JPH10116342A - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JPH10116342A
JPH10116342A JP8287324A JP28732496A JPH10116342A JP H10116342 A JPH10116342 A JP H10116342A JP 8287324 A JP8287324 A JP 8287324A JP 28732496 A JP28732496 A JP 28732496A JP H10116342 A JPH10116342 A JP H10116342A
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JP
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stitch
knitted fabric
needle
mesh
image processing
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Pending
Application number
JP8287324A
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English (en)
Inventor
Morikazu Yamazaki
守一 山崎
Hiroki Yamazaki
宏喜 山崎
Shinichi Miyagawa
真一 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tsudakoma Corp, Tsudakoma Industrial Co Ltd filed Critical Tsudakoma Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目標要素を正確に特定できるようにする
ことにある。 【解決手段】 複数の構成要素を含む可撓性部材を撮像
し、得られた画像信号を基に構成要素中の目標要素の位
置情報を求める画像処理方法は、構成要素中の基準要素
に対し予め定められた方向について基準要素に対し可撓
性部材の構造上最も近い構成要素を検出してその構成要
素を新たな基準要素とする複数の処理工程であって前記
方向が互いに独立して定められている複数の処理工程を
設定しておき、設定された複数の処理工程を順次実行
し、最終に実行された処理工程において検出された構成
要素を目標要素とすることを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の構成要素を
含む可撓性部材を撮像して目標とする構成要素の位置情
報を求める画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多数の編目(構成要素)を含む2枚の編
地(可撓性部材)を自動的に縫製する自動リンキング装
置の1つとして、特公平3−49477号公報に記載さ
れた装置がある。この自動リンキング装置は、針列毎の
編地案内装置により編地の位置を修正しつつリンキング
ライン上の編目を針刺し位置に順次案内し、複数のポイ
ント針を針列毎に針刺し位置において編目に順次刺し通
し、各編地を針とともにさらに移動させるとともに両針
列の針を順次接近させて一方の針列の編地の編目を目移
し位置において他方の針列の針に移し、同じ針が刺し通
された2枚の編地をさらに移動させて両編地を縫合位置
においてミシンにより縫い合わせる。
【0003】編地案内手段は、編地の端を編地端センサ
により検出し、その検出結果を基に編地を粗調整用のロ
ーラで押えながらそのローラの軸線方向へ移動させるこ
とにより編地の位置を修正し、修正された編地の状態を
テレビカメラにより撮像し、その出力画像信号を基に編
目の位置を編目検出装置すなわち画像処理装置により求
め、求めた位置情報を基に編目の位置を、編地を微調整
用のローラで押えながらそのローラ軸線方向へ移動させ
ること、または、編地を一対のハンドで押えながら移動
させることにより修正し、もって編目をポイント針によ
る針刺しすなわち目拾いのための針刺し位置へ案内す
る。
【0004】上記の自動リンキング装置において、画像
処理装置は、テレビカメラの出力に得られた画像信号を
2値化し、得られた2値化信号を基に各編目の重心位置
を算出し、算出した各編目のうち、針刺し位置からの角
度誤差が所定の許容範囲内にありかつ針刺し位置に最も
近い編目を検出してその編目を次に針刺しすべき編目
(目標要素)と決定する。編地案内装置は、検出された
編目の位置すなわち編目位置を基に、その編目が針刺し
位置にへ到達するように、すなわち目拾いをされるよう
に、編地を案内する。
【0005】しかし、上記従来の画像処理装置では、編
地のリンキングラインが基準線X0−X0'に対し所定の
角度誤差θ0 以内となるように、編地が粗調整手段によ
り調整されているものとした上で、次に針刺しすべき編
目(目標要素)を決定している。このため、粗調整手段
による編地の位置修正が不正確であると、すなわち、基
準線X0 −X0'に対するリンキングラインの角度が誤差
θ0 より大きいと、本来針刺しをすべき編目と異なる編
目を次に針刺しをすべき編目であるものとして検出して
しまう。
【0006】自動リンキング装置のための従来の画像処
理装置では、編地の傾きを精密に調整しないと、本来針
刺しをすべき編目(目標要素)を検出できない。そのよ
うな画像処理装置を用いた自動リンキング装置では、本
来針刺しをすべき編目を飛び越した次の編目または基準
線から大きく離れた編目が針刺し位置に到達するように
編地が案内され、その結果正しい目拾い動作が行われな
い。
【0007】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、目標要素を
正確に特定できるようにすることにある。
【0008】
【解決手段、作用、効果】本発明の、複数の構成要素を
含む可撓性部材を撮像し、得られた画像信号を基に構成
要素中の目標要素の位置情報を求める画像処理方法は、
構成要素中の基準要素に対し予め定められた方向につい
て基準要素に対し可撓性部材の構造上最も近い構成要素
を検出してその構成要素を新たな基準要素とする複数の
処理工程であって方向が互いに独立して定められている
複数の処理工程を設定しておき、設定された複数の処理
工程を順次実行し、最終に得られた処理工程において検
出された構成要素を前記目標要素とすることを含む。
【0009】なお、基準要素に可撓性部材の構造上最も
近い構成要素とは、可撓性部材が不均一な外力を受ける
こと等による形状の歪みがない状態において、基準要素
からの直線距離が最も短い構成要素をいい、たとえば基
準要素の重心位置からの直線距離が最も短い重心位置を
有する構成要素をいう。具体的には、可撓性部材が複数
の編目から構成される編地の場合、図11に示すような
歪みのない状態においては、編目Rの左下方について編
目Sが編地の構造上最も近い編目といえる。
【0010】可撓性部材は、編地、織布とすることがで
きる。可撓性部材が編地の場合、構成要素を編目とし、
目標要素を針刺しすべき編目とすることができる。可撓
性部材が織布である場合、構成要素を複数の経糸と複数
の緯糸とにより形成された糸目とし、目標要素を針刺し
すべき糸目とすることができる。可撓性部材は、連続的
または間欠的に移動されつつ、針刺し位置のような基準
位置の近傍において撮像され、目標要素を検出される。
ある処理工程における構成要素の検出は、直前に実行さ
れた処理工程により得られた新たな基準要素に最も近い
構成要素であるか否かを判定することにより、行うこと
ができる。
【0011】本発明によれば、基準要素から目標編目を
検出するのではなく、基準要素から可撓性部材の構造上
最も近い構成要素を検出し、さらに、検出した構成要素
から可撓性部材の構造上最も近い構成要素を検出してい
くことにより、目標要素を検出するから、可撓性部材が
仮想的な基準線に対し多少傾斜していても、目標要素を
的確に特定することができる。また、基準要素から次の
