JP2017078504A - シール構造およびシール部材 - Google Patents

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健二 村岡
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健二 村岡
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Abstract

【課題】より確実にシール性を確保し、シール性の向上を図ることができるシール構造およびシール部材を提供する。
【解決手段】リボン状板材を、開口部12を形成しつつゼンマイ状に巻回し、略円盤状の本体部11が形成され、開口部12の内径を変更可能に構成したシール部材10を用いて、軸部4aと、軸部4aに挿通可能な径を有する拡径部4bと、拡径部4bの端面4cと、を備えたシャフト4が、軸部4a側から端面4cが本体部11に当接するまで挿通され、孔部2aの外側から、本体部11が、底部5aに当接する位置まで、軸部4a側からシャフト4が挿通されており、本体部11が、ケーシング2の底部5aに密接されているとともに、端面4cに密接されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーシングと、該ケーシングを貫通するシャフトの隙間を封止するためのシール構造およびシール部材の技術に関する。
例えば、バルブ等のようにシャフトがケーシングを貫通する構造を有する装置では、シャフトの貫通部において、シール性を確保することが重要である。
シャフトの貫通部におけるシール性を確保するための一般的な方法としては、従来、図8に示すようなラビリンスシール51を用いる方法がある。
ケーシング52とシャフト53が備えられる構成の従来のバルブ50において、ケーシング52とシャフト53の間に存在する隙間を封止するために、リング状のシール部材を複数重ねたラビリンスシール51を配置する構成が一般的に採用される。
しかしながら、図8に示すようなラビリンスシール51を用いる構成では、ラビリンスシール51とケーシング52およびシャフト53の間には隙間が設定されているため、その隙間から流体(例えば、ガス)が漏れ出ることが避けられなかった。
そこで、シャフト貫通部のシール性を高めるための技術が種々検討されており、例えば、シャフト貫通部のシール性を向上させるための技術としては、特許文献1に示すものが知られている。
特許文献1に示された技術は、C型形状を有したシールリング(所謂、C型シールリング)を用いるものであり、C型シールリングの大きさを調整することで、C型形状の切れ目(合口)の隙間をできる限り小さくして、これにより、合口からの漏れを防止してシャフト貫通部のシール性を向上させる構成としている。
特開2012−42005号公報
しかしながら、C型シールリングは、変形や膨張等することによってC型形状の切れ目(合口)に隙間が生じる場合があるため、シャフト貫通部のシール性を確実に確保することが困難であった。このため、より確実にシール性を確保し、シール性の向上を図ることができるシール構造およびこれを実現するシール部材の開発が望まれていた。
本発明は、斯かる現状の課題に鑑みてなされたものであり、より確実にシール性を確保し、シール性の向上を図ることができるシール構造およびシール部材を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係るシール構造は、ケーシングと、該ケーシングを貫通するシャフトの隙間のシール構造であって、長さ方向に直交する断面が矩形であるリボン状板材を、巻回軸位置に略円形の開口部を形成しつつゼンマイ状に巻回し、略円盤状の本体部が形成され、前記本体部の径方向において隣接する前記リボン状板材同士が密接され、前記開口部の内径を変更可能に構成したシール部材を用いて、前記開口部に挿通可能な径を有する軸部と、前記軸部に比して径が大きい部位である拡径部と、前記拡径部と前記軸部の境界において、前記軸部の軸方向に垂直な面である前記拡径部の端面と、を備えた前記シャフトが、前記軸部側から前記端面が前記本体部に当接する位置まで前記開口部に挿通されており、前記ケーシングに、前記本体部の外径に比して小さい径の円柱状の空隙部たる孔部と、前記孔部の外側端部の周囲に前記孔部の軸心方向に垂直な面であって、前記本体部の外径に比して大きい当接面が形成されており、前記シール部材の前記開口部に前記シャフトの前記軸部が挿通されており、前記孔部の外側から、前記シール部材の前記本体部が前記当接面に当接する位置まで、前記シャフトが、前記軸部側から挿通されており、前記シール部材の前記本体部が、前記ケーシングの前記当接面に密接されているとともに、前記シャフトの前記端面に密接されているものである。
