JPH10110671A - 可変容量型斜板式液圧機械 - Google Patents

可変容量型斜板式液圧機械

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JPH10110671A
JPH10110671A JP8264561A JP26456196A JPH10110671A JP H10110671 A JPH10110671 A JP H10110671A JP 8264561 A JP8264561 A JP 8264561A JP 26456196 A JP26456196 A JP 26456196A JP H10110671 A JPH10110671 A JP H10110671A
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slipper
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plate type
variable displacement
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Yoshimichi Akasaka
吉道 赤坂
Yoshihiko Saeki
佳彦 佐伯
Takeshi Yokomori
剛 横森
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Hitachi Tsuchiura Engineering Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Tsuchiura Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧・高回転下で小型・軽量斜板式アキシァ
ルピストンポンプ・モータのスリッパの押圧構造を限ら
れたスペース内で実現する。 【解決手段】 可変容量型斜板式液圧機械において、回
転軸2のスプライン部に装着されて回転軸2とともに回
転するシリンダブロック5のボス部5aを貫通し、且つ
一端が前記シリンダブロック5の中心部に設けた収納室
14に軸方向に移動可能に配置された筒状の中間部材1
5に当接し、他端が前記回転軸2のスプライン部に装着
されたリテーナガイド11の反球面座端面11aと当接
するように複数本の押しピン13を回転軸に平行に設
け、さらに前記中間部材15の前記押しピン13が当接
する面と反対の側に、軸方向に移動可能な複数個の環状
の皿ばね16と、後部係止部材17及び止め輪18を回
転軸2方向に順にタンデムに互いに当接するように配置
し、前記止め輪18をシリンダブロック5に軸方向に動
かないように装着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可変容量型斜板式液
圧機械に係り、特に、高圧、高回転条件下で運転可能な
可変容量型斜板式液圧機械におけるスリッパの斜板に対
する押圧構造及びシリンダブロックの弁板に対する押圧
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】作動流体を動力伝達の媒体とする液圧シ
ステムではより一層の高性能化、省エネ化、高機能化及
び高信頼性化のために、システムの高動力密度化(重量
あたりの出力の増加)及び電子化が図られつつある。特
に、システム構成機器の心臓部となる油圧ポンプ・モ−
タの高動力密度化のためには、高圧化及び高速化が必要
不可欠となる。
【0003】例えば作動流体として油を用いるシステム
で、油圧ポンプ・モ−タの高圧、高回転化により高動力
密度化を実現するためには、各摺動部における漏れと摩
擦に基づく損失動力の低減が必須となる。
【0004】一方、本願で発明の対象としている、スリ
ッパの斜板に対する押圧構造及びシリンダブロックの弁
板に対する押圧構造を備えた可変容量型斜板式液圧機械
の従来技術としては、図8に示すような特開平3−15
673号公報に開示されたものがある。特開平3−15
673号公報に開示されたポンプでは、シリンダブロッ
ク5及びリテーナガイド11を、リテーナガイド11が
シリンダブロック5より斜板12側に位置する状態で回
転軸2に対してその軸方向に沿って摺動可能かつ一体回
転可能に支持し、前記リテーナガイド11の斜板12側
に形成された球面座11bにスリッパリテ−ナ10を支
承してある。そして、シリンダブロック5の中心部に収
納室14を設け、シリンダブロック5のボス部を貫通す
るとともに一端が前記収納室14内に収容された環状の
係止部材25に当接し他端が前記リテーナガイド11の
前記球面座11bと反対側の面に当接する状態で複数本
の押しピン13を設け、前記収納室14内に、一端を前
記係止部材25に当接させ、他端を前記収納室14の斜
板12と反対側の端部に配置された止め輪18に当接さ
せたコイルばね26が配設されている。係止部材25は
収納室14内を前記駆動軸3方向に移動可能としてあ
