5×10−6/℃)、窒化アルミニウム(同:5×10−6/℃)、窒化ケイ素(同:2.5×10−6/℃)、ニッケル鋼(同:0.13×10−6/℃)、タングステン(同:4.5×10−6/℃)などが挙げられる。
また、導体3a及び4aの嵌合部分において内周側導体4aの内部には中実の円筒部材10が配置されている。円筒部材10は導体3a及び4aと同軸上に配置されている。円筒部材10はその線膨張係数が内周側導体4aの線膨張係数よりも大きい材料から構成されている。円筒部材10の具体的な材料としてはポリエチレン(同:150×10−6/℃)、ポリスチレン(同:80×10−6/℃)などが挙げられる。
外周側導体3aの外周部とリング9の内周部との間には隙間が設けられており、この隙間にばね11aが設置されている。また、内周側導体4aの内周部と円筒部材10の外周部との間にも隙間が設けられており、この隙間にばね11bが設置されている。
(作用効果)
以上の構成を有する第1の実施形態の作用効果は、次の通りである。すなわち、第1の実施形態では外周側導体3aと内周側導体4aが直接接触するので、両者の間に通電用部材はなく、電流が一方の導体から他方の導体に流れる場合の部材同士の接触部は1箇所である。
これに対して、外周側導体3aと内周側導体4aとの間に通電用部材が介在した場合、導体接続部分での部材同士の接触部は2箇所となる。前述したように、複数の部材にわたって電流が流れるとき、部材同士の接触部分の発熱量が最も多くなる。したがって、仮に第1の実施形態の接触抵抗と、通電用部材を有する従来例の接触抵抗とが同様であれば、電流が流れる部材同士の接触部の数に関して、第1の実施形態は前記従来例の半分であり、発熱量に関しても従来例のほぼ半分で済む。
発熱量が少ないにせよ、発熱量が生じる限りは導体3a及び4aの温度が上昇することに変わりはないので、温度が上昇に応じて熱膨張が起き、導体3a及び4aは径方向及び軸方向に延びる。第1の実施形態において、導体3a及び4aが径方向に延びる場合、リング9が外周側導体3aよりも線膨張係数の小さい材料からなるため、温度によるリング9の寸法変化は外周側導体3aのそれよりも小さい。したがって、相対的には、リング9の内周面が外周側導体3aに向かってリング9の径を狭めるように動くことになる。
一方、円筒部材10は内周側導体4aよりも線膨張係数の大きい材料からなるので、温度による円筒部材10の寸法変化は内周側導体4aのそれよりも大きく、相対的に円筒部材10の外周面が内周側導体4aに向かって円筒部材10の径を広げるように動く。したがって第1の実施形態では、導体3a及び4aの端部同士が密着していても、導体3a及び4a同士がスムーズに移動可能である。その結果、導体3a及び4aに過負荷が加わって破損する心配がなく、導体3a及び4aの変形を確実に吸収することができる。
例えば、リング9を炭化ケイ素で内径120mmとし、円筒部材10をポリエチレンで内径70mmとして、温度を20℃から100℃まで、つまり80℃まで上昇させた場合、線膨張係数が4.5×10−6/℃であるリング9は、4.5×10−6×120mm×80℃=0.04mmだけ膨張する。これに対して、線膨張係数が150×10−6/℃である円筒部材10は150×10−6×70mm×80℃=0.84mmだけ膨張することになる。つまり、リング9と円筒部材10との間の半径方向の距離は、(0.84−0.04)÷2=0.4mmだけ減少し、この分だけ、ばね11a、11bが圧縮される。
このように、外周側導体3aとリング9との接触部及び内周側導体4aと円筒部材10との接触部において、その温度が上昇すると、外周側導体3aとリング9との隙間が狭くなり、且つ内周側導体4aと円筒部材10との隙間も狭くなる。このため、ばね11a、11bが、より圧縮されて導体3a及び4a同士の接触面圧が大きくなる。その結果、導体3a及び4aの接触抵抗は小さくなって発熱量が減少し、導体3a及び4aの接続部の温度が下がることになる。
さらに、導体3a及び4aは熱膨張によって軸方向にも延びる。導体3a及び4aは互いにテ―パ部3b、4bで接触しているため、温度上昇により両方の導体3a及び4aが延びた場合、外周側導体3aは外周側へ、内周側導体4aは内周側へ押されることになり、この場合もばね11a、11bが圧縮されて接触面圧が高まる方向に動くことになる。
具体的な導体3a及び4aの延び量としては、一般に導体3a及び4aに使用されるアルミニウム(線膨張係数:23.1×10−6/℃)あるいは銅(同:16.5×10−6/℃)で、導体3a及び4aの長さが5m、温度が20℃から100℃まで、つまり80℃上昇した場合、アルミニウムでは23.1×10−6×5000mm×80℃=9.2mm、銅では16.5×10−6×5000mm×80℃=6.6mm延びることになる(仮に導体3a及び4aが左右対称に延びた場合はこの半分の延び量となる)。
