JPH10114435A - 給紙装置およびそれを備えた印字装置 - Google Patents
給紙装置およびそれを備えた印字装置Info
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- JPH10114435A JPH10114435A JP27107696A JP27107696A JPH10114435A JP H10114435 A JPH10114435 A JP H10114435A JP 27107696 A JP27107696 A JP 27107696A JP 27107696 A JP27107696 A JP 27107696A JP H10114435 A JPH10114435 A JP H10114435A
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Abstract
い構造を簡単な構造で実現する。 【解決手段】 通常の事務用箋、封筒はそれぞれ基準ガ
イド30aを基準にセットされ、2個の給紙ローラ41
a、41bにより送り出される。基準ガイド30aから
遠い側の給紙ローラ41bは、他のローラ41aよりも
大径に形成される。横向きの封筒において給紙ローラ4
1bからはみ出た側は、その部分に作用する抵抗に拘わ
らず、給紙ローラ41bの強い送り出し力および大きい
送り出し量により、他の側に対して遅れることなく送り
出される。封筒が分離用の傾斜面51に沿って湾曲する
とき、上記はみ出た部分が摩擦係数の小さい薄板52b
上をすべることで、傾くこと少なく傾斜面51を乗り越
える。通常の事務用箋は、両ローラの送り出し量の差に
より給紙ホッパから傾いて送り出されるが、その下流側
の送り機構7でレジストされて修正される。
Description
一枚ずつ送り出す給紙装置およびそれを備えた印字装置
に関する。
から給紙装置として、種々の幅の用紙を択一的にセット
できるものがある。このように種々の用紙を使用する場
合、2個の給紙ローラを持つものでは用紙の中心に対し
て左右対称になるように、用紙の側縁に当接するガイド
の移動に連動して給紙ローラを左右方向に移動するもの
がある。また給紙ローラを同軸上に4〜5個以上多数設
けて用紙幅に合わせて使用するローラの数を変えるもの
もある。これらの構成では、構造が複雑で高価になる。
な幅の用紙も一側を基準にしてセットし、給紙ローラを
使用頻度の高い例えばA4サイズの用紙に対応した位置
に配置するものがある。この構成では、給紙ローラが2
個程度で、左右に移動しないから安価に製作できる。と
ころが、そのA4サイズの用紙を入れる封筒はA4サイ
ズよりも大きいから、これを横長にセットすると、基準
位置と反対側へ給紙ローラに対してA4サイズよりもは
み出す。給紙装置から封筒を送り出すとき、このはみ出
し部分が抵抗となって、傾いて送り出されることにな
る。
傾いて送り出すことを少なくするものである。
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、積層し
た用紙を一側において当接させ位置決めする基準ガイド
を有し、その基準ガイドを基準に異なる幅の用紙を収容
可能な給紙ホッパと、その積層した用紙の幅方向に少な
くとも2個設けられ、同用紙から一枚ずつ送り出す給紙
ローラと、その給紙ローラによって送り出された用紙の
先端をレジストする送り機構とを備え、前記基準ガイド
から遠い側の給紙ローラを、前記基準ガイドに近い側の
給紙ローラよりも送り出し力を強くしたことを特徴とす
る給紙装置にある。
ドに沿って給紙ホッパにセットすることで、給紙ローラ
により送り出すことができる。給紙ローラから基準ガイ
ドとは反対側へ大きくはみ出した幅の広い用紙は、封筒
のように剛性が大きくレジストによって傾きを修正しに
くいものであっても、そのはみ出した部分の抵抗に対応
して基準ガイドから遠い側の給紙ローラの送り出し力が
強いことにより、傾きを抑えて送り出すことができる。
所定幅以下の用紙は、基準ガイドから遠い側の給紙ロー
ラの送り出し力が強いことにより、傾いて送り出される
ことがあるが、送り機構において用紙の先端をレジスト
することで修正することができる。つまり、各種幅の用
紙を基準ガイドに沿って用紙台上にセットするだけで最
終的には傾くことなく送り出すことができ、従来のよう
