JP2017075638A - シール構造およびシール部材 - Google Patents

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健二 村岡
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Abstract

【課題】より確実にシール性を確保し、シール性の向上を図ることができるシール構造およびシール部材を提供する。
【解決手段】線材6を螺旋状に巻回して形成され、外径D1が変更可能な先太り側端部11と、先太り側端部11の曲率半径よりも小さい曲率半径で線材6を螺旋状に巻回して形成され、内径D2を変更可能な先細り側端部12を備えたシール部材10が、ケーシング2に形成された孔部5に、先太り側端部11の外径D1を押し縮めつつ嵌め入れられており、かつ、シャフト4が、孔部5と、第一開口部11aと前記第二開口部に、先細り側端部12の内径D2を押し広げつつ挿通されており、孔部5の内周面5aに対して、先太り側端部11の外周面11bが少なくとも1巻分以上接触されるとともに、シャフト4の外周面4aに対して、先細り側端部12の内周面12bが少なくとも1巻分以上接触される。
【選択図】図4

Description

本発明は、ケーシングと、該ケーシングを貫通するシャフトの隙間を封止するためのシール構造およびシール部材の技術に関する。
例えば、バルブ等のようにシャフトがケーシングを貫通する構造を有する装置では、シャフトの貫通部において、シール性を確保することが重要である。
シャフトの貫通部におけるシール性を確保するための一般的な方法としては、従来、図8に示すようなラビリンスシール51を用いる方法がある。
ケーシング2とシャフト4が備えられる構成の従来のバルブ50において、ケーシング2とシャフト4の間に存在する隙間を封止するために、リング状のシール部材を複数重ねたラビリンスシール51を配置する構成が一般的に採用される。
しかしながら、図8に示すようなラビリンスシール51を用いる構成では、ラビリンスシール51とケーシング2およびシャフト4の間には隙間が設定されているため、その隙間から流体(例えば、ガス)が漏れ出ることが避けられなかった。
そこで、シャフト貫通部のシール性を高めるための技術が種々検討されており、例えば、シャフト貫通部のシール性を向上させるための技術としては、特許文献1に示すものが知られている。
特許文献1に示された技術は、C型形状を有したシールリング(所謂、C型シールリング)を用いるものであり、C型シールリングの大きさを調整することで、C型形状の切れ目(合口)の隙間をできる限り小さくして、これにより、合口からの漏れを防止してシャフト貫通部のシール性を向上させる構成としている。
特開2012−42005号公報
しかしながら、C型シールリングは、変形や膨張等することによってC型形状の切れ目(合口)に隙間が生じる場合があるため、シャフト貫通部のシール性を確実に確保することが困難であった。このため、より確実にシール性を確保し、シール性の向上を図ることができるシール構造およびこれを実現するシール部材の開発が望まれていた。
本発明は、斯かる現状の課題に鑑みてなされたものであり、より確実にシール性を確保し、シール性の向上を図ることができるシール構造およびシール部材を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係るシール構造は、円筒状の空隙部を有するケーシングと、前記円筒状の空隙部の内部に配置される円柱状部材との間に存在する隙間のシール構造であって、断面が矩形である線材を螺旋状に巻回して円錐コイルばね状に構成し、略円形の第一開口部が形成される先太り側端部と、略円形の第二開口部が形成される先細り側端部と、を備え、前記先太り側端部が、前記線材を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、外径を変更可能に構成されるとともに、前記先細り側端部が、前記先太り側端部の曲率半径に比して小さい曲率半径で前記線材を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、内径を変更可能に構成されたシール部材を用いて、前記シール部材が、前記円柱状の空隙部に、前記先太り側端部の外径を押し縮めつつ嵌め入れられており、かつ、前記円柱状部材が、前記先細り側端部の内径を押し広げつつ挿通されており、前記円柱状の空隙部の内周面に対して、前記先太り側端部の外周面が少なくとも1巻分以上接触されるとともに、前記円柱状部材の外周面に対して、前記先細り側端部の内周面が少なくとも1巻分以上接触されるものである。