また、本発明に係るシール構造は、前記シール部材の前記開口部の内周部が、前記シャフトの軸部の外周面に密接されているものである。
このような構成により、より確実にシール性を確保することができる。
また、本発明に係るシール構造は、プレートが、前記凹部に配置された前記シール部材の外側にさらに配置されており、前記シール部材の前記本体部が、前記プレートの内面に密接されているものである。
このような構成により、バルブの内圧が上昇した場合でも確実にシール性を確保することができる。
また、本発明に係るシール部材は、ケーシングと、該ケーシングを貫通するシャフトの隙間を埋めるためのシール部材であって、長さ方向に直交する断面が矩形であるリボン状板材を、巻回軸位置に略円形の開口部を形成しつつゼンマイ状に巻回し、略円盤状に形成される本体部を備え、前記本体部の径方向において隣接する前記リボン状板材同士が密接されるとともに、前記開口部の内径が変更可能に構成されており、前記開口部に挿通可能な径を有する軸部と、前記軸部に比して径が大きい部位である拡径部と、前記拡径部と前記軸部の境界において、前記軸部の軸方向に垂直な面である前記拡径部の端面と、を備える前記シャフトが、前記端面が前記本体部に当接する位置まで、前記軸部側から前記開口部に挿通されており、前記本体部の外径に比して小さい径の円柱状の空隙部たる孔部と、前記孔部の外側端部の周囲に前記孔部の軸心方向に垂直な面であって、前記本体部の外径に比して大きい当接面を備える前記ケーシングに対して、前記孔部の外側から、前記本体部が前記当接面に当接する位置まで、前記軸部側から前記シャフトが挿通されて、前記本体部が、前記ケーシングの前記当接面に密接されるとともに、前記シャフトの前記端面に密接されるものである。
また、本発明に係るシール部材は、前記シール部材の前記開口部の内周部が、前記シャフトの軸部の外周面に密接されているものである。
このような構成により、より確実にシール性を確保することができる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明に係るシール構造およびシール部材によれば、より確実にシール性を確保することができ、これにより、シャフト貫通部におけるシール性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るシール構造を示す断面模式図。 本発明の一実施形態に係るシール部材を示す模式図、(a)表面側から見た模式図、(b)図2(a)におけるA−A断面図。 本発明の一実施形態に係るシール部材を構成するリボン状板材を示す模式図、(a)巻回前の状態を示す図、(b)巻回後の状態を示す図。 本発明の一実施形態に係るシール部材の使用状態を示す図、(a)バルブにおけるシール部材の配置状態を示す図、(b)シール部材の挙動(バルブ内圧が上昇した場合)の説明図。 本発明の別実施形態に係るシール部材を示す模式図。 本発明の別実施形態に係るシール部材の使用状況を示す模式図。 本発明の別実施形態に係るシール構造を示す断面模式図。 従来のシール構造(ラビリンスシールを用いる場合)を示す断面模式図。
本発明の一実施形態に係るシール構造について、図1を用いて説明する。
図1に示す如く、本発明の一実施形態に係るシール構造は、バルブ1を構成するケーシング2およびプレート3とシャフト4の間に存在する隙間のシール構造であり、その隙間を封止するためにシール部材10を用いる構成としている。
本実施形態に示すバルブ1は、所謂EGRバルブとして用いられるものであり、バルブ1には、高温かつ高圧の流体である排気ガスが流通する。
ケーシング2は、バルブ1が備える図示しない弁体を被装するとともに、流体(本実施形態では排気ガス)が流通する流路を形成する部材である。
図1に示す如く、ケーシング2は、シャフト4を挿通するための孔部2aが形成されており、また孔部2aの外側端部において、シール部材10を配置するための凹部5が形成されている。