検出対象とする構成要素までの距離が短くなるから、可
撓性部材の伸縮による次の検出対象の構成要素の位置変
動量が少なく、他の構成要素を誤って検出する可能性が
少ない。
【0012】複数の処理工程のそれぞれは、基準要素か
ら予め定められた方向に検出領域を設定し、その検出領
域内の構成要素のうち、構成要素の重心位置または構成
要素の外接矩形の重心位置が基準要素に最も近い構成要
素を可撓性部材の構造上基準要素に最も近い構成要素と
して検出することを含むことができる。これにより、検
出領域内に存在する構成要素の数が少ないから、基準要
素に構造上最も近い基準要素を迅速に検出することがで
きる。検出領域は、可撓性部材の前進移動の方向に関し
て基準要素から右後方または左後方の箇所とすることが
できる。
【0013】好ましい実施例において、複数の処理工程
を第1および第2の処理工程とし、第1の処理工程にお
ける前記方向は可撓性部材の前進移動の方向に関して右
後方および左後方のいずれか一方であり、第2の処理工
程における前記方向は可撓性部材の前進移動の方向に関
して右後方および左後方のいずれか他方である。
【0014】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照するに、画
像処理装置は、編目をポイント針による針刺しすなわち
目拾いのために針刺し位置へ案内する可撓性部材案内装
置すなわち編地案内装置10に、針刺しすべき編目(目
標編目または目標要素)を検出するための装置の一部と
して組み込まれている。編地案内装置10は、2つの編
地を自動的に縫合するリンキング装置に組み込まれる。
【0015】編地案内装置10は、編地12を矢印A方
向へ前進移動させるローラ14と、針刺し位置Bに配置
された一対のハンド16と、針刺し位置Bの周りにおけ
る編地12の状態を2次元的に撮像するテレビカメラ1
8と、その出力に得られる画像信号を基に針刺しすべき
編目の位置情報を算出する編目検出装置(構成要素検出
装置)すなわち画像処理装置20とを含む。画像処理装
置20は編地案内装置10により制御され、編地案内装
置10はリンキング装置により制御される。
【0016】編地12は、編地案内装置10のローラ1
4およびハンド16による移動力を直接受けて連続的ま
たは間欠的に移動される。2以上のローラ14を編地1
2の移動方向に順次配置してもよいし、二対以上のハン
ドを編地12の移動方向に順次配置してもよい。
【0017】ローラ14は、針刺しすべき編目の移動路
すなわちリンキングライン22と直交する方向(Y方
向)へ伸びるように、ハンド16に関して編地12の移
動方向すなわち送り方向(X方向)上流側に配置されて
いる。ハンド16は、針刺し位置Bの側方を前後方向
(X方向)に平行に伸びており、またリンキングライン
22に関して互いに対向されている。
【0018】ローラ14は、編地12の送り方向(矢印
A方向)に回転されつつ、編地12をガイドのような支
持手段に押圧しながらローラ14の軸線方向(Y方向)
へ移動されることにより、編地12ひいては針刺しをす
べき編目の位置を調整する。ローラ14の軸線方向への
移動量が制限値に達すると、ローラ14は、上昇(Z方
向)されて編地12の押圧を解除した状態で軸線方向へ
戻された後、再び下降(Z方向)されることにより、編
地12に対する押圧位置を変更される。このようなロー
ラ14は、編地12ひいては針刺しをすべき編目のため
の位置調整手段すなわち位置調整機構として作用する。
【0019】両ハンド16は、X,YおよびZ方向へ同
期して同時に移動される。すなわち、ハンド16は、編
地12を押えつつ所定の方向(X方向およびY方向)へ
移動されることにより針刺しをすべき編目を変位させ
て、その位置決めをする。それゆえに、ハンド16も、
また、編地ひいては針刺しをすべき編目のための位置調
整手段すなわち位置調整機構の一部として作用する。
【0020】ハンド16は、編地を押えつつ互いにY方
向へ離されることにより、一対のハンド16間に位置す
る編目、すなわち針刺し位置B近傍の編目をY方向へ拡
張するとともに、拡張した編目を押えた状態でY方向へ
移動しながらX方向へ前進移動することにより編地12
をローラ14による送り速度よりやや早い速度で前進さ
せる。ハンド16による編地の前進移動により、編地1
2とローラ14との間に多少の滑りを生じるが、編目が
ローラ14とハンド16とによりX方向に確実に拡張さ
れる。このため、針刺し位置B近傍の編目は、これを容
易に識別することができるように、および、針刺しが確
実かつ容易になるように、ハンド16によりX方向およ
びY方向へ大きく拡張される。
【0021】ハンド16は、針刺しすべき編目を針刺し
位置Bへ案内すると、編地12の押圧を解除した状態
で、所定位置に後退され、次いで上記の位置調整動作す
なわち位置決め動作を実行する。一対のハンド16の代
わりに、それらハンドと同様に動作する一対のローラを
用いてもよい。針刺しをすべき編目毎にハンド16をX
方向に往復移動させてもよいし、針刺しをすべき複数の
編目毎にハンド16をX方向に往復移動させてもよい。
【0022】テレビカメラ18は、針刺し位置Bとその
近傍の編地であって一対のハンド16間に位置する編地
を撮影し、その画像信号を画像処理装置20に供給す
る。テレビカメラ18の出力に得られる画像信号の電圧
レベルは、明度のような光学的特性が編目の部位とその
編目を形成している編糸の部位とで異なるから、編目の
ような空間とその周りとで大きく異なる。画像処理装置
20は、そのような光学的特性の差により生じるテレビ
カメラ18の出力信号のレベルの差を利用して編目を検
出する。
【0023】画像処理装置20は、テレビカメラ18か
ら供給される画像信号を基に、針刺しをすべき編目の位
置と編地12のX方向に関する傾き量(傾き角度)とを
算出し、それらの情報を制御装置24に供給する。制御
装置24は、画像処理装置20から供給される位置情報
および傾き量を基に、ローラ14の移動および回転とハ
ンド16の移動とを制御するための制御信号を駆動回路
26に出力する。
【0024】編地案内装置10は、編地の両側に平行な
2つのリンキングラインを有する衿編地のような編地に
おいて各リンキングライン上の編目をリンキングライン
毎に設けられた2つの針刺し位置に案内するための装置
としても用いることができるし、1つのリンキングライ
ンを有する身頃編地のような編地においてそのリンキン
グライン上の編目を針刺し位置に案内する装置としても
用いることができる。また、編地案内装置10の動作
は、これをいずれのリンキングライン用として用いる場
合でも、同じである。リンキングラインとは、編地の縫
製すべき部分をいう。
【0025】図2を参照するに、画像処理装置20は、
テレビカメラ18から出力される画像信号を2値化する
2値化手段30と、2値化手段30により得られた2値
化信号を利用して、所定の編目を検出し、その編目の位
置を決定し、編地12の傾き量を算出する編目検出手段
すなわち編目決定手段32と、編目決定手段32により
得た編目位置と傾き量とを制御装置24に出力する出力
手段34とを含む。
【0026】2値化手段30は、テレビカメラ18から
出力される画像信号を基に、検出ウインドウすなわち検
出領域38(図3〜図5参照)を設定し、設定した検出
領域38内の画像信号を2値化する。検出領域38は、
たとえば、テレビカメラ18の出力信号から検出領域3
8に対応する信号を抽出し、他の領域に対応する信号に
電気的なマスキングをすることにより、設定することが
できる。テレビカメラ18の出力信号は、たとえば、そ
の電圧レベルが、所定の基準値(2値化レベル)以上で
あれば真理値”1”とし、基準値に達していなければ真
理値”0”とする処理を各素画について実行することに
より、2値化することができる。
【0027】検出領域38は、図3に示すように編地1
2の前進方向に関して編目40(基準編目)から右後方
の箇所と、図4に示すように編地12の前進方向に関し
て編目40から左後方の箇所とに設定される。検出領域
38は、XmaxのX方向長さと、YmaxのY方向長
さとを有する矩形の領域であり、また基準編目の重心位
置(図において+印で示す位置)からX方向およびY方