また、本発明に係るシール構造は、前記ケーシングにおける前記円柱状の空隙部の外側端部に、前記円柱状部材を挿通するための孔部が形成されたプレートを配置し、前記円柱状の空隙部に嵌め入れられた前記シール部材の前記先太り側端部を、前記プレートに当接させるものである。
このような構成によって、シール部材の変位を規制することができ、これにより、より確実にシール性を確保することができる。
また、本発明に係るシール部材は、円筒状の空隙部を有するケーシングと、前記円筒状の空隙部の内部に配置される円柱状部材との間に存在する隙間を埋めるためのシール部材であって、断面が矩形である線材を螺旋状に巻回して円錐コイルばね状に構成し、略円形の第一開口部が形成される先太り側端部と、略円形の第二開口部が形成される先細り側端部と、を備え、前記先太り側端部が、前記線材を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、外径を変更可能に構成されるとともに、前記先細り側端部が、前記先太り側端部の曲率半径に比して小さい曲率半径で前記線材を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、内径を変更可能に構成され、前記円柱状の空隙部に、前記先太り側端部が外径を押し縮めつつ嵌め入れられており、かつ、前記円柱状部材が、前記先細り側端部の内径を押し広げつつ挿通されており、前記円柱状の空隙部の内周面に対して、前記先太り側端部の外周面が少なくとも1巻分以上接触されるとともに、前記円柱状部材の外周面に対して、前記先細り側端部の内周面が少なくとも1巻分以上接触されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明に係るシール構造およびシール部材によれば、より確実にシール性を確保することができ、これにより、シャフト貫通部におけるシール性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るシール構造を示す断面模式図。 本発明の一実施形態に係るシール部材を示す模式図。 本発明の一実施形態に係るシール部材を構成する線材を示す模式図、(a)円錐コイルばね状に巻回する前の線材を示す模式図、(b)円錐コイルばね状に巻回した線材を示す模式図。 本発明の一実施形態に係るシール部材の挙動(バルブ内圧が上昇した場合)の説明図。 本発明の別実施形態に係るシール部材(バルブ閉の状態)を示す側面視模式図。 本発明の別実施形態に係るシール部材(バルブ開の状態)を示す軸方向視模式図。 本発明の別実施形態に係るシール部材を示す模式図。 従来のシール構造(ラビリンスシールを用いる場合)を示す断面模式図。
本発明の一実施形態に係るシール構造について、図1を用いて説明する。
図1に示す如く、本発明の一実施形態に係るシール構造は、バルブ1を構成するケーシング2およびプレート3とシャフト4の間に存在する隙間のシール構造であり、その隙間を封止するためにシール部材10を用いる構成としている。
本実施形態に示すバルブ1は、所謂EGRバルブとして用いられるものであり、バルブ1には、高温かつ高圧の流体である排気ガスが流通する。
図1に示す如く、ケーシング2は、バルブ1が備える図示しない弁体を被装するとともに、流体(本実施形態では排気ガス)が流通する流路を形成する部材である。
ケーシング2には、シール部材10を嵌入させるための孔部5が形成されており、孔部5の外側端部には、該孔部5を閉塞するプレート3を配置している。また、プレート3には、シャフト4を挿通するためのシャフト孔3aが形成されている。
尚、本実施形態では、略円柱状の空隙部たる孔部5の軸心位置と、シャフト孔3aの円の中心を一致させるように、プレート3を配置している。
そして、バルブ1では、プレート3の内面3bにシール部材10を当接させることによって、シール部材10のバルブ1外側への変位を規制している。
シャフト4は、バルブ1が備える図示しない弁体を軸支するための部材であり、孔部5およびシャフト孔3aに挿通され、図示しない支持部材(メタル軸受等)によって軸回りに回転可能に支持されている。
