JPH10114518A - 合成エトリンガイト、該エトリンガイトを含む珪酸カルシウム成形体及び珪酸カルシウム成形体 - Google Patents

合成エトリンガイト、該エトリンガイトを含む珪酸カルシウム成形体及び珪酸カルシウム成形体

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JPH10114518A
JPH10114518A JP9127404A JP12740497A JPH10114518A JP H10114518 A JPH10114518 A JP H10114518A JP 9127404 A JP9127404 A JP 9127404A JP 12740497 A JP12740497 A JP 12740497A JP H10114518 A JPH10114518 A JP H10114518A
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aluminum sulfate
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Yoshitatsu Takamiya
善立 高宮
Yasuhide Oshio
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、建築用材料として使用され
る珪酸カルシウム成形体の実用上必要な強度、寸法安定
性を確保しながら、製造効率を悪化させることなく、軽
量化を図ることができる嵩比重低減材及び/または白色
化を図ることができる白色化材として有効な合成エトリ
ンガイトの製造方法、合成エトリンガイト、合成エトリ
ンガイトを含有する珪酸カルシウム成形体の製造方法並
びに珪酸カルシウム成形体を提供することにある。 【解決手段】 本発明の合成エトリンガイトの製造方法
は、硫酸アルミニウム溶液に、水酸化カルシウム水性懸
濁液を、硫酸アルミニウム1モル当たり、水酸化カルシ
ウム4.5〜8.0モルの割合で、硫酸アルミニウム1モ
ルに対して水酸化カルシウム0.6モル/分以下の添加
速度で、硫酸アルミニウム溶液と水酸化カルシウム水性
懸濁液の温度を50℃〜90℃に維持しながら添加する
ことを特徴とし、該方法により得られた合成エトリンガ
イトは、繊維長が50〜100μmの範囲内にあるか、
または濾水速度が13.0ml/秒以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として建築用の
天井材や壁材等に利用される珪酸カルシウム成形体の嵩
比重低減材及び/または白色化材として有用な合成エト
リンガイトの製造方法、合成エトリンガイト、該合成エ
トリンガイトを使用した珪酸カルシウム成形体の製造方
法並びに珪酸カルシウム成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術・課題】珪酸カルシウム成形体の製造に際
して、生石灰、消石灰等の石灰質原料、珪砂、フライア
ッシュ等の珪酸質原料及び補強繊維からなり、更に必要
に応じてパーライト、珪藻土等の嵩比重低減材、その他
の骨材等を含有してなる原料混合物は、各々の製造方法
に適した水量の水と混合される。例えば抄造法による珪
酸カルシウム成形体の製造に際しては、上述の原料を固
形分濃度が5〜15重量%になるように水と混合してス
ラリーを形成し、常法に従い丸網式抄造機等でスラリー
を抄き取り、抄き取った成形体をオートクレーブ養生す
ることが行われている。
【0003】しかし、珪酸カルシウム成形体の嵩比重を
低減する目的で使用される嵩比重低減材として、5〜2
0重量%の珪藻土を添加して得られる珪酸カルシウム成
形体は、寸法変化率が大きく、また、2〜10重量%の
パーライトを添加して得られる珪酸カルシウム成形体
は、曲げ強度の低下及び表面平滑性の悪化を生じるとい
う欠点があった。
