JPH10114731A - アクリルアミド水溶液の精製方法 - Google Patents
アクリルアミド水溶液の精製方法Info
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Abstract
より精製するにおいて、高架橋度マクロポーラス型強酸
性陽イオン交換樹脂、とりわけ遊離酸型のものをアクリ
ルアミドの重合トラブル等を起こすことなく安定に使用
し、良好な品質のアクリルアミド製品を効率よく製造す
る。 【解決手段】粗アクリルアミド水溶液を精製するにあた
り、イオン交換樹脂にアルカリ処理を含む前処理を施す
とともに、樹脂塔洗浄前、塔内部に残存するアクリルア
ミド水溶液の排出を酸素含有水による置換水洗および/
または酸素含有ガスによる押し出しで行う。これにより
アクリルアミドの重合を防止し、高架橋度のマクロポー
ラス型強酸性陽イオン交換樹脂、とりわけ遊離酸型のも
のを重合等のトラブルなく安定に使用する。 【効果】カチオン性不純物を、重合などの問題なく効率
的かつ効果的に除去することができ、分子量が十分大き
く水溶性が良好な高分子凝集剤の製造原料として有用な
アクリルアミドが効率よく製造できる。
Description
の接触水和によって得られる粗アクリルアミド水溶液
(以下、粗AAMと略する)の精製方法に関する。さら
に詳しくは、分子量が十分に高く水溶性も良好なポリマ
ーの原料となりうる、高品位なアクリルアミドまたはア
クリルアミド水溶液を効率的に製造するための、粗AA
Mの精製方法に関する。
ン性物質などのカチオン性不純物を含有している。この
ため、粗AAMは陽イオン交換樹脂やキレート樹脂への
通液により、また必要に応じてさらに陰イオン交換樹脂
に通液することにより精製される。特公昭57−320
48にはキレート樹脂への通液による粗AAMの精製に
より、重金属イオンを重合トラブルなく除去できる旨記
載されているが、この方法ではアミン性物質など金属イ
オン以外の不純物の除去が困難であるため、製品として
得られるアクリルアミドまたはアクリルアミド水溶液
(以下、AAM製品と略する)を重合体とした場合の水
溶性や分子量などで評価される品質(以下、重合品質と
略する)は良好とは言いがたい。
−93712、および特開平4−270253には、粗
AAM精製用の強酸性陽イオン交換樹脂はアルカリ塩型
での使用が望ましいことが記載されている。しかしなが
ら、この他に特公昭55−35376や特開昭50−8
3323の記載によれば、アミン性物質など金属塩以外
のカチオン性物質を十分に吸着除去でき、しかも金属塩
の吸着効率も高く、イオン交換樹脂量を少なくすること
ができるという点で遊離酸型での使用のほうが優れてお
り、AAM製品の重合品質も遊離酸型の樹脂で処理した
もののほうが良好である。ところが、遊離酸型で使用す
る場合には処理液のpHの低下等により、アルカリ塩型
での使用に比べて格段にアクリルアミド(以下、AAM
と記す)の重合トラブルが起こりやすい。したがって、
前者の出願でアルカリ塩型が望ましいとしている記述は
主に精製時の重合トラブル防止の観点からなされたもの
と考えられる。
AAMの精製においては、一般にゲル型樹脂を使用する
ほうがAAM重合のトラブルが発生しにくい。しかしな
がら、「ダイヤイオン」第7版(平成6年、三菱化成社
刊)などに記載されている如く、ゲル型樹脂は使用時の
破砕劣化が起こりやすく長期間の使用が困難であるとい
う問題があり、マクロポーラス型(以下、MP型と記
す)樹脂のほうが有利である。
性陽イオン交換樹脂として、架橋度1ないし4%の低架
橋度のMP型樹脂の使用が、樹脂の破砕劣化が少ない点
で望ましいとされている。しかしながら、本発明者らの
実験によれば、実施例2および比較例3に示す如く、M
P型樹脂による粗AAMの精製において架橋度が大きい
樹脂を用いるほうが破砕劣化が起こりにくかった。一
方、遊離酸型で使用する場合には架橋度が大きい樹脂の
ほうがAAMの重合を生起しやすいという結果が得られ
た。これらの結果から、MP型強酸性陽イオン交換樹脂
を用いる粗AAMの精製で低架橋度の樹脂を使用するこ
とは、イオン交換樹脂の破砕を減少させ長期間使用する
というよりも、むしろ重合トラブルを抑制するという点
で効果があると考えるべきである。したがって、他の方
法で重合トラブルを抑制できる場合には、高架橋度のイ
オン交換樹脂を用いるほうが長期間使用できるという点
で有利である。
換樹脂による粗AAMの精製に際して、精製処理前の粗
AAMに空気と酸素ガスとの混合ガスを導入することな