そして、本発明の一実施形態に係るシール構造では、ケーシング2およびプレート3とシャフト4の間に存在する隙間を、シール部材10によって封止する構成としている。
ここで、シール部材10の構成について、図2および図3を用いて説明する。
図2に示す如く、シール部材10は、円錐コイルばね状の形状を有する金属製の部材であり、先太り側端部11、先細り側端部12、接続部13を備えている。
先太り側端部11は、少なくとも1巻分以上同じ曲率半径で線材を螺旋状に巻回させて形成される部位であり、略円形の第一開口部11aが形成されるとともに、外周面11bが形成されている。そして、先太り側端部11においては外径寸法が同じであり、外径D1となっている。
また、先細り側端部12は、少なくとも1巻分以上同じ曲率半径で線材を螺旋状に巻回させて形成される部位であり、先細り側端部12において、略円形の第二開口部12aが形成されるとともに、内周面12bが形成されている。そして、先太り側端部11においては内径寸法が同じであり、内径D2となっている。
シール部材10において、先太り側端部11は、先細り側端部12に比して大きい曲率半径で線材を巻回して形成されており、先太り側端部11の外径D1は、先細り側端部12の内径D2に比して大きくなっている(D1>D2)。
そして、シール部材10では、先太り側端部11と先細り側端部12を繋ぐ部位である接続部13を備えている。尚、シール部材10において、接続部13は必ずしも必要ではなく、先太り側端部11と先細り側端部12を直接接続する構成としてもよい。
このような形状のシール部材10は、図3(a)に示すような断面形状が矩形である線材6を円錐コイルばね状に巻回することによって製造することができる。尚、シール部材10の製造に際しては、プレス成形等の方法を併用することができる。
シール部材10は、図3(a)(b)に示すように、断面が矩形である線材6を螺旋状に巻回して、円錐コイルばね状に構成した部材である。
シール部材10では、巻回軸方向Xにおいて隣接する各線材6・6・・・の表面6aおよび裏面6bを接触させつつ線材6を巻回する構成としており、巻回軸方向Xにおいて、各線材6・6・・・間に隙間を生じさせない構成としている。
尚、本実施形態では、シール部材10を構成する線材6において、巻回後に先太り側端部11側を向いている面を表面6aと呼び、先細り側端部12側を向いている面を裏面6bと呼ぶ。
また、本実施形態では、線材6におけるシール部材10の外周面を形成する面を外側面6cと呼び、内周面を形成する面を内側面6dと呼ぶ。
そして、本実施形態に示すシール部材10では、巻回後に外側面6cと内側面6dが巻回軸方向Xに対して平行となるように線材6を螺旋状に巻回している。
このように構成されるシール部材10では、巻回軸方向Xにおいて隣接する各線材6・6・・・の表面6aおよび裏面6bが密接されており、隙間がない。
尚、本実施形態では、各線材6・6・・・の線間に隙間がない構成のシール部材10を例示したが、本発明の一実施形態に係るシール部材10は、線間に隙間がある構成としてもよい。この場合、バルブ1の内圧が上昇するときに、その圧力でシール部材10を押し縮めることで、線間の隙間を無くすようにしてもよく、あるいは、シャフト4を軸方向外側に変位させて、その変位に伴ってシール部材10を押し縮めることで、線間の隙間を無くすようにしてもよい。
そして、このように構成されるシール部材10は、コイルばね状の挙動を示すため、先太り側端部11と先細り側端部12を弾性変形させることが可能であり、先太り側端部11の外周面11bの外径D1および先細り側端部12の内周面12bの内径D2を変更することができる。
次に、シール部材10の配置状況および挙動について、図4を用いて説明する。
シール部材10は、バルブ1に対して配置される前の状態において、先太り側端部11の外周面11bの外径D1が、孔部5の内径D3に比して若干大きく、また、先細り側端部12の内周部12bの内径D2が、シャフト4の外径D4に比して若干小さい寸法に製造されている。
図4に示す如く、シール部材10は、孔部5の内径D3に比して若干大きい外径D1の先太り側端部11を孔部5に押し込んで、先太り側端部11の外径D1を孔部5の内径D3に一致させつつ孔部5に嵌め込まれる。
また、シール部材10は、先太り側端部11がプレート3の内面3bに当接するように配置され、バルブ1の外側への変位が規制されている。
