JPH10111308A - 角加速度検出装置 - Google Patents

角加速度検出装置

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Publication number
JPH10111308A
JPH10111308A JP8264187A JP26418796A JPH10111308A JP H10111308 A JPH10111308 A JP H10111308A JP 8264187 A JP8264187 A JP 8264187A JP 26418796 A JP26418796 A JP 26418796A JP H10111308 A JPH10111308 A JP H10111308A
Authority
JP
Japan
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disk
slit
angular acceleration
spring
circumferential direction
Prior art date
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Application number
JP8264187A
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English (en)
Inventor
Masashi Horiuchi
雅士 堀内
Ivan Godlel
イヴァン ゴドレール
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Harmonic Drive Systems Inc
Original Assignee
Harmonic Drive Systems Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Harmonic Drive Systems Inc filed Critical Harmonic Drive Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角加速度検出装置において、ばね部分によっ
て、角加速度に応じて円周方向に変位するように支持さ
れたスリット群を備えたディスクの過剰変形による弊害
を防止すること。 【解決手段】 角加速度検出装置10は、回転軸に対し
て一体回転するように固定されていると共に相互に対峙
させた第1および第2のディスク14、15を有し、第
1のディスクが剛体であり円周方向に配列した第1のス
リット群16を備ている。第2のディスク15は、回転
軸13に当該ディスクを固定するための軸固定部分15
dと、円環状をしたスリット形成部分15aと、軸固定
部分から放射状に延びてスリット形成部分に連続してい
る複数本の板ばね15cから成るばね部分15bとを備
え、第1のスリット群と第2のスリット群の相対変位に
基づき回転軸13に発生する角加速度を検出可能となっ
ている。軸固定部分には変位制限用突出部分153が形
成され、これらの突出部分により、ばね部分の変形量が
許容量を越えないように制限されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ軸などの回
転軸における無限回転角度範囲に渡る角加速度を非接触
状態で検出可能な角加速度検出装置に関するものであ
る。さらに詳しくは、回転軸に対して一体回転するよう
に固定されていると共に相互に対峙させた第1および第
2のディスクを有し、第1のディスクが、円周方向に配
列した第1のスリット群が形成されたスリット形成部分
と、このスリット形成部分を当該ディスクに作用する角
加速度に応じて円周方向に弾性変位させるばね部分とを
備え、第2のディスクが剛体であり円周方向に配列した
第2のスリット群を備え、これら第1のスリット群と第
2のスリット群の相対変位に基づき回転軸に発生する角
加速度を検出可能となっている角加速度検出装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、回転軸の角加速度を検出
するための角加速度センサとしては、液体ロータ型角加
速度計、渦電流式の角加速度計が知られている。
【0003】液体ロータ型角加速度計は、サーボ型加速
度計の振り子の代わりに液体の動きを検出し、この液体
の動きをサーボ機構によりバランスさせるときのフィー
ドバック電流から角加速度を測定するものである。一
方、渦電流を利用した角加速度計は、永久磁石を用いて
磁気回路を構成し、この回路内に円筒形のアルミニウム
製のロータを配置し、このロータの回転速度の変化に応
じて発生する磁気起電力に基づき、角加速度を検出する
ものである。
【0004】しかしながら、液体ロータ型角加速度計は
回転角度に制限があり、無限回転角度に渡る角加速度の
検出はできないという問題点がある。また、渦電流を利
用した角加速度計は、得られる検出信号が微弱であるの
で、高感度の信号処理回路が必要となる。
【0005】本願人は、かかる点に鑑みて、国際公開番
号WO93/20451号において、簡単な構成で無限
角度範囲に渡って回転軸の角加速度を検出可能な角加速
度検出装置を提案している。この角加速度検出装置は、