向にそれぞれXminおよびYminだけ離れている。
検出領域38の大きさおよび位置は、縫合すべき編地1
2に応じて予め2値化手段30に設定することができ
る。
【0028】編目決定手段32は、編地の送り方向に対
して右後方(図3における左下方すなわち斜め下)の検
出領域38内の画像信号に対応する2値化信号を基に、
編地の構造上基準編目40に最も近くに隣接する斜め下
の編目42を検出し、その編目を新たな基準編目とする
第1の処理工程と、編地の送り方向に対して左後方(図
4における左上方すなわち斜め上)の検出領域38内の
画像信号に対応する2値化信号を基に、編地の構造上基
準編目42に最も近くに隣接する斜め上の編目44を検
出し、その編目をさらに新たな基準編目とする第2の処
理工程とを順次実行し、第2の処理工程(最後の処理工
程)で検出した基準編目を針刺しすべき編目(目標編
目)とする決定工程を実行する。
【0029】前記第1および第2の処理工程を順次実行
し、第2の処理工程で検出した編目を目標編目とするま
での工程を、本発明においては「目標要素検出工程」と
いう。画像処理装置20は、針刺しすべき全ての編目の
検出が終了するまで、目標要素検出工程を繰り返し実行
する。以下の説明では、複数回の処理工程を第1処理工
程および第2の処理工程とし、第2の処理工程で検出し
た基準編目を目標編目としているが、N個(Nは3以上
の整数)の処理工程を設定し、N番目の処理工程で検出
した基準編目を目標編目としてもよい。
【0030】基準編目は、前回の第1および第2の処理
工程で検出した各編目である。したがって、リンキング
開始時の基準編目は、リンキングの開始に先だって作業
者により最初に針刺しされた編目であり、それ以後は第
1および第2の処理工程により検出された編目である。
【0031】図3〜図5に示す例において、編目40
は、前回の目標要素検出工程により得られた目標編目で
あり、また今回の目標要素検出工程における第1の処理
工程において最初の基準編目として用いられる。第2の
処理工程により得られた基準編目44は、次回の第1の
処理工程において今回の第1の処理工程における基準編
目40と同様の基準編目として用いられる。第2の処理
工程により得られた基準編目44は、図4に示す検出領
域38内の編目のうち、基準編目42に対し編地の構造
上最も近い編目であり、前回の針刺しすべき編目40の
次に針刺しすべき編目(目標編目)とされる。
【0032】編地の構造上基準編目に最も近くに隣接す
る編目は、検出領域38内の編目の重心位置を完全な編
目毎に求め、詳細には、編目の一部分が検出領域38外
に存在することなく、全て検出領域38内に存在する編
目毎、換言すれば、検出領域38内で完全な閉領域を形
成する編目毎に重心位置を求め、その中から基準編目の
重心位置に最も近い重心位置を有する編目を求めること
により検出することができる。編目の重心位置は、たと
えば、図3〜5において楕円形の輪郭線で囲まれる閉領
域の総面積またはその閉領域内の全素画の座標位置を求
め、次いで求めた総面積または座標位置を数学的に処理
する公知の手法により得ることができる。重心位置は、
編地案内装置10または画像処理装置20上の座標位置
として表すことができる。
【0033】第1または第2の処理工程において、検出
領域38内に目的とする編目を検出することができない
場合、前回の第1または第2の処理工程により得られた
基準編目と新たな基準編目との重心位置の差に対応する
値を今回の基準編目の重心位置に加算した値を新たな基
準編目の重心位置として用いることができる。
【0034】たとえば、図5に示すように、今回の第1
の処理工程において基準編目42を検出することができ
なかった場合、前回の第1の処理工程において得られた
基準編目40’と新たな基準編目42’との重心位置の
差に対応する値ΔXu,ΔYuを今回の基準編目40の
重心位置に加算した値を新たな基準編目42の重心位置
として用いることができる。
【0035】上記のようにして得られた編目およびその
重心位置は、それぞれ、編目決定手段32において新た
な基準編目(基準要素)およびその座標位置として記憶
される。また、上記のようにして得られた目標編目(目
標要素)およびその重心位置は、それぞれ、目標要素検
出工程毎に編目決定手段32において新たな目標編目お
よびその座標位置として記憶され、出力手段34を介し
て制御装置24に出力される。
【0036】編目決定手段32は、目標要素検出工程毎
に、検出した基準編目および目標編目ならびにそれらの
座標位置を基に、編地案内装置10上の仮想的な基準線
に対する編地12の傾き量θを算出し、その傾き量θを
記憶するとともに出力手段34を介して制御装置24に
供給する。
【0037】編地12の傾き量θは、図6に示すよう
に、複数回の目標要素検出工程における最初の基準編目
401 の座標位置X1 ,Y1 と、その複数回の目標要素
検出工程により得られた最後の目標編目40n の座標位
置Xn ,Yn とを用いた次の演算をすることにより得る
ことができる。しかし、目標編目401 ,40・・・4
n を検出するたびに、傾き量θを算出してもよいし、
基準編目を検出するたびに、前回検出した目標編目の座
標位置とを用いて傾き量θを算出してもよい。
【0038】 tanθ=(Yn −Y1 )/(Xn −X1 )・・・・(1)
【0039】制御装置24は、画像処理装置20から供
給される傾き量が許容範囲を超えたとき編地の傾きをゼ
ロにするような制御信号を駆動回路26に出力する。駆
動回路26によりローラ14が編地を押えながら方向へ
移動されて編地12の傾きを修正する。このとき一対の
ハンド16は上昇して編地を解放している。そして、再
度同じ編目部分について目標編目を検出し直す。また、
傾き量θが許容範囲内であれば、制御装置24は、編地
の傾きをゼロにするような制御信号を出力せず、目標位
置を針刺し位置Bへ案内するための駆動信号を駆動回路
26へ出力する。駆動回路26は、ハンド16をX方向
およびY方向へ移動させることにより、目標編目を針刺
し位置Bへ案内する。
【0040】次に、編地の両側にリンキングラインを有
する衿編地についての画像処理装置20の上記動作の一
実施例を、図7および図8を参照してより詳細に説明す
る。なお、本実施例は、衿編地を身頃編地の衿ぐりに挟
み付けリンキングする場合に関し、衿編地の2つのリン
キングラインのうち、挟み付けリンキング後の身頃編地
の表側に対応するリンキングラインを衿表側といい、裏
側に対応するリンキングラインを衿裏側という。以下の
実施例は、一回の目標要素検出工程で第1および第2の
処理工程を各々一回実行するものであり、また、一対の
ハンド16間の編地に関する編地画像を1回取り込んだ
後に、上記目標要素検出工程を複数回実行することによ
り、複数この目標編目を検出する例である。
【0041】画像処理装置20は、作業者がリンキング
装置の所定のポイント針を両方のリンキングラインの各
先頭の編目(基準編目)に刺し通すことにより、動作を
開始する。針刺しをされた先頭編目は最初の基準編目と
して用いられ、その座標位置は最初の基準編目の重心位
置として用いられる。
【0042】画像処理装置20は、先ず、衿表側の連続
検出編目数を計数するカウンタの計数値をゼロにし(ス
テップ101)、衿表側のテレビカメラからの衿表側の
画像信号を取り込み、その画像信号を所定の2値化レベ
ルで2値化する(ステップ102)。
【0043】次いで、画像処理装置20は、図3に示す
ように基準編目に関して斜め下に所定の大きさの検出領
域を設定し、その検出領域内で基準編目に最も近い斜め
下の編目を検出し(ステップ103)、図4に示すよう
に検出した斜め下の編目を基準編目とし、新たな基準編
目に関して斜め上に所定の範囲すなわち検出領域を設定
し、その検出領域内で基準編目に最も近い斜め上の編目
を検出する(ステップ104)。検出領域内で基準編目
に最も近い編目は、検出領域内の編目の重心位置を比較
することにより、検出することができる。
【0044】次いで、画像処理装置20は、検出した両
編目をそれぞれ基準編目とするとともにステップ104