どで樹脂塔出口液の溶存酸素濃度を2ppm以上に保持
することにより、粗AAMの精製処理中のAAMの重合
トラブルを抑制できることが記載されている。この方法
においても、陽イオン交換樹脂をアルカリ塩型で用いる
場合にはAAMの重合をある程度まで抑制することがで
きるが、遊離酸型で用いる場合、とりわけMP型陽イオ
ン交換樹脂を遊離酸型で用いる場合には重合防止効果が
不十分である。また、粗AAM通液終了後に塔内に残存
するAAM水溶液を排出する際の重合トラブルに対して
も十分な対策とはなり得ない。さらに、粗AAMに酸素
濃度の高いガスを導入することは、過酸化物の生成等に
よりAAM製品の重合品質に影響を与える可能性があ
る。
困難であった高架橋度MP型強酸性陽イオン交換樹脂、
とりわけ遊離酸型のものの安定な使用を可能とし、粗A
AMの効果的な精製を可能とすることで不純物が少なく
重合品質が良好なAAM製品を効率よく製造することに
ある。
イオン交換樹脂、とりわけ遊離酸型のものの粗AAM精
製における安定な使用を可能とし、重合品質が良好なA
AM製品を効率よく製造するため、本発明者らは、該イ
オン交換樹脂使用の際のAAM重合トラブルの防止方法
について鋭意検討を重ねた結果、重合トラブルの発生頻
度を大幅に低減する方法を見いだした。
におけるAAM重合トラブルは、粗AAM通液中のもの
と粗AAM通液終了後、置換水洗などにより塔内のAA
M水溶液を排出する際のものとに大別される。粗AAM
通液中の重合トラブルについては、溶存酸素濃度の低
下、微小な吸着熱の蓄積、液の偏流など様々な原因が考
えられるが、意外にもイオン交換樹脂から溶出する不純
物が重合の主原因となっていることが判明した。また、
置換水洗時のAAM重合トラブルについて検討したとこ
ろ、驚くべきことに置換水洗時、塔出口液のAAM濃度
低下と前後して同液の溶存酸素濃度が急激に低下し、こ
れがイオン交換樹脂からの溶出不純物とともに重合発生
の主原因となることが判明した。
度8%以上のMP型強酸性陽イオン交換樹脂にアルカリ
通液及び酸通液による交互処理を施しイオン交換樹脂由
来の溶出不純物の量を低減し、また粗AAM精製処理後
の樹脂塔からのAAM水溶液の排出を酸素含有水による
置換水洗または酸素含有ガスによる押し出しにより行
い、AAM水溶液排出時の塔内液の溶存酸素濃度を十分
な値に保つことによって、AAM製品の重合品質に全く
影響を与えることなく重合トラブルを防止できることを
見いだし本発明を完成した。
精製方法は、アクリロニトリルの接触水和により得られ
る粗アクリルアミド水溶液を陽イオン交換樹脂を用いて
精製するにあたり、架橋度8%以上のマクロポーラス型
強酸性陽イオン交換樹脂を、アルカリ及び酸の交互通液
による前処理を施した後に使用するとともに、精製終了
後、イオン交換樹脂塔内部に残留したアクリルアミド水
溶液を酸素含有水による置換水洗および/または酸素含
有ガスによる押し出しにより排出することを特徴とする
ものである。
の触媒を用いるアクリロニトリルの接触水和により得ら
れる反応液に濃縮操作を施すことにより、未反応のアク
リロニトリルを除去するとともにAAM濃度を希望する
値としたもので、通常、AAM濃度は10〜55重量
%、銅イオン濃度は10〜100重量ppmである。
換樹脂はスチレンとジビニルベンゼンとの共重合体にス
ルホン基を付加したものである。このようなイオン交換
樹脂には、透明でゲル構造を有するゲル型樹脂と多孔性
のMP型樹脂とがあるが、ゲル型樹脂はMP型樹脂に比
べて破砕劣化が著しく、長期間使用するには不適当であ
る。MP型イオン交換樹脂の架橋度は原料モノマーの全
量に対するジビニルベンゼンモノマー量の重量比によっ
て定義されるが、イオン交換樹脂を長期間安定に使用す
るためには、耐酸化性および耐破砕性などの点で優れ
た、架橋度8%以上の高架橋度品の使用が必要である。
換樹脂は市販品として入手可能であり、たとえばレバチ
ットSP112やレバチットSP120(共にバイエル
社製)、アンバーライト200C(東京有機化学社
製)、ダイヤイオンPK−228(三菱化学社製)等が
ある。なお、強酸性陽イオン交換樹脂はその末端スルホ
ン基の状態により遊離酸型とナトリウム塩型(以下、N
a型と記す)等のアルカリ塩型とに分類できるが、市販
品は通常Na型で供給されるので、これを遊離酸酸型で
使用するためには事前に塩酸等の酸で処理し酸型に変換
する必要がある。
ン交換樹脂を充填した樹脂塔にアルカリ水溶液の通液と
塩酸や硫酸などの酸の通液とを交互に繰り返し行う。こ
こで、アルカリ水溶液および酸は通常、規定濃度で0.