即ち、本発明の一実施形態に係るシール構造では、ケーシング2における孔部5の外側端部に、シャフト4を挿通するためのシャフト孔3aが形成されたプレート3を配置し、孔部5に嵌め入れられたシール部材10の先太り側端部11を、プレート3に当接させるものである。
このような構成によって、シール部材10の変位を規制することができ、これにより、より確実にシール性を確保することができる。
孔部5に嵌め込まれたシール部材10は、先太り側端部11の外周面11bが孔部5の内周面5aに対して1巻分以上の範囲で面接触しており、この内周面5aと外周面11bが互いに面接触する部位において気密性が確保されている。
尚、本実施形態では、孔部5に嵌め込まれたシール部材10は、先太り側端部11の外周面11bを、孔部5の内周面に対して面接触させる構成としているが、本発明の一実施形態に係るシール構造におけるシール態様は斯かる態様に限定されない。
例えば、本発明の一実施形態に係るシール構造に用いるシール部材10において、先太り側端部11は、孔部5の内周面5aに対して傾斜させつつ線材6を螺旋状に巻回した構成であってもよい。この場合のシール構造では、線材6の裏面6bと外側面6cの間の角部が、孔部5の内周面5aに対して1巻分以上の範囲で線接触することによって、気密性が確保される。
また、孔部5に配置されたシール部材10には、シャフト4が挿通されている。
この状態で、シャフト4は、孔部5、シャフト孔3a、第二開口部12a、第一開口部11aの各孔に挿通されており、シール部材10の先細り側端部12の内周面12bがシャフト4の外周面4aに接している。
図4に示す如く、シャフト4は、該シャフト4の外径D4に比して若干小さい内径D2の第二開口部12aに押し込んで、先細り側端部12の内周面12bを押し広げつつ挿通されており、先細り側端部12の内径D2とシャフト4の外径D4が一致している。
シール部材10は、先細り側端部12の内周面12bが、シャフト4の外周面4aに対して1巻分以上の範囲で面接触しており、この内周面12bと外周面4aが互いに面接触する部位において気密性が確保されている。
尚、本実施形態では、シール部材10は、先細り側端部12の内周面12bを、シャフト4の外周面4aに対して面接触させる構成としているが、本発明の一実施形態に係るシール構造におけるシール態様は斯かる態様に限定されない。
例えば、本発明の一実施形態に係るシール構造に用いるシール部材10において、先細り側端部12は、シャフト4の外周面4aに対して傾斜させつつ線材6を螺旋状に巻回した構成であってもよい。この場合のシール構造では、線材6の表面6aと内側面6dの間の角部が、シャフト4の外周面4aに対して1巻分以上の範囲で線接触することによって、気密性が確保される。
また、バルブ1内の圧力が高まると、シール部材10には、図4に示すような力Fが作用する。
コイルばね状のシール部材10は、力Fが作用したときには押し縮められるように挙動し、軸方向において隣接する各線材6・6・・・同士がより密接に押し付け合わされるため、線材6・6間の隙間がより確実に解消されることでシール性がより高められる。
即ち、シール部材10は、簡易な構成でありながら、バルブ1内の圧力が高まるほど、よりシール性が高くなるという特徴を有している。
また、シール部材10は、シャフト4の挙動に合わせて、弾性変形することが可能であるため、シャフト4の芯ずれにも対応することができ、シャフト4に若干の芯ずれが生じた場合でもシール性を確保することができる。
即ち、本発明の一実施形態に係るシール構造は、円筒状の空隙部たる孔部5を有するケーシング2と、孔部5の内部に配置される円柱状部材たるシャフト4との間に存在する隙間のシール構造であって、断面が矩形である線材6を螺旋状に巻回して円錐コイルばね状に構成し、略円形の第一開口部11aが形成される先太り側端部11と、略円形の第二開口部12aが形成される先細り側端部12と、を備え、先太り側端部11が、線材6を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、外径D1を変更可能に構成されるとともに、先細り側端部12が、先太り側端部11の曲率半径に比して小さい曲率半径で線材6を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、内径D2を変更可能に構成されたシール部材10を用いて、シール部材10が、孔部5に、先太り側端部11の外径D1を押し縮めつつ嵌め入れられており、かつ、シャフト4が、先細り側端部12の内径D2を押し広げつつ挿通されており、孔部5の内周面5aに対して、先太り側端部11の外周面11bが少なくとも1巻分以上接触されるとともに、シャフト4の外周面4aに対して、先細り側端部12の内周面12bが少なくとも1巻分以上接触されるものである。
