JPH10115011A - ユニット建物 - Google Patents

ユニット建物

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JPH10115011A
JPH10115011A JP27072296A JP27072296A JPH10115011A JP H10115011 A JPH10115011 A JP H10115011A JP 27072296 A JP27072296 A JP 27072296A JP 27072296 A JP27072296 A JP 27072296A JP H10115011 A JPH10115011 A JP H10115011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
building
building unit
ceiling
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP27072296A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimiaki Nakazato
公昭 中里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物ユニットの天井梁や床梁の部分を階段、
吹き抜け、床下収納等に利用できるユニット建物および
天井梁や床梁の部分に階段を設けたユニット建物を提供
すること。 【解決手段】 複数個の建物ユニット1、2の中の少な
くとも1個の上階の建物ユニット2の床梁22の一部ま
たは全部22−1を着脱自在に取り付けていて、建物ユ
ニット1、2を据え付けた後、この着脱自在な床梁22
−1を取り外す。必要あれば、この取り外した床梁22
−1部分に階段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はユニット建物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ユニット建物は、特公昭62−6222
4号公報に記載あるように、運搬可能な一定の大きさの
箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物ユニット
を、予め、工場で製造し、施工現場に運搬し、施工現場
で上下前後左右に組み立てて建物となすもので、現場施
工期間が短く、且つ、寸法精度の良い標準化された建物
となる特徴があることから広く採用されている。
【0003】このユニット建物に使用する建物ユニット
の骨格は、短辺と長辺とからなる矩形の四隅に配置され
た4本の柱と、この4本の柱の上端部を短辺と長辺に沿
って連結する4本の天井梁と、柱の下端部を短辺と長辺
に沿って連結する4本の床梁とからなる。床部分には床
梁に床小梁や床根太を取り付け、この床小梁や床根太の
上に床材を取り付けて床を形成し、天井部分には天井梁
に天井小梁を設け、この天井小梁の下面に天井材を取り
付けて天井を形成し、内壁や外壁を取り付けたり設備家
具等を取り付けたりして建物ユニットを製造する。そし
て、この建物ユニットを保管したり、施工現場に運搬し
た後、施工現場で複数個の建物ユニットを上下前後左右
に据え付け、隣接する前後左右の建物ユニットの天井梁
同士や床梁同士を連結し、上階の建物ユニットの床梁と
下階の建物ユニットの天井梁とを連結し、仕上げをして
ユニット建物とするのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このユニット
建物では、通常、天井梁の下方に天井材があり、床梁の
上方に床材があるので天井梁や床梁は見えないし、邪魔
にならないが、階段、吹き抜け、床下収納等のように、
下階の天井材と上階の床材の間の空間を利用する場合に
は、この天井梁や床梁が邪魔になることがある。特に、
階段は勾配を45°以下にすると昇り易くなるが、土地
の形状や部屋の配置等の関係で階段を建物ユニットの短
辺に沿って設けることがあるが、建物ユニットの幅が不
足して45°以下の勾配の階段を設けることが極めて困