5〜10、好ましくは1〜3のものを、空塔速度毎時1
〜10で下降流で通液する。通液量は通常、樹脂交換容
量の1.5〜10倍当量で、2〜4倍当量がより好まし
い。アルカリ水溶液の通液は加温下で行うほうが効果的
であり、通液温度は樹脂中不純物の除去効果と樹脂の耐
熱性との両面から40℃以上130℃以下が好ましく、
50℃以上100℃以下がさらに好ましい。酸の通液温
度は常温でよい。酸とアルカリの交互通液の反復回数は
コストが許容する範囲で多いほどよいが、通常は2〜5
回程度である。酸およびアルカリ水溶液を通液した後
は、酸およびアルカリ通液の1〜5倍程度の流速で塔出
口液のpHが5.5〜8になるまで十分に水洗を行う。
の代わりに樹脂槽を用いてバッチ方式にて行うこともで
きるが、一般には樹脂塔による通液で行うほうが効率が
よい。本発明における重合防止方法は強酸性陽イオン交
換樹脂を遊離酸型、アルカリ塩型のいずれで用いる場合
にも効果があるが、遊離酸型で使用するほうがアミン性
物質を十分に除去し、かつ処理効率を上げることが出来
る。
AAMの精製は樹脂槽を用いて行うこともできるが、一
般的には、イオン交換樹脂を充填した樹脂塔に粗AAM
を下降流で通液することにより行われる。粗AAMの通
液速度には特に制限はないが処理効率と不純物の十分な
除去とを両立させるためには空塔速度は毎時0.5〜1
0が望ましい。
らのAAM水溶液の排出とは、粗AAMの通液により樹
脂の交換容量または運転操作上の必要から樹脂塔の切り
替えが必要となった際に、塔内に残存しているAAM水
溶液を排出するために行なうものである。イオン交換樹
脂塔からのAAM水溶液の排出は、通常、置換水洗、す
なわち水を粗AAM通液の1〜4倍程度の空塔速度で下
降流にて通液することにより行われる。また置換水洗の
ほかに、ガスを樹脂塔上部から導入して加圧により、あ
るいは自然流下によりAAM水溶液を排出する。
交換樹脂塔からのAAM水溶液の排出に使用する酸素含
有水の溶存酸素濃度は10重量ppm以上とするのがよ
く、10ppmより酸素濃度が低すぎると重合トラブル
が発生し易い。また、ガスによる押し出しによりイオン
交換樹脂塔からAAM水溶液を排出する際に使用する酸
素含有ガスは、酸素濃度が10容量%以上のものがよ
く、ガスの導入量は樹脂塔出口液の流量が目標値通りに
なるように調節すればよい。
るが、AAMおよびアミン性物質の分析は液体クロマト
グラフィーにより、ポリアクリルアミドの分析はゲル浸
透クロマトグラフィーにより行った。また、AAM水溶
液中の銅の定量は、過剰のEDTAによるキレート化物
を四塩化炭素により抽出した後、これを原子吸光法によ
り分析することで行った。さらに、AAM水溶液および
水中の溶存酸素濃度の測定においては、市販のガルバニ
電池式溶存酸素計を脱気水および空気飽和水で衡正して
用いた。
AMの精製テストを行った。 [粗AAM]ラネー銅を触媒として接触水和法により製
造したAAM濃度約49重量%、銅含有量約60重量p
pmの粗AAM水溶液を用いた。 [イオン交換樹脂]東京有機化学社製のMP型強酸性陽
イオン交換樹脂、アンバーライト200CT(架橋度2
0%)を用いた。 [樹脂塔]内径52mm、高さ750mm(内容積約1
600ml)のポリ塩化ビニル製の樹脂塔に、湿潤状態
で800ml(充填層高約380mm)のイオン交換樹
脂を充填した。 [樹脂の前処理]Na型のアンバーライト200CTに
対し、塩酸およびNaOH水溶液の通薬を交互にそれぞ
れ2回ずつ施した後、さらに塩酸の通薬により遊離酸型
とした。ここで、塩酸ないしNaOH水溶液は規定濃度
2.0のものを用いた。通薬は下降流、流量は毎時24
00mlで、一回あたり60分間行った。各通薬の間に
は塔出口液のpHが5.5〜8の範囲内となるまで十分
な水洗を行った。なお、通薬温度は塩酸が常温、NaO
H水溶液が70℃である。 [精製]樹脂塔に粗AAMを下降流で流量毎時2400
ml(空塔速度毎時3.0)にて48時間通液し精製を
行った後、溶存酸素濃度約80ppmの蒸留水を用い
て、温度17℃、流量毎時2400mlの下降流で約1
20分間置換水洗を行なった。樹脂塔出口液の溶存酸素
濃度は1.4〜2.0ppmでほぼ一定に保たれた。塔
内AAMの低下を確認して水洗を終了したのち、樹脂塔