り、止め輪18はシリンダブロック5に固定されている
から、コイルばね26は、係止部材25を斜板12側に
付勢する。
【0005】すなわち、止め輪18に係止され係止部材
25との間に介装されたコイルばね26の作用により押
しピン13は係止部材25を介して常に斜板12側に押
圧付勢されている。この結果、コイルばね26の押圧力
がピン13を介して前記リテーナガイド11に伝達さ
れ、リテーナガイド11の球面座11bに支承されたス
リッパリテ−ナ10を介してピストンスリッパ8が斜板
12の摺動部12aに押圧される(押圧力をFpとす
る)。
【0006】又、コイルばね26の反力によりシリンダ
ブロック5が弁板19側へ押圧付勢される。ピストンス
リッパ8の斜板12に接する面には油溝が形成され、こ
の油溝はシリンダボア6の内部と連通していてシリンダ
ボア6から作動油の一部が摺動面潤滑用に供給されるよ
うになっている。
【0007】このような構成とすることにより、スリッ
パリテーナ10はピストンスリッパ8がピストン7の吸
入行程において、作動油の吸入側での管路抵抗により摺
動部12aから引き離される方向への力(Fs)を受け
た時、ピストンスリッパ8が摺動部12aから引き離さ
れるのを抑える機能を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】斜板式液圧機械を代表
する斜板式アキシァルピストンポンプの高動力密度化に
当り、前記ポンプを高速回転した場合でも、ピストンス
リッパ(以下、単にスリッパという)8の斜板からの浮
き上がりを防止し、スリッパ・斜板間に特定の押し付け
比(Fp/Fs)を保持した状態でスリッパが斜板上を回転
摺動するには、前記コイルばね26のばね力を駆動軸3
の回転速度の2乗に比例して大きくする必要がある。
【0009】さらに、前記ポンプの高圧・高回転時のピ
ストン切り替え本数(吸入行程にあるピストンの本数と
吐出行程にあるピストンの本数)の変化に伴い、ピスト
ン油圧反力が変動する。しかも、前記ピストン油圧反力
の合力のスリッパリテ−ナ10への着力点は駆動軸心か
ら偏心した位置で、かつ数字の8の字を描くような軌跡
を辿りながら変化することが知られている。これによ
り、スリッパを押圧しているスリッパリテ−ナには、前
記ピストン油圧反力の変動成分が軸方向に作用するとと
もに、本変動成分が駆動軸に対して偏心して作用するこ
とによるモ−メント成分も同様に作用する。
【0010】この結果、前記スリッパリテ−ナにはこの
ような外乱が振動成分として常時作用するため、斜板に
対するスリッパの保持精度が低下すること、言い替える
と押し付け比の変動幅が大きくなることが懸念される。
特に、スリッパの保持精度に及ぼす前記変動成分の影響
度が顕著となる。すなわち、高圧、高速条件下では前記
外乱振動成分が前記コイルばねを介してスリッパリテ−
ナに伝播する。これにより、斜板・スリッパ間摺動面に
形成される油膜厚さが変動する。
【0011】この結果、斜板に対するスリッパの保持精
度が低下し、シリンダボア7から潤滑用に供給される油
の斜板・スリッパ間からの漏れ流量が増大し、容積効率
が低下することがある。さらに、スリッパには軸方向の
変動荷重成分のみならず、前記モ−メント荷重も重畳し
て加わるため、斜板に対してスリッパが傾斜し、スリッ
パの外周部で片当りが生じる。これによりスリッパの外
周部が偏摩耗するとともに、焼け付き等の致命的なトラ
ブルを誘発することが懸念される。
【0012】これに対して、従来技術ではスリッパの斜
板に対する押し付け力はコイルばね26のばね力によっ
て一義的に決定される。さらにシリンダブロック・回転
軸間に形成される限られたスペ−ス的な理由によってコ
イルばねによる押し付け力にはおのずから限界がある。
特に、前記ポンプを高動力密度化し、ポンプ摺動部の代
表寸法であるシリンダブロックのピッチ円直径を小径化
した場合には、この傾向が顕著となる。これにより高速
回転時にはスリッパの浮き上がりを防止できないことも
ありうる。
【0013】さらに、スリッパリテ−ナに外乱振動が作
用した場合にスリッパの斜板に対する押圧の保持精度を
確保することに対する配慮がなされていなかった。
【0014】本発明の課題は、可変容量型斜板式液圧機
械において、スリッパの斜板に対する保持精度を向上さ
せることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の第1の手段は、ケ−シング内に突出させて
設けた回転軸と、該ケ−シング内に設けられ、該回転軸
に挿通されてともに回転する複数のシリンダボアを備え
たシリンダブロックと、該シリンダブロックのシリンダ
ボア内を前後動自在で、かつ一端をピストンスリッパに
すう着されたピストンと、前記回転軸に中央部を貫通さ
れ該回転軸に対して傾斜して設けられた斜板とを備える
とともに、前記シリンダブロックの中心部に収納室を設
け、且つ、前記ピストンスリッパをリテ−ナガイドの球
面座で押圧されるスリッパリテ−ナによって前記斜板に
押し付け保持するとともに、該ピストンスリッパが前記