難であったり、使用し易い階段を設けることが困難であ
る。
【0005】即ち、トラックで運搬するときの道路交通
法の制限から建物ユニットの幅を広くすることができな
い。従って、建物ユニットの短辺に沿って直線状の勾配
45°の階段を設けることは極めて困難であるし、U字
形の階段でも、L字形の階段でも勾配を45°以下にす
ると使用し難い階段となる。そこで、本発明の目的は、
建物ユニットの天井梁や床梁の部分を階段、吹き抜け、
床下収納等に利用できるユニット建物およびこの天井梁
や床梁の部分に階段を設けたユニット建物を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、複数個の建物ユニットが上下前後左右に組み立てら
れたユニット建物において、前記建物ユニットは矩形の
四隅に配置された4本の柱と、この4本の柱の上端部を
連結する4本の天井梁と、4本の柱の下端部を連結する
4本の床梁とからなる骨格を有し、複数個の建物ユニッ
トの中の少なくとも1個の上階の建物ユニットの床梁の
一部または全部が着脱自在に取り付けられていて、建物
ユニットが据え付けられた後に、この着脱自在に取り付
けられている床梁が取り外されるものである。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のユ
ニット建物における床梁が取り外された部分に上階から
下階に通ずる階段が取り付けられるものである。
【0008】請求項3記載の発明は、複数個の建物ユニ
ットが上下前後左右に組み立てられたユニット建物にお
いて、前記建物ユニットは矩形の四隅に配置された4本
の柱と、この4本の柱の上端部を連結する4本の天井梁
と、4本の柱の下端部を連結する4本の床梁とからなる
骨格を有し、複数個の建物ユニットの中の少なくとも1
個の下階の建物ユニットの天井梁の一部または全部と、
この天井梁に相対する上階の建物ユニットの床梁の一部
または全部がそれぞれ着脱自在に取り付けられていて、
建物ユニットが据え付けられた後に、着脱自在に取り付
けられている天井梁と床梁が取り外されるものである。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載のユ
ニット建物における天井梁と床梁が取り外された部分に
上階から下階に通ずる階段が取り付けられるものであ
る。
【0010】(作用)請求項1記載のユニット建物で
は、複数個の建物ユニットの中の少なくとも1個の上階
の建物ユニットの床梁の一部または全部が着脱自在に取
り付けられているから、この着脱自在な床梁を取り付け
た建物ユニットの機械的強度を従来の建物ユニットとほ
ぼ同じとすることができる。従って、この着脱自在な床
梁を取り着けた状態の建物ユニットを工場等で製造する
と、この建物ユニットを保管し、施工現場に運搬し、施
工現場で据え付けるとき等に特に支障がない。
【0011】そして、この建物ユニットを下階の建物ユ
ニットの上に据え付けた後、この建物ユニットの着脱自
在の床梁以外の床梁を前後左右の上階の建物ユニットの
床梁に連結し、下側の下階の建物ユニットの天井梁に連
結する。すると、この建物ユニットは前後左右の上階の
建物ユニットや下側の下階の建物ユニットに強固に連結
される。
【0012】次に、着脱自在に取り着けられている床梁
を取り外す。すると、下階の建物ユニットと上階の建物
ユニットが強固に連結されているし、床梁を取り外した
床梁部分には隣の建物ユニットの床梁と下階の建物ユニ
ットの2本の天井梁があるから、機械的強度に問題がな
い。換言すると、下階の建物ユニットの天井梁と上階の
建物ユニットの床梁が連結されている部分では2本の天
井梁と2本の床梁とが連結されていて、この部分の梁が
重複しているので、一本の床梁を取り外しても十分機械
的強度が確保されるのである。このようにして取り外し
た床梁の部分を別の用途、例えば、階段や吹き抜けや床
下収納等に使用できる。
【0013】請求項2記載の発明では、床梁が取り外さ
れた部分に上階から下階に通ずる階段が取り付けられる
から、床梁の部分だけ階段の勾配を緩くすることがで
き、従って、この階段は昇り易くなるし、建物ユニット