を解体して塔内樹脂の目視点検を行った。同様のテスト
を10系列の樹脂塔で並行して行ったが、粗AAM通液
中の重合は1例も見られなく、置換水洗中の樹脂塔出口
液のポリアクリルアミド濃度は10ppm程度で安定し
ており、塔内樹脂の目視点検においてもポリマーは全く
認められなかった。尚、置換水洗水は水1m3 当たり標
準状態換算で56リットルの酸素ガスを17℃で導入し
た蒸留水(水圧3.2気圧)を用いた。
わずに、単に塩酸通液によりNa型から遊離酸型に変換
したアンバーライト200CTを用いた以外は実施例1
と同様にして、粗AAMの精製を10系列の樹脂塔によ
る並行テストを行った。結果は10系列の樹脂塔のすべ
てにおいて粗AAM通液中に重合物が生成した。
5〜6ppm)を使用して置換水洗を実施した以外は実
施例1と同様にして粗AAMの精製を行った。テストは
5系列の樹脂塔による並行テストを行ったが、このいず
れにおいても置換水洗開始の約35分後、樹脂塔内のA
AM濃度が低下する直前に樹脂塔出口液の溶存酸素濃度
が急激に0となり、溶存酸素濃度の低下と同じタイミン
グで樹脂塔出口液のポリアクリルアミド濃度が80〜3
00ppmまで増大した。また、五系列の並行テスト中
2系列では、これと同じタイミングで樹脂塔下部でのゲ
ル状重合物の生成により塔の差圧が上昇し、通液継続が
不可能となった。
CT(架橋度20%)およびダイヤイオンPK−216
(架橋度8%)を用いて、それぞれについて粗AAM精
製、置換水洗、イオン交換樹脂再生の反復テストを実施
し、樹脂の破砕による樹脂塔差圧の上昇を調べた。 [粗AAMの精製]イオン交換樹脂塔、粗AAM、通液
条件とも、実施例1と同様に行った。 [置換水洗]粗AAMの精製終了後、実施例1と同様の
条件で8時間以上置換水洗を実施し、樹脂塔出口液のA
AM濃度が0.01重量%以下であることを確認して終
了とした。 [再生]規定濃度2.0の塩酸を用いて実施例1におけ
る塩酸通液と同じ条件で再生を行い、その後、樹脂塔出
口液のpHが5.5以上となるまで水洗した。 [結果]精製、置換水洗、再生を反復して5回行い、粗
AAM精製前と5回目の置換水洗が終了した後との樹脂
塔の差圧を比較した結果、差圧上昇はアンバーライト2
00CTで約5kPa、ダイヤイオンPK−216で約
7kPaであった。なお、実験終了後、樹脂塔を解体し
て塔内部を点検したが、重合物生成などの異常は見られ
なく、差圧上昇は破砕等の樹脂形態変化による影響と考
えられるが軽微である。
08(架橋度4%、三菱化学社製)を用いて、実施例2
と同様のテストを行ったところ、差圧上昇は約17kP
aあった。なお、実験終了後、樹脂塔を解体点検した
が、重合物生成やその他の異常は無く、差圧上昇は樹脂
の破砕による影響と考えられる。
ン交換樹脂アンバーライト200CTを用いて、実施例
1と同様の条件で粗AAM精製開始の12時間後の樹脂
塔出口液(AAM製品)を約200mL採取して不純物
の分析を行い、表1の結果が得られた。AAM中の不純
物は極めて少なかった。
H水溶液を交互にそれぞれ2回通薬前処理し、Na型で
用いた以外は実施例3と同様にして、粗AAM精製開始
の12時間後の樹脂塔出口液(AAM製品)を約200
mL採取し、不純物の分析を行った。結果は表1に示
す。AAM製品中の不純物は実施例3に比しては多い
が、しかし許容レベルであった。
行テストで行い、精製終了後、塔内に残存するAAM水
溶液の排出を空気(酸素濃度約21容量%)による加
圧、押し出しで行うとともに、樹脂塔出口液の溶存酸素
濃度を測定した。ここで、樹脂塔への空気の導入量は、
塔出口液の流量が毎時2400mLとなるように調整し
た。塔内液排出中、出口液の溶存酸素濃度は1.7〜
3.0ppmで安定しており、重合トラブルは5系列の
樹脂塔の何れにおいても全く発生しなかった。
などのトラブルなく効率的かつ効果的に除去することが
でき、分子量が十分大きく水溶性が良好な高分子凝集剤
の製造原料として有用なアクリルアミドが効率よく製造
できる。
Claims (5)
- 【請求項1】アクリロニトリルの接触水和により得られ
る粗アクリルアミド水溶液を陽イオン交換樹脂を用いて
精製するにあたり、架橋度8%以上のマクロポーラス型