斜板に沿って摺動自在に取り付けられ、しかも前記斜板
の前記回転軸に対する傾き角がレギュレ−タによって任
意の角度に設定できるように構成された可変容量型斜板
式液圧機械において、前記シリンダブロックの前記回転
軸が挿通されているボス部を貫通し、一端が前記収納室
に軸方向に移動可能に配設された中間部材に当接し、他
端が前記リテ−ナガイドの反球面座端面と当接するよう
に複数本の押しピンを設け、しかも前記中間部材を前記
ボス部側に押圧付勢する複数個の皿ばねを設け、該皿ば
ねに当接してその反力を受ける後部係止部材を前記収納
室内で回転軸方向に移動可能に設け、前記後部係止部材
の前記皿ばねに接する面と反対側の面に接して後部係止
部材の収納室からの抜け出しを防止する止め輪を収納室
内壁面に回転軸方向に移動しないように装着したことを
特徴とする。
【0016】本発明の第2の手段は、前記第1の手段に
おいて、前述の中間部材を拘束材と制振材とで形成する
サンドウィッチ構造としたものである。
【0017】本発明の第3の手段は、前記第2の手段に
おいて、前記後部係止部材と前記止め輪を一体にした調
節部材とし、且つ前記調節部材の外周部にねじ部を形成
し、シリンダブロックの収納室内周面の前記ボス部と遠
い側にねじ部を形成し、前記調節部材の外径部の前記ね
じ部とシリンダブロックの収納室内周面の前記ねじ部と
をねじ結合し、前記調節部材の回転軸方向位置を調節可
能に構成したものである。
【0018】本発明の第4の手段は、前記第2の手段に
おいて、前記中間部材、複数個の皿ばね及び後部係止部
材とからなるスリッパの押圧付与構造を一体型に形成し
た複合部材で構成するようにしたものである。
【0019】本発明の第5の手段は、前記第4の手段に
おいて、さらに、前記押しピンに当接し、且つシリンダ
ブロック中心部の収納室に前後動自在に嵌挿収納する前
記複合部材を、前記押しピン側の非開口部、ばね部及び
該止め輪側の非開口部とからなる3つの部分で構成し、
且つ前記押しピン側の非開口部を拘束材と制振材をサン
ドウィッチ構造に形成するとともに、しかも前記非開口
部を延在してなる筒状金属体に連続的な螺旋状の開口溝
を形成して該ばね部を形成し、さらに前記止め輪側の非
開口部を前記ばね部に連続して一体的に形成し、さらに
前記止め輪側の非開口部端面を前記止め輪と当接するよ
うに構成したものである 本発明の第6の手段は、前記第5の手段においてさら
に、前記複合部材の前記止め輪側の非開口部の外径部に
ねじ部を形成し、シリンダブロックの収納室内周面の前
記ボス部と遠い側にねじ部を形成し、前記止め輪側の非
開口部の外径部の前記ねじ部とシリンダブロックの収納
室内周面の前記ねじ部とをねじ結合し、前記止め輪側の
非開口部の回転軸方向位置を調節可能に構成したもので
ある。
【0020】本発明の第7の手段は、前記第1乃至第6
の手段のうちのいずれかの可変容量型斜板式液圧機械を
用いてポンプ及びモータのうちの少なくとも一方を構成
し、ポンプとモータで閉回路が構成されている静油圧伝
導装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施例を図1に従って説明する。図1は本発明の第1の
実施例の可変容量型斜板式アキシャルピストンポンプの
回転部縦断面図を示す。図示の実施例の可変容量型斜板
式アキシャルピストンポンプは、一端が開放された円筒
状のケーシング1Aとケーシング1Aの開放端に結合さ
れてポンプ後端部を形成するケーシング1Bとから構成
される中空のケーシング本体1と、前記ケーシング1A
内に突出して設けられ途中にスプライン部3が形成され
た回転軸2と、ケーシング1A内に配置され中央部の穴
を前記回転軸2に挿通させた斜板12と、ケーシング1
Aとケーシング1Bとにそれぞれ配設され回転軸2を回
転自在に支持する転がり軸受4a,4bと、ケーシング
1内に設けられ前記回転軸2のスプライン部3で支持さ
れ、且つ該回転軸2と一体回転するシリンダブロック5
と、ケーシング1Bの前面、図上左側の面に接して該ケ
ーシング1Bに固定して配置され、シリンダブロック5
の後端面に接して摺動する弁板19と、シリンダブロッ
ク5の前側、図上左側に前記斜板12との間に配置され
前記スプライン部3に嵌装支持されたリテーナガイド1
1と、シリンダブロック5の中央部に回転軸2と同心に
形成された円筒状の収納室14と、収納室14の後部内
周面に固定された止め輪18と、収納室14の前方側内
部に軸方向に移動可能に配置された前部系止部材として
の円筒状の中間部材15と、後部内周面に且つ前記シリ
ンダブロック5のボス部5aを貫通し、一端が前記収納
室14に配設された中間部材15の前端面に当接し、他
端が前記リテーナガイド11の反球面座端面11aと当
接するように軸線を回転軸2の中心線に平行させて配置
された複数本の押しピン13と、前記止め輪18の前方
側に接してかつ外周面を収納室14の内周面に接して配
置された環状の後部係止部材17と、中間部材15の後
端と後部係止部材17の間に配置された複数の皿ばね1
