JPH10114653A - 骨形成促進および骨塩量減少防止用組成物 - Google Patents

骨形成促進および骨塩量減少防止用組成物

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JPH10114653A
JPH10114653A JP8287344A JP28734496A JPH10114653A JP H10114653 A JPH10114653 A JP H10114653A JP 8287344 A JP8287344 A JP 8287344A JP 28734496 A JP28734496 A JP 28734496A JP H10114653 A JPH10114653 A JP H10114653A
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JP
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bone
genistin
preventing
zinc
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Masayoshi Yamaguchi
正義 山口
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Taishi Foods Co Ltd
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Taishi Foods Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨形成促進および骨塩量減少の防止効果を有
する、骨粗鬆症や骨折などの治療および予防に有用な、
食品または医薬品に使用することができる組成物を得る
ことを目的とする。 【解決手段】 骨形成促進および骨塩量減少防止の効果
を有する組成物は、その主たる有効成分としてイソフラ
ボンを含むことを特徴とする。特にイソフラボンに含ま
れるゲニスチン、殊にもゲニスティンが摂取後1時間で
の血中濃度が10−7M以上となるように摂取すること
が望ましく、さらに、これらと共に血中濃度が10−7
M以上の亜鉛を含むことが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は骨粗鬆症や骨折などの治
療および予防に用いることのできる、骨形成促進および
骨塩量減少防止組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】骨粗鬆症は、その病態である単位容積あ
たりの骨塩量の減少から、腰椎圧迫骨折や大腿骨頸部骨
折などを引き起こしやすい。これらの骨折は、老人が
「寝たきり」となる主要な原因となっている。また、女
性は閉経によるエストロゲン分泌の低下から、閉経後骨
塩量が急激に減少し、骨粗鬆症になりやすい。さらに、
減少した骨塩量を上げることは容易ではなく、骨粗鬆症
の治療は難しい。したがって、骨粗鬆症はその予防が重
要であり、そのためには若いときから骨塩量を高めてお
くこと、および閉経後の急激な骨塩量の減少を抑制する
ことが必要である。また、若年層においても、食生活の
偏重によりカルシウム不足から生じる疾患が増加しつつ
ある。
【0003】骨粗鬆症やカルシウム不足から生じる疾患
の予防のためには、食事からの十分なカルシウムの摂取
と、適度な運動が重要であり、この目的のために、これ
まで様々なカルシウム供給源が開発されてきた。しか
し、腸管におけるカルシウム吸収は、カルシウム塩の形
態や共存する他の食品成分の影響を受けることが知られ
ており、カルシウム吸収機構の研究、カルシウムの吸収
を促進するあるいは骨塩量減少を防止する食品成分の開
発が求められている。
【0004】大豆種子は、イソフラボン成分を多く含ん
でいる。イソフラボンには、ダイジン、ゲニスチン、グ
リスチンとそれらにマロニル基が結合したものや、それ
らから糖がとれたアグリコンが存在している。近年、こ
れらの成分に、抗腫瘍活性、女性ホルモン様活性などが
報告され注目を集めている。イソフラボンを飼料に添加
して飼育したラットでイソフラボンの吸収を調べ、飼料
摂取後に血中への吸収を確認した( R. King, J. Nutr.