の短辺に沿って階段を設けることもできるようになる。
【0014】請求項3記載のユニット建物では、複数個
の建物ユニットの中の少なくとも1個の下階の建物ユニ
ットの天井梁の一部または全部と、この天井梁に相対す
る上階の建物ユニットの床梁の一部または全部がそれぞ
れ着脱自在に取り付けられているから、この着脱自在な
天井梁を取り付けた建物ユニットや着脱自在な床梁を取
り着けた建物ユニットの機械的強度を従来の建物ユニッ
トとほぼ同じにすることができる。従って、この天井梁
や床梁を着けた状態の建物ユニットを工場等で製造する
と、この建物ユニットを保管し、施工現場に運搬し、施
工現場で据え付けるとき等に特に支障がない。
【0015】そして、施工現場では、着脱自在な天井梁
を取り着けた建物ユニットの上に着脱自在な床梁を取り
着けた建物ユニットを、着脱自在な天井梁と床梁とを相
対させて据え着け、この建物ユニットの着脱自在の天井
梁や床梁以外の天井梁や床梁を前後左右の建物ユニット
の天井梁や床梁に連結し、上階の建物ユニットの床梁と
下階の天井梁を連結する。すると、この下階の建物ユニ
ットと上階の建物ユニットが強固に連結される。
【0016】次に、着脱自在に取り着けられている天井
梁と床梁を取り外す。すると、下階建物ユニットと上階
の建物ユニットが強固に連結されているし、床梁と天井
梁を取り外した部分には隣接する上階の建物ユニットの
床梁と下階の建物ユニットの天井梁があるから、機械的
強度に問題がない。換言すると、下階の建物ユニットの
天井梁と上階の建物ユニットの床梁が連結されている部
分では2本の天井梁と2本の床梁とが連結されていて、
この部分の梁が重複しているので、一本の床梁と一本の
天井梁を取り外しても十分機械的強度が確保されるので
ある。従って、この取り外した天井梁と床梁の部分を別
の用途、例えば、吹き抜けや階段や床下収納等に使用で
きる。
【0017】請求項4記載の発明では、天井梁と床梁が
取り外された部分に上階から下階に通ずる階段が取り付
けられるから、床梁と天井梁の部分だけ階段の勾配を緩
くすることができ、従って、この階段は昇り易くなる
し、建物ユニットの短辺に沿って階段を設けることもで
きるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1)図1〜図3は本発明ユニット建物の一実施
例を示すもので、図1(イ)は床梁の一部に着脱自在な
床梁が取り着けられた建物ユニットの骨格を示す説明
図、(ロ)は通常の建物ユニットの骨格を示す説明図、
(ハ)は下側階段が取り着けられた建物ユニットを示す
説明図、図2は階段近傍を示す配置図、図3は図2のA
−A線における断面を示す説明図である。
【0019】図1〜図3において、1は通常のユニット
建物であり、このユニット建物1の骨格は、図1(ロ)
に示すように、短辺と長辺とからなる矩形の四隅に配置
された4本の断面四角筒状の鋼製の柱11、11、1
1、11と、この4本の柱11の上端部を短辺と長辺に
沿って連結する4本の断面コ字形の鋼製の天井梁13、
13、13、13と、4本の柱11の下端部を短辺と長
辺に沿って連結する4本の断面コ字形の鋼製の床梁1
2、12、12、12とからなる。
【0020】そして、この建物ユニット1の床部分に
は、床梁12、12に鋼製の床小梁15が差し渡され、
この床小梁15の上に木製の床根太16が取り付けら
れ、この床根太16の上に床材が取り付けられて床が形
成されている。又、天井部分には、天井梁13、13に
木製の天井小梁17が差し渡され、この天井小梁17の
下面に天井材が取り付けられて天井が形成されている。
又、外壁を設ける場所には、床梁12と天井梁13との
間に間柱19が取り付けられ、この間柱19の屋外側と
屋内側にそれぞれ外壁材と内壁材が取り付けられ、この
外壁材と内壁材との間にグラスウールからなる断熱材が
取り付けられて外壁が形成されている。
【0021】2は床梁の一部が着脱自在に取り着けられ
た建物ユニットであり、この建物ユニット2を、上記通
常の建物ユニット1と比較すると、長辺に沿って取り着
けられた床梁22の一部が着脱自在な床梁22−1に替
えられていることが異なる。
【0022】更に詳細に説明すると、床梁の一部が着脱