また、本発明の一実施形態に係るシール部材10は、円筒状の空隙部たる孔部5を有するケーシング2と、孔部5の内部に配置される円柱状部材たるシャフト4との間に存在する隙間を埋めるための部材であって、断面が矩形である線材6を螺旋状に巻回して円錐コイルばね状に構成し、略円形の第一開口部11aが形成される先太り側端部11と、略円形の第二開口部12aが形成される先細り側端部12と、を備え、先太り側端部11が、線材6を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、外径D1を変更可能に構成されるとともに、先細り側端部12が、先太り側端部11の曲率半径に比して小さい曲率半径で線材6を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、内径D2を変更可能に構成され、孔部5に、先太り側端部11が外径D1を押し縮めつつ嵌め入れられており、かつ、シャフト4が、先細り側端部12の内径D2を押し広げつつ挿通されており、孔部5の内周面5aに対して、先太り側端部11の外周面11bが少なくとも1巻分以上接触されるとともに、シャフト4の外周面4aに対して、先細り側端部12の内周面12bが少なくとも1巻分以上接触されるものである。
このような構成のシャフト4のシール構造およびシール部材10によれば、より確実にシール性を確保することができ、これにより、シャフト4の貫通部におけるシール性の向上を図ることができる。
尚、本実施形態では、EGRバルブたるバルブ1を例示しているが、バルブ1に流通する流体は、排気ガス(気体)には限定されず、本発明の一実施形態に係るシャフト4のシール構造およびシール部材10は、気体以外(例えば、液体)を扱うバルブにおいても適用することができる。
また、本実施形態では、本発明に係るシール構造およびシール部材の適用対象がバルブ1のシャフト4である場合を例示しているが、本発明に係るシール構造およびシール部材の適用対象はこれに限定されるものではなく、例えば、バルブの弁体のシール構造に適用することも可能である。
図5および図6に示す如く、本発明の別実施形態に係るシール部材20によれば、バルブ30における弁体32のシール構造を構成することができる。
バルブ30は、バタフライバルブの一例であり、ケーシング31、弁体32、シャフト33等を備えている。
尚、図5は、全閉状態のバルブ30を示しており、図6は、全開状態のバルブ30を示している。
バルブ30は、所謂オフセットバルブであるため、図6に示す全開状態で、弁体32の外周がケーシング31の内面に接することが無いように、大径部31aを設けている。そしてケーシング31は、大径部31aと小径部31bを傾斜部31cで接続する構成としており、小径部31bによって、円筒状の空隙部たる流路31dを形成している。
そして、ケーシング31には、シャフト33を挿通するためのシャフト孔31e・31eが形成されている。
弁体32は、シャフト33の軸心に対してオフセットした位置にボルトにより固定されており、シャフト孔31e・31eに挿通され、回転自在に支持されているシャフト33が軸回りに回転するのに応じて弁体32が回転し、流路31dを開閉する。
そして、弁体32の外周面32aには、シール部材20を嵌め入れるための溝部32bが形成されている。
図7に示す如く、シール部材20は、円錐コイルばね状の形状を有する金属製の部材であり、先太り側端部21、先細り側端部22等を備えている。シール部材20は、前述したシール部材10と同様に、図3(a)に示すような線材6を、円錐コイルばね状に巻回して形成されるものであり、第一開口部21aおよび第二開口部22aを備えている。
先太り側端部21は、少なくとも1巻分以上同じ曲率半径で線材6を螺旋状に巻回させて形成される部位であり、略円形の第一開口部21aが形成されるとともに、外周面21bが形成されている。そして、先太り側端部21においては外径寸法が同じであり、外径D5となっている。