凹部5は、孔部2aの外側端部を拡径するように形成されている略円柱状の空隙部であり、本実施形態において、孔部2aの軸心と凹部5の軸心は一致している。
また、凹部5には、孔部2aの軸心に対して垂直な面である略円環状の平面部たる底部5aと、底部5aに対して垂直な内周部5bが形成されている。尚、凹部5の深さは、シール部材10の厚みに比して若干大きい深さとしている。
また、ケーシング2には、凹部5の外側に、該凹部5を閉塞するプレート3を配置している。プレート3には、シャフト4を挿通するためのシャフト孔3aが形成されている。
尚、本実施形態で示すシール構造では、孔部2aの軸心位置と、シャフト孔3aの軸心位置を一致させるように、プレート3を配置している。
シャフト4は、バルブ1が備える図示しない弁体を軸支するための部材であり、孔部2aおよびシャフト孔3aに挿通され、図示しない支持部材(メタル軸受等)によって軸回りに回転可能に支持されている。
シャフト4は、軸部4aと該軸部4aよりも径が大きい拡径部4bを備えており、軸部4aと拡径部4bの境界において、拡径部4bの端部には、軸部4aの軸心に対して直交する面である端面4cが形成されている。
そして、本発明の一実施形態に係るシール構造において、シャフト4は、軸部4aが拡径部4bよりもバルブ1の内側に位置し、端面4cがバルブ1の内側を向く姿勢で用いられる。
そして、本発明の一実施形態に係るシール構造では、ケーシング2およびプレート3とシャフト4の間に存在する隙間を、シール部材10によって封止する構成としている。
ここで、シール部材10の構成について、図2〜図4を用いて説明する。
図2(a)(b)に示す如く、シール部材10は、ゼンマイ状の形状を有する金属製の部材であり、本体部11、開口部12を備えている。
本体部11は、ケーシング2、プレート3、シャフト4に接触させて、その接触部において気密ラインを形成するための部位であり、開口部12は、シャフト4(より詳しくは、軸部4a)を挿通するための部位である。
シール部材10は、図3(a)に示すような長さ方向に直交する断面が矩形であるリボン状板材6を、図3(b)に示すように、巻回軸X回りにゼンマイ状に巻回して製造される部材である。
図3(a)に示す如く、リボン状板材6は、長さ方向に伸びる表面6aおよび裏面6bと、長さ方向に伸びる端面6c・6dを備える部材であり、図3(b)に示すように、表面6aが半径方向外側に向き、裏面6bが半径方向内側に向く姿勢で、X軸回りに巻回されることで、シール部材10が形成される。
またシール部材10では、リボン状板材6の端面6cが本体部11の表面11aを形成しており、リボン状板材6の端面6dが本体部11の裏面11bを形成している。
尚、本実施形態では、シール部材10がバルブ1の所定位置(凹部5)に配置された状態で、バルブ1の外側に向く面を本体部11の表面11aと呼び、バルブ1の内側に向く面を本体部11の裏面11bと呼ぶ。
シール部材10では、図3(b)に示すように、巻回された状態において隣接するリボン状板材6・6の表面6aおよび裏面6bが対面しており、対面する表面6aと裏面6bが密接され、表面6aと裏面6bの間に隙間のない状態となっている。
次に、シール部材10の配置状況および挙動について、図2および図4を用いて説明する。
図2(a)(b)および図4(a)に示す如く、バルブ1に配置されるシール部材10は、本体部11の外径D1が、ケーシング2の孔部2aの内径D3に比して大きくなるように構成されており、シール部材10では、孔部2aを本体部11によって塞ぐことができるような裏面11bの大きさが確保されている。
また、シール部材10は、本体部11の外径D1が、凹部5の内径D4に比して小さくなっており、凹部5にシール部材10を配置することができる寸法に構成されている。
さらに、シール部材10は、開口部12の内径D2が、シャフト4の軸部4aを挿通することができる寸法に構成されている。軸部4aの外径D5は、開口部12の内径D2に比して小さい寸法とすることができる。
シャフト4は、端面4cが本体部11の表面11aに当接する位置まで開口部12に挿入され、端面4cと表面11aが当接している。
シール部材10は、開口部12に軸部4aが挿通された状態で、シャフト4に対して組み付けられる。
次に、シール部材10は、シャフト4に対して組み付けられた状態で、ケーシング2に対して組み付けられる。