126: 176-182, 1996 )。また、このように経口摂取さ
れたイソフラボンが大腿骨の骨密度を増加させるという
報告もある(植杉ら、日本栄養食料学会 1996 )。ま
た、亜鉛が骨形成の刺激および石灰化の活性因子として
重要な役割を果たしていることがインビボ(Metabolisu
m, 35, 773, 1986, Biochem. pharmacol., 35, 773, 19
86)やインビトロ(Biochem. pharmacol., 36, 4007, 198
7, 37, 4075,1988)に示されており、さらに、亜鉛が骨
蛋白合成を刺激することが示されている(Biochem. phar
macol., 37, 4075, 1988)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、骨生成促
進および骨塩量減少の防止効果を有する、骨粗鬆症や骨
折などの治療および予防に有用な、食品または医薬品に
使用することができる組成物を得ることを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の骨形成促進お
よび骨塩量減少防止効果を有する組成物は、イソフラボ
ンを主たる有効成分として含むことを特徴とする。特に
イソフラボンに含まれるゲニスチン、殊にもゲニスティ
ンを主たる有効成分として含むことが望ましい。さら
に、これらのイソフラボン、ゲニスチン、ゲニスティン
と共に亜鉛塩を含むことが望ましい。そして、これらの
イソフラボン、ゲニスチン、ゲニスティンおよび亜鉛
は、摂取1時間後の血中濃度が10-7M濃度以上の濃度
となるように投与する。
【0007】
【作用】本発明者らは、カルシウム代謝に影響をおよぼ
す因子に関して鋭意研究の結果、ゲニスティンと亜鉛塩
が骨成分を増強させることを見出し、この新しい知見に
基づいて本発明を完成させたものである。本発明の組成
物の作用および効果は、50週齢の老齢ラットの大腿骨
骨幹端部組織(培養細胞)に本発明の組成物を加えて培
養した実験によって明らかにされた。すなわち、骨組織
培養物にゲニスティン、ゲニスチン、亜鉛塩を加え、石
灰化促進酵素アルカリ性ホスファターゼ活性、骨組織中
細胞数の指標としてのDNA量および骨塩量としてのカ
ルシウムを測定した結果、以下の事実が明らかとなっ
た。アルカリ性ホスファターゼ活性、DNA量およびカ
ルシウムが有意に上昇し、ゲニスティン、ゲニスチンと
亜鉛塩を共存させることで、相乗効果によりそれぞれの
効果は高められたものと考えられた。この結果から、本
発明の組成物は、骨形成促進作用や老化に伴う骨代謝活
性の減弱による骨塩量の減少を防止しうる作用を有して
おり、骨粗鬆症や骨折の治療および骨粗鬆症の予防に有
用であることが期待された。
【0008】
【実験例】以下実験例によって、本発明をさらに詳細に
説明する。 (実験方法) 1.培養液および試薬 タルベッコ変法イーグル培地、ペニシリン−ストレプト
マイシン混合溶液(5000U/ml−5000μg/
ml)は Gibco Laboratreis ( Grand IslandN.Y., USA
)から購入した。牛血清アルブミン、シクロヘキシミド
は Sigma Chemical Co. ( St. Louis, MO., USA ) から
入手した。ジピコロネート、硫酸亜鉛およびその他の試
薬は、高純度製品を用い、和光純薬(株)から購入し
た。ゲニスティン ( Genistein ) 並びにゲニスチン (
Genistin ) は、Sigma ChemicalCo. から購入した。ゲ
ニスティンとゲニスチンは、エタノールに溶解し、その
他の試薬は、精製蒸留水に溶解した。
【0009】2.供試動物 ウィスター系ラット(雌、4週齡と50週齡)を日本S
LC(浜松)から購入し、オリエンタル酵母(株)製
(MF)の固形飼料(1.1%Ca, 1.1%P)と
精製蒸留水を自由に摂取させた。
【0010】3.骨組織培養法 ラットはジエチルエーテルで麻酔後、大腿骨を無菌的に
摘出し、冷0.25Mしょ糖溶液中で骨髄を洗浄し、骨
幹部と骨幹端部組織に分けた。大腿骨骨幹端部組織を細
分化し、ダルベッコ変法イーグル培養液(0.25%B
SA、1%ペニシリン−ストレプトマイシン含有)中に