に用紙幅に合わせてガイド、ローラ等を操作する必要が
なく、また部品点数が少なく簡単な構造とすることがで
きる。
項1に記載の構成において、基準ガイドから遠い側の給
紙ローラの送り出し力を強くすることに代えて、基準ガ
イドに近い側の給紙ローラよりも送り出し量を大きくし
たものである。
ドとは反対側へ大きくはみ出した幅の広い用紙は、その
はみ出した側の送り出し量が大きいことにより抵抗によ
って遅れることなく送り出すことができる。封筒のよう
に剛性が大きくレジストによって湾曲しにくいものの場
合、送り出し量が大きいことにより余分に送り出されて
も、レジストした際、給紙ローラが用紙に対して滑り、
正確にレジストすることができる。
紙ローラおよび補助給紙ローラの下流側に、送り出し方
向へ向かって上昇する分離用の傾斜面を備え、前記給紙
ローラに対し前記基準ガイドとは反対側の前記傾斜面の
一部を他の傾斜面よりも用紙に対する抵抗を小さく形成
することで、剛性の大きい用紙(例えば封筒などの厚
紙)を傾斜面によって一枚ずつに分離することができ、
しかもその傾斜面に沿って昇るとき、幅の広い用紙にお
いて、給紙ローラから基準ガイドとは反対側へ大きくは
み出した部分で抵抗が小さいため、幅の広い用紙を一層
確実に傾きを抑えて送り出すことができる。
ーラと同軸上に複数個の回転自在なカラーを設け、前記
給紙ローラを所定幅の用紙の中心に対してほぼ左右対称
に配置するとともに、前記カラーを前記所定幅の用紙よ
りも幅の広い用紙に対応して配置することで、所定幅ま
たはそれ以下の用紙は前述のように傾いて送り出されて
も、送り機構において用紙の先端をレジストすることで
修正し、また所定幅以上の用紙は、封筒のように剛性が
大きくレジストによって傾きを修正しにくいものであっ
ても、左右バランスよく送り出し力を付与し、傾きを抑
えて送り出すことができる。
側に、それによって送り出された用紙に印字をする印字
機構を有する印字装置に実施することで、各種幅の用紙
上に傾くことなく正確な印字を行うことができる。
字をするインクジェット式印字ヘッドを用いるものにお
いて好適である。
の印字装置に具体化した図面を参照して説明する。
枚ずつを印字機構1の前面に搬送し、用紙Sに所定の印
字を行う。用紙Sは、一定寸法の矩形状に裁断されたい
わゆる単票用紙である。
往復移動するキャリッジ11と、キャリッジ11に支持
されたインクカートリッジ12及び印字ヘッド13とか
ら構成される。ガイドレール10は、給紙装置2から供
給される用紙Sの幅方向、すなわち用紙Sの表面と平行
でかつ用紙Sの送り方向と直交する方向に配置される。
印字時には、キャリッジ11が不図示の駆動源にて往復
駆動されつつ印字ヘッド13からその下方を通過する用
紙Sに向かってインク滴が吐出され、それにより用紙S
に文字や図形からなる画像がドットマトリクス形式で印
字される。
る給紙ホッパ30と、給紙ホッパ3から用紙Sを送り出
すための送出機構4と、給紙ホッパ3から送り出される
用紙Sが突き当たるように設けられた壁部5と、その壁
部5に設けられたストッパ機構6と、壁部5の下流側で
かつ印字機構1の上流側に位置する送り機構7とからな
る。
に形成されたホッパ受け凹部80により、その先端側
(用紙Sの送出端側)を下にして斜めに傾いた状態で支
持される。給紙ホッパ30の内部には、用紙Sを積層支
持する用紙台31が設けられる。用紙台31は給紙ホッ
パ30の後端側に設けられた回動軸34を中心として回
動可能であり、付勢手段(バネ)35により用紙Sの先
端側が押し上げられ、送出機構4側に付勢される。図2
に示すように、用紙台31の上面には摩擦部材36が取
付けられ、その摩擦部材36により最も下の用紙を用紙
台31上に拘束し、用紙Sの枚数が少ないとき(例えば
2、3枚のとき)には全ての用紙Sが重なって用紙台3
1の上面から送り出されることを防止している。摩擦部
材36としては例えばコルクが使用される。摩擦部材3
6は後述する複数の給紙ローラ41a、41bとそれぞ
れ対向する位置に配置され、かつ用紙台31の上面より
も突出している。なお、摩擦部材36は必ずしも給紙ロ
ーラ41a、41bと対向する位置になくてもよい。例
えば、複数の給紙ローラの間あるいは近傍等、給紙ロー
ラの41a、41bに向けて用紙を押し上げる位置にあ
ればよい。またバネ35も複数の給紙ローラ41a、4