で検出した編目を目標編目とし(ステップ105)、衿
表側の連続検出編目数に1を加算し(ステップ10
6)、その後衿表側の連続編目検出回数が最大連続編目
検出回数の設定値に達しているか否かを判定する(ステ
ップ107)。最大連続編目検出回数の設定値は、1以
上の任意な整数8たとえば、3)とすることができる。
【0045】ステップ107における判定の結果、連続
編目検出回数が設定値に達していないと、画像処理装置
20は、ステップ103〜107を繰り返す。
【0046】しかし、ステップ107における判定の結
果、連続編目検出回数が設定値に達していると、画像処
理装置20は、編地の傾き量θを検出した目標編目の列
から算出する(ステップ108)。編地の傾き量は、図
6に関して説明した手法により算出することができる。
【0047】次いで、画像処理装置20は、算出した傾
き量θがその許容値(=設定値)以下であるか否かを判
定する(ステップ109)。傾き量の許容値は、たとえ
ば、縫合する編地の種類に応じて制御装置24に予め設
定しておくことができる。
【0048】ステップ109における判定の結果、画像
処理装置20は、傾き量θがその許容値を越えている
と、衿表側の編目検出に失敗した旨のフラグをたて(ス
テップ110)、傾き量θがその許容値以下であると、
衿表側の編目検出に成功した旨のフラグをたてる(ステ
ップ111)。
【0049】次いで、画像処理装置20は、衿裏側の編
目検出に関して、衿表側の編目検出のステップ101〜
111と同じステップを衿裏側の編目に関して実行して
衿裏側の目標編目を検出する(ステップ112)。
【0050】次いで、画像処理装置20は、衿の表側の
各目標編目の検出と裏側の各目標編目の検出がともに成
功したか否かを判定する(ステップ113)。この判定
は、ステップ110,111においてたてられたフラグ
を利用して実行することができる。
【0051】ステップ113における判定の結果、いず
れの編目検出も成功であると、画像処理装置20は、検
出した各目標編目の位置座標を制御装置24へ供給する
(ステップ114)。これにより、制御装置24は、検
出した複数の目標編目を針刺し位置へ順次案内するため
の制御信号を駆動回路26に出力する。一対のハンド1
6は、駆動回路26により駆動されて、目標編目を順次
針刺し位置へ案内し、最後の目標編目を針刺し位置へ案
内した後、上昇して編地から離れ、X方向およびY方向
へ後退してから、下降して編地を押圧した後、互いにY
方向へ離間し、次の編目の撮像に備える。
【0052】しかし、ステップ113における判定の結
果、いずれかの目標編目の検出が不成功であると、画像
処理装置20は、目標編目の検出が不成功であったこと
と、それが衿編地の表側であるか裏側であるかとを確認
し、ステップ108および112で算出した編地の傾き
量θと表裏を表すデータとを制御装置24に出力する
(ステップ115)。これにより、制御装置24は、編
地の傾き量θをゼロにするような制御信号を駆動回路2
6に出力する。このとき、目標編目を針刺し位置へ案内
するための制御信号が出力されないから、編地は図1の
A方向へ送られることなく、傾き量θを修正後、再び編
地画像を取り込んで目標編目の検出をやり直す。
【0053】次いで、画像処理装置20は、縫合すべき
全ての目標編目の検出が終了したか否かをを判定する
(ステップ116)する。ステップ116における判定
の結果、画像処理装置20は、全ての編目の検出が終了
していなと、ステップ101に戻り、終了していると、
動作を終了する。
【0054】衿裏側の編目検出は、衿表側の編目検出と
並行して行ってもよい。衿編地は、上記した衿編地の編
目を針刺し位置へ案内されながら、漸次リンキング機構
の側へ移動され、検出した目標編目に針刺し位置でポイ
ント針を刺し通され、それらのポイント針とともに移動
されて、身頃編地の衿ぐりに挟み付けて縫合される。身
頃編地の衿ぐりの編目検出は、上記と同じ手法で行って
もよいし、他の手法で行ってもよい。衿ぐりの編目検出
の他の手法の一例は、リンキング装置の実施例と関連し
て後に説明する。
【0055】図3〜図5に示す実施例では、少なくとも
撮像される部分の編地に歪みがほとんどないことを前提
とし、検出領域にある編目のうち、その重心位置が基準
編目の重心位置から直線距離にして最も近い編目を、編
地の構造上最も近い編目とみなしていた。これに対し、
次の実施例は、編地に多少の歪みがあることを想定し、
単に編目の重心位置が最も近い編目を編地の構造上最も
近い編目とすることに代えて、編目の外側に接する外接
矩形が後述する複数の条件を満たす編目を編地の構造上
最も近い編目とする例である。以下に図9および図10
を参照して説明する。
【0056】編目の外側に接する外接矩形を求め、外接
矩形が基準編目に最も近い編目を基準編目または目標編
目として検出する実施例を、以下に図9および図10を
参照して説明する。ただし、検出領域38を設定する際
のXmax,XminおよびYmax,Yminの値は
先の実施例とは若干異なる。
【0057】外接矩形を使用する実施例は、2値化手段
において、図9に示すように編地12の前進方向に関し
て基準編目40から右後方(斜め下)の箇所に検出領域
38を設定してその検出領域38内の画像信号を2値化
し、図10に示すように編地12の前進方向に関して基
準編目40から左後方(斜め上)の箇所に検出領域38
を設定し、その検出領域38内の画像信号を2値化する
点については、図3および図4に示す実施例と同じであ
る。
【0058】また、外接矩形を使用する実施例は、図9
に示す右後方の検出領域38内の画像信号に対応するそ
の2値化信号を基に編地の構造上基準編目40に最も近
い斜め下の編目42を検出し、その編目を新たな基準編
目とする第1の処理工程と、図10に示す左後方の検出
領域38内の画像信号に対応する2値化信号を基に編地
の構造上新たな基準編目42に最も近い斜め上の編目4
4を検出し、その編目をさらに新たな基準編目とする第
2の処理工程とを順次実行し、第2の処理工程で検出し
た基準編目を針刺しすべき編目(目標編目)とする点に
ついても、図3および図4に示す実施例と同じである。
【0059】外接矩形を使用する実施例では、第1およ
び第2の処理工程において、編目検出手段により、図9
に示す検出領域38内に完全な閉領域の外側に接する外
接矩形521 ,522 ,523 を求め、求めた外接矩形
のうち、後述する条件I11と条件I12とを同時に満足す
る外接矩形を有する編目を、編地の構造上基準編目40
に最も近い編目として検出するとともに、検出した編目
を新たな基準編目42とし、次に図10に示す検出領域
38内の完全な閉領域の外側に接する外接矩形541
542 を求め、求めた外接矩形のうち、後述する条件I
20と、条件I31〜I34のいずれか1つとを同時に満足す
る外接矩形を有する編目を、編地の構造上基準編目42
に最も近い編目として検出する。
【0060】外接矩形は、閉領域のXY座標値から得る
ことができる。編地の構造上基準編目に最も近い外接矩
形は、外接矩形のXY座標値と基準編目のXY座標値と
から求めることができる。
【0061】図9に示す編地の構造上基準編目40に最
も近い外接矩形52は、たとえば、次の条件I11および
I12を同時に満足する外接矩形を探すことにより得るこ
とができるが、ここでは便宜上外接矩形523 を編地の
構造上基準編目42に最も近い外接矩形として説明す
る。
【0062】I11: |Xs−r|<α・L1
【0063】I12: sBy>rBy
【0064】図10に示す編地の構造上基準編目42に
最も近い外接矩形54は、たとえば、次の条件I20と、
条件I31〜I34のいずれか1つとを同時に満足する外接
矩形を探すことにより得ることができる。
【0065】I20 : |t−s|<β1・L2
【0066】 I31: rAy≧tAyおよびrBy≦tBy
【0067】 I32: rAy≦tAyおよびrBy≧tBy
【0068】I33: rAy≧tAyのとき、rBy−
tAy>β2・L2
【0069】I34: rBy<tAyのとき、rBy−
tAy>β2・L2
【0070】上記条件における各記号は、図11(A)