【0004】また、特開昭52−105926号公報には、石綿
珪酸カルシウム板本来の特性を損なうことなく、より軽
量で耐熱性に富み、且つ比強度に優れた軽量石綿珪酸カ
ルシウム板を提供するための手段として、石綿、珪酸原
料及び石灰原料とを多量の水に加えて原料スラリーとな
し、これに予め水熱合成によって得られたゾノトライト
結晶スラリーを全固形分重量に対して固形分で10〜4
0%加えて原料スラリー混合物となし、この原料スラリ
ー混合物をゲル化処理することなく抄造機により抄造し
て板状体を形成し、この板状体を蒸熱処理した後乾燥す
ることを特徴とする軽量石綿珪酸カルシウム板の抄造法
が開示されている。しかし、この方法では、原料スラリ
ーの濾水性が悪くなる恐れがあり、且つゾノトライトス
ラリーを合成するために縦型オートクレーブ等の大規模
な設備を必要とすることから、安価で大量生産を必要と
する建築用材料の原料としてゾノトライトは不向きであ
った。
【0005】更に、エトリンガイトの合成方法として、
例えば特開昭53−32900号公報には、水滓50〜60
部、石膏50〜40部の混合物を原料とし、苛性ソー
ダ、苛性カリ、消石灰等のアルカリ刺激剤を原料の5〜
20%添加し、かつ原料の5〜20倍の水を加えたう
え、70〜90℃の常圧熱水下で10時間以上撹拌混合
し、次いで20〜90℃で24時間以内の熟成をするこ
とを特徴とする方法が開示されている。
【0006】また、特開昭55−3359号公報には、珪酸ア
ルミナ原料と石灰原料とを、苛性ソーダ、苛性カリ等の
アルカリの存在下で懸濁液とし、この懸濁液を水熱反応
させてトバモライトを生成させ、このトバモライトを分
離した後、濾液中のアルカリ反応生成物1モルに対し、
石灰原料、石膏原料をそれぞれ約1.5モルずつ加え、
常温〜90℃で反応させてエトリンガイトを生成させる
ことを特徴とするエトリンガイトの合成方法が開示され
ている。
【0007】更に、特開昭55−3360号公報には、アルミ
ン酸ナトリウム溶液に、アルミン酸ナトリウム1モルに
対し、石灰原料、石膏原料をそれぞれ約1.5モルずつ
加え、常温〜90℃で5時間以上反応させることを特徴
とするエトリンガイトの合成方法が開示されている。
【0008】しかし、これらの公報に記載された方法に
より得られるエトリンガイトを、CaOまたはCa(O
H)2を主体とした石灰質原料、珪酸質原料、補強繊維並
びに無機骨材等と共に原料として珪酸カルシウム成形体
に使用すると、エトリンガイトのアスペクト比が小さい
ことから軽量化効果は少なく、しかも、濾水性が著しく
悪いため製造効率が悪化し、水熱反応中に層間剥離等の
不良が発生する。また、エトリンガイトの合成に5〜1
0時間を要する等、いろいろな不都合が生じ、嵩比重
0.9以下の珪酸カルシウム成形体、あるいは大量生産
を必要とする建築用材料の原料として、これらの方法に
より得られたエトリンガイトは不向きであった。
【0009】また、特開平6−305807号公報には、ドバ
モライト質のマトリックス中にII型無水石膏を含有し、
通気率が1.5×10-5ml・cm/sec・cmH2
以上、曲げ強さが80kgf/cm2以上であることを
特徴とする珪酸カルシウム質成形体が開示されている。
【0010】ここで、該公報に記載されている珪酸カル
シウム質成形体は、II型無水石膏の原料として2水石膏
を使用するものであり、この2水石膏が水熱反応の際に
II型無水石膏へ変化する際の約40%の体積減少を生ず
ることによりマトリックス中に微細な気孔が形成される
ものである。しかし、該公報の実施例においては、珪酸
カルシウム質成形体には、嵩比重を調節するために珪藻
土が配合されており、珪藻土を配合することにより生ず
る上述のような問題点は何ら解決されていない。
【0011】更に、特開昭57−95861号公報には、合成
エトリンガイトを配合したセメントスラリーから抄造法
により板状体を成形し、該成形体をオートクレーブ等に