1bとそれぞれ対向する位置に配置されている。
2において右側)を、用紙Sの一側を当接位置決めする
基準ガイドとして形成され、用紙台31上には、用紙S
の他側を位置決めする可動ガイド37が用紙Sの幅方向
にスライド移動可能に設けられている。
持軸40と、支持軸40上に間隔をおいて取付けられた
複数の給紙ローラ41a、41bと、複数のカラー42
とを有する。支持軸40は、フレーム8の上面に立つ一
対の側壁81間に橋渡して支持され、不図示の駆動源に
より図1の時計方向に回転可能である。各給紙ローラ4
1a、41bは、支持軸40と同軸の円弧を描くように
湾曲する外周部410と、その外周部410よりも半径
方向中心側に後退した切欠部411とを有する。各給紙
ローラ41a、41bは支持軸40と一体に回転可能と
されている。外周部410はその周方向において一枚の
用紙Sを後述する送り機構7の送りローラ70と案内片
73との間まで送り出すのに必要な長さ以上を有する。
基準ガイド30aから遠い側の給紙ローラ41bの外周
部の直径Dbは、近い側の給紙ローラ41aの外周部の
直径Daよりもわずか大きく(例えば約1.025対
1)形成されている。この径の差があっても、用紙台3
1上の用紙は、用紙台31の弾性変形、給紙ローラを構
成するゴムの弾性変形などにより各給紙ローラ41a、
41bにそれぞれ接触することができる。
円板状に形成され、支持軸40に対して相対的に回転自
在である。カラー42の外周面は給紙ローラの外周部4
10の直径よりも僅かに小径に設定され、給紙ローラの
切欠部411よりも半径方向外側に位置する。支持軸4
0が図1の時計方向に回転して給紙ローラの外周部41
0が用紙台31にて押し上げられた用紙Sに接触する
と、給紙ホッパ30の最上位の用紙Sが送り出される。
給紙ローラ41a、41bの回転が進行して切欠部41
1が給紙ホッパ30側に対向すると、給紙ホッパ30内
に残された用紙Sがカラー42の外周面に突き当てられ
る。これにより、用紙Sの送出完了後、給紙ローラ41
a、41bが用紙Sから離れた状態に保持されながら、
送り機構7により搬送される用紙Sに追従してカラー4
2が回転される。そして次の用紙Sの送り出しが開始さ
れる迄の間、用紙Sの浮き上がりが阻止される。
a、41bは、通常の事務用箋に対して幅方向において
ほぼ左右バランスよく送り出し力を付与するように位置
する。例えばA4サイズあるいは英文レターサイズS1
の用紙の中心に対してほぼ対称でかつ両側縁からそれぞ
れ内側へ所定距離入ったところに位置し、またB5サイ
ズの用紙および横向きのはがきに対しても2個とも接触
するように相互に間隔をおいている。カラー42は用紙
台31の幅方向全体、つまり上記サイズS1のよりも幅
の広い用紙例えば封筒を横長においた場合の幅全体にわ
たって所定間隔で配置されている。
部80の一側においてフレーム8に一体に形成される。
壁部5の詳細を図4に示す。壁部5には、給紙ホッパ3
0の先端から下降する用紙Sを受け止める用紙受け面5
0と、この用紙受け面50の上方に連続し、給紙ホッパ
30から送り出し方向前方へ向かうにしたがって上昇す
る傾斜面51とが形成される。ホッパ受け凹部80一側
の用紙受け面50から連続して印字ヘッド13と対向す
る位置へ延びるフレーム8の通路壁82a、82bに沿
って、給紙ホッパ30から送り出された用紙Sのための
用紙通路が形成される。
は、図2、図3に示すように、表面が平滑な樹脂製薄板
52a、52bが、その両面50、51にわたって貼付
されている。薄板52a、52bの用紙に対する摩擦係
数は、傾斜面51の他の部分よりも十分に小さい。一方
の薄板52aは、基準ガイド31a側の用紙の端部と対
向する位置に設けられ、他方の薄板52bは、大径の給
紙ローラ41bに対し基準ガイド30aとは反対側の用
紙受け面50、傾斜面51上に位置する。後者の薄板5
2bは前者の薄板52aよりも用紙幅方向の幅が広く形
成され、給紙ローラ41bから大きくはみ出た封筒の部
分が、傾斜面51を昇るときの抵抗を小さくしている。
また、封筒のように厚紙が二重になっているものでは、
図6に示すようにその端部が下向きに折れ曲がったり、
反っているとき、部分的に剛性が大きくなって傾斜面5
1に強く当接し特に抵抗が大きくなるが、両薄板52
a、52bによりその抵抗を小さくすることができる。