および(B)に示すように、次のとおりである。
【0071】YrおよびXrは、それぞれ、図9および
10に示す基準編目40の外接矩形(図11および12
に記号Rで示す外接矩形)のY方向およびX方向の長さ
である。
【0072】YsおよびXsは、それぞれ、図9に示す
領域38内の任意な編目の外接矩形(図11および12
に記号Sで示す外接矩形)のY方向およびX方向の長さ
である。
【0073】YtおよびXtは、それぞれ、図10に示
す領域38内の任意な編目の外接矩形(図11および1
2に記号Tで示す外接矩形)のY方向およびX方向の長
さである。
【0074】rAyおよびrByは、それぞれ、図9お
よび10に示す基準編目40の外接矩形50の右上角部
および右下角部のY座標値である。
【0075】sAyおよびsByは、それぞれ、図9に
示す領域38内の任意な編目の外接矩形の右上角部およ
び右下角部のY座標値である。
【0076】tAyおよびtByは、それぞれ、図10
に示す領域38内の任意な編目の外接矩形の右上角部お
よび右下角部のY座標値である。
【0077】Xs−rは、図9に示す基準編目40の外
接矩形と、図9に示す領域38内の任意な編目の外接矩
形のとのX方向における間隔である。
【0078】Xt−sは、図10に示す新たな基準編目
42の外接矩形と、図10に示す領域38内の任意な編
目の外接矩形のとのX方向における間隔である。
【0079】Yt−rは、外接矩形RおよびTのY方向
における重複長さである。
【0080】L1は、XsおよびXrのうち、距離の短
い方の値
【0081】L2は、XsおよびXtのうち、距離の短
い方の値
【0082】0<α≦1
【0083】0<β1 ≦1
【0084】0<β2 ≦1
【0085】条件I31,I32,I33およびI34が成立す
る外接矩形RおよびTの関係を、それぞれ、図12
(A),(B),(C)および(D)に示す。
【0086】次に、外接矩形を利用して目標編目を検出
する画像処理装置20を含む編地案内装置10の動作の
実施例を、図13〜図14を参照して詳細に説明する。
以下の実施例は、1つの針列のポイント針の針刺しのた
めの目拾い動作の例であり、一回の目標要素検出工程で
第1および第2の処理工程を各々一回実行するものであ
り、また、一対のハンド16間の編地に関する編地画像
を1回取り込んだ後に、上記目標編目検出工程を複数回
実行することにより、複数の目標編目を検出する例であ
る。
【0087】編地案内装置10は、作業者がリンキング
装置の所定のポイント針を両方のリンキングラインの各
先頭の編目(基準編目)に刺し通すことにより、動作を
開始する。針刺しをされた先頭編目は最初の基準編目と
して用いられ、その座標位置は最初の基準編目の重心位
置として用いられる。
【0088】画像処理装置20は、先ず、衿表側の連続
編目検出回数を計数するカウンタの計数値をゼロにした
後、衿表側のテレビカメラからの衿表側の画像信号を取
り込み、その画像信号を所定の2値化レベルで2値化す
る(ステップ121)。
【0089】次いで、画像処理装置20は、図9に示す
ように基準編目に関して斜め下に所定の大きさの検出領
域を設定し、その検出領域内で完全な閉領域を形成する
編目を抽出し、抽出した編目の外接矩形を設定し、それ
らの編目を抽出編目としてその重心位置が基準編目の重
心位置から近い順に1,2,3・・・の符号を付して記
憶する(ステップ122)。図9に示す例では、完全な
閉領域を有する3つの編目が検出領域38内に存在する
から、それら3つの編目がステップ122において抽出
編目とされる。
【0090】次いで、画像処理装置20は、nを1にし
(ステップ123)、最初の抽出編目の外接矩形につい
て条件I11が成立するか否かを判定する(ステップ12
4)。抽出編目の外接矩形は、ステップ124において
設定してもよい。
【0091】ステップ124における判定の結果、条件
I11が成立していると、画像処理装置20は、同じ抽出
編目の外接矩形について、条件I12が成立するか否かを
判定する(ステップ125)。
【0092】ステップ125における判定の結果、条件
I12が成立すると、画像処理装置20は、対応する編目
を斜め下の編目とするとともに、新たな基準編目として
記憶する(ステップ126)。これにより、図9におい
て編地の構造上基準編目40に最も近い編目42が検出
される。図9に示す実施例においては、外接矩形523
に対応する編目42が検出される。
【0093】しかし、ステップ124における判定の結
果、条件I11が成立しないと、画像処理装置20は、n
に1を加算するステップ127を実行する。
【0094】ステップ127の後、画像処理装置20
は、図9に示す例では、3つの抽出編目の外接矩形につ
いて条件成立の有無の判定が終了したか否かを判定する
(ステップ128)。この判定の結果、終了していない
と、画像処理装置20は、ステップ124にもどって、
次に基準編目40に近い抽出編目の外接矩形に関して条
件I11およびI12の成立の有無についての判定をする。
しかし、終了していると、画像処理装置20は、抽出し
た3つの編目の外接矩形がともに条件I11またはI12を
満たさないから、その旨を作業者に報知して、編目を入
力することを作業者に依頼する(ステップ129)。
【0095】ステップ126の後、画像処理装置20
は、図10に示すように新たな基準編目42に関して斜
め上に所定の大きさの検出領域38を設定し、その検出
領域38内で完全な閉領域を形成する編目を抽出し、抽
出した全ての編目の外接矩形を設定し、それらの編目を
抽出編目としてその重心位置が基準編目の重心位置から
近い順に1,2,3・・・の符号を付して記憶する(ス
テップ130)。図10に示す例では、完全な閉領域の
2つの編目が検出領域38内に存在するから、それら2
つの編目がステップ130において抽出編目とされる。
【0096】次いで、画像処理装置20は、nを1にし
(ステップ131)、符号1を付された最初の抽出編目
について条件I20が成立するか否かを判定する(ステッ
プ132)。抽出編目の外接矩形は、ステップ132に
おいて設定してもよい。
【0097】ステップ132における判定の結果、条件
I20が成立すると、画像処理装置20は、同じ抽出編目
の外接矩形について条件I31〜I34の少なくともいずれ
か1つが成立するか否かを判定する(ステップ13
3)。
【0098】ステップ133における判定の結果、条件
I31〜I34の少なくともいずれか1つが成立すると、画
像処理装置20は、対応する編目をステップ126で設
定した新たな基準編目に対し斜め上の編目とするととも
に新たな基準編目および目標編目としてその座標位置と
ともに記憶する(ステップ134)。図10に示す実施
例では、外接矩形541 が外接矩形523 に編地の構造
上最も近いと判断されるから、外接矩形541 に対応す
る編目44が最初の編目検出におけるステップ134で
目標編目が検出される。ステップ134で設定される編
目は、図11に示すように基準編目40に対し横の編目
である。
【0099】ステップ132における判定の結果、条件
I20が成立しないと、画像処理装置20は、nに1を加
算する(ステップ135)。同様に、ステップ133に
おける判定の結果、条件I31〜I34のいずれもが成立し
ていないと、画像処理装置20は、ステップ135に移
行する。
【0100】ステップ135の後、画像処理装置20
は、図10に示す例では、2つの抽出編目について条件
成立の有無の判定が終了したか否かを判定する(ステッ
プ136)。この判定の結果、終了していないと、画像
処理装置20は、ステップ132にもどって、重心位置
が基準編目42の重心位置に対して次に近い抽出編目の
外接矩形について条件I20およびI31〜I34が成立する
か否かを判定すべくステップ132にもどる。しかし、
終了していると、画像処理装置20は、抽出した2つの
編目がともに条件I20またはI31〜I34を満たしていな
いから、その旨を作業者に報知して、編目を入力するこ
とを作業者に依頼する(ステップ137)。
【0101】ステップ134の後、画像処理装置20
は、連続編目検出回数が最大連続編目検出回数の設定値