より養生することを特徴とする無機質板の製造方法が示
されている。
【0012】しかし、この公報に記載されている方法に
より得られる成形体は、石灰質原料としてセメントを使
用していることから、成形体の嵩比重が高くなり、汎用
されている嵩比重0.9以下の珪酸カルシウム成形体を
製造することは到底無理である。また、セメントを主体
とした石灰質原料を使用しているので、白色度の高い成
形体を得ることができない。このような白色度の低い製
品の場合、塗装を行う時には、下地処理の層数を増やし
たり、塗装膜を厚くする必要があり、工程の複雑化、あ
るいはコストアップを招くこととなり工業生産上好まし
くない。
【0013】なお、この公報に記載されている、製品に
用いられているエトリンガイトの繊維長は約20μmで
あり、石灰質原料に自硬性のあるセメントを主として用
いた場合、オートクレーブ水熱反応中に層間剥離等の不
良を発生することなく成形体を得ることができるが、石
灰源としてセメント以外の自硬性のない原料[例えばC
aOまたはCa(OH)2]を主体とする場合には、オー
トクレーブ水熱反応中にエトリンガイトの濾水不良に起
因する層間剥離、爆裂等の不良が発生し、目的とする成
形体を得ることができない。
【0014】従って、本発明の目的は、建築用材料とし
て使用される珪酸カルシウム成形体の実用上必要な強
度、寸法安定性を確保しながら、製造効率を悪化させる
ことなく、軽量化を図ることができる嵩比重低減材及び
/または白色化を図ることができる白色化材として有効
な合成エトリンガイトの製造方法、合成エトリンガイ
ト、合成エトリンガイトを含有する珪酸カルシウム成形
体の製造方法並びに珪酸カルシウム成形体を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る合成エトリ
ンガイトの製造方法は、硫酸アルミニウム溶液に、水酸
化カルシウム水性懸濁液を、硫酸アルミニウム1モル当
たり、水酸化カルシウム5.8〜6.2モルの割合で、硫
酸アルミニウム1モルに対して水酸化カルシウム0.6
モル/分以下の添加速度で、硫酸アルミニウム溶液と水
酸化カルシウム懸濁液の温度を50℃〜90℃に維持し
ながら添加することにより繊維長が50〜100μmの
範囲内にあるエトリンガイトを得ることを特徴とする。
【0016】また、本発明に係る合成エトリンガイトの
製造方法は、硫酸アルミニウム溶液に、水酸化カルシウ
ム水性懸濁液を、硫酸アルミニウム1モル当たり、水酸
化カルシウム4.5〜8.0モルの割合で、硫酸アルミニ
ウム1モルに対して水酸化カルシウム0.6モル/分以
下の添加速度で、硫酸アルミニウム溶液と水酸化カルシ
ウム水性懸濁液の温度を50℃〜90℃に維持しながら
添加することにより濾水速度が13.0ml/秒以上の
エトリンガイトを得ることを特徴とする。
【0017】なお、本明細書に記載の「濾水速度」は、
固形分濃度10%のエトリンガイトスラリー300ml
をJIS P3801・2種の濾紙を敷いた直径12c
mのブフナーロートに入れ、50cmHgの負圧力で吸
引濾過したときの濾水量(ml)/濾過時間(秒)として表
したものである。
【0018】更に、本発明は、上記合成エトリンガイト
の製造方法により得られた合成エトリンガイトを提供す
ることにある。
【0019】また、本発明に係る珪酸カルシウム成形体
は、CaOまたはCa(OH)2を主体とする石灰質原
料、珪酸質原料、補強繊維、無機骨材及び嵩比重低減材
を必須の構成成分とする水性スラリーを常法により成形
し、得られた成形体を水熱反応することにより得られる
珪酸カルシウム成形体において、嵩比重低減材として上
記合成エトリンガイトを5〜50重量%使用してなるこ
とを特徴とする。
【0020】また、本発明は、上記珪酸カルシウム成形
体の製造方法により得られた珪酸カルシウム成形体を提
供することにある。
【0021】また、本発明は、上記珪酸カルシウム成形