6と、シリンダブロック5に軸方向に穿設した複数のシ
リンダボア6と、複数のシリンダボア6にそれぞれ往復
動可能に設けられ前方側先端部に球形部を備えたピスト
ン7と、各ピストン7それぞれの先端球形部に回転自在
に嵌合されその底面(前側の面)を前記斜板12に当接
させて配置されたピストンスリッパ8と、中央部の穴を
前記リテーナガイド11の球面座に係合させ円周上に配
置された穴に前記ピストンスリッパ8を係合させたスリ
ッパリテーナ10と、を含んで構成されている。
【0022】後部係止部材17は止め輪18に曲げが作
用したときの止め輪の抜け出し防止の役目をしており、
前記複数個の皿ばね16は前記中間部材15をボス部5
a側に押圧付勢する。後部係止部材17、前記複数個の
皿ばね16、及び前記中間部材15は前記収納室14内
で前記回転軸2の軸方向に前後方向に移動自在に、且つ
タンデムに配置するとともに、これらの構成部品が互い
に当接するように構成されている。
【0023】さらに、スリッパ8の底面9は、皿ばね1
6に付勢された中間部材15により押しピン13、リテ
ーナガイド11及びスリッパリテーナ10を介して斜板
12に押し付けられる。斜板12は図示されていない周
知の方法(例えばクレードル方式)で支持され、スリッ
パ8の底面9により押し付け力が加えられてもその回転
軸2に対する傾き角や軸方向の位置が変化することはな
い。
【0024】一方、シリンダブロック5は、前記皿ばね
16による中間部材15付勢の反力により、後部係止部
材17及び止め輪18を介して弁板19側に押圧付勢さ
れ、シリンダブロック5は、弁板19と摺動しつつ回転
する。
【0025】前記弁板19には、シリンダブロック5の
回転によって各シリンダボア6と間歇的に連通する一対
の吸排ポート20A、20Bが穿設されており、該吸排
ポート20A、20Bはケーシング1Bに設けた一対の
吸排通路21A、21Bと連通するようになっている。
ポンプからの吐出量を可変に制御するためのレギュレー
タ22は、結合部23で斜板12と結合され、斜板12
が回転軸2となす角を制御している。
【0026】本実施例はこのように構成されるが、次に
油圧ポンプとして用いた場合の作動について説明する。
【0027】エンジン、電動機等の駆動源(図示せず)
によって回転軸2を回転すると、該回転軸2とシリンダ
ブロック5とはスプライン部3によって周方向の相対運
動を拘束するように一体的に連結されているので、回転
軸2とシリンダブロック5が一体になって回転する。各
ピストンの先端球形部はスリッパ8に嵌合され、スリッ
パ8は斜板12に押し付けられているから、各ピストン
は前記シリンダブロック5の回転に伴い、シリンダボア
6内を往復動する。
【0028】このとき、斜板12は予め、レギュレータ
22によって回転軸2に対して垂直な面から任意の傾き
角を持つように傾けられているため、シリンダブロック
5が一回転する間に、前述の各ピストン7のストローク
に差が生じ、各ピストン7がシリンダボア6から退行す
る間(図上左側に向かって動く間)は、ケーシング1B
の吸排通路21Bから弁板19の吸排ポート20Bを介
してシリンダボア6内に作動油を吸い込む吸い込み行程
となり、各ピストン7がシリンダボア6内に進入する間
(図上右側に向かって動く間)は、該各シリンダボア6
内の作動油を加圧し、弁板19の吸排ポート20A、ケ
ーシング1Bの吸排通路21Aを介して吐出させる吐出
行程となる。
【0029】シリンダブロック5は、前述のように、皿
ばね16により弁板19側に押し付けられているから、
吐出行程でシリンダボア6内の作動油が弁板19の吸排
ポート20Aを通して排出される際に、作動油が弁板1
9とシリンダブロック5の後端面の間から漏れ出るのが
抑制される。
【0030】吸い込み行程中は、作動油の吸入側管路で
の抵抗により当該ピストン7に装着されたスリッパ8は
斜板摺動面12aから引き離される方向への力を受け
る。スリッパリテーナ10はこの力に抗してスリッパ8
を斜板摺動面12a側に付勢する働きをする。この付勢
力は前述のように押しピン13を介してリテーナガイド
11に加わる皿ばね16のばね力に基づいている。
【0031】一方、スリッパに作用する慣性力は次式で
与えられる。
【0032】 Fi=Ms・Xs・ω2 .......(1) ここに、 Ms:ピストンスリッパの質量 Xs:ピストンスリッパの変位 ω :ピストンスリッパの角速度 前記の慣性力算出式からも分かるように、回転軸が高速
回転になる程回転速度の2乗に比例して、スリッパに作
用する慣性力が増大する。従って、高速回転時にスリッ
パの斜板摺動面からの浮き上がりを防止するためには、
スリッパを押圧しているばねのばね力を前記の慣性力よ
りも大きくすることが不可欠となる。
【0033】これに対して、該ポンプを高動力密度化
し、小型、軽量化することにより、該ポンプサイズの代
表寸法となるシリンダブロックのシリンダポートのピッ
チ円直径寸法を小径化できる。
【0034】反面、該ポンプを高動力密度化のために高