に達しているか否かを判定する(ステップ138)。こ
の場合も、最大連続編目検出回数の設定値は、1以上の
任意な整数(たとえば、3)とすることができる。
【0102】ステップ138における判定の結果、連続
編目検出回数がその設定値に達していないと、画像処理
装置20は、ステップ122〜138を繰り返す。しか
し、連続編目検出回数が設定値に達していると、画像処
理装置20は、編地の傾き量θを検出した目標編目の列
から算出する(ステップ139)。
【0103】次いで、画像処理装置20は、算出した傾
き量がその許容値以下であるか否かを判定する(ステッ
プ140)。画像処理装置20は、この判定の結果、傾
き量がその許容値を越えていると、傾き量θを制御装置
24に出力する(ステップ141)。これにより、制御
装置24は、編地の傾き量をゼロにするような制御信号
を駆動回路26に出力する。このとき、目標編目を針刺
し位置へ案内するための制御信号が出力されないから、
編地は送られることなく、傾き量θを修正した後、再び
編地画像を取り込んで目標編目の検出をやり直す。
【0104】しかし、ステップ140における判定の結
果、傾き量θがその許容値以下であると、検出した目標
編目の座標位置を制御装置24に出力する(ステップ1
42)。これにより、制御装置24は、検出した複数の
目標編目を針刺し位置へ順次案内するための制御信号を
駆動回路28へ出力する。一対のハンド16は、駆動回
路26により駆動されて、先の実施例と同様の動作を行
う。
【0105】次いで、画像処理装置20は、縫合すべき
全ての編目の検出が終了したか否かをを判定する(ステ
ップ143)する。ステップ143における判定の結
果、画像処理装置20は、全ての目標編目の検出が終了
していなと、ステップ121に戻り、終了していると、
動作を終了する。
【0106】縫合すべき編地が、衿編地のように2つの
リンキングラインを有する編地の目拾いの場合、ステッ
プ121〜140をリンキングライン毎に実行し、次い
で図8におけるステップ113を実行し、その判定結果
に応じてステップ141または142を実行すればよ
い。
【0107】次に、上記のような画像処理装置20を備
えた編地案内装置10を用いたリンキング装置の一実施
例を図16〜図21を用いて説明する。
【0108】図16〜図21に示すリンキング装置20
0は、編地202の環状の縫合部すなわち第1の編地部
分を帯状または環状の編地204により挟み付けて縫合
する装置として用いられる。それゆえに、編地204
は、一方の縁部と他方の縁部とにおいて編地202に縫
合される。たとえば、編地202は前身頃と後身頃とを
縫合した身頃編地とし、編地204は図3または図9に
示す編地のような付属編地とすることができ、また編地
202の縫合部を衿ぐり部分とし、編地204の縫合部
を衿編地とすることができる。衿編地は、その両端を編
地の幅の半分に渡って予め縫い合わせておくことにより
環状とする。
【0109】リンキング装置200は、それぞれが互い
に縫合すべき編目を拾いかつその編目にポイント針を刺
し通す一対の目拾い針刺し装置206,208と、第
1、第2および第3の編地案内装置と、両編地202,
204を移動させる共通の編地移動装置とを含む。
【0110】針移動装置すなわち目拾い針刺し装置20
6および208は、ポイント針210,212の往復移
動の方向がほぼ直交するように、それぞれ針210およ
び212を円形に配列すなわち並設している。目拾い針
刺し装置206および208の針列は、それぞれ、針回
転移動装置のドラム214および216に保持されてお
り、また針の並設方向Aへドラム214および216と
ともに回転可能である。
【0111】ドラム214は、ドラム216の前面に一
体的に形成されている。目拾い針刺し装置206の針2
10の移動経路上には、第1の針刺し位置B1と第3の
針刺し位置B3とが設定されている。目拾い針刺し装置
208の針212の移動経路上には、第2の針刺し位置
B2が設定されている。
【0112】針210は、針往復移動装置としての固定
ガイド218と、針刺しのための針駆動装置としての針
駆動部材220とにより、第1の針刺し位置B1と第3
の針刺し位置B3との2箇所に分けて2段階に突出さ
れ、縫合位置Dを通過した後、元の位置に復帰する。
【0113】ドラム214は、図19に示すように、固
定フレーム222に中空軸224においてベアリング2
26および溝カム228を介して回転可能に支持されて
おり、またモータ230および歯車232,234によ
り所定の速度でA方向へ回転移動される。ドラム214
には、これの半径方向に延在する複数の溝236(図2
0,21参照)が円周方向に等ピッチで形成されてい
る。各針210は、ドラム214の内部においてドラム
214の半径方向に摺動自在に溝236に受けられてお
り、ドラム214の回転にともなって固定ガイド218
によりドラム214の半径方向すなわち針の進退方向に
駆動すなわち往復移動される。
【0114】固定ガイド218は、第1の針刺し位置B
1において突出された針210を第3の針刺し位置B3
でさらに突出させ、縫合位置Dを通過した後、針210
を後退させる。針駆動装置の長尺の針駆動部材220
は、針210を第1の針刺し位置B1において突出させ
るために、定位置の支点ピン238に揺動自在に支持さ
れており、またクランクロッド240によりクランクピ
ン242に連結されている。
【0115】駆動軸244は、中空軸224に回転可能
に支持されており、またモータ246および歯車24
8,250により回転される。後退されている針210
がドラム214の回転にともなって第1の針刺し位置B
1に到達すると、針駆動部材220は、その位置B1に
到達した針210を突き上げるように移動され、それに
よりその針210は第1の針刺し位置B1に案内された
編地204の編目に刺し通される。編地204に刺し通
された針210は、ドラム216の回転により針駆動部
材220との係合から解放される代わりに、固定ガイド
218と係合し、以後ドラム216の回転にともなって
固定ガイド218によりその突出量を制御される。
【0116】目拾い針刺し装置208の針212は、図
19に示すように、ドラム216に形成された複数の孔
に各々挿通されてドラム216の軸線方向へ進退自在に
ドラム216に保持されており、またフレーム222に
固定された溝カム228に回転自在に受けられており、
さらにモータ230および歯車232,234によりド
ラム214,214とともに所定の速度で送り方向Aへ
回転移動される。針212も図示しない針駆動部材によ
り針刺し位置B2に達したことにより突出すなわち前進
され、それによりその針212は針刺し位置B2へ案内
された編地204の編目に刺し通される。溝カム228
は、針刺し位置B2に達した針212がドラム216の
半径方向(軸線方向)へ移動することを許すように構成
されている。
【0117】リンキング装置200は、編目の位置を修
正すべく編地を案内するように3箇所の針刺し位置B
1,B2,B3毎に設けられた第1、第2および第3の
編地案内装置を含む自動リンキング装置である。第1の
編地案内装置は編地204の縫合すべき2つの縁部の一
方を第1の針刺し位置B1へ案内し、第2の編地案内装
置は編地204の縫合すべき2つの縁部の他方を第2の
針刺し位置B2へ案内し、第3の編地案内装置は編地2
02を第3の針刺し位置B3へ案内する。
【0118】第1の編地案内装置は、図16,図18に
示すように、編地204の一方の縁部を第1の針刺し位
置B1の上流側において第1の針刺し位置B1に向けて
前進させるローラ254と、第1の針刺し位置B1に配
置された一対のハンド256と、第1の針刺し位置B1
近傍における編地の状態を撮像するテレビカメラ258
とを含む。なお、一対のハンド256は、図18にのみ
示されている。
【0119】ローラ254、ハンド256およびテレビ
カメラ258は、それぞれ、図1におけるローラ14、
ハンド16およびテレビカメラ18に対応し、また対応
するそれらと同様に動作する。それゆえに、テレビカメ
ラ258は第2の編地案内装置と共通の図2に示す画像
処理装置に接続されており、またローラ254およびハ