シール部材10が組み付けられたシャフト4は、軸部4a側からケーシング2の孔部2aに挿通され、本体部11の裏面11bが凹部5の底部5aに当接する位置まで挿入される。
尚、本発明の一実施形態に係るシール構造において、シール部材10が組み付けられたシャフト4は、図4(a)に示す如く、本体部11の裏面11bが凹部5の底部5aに当接する位置よりも、さらに若干深い位置まで挿入することが好ましく、これにより、本体部11の裏面11bと、凹部5の底部5aをより強く密接させることができる。
この状態において、本体部11の裏面11bは、凹部5の底部5aに密接されているため、この裏面11bと底部5aが密接する部位においては気密性が確保されている。
また、この状態において、本体部11の表面11aは、シャフト4の端面4cに密接されているため、この表面11aと端面4cが密接する部位においては気密性が確保されている。
本発明の一実施形態に係るシール構造では、このようにして、シール部材10によって、ケーシング2の孔部2aとシャフト4の間に存在する隙間を封止する構成としている。
即ち、本発明の一実施形態に係るシール構造は、ケーシング2と、該ケーシング2を貫通するシャフト4の隙間のシール構造であって、長さ方向に直交する断面が矩形であるリボン状板材6を、巻回軸Xの位置に略円形の開口部12を形成しつつゼンマイ状に巻回し、略円盤状の本体部11が形成され、本体部11の径方向において隣接するリボン状板材6・6同士が密接され、開口部12の内径D2を変更可能に構成したシール部材10を用いて、開口部12に挿通可能な外径D5を有する軸部4aと、軸部4aに比して径が大きい部位である拡径部4bと、拡径部4bと軸部4aの境界において、軸部4aの軸方向に垂直な面である拡径部4bの端面4cと、を備えたシャフト4が、軸部4a側から端面4cが本体部11に当接する位置まで開口部12に挿通されており、ケーシング2に、本体部11の外径D1に比して小さい径の円柱状の空隙部たる孔部2aと、孔部2aの外側端部の周囲に孔部2aの軸心方向に垂直な面であって、本体部11の外径D1に比して大きい当接面たる底部5aが形成されており、シール部材10の開口部12にシャフト4の軸部4aが挿通されており、孔部2aの外側から、シール部材10の本体部11が底部5aに当接する位置まで、シャフト4が、軸部4a側から挿通されており、シール部材10の本体部11が、ケーシング2の底部5aに密接されているとともに、シャフト4の端面4cに密接されているものである。
また、本発明の一実施形態に係るシール部材10は、ケーシング2と、該ケーシング2を貫通するシャフト4の隙間を埋めるための部材であって、長さ方向に直交する断面が矩形であるリボン状板材6を、巻回軸Xの位置に略円形の開口部12を形成しつつゼンマイ状に巻回し、略円盤状に形成される本体部11を備え、本体部11の径方向において隣接するリボン状板材6・6同士が密接されるとともに、開口部12の内径D2が変更可能に構成されており、開口部12に挿通可能な外径D5を有する軸部4aと、軸部4aに比して径が大きい部位である拡径部4bと、拡径部4bと軸部4aの境界において、軸部4aの軸方向に垂直な面である拡径部4bの端面4cと、を備えるシャフト4が、端面4cが本体部11に当接する位置まで、軸部4a側から開口部12に挿通されており、本体部11の外径D1に比して小さい径の円柱状の空隙部たる孔部2bと、孔部2bの外側端部の周囲に孔部2bの軸心方向に垂直な面であって、本体部11の外径D1に比して大きい当接面たる底部5aを備えるケーシング2に対して、孔部2aの外側から、本体部11が底部5aに当接する位置まで、軸部4a側からシャフト4が挿通されて、本体部11が、ケーシング2の底部5aに密接されるとともに、シャフト4の端面4cに密接されるものである。
このような構成のシール構造およびシール部材10によれば、より確実にシール性を確保することができ、これにより、シャフト4の貫通部におけるシール性の向上を図ることができる。
また、本実施形態に係るシール構造において用いるゼンマイ状のシール部材10は、シャフト4の挙動に合わせて、シャフト4の軸方向および径方向に弾性変形することが可能であるため、シャフト4の芯ずれにも対応することができ、シャフト4に若干の芯ずれが生じた場合でもシール性を確保することができる。
図4(a)(b)に示す如く、本発明の一実施形態に係るシール構造では、凹部5に配置されたシール部材10の外側に、プレート3を配置する構成としている。