自在に取り着けられた建物ユニット2の骨格は、図1
(イ)に示すように、短辺と長辺とからなる矩形の四隅
に配置された4本の断面四角形筒状の鋼製の柱21、2
1、21、21と、この4本の柱21の上端部を短辺と
長辺に沿って連結する4本の断面コ字形の鋼製の天井梁
23、23、23、23と、4本の柱21の下端部を短
辺と長辺に沿って連結する4本の断面コ字形の鋼製の床
梁22、22、22、22とからなる。尚、この長辺に
沿って取り着けられた1本の床梁22の一部には着脱自
在な床梁22−1が取り着けられている。
【0023】この着脱自在な床梁22−1の取着構造
は、床梁22の一部を切断し、この切断面にフランジ2
21を設け、着脱自在な床梁22−1の端部にもフラン
ジ222を設けていて、このフラジ221とフランジ2
22を対面させ、両者をボルト・ナットで連結する。
【0024】3は階段であり、この階段3は下側階段3
1と上側階段32とに分割されていて、下側階段31
が、図1(ハ)に示すように、建物ユニット2の下方に
据え付けられる下階の建物ユニット1に工場で短辺に沿
って取り着けられていて、施工現場でこの下側階段31
付き建物ユニット1を据え着け、この上に建物ユニット
2を据え付け、着脱自在な床梁22−1を取り外した
後、この取り外した床梁22−1部分に上側階段32を
取り着けると、図2に示すような階段3が完成する。
尚、このように、階段3を下側階段31と上側階段32
とに分割していると、この下側階段31が建物ユニット
1から上方に突出しないので、建物ユニット1がトラッ
クで支障なく運搬できるのである。勿論、施工現場で階
段3を取り付ける場合には、上側階段と下側階段とに分
割する必要がない。
【0025】次に、このユニット建物の施工方法および
作用について説明する。工場で、図1(ロ)に示すよう
に、短辺と長辺とからなる矩形の四隅に4本の断面四角
形筒状の鋼製の柱11、11、11、11を配置し、こ
の4本の柱11の上端部を短辺と長辺に沿って4本の断
面コ字形の鋼製の天井梁13、13、13、13で連結
し、4本の柱11の下端部を短辺と長辺に沿って4本の
断面コ字形の鋼製の床梁12、12、12、12で連結
して通常の建物ユニット1の骨格を製造する。
【0026】そして、床部分には、通常の建物ユニット
1の骨格の床梁12、12に鋼製の床小梁15を差し渡
し、この床小梁15の上に木製の床根太16を取り付
け、この床根太16の上に床材を取り付けて床を形成す
る。又、天井部分には、天井梁13、13に木製の天井
小梁17を差し渡し、この天井小梁17の下面に天井材
を取り付けて天井を形成する。又、外壁を設ける場所に
は、床梁12と天井梁13との間に間柱19を取り付
け、この間柱19の屋外側と屋内側にそれぞれ外壁材と
内壁材を、中にガラスウールからなる断熱材を入れなが
ら、取り付けて外壁を形成する。
【0027】又、図1(イ)に示すように、短辺と長辺
とからなる矩形の四隅に配置された4本の断面四角形筒
状の鋼製の柱21、21、21、21を配置し、この4
本の柱21の上端部を短辺と長辺に沿って4本の断面コ
字形の鋼製の天井梁23、23、23、23で連結し、
4本の柱の下端部を短辺と長辺に沿って4本の断面コ字
形の鋼製の床梁22、22、22、22(この4本の床
梁の中の1本は着脱自在な床梁22−1が取り付けられ
ている)で連結して、着脱自在な床梁22−1が取り着
けられた建物ユニット2の骨格を製造する。
【0028】そして、床部分には、床梁22、22に鋼
製の床小梁25を差し渡し、この床小梁25の上に木製
の床根太26を取り付け、この床根太26の上に床材を
取り付けて床を形成する。又、天井部分には、天井梁2
3、23に木製の天井小梁27を差し渡し、この天井小
梁27の下面に天井材を取り付けて天井を形成する。
又、外壁を設ける場所には、床梁22と天井梁23との
間に間柱29を取り付け、この間柱29の屋外側と屋内
側にそれぞれ外壁材と内壁材を、中にガラスウールから
なる断熱材を入れながら、取り付けて外壁を形成する。
【0029】このように、着脱自在な床梁22−1を取
り着けた建物ユニット2は、通常の建物ユニット1とほ