体の製造方法により得られた嵩比重0.9以下の珪酸カ
ルシウム成形体を提供することにある。
【0022】更に、本発明に係る珪酸カルシウム成形体
は、石灰質原料、珪酸質原料、補強繊維、無機骨材及び
嵩比重低減材を必須の構成成分とする水性スラリーを常
法により成形し、得られた成形体を水熱反応することに
より得られる珪酸カルシウム成形体において、上記合成
エトリンガイトを5〜50重量%使用し、白色度が85
以上であることを特徴とする。ここで、本明細書中に記
載する「白色度」はJIS L1015・C法により測
定された白色度を言うものとする。
【0023】また、本発明に係る珪酸カルシウム成形体
は、石灰質原料、珪酸質原料及び補強繊維を必須の構成
成分とする水性スラリーを常法により成形し、得られた
成形体水熱反応することにより得られる珪酸カルシウム
成形体において、酸化物換算量で、1〜16重量%のA
23及び0.9〜16重量%のSO3を含有し、かつ白
色度が85以上であることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明に係る合成エトリンガイト
の製造方法は、硫酸アルミニウム溶液に、水酸化カルシ
ウム水性懸濁液を添加することを特徴とするものであ
り、更に詳細には、硫酸アルミニウム1モルに対して、
水酸化カルシウム5.8〜6.2モル、好ましくは6モル
の割合で、前記硫酸アルミニウム溶液と前記水酸化カル
シウム水性懸濁液の温度を50℃〜90℃、好ましくは
60〜80℃の範囲内に維持しながら、硫酸アルミニウ
ム1モルに対して0.6モル/分以下の添加速度で水酸
化カルシウム水性懸濁液を添加するものであり、本発明
方法により繊維長が50〜100μmの範囲内にある合
成エトリンガイトが得られる。
【0025】硫酸アルミニウム溶液への水酸化カルシウ
ム水性懸濁液の添加割合は、硫酸アルミニウム1モルに
対して水酸化カルシウム5.8〜6.2モルである。硫酸
アルミニウムと水酸化カルシウムのモル比が上記範囲以
外であると、得られるエトリンガイトの繊維長が50μ
m未満と短くなるために好ましくない。
【0026】また、本発明に係る他の合成エトリンガイ
トの製造方法は、硫酸アルミニウム溶液に、水酸化カル
シウム水性懸濁液を添加する際に、硫酸アルミニウム1
モルに対して、水酸化カルシウム4.5〜8.0モル、好
ましくは5.0〜7.5モルの割合で、前記硫酸アルミニ
ウム溶液と前記水酸化カルシウム水性懸濁液の温度を5
0℃〜90℃、好ましくは60〜80℃の範囲内に維持
しながら、硫酸アルミニウム1モルに対して0.6モル
/分以下の添加速度で水酸化カルシウム水性懸濁液を添
加するものであり、本発明方法により濾水速度が13.
0ml/秒以上の合成エトリンガイトが得られる。
【0027】この合成エトリンガイトの製造方法におい
て、硫酸アルミニウム溶液への水酸化カルシウム水性懸
濁液の添加割合は、硫酸アルミニウム1モルに対して水
酸化カルシウム4.5〜8.0モルであるが、このモル比
が上記範囲以外であると、濾水速度が遅くなるために好
ましくない。
【0028】また、上記いずれの方法においても硫酸ア
ルミニウム溶液と、水酸化カルシウム水性懸濁液の温度
は、50℃〜90℃、好ましくは60〜80℃の範囲内
に維持することが好ましく、硫酸アルミニウム溶液と水
酸化カルシウム水性懸濁液の温度が50℃未満である
と、得られるエトリンガイトの繊維長が短くなったり、
濾水速度が遅くなるために好ましくなく、また、90℃
を超えると、エトリンガイト以外の物質、例えばモノサ
ルフェート型のC3A−CaSO4−H2O系複塩等が生
ずるために好ましくない。
【0029】更に、上記いずれの方法においても硫酸ア
ルミニウム溶液へ水酸化カルシウム水性懸濁液を添加す
る際に、水酸化カルシウム水性懸濁液の添加速度を硫酸
アルミニウム1モルに対して水酸化カルシウム0.6モ
ル/分以下とすることが重要である。該添加速度が0.