また、先細り側端部22は、少なくとも1巻分以上同じ曲率半径で線材を螺旋状に巻回させて形成される部位であり、先細り側端部22において、略円形の第二開口部22aが形成されるとともに、内周面22bが形成されている。そして、先太り側端部21においては内径寸法が同じであり、内径D6となっている。
シール部材20において、先太り側端部21は、先細り側端部22に比して大きい曲率半径で線材を巻回して形成されており、先太り側端部21の外径D5は、先細り側端部22の内径D6に比して大きくなっている(D5>D6)。
また、シール部材20では、先太り側端部21と先細り側端部22を繋ぐ部位である接続部23を備えている。尚、シール部材20において、接続部23は必ずしも必要ではなく、先太り側端部21と先細り側端部22を直接接続する構成としてもよい。
そしてバルブ30では、このようなシール部材20の先細り側端部22を、弁体32の外周面32aに形成された溝部32bに嵌めて、組み付ける構成としている。
図5に示すバルブ30の全閉状態において、先細り側端部22を溝部32bに嵌め込まれたシール部材20は、先太り側端部21の外周面21bが小径部31bにおける流路31dの内周面に対して1巻分以上の範囲で面接触しており、この面接触する部位において気密性が確保されている。
また、バルブ30の全閉状態において、シール部材20は、先細り側端部22の内周面22bが、溝部32bの底部32cに対して1巻分以上の範囲で面接触しており、この面接触する部位において気密性が確保されている。
即ち、シール部材20を用いたシール構造を有するバルブ30では、バルブ30を全閉としたときに、シール部材20によって確実に気密性を確保することができる。
また、バルブ30では、全閉の状態で一次側流路内の圧力が高まるほど、シール部材20が押し縮められるため、該シール部材20を構成する線材の線間の隙間がより減少し、シール部材20のシール性をより高めることができる。
さらに、シール部材20を用いたシール構造では、オフセットバルブであるバルブ30が、図5に示す全閉状態から図6に示す全開状態になるときには、弁体32の外周面とケーシング31の内面との距離が小さくなるが、シール部材20を径方向に弾性変形させる(縮ませる)ことによって、バルブ30を全開とすることを可能にしている。これにより、シール部材20を用いたシール構造では、バルブ30の基本的な開閉機能を阻害することなく、シール性の向上が図られている。
即ち、本発明の別実施形態に係るシール構造は、円筒状の空隙部たる流路31dを有するケーシング31と、流路31dの内部に配置される円柱状部材たる弁体32との間に存在する隙間のシール構造であって、断面が矩形である線材6を螺旋状に巻回して円錐コイルばね状に構成し、略円形の第一開口部21aが形成される先太り側端部21と、略円形の第二開口部22aが形成される先細り側端部22と、を備え、先太り側端部21が、線材6を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、外径D5を変更可能に構成されるとともに、先細り側端部22が、先太り側端部21の曲率半径に比して小さい曲率半径で線材6を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、内径D6を変更可能に構成されたシール部材20を用いて、シール部材20が、流路31dに、先太り側端部21の外径D5を押し縮めつつ嵌め入れられており、かつ、弁体32が、先細り側端部22の内径D6を押し広げつつ挿通されており、流路31dでの内周面に対して、先太り側端部21の外周面21bが少なくとも1巻分以上接触されるとともに、弁体32の外周面(本実施形態では、溝部32bの底部32c)に対して、先細り側端部22の内周面22bが少なくとも1巻分以上接触されるものである。
また、本発明の別実施形態に係るシール部材20は、円筒状の空隙部たる流路31dを有するケーシング31と、流路31dの内部に配置される円柱状部材たる弁体32との間に存在する隙間を埋めるための部材であって、断面が矩形である線材6を螺旋状に巻回して円錐コイルばね状に構成し、略円形の第一開口部21aが形成される先太り側端部21と、略円形の第二開口部22aが形成される先細り側端部22と、を備え、先太り側端部21が、線材6を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、外径D5を変更可能に構成されるとともに、先細り側端部22が、先太り側端部21の曲率半径に比して小さい曲率半径で線材6を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、内径D6を変更可能に構成され、流路31dに、先太り側端部21が外径D5を押し縮めつつ嵌め入れられており、かつ、弁体32が、先細り側端部22の内径D6を押し広げつつ挿通されており、流路31dの内周面に対して、先太り側端部21の外周面21bが少なくとも1巻分以上接触されるとともに、弁体32の外周面(本実施形態では、溝部32bの底部32c)に対して、先細り側端部22の内周面22bが少なくとも1巻分以上接触されるものである。