ぼ同じ構造となる。従って、この着脱自在な床梁22−
1を取り着けた建物ユニット2を工場等で製造すると、
この建物ユニット2を保管し、施工現場に運搬し、施工
現場で据え付けても特に支障がない。
【0030】次に、建物ユニット2の下方に据え付ける
下階の建物ユニット1に、図1(ハ)に示すように、下
側階段31を取り着る。又、建物ユニット1、2の内
壁、外壁等を取り付けたり、仕上げをしたり、設備家具
等を取り付けたりして建物ユニット1、2を完成させ
る。このようにして製造した建物ユニット1、2等を施
工現場に運搬する。施工現場では予め設けた基礎の上に
下階の建物ユニット1を据え付け、この上に上階の建物
ユニット1、2を据え付け、上側階段32を取り付けた
り、屋根を取り付けたり上下水道を取り付けたりして仕
上げをしてユニット建物を完成させる。
【0031】この際の上側階段32を取り付ける方法に
ついて詳細に説明する。下側階段31が取り付けられた
下階の建物ユニット1の上に建物ユニット2を据え着け
た後に、この建物ユニット2の着脱自在の床梁22−1
以外の床梁22を隣接する上階の建物ユニット1の床梁
12と下階の建物ユニット1の天井梁13に連結する。
すると、この建物ユニット2は前後左右の上階の建物ユ
ニット1や下階の建物ユニット1とに強固に連結され
る。
【0032】次に、着脱自在に取り着けられている床梁
22−1を取り外す。すると、この建物ユニット2は下
階の建物ユニット1や上階の建物ユニット1に強固に連
結されているし、この建物ユニット2の床梁22−1を
取り外した部分には隣の建物ユニット1の床梁12と下
階の建物ユニット1の2本の天井梁13があるから、機
械的強度に問題がない。このようにして着脱自在な床梁
22−1を取り外した部分に、図3に示すように、上側
階段32を取り付けて階段3を完成させる。
【0033】このようにして完成したユニット建物1は
床梁22−1が取り外された部分に上階から下階に通ず
る階段3が取り付けられるから、床梁22−1部分だけ
階段3の勾配を緩くすることができ、従って、この階段
3は昇り易くなる。又、このように、下階の建物ユニッ
ト1の短辺に沿って階段を設けることができる。
【0034】(実施例2)図4〜図6は本発明ユニット
建物の一実施例を示すもので、図4(イ)は天井梁の一
部に着脱自在な天井梁を取り付けた建物ユニットの骨格
を示す説明図、(ロ)は下側階段が取り付けられた建物
ユニットを示す説明図、図5は階段近傍を示す配置図、
図6は図5のB−B線における断面を示す説明図であ
る。
【0035】図4〜図6に示す実施例2を図1〜図3に
示す実施例1と比較すると、床梁22aの一部に着脱自
在な床梁22−1aが取り付けられた上階の建物ユニッ
ト2aの下に、この着脱自在な床梁22−1aに相対す
る位置に着脱自在な天井梁43−1aが取り付けられた
下階の建物ユニット4aが据え付けられていること、こ
の下階の建物ユニット4aを据え付け、この上に上階の
建物ユニット2aを据え付けた後、着脱自在の床梁22
−1aと着脱自在な天井梁43−1aを取り外し、ここ
に上側階段32aを取り付けること、および、階段3a
がU字階段であることが異なる。その他は実施例1と同
じであるから、この異なる部分のみ説明する。尚、実施
例1と同じ部位には同じ番号にaを付して説明する。
【0036】図4〜図6において、4aは天井梁43a
の一部に着脱自在な天井梁43−1aが取り付けられた
建物ユニットであり、この建物ユニット4aの骨格は、
図4(イ)に示すように、短辺と長辺とからなる矩形の
四隅に配置された4本の断面四角筒状の鋼製の柱41
a、41a、41a、41aと、この4本の柱41aの
上端部を短辺と長辺に沿って連結する4本の断面コ字形
の鋼製の天井梁43a、43a、43a、43aと、4
本の柱41aの下端部を短辺と長辺に沿って連結する4
本の断面コ字形の鋼製の床梁42a、42a、42a、
42aとからなる。尚、この長辺に沿って取り着けられ
た1本の天井梁43aの一部に着脱自在な天井梁43−
1aが取り着けられている。
【0037】この着脱自在な天井梁43−1aの取着構
造は、天井梁43aの一部を切断し、この切断面にフラ