ゲニスティン、ゲニスチン、硫酸亜鉛(最終濃度として
10-5Mになるように添加)を加え35mm dish中にお
いて、24時間培養した。この培養は5%CO2、37
℃の条件下でCO2インキュベータ中で行った。
【0011】4.骨組織中の亜鉛とカルシウム量の測定 培養した大腿骨骨幹端部組織を0.25Mしょ糖溶液中
で軽く洗浄し、100℃で約6時間乾燥器中で乾燥し
た。その乾燥重量を測定した後、試験管に入れ、濃硫酸
3mlを添加して、24時間120℃で分解した。これ
を試料液として、亜鉛量とカルシウム量を原子吸光度計
で定量した。亜鉛とカルシウム量は、骨乾燥重量1g当
たりのμgあるいはmgとして表示した。
【0012】5.骨アルカリ性ホスファターゼ活性の測
定 大腿骨骨幹端部組織を冷0.25Mしょ糖溶液で洗浄
後、冷6.5mMバビタール緩衝液(pH7.4)3m
l中で破砕し、60秒間の超遠心処理をした。さらに3
000rpmで5分間遠心処理をし、その上清画分を酵
素溶液として用いた。骨アルカリ性ホスファターゼ活性
は、Walter および Schutt の方法に従って測定した。
酵素反応は、基質としてp−ニトロフェノールリン酸二
ナトリウムを含む0.1Mジエタノールアミン塩酸緩衝
液(pH9.8)2mlに酵素溶液0.05mlを加え
ることにより反応を開始させ、37℃、30分間インキ
ュベーションを行った。0.05N NaOH 10m
lを加えることにより、反応を停止させ、遊離したp−
ニトロフェノールを分光光度計(405nm)で測定し
た。酵素活性は、インキュベーション1分間の反応で生
成したp−ニトロフェノール量(nmol)を使用した
酵素蛋白質量(mg)当たりで表示した。
【0013】6.骨組織中DNA量の測定 大腿骨骨幹端部組織を冷0.25Mしょ糖溶液で洗浄
し、水分除去後、湿重量を測定した。これを0.1N
NaOH 4.0ml中で破砕し、4℃、24時間振と
う、抽出した。その後、3000rpmで5分間遠心処
理し、上清画分をDNA測定用試料とした。DNA量の
測定は、Ceriotti の方法に従って行った。試料2.0
mlに濃塩酸1.0mlおよび0.04%インドール溶
液1.0mlを加え、試験管にアルミキャップを被せ、
沸騰水浴中で10分間加熱した後、氷中で急冷すること
によって反応を停止させた。クロロホルム4.0mlで
3〜4分間の抽出を数回繰返し、分光光度計(490n
m)でDNA量を測定した。DNA量は、骨組織湿重量
(g)当たりで表示した。
【0014】7.統計処理法 各々の測定値の有意差検定は、Student's t-test を用
いて行った。危険率5%以下のものを有意差有りとし
た。
【0015】8.結果 ラット大腿骨の骨幹端部組織(海綿骨)における骨成分
(石灰化促進酵素アルカリ性ホスファターゼ活性、骨組
織中の細胞数の指標としてのDNA、骨組織中の骨塩量
としてのカルシウム)について、若齢ラット(4週齡)
に比較して老齢ラット(50週齡)の場合には著しい減
少が認められた。
【表1】 各値は、6匹のラットの骨組織から得られた結果を示す
(平均値±標準偏差)。
【表2】 各値は、6匹のラットの骨組織の24時間培養後の測定
結果を示す(平均値±標準偏差)。
【0016】老齢ラットから得た大腿骨の骨幹端部組織
を培養(24時間)し、培養液中にゲニスティン(10
-5M)、ゲニスチン(10-6M)、硫酸亜鉛(10
-5M)を加えると上記骨成分のすべてにおいて有意に上
昇した。ゲニスティン(10-5M)と硫酸亜鉛(10-5
M)を共存させて24時間培養すると、それぞれの効果
は高められ、相乗効果がもたらされることが判る。しか
し、ゲニスチン(10-6M)と硫酸亜鉛(10-5M)と
の組合せでは、アルカリ性ホスファターゼ活性について
のみ、相乗効果が見られる。この結果から、大豆成分の
ゲニスティンと生体必須微量栄養素の亜鉛とを組み合わ
せた組成物が、骨形成促進による治療や老化に伴う骨代
謝活性の減弱による骨塩量の減少を防止しえる有効な組
成物であることが判明した。これにより、老化性骨粗鬆
症の発症を食品成分により予防できる可能性を開いたも
のである。
【0017】
【実施例】
実施例1 製剤 ゲニスティン 50g 硫酸亜鉛 50g トウモロコシデンプン 125g 結晶セルロース 25g 上記成分を均一に混合して、7.5%ヒドロキシピロピ