6モル/分を超えると得られるエトリンガイトの繊維長
が短くなったり、濾水速度が遅くなり、これを建築材料
として使用される珪酸カルシウム成形体の嵩比重低減材
及び/または白色化材として使用すると、製造効率が悪
化し、更に、水熱反応中に層間剥離、爆裂等の不良が発
生する傾向があるために好ましくない。
【0030】本発明方法によれば、数十分から数時間の
合成時間で所定の繊維長を有する合成エトリンガイト、
あるいは所定の濾水速度を有する合成エトリンガイトを
製造することができる。この合成エトリンガイトを建築
用材料として使用される珪酸カルシウム成形体の嵩比重
低減材及び/または白色化材として使用すると、製造効
率を悪化させることなく、また、水熱反応中に層間剥離
等の不良が発生することなく、製品の嵩比重を0.9以
下とすることができ、この嵩比重の範囲内で実用上必要
な100kg/cm2程度、あるいはそれ以上の曲げ強
度、寸法安定性を確保することができる。
【0031】即ち、本発明に係る石灰質原料、珪酸質原
料、補強繊維及び嵩比重低減材を必須の構成成分とする
水性スラリーを水熱反応することにより得られる珪酸カ
ルシウム成形体の製造方法は、嵩比重低減材及び/また
は白色化材として上記合成エトリンガイトを5〜50重
量%使用することを特徴とする。ここで、合成エトリン
ガイトの添加量が5重量%未満の場合には、顕著な軽量
化効果が得られないために好ましくなく、また、該添加
量が50重量%を超えると、充分な強度を有する珪酸カ
ルシウム成形体が得られないために好ましくない。
【0032】また、本発明の珪酸カルシウム成形体は、
上記合成エトリンガイトを含有し、水熱反応することに
より得られた珪酸カルシウム成形体であって、通常用い
られる嵩比重低減材である珪藻土等を配合したものに比
べ、白色度が高いところに特徴がある。なお、その白色
度は85以上である。
【0033】なお、珪酸カルシウム成形体を構成する石
灰質原料、珪酸質原料、補強繊維、無機骨材等は特に限
定されるものではなく、珪酸カルシウム成形体に通常使
用されるものをいずれも使用することが可能である。例
えば石灰質原料としては生石灰、消石灰のようなCa
O、Ca(OH)2を主体とするものや、必要に応じて少
量のポルトランドセメント等も用いることができる。ま
た、珪酸質原料としては珪砂、フライアッシュ等を用い
ることができる。更に、補強繊維としては木質パルプ、
耐アルカリガラス繊維並びにポリプロピレン繊維やレー
ヨン繊維等の有機合成繊維を用いることができる。ま
た、無機骨材としてはワラストナイト、炭酸カルシウム
等を使用することができる。
【0034】本発明の珪酸カルシウム成形体は、上記配
合を有する水性スラリーを常法、例えばプレス成形法、
抄造法等により成形し、得られた成形体を140〜20
0℃、好ましくは170〜190℃の飽和水蒸気下のオ
ートクレーブ内で水熱反応させることにより得ることが
できる。なお、水熱反応の際の反応温度の上昇に伴い、
徐々に結晶水が脱水され、反応温度が140℃以上にな
ると合成エトリンガイトが分解してX線回折でエトリン
ガイトの回折線が認められなくなり、変わってII型無水
石膏の回折線が現れるようになる。ここで、水熱反応の
際に、反応温度が140℃未満であると、合成エトリン
ガイトが分解されず、該エトリンガイト中に含まれる結
晶水の影響により寸法安定性が著しく損なわれ、且つ水
熱反応を充分に行うことができず、珪酸カルシウム成形
体の強度が損なわれるために好ましくない。また、反応
温度が200℃を超えると、得られる珪酸カルシウム成
形体が脆くなり、強度にバラツキを生ずるために好まし
くない。
【0035】更に、本発明の珪酸カルシウム成形体は、
水熱反応することにより得られる珪酸カルシウム成形体
において、Al23とSO3を同時に含有し、かつ白色