回転軸に対して一体回転するように固定されていると共
に相互に対峙させた第1および第2のディスクを有し、
第1のディスクが、円周方向に配列した第1のスリット
群が形成されたスリット形成部分と、このスリット形成
部分を当該ディスクに作用する角加速度に応じて円周方
向に弾性変位させるばね部分とを備え、第2のディスク
が剛体であり円周方向に配列した第2のスリット群を備
え、これら第1のスリット群と第2のスリット群の相対
変位に基づき回転軸に発生する角加速度を検出可能とな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この形式の角加速度検
出装置においては、ばね部分の円周方向への弾性変位に
基づき角加速度を検出しているので、ばね部分のばね特
性を適切に設定する必要がある。また、ばね部分を備え
たスリット付きのディスクは、例えばステンレススチー
ル製とすることができるが、この場合、回転軸に過剰な
加速度が作用すると、ばね部分が許容限界以上に変位し
てしまい、ばね部分の弾性特性が損なわれてしまう等と
いった弊害が発生する。
【0007】本発明の課題は、ばね部分の弾性特性を適
切に設定することができ、また、ばね部分が許容限界以
上には変位しないようにできる角加速度検出装置を提案
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の角加速度検出装置は、回転軸に対して一
体回転するように固定されていると共に相互に対峙させ
た第1および第2のディスクを有し、第1のディスクが
剛体であり円周方向に配列した第1のスリット群を備
え、第2のディスクが、円周方向に配列した第2のスリ
ット群が形成されたスリット形成部分と、このスリット
形成部分を当該ディスクに作用する角加速度に応じて円
周方向に弾性変位させるばね部分とを備え、これら第1
のスリット群と第2のスリット群の相対変位に基づき回
転軸に発生する角加速度を検出可能となっているものに
おいて、次の構成を備えたことを特徴としている。
【0009】すなわち、本発明の角加速度検出装置は、
前記第2のディスクの前記ばね部分の円周方向への変位
を制限する変位制限手段を有していることを特徴として
いる。
【0010】この変位制限手段を配置することにより、
第2のディスクのばね部分が許容限度以上に変位するこ
とを回避できる。
【0011】ここで、前記変位制限手段としては、前記
回転軸に固着した剛性ディスクと、この剛性ディスクに
形成した円周方向に所定の幅を備えたスリットと、前記
ばね部分に一端が固定され他端が前記スリットを貫通し
て延びるピンとを備えた構成のものを採用できる。第2
のディスクのばね部分が円周方向に変形すると、そこに
固定されているピンも一体となって円周方向に変位す
る。ばね部分の変形量が多くなると、ピンが剛性ディス
クのスリット内周端面に当たる。この結果、ばね部分は
それ以上は変位できない。
【0012】次に、第2のディスクは、前記回転軸に対
して当該ディスクを固定するための軸固定部分と、円環
状をした前記スリット形成部分と、前記軸固定部分から
放射状に延びて前記スリット形成部分に連続している複
数本の板ばねから成る前記ばね部分とを備えてた構成の
ものとすることができる。この場合には、前記変位制限
手段としては、前記軸固定部分から半径方向の外側に向
けて、前記の各板バネの円周方向の両側端面に沿って所
定の間隔をおいて突出している変位制限用突出部を備え
た構成のものとすることができる。ばね部分が円周方向
に変形すると、そのばね部分の側面が隣接位置に突出し
ている変位制限用突出部に接近する。ばね部分の変形が
許容量を越える手前の時点でばね部分の側面が変位制限
用突出部に当たるように、これらの円周方向の間隔を設
定しておけば、ばね部分の過剰な変形を回避できる。
【0013】ここで、単一素材からなるディスクをワイ
ヤーカット等の方法により裁断して、前記ばね部分およ
び前記変位制限用突出部を簡単に形成することができ
る。
【0014】一方、本発明の角加速度検出装置では、前
記第2のディスクにおける前記板ばねを別部材として製
造して、前記軸固定部分および前記スリット形成部分に
対して、ねじ止め、接着固定、かしめ固定等の方法によ
って固定する構成を採用している。板ばねを別部材とす
れば、その厚さ等の管理が容易となり、従って、ばね部
分に対して最適な弾性特性を付与することが簡単とな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。
【0016】図1には、本発明を適用した角加速度検出
装置の縦断面を示してある。本例の角加速度検出装置1
0は薄い円筒状のハウジング11を有し、このハウジン
グ11の中央を、ベアリング12を介して、測定対象の
回転軸13が回転自在に貫通している。ハウジング11
内に位置する回転軸13の外周には、第1のディスク1
4および第2のディスク15が対峙した状態で固定され
ている。これらのディスク14、15の外周側の部分に
は、円周方向に向けて一定の角度間隔でそれぞれ第1の
スリット群16および第2のスリット群17が形成され
ている。これらの第1および第2のスリット群16、1
7を挟む状態に、半導体位置検出装置18の検出部19
が配置されている。この検出部19は、発光ダイオード
20と半導体位置検出器21から構成されている。
【0017】図2には、上記の第2のディスク15の形