ルセルロース水溶液200mlを加え、押出し造粒機に
より、直径0.5mmスクリーンを用いて顆粒とし、直
ちにマルメライザーにより丸めた後、乾燥して顆粒剤と
した。
【0018】実施例2 豆腐 豆乳 1000g ゲニスティン 5g 牡蛎ニクエキス(亜鉛として1%以上) 5g 上記成分を均一に混合して、豆腐用凝固剤を添加して凝
固させ、豆腐とした。
【0019】
【発明の効果】上記のようにこの発明の骨形成促進およ
び骨塩量減少防止の効果を有する組成物は、摂取し易い
顆粒剤として服用するのみならず、日常的に食する食品
とし、違和感なく容易に摂取出来るので、高齢者の骨粗
鬆症の治療および予防に特に有用であり、若年層におい
ても、食生活の偏重によりカルシウム不足から生じる疾
患の治療・予防に高い効果を奏する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は骨粗鬆症や骨折などの治
療および予防に用いることのできる、骨形成促進および
骨塩量減少防止組成物に関する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】大豆種子は、イソフラボン成分を多く含ん
でいる。イソフラボンには、ダイジン、ゲニスチン、グ
リスチンとそれらにマロニル基が結合したものや、それ
らから糖がとれたアグリコンが存在している。近年、こ
れらの成分に、抗腫瘍活性、女性ホルモン様活性などが
報告され注目を集めている。イソフラボンを飼料に添加
して飼育したラットでイソフラボンの吸収を調べ、飼料
摂取後に血中への吸収が確認されている(King
R.et al.,J.Nutr.126:176−1
82,1996)。また、このように経口摂取されたイ
ソフラボンが大腿骨の骨密度を増加させるという報告も
ある(植杉ら、日本食料栄養学会第50回大会199
6)。また、亜鉛が骨形成の刺激および石灰化の活性因
子として重要な役割を果たしていることがインビボ(
amaguti M.et al.Metabolis
um,35:1044 1986,Yamaguti
M. Biochem.pharmacol.,35:
773,1986)やインビトロ(Yamaguti
M.eti.M.et al.Biochem.pha
rmacol.,36:4007,1987,Yama
guti M.et al.Biochem.phar
macol.,37:4075,1988)に示されて
おり、さらに、亜鉛が骨蛋白合成を刺激することが示さ
れている(Biochem.pharmacol.,3
7,4075,1988)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、骨形成
進および骨塩量減少の防止効果を有する、骨粗鬆症や骨
折などの治療および予防に有用な、食品または医薬品に
使用することができる組成物を得ることを目的としてい
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【実験例】以下実験例によって、本発明をさらに詳細に
説明する。 (実験方法) 1.培養液および試薬ダルベッコ 変法イーグル培地、ペニシリン−ストレプト
マイシン混合溶液(5000U/ml−5000μg/
ml)はGibco Laboratreis(Gra
nd IslandN.Y.,USA)から購入した。
牛血清アルブミンR(BSA)、シクロヘキシミドはS
igma Chemical Co.(St.Loui
s,MO.,USA)から入手した。ジピコロネート、
硫酸亜鉛およびその他の試薬は、高純度製品を用い、和
光純薬(株)から購入した。ゲニスティン(Genis
tein)並びにゲニスチン(Genistin)は、
Sigma Chemical Co.から購入した。
ゲニスティンとゲニスチンは、エタノールに溶解しその
他の試薬は、精製蒸留水に溶解した。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】4.骨組織中の亜鉛とカルシウム量の測定 培養した大腿骨骨幹端部組織を0.25Mしよ糖溶液中
で軽く洗浄し、100℃で約6時間乾燥器中で乾燥し
た。その乾燥重量を測定した後、試験管に入れ、濃硫酸