度が高いところに特徴がある。なお、それらの含有量
は、酸化物換算量でAl23が1〜16重量%及びSO
3が0.9〜16重量%の範囲内である。また、白色度は
85以上である。
【0036】
【実施例】
実施例1 合成エトリンガイトの製造例:表1に示す合成条件下で
硫酸アルミニウム溶液に、水酸化カルシウム水性懸濁液
を添加することにより合成エトリンガイトを製造した。
各製造例で得られた合成エトリンガイトの繊維長及び濾
水速度を表1に併記する。次に、得られた合成エトリン
ガイトを表1に示す配合割合で他の原料と共に配合し、
更に、所定量の水を加えて固形分濃度10重量%のスラ
リーを調製し、単層式丸網抄造機で抄き取り、約6mm
の厚さの成形体とし、得られた成形体を180℃の飽和
水蒸気下のオートクレーブ内で6時間養生した後、10
5℃で24時間乾燥することにより、珪酸カルシウム成
形体を得た。得られた珪酸カルシウム成形体の嵩比重、
曲げ強度(JIS A 1408)、寸法変化率(JIS A 5430)、抄造
時の層数並びに水熱反応中の層間剥離発生程度を表1に
併記する。なお、層間剥離発生程度は、〇:層間剥離な
し、△:半数以下で発生、×:半数以上で発生により表
す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】表1に記載の結果からも明らかなように、
本発明方法により得られた合成例1〜6で得られる合成
エトリンガイトは、繊維長が長く、珪酸カルシウム成形
体を製造する際の抄造成形性も良好であり、合成例1〜
6で得られる合成エトリンガイトを珪酸カルシウム成形
体の嵩比重低減材として使用することにより、少ない層
数で、水熱反応中の層間剥離の発生もなく、実用上必要
な曲げ強度や寸法安定性を確保しながら珪酸カルシウム
成形体の軽量化を図ることができた。また、合成例7で
得られる合成エトリンガイトは、合成例1〜6で得られ
た合成エトリンガイトに比べて繊維長が短く、抄造成形
した際により多くの層数を要し、水熱反応中に剥離が発
生した。また、液温が95℃と高い合成条件の合成例8
は、合成操作後にエトリンガイトが得られず、モノサル
フェート型複塩及び二水石膏が生成した。次に、合成例
9で得られる合成エトリンガイトは、同条件下の単層式
丸網抄造機でも抄造においては、スラリーの濾水性が悪
いため、丸網からの脱水量が少なく、一層当たりのグリ
ーンシート(抄造直後の成形体)の含水率が高く、自己保
形性が得られず、成形体を得ることはできなかった。ま
た、CaO/Al23モル比が5.5または6.5である
合成例10及び11においては、得られる合成エトリン
ガイトの繊維長が短くなるが、濾水速度が13.0ml
/秒以上であり、得られる珪酸カルシウム成形体には特
に影響はないことが判る。
【0040】実施例2 合成エトリンガイトの製造例:実施例1と同様に合成エ
トリンガイトを製造し、得られた合成エトリンガイトの
繊維長並びに濾水速度を表2に併記する。次に、得られ
た合成エトリンガイトを用いて、実施例1と同様にして
珪酸カルシウム成形体を得た。得られた珪酸カルシウム
成形体の嵩比重、曲げ強度、寸法変化率、抄造時の層
数、水熱反応中の層間剥離発生程度を表2に併記する。
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】表2に記載の結果からも明らかなように、
合成例12、13、14、17及び18で得られる合成
エトリンガイトは、繊維長が長く、且つ濾水速度も速
く、珪酸カルシウム成形体を製造する際の抄造成形性も
良好であり、合成例12、13、14、17及び18で
得られる合成エトリンガイトを珪酸カルシウム成形体の
嵩比重低減材として使用することにより、少ない層数
で、且つ水熱反応中の層間剥離発生もなく、実用上必要
な曲げ強度や寸法安定性を確保しながら珪酸カルシウム