状を示してある。この図に示すように、第2のディスク
15は、最も外周側の部分が環状のスリット形成部分1
5aであり、ここに第2のスリット群17が形成されて
いる。このスリット形成部分15aの内側には、その内
周面から120度間隔で中心に向かって延びる3本の板
ばね15cからなるばね部分15bが形成されている。
これらの3本の板ばね15cの内側端は、回転体13の
外周に固定した軸固定部分15dの外周に連続してい
る。4本の板ばね15cのそれぞれは、スリット形成部
分15aに作用する角加速度に応じて円周方向に弾性変
形する。
【0018】ここで、軸固定部分15dは、図2(A)
において点線で示すような環状のものとすればよいが、
各板ばね15cの間の部分は半径方向の外方に向けて突
出した変位制限用突出部分153とされている。この突
出部分153の円周方向の両側端154、155は、対
応する板ばね15cの両側端151、152に沿って一
定のギャップで平行に延びている。従って、各板ばね1
5cが円周方向に弾性変形して隣接する突出部分153
の端154あるいは155に当たると、各板ばね15c
はそれ以上に変形することはない。従って、各突出部分
153によって各板ばね15cの弾性変形が許容量以下
に制限される。
【0019】なお、第2のディスク15は、例えば、ス
テンレススチール製のものとすることができる。この場
合、ワイヤカートにより、ステンレススチール製のディ
スク素材を裁断して、上記のようなスリット形成部分1
5a、ばね部分15b、軸固定部分15dおよび変位規
制用突起153を形成すればよい。
【0020】次に、第1および第2のディスク14、1
5に形成されている第1および第2のスリット群16、
17について説明する。
【0021】第1のディスク14のスリット形成部分1
4aに形成された第1のスリット群16は、一定の角度
間隔で形成された半径方向に延びるスリット16aから
構成されている。これに対して、第2のディスク15の
スリット形成部分15aに形成した第2のスリット群1
7は、同一の角度間隔ではあるが、半径方向に対して一
定の角度だけ傾斜した方向に延びるスリット17aから
構成されている。
【0022】図3には、これらの第1および第2のスリ
ット群16、17を円周方向から直線方向に展開した状
態で示してある。この図において点線で示すスリット群
が第1のディスク14に形成された第1のスリット群1
6であり、実線で示すものが第2のディスク15に形成
した第2のスリット群17である。また、想像線で囲っ
た範囲が発光ダイオード20からの平行光の照射領域で
ある。スリット群16は一定のピッチpで形成されたス
リット16aから構成され、他方のスリット群17は、
スリット16aに対して一定の角度だけ傾斜したスリッ
ト17aから構成されている。これらのスリット16a
と17aの交差部分Aが光通過部分を区画形成してい
る。双方のスリット16a、17aが横方向の相対的に
移動すると、この交差部分Aが垂直方向に向けて移動す
る。この移動位置が半導体位置検出器21の側において
検出される。
【0023】図4には、本例の角加速度検出装置10の
制御系を示してある。発光ダイオード20からの平行光
が、スリット16a、17aの交差部分を通過して半導
体位置検出器21の検出面21aに照射すると、その照
射位置に応じた比率に配分された光電流出力i1、i2
がこの検出器21から出力される。ここで、本例におい
ては、出力i1とi2の和が一定値になるように、発光
ダイオード20の光量を制御している。したがって、検
出器21の検出出力から、交差部分Aの移動位置を測定
することができる。
【0024】このように構成した本実施例の角加速度検
出装置10において、回転軸13が回転を開始し、ある
いは回転速度が変化した場合には、第2のディスク15
の側の第2のスリット群17が他方の第1のディスク1
4の側の第1のスリット群16に対して円周方向にずれ
る。すなわち、第2のディスク15の側のスリット形成
部分15aの慣性力によって、そのばね部分15bが円
周方向に弾性変形するので、第2のスリット群17もそ
れに伴って円周方向にずれる。この結果、だい1のスリ
ット群16と第2のスリット群17の間に形成される交
差部分A(光透過部分)は、半径方向にずれる。このた
めに、半導体位置検出器21の側における受光位置が移
動する。この移動に伴い、この検出器21の出力が変化
する。よって、この検出器出力から、回転軸13に発生
した角加速度を測定することができる。
【0025】ここで、回転軸13に過剰な角加速度が作
用して、第2のディスク15のばね部分15bの変形量
が増加すると、板ばね15cの変形方向の端151ある
いは端152が、一定のギャップgを開けて対峙してい
る変位制限用突出部分153の端154あるいは端15
5に当たる。従って、それ以上の変形が板ばね15cに
発生することはない。よって、板ばね15cが許容限度
を越えて過剰変形して、その弾性特性が損なわれてしま
うという弊害は発生しない。
【0026】図5には、第2のディスク15の変形例を
示してある。この図の第2のディスク35は、基本的な
構成は上記の第2のディスク15と同一であり、異なる
点は、一定の幅の切れ目36をディスク素材に入れて、
軸固定部分35d、ばね部分35b、スリット形成部分