3mlを添加して、24時間120℃で分解した。これ
を試料液として、亜鉛量とカルシウム量を原子吸光光度
で定量した。亜鉛とカルシウム量は、骨乾燥重量1g
当たりのμgあるいはmgとして表示した。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】6.骨組織中DNA量の測定 大腿骨骨幹端部組織を冷0.25Mしょ糖溶液で洗浄
し、水分除去後、湿重量を測定した。これを0.1N
NaOH 4.0ml中で破砕し、4℃、24時間振と
う、抽出した。その後、3000rpmで5分間遠心分
し、上清画分をDNA測定用試料とした。DNA量の
測定は、Ceriottiの方法に従って行った。試料
2.0mlに濃塩酸1.0mlおよび0.04%インド
ール溶液1.0mlを加え、試験管にアルミキャップを
被せ、沸騰水浴中で10分間加熱した後、氷中で急冷す
ることによって反応を停止させた。クロロホルム4.0
mlで3〜4分間の抽出を数回繰返し、分光光度計(4
90nm)でDNA量を測定した。DNA量は、骨組織
湿重量(g)当たりで表示した。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】8.結果 ラット大腿骨の骨幹端部組織(海綿骨)における骨成分
(石灰化促進酵素アルカリ性ホスファターゼ活性、骨組
織中の細胞数の指標としてのDNA、骨組織中の骨塩量
としてのカルシウム)について、若齢ラット(4週齢)
に比較して老齢ラット(50週齢)の場合には著しい減
少が認められた。
【表1】
【表2】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】老齢ラットから得た大腿骨の骨幹端部組織
を培養(24時間)し、培養液中にゲニスティン(10
−5M)、ゲニスチン(10−5)、硫酸亜鉛(10
−5M)を加えると上記骨成分のすべてにおいて無添加
の対照区と比較して有意に上昇した。ゲニスティン(1
−5M)と硫酸亜鉛(10−5)を共存させて24
時間培養すると、それぞれの効果は高められ、相乗効果
がもたらされることが判る。しかし、ゲニスチン(10
−5M)と硫酸亜鉛(10−5M)との組合せでは、ア
ルカリ性ホスファターゼ活性,についてのみ、相乗効果
が見られる。この結果から、大豆成分のゲニスティンと
生体必須微量栄養素の亜鉛とを組み合わせた組成物が、
骨形成促進による治療や老化に伴う骨代謝活性の減弱に
よる骨塩量の減少を防止しえる有効な組成物であること
が判明した。これにより、老化性骨粗鬆症の発症を食品
成分により予防できる可能性を開いたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/70 ADT A61K 31/70 ADT 33/30 ADD 33/30 ADD 35/56 35/56 // C07D 311/36 C07D 311/36 C07H 17/07 C07H 17/07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソフラボンを主たる有効成分とするこ
    とを特徴とする骨形成促進および骨塩量減少防止用組成
  2. 【請求項2】 ゲニスチンを主たる有効成分とすること
    を特徴とする骨形成促進および骨塩量減少防止用組成物
  3. 【請求項3】 ゲニスティンを主たる有効成分とするこ
    とを特徴とする骨形成促進および骨塩量減少防止用組成
  4. 【請求項4】 有効成分として亜鉛塩を含むことを特徴
    とする請求項1ないし請求項3の何れかの骨形成促進お
    よび骨塩量減少防止用組成物
  5. 【請求項5】 亜鉛塩を添加したことを特徴とする豆腐
  6. 【請求項6】 亜鉛塩成分として牡蛎肉エキスを添加し
    たことを特徴とする請求項5の豆腐
  7. 【請求項7】 ゲニスティンを添加したことを特徴とす
    る請求項5あるいは請求項6の豆腐
JP8287344A 1996-10-11 1996-10-11 骨形成促進および骨塩量減少防止用組成物 Pending JPH10114653A (ja)

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