この延び量と、導体3a及び4aのテ―パ部3b、4bの傾きによって、導体3a及び4aが周方向へ変化する量が決定する。すなわち、導体3a及び4aの接続部分において温度が上昇すると、導体3a及び4aが軸方向に延び、テ―パ部3b、4bの周方向の寸法が変化し、ばね11a、11bがより圧縮されて、接触面圧が増大して、接触抵抗と発熱量が低減することになる。
さらに第1の実施形態においては、導体3a及び4aには軸方向のスリット7が周方向に複数入っているため、導体3a及び4aがばね11a、11bの弾性力で押されても、十分変形するようになっている。また、スリット7の根元には丸穴8を設けたので応力の集中を回避することができ、過度な負荷がかかった場合でも導体3a及び4aの破損を防止することができる。しかも、スリット7及び丸穴8を通して絶縁ガスが導体3a及び4aの内外を流れるので、放熱面積を増やして温度を下げる効果もある。さらに、リング9の外周側は丸みを帯びた形状になっているので、角部の電界を緩和することができる。
以上のような第1の実施形態によれば、外周側導体3aの内側に内周側導体4aを差し込んで嵌合させ、互いに接触し合う部材数を最小限にすることで、発熱量を低減させることができる。また、外周側導体3a外周側に線膨張係数の小さいリング9を設置し、内周側導体4a内周側に線膨張係数の大きい円筒部材10を設置したので、導体3a及び4aの温度が上昇すると、線膨張係数の違いにより導体3a及び4a同士の接触面圧が高まる。その結果、第1の実施形態では接触抵抗及び発熱量が低減し、自らの温度を下げる方向に働く温度抑制機能を発揮することができる。これにより、導体接続部の発熱量を抑えて導体3a及び4aの接続状態の安定性が増し、信頼性が向上する。
[第2の実施形態]
(構成)
第2の実施形態は、図3に示すようにリング9の外周部にシールド12を取り付けたものである。また、リング9の内周側には凹部9aが設けられ、ここにばね11aが装着される。さらに、円筒部材10の外周側にも凹部10aが設けられ、ここにばね11bが装着される。
(作用効果)
第2の実施形態においては、上記第1の実施形態における作用効果に加えて、次のような独自の作用効果を持つ。すなわち、リング9の外周部にシールド12を取り付けたので、リング9の縁部の電界をいっそう緩和することができる。また、リング9の凹部9a及び円筒部材10の凹部10aに、ばね11a、11bを装着したので、ばね11a、11bが外れることがない。
ところで、外周側導体3aと内周側導体4aとの接触部やばね11aと導体3a及びばね11bと導体4aとの接触部では摩耗による金属粉などの異物が発生する可能性がある。このような異物については、導体3a及び4aの周囲を覆うシールド12がこれを捕獲することができる。したがって、第2の実施形態では、タンク1の内壁に異物が付着することがなく、優れた絶縁信頼性を得ることができる。
[第3の実施形態]
(構成)
図4に示す第3の実施形態のように、リングを省いて円筒部材だけを設けるようにしてもよい。第3の実施形態では、図1に示した第1の実施形態からリング9、ばね11a、導体3a側のスリット7及び丸穴8を省き、円筒部材として中空なパイプ13を備えたものである。パイプ13は内周側導体4aよりも線膨張係数の大きな材料から構成されている。
(作用効果)
第3の実施形態において電流が一方の導体から他方の導体に流れる場合に、互いに接触する電流が流れる部材同士の接触部の数は1個所である。このため、仮に第3の実施形態の接触抵抗と、通電用部材を有する従来例の接触抵抗とが同様であれば、第3の実施形態では、電流が流れる部材同士の接触部の数が前記従来例の半分であり、発熱量に関しては従来例のほぼ半分で済む。
また、導体は発熱量に応じて温度が上昇するが、その温度に応じて熱膨張し、導体は径方向及び軸方向に延びる。第3の実施形態では、導体3a及び4aが径方向に延びる場合、内周側導体4aよりも線膨張係数の大きな材料からなるパイプ13が内周側導体4a内部に装着されており、温度による寸法変化は導体4aよりも大きいことになる。
すなわち、導体接触部の導体温度が上昇すると、内周側導体4aとパイプ13との隙間が狭くなり、ばね11bが圧縮されて外周側導体3aと内周側導体4aとの接触面圧が大きくなる。このため、導体3a及び4aの接触抵抗は小さくなり、発熱量が減少して温度も下がる方向に働くことになる。
ここで、内周側導体4aがアルミニウム(線膨張係数:23.1×10−6/℃)で内径100mmとし、パイプ13がポリエチレン(同:150×10−6/℃)で内径70mmとし、温度が20℃から100℃まで、つまり80℃上昇した場合、内周側導体4aは23.1×10−6×100mm×80℃=0.18mm膨張する。
一方、パイプ13は150×10−6×70mm×80℃=0.84mm膨張することになる。したがって、内周側導体4aとパイプ13との間の半径方向の距離は(0.84−0.18)÷2=0.33mmだけ減少し、この分だけ、ばね11bが圧縮される。なお、導体が銅の場合はさらに膨張分が少なくなるため、よりばね11bが圧縮されることになる。