バルブ1内の圧力が高まると、シール部材10には、図4(b)に示すような力Fが作用する。
シール部材10に力Fが作用すると、本体部11が変形し、本体部11の表面11aがプレート3の内面3bに当接することとなる。
尚、プレート3に形成されているシャフト孔3aの内径D6(図4(a)参照)は、本体部11の外径D1に比して小さく、シール部材10は、シャフト孔3aを塞ぐことができる大きさが確保されている。
この状態において、本体部11の裏面11bは底部5aから離間するが、本体部11の表面11aがプレート3の内面3bに密接されているため、この部位においては気密性が確保されている。
このため、シール部材10を用いたシール構造では、簡易な構成でありながら、バルブ1内の圧力が高まった場合であっても、確実にシール性を確保することができる。
即ち、本発明の一実施形態に係るシール構造は、プレート3が、凹部5に配置されたシール部材10の外側にさらに配置されており、シール部材10の本体部11が、プレート3の内面3bに密接されているものである。
このような構成により、バルブ1の内圧が上昇した場合でも確実にシール性を確保することができる。
ここで、別実施形態に係るシール部材について、説明をする。
図5に示す別実施形態に係るシール部材20は、ゼンマイ状の形状を有する金属製の部材であり、本体部21、開口部22を備えている。
シール部材20では、リボン状板材6(図3(a)(b)参照)の、シール部材20の開口部22の内周部22aを構成する側の端部において、表面6a側に傾斜をつけて、端部側に向かうにつれリボン状板材6の厚みが漸次薄くなるように構成しており、開口部22の形状を略円形とする構成としている。
図5に示すシール部材20では、巻回された状態において隣接するリボン状板材6・6の表面6aおよび裏面6bが対面しており、開口部22にシャフト4が挿通されていない状態では、対面する表面6aと裏面6bの間には隙間があり、その隙間によって、開口部22の内径D2が軸部4aの外径D5に等しい大きさまで拡大する伸び代が確保されている。
そして、図6に示す如く、シール部材20は、開口部22にシャフト4が挿通されることで、開口部22の内径D2が軸部4aの外径D5に等しい大きさまで拡大されるのに伴って、対面する表面6aと裏面6bの間の隙間がなくなり、対面する表面6aと裏面6bが密接されるように構成されている。
このような構成により、シール部材20は、開口部22にシャフト4が挿通されている状態において、本体部21の表面21aと裏面21bの間には流体が行き来することができる隙間が無くなるため、気密性が確保される。
さらに、シール部材20では、開口部22が略円形であるため、開口部22にシャフト4が挿通されたときに、開口部22の内径D2が拡大されるとともに、開口部22を構成する部分のリボン状板材6の裏面6bがシャフト4(詳しくは軸部4a)の外周面4dに巻きついて、開口部22の内周部22aとシャフト4の外周面4dが面接触することによって、開口部22とシャフト4(軸部4a)の間の気密性がより確実に確保される。
シール部材20は、バルブ1に対して配置される前の状態において、開口部22の内径D2が、シャフト4の軸部4aの外径D5に比して若干小さい寸法に構成されている。
そして、シール部材20の開口部22には、該開口部22の内径D2に比して若干大きい外径D5のシャフト4の軸部4aが押し込まれて、開口部22の内径D2が軸部4aの外径D5に一致する大きさまで拡大される。すると、この状態において、開口部22の内周部22aは、軸部4aの外周面4dに密接されるため、この内周部22aと外周面4dが密接する部位においては気密性が確保される。
即ち、シール部材20を用いた場合には、内周部22aと外周面4dが密接する部位においても気密性が確保されるため、前述したシール部材10を用いる場合に比して、より確実に気密性を確保することができる。
即ち、本発明の別実施形態に係るシール部材20を用いたシール構造においては、シール部材20の開口部22の内周部22aが、シャフト4の軸部4aの外周面4dに密接されているものであり、このような構成により、より確実にシール性を確保することができる。
ここで、本発明のさらに別の実施形態に係るシール構造を、図7を用いて説明する。