ンジ431aを設け、着脱自在な床梁の端部にもフラン
ジ432aを設けていて、このフラジ431aとフラン
ジ432aを対面させ、両者をボルト・ナットで連結す
る。
【0038】3aは階段であり、この階段3aはU字形
の下側階段31aと上2段の上側階段32aとに分割さ
れていて、下側階段31aは、図4(ロ)に示すよう
に、着脱自在な天井梁43−1aが取り付けられた建物
ユニット4aに工場で取り着けられていて、施工現場で
この下側階段31aを取り付けられた建物ユニット4a
を据え着け、この上に建物ユニット2aを据え付け、着
脱自在な天井梁43−1aと床梁22−1aを取り外し
た後、この取り外した天井梁43−1aと床梁22−1
a部分に上側階段32aを取り着けると、階段3aが完
成するようになっている。この階段3aは建物ユニット
4aの短辺に沿って廊下5aだけの広場の後方に取り付
けられている。
【0039】尚、このように、階段3aを下側階段31
aと上側階段32aとに分割していると、この下側階段
31aが建物ユニット4aから上方に突出しないので
き、この建物ユニット4aをトラックで支障なく運搬で
きるのである。勿論、施工現場で階段3aを取り付ける
場合には、上側階段と下側階段とに分割する必要がな
い。
【0040】次に、このユニット建物の施工方法および
作用について説明する。工場で、実施例1と同様にして
建物ユニット1aと建物ユニット2aを製造する。又、
図4(イ)に示すように、短辺と長辺とからなる矩形の
四隅に配置された4本の断面四角形筒状の鋼製の柱41
a、41a、41a、41aを配置し、この4本の柱4
1aの上端部を短辺と長辺に沿って4本の断面コ字形の
鋼製の天井梁43a、43a、43a、43a(この4
本の天井梁43aの中の1本には着脱自在な天井梁43
−1aが取り付けられている)で連結し、4本の柱の下
端部を短辺と長辺に沿って4本の断面コ字形の鋼製の床
梁42a、42a、42a、42aで連結して、着脱自
在な天井梁43−1aが取り着けられた建物ユニット4
aの骨格を製造する。
【0041】そして、床部分には、床梁42a、42a
に鋼製の床小梁45aを差し渡し、この床小梁45aの
上に木製の床根太46aを取り付け、この床根太46a
の上に床材を取り付けて床を形成する。又、天井部分に
は、天井梁43a、43aに木製の天井小梁47aを差
し渡し、この天井小梁47aの下面に天井材を取り付け
て天井を形成する。又、外壁を設ける場所には、床梁4
2aと天井梁43aとの間に間柱49aを取り付け、こ
の間柱49aの屋外側と屋内側にそれぞれ外壁材と内壁
材を、中にガラスウールからなる断熱材を入れながら、
取り付けて外壁を形成する。
【0042】このように、着脱自在な天井梁43−1a
を取り着けた建物ユニット4aは、通常の建物ユニット
1aとほぼ同じ構造となる。従って、この着脱自在な天
井梁43−1aを取り着けた建物ユニット4aを工場等
で製造すると、建物ユニット4aを保管し、施工現場に
運搬し、施工現場で据え付けても特に支障がない。建物
ユニット4aに、図4(ロ)に示すように、廊下5の後
方に下側階段31aを取り着る。更に、建物ユニット1
a、2a、4aの内壁、外壁等を取り付けたり、仕上げ
をしたり、設備家具等を取り付けたりして建物ユニット
1a、2a、4aを完成させる。
【0043】このようにして製造した建物ユニット1
a、2a、4a等を施工現場に運搬する。施工現場では
予め設けた基礎の上に下階の建物ユニット1aと建物ユ
ニット4aを据え付け、この上に上階の建物ユニット1
aと建物ユニット2aを据え付け、上側階段32aを取
り付けたり、屋根を取り付けたり上下水道を取り付けた
りして仕上げをしてユニット建物を完成させる。
【0044】この際の上側階段32aを取り付ける方法
について詳細に説明する。着脱自在な天井梁43aが取
り付けられ且つ下側階段32aが取り付けられたた建物
ユニット4aの上に、着脱自在な天井梁43−1aと着
脱自在な床梁22−1aとを相対させて建物ユニット2
aを据え着ける。その後、この建物ユニット2aの着脱
自在の床梁22−1a以外の床梁22を隣接する上階の
建物ユニット1aの床梁12aに連結し、建物ユニット