強酸性陽イオン交換樹脂を、アルカリ及び酸の交互通液
による前処理を施した後に使用するとともに、精製終了
後、イオン交換樹脂塔内部に残留したアクリルアミド水
溶液を酸素含有水による置換水洗および/または酸素含
有ガスによる押し出しにより排出することを特徴とす
る、アクリルアミド水溶液の精製方法。 - 【請求項2】アルカリ通液における処理温度が40℃〜
130℃である請求項1記載のアクリルアミド水溶液の
精製方法。 - 【請求項3】架橋度8%以上のマクロポーラス型強酸性
陽イオン交換樹脂を遊離酸型として使用する請求項1記
載のアクリルアミド水溶液の精製方法。 - 【請求項4】酸素含有水の溶存酸素濃度が10重量pp
m以上である請求項1記載のアクリルアミド水溶液の精
製方法。 - 【請求項5】酸素含有ガス中の酸素濃度が10容量%以
上である、請求項1記載のアクリルアミド水溶液の精製
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26981496A JP4476367B2 (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | アクリルアミド水溶液の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007011994A Division JP2007099783A (ja) | 2007-01-22 | 2007-01-22 | アクリルアミド水溶液の精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10114731A true JPH10114731A (ja) | 1998-05-06 |
JP4476367B2 JP4476367B2 (ja) | 2010-06-09 |
Family
ID=17477552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26981496A Expired - Lifetime JP4476367B2 (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | アクリルアミド水溶液の精製方法 |
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JP (1) | JP4476367B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10033123B4 (de) * | 1999-07-08 | 2008-01-03 | Alps Electric Co., Ltd. | Verfahren zum Behandeln der Endfläche eines Kunststoff-Lichtwellenleiters |
JP2011168514A (ja) * | 2010-02-17 | 2011-09-01 | Kohjin Co Ltd | 高品位なn(n,n)−モノ(ジ)アルキルアクリルアミドの製造方法 |
-
1996
- 1996-10-11 JP JP26981496A patent/JP4476367B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10033123B4 (de) * | 1999-07-08 | 2008-01-03 | Alps Electric Co., Ltd. | Verfahren zum Behandeln der Endfläche eines Kunststoff-Lichtwellenleiters |
JP2011168514A (ja) * | 2010-02-17 | 2011-09-01 | Kohjin Co Ltd | 高品位なn(n,n)−モノ(ジ)アルキルアクリルアミドの製造方法 |
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---|---|
JP4476367B2 (ja) | 2010-06-09 |
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