図7に示すシール構造では、シール部材10の厚みと凹部5の深さを一致させておき、ケーシング2内の凹部5にシール部材10を配置し、シール部材10の外側にプレート3を配置した状態において、本体部11の表面11aとプレート3の内面3bが当接し、かつ、本体部11の裏面11bと凹部5の底部5aが当接するように構成している。
このようなシール構造では、本体部11の表面11aと裏面11bの両方で、二重に気密性を確保することができるため、より確実に、シール性を確保することができる。
尚、本実施形態では、EGRバルブたるバルブ1のシール構造およびそれに用いるシール部材10を例示しているが、バルブ1に流通する流体は、排気ガス(気体)には限定されず、本発明の一実施形態に係るシール構造およびシール部材10は、気体以外(例えば、液体)の流体を扱うバルブにおいても適用することができる。
1 バルブ
2 ケーシング
2a 孔部
3 プレート
4 シャフト
4a 軸部
4b 拡径部
4c 端面
4d 外周面
5 凹部
5a 底部(当接面)
6 リボン状板材
10 シール部材
11 本体部
11a 表面
11b 裏面
12 開口部
12a 内周部

Claims (5)

  1. ケーシングと、該ケーシングを貫通するシャフトの隙間のシール構造であって、
    長さ方向に直交する断面が矩形であるリボン状板材を、巻回軸位置に略円形の開口部を形成しつつゼンマイ状に巻回し、略円盤状の本体部が形成され、前記本体部の径方向において隣接する前記リボン状板材同士が密接され、前記開口部の内径を変更可能に構成したシール部材を用いて、
    前記開口部に挿通可能な径を有する軸部と、前記軸部に比して径が大きい部位である拡径部と、前記拡径部と前記軸部の境界において、前記軸部の軸方向に垂直な面である前記拡径部の端面と、を備えた前記シャフトが、前記軸部側から前記端面が前記本体部に当接する位置まで前記開口部に挿通されており、
    前記ケーシングに、前記本体部の外径に比して小さい径の円柱状の空隙部たる孔部と、前記孔部の外側端部の周囲に前記孔部の軸心方向に垂直な面であって、前記本体部の外径に比して大きい当接面が形成されており、
    前記シール部材の前記開口部に前記シャフトの前記軸部が挿通されており、前記孔部の外側から、前記シール部材の前記本体部が前記当接面に当接する位置まで、前記シャフトが、前記軸部側から挿通されており、
    前記シール部材の前記本体部が、前記ケーシングの前記当接面に密接されているとともに、前記シャフトの前記端面に密接されている、
    シール構造。
  2. 前記シール部材の前記開口部の内周部が、前記シャフトの軸部の外周面に密接されている、
    請求項1に記載のシール構造。
  3. プレートが、前記凹部に配置された前記シール部材の外側にさらに配置されており、
    前記シール部材の前記本体部が、前記プレートの内面に密接されている、
    請求項1または請求項2に記載のシール構造。
  4. ケーシングと、該ケーシングを貫通するシャフトの隙間を埋めるためのシール部材であって、
    長さ方向に直交する断面が矩形であるリボン状板材を、巻回軸位置に略円形の開口部を形成しつつゼンマイ状に巻回し、略円盤状に形成される本体部を備え、前記本体部の径方向において隣接する前記リボン状板材同士が密接されるとともに、前記開口部の内径が変更可能に構成されており、
    前記開口部に挿通可能な径を有する軸部と、前記軸部に比して径が大きい部位である拡径部と、前記拡径部と前記軸部の境界において、前記軸部の軸方向に垂直な面である前記拡径部の端面と、を備える前記シャフトが、前記端面が前記本体部に当接する位置まで、前記軸部側から前記開口部に挿通されており、
    前記本体部の外径に比して小さい径の円柱状の空隙部たる孔部と、前記孔部の外側端部の周囲に前記孔部の軸心方向に垂直な面であって、前記本体部の外径に比して大きい当接面を備える前記ケーシングに対して、前記孔部の外側から、前記本体部が前記当接面に当接する位置まで、前記軸部側から前記シャフトが挿通されて、
    前記本体部が、前記ケーシングの前記当接面に密接されるとともに、前記シャフトの前記端面に密接される、
    シール部材。
  5. 前記シール部材の前記開口部の内周部が、前記シャフトの軸部の外周面に密接されている、
    請求項4に記載のシール部材。
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