速回転駆動すると、前述のようにスリッパを押圧するた
めに必要なばね力、したがってバネの大きさすなわちバ
ネを収容するために必要なスペースも増大する。
【0035】したがって、該ポンプの高動力密度化によ
る小型化と、高圧、高速回転時にスリッパを斜板に押圧
するために必要なばね力を有するばねを収容する構造の
サイズとは互いに相反関係にある。
【0036】一方、高動力密度化による該ポンプの小型
化で、シリンダポートのピッチ円直径寸法を小径化する
と、スリッパの押圧構造、すなわちばねを収納するため
の収納スペースも制約を受けることになる。
【0037】これにより、限られたスペース内でスリッ
パに適正な押圧を付与するためのばねのばね力の大きさ
も当然のことながら、制限を受けることになる。
【0038】例えば、ばね力がスリッパリテーナ10に
効果的に伝達されないと、スリッパ8の斜板12への押
圧力が不足して、スリッパ8が斜板12の摺動面12a
から離れ、作動油の漏れ流量を増大させる。この結果、
ポンプの容積効率が低下する。したがって、ポンプの高
動力密度化の実現には前述の相反する課題を同時に解決
できるスリッパ押圧構造の適正化が、必要不可欠とな
る。
【0039】本発明はこのような課題を解決するために
案出されたものであり、図1に示すように、シリンダブ
ロック5内の中心部の限られたスペースの収納室14内
に中間部材15、複数個の皿ばね16、後部係止部材1
7及び止め輪18とからなるスリッパ8の押圧構造を配
設する構成としている。
【0040】同一内径の中空部にコイルばねを内装した
場合と皿ばねを内装した場合を比較すると、皿ばねを内
装した場合の方がばね軸の方向に発生するばね力を大き
くとることができる。さらに、皿ばねはコイルばねに比
べ、利用範囲の広い非線形特性が容易に得られる。これ
により、高速回転時にスリッパの斜板に対する押圧構
造、さらにシリンダブロックの弁板に対する押圧構造の
小型化を実現している。この結果、限られたスペース内
で、スリッパリテーナ10に対してスリッパを斜板に付
勢するためのばね力を効果的に伝達でき、スリッパの斜
板に対する保持精度が向上する。
【0041】したがって、斜板・スリッパ間摺動面から
の漏れ流量を低減できることにより、ポンプの容積効率
の低下を抑制でき、これらによる損失動力の低減を図れ
る。
【0042】これにより小型、軽量且つ高性能な斜板式
アキシァルピストンポンプを実現できる。
【0043】一方、本発明による構成によれば、複数個
の皿ばね16でスリッパリテーナ10の押圧作用を効果
的に行うことが出来るため、スリッパの斜板に対する保
持精度が向上するとともに、シリンダブロック5の弁板
19側への押圧も斜板・スリッパ間の場合と同様に、弁
板・シリンダブロック間摺動面からの漏れ流量を低減
し、損失動力の低減を効果的に行うことが出来る。
【0044】なお、本発明の前記実施例ではピストン7
の数は、一般に採用されている7本又は9本以外でもよ
く、さらに押しピン13の数は3本以上が望ましいが、
最大でもピストン7の本数分程度あればよい。さらに、
皿ばね16の数は、皿ばね16単体における個体差が荷
重−変位特性に及ぼす影響を緩和するため、少なくとも
2個とするのが望ましい。
【0045】図2は本発明の第2の実施例を示す斜板式
アキシァルピストンポンプ・モータの回転要部縦断面図
である。本実施例が前記第1の実施例と異なるのは、図
において、前記第1の実施例における中間部材15を、
拘束材30a、30cと制振材30bとで形成するサン
ドウィッチ構造の中間部材30とした点である。他の構
成は前記第1の実施例と同一であるので、同一の符号を
付して説明を省略してある。
【0046】スリッパの押圧構造を前述のように構成す
ることにより、高圧・高速回転時に限られたスペースの
収納室14に収納されたスリッパの押圧構造で、スリッ
パ8及びシリンダブロック5に対するばね力を適正化で
きる。さらに、ピストン切り替え本数の変化に起因する
ピストン油圧反力の変動成分がスリッパリテーナ10に
外乱振動として作用した場合でも、中間部材30におけ
る制振材30bの粘弾性特性により振動減衰効果がある
ため、これらの外乱振動が皿ばね16に伝達するのを抑
制出来る。
【0047】前記制振材30bを粘弾性体高分子材料
(例えば、エンジニアリングプラスチック等)、高減衰
能鋳鉄、又は制振合金等で形成することにより効果的に
振動減衰効果を得ることができる。
【0048】この結果、本実施例によれば、前記第1の
実施例による効果に加え、スリッパリテーナ10に外乱
振動が付加された場合でも、皿ばね16によるスリッパ
に対する押圧を効果的に行うことが出来る。
【0049】図3は、図2に示した本発明の第2の実施
例に対してスリッパ押圧力調節機能を付与した、本発明
の第3の実施例である斜板式アキシァルピストンポンプ
・モータの回転要部縦断面図である。
【0050】本実施例と前記第2の実施例の相違点は、
図2に示した後部係止部材17と止め輪18を一体型の
調節部材40とし、且つ該調節部材40の外径部にネジ