成形体の軽量化を図ることができた。なお、添加速度を
0.03モル/分とした合成例14で得られる合成エト
リンガイトは繊維長も長く、濾水速度も速いものであっ
た。また、合成例15及び16で得られるエトリンガイ
トは、合成例12、13、14、17及び18に比べて
繊維長は短いものの、濾水速度が本発明の範囲内にあ
り、珪酸カルシウム成形体を製造する際の抄造成形性も
良好であり、合成エト例15及び16で得られる合成エ
トリンガイトを珪酸カルシウム成形体の嵩比重低減材と
して使用することにより、少ない層数で、かつ水熱反応
中の層間剥離発生もなく、実用上必要な曲げ強度や寸法
安定性を確保しながら珪酸カルシウム成形体の軽量化を
図ることができた。次に、合成例19、22及び23で
得られる合成エトリンガイトは、合成例12、13、1
4、17及び18に比べ繊維長が短く、合成エトリンガ
イト12〜18に比べて濾水速度も遅く、珪酸カルシウ
ム成形体を製造する際の抄造成形の際により多数の層数
を必要とし、且つ水熱反応中に層間剥離が発生し、特
に、合成例19で得られる合成エトリンガイトを用いた
ものは顕著であった。また、得られた珪酸カルシウム成
形体の嵩比重は、合成例12〜18で得られる合成エト
リンガイトを使用したものに比べて高く、特に、合成例
22で得られる合成エトリンガイトを用いた珪酸カルシ
ウム成形体では顕著であった。更に、合成例20では、
合成操作後エトリンガイトは得られず、モノサルフェー
ト型複塩、及び二水石膏が生成し、合成例21で得られ
る合成エトリンガイトは、同条件下の単層式丸網抄造機
での抄造において、スラリーの濾水性が悪いため、丸網
からの脱水量が少なく、1層当たりのグリーンシート
(抄造直後の成形体)の含水率が高く、成形体を得ること
ができなかった。
【0044】実施例3 実施例1の合成例1で得られる合成エトリンガイトを使
用し、該合成エトリンガイトの配合量を表3に示すよう
に変化させた以外は、実施例1と同様の方法により、珪
酸カルシウム成形体を作製した。得られた珪酸カルシウ
ム成形体の諸特性を表3に併記する。
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】表3に示す結果からも明らかなように、合
成例1で得られる合成エトリンガイトを使用して得られ
る本発明品1〜5は、白色度が高く、建築材料として実
用上必要な曲げ強度、寸法安定性を確保しながら、珪酸
カルシウム成形体の軽量化を図ることができた。また、
合成エトリンガイトを配合しない比較品6〜9の珪酸カ
ルシウム成形体は、嵩比重を低減することができなかっ
たり、充分な曲げ強度及び寸法安定性が得られず、建築
材料として実用上必要な曲げ強度並びに寸法安定性を確
保しながら、珪酸カルシウム成形体の軽量化を図ること
はできなかった。更に、合成エトリンガイトを配合しな
い比較品10の珪酸カルシウム成形体は、物性面では良
好であるが、白色度が低いものであった。また、合成エ
トリンガイトを配合したものの、石灰質原料としてセメ
ントを配合した比較品11においては、建築材料として
実用上必要な曲げ強度並びに寸法安定性を確保している
ものの、嵩比重が高く、白色度が低いものであった。更
に、合成エトリンガイトを配合したものの、その配合量
が少ない比較品12においては、嵩比重の充分な低減効
果が得られず、また、配合量が多い比較品13において
は、嵩比重は大幅に低減し、更に、曲げ強度も大幅に低
下し、曲げ強度並びに寸法安定性を確保しながら、珪酸
カルシウム成形体の軽量化を図るという本発明の目的を
達成することができなかった。
【0048】
【発明の効果】本発明方法によれば、簡便な操作により
合成エトリンガイトを製造することができる。また、該
合成エトリンガイトを珪酸カルシウム成形体の嵩比重低
減材及び/または白色化材として使用すれば、建築材料