また、第3の実施形態における軸方向の導体3a及び4aの延び量は第1の実施形態と同様であり、これもばね11bが圧縮される方向に変化することになる。すなわち、導体3a及び4aは互いにテ―パ部3b、4bで接触しているため、温度上昇により両方の導体3a及び4aが伸びた場合、外周側導体3aは外周側へ、内周側導体4aは内周側へ押されることになり、ばね11bが圧縮されて接触面圧が高まる方向に動くことになる。
ところで、第3の実施形態では、内周側導体4aの外周部に圧着する外周側導体3aが、第1の実施形態におけるリング9の機能を果たしている。したがって、外周側導体3aの外周側にリング9を設置する必要がない。このため、よりシンプルな構造を採ることができ、簡略化した導体接続構造を提供することができる。
しかも、外周側導体3aとタンクの内壁面との間の絶縁距離を大きくできるといったメリットもある。さらには、内周側導体4aに設けたスリット7と丸穴8を通して絶縁ガスが導体4aの内外を流れるが、パイプ13の中空部内を通じて外周側導体3a側にも空間がつながっており、放熱面積を増やして導体温度を下げる効果も期待できる。
[他の実施形態]
なお、上記の実施形態は、本明細書において一例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図するものではない。すなわち、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことが可能である。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上記実施形態では導体とリングあるいは円筒部材の間にばねを挿入したが、このばねには金属ばねだけでなく、金属性弾性体や温度により形が変形するバイメタル、形状記憶合金などの適用も考えられる。また、上記第3の実施形態では、リングを省いて円筒部材だけを設けたが、反対に円筒部材を省いてリングだけを設けるようにしてもよい。
1 タンク
2 絶縁ガス
3、3a 外周側導体
4、4a 内周側導体
3b、4b テ―パ部
7 スリット
8 丸穴
9 リング
10 円筒部材
11a、11b ばね
12 シールド
13 パイプ

Claims (8)

  1. 一方の導体を外周側導体、他方の導体を内周側導体としてこれら2本の導体を同軸上に配置し、
    前記外周側導体の内径部に前記内周側導体の外径部を密着して嵌合し、
    前記導体同士の嵌合部分において前記外周側導体の外周部を囲むようにして配置されるリングと、前記導体同士の嵌合部分において前記内周側導体の内部に配置される円筒部材のうち、少なくとも一方を備え、
    前記リングはその線膨張係数が前記外周側導体の線膨張係数よりも小さい材料から構成し、
    前記円筒部材はその線膨張係数が前記内周側導体の線膨張係数よりも大きい材料から構成したことを特徴とする導体接続構造。
  2. 前記外周側導体及び内周側導体の嵌合部分において、外周側導体の内径部には先端が広くなるようにテ―パ部を形成し、内周側導体の外径部には先端が狭くなるようにテーパ部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の導体接続構造。
  3. 前記外周側導体及び内周側導体の嵌合部分には軸方向に延びるスリットが前記導体の周方向に複数個所設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の導体接続構造。
  4. 前記スリットの根元部分は直径がスリット幅よりも大きな丸穴であることを特徴とする請求項3に記載の導体接続構造。
  5. 前記外周側導体及び内周側導体の嵌合部分において、前記外周側導体と前記リングとの間、及び前記内周側導体と前記円筒部材の間の片側あるいは両方にばね部材を設置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の導体接続構造。
  6. 前記外周側導体及び内周側導体の嵌合部分において、互いが接触する外周側導体の内径面と内周側導体の外径面に銀メッキ処理を施したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の導体接続構造。
  7. 前記リングにシールドを取り付け、そのシールドの軸方向は少なくとも、前記導外周側導体及び内周側導体の嵌合部分を覆う長さであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の導体接続構造。
  8. 前記リングの材料としては、少なくとも炭化ケイ素、窒化アルミ、窒化ケイ素、ニッケル鋼、タングステンのいずれかを含み、
    前記円筒部材の材料としては、少なくともポリエチレン及びポリスチレンを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の導体接続構造。
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