部40aを形成し、シリンダブロック5の収納室14後
端部内周にねじ部を形成し、ネジ部40aをシリンダブ
ロック5の前記ねじ部に螺合させる構成とした点であ
る。他の構成は前記第2の実施例と同一であるので、同
一の符号を付して説明を省略してある。
【0051】このような構成とすることにより、前記第
1の実施例と同様、限られたスペース内に形成した押圧
機能でスリッパ及びシリンダブロックに対する押圧を効
果的に付与できるとともに、前記調節部材40の軸方向
位置を、調節部材40を回転させて微調整することによ
り、スリッパ8の斜板12の摺動面12aに対する初期
押し付け力を適正値に調節出来る。
【0052】これにより、斜板・スリッパ間からの漏れ
流量の適正化を図れるとともに、前記両者隙間での摩擦
トルクの最小化を図れる。この結果、漏れ流量と摩擦ト
ルクによる損失動力の最小化を図れる。さらに、複数個
の皿ばね16相互間の特性のバラツキを調節することも
可能となる。したがって、高圧、高回転条件下において
も該ポンプの高性能化を実現出来る。
【0053】図4と図5は本発明の第4の実施例を示す
もので、図4は第4の実施例を示す斜板式アキシァルピ
ストンポンプ・モータの回転要部縦断面図、図5は図4
の複合部材50を示す正面図である。
【0054】本実施例と前記第2の実施例の相違点は、
前記第2の実施例における振動減衰効果を有する中間部
材30、複数個の皿ばね16及び後部係止部材17とか
らなるスリッパ8の押圧付与機構を、一体型に形成した
円筒状の複合部材50で構成し、シリンダブロック5の
収納室14の軸方向に前後動自在に嵌挿配設した点であ
る。他の構成は前記第2の実施例と同様であるので、同
一の符号を付して説明を省略してある。
【0055】前記一体円筒状の複合部材50は、押しピ
ン13側の非開口部と、螺旋状の開口部を備えたばね部
と、止め輪18側の非開口部50dと、の3つの部分で
構成されている。前記押しピン13側の非開口部は、拘
束材50a、50cと制振材50bを軸方向に重ねてサ
ンドウィッチ構造に形成してなり、制振機能を有すると
ともにばね力を押しピンに伝達する。螺旋状の開口部を
備えたばね部は、前記押しピン側の非開口部に一体に延
長された筒状金属体に連続的な螺旋状の開口溝を形成し
てばね部を形成してばね力を発生する。止め輪18側の
非開口部50dは、前記ばね部に連続して一体型に環状
に構成され、ばね力を止め輪18を介してシリンダブロ
ック5に伝達する。
【0056】スリッパ8の押圧構造を前述の一体型構成
とすることにより、限られたスペースにおいてもスリッ
パ8に対する押圧力を適正に付与できるとともに、外乱
振動に対しても減衰効果を発揮できる。さらに、前記押
しピン側の非開口部が前記ばね部の座巻部分を兼ねる構
造としているため、荷重−変位特性が良好な線形性を示
す。
【0057】これにより、前述の第2実施例の場合と同
様な効果、すなわち、斜板・スリッパ間における損失動
力の低減を図ることができ、結果としてポンプの小型、
軽量かつ高性能化を図れる。さらに、本実施例によれ
ば、前述の各実施例特有の効果とは別に、スリッパの押
圧構造自体を簡単化できるとともに、組付けを容易に出
来る等の付帯的な効果がある。
【0058】図6に示す第5の実施例は、図4に示した
第4の実施例の一変形例であり、図6は第5の実施例で
ある斜板式アキシァルピストンポンプ・モータの回転要
部縦断面図である。本実施例と図4に示す第4の実施例
の相違点は、スリッパの押圧調整機能を付加した点であ
る。すなわち、複合部材60の止め輪18側の非開口部
の外周部にネジ部60dを形成し、シリンダブロック5
の収納室14後端部内周にねじ部を形成し、ネジ部60
dをシリンダブロック5の前記ねじ部に螺合させる構成
とした点である。他の構成は前記第4の実施例と同一で
あるので、同一の符号を付して説明を省略してある。
【0059】スリッパの押圧機構をこのような構成にす
ることにより、構造の簡単化と組み付けの容易性の向上
を図れ、しかも図3に示した実施例の場合と同様な効果
が得られる。
【0060】図7は本発明の第6の実施例を示し、本発
明を静油圧伝動装置に応用した場合の例である。本静油
圧伝動装置の基本構成には種々の実施形態が考えられる
が、図示の例は最も一般的な場合、すなわち、可変容量
ポンプと定容量モータとからなる閉回路システムを構成
したものである。図示の静油圧伝動装置は、可変容量ポ
ンプ72と、該可変容量ポンプ72を駆動する駆動源の
電動機又はエンジン70と、定容量モータ74と、前記
変容量ポンプ72と前記定容量モータ74とを流体動力
的に結合する主回路76と、を含んで構成されている。
【0061】変容量ポンプ72、定容量モータ74に、
本発明になるスリッパの押圧構造を採用したポンプ/モ
ータを用いてある。
【0062】このような構成とすることにより、静油圧
伝動装置が高圧、高回転で運転されても該ポンプ、モー
タにおける摺動部、特に斜板・スリッパ間及びシリンダ
ブロック・弁板間からの漏れ流量及び摩擦トルクを低減