このような構成のシール構造およびシール部材20によれば、より確実にシール性を確保することができ、これにより、全閉時のバルブ30における弁体32のシール性の向上を図ることができる。
1 バルブ
2 ケーシング
3 プレート
3a シャフト孔
4 シャフト
4a 外周面
5 孔部
5a 内周面
10 シール部材
11 先太り側端部
11a 第一開口部
11b 外周面
12 先細り側端部
12a 第二開口部
12b 内周面
30 バルブ
31 ケーシング
31d 流路
32 弁体
32a 外周面
32b 溝部
32c 底部
20 シール部材
21 先太り側端部
21a 第一開口部
21b 外周面
22 先細り側端部
22a 第二開口部
22b 内周面

Claims (3)

  1. 円筒状の空隙部を有するケーシングと、前記円筒状の空隙部の内部に配置される円柱状部材との間に存在する隙間のシール構造であって、
    断面が矩形である線材を螺旋状に巻回して円錐コイルばね状に構成し、
    略円形の第一開口部が形成される先太り側端部と、
    略円形の第二開口部が形成される先細り側端部と、
    を備え、
    前記先太り側端部が、
    前記線材を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、外径を変更可能に構成されるとともに、
    前記先細り側端部が、
    前記先太り側端部の曲率半径に比して小さい曲率半径で前記線材を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、内径を変更可能に構成されたシール部材を用いて、
    前記シール部材が、前記円柱状の空隙部に、前記先太り側端部の外径を押し縮めつつ嵌め入れられており、かつ、
    前記円柱状部材が、前記先細り側端部の内径を押し広げつつ挿通されており、
    前記円柱状の空隙部の内周面に対して、前記先太り側端部の外周面が少なくとも1巻分以上接触されるとともに、前記円柱状部材の外周面に対して、前記先細り側端部の内周面が少なくとも1巻分以上接触される、
    シール構造。
  2. 前記ケーシングにおける前記円柱状の空隙部の外側端部に、前記円柱状部材を挿通するための孔部が形成されたプレートを配置し、
    前記円柱状の空隙部に嵌め入れられた前記シール部材の前記先太り側端部を、前記プレートに当接させる、
    請求項1に記載のシール構造。
  3. 円筒状の空隙部を有するケーシングと、前記円筒状の空隙部の内部に配置される円柱状部材との間に存在する隙間を埋めるためのシール部材であって、
    断面が矩形である線材を螺旋状に巻回して円錐コイルばね状に構成し、
    略円形の第一開口部が形成される先太り側端部と、
    略円形の第二開口部が形成される先細り側端部と、
    を備え、
    前記先太り側端部が、
    前記線材を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、外径を変更可能に構成されるとともに、
    前記先細り側端部が、
    前記先太り側端部の曲率半径に比して小さい曲率半径で前記線材を螺旋状に巻回して形成され、径方向に弾性変形可能であって、内径を変更可能に構成され、
    前記円柱状の空隙部に、前記先太り側端部が外径を押し縮めつつ嵌め入れられており、かつ、前記円柱状部材が、前記先細り側端部の内径を押し広げつつ挿通されており、
    前記円柱状の空隙部の内周面に対して、前記先太り側端部の外周面が少なくとも1巻分以上接触されるとともに、前記円柱状部材の外周面に対して、前記先細り側端部の内周面が少なくとも1巻分以上接触される、
    シール部材。
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