4aの着脱自在な天井梁43−1a以外の天井梁43a
を隣接する下階の建物ユニット1aの天井梁13aに連
結し、下階の建物ユニット4aの天井梁43と上階の建
物ユニット2aの床梁22aとを連結する。すると、こ
の建物ユニット2aと建物ユニット4aは下階の建物ユ
ニット1aや上階の建物ユニット1aに強固に連結され
る。
【0045】次に、着脱自在に取り着けられている床梁
22−1aと着脱自在な天井梁43−1aを取り外す。
すると、建物ユニット2aと建物ユニット4aは、下階
の建物ユニット1aや上階の建物ユニット1aに強固に
連結されているし、この建物ユニット2aの床梁22−
1aを取り外した部分には隣の建物ユニット1aの床梁
12aが、又、建物ユニット4aの天井梁43−1aを
取り外した部分には隣の建物ユニット1aの天井梁13
aがそれぞれあるから、機械的強度に問題がない。この
ようにして取り外した床梁の部分に、図6に示すよう
に、上側階段32aを取り付けて階段3aを完成させ
る。
【0046】このようにして完成した階段3aは床梁2
2−1aや天井梁43−1aが取り外された部分に上階
から下階に通ずる階段3が取り付けられるから、取り外
された床梁22−1aと天井梁43−1aの部分だけ階
段3の勾配を緩くすることができ、従って、この階段3
は昇り易くなる。又、このように、下階の建物ユニット
1の短辺に沿って階段を設けても、階段の前に廊下を設
けることができるので階段が昇り易い。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載のユニット建物では、複数
個の建物ユニットの中の少なくとも1個の上階の建物ユ
ニットの床梁の一部または全部が着脱自在に取り付けら
れているから、この床梁を取り着けた状態の建物ユニッ
トを工場で製造すると、建物ユニットを保管し、施工現
場に運搬し、組み立てるときに、特に支障がない。
【0048】又、施工現場で建物ユニットの着脱自在の
床梁以外の床梁を前後左右の建物ユニットの床梁等に連
結し、上方の建物ユニットの天井梁等と連結すると、こ
の建物ユニットは前後左右の建物ユニットや上方の建物
ユニットとが強固に連結されるので、着脱自在に取り着
けられている床梁を取り外しても支障がない。従って、
この取り外した床梁の部分を別の用途、例えば、階段や
吹き抜けや床下収納等に使用できるので便利である。
【0049】請求項2記載の発明では、床梁が取り外さ
れた部分に階段が取り付けられるから、床梁部分だけ階
段の勾配を緩くすることができ、従って、この階段は昇
り易くなる。特に、建物ユニットの短辺に沿って階段を
設けることができるようになる。
【0050】請求項3記載のユニット建物では、複数個
の建物ユニットの中の少なくとも1個の下階の建物ユニ
ットには天井梁の一部または全部とこの天井梁に相対す
る上階の建物ユニットの床梁の一部または全部がそれぞ
れ着脱自在に取り付けられているから、天井梁や床梁を
着けた状態で工場で製造すると、保管し、施工現場に運
搬し、これを組み立てるとき等に特に支障がない。
【0051】又、施工現場で下階の着脱自在な天井梁が
取り着けられた建物ユニットの上に上階の着脱自在な床
梁が取り着けられた建物ユニットを天井梁と床梁とを相
対させて据え着け、この建物ユニットの着脱自在の天井
梁や床梁を除いてその他の天井梁等を前後左右の建物ユ
ニットの天井梁等に連結し、上方の建物ユニットの床梁
等と連結すると、この建物ユニットは前後左右の建物ユ
ニットや上方の建物ユニットとが強固に連結されるの
で、着脱自在に取り着けられている天井梁と床梁を取り
外しても支障がない。従って、この取り外した天井梁と
床梁の部分を別の用途、例えば、吹き抜けや階段等に使
用できるので便利である。
【0052】請求項4記載の発明では、天井梁と床梁が
取り外された部分に階段が取り付けられるから、床梁部
分だけ階段の勾配を緩くすることができ、従って、この
階段は昇り易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ユニット建物の一実施例を示すもので、
(イ)は床梁の一部に着脱自在な床梁を取り付けた建物