35aおよび変位制限用突出部分353を形成した点で
ある。切れ目36は、ワイヤーカットにより入れるても
良いし、エッチングによって入れてもよい。
【0027】図6には、本発明を適用した角加速度検出
装置の別の構成例における主要部分のみを示してある。
本例の角加速度検出装置100において、測定対象の回
転軸113の外周には、第1および第2のディスク11
4、115が対峙した状態で固定されている。これらの
ディスク114、115の外周側の部分には、円周方向
に向けて一定の角度間隔でそれぞれ第1のスリット群1
16および第2のスリット群117が形成されている。
これらの第1および第2のスリット群116、117を
挟む状態に、半導体位置検出装置の検出部(図示せず)
が配置されている。また、上記の各構成部品は円筒状の
ハウジング(図示せず)に収納されている。
【0028】第2のディスク114は剛性ディスクであ
り、その外周側の部分には円周方向に向けて第1のスリ
ット群116が形成されている。これに対して、第2の
ディスク115は、最も外周側の部分が環状のスリット
形成板115aであり、このスリット形成板115a
は、軸固定部分115dおよびばね部分115bが形成
されたディスク115eの外周縁に固着されている。こ
のディスク115eは、最も外周側の部分がスリット形
成板固定用の環状部分115fであり、中心部分が環状
の軸固定部分115dとなっている。
【0029】これらの環状部分115fと軸固定部分1
15dの間は、90度の等角度間隔で放射状に延びてい
る4本の板ばね115cから成るばね部分115bによ
って繋がっている。このように本例では、スリット形成
板115aと、それ以外の部分とを別部材として構成し
た複合ディスクである。従って、スリト形成板115a
をガラス等のようなスリットを精度良く形成可能な素材
から形成し、それ以外のディスク115eの部分を適切
なばね特性を得やすい素材から形成することができる。
このため、目標とする特性を備えた第2のディスク11
5を簡単に製造できる。
【0030】ここで、本例の角加速度検出装置100に
おいては、第2のディスク115に対峙した状態となる
ように第3のディスク170が回転軸113に固着され
ている。この第3のディスク170は剛性ディスクであ
り、その直径方向の両端縁には、中心に向かって所定の
深さに切り込まれたスリット171、172が形成され
ている。これに対して、第2のディスク115のディス
ク115eの環状部分115fには、直径方向の両端位
置にそれぞれピン173、174が垂直に突出状態とな
るように固着されている。
【0031】図に示すように、ピン173は、対応する
スリット171に差し込まれており、ピン174も同様
に対応するスリット172に差し込まれている。ここ
で、スリット幅(円周方向の幅)と、ピン173、17
4の外径を適切に設定することにより、第2のディスク
115のばね部分115bが許容量を越えるような変形
を起こす前に、各ピンをスリットの端面に当てることが
できる。
【0032】このように、本例の角加速度検出装置10
0では、ばね部分115bの変形を規制するための変位
制限手段として、第3のディスクに形成したスリット
と、第2のディスクのばね部分と一体となって円周方向
に変位するピンとの組み合わせからなる構成を採用して
いる。この構成の変位制限手段を用いた場合において
も、上記の角加速度検出装置10における変位制限用突
起と同様な作用効果を得ることができる。
【0033】次に、図7には上記の角加速度検出装置1
0、100の第2のディスクの変形例を示してある。図
に示す第2のディスク215は、第2のスリット群21
7が形成されている環状のスリット形成部分215a
と、回転軸213に固定される環状の軸固定部分215
dと、これらのスリット形成部分215aおよび軸固定
部分215dを連結している4本の板ばね215cから
成るばね部分215bとを備えている。この構成は上記
の各例と同一である。
【0034】しかし、本例の第2のディスク215で
は、ばね部分215bを構成している4本の板ばね21
5cは、別部品として製造したものである。すなわち、
各板ばね215cを製造した後に、各板ばね215cの
外側端215fと内側端215gを、それぞれスリット
形成部分215aの内周面および軸固定部分215dの
外周部に固着してある。固着方法としは、ねじ止め、接
着、かしめ等の方法を採用できる。
【0035】このように板ばね215cを別部品として
製造できるので、その厚さ、幅等の調整を簡単に行うこ
とができる。換言すると、そのばね特性を簡単に調整で
きる。このために、センサ感度の調整、変更も容易とな
る。さらには、ステンレススチール板をワイヤーカット
して第2のディスクを製造する場合に比べて、第2のデ
ィスクを廉価に製造できるという利点もある。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の角加速度
検出装置は、第2のディスクのばね部分の変形量を許容
量以下に抑制する変位制限手段を備えている。従って、
過剰な角加速度が発生した場合においてもばね部分が許
容量以上に変形して、その弾性特性が損なわれることは
ない。
【0037】また、本発明の角加速度検出装置では、第
2のディスクにおけるばね部分を別部材として製造し
て、スリット形成部分および軸固定部分に固着して、当