510が設けられ、その凹所510内に上述したストッ
パ機構6が配置される。なお、傾斜面51は湾曲させて
もよい。ストッパ機構6は複数の給紙ローラ41a、4
1bの中間位置に対して左右対称な位置、例えば図示の
ように1個ならば中間位置、2個以上ならば左右対称な
位置に設けられ、給紙ローラ41a、41bによる送り
出し力に対し対称に負荷をかける。
て傾斜面51から出没可能なストッパ61と、このスト
ッパ61を傾斜面51から給紙ホッパ30側へ突出する
ように付勢するコイルバネ62とを有する。軸60は傾
斜面51に対して送り出し方向上流側に位置して用紙の
幅方向と平行に設けられ、ストッパ61はその軸と反対
側の端部、すなわち傾斜面51に対して下流側の端部を
傾斜面51から突出させている。その突出状態において
給紙ホッパ側に向いたストッパ61の面610は、傾斜
面51に対して給紙ホッパ側から見て鈍角に傾斜し、用
紙Sと接触可能な面となっている。用紙Sの送り出し方
向に関して傾斜面51よりも接触面610の方が勾配が
大きい。また、ストッパ61は、その一端(軸側の端
部)から突出したアーム63を凹所510の一側上面に
当接させることで、傾斜面51からの最大突出位置を規
制している。
て形成され、その剛性は接触面610に突き当たる用紙
Sが押す力に抗して一定形態を保つように高く設定され
ている。コイルバネ62がストッパ61を押す力は、用
紙Sの剛性に応じてストッパ61が傾斜面51から出没
するように設定され、それにより用紙Sの剛性に応じた
適切な分離効果が保障される。
がきや封筒のような厚紙)が接触面610を押すときに
は、図4に実線で示すようにストッパ61が傾斜面51
とほぼ同一面まで押し込まれ、つまり用紙通路から退避
し、用紙Sの先端が傾斜面51を滑りつつ給紙ホッパ3
0から送り出される。このとき、給紙ホッパ30から複
数の用紙Sが同時に送り出されても、それらの用紙Sが
傾斜面51に沿って湾曲することで、相互に分離され
る。その結果、最上位の用紙Sのみが給紙ローラ41
a、41bに押されて傾斜面51を乗り越える。
性の小さい用紙Sがストッパ61を押すときには、図5
(a)に示すようにその用紙Sの剛性ではバネ62がほ
とんど圧縮されることなくストッパ61が傾斜面51か
ら突出し、図5(b)、(c)に示すように、用紙Sは
湾曲してストッパ61を乗り越え、送り出される。この
場合、ストッパ61が傾斜面51下に退避した場合と比
較して用紙Sの先端部が大きく湾曲するので、剛性の小
さい用紙Sでも十分に分離され、最上位の用紙Sよりも
下の用紙Sはストッパ61にて確実に拘束される。
ッパ61にて分離されるので、傾斜面51の勾配は剛性
の大きい用紙Sに対して適切な分離作用が働くように設
定すればよく、それにより種々の用紙Sをそれらの剛性
の大小に拘りなく確実に分離できる。
ローラ71と、従動ローラ71を支持するレバー部材7
2とから構成される。送りローラ70は外周上部を通路
壁82a、82bの開口83から用紙通路に露出し、図
2に示すようにその露出部分に長手方向にわたって複数
個の従動ローラ71が接触している。各従動ローラ71
はそれぞれ別々のレバー部材72に支持され、バネ73
により送りローラ70に接触する方向に付勢されてい
る。送りローラ70と従動ローラ71の回転中心軸線
は、それぞれ用紙Sの幅方向と平行である。
線が印字機構1と平行よりも印字機構1と対向する通路
壁82bに対し交差する方向に傾斜するよう送りローラ
70と接触し、上記通路壁82bに対し用紙を当接する
ように送り出す。
は、従動ローラ71よりも上流側にあり、レバー部材7
2は、その上流側の側面と上流側の通路壁82aとの間
に、用紙通路を形成している。レバー部材72の上流側
の側面には、弾性のある薄板金属または樹脂フィルム材
の第1の案内片73の一端が固定されている。その第1
の案内片73は用紙幅方向に間隔をおいて複数個設けら
れ、その各自由端は送りローラ70に接触して、従動ロ
ーラ71の小径部をとおって印字機構1側へ突出してい
る。また上流側の通路壁82は、傾斜壁51の上端から
レバー部材72に向かって延びており、その先端には弾
性のある薄板金属または樹脂フィルム材の第2の案内片
84の一端が固定されている。第2の案内片84は用紙
幅方向に間隔をおいて複数個設けられ、その各自由端は