できるため、これらの摺動部における潤滑状態を良好に
維持出来る。
【0063】この結果、小型、軽量で高効率の静油圧伝
動装置を提供出来る。本発明は斜板式アキシァルピスト
ンポンプ・モータのみならず、斜軸式のアキシァルピス
トンポンプ・モータの押圧構造としても適用出来る。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、可変容量型斜板式アキ
シァルピストンポンプ・モータが高圧、高回転条件下で
運転されても、スリッパの斜板に対する押圧機構を前述
のように構成し、さらに、これらの構成要素をシリンダ
ブロック中央部内の限られた収納室にタンデムに配設し
ているため、小さいスペースで効果的にバネ力を発生で
きるとともに、スリッパ及びシリンダブロックに対する
ばね力を効果的に伝達することが出来る。
【0065】さらに、前記中間部材に粘弾性特性による
減衰機能を付与しているので、スリッパリテーナに外乱
振動が作用してもスリッパに対する押圧を適正に維持で
き、斜板・スリッパ間及びシリンダブロック・弁板間か
らの漏れ流量と摩擦トルクに基づく損失動力を最小に出
来る。
【0066】これにより、小型、軽量で高効率の可変量
型斜板式アキシァルピストンポンプ・モータを提供する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す可変容量型斜板式
アキシァルピストンポンプ・モータの回転部縦断面図で
ある。
【図2】本発明の第2の実施例を示す可変容量型斜板式
アキシァルピストンポンプ・モータの回転部縦断面図で
ある。
【図3】本発明の第3の実施例を示す可変容量型斜板式
アキシァルピストンポンプ・モータの回転部縦断面図で
ある。
【図4】本発明の第4の実施例を示す可変容量型斜板式
アキシァルピストンポンプ・モータの回転部縦断面図で
ある。
【図5】図4の複合部材を示す正面図である。
【図6】本発明の第5の実施例を示す可変容量型斜板式
アキシァルピストンポンプ・モータの回転部縦断面図で
ある。
【図7】本発明の第6の実施例である静油圧伝動装置を
示す系統図である。
【図8】従来技術の例を示す斜板式アキシァルピストン
ポンプ・モータの回転要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング本体 1A,1B ケーシ
ング 2 回転軸 3 スプライン部 4a,4b 転がり軸受 5 シリンダブロッ
ク 5a ボス部 6 シリンダボア 7 ピストン 8 ピストンスリッ
パ 9 スリッパの底面 10 スリッパリテ
ーナ 11 リテーナガイド 11a リテーナガ
イドの反球面座端面 11b 球面座 12 斜板 12a 斜板の摺動面 13 押しピン 14 収納室 15 中間部材 16 皿ばね 17 後部係止部材 18 止め輪 19 弁板 20a,20b 吸排ポート 21a,21b 吸
排通路 22 レギュレータ 23 結合部 25 係止部材 26 コイルばね 30 中間部材 30a,30c 拘
束材 30b 制振材 40 一体型の調節
部材 40a ネジ部 50 一体型に形成
した複合部材 50a,50c 拘束材 50b 制振材 50d 止め輪18側の非開口部 60 一体型に形成
した複合部材 60a,60c 拘束材 60b 制振材 60d ねじ部 70 電動機又はエ
ンジン 72 可変容量ポンプ 74 定容量モータ 76 主回路
フロントページの続き (72)発明者 横森 剛 茨城県土浦市神立町603番地 日立土浦エ ンジニアリング株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケ−シング内に突出させて設けた回転軸
    と、該ケ−シング内に設けられ、該回転軸に挿通されて
    ともに回転する複数のシリンダボアを備えたシリンダブ
    ロックと、該シリンダブロックのシリンダボア内を前後
    動自在で、かつ一端をピストンスリッパにすう着された
    ピストンと、前記回転軸に中央部を貫通され該回転軸に
    対して傾斜して設けられた斜板とを備えるとともに、前
    記シリンダブロックの中心部に収納室を設け、且つ、前
    記ピストンスリッパをリテ−ナガイドの球面座で押圧さ
    れるスリッパリテ−ナによって前記斜板に押し付け保持
    するとともに、該ピストンスリッパが前記斜板に沿って
    摺動自在に取り付けられ、しかも前記斜板の前記回転軸
    に対する傾き角がレギュレ−タによって任意の角度に設
    定できるように構成された可変容量型斜板式液圧機械に
    おいて、前記シリンダブロックの前記回転軸が挿通され
    ているボス部を貫通し、一端が前記収納室に軸方向に移
    動可能に配設された中間部材に当接し、他端が前記リテ
    −ナガイドの反球面座端面と当接するように複数本の押
    しピンを設け、しかも前記中間部材を前記ボス部側に押
    圧付勢する複数個の皿ばねを設け、該皿ばねに当接して