ンド256は第2の編地案内装置と共通の図2に示す駆
動回路26により駆動される。
【0120】この第1の編地案内装置は、編地位置調整
機構であるローラ254が編地204の一方の縁部を押
圧しつつ軸線方向へ移動することにより、編地204の
一方の縁部の傾きを修正する。ローラ254は、回転し
つつおよび編地204の一方の縁部を押圧しつつ軸線方
向へ移動することにより、ハンド256とともに編地2
04の縁部の編目を第1の針刺し位置B1へ案内する。
【0121】第2の編地案内装置は、図16,図18に
示すように、編地204の他方の縁部を第2の針刺し位
置B2の上流側において第1の針刺し位置B1に向けて
前進させるローラ264と、第2の針刺し位置B1に配
置された一対のハンド266と、第2の針刺し位置B2
近傍における編地の状態を撮像する図示しないテレビカ
メラとを含む。なお、図17では、第1および第2の編
地案内装置が省略されている。
【0122】ローラ264、ハンド266およびテレビ
カメラは、それぞれ、図1におけるローラ14、ハンド
16およびテレビカメラ18に対応し、また対応するそ
れらと同様に動作する。それゆえに、第2の編地案内装
置のテレビカメラは第1の編地案内装置と共通の図2に
示す画像処理装置に接続されており、またローラ264
およびハンド266は第1の編地案内装置と共通の図2
に示す駆動回路26により駆動される。
【0123】この第2の編地案内装置は、編地位置調整
機構であるローラ264が編地204の他方の縁部を押
圧しつつ、軸線方向へ移動することにより、編地204
の他方の縁部の傾きを修正する。さらに、ローラ264
は、回転しつつおよび編地204の他方の縁部を押圧し
つつ軸線方向へ移動することにより、ハンド266とと
もに編地204の縁部の編目を第2の針刺し位置B2へ
案内する。
【0124】第3の編地案内装置は、図16〜図18に
示すように、第3の針刺し位置B3の上流側において編
地202の端を検出する一対の編地端センサ270と、
編地202の縁部の位置を調整するローラ272とを備
える。この第3の編地案内装置は、ローラ272が両編
地センサ270による編地端の検出に基づき、回転しつ
つおよび編地202の縁部を押圧しつつ軸線方向へ移動
することにより、編地202の縫合部分の位置を調整し
つつ、その縫合部分を第3の針刺し位置B3へ案内す
る。両編地端センサ270の出力信号は図2に示す制御
装置24に供給され、ローラ272は図2に示す駆動回
路26により駆動される。
【0125】制御装置24は、画像処理装置20から供
給される信号を基にローラ254,264およびハンド
256,266を制御する制御信号を発生するのみなら
ず、量センサ270から供給される信号を用いてローラ
272を制御する制御信号を発生する。
【0126】編地移動装置は、送りローラ274と、編
地202,204を送りローラ274と共同して挟む従
動ローラ276と、送りローラ274を編地案内装置の
ローラ254,264,272の回転またはドラム21
4,216の回転と同期して回転させる駆動機構(図示
せず)とを備える。
【0127】編地202は、縫合部を送りローラ274
と円筒状のカバー278とにかけられる。これに対し、
編地204は、送りローラ274と、目拾い針刺し装置
206および208の両ドラム214,216とにかけ
られている。両編地202,204は、送りローラ27
4と両ドラム214,216とが同期して回転されるこ
とにより、移動される。
【0128】編地202,204のセット時、環状の編
地204の一方の縁部は、目拾い針刺し装置206の側
の突出している全ての針を刺し通される。また、編地2
04の他方の縁部は、目拾い針刺し装置208の側の突
出している全ての針を刺し通される。編地202は、目
拾い針刺し装置206の側の突出している針のうち、第
3の針刺し位置B3より下流側の全ての針を刺し通され
る。
【0129】編地204は、L字状に曲げられたガイド
280によりL字状に曲げられ、その状態で、針回転移
動装置の回転にともなって、一方の縁部を第1の編地案
内装置により第1の針刺し位置B1に案内されるととも
に他方の縁部を第2の編地案内装置により第2の針刺し
位置B2に案内される。これにより、両縁部の編目は、
第1または第2の針刺し位置B1またはB2に正しく案
内される。
【0130】ガイド280の垂直な壁部分は、図16お
よび図17に示すように第2の針刺し位置B2まで伸び
ている。ガイド280の水平な板部分は、図17に示す
ように、第1の針刺し位置B1から狭い幅となってお
り、ドラム216の側の針列とドラム214との間に位
置し、第1の針刺し位置B1からさらにドラム214の
円周方向に半周以上延在している。
【0131】編地204は、第1の針刺し位置B1にお
いて針210を一方の縁部の編目に刺し通され、第2の
針刺し位置B2において針212を他方の縁部の編目に
刺し通された後、さらに刺し通された針210,212
とともに第3の針刺し位置B3へ向けて移動される。針
210は、編地204の一方の縁部の編目に刺し通され
た後、第3の針刺し位置B3の直前まで移動される間に
編地204の一方の縁部とともに弧状のガイド282の
内側を通過する。
【0132】ガイド282は、カバー278に取り付け
られている。第3の編地案内装置のセンサ270および
ローラ272は、カバー278の外側に配置されてい
る。
【0133】編地202は、縫合すべき縁部を第3の編
地案内装置により第1および第3の針刺し位置B1,B
3間においてガイド282の外側に重ねられつつ、第3
の針刺し位置B3に案内される。ガイド282は、第3
の針刺し位置B3の直前で終了している。このため、編
地202は、第3の針刺し位置B3において、編地20
4の一方の縁部に漸次重ねられ、ここで針210がさら
に突出されて編地202の編目に刺し通される。これに
より、針210は、編地202の編目と編地204の一
方の縁部の編目とに刺し通される。
【0134】針210のさらなる突出により、針21
0,212は、先端部を突き合わされるすなわち接触さ
れる。図16には正確には示されていないが、針210
は、図21に示す固定ガイド218の形状からも明らか
なように、第3の針刺し位置B3の直前からドラム21
4の半径方向外方へ移動し始め、第3の針刺し位置B3
において針210の先端がガイド282の外側面よりも
突出することにより編地202に刺し通され、さらに第
3の針刺し位置B3を通過した直後に完全な突出状態と
なる。
【0135】ガイド282は、針210の突出および突
出状態での移動を許容するように、一端が開放されたス
リットをドラム214の円周方向に形成している。リン
キング装置200の動作の開始にあたり、第1,第2お
よび第3の針刺し位置B1,B2およびB3において行
う最初の針刺しは、人手により行ってもよいし、自動的
に行ってもよい。
【0136】編地204は、針212を刺し通された編
目が第3の針刺し位置B3から目移し位置Cへ移動する
間に、針212を刺し通された縁部を編地ガイド284
により図18に示すように目拾い針刺し装置206の側
に漸次曲げられる。針212を刺し通された編目は、ま
た、針回転移動装置の回転にともなって、目移し位置C
において針210に目移しをされる。
【0137】詳細には、編地204は、針212を刺し
通された編目が第3の針刺し位置B3から、第3の針刺
し位置B3の下流側の目移し位置Cへ移動する間に、漸
次U字状に曲げられて、針212を刺し通された縁部を
ガイド284により針212の先端へ向けて変位させら
れる。これにより、針212を刺し通された編目は、ド
ラム214,216の回転にともなって、目移し位置C
においてガイド284により針210に目移しをされ
る。なお、ガイド284は、ドラム216の針212の
並設方向すなわち配列方向に延在し、かつ、針の移動方
向に沿って徐々に針212の後端から先端に向かう傾斜
した案内面を有している。
【0138】編地14は、ドラム214,216の回転
にともなって、ガイド286により針210の後端側へ
変位されて、他方の縁部を編地202の外側に重ねら
れ、その状態で編地202とともに縫合位置Dに移動さ