レバー部材72に向かって突出している。
ホッパ30から送り出された用紙は、その先端を傾斜面
51に沿ってあるいは通路壁82aに沿ってレバー部材
72の上流側の側面に当接する。このとき、図7に示す
ように用紙の先端が幅方向にわたって上下に波打ってい
ることが避けられないから、後述のレジストをする前
に、波形の底部が送りローラ70の傾斜の急な面に衝突
し、用紙を損傷するおそれがある。特に後述するように
逆回転している送りローラ70に衝突すると、その損傷
が大きい。しかし、第2の案内片84により波打った用
紙Sは、ほぼ平坦に矯正されながら、レバー部材72お
よび第1の案内片73に沿ってさらに下流側へ移動し、
その案内片73と送りローラ70の接点部に当接する。
このとき、送りローラ70は図1の時計方向に回転して
いるか、停止しており、用紙Sは印字ヘッド13側へは
搬送されない。この状態で給紙ローラ41a、41bは
さらに所定角度回転を続け、用紙Sが通路壁82上で湾
曲し、その先端を上記接点部に位置決めしかつ傾きを修
正する。いわゆるレジストをする。
時計方向に回転して送りローラ70と従動ローラ71と
で用紙Sを挟んで用紙の先頭印字位置を印字ヘッド13
と対向する位置へ送る一方、給紙ローラ41a、41b
は当初から一回転し、切欠部411が用紙Sと対向した
ところ、つまり図1の初期状態に戻ったところで停止す
る。
に、送りローラ70はその用紙を所定量ずつ送り、用紙
Sの後方部分を給紙ホッパ30から引き出す。このとき
カラー42が給紙ホッパ30内に残された用紙Sと接触
しているから給紙ローラ41a、41bが用紙Sから離
れた状態に保持されながら、用紙Sの引き出しに追従し
てカラー42が回転する。用紙Sはバネ35の付勢によ
りカラー42に押し付けられ、カラー42は軸40に対
して摩擦をもって回転するから、送りローラ70による
用紙の引き出しには所定の抵抗が作用し、カラー42と
送りローラ70間で用紙Sは、ぴんと張った状態にな
る。
端を下へ湾曲する。前述のように用紙Sの波打ちを矯正
するには、第1の案内片73と送りローラの接点部にで
きる限り近い位置まで、通路壁82aの先端を延長すれ
ばよいが、そのようにすると、通路壁82aが案内片7
3に対して交差する角度にあるため、上記のように用紙
Sがぴんと張った状態のとき、通路壁82aの先端で急
激に折れ曲がり、送りに対して大きな抵抗となる。特
に、封筒やはがきなど剛性の大きい用紙の場合、曲がり
にくいため、抵抗が大きくなる。そこで、第1の案内片
73と送りローラの接点部に対し通路壁82aの先端を
できる限り離しておき、上記のように第2の案内片84
が自由端を下へ湾曲することで、用紙の急激な折れ曲が
りを抑え、抵抗を軽減することができる。
場合、2個の給紙ローラ41a、41bの直径の差に拘
わらず用紙台31および給紙ローラの弾性変形によっ
て、バネ35の付勢にもとづく用紙台31からの荷重
が、2個の給紙ローラ41a、41bで受けられる。大
径の給紙ローラ41bに対応するバネ35は小径の給紙
ローラ41aに対応するバネ35よりも圧縮量が大きい
こと、また大径の給紙ローラ41bは用紙に対する接触
面積が大きくなることで、大径の給紙ローラ41bは用
紙に対するグリップ力すなわち送り出し力が、小径の給
紙ローラよりも強くなる。また、大径の給紙ローラ41
bは用紙の送り出し量が、小径の給紙ローラよりも大き
い。このため、給紙ローラ41bから基準ガイド30a
とは反対側へ大きくはみ出した部分を、他の用紙との抵
抗または傾斜面51との抵抗に抗して強く送り出し、か
つその抵抗によって他の部分に対して遅れることのない
ように多く送り出すことができる。特に傾斜面51に対
しては上記のはみ出した部分と接触する部分が低摩擦の
薄板52bになっているから、封筒は傾くことなく傾斜
面51を乗り越えることができる。
構7でレジストする際、用紙の湾曲が小さいため、傾き
を十分に修正することができない。上記構成により、給
紙ホッパ30から送り出すときの傾きを抑えることがで
き、大径の給紙ローラ41b側での送り量が大きくなっ
ても、レジストした際、用紙がその剛性により湾曲する
ことなく用紙に対してローラ41bが滑り、用紙先端の
位置決め、傾きの修正をすることができる。
は、前述の封筒と同様に2個の給紙ローラ41a、41
bが送り出しに作用する。この場合、給紙ローラからは