    その反力を受ける後部係止部材を前記収納室内で回転軸
    方向に移動可能に設け、前記後部係止部材の前記皿ばね
    に接する面と反対側の面に接して後部係止部材の収納室
    からの抜け出しを防止する止め輪を収納室内壁面に回転
    軸方向に移動しないように装着したことを特徴とする可
    変容量型斜板式液圧機械。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の可変容量型斜板式液圧
    機械において、前記中間部材を拘束材と制振材とで形成
    するサンドウィッチ構造としたことを特徴とする可変容
    量型斜板式液圧機械。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の可変容量型斜板式液圧
    機械において、前記後部係止部材と前記止め輪を一体に
    形成して調節部材とし、且つ前記調節部材の外径部にね
    じ部を形成し、シリンダブロックの収納室内周面の前記
    ボス部と遠い側にねじ部を形成し、前記調節部材の外径
    部の前記ねじ部とシリンダブロックの収納室内周面の前
    記ねじ部とをねじ結合し、前記調節部材の回転軸方向位
    置を調節可能に構成したことを特徴とする可変容量型斜
    板式液圧機械。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の可変容量型斜板式液圧
    機械において、前記中間部材と前記複数個の皿ばねと前
    記後部係止部材とからなる前記ピストンスリッパの押圧
    付与機構を一体型に形成した複合部材で構成したことを
    特徴とする可変容量型斜板式液圧機械。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の可変容量型斜板式液圧
    機械において、前記複合部材を、前記押しピン側の非開
    口部と、この押しピン側の非開口部に接続して形成され
    たばね部と、このバネ部に接続して形成された止め輪側
    の非開口部とからなる3つの部分で構成し、且つ前記押
    しピン側の非開口部を拘束材と制振材を回転軸方向に重
    ねてサンドウィッチ構造に形成するとともに、前記非開
    口部を延在してなる筒状金属体の外周面に連続的な螺旋
    状の開口溝を形成して前記ばね部を形成し、さらに前記
    止め輪側の非開口部を前記ばね部に連続して一体的に環
    状に形成し、さらに前記止め輪側の非開口部端面を前記
    止め輪と当接するように構成したことを特徴とする可変
    容量型斜板式液圧機械。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の可変容量型斜板式液圧
    機械において、前記複合部材の前記止め輪側の非開口部
    の外径部にねじ部を形成し、シリンダブロックの収納室
    内周面の前記ボス部と遠い側にねじ部を形成し、前記止
    め輪側の非開口部の外径部の前記ねじ部とシリンダブロ
    ックの収納室内周面の前記ねじ部とをねじ結合し、前記
    止め輪側の非開口部の回転軸方向位置を調節可能に構成
    したことを特徴とする可変容量型斜板式液圧機械。
  7. 【請求項7】 エンジンもしくはモータで駆動されて作
    動流体を加圧するポンプと、該ポンプで加圧された作動
    流体を動力源として駆動される液圧モータと、前記ポン
    プと前記液圧モータを接続して閉回路を構成する管路
    と、を含んでなる静油圧伝動装置において、前記ポンプ
    と前記液圧モータのうち少なくとも一方を請求項1乃至
    6のいずれかに記載の可変容量型斜板式液圧機械で構成
    したことを特徴とする静油圧伝動装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3177360U (ja) * 2012-04-26 2012-08-02 イーグルクランプ株式会社 ネジ式クランプ
CN104863813A (zh) * 2015-06-01 2015-08-26 安徽理工大学 一种斜盘式轴向柱塞泵或马达压紧装置
WO2018216420A1 (ja) * 2017-05-22 2018-11-29 Ntn株式会社 可変容量オイルポンプ
WO2018216418A1 (ja) * 2017-05-22 2018-11-29 Ntn株式会社 可変容量オイルポンプ

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WO2018216420A1 (ja) * 2017-05-22 2018-11-29 Ntn株式会社 可変容量オイルポンプ
WO2018216418A1 (ja) * 2017-05-22 2018-11-29 Ntn株式会社 可変容量オイルポンプ

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