れる。ガイド286は、ドラム214側の針210の並
設方向に延在し、かつ、針210の移動方向に沿って針
210の先端から後端に向かう傾斜した案内面を有して
いる。ガイド286の案内面は、ガイド284の案内面
と連続するように設けられている。
【0139】針210に目移しされた編地204は、針
回転移動装置の回転にともなって、ガイド286により
さらに曲げられて、他方の縁部を編地202の外側に重
ねられ、その状態で縫合位置Dに移動され、縫合位置D
に配置されたミシンのような縫合装置290により縫合
される。縫合装置290は、縫い針292と、ルーバー
294と、縫糸296とにより、2枚の編地202,2
04のかがり縫いをする。
【0140】縫合位置Dにおいて実際に縫合する編目
は、針210が刺し通された編目であることが好ましい
が、他の編目、たとえば針210が刺し通された編目に
最も近い編目であってもよい。縫合装置290は、セッ
ト時に針刺し位置B1において人手により針刺しをされ
た編目が縫合位置Dに到達した後に可動を開始し、編地
202,204を縫合する。
【0141】針210は、針回転移動装置の回転にとも
なって、縫合位置Dを通過した後、漸次後退される。縫
合された編地202,204は、ドラム214およびロ
ーラ274の回転により、ローラ274の側に引き寄せ
られ、その途中において編目を針210から完全に外さ
れる。
【0142】本発明は、編地のみならず、図22に示す
織布60のような他の可撓性部材の目拾い針刺しため画
像処理方法としても適用することができる。本発明を織
布60に適用する場合、複数の経糸61および複数の緯
糸64により形成された糸目661 ,662 ,663
664 ,665 ・・・を構成要素とすることができ、ま
た第1および第2の処理工程の繰り返しにより糸目66
1 ,665 ,663 のようにジグザグ状に基準要素とし
て検出すればよい。
【0143】本発明は、検出すべき目標要素に応じて、
実行すべき処理工程の数が適宜設定され、さらに、各処
理工程における、基準要素に対して検出すべき方向が適
宜設定される。たとえば、図22に示す例において、糸
目663 から糸目667 を目標要素として検出する場
合、矢印で示すように、糸目663 から糸目666 ,6
5 ,664 ,667 のように検出し、糸目667 を目
標要素としてもよい。
【0144】詳細には、第1、第2、第3および第4の
処理工程が予め設定されており、また第1から第4まで
の処理工程には、図22において基準糸目に対しそれぞ
れ下方、右方、右方、下方といった方向が予め設定され
ている。そして、糸目663を最初の基準糸目として第
1の処理工程を実行し、以後第2、第3、第4の処理工
程を実行し、第4の処理工程で検出した基準糸目667
を目標糸目とするものである。
【0145】本発明は、また、上記のリンキング装置2
00のように2組の針列の針をそれらに角度をもって突
き合わせる装置のみならず、2組の針列の針をそれらに
角度を与えることなくほぼ平行の状態で突き合わせる装
置、たとえば特公平3−49477号公報、特開平7−
125341号公報等、他のリンキング装置にも適用す
ることができる。さらに、本発明は、図1に示すハンド
16または該ハンドと同様の動作をするローラ等の駆動
のためのみならず、ハンド16を備えない場合ローラ1
4を制御するために用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する編地案内装置の一実施例を示
す概略的な斜視図である。
【図2】編地案内装置の電気回路の一実施例を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明の第1の処理工程の第1の実施例を説明
するための図である。
【図4】図3の第1の処理工程に続く第2の処理工程の
第1の実施例を説明するための図である。
【図5】図4に示す第2の処理工程の変形例を説明する
ための図である。
【図6】編地の傾き量の算出法を説明するため図であ
る。
【図7】本発明の第1の実施例を説明するためのフロー
チャートの一実施例を示す図である。
【図8】図8に続くフローチャートの一実施例を示す図
である。
【図9】本発明の第1の処理工程の第2の実施例を説明
するための図である。
【図10】図9の第1の処理工程に続く第2の処理工程
の第2の実施例を説明するための図である。
【図11】第2の実施例における構成要素検出方法を説
明するための図である。
【図12】第2の実施例で用いる条件を説明するための
図である。
【図13】本発明の第2の実施例を説明するためのフロ
ーチャートの一実施例を示す図である。
【図14】図13に続くフローチャートの一実施例を示
す図である。
【図15】図14に続くフローチャートの一実施例を示
す図である。
【図16】本発明を用いるリンキング装置の概略的な正
面図である。
【図17】図16のリンキング装置の概略的な平面図で
ある。
【図18】図17のリンキング装置の概略的な側面図で
ある。
【図19】図17のリンキング装置における一方の針の
駆動部分の断面図である。
【図20】図13のリンキング装置における他方の針の
駆動部分の断面図である。
【図21】図17のリンキング装置における一方の針を
移動させるカム部分の正面図である。
【図22】可撓性部材の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
10 編地案内装置 12,60,202,204 可撓性部材 14 ローラ40,42,44,66 構成要素 38 検出領域 18 テレビカメラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の構成要素を含む可撓性部材を撮像
    し、得られた画像信号を基に前記構成要素中の目標要素
    の位置情報を求める画像処理方法において、前記構成要
    素中の基準要素に対し予め定められた方向について前記
    基準要素に対し前記可撓性部材の構造上最も近い構成要
    素を検出してその構成要素を新たな基準要素とする複数
    の処理工程であって前記方向が互いに独立して定められ
    ている複数の処理工程を設定しておき、設定された複数
    の処理工程を順次実行し、最終に得られた処理工程にお
    いて検出された構成要素を前記目標要素とすることを含
    む、画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の処理工程のそれぞれは、前記
    基準要素から間隔をおいた検出領域を設定し、その検出
    領域内の構成要素のうち、構成要素の重心位置または構
    成要素の外接矩形の重心位置が前記基準要素に最も近い
    構成要素を前記可撓性部材の構造上前記基準要素の最も
    近い構成要素として検出することを含む、請求項1に記
    載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記検出領域を前記可撓性部材の前進移
    動の方向に関して前記基準要素から右後方または左後方
    の箇所に設定する、請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の処理工程は第1の処理工程お
    よび第2の処理工程であり、前記第1の処理工程におけ
    る前記方向は前記可撓性部材の前進移動の方向に関して
    右後方および左後方のいずれか一方であり、前記第2の
    処理工程における前記方向は前記可撓性部材の前進移動
    の方向に関して右後方および左後方のいずれか他方であ
    る、請求項3に記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記構成要素は編糸により形成された編
    目または複数の織糸により形成された糸目である、請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理方法。
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