ユニットの骨格を示す説明図、(ロ)は通常の建物ユニ
ットの骨格を示す説明図、(ハ)は下側階段が取り付け
られた建物ユニットを示す説明図である。
【図2】階段近傍を示す配置図である。
【図3】図2のA−A線における断面を示す説明図であ
る。
【図4】本発明ユニット建物の他の実施例を示すもの
で、(イ)は天井梁の一部に着脱自在な天井梁を取り付
けた建物ユニットの骨格を示す説明図、(ロ)は下側階
段が取り付けられた建物ユニットを示す説明図である。
【図5】階段近傍を示す配置図である。
【図6】図5のB−B線における断面を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1、1a 通常の建物ユニット 2、2a 着脱自在な床梁が取り付けられた建
物ユニット 21 柱 22 床梁 22−1、22−1a 着脱自在な床梁 23 天井梁 3、3a 階段 31、31a 下側階段 32、32a 下側階段 4a 着脱自在な天井梁が取り付けられた
建物ユニット 41a 柱 42a 床梁 43a 天井梁 43−1a 着脱自在な天井梁 5 廊下

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の建物ユニットが上下前後左右に
    組み立てられたユニット建物において、前記建物ユニッ
    トは矩形の四隅に配置された4本の柱と、この4本の柱
    の上端部を連結する4本の天井梁と、4本の柱の下端部
    を連結する4本の床梁とからなる骨格を有し、複数個の
    建物ユニットの中の少なくとも1個の上階の建物ユニッ
    トの床梁の一部または全部が着脱自在に取り付けられて
    いて、建物ユニットが据え付けられた後に、この着脱自
    在に取り付けられている床梁が取り外されることを特徴
    とするユニット建物。
  2. 【請求項2】 床梁が取り外された部分に上階から下階
    に通ずる階段が取り付けられることを特徴とする請求項
    1記載のユニット建物。
  3. 【請求項3】 複数個の建物ユニットが上下前後左右に
    組み立てられたユニット建物において、前記建物ユニッ
    トは矩形の四隅に配置された4本の柱と、この4本の柱
    の上端部を連結する4本の天井梁と、4本の柱の下端部
    を連結する4本の床梁とからなる骨格を有し、複数個の
    建物ユニットの中の少なくとも1個の下階の建物ユニッ
    トの天井梁の一部または全部と、この天井梁に相対する
    上階の建物ユニットの床梁の一部または全部がそれぞれ
    着脱自在に取り付けられていて、建物ユニットが据え付
    けられた後に、着脱自在に取り付けられている天井梁と
    床梁が取り外されることを特徴とするユニット建物。
  4. 【請求項4】 天井梁と床梁が取り外された部分に上階
    から下階に通ずる階段が取り付けられることを特徴とす
    る請求項3記載のユニット建物。
JP27072296A 1996-10-14 1996-10-14 ユニット建物 Pending JPH10115011A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3079250A1 (fr) * 2018-03-26 2019-09-27 Pic 92 Publicite Impression Creation Structure modulable d’un bungalow transportable et empilement de telles structures

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FR3079250A1 (fr) * 2018-03-26 2019-09-27 Pic 92 Publicite Impression Creation Structure modulable d’un bungalow transportable et empilement de telles structures

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