み出した部分の抵抗はほとんど関係なく、両給紙ローラ
41a、41bの送り出し量の差だけ事務用箋は傾いて
送り出される。しかし、剛性の小さい用紙は、送り機構
7でレジストした際、用紙が大きく湾曲するため、傾き
を正確に修正することができる。
の給紙ローラの送り出し力を強くすること、送り出し量
を大きくすることのいずれか一方のみを用いることがで
きる。送り出し力を強くするには、給紙ローラを構成す
るゴムを、他のローラよりも用紙に対する摩擦係数を大
きいものとしたり、用紙幅方向の寸法を大きくしたり、
また給紙ローラに用紙を接触させるためのバネ35の圧
力を基準ガイドから遠い側の給紙ローラに対してのみ強
くするなどの構成をとることができる。
2a、52bを貼付することに代えて、図8に符号53
で示すように同箇所を傾斜面51よりも凹ませ、用紙の
端部が傾斜面に接触しないようにしたり、樹脂成形する
際に同箇所のみ表面あらさを著しく小さくすることで、
抵抗を小さくすることができる。
印字装置に限らず、レーザー式等の他の印字装置、コピ
ー機、ファクシミリ等の各種の印刷装置に適用できる。
用紙を水平に保持する給紙装置であっても本発明は適用
できる。
字装置の給紙ホッパから印字機構に至る部分の縦断面
図。
縦断面図。
Claims (6)
- 【請求項1】 積層した用紙を一側において当接させ位
置決めする基準ガイドを有し、その基準ガイドを基準に
異なる幅の用紙を収容可能な給紙ホッパと、 その積層した用紙の幅方向に少なくとも2個設けられ、
同用紙から一枚ずつ送り出す給紙ローラと、 その給紙ローラによって送り出された用紙の先端をレジ
ストする送り機構とを備え、前記基準ガイドから遠い側
の給紙ローラを、前記基準ガイドに近い側の給紙ローラ
よりも送り出し力を強くしたことを特徴とする給紙装
置。 - 【請求項2】 積層した用紙を一側において当接させ位
置決めする基準ガイドを有し、その基準ガイドを基準に
異なる幅の用紙を収容可能な給紙ホッパと、 その積層した用紙の幅方向に少なくとも2個設けられ、
同用紙から一枚ずつ送り出す給紙ローラと、 その給紙ローラによって送り出された用紙の先端をレジ
ストする送り機構とを備え、前記基準ガイドから遠い側
の給紙ローラを、前記基準ガイドに近い側の給紙ローラ
よりも送り出し量を多くしたことを特徴とする給紙装
置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、さらに前記
給紙ローラの下流側に、送り出し方向へ向かって上昇す
る分離用の傾斜面を備え、前記給紙ローラに対し前記基
準ガイドとは反対側の前記傾斜面の一部を他の傾斜面よ
りも用紙に対する抵抗を小さく形成したことを特徴とす
る給紙装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
給紙ローラと同軸上に複数個の回転自在なカラーを設
け、前記給紙ローラを所定幅の用紙の中心に対してほぼ
左右対称に配置するとともに、前記カラーを前記所定幅
の用紙よりも幅の広い用紙に対応して配置したことを特
徴とする給紙装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの給紙装置を備
え、前記給紙ローラおよび補助給紙ローラの下流側に、
それらによって送り出された用紙に印字をする印字機構
を有することを特徴とする印字装置。 - 【請求項6】 請求項5において、前記印字機構は、用
紙に向けてインク滴を吐出して印字をするインクジェッ
ト式印字ヘッドを有することを特徴とする印字装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27107696A JP3684713B2 (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 給紙装置 |
US08/947,314 US5938355A (en) | 1996-10-14 | 1997-10-08 | Sheet feeder and printer fitted with sheet feeder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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