として実用上必要な曲げ強度並びに寸法変化率を確保し
ながら、珪酸カルシウム成形体の軽量化及び/または白
色化を図ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 16:02) 111:40 (72)発明者 白本 盛光 岡山県倉敷市北畝1−3−5 ドミール三 宅202号 (72)発明者 高宮 善立 埼玉県浦和市塚本323−4 (72)発明者 尾塩 泰英 茨城県石岡市東光台4−13−2 株式会社 アスク筑波寮311号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫酸アルミニウム溶液に、水酸化カルシ
    ウム水性懸濁液を、硫酸アルミニウム1モル当たり、水
    酸化カルシウム5.8〜6.2モルの割合で、硫酸アルミ
    ニウム1モルに対して水酸化カルシウム0.6モル/分
    以下の添加速度で、硫酸アルミニウム溶液と水酸化カル
    シウム水性懸濁液の温度を50℃〜90℃に維持しなが
    ら添加することにより繊維長が50〜100μmの範囲
    内にあるエトリンガイトを得ることを特徴とする合成エ
    トリンガイトの製造方法。
  2. 【請求項2】 硫酸アルミニウム溶液に、水酸化カルシ
    ウム水性懸濁液を、硫酸アルミニウム1モル当たり、水
    酸化カルシウム4.5〜8.0モルの割合で、硫酸アルミ
    ニウム1モルに対して水酸化カルシウム0.6モル/分
    以下の添加速度で、硫酸アルミニウム溶液と水酸化カル
    シウム水性懸濁液の温度を50℃〜90℃に維持しなが
    ら添加することにより濾水速度が13.0ml/秒以上
    のエトリンガイトを得ることを特徴とする合成エトリン
    ガイトの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の合成エトリンガ
    イトの製造方法により得られた合成エトリンガイト。
  4. 【請求項4】 CaOまたはCa(OH)2を主体とする
    石灰質原料、珪酸質原料、補強繊維、無機骨材及び嵩比
    重低減材を必須の構成成分とする水性スラリーを常法に
    より成形し、得られた成形体を水熱反応することにより
    得られる珪酸カルシウム成形体において、嵩比重低減材
    として請求項3記載の合成エトリンガイトを5〜50重
    量%使用してなることを特徴とする珪酸カルシウム成形
    体の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の珪酸カルシウム成形体の
    製造方法により得られた珪酸カルシウム成形体であっ
    て、嵩比重が0.9以下であることを特徴とする珪酸カ
    ルシウム成形体。
  6. 【請求項6】 石灰質原料、珪酸質原料、補強繊維、無
    機骨材及び嵩比重低減材を必須の構成成分とする水性ス
    ラリーを常法により成形し、得られた成形体を水熱反応
    することにより得られる珪酸カルシウム成形体におい
    て、原料として請求項3記載の合成エトリンガイトを5
    〜50重量%使用し、白色度が85以上であることを特
    徴とする珪酸カルシウム成形体。
  7. 【請求項7】 石灰質原料、珪酸質原料及び補強繊維を
    必須の構成成分とする水性スラリーを常法により成形
    し、得られた成形体水熱反応することにより得られる珪
    酸カルシウム成形体において、酸化物換算量で、1〜1
    6重量%のAl23及び0.9〜16重量%のSO3を含
    有し、かつ白色度が85以上であることを特徴とする珪
    酸カルシウム成形体。
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