該第2のディスクを構成するようになっている。従っ
て、ばね部分のばね特性の調整、ひいてはセンサ感度の
調整、変更等を簡単に行うことができる。また、ステン
レススチール板をワイヤーカットして第2のディスクを
製造する場合よりも廉価に当該第2のディスクを製造で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した角加速度検出装置の構造を示
す概略縦断面図である。
【図2】(A)および(B)は、図1の装置の第2のデ
ィスク15の形状を示す正面図および断面図である。
【図3】図1の装置のスリット群16、17の関係を示
す説明図である。
【図4】図1の装置の制御系を示すブロック図である。
【図5】(A)、(B)および(C)は、それぞれ、第
2のディスクの変形例を示す正面図、断面図および部分
拡大図である。
【図6】(A)および(B)は、角加速度検出装置の別
の例における主要部分を示す正面図および断面図であ
る。
【図7】第2のディスクの更に別の例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】 10 角加速度検出装置 13 回転軸 14、15 ディスク 15a スリット形成部分 15b ばね部分 15c 板ばね 15d 軸固定部分 16、17 スリット群 16a、17a スリット 19 半導体位置検出装置 20 発光ダイオード 21 半導体位置検出器 153,353 変位制限用突出部分 171,172 スリット 173,174 ピン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に対して一体回転するように固定
    されていると共に相互に対峙させた第1および第2のデ
    ィスクを有し、前記第1のディスクは剛体であり円周方
    向に配列した第1のスリット群を備え、前記第2のディ
    スクは、円周方向に配列した第2のスリット群が形成さ
    れたスリット形成部分と、このスリット形成部分を当該
    ディスクに作用する角加速度に応じて円周方向に弾性変
    位させるばね部分とを備え、前記第1のスリット群と前
    記第2のスリット群の相対変位に基づき前記回転体に発
    生する角加速度を検出可能となっている角加速度検出装
    置において、 前記第2のディスクの前記ばね部分の円周方向への変位
    を制限する変位制限手段を有していることを特徴とする
    角加速度検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記変位制限手段
    は、前記回転軸に固着した剛性ディスクと、この剛性デ
    ィスクに形成した円周方向に所定の幅を備えたスリット
    と、前記ばね部分に一端が固定され他端が前記スリット
    を貫通して延びるピンとを備えていることを特徴とする
    角加速度検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記第2のディスク
    は、前記回転軸に対して当該ディスクを固定するための
    軸固定部分と、円環状をした前記スリット形成部分と、
    前記軸固定部分から放射状に延びて前記スリット形成部
    分に連続している複数本の板ばねから成る前記ばね部分
    とを備えており、 前記変位制限手段は、前記軸固定部分から半径方向の外
    側に向けて、前記の各板バネの円周方向の両側端面に沿
    って所定の間隔をおいて突出している変位制限用突出部
    を備えていることを特徴とする角加速度検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、単一素材からなるデ
    ィスクをワイヤーカット等の方法により裁断して、前記
    ばね部分および前記変位制限用突出部を形成してあるこ
    とを特徴とする角加速度検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、前記第2の
    ディスクは、前記回転軸に当該ディスクを固定するため
    の軸固定部分と、円環状をした前記スリット形成部分
    と、前記軸固定部分から放射状に延びて前記スリット形
    成部分に連続している複数本の板ばねから成る前記ばね
    部分とを備えており、 前記板ばねは、前記軸固定部分および前記スリット形成
    部分に対して、ねじ止め、接着固定、かしめ固定等の方
    法によって固定されていることを特徴とする角加速度検
    出装置。
  6. 【請求項6】 請求項3において、前記板ばねは、前記
    軸固定部分および前記スリット形成部分に対して、ねじ
    止め、接着固定、かしめ固定等の方法によって固定され
    ていることを特徴とする角加速度検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103197098A (zh) * 2013-03-01 2013-07-10 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种高精度有限转角轴系角加速度的测量装置

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