JPH10110451A - バッテリ駆動の作業機械 - Google Patents

バッテリ駆動の作業機械

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JPH10110451A
JPH10110451A JP26482296A JP26482296A JPH10110451A JP H10110451 A JPH10110451 A JP H10110451A JP 26482296 A JP26482296 A JP 26482296A JP 26482296 A JP26482296 A JP 26482296A JP H10110451 A JPH10110451 A JP H10110451A
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JP
Japan
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battery
electric motor
motor
switch
work machine
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Pending
Application number
JP26482296A
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English (en)
Inventor
Hideki Kinukawa
秀樹 絹川
Masayuki Komiyama
昌之 小見山
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Shinko Electric Co Ltd
Yutani Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチ素子の故障時に緊急的に電動機を駆
動させ得るようにする。 【解決手段】 操作レバー51は、油圧モータ12bが
作動を停止する中立位置と、油圧モータ12bが作動す
る作動位置との間で操作可能に構成され、操作レバー5
1が作動位置に操作された状態で電動機3への供給電力
量を操作レバー51の操作量に応じて制御する制御手段
66が設けられ、この制御手段66は、操作レバー51
の操作量に応じたデューティ比でスイッチ素子にオン・
オフさせるデューティ比制御を行うとともに、操作レバ
ー51が作動位置に設定されても電動機3が回転しない
状態でバッテリ2からの電力をトランジスタ63bを迂
回した迂回路を通して電動機3に供給すべく制御するよ
うに構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搭載されたバッテ
リからの電力によって各種の作業を行うバッテリ駆動の
作業機械に係り、特に電気回路の故障時に最低限の作動
が可能に構成されたバッテリ駆動の作業機械に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開平4−53846号公
報によって開示されているように、搭載されたバッテリ
からの電力を得て所定の土木作業等を行うバッテリ駆動
方式の作業機械が知られている。この作業機械は、バッ
テリからの電力で電動機を駆動し、この電動機の駆動で
油圧ポンプを運転し、油圧ポンプから吐出される作動油
によって油圧モータを駆動させ、この油圧モータの駆動
でショベル等の作業部材を動作させるように構成されて
いる。
【0003】このようなバッテリ駆動方式の作業機械
は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機
関を駆動源として用いる内燃機関方式の作業機械よりも
騒音が少く、かつ、排気ガスが排出されないため、建物
が密集した市街地での作業に適している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のバッ
テリ駆動の作業機械においては、バッテリの電力をスイ
ッチ素子を介してデューティ比制御で電動機に供給する
ことがあるが、この制御でデューティ比を「1」に設定
した場合でも、スイッチ素子による電圧降下でバッテリ
の電力を有効に利用することができず、電動機が本来備
えている最大回転数を得ることができなくなるという問
題点を有していた。
【0005】また、上記スイッチ素子の故障によってバ
ッテリから電動機に電力が供給されなくなると、作業機
械は作業現場から退避することができなくなり、現場で
の立ち往生によって作業に支障を来すことがあるという
問題点を有していた。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、電動機が本来備えている最
大回転数を引き出すことができるとともに、スイッチ素
子の故障時に電動機を緊急的に駆動させ得るようにした
バッテリ駆動の作業機械を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
バッテリ駆動の作業機械は、搭載されたバッテリからの
電力をスイッチ素子を介して供給されることにより駆動
する電動機と、この電動機によって駆動される油圧ポン
プと、この油圧ポンプから吐出される作動油により駆動
するアクチュエータと、このアクチュエータの駆動によ
って所定の作動を行う作業部材と、上記油圧ポンプから
吐出される作動油の流通および遮断の切り換えを行うこ
とによってアクチュエータを介して上記作業部材を運転
操作する操作レバーとを備えてなるバッテリ駆動の作業
機械において、上記操作レバーは、上記作業部材が作動
を停止する中立位置と、作業部材が作動する作動位置と
の間で操作可能に構成され、上記電動機にはスイッチ素
子を介してバッテリからの電力が供給されるように配線
されるとともに、常開の切換えスイッチを有する迂回路
が上記スイッチ素子に並列に配線され、操作レバーの操
作量に応じて上記電動機に供給する電力を制御する制御
手段が設けられ、この制御手段は、操作レバーの操作量
に応じたデューティ比で上記スイッチ素子にオン・オフ
させるデューティ比制御を行うとともに、操作レバーが
作動位置に設定された状態で電動機が停止した場合に上
記切換えスイッチがオンする制御信号を出力するように
構成されていることを特徴とするものである。
【0008】このバッテリ駆動の作業機械によれば、た
とえスイッチ素子の故障で電動機にバッテリの電力が供
給されない状態になっても、操作レバーを作動位置に設
定している限り、バッテリからの電力が迂回路の切換え
スイッチを介して電動機に供給され、作業機械による所
定の作業が継続される。従って、従来、バッテリには十
分の蓄電量が存在しているにも拘らず、スイッチ素子の
故障によって電動機が駆動せず、これによって作業途中
に作業機械が工事現場で立ち往生するという不都合が確
実に防止される。
【0009】本発明の請求項2記載のバッテリ駆動の作
業機械は、請求項1記載のバッテリ駆動の作業機械にお
いて、上記電動機の回転数を検出する回転数センサが設
けられ、上記制御装置は、上記回転数センサの検出値が
予め設定された下限回転数より小さくなった状態で上記
切換えスイッチをオンする制御信号を出力するように構
成されていることを特徴とするものである。
【0010】このバッテリ駆動の作業機械によれば、操
作レバーが作動位置に設定された状態で電動機が下限回
転数より小さくなると回転数センサはそれを検出し、制
御装置はこの検出結果に基づいて切換えスイッチをオン
する制御信号を出力するため、切換えスイッチは閉じ、
これによってバッテリからの電流はスイッチ素子を迂回
して切換えスイッチを流れて電動機に供給される。
【0011】本発明の請求項3記載のバッテリ駆動の作
業機械は、請求項1記載のバッテリ駆動の作業機械にお
いて、上記スイッチ素子に供給される電流値を検出する
電流センサが設けられ、上記制御装置は、上記電流セン
サの検出値が予め設定された下限電流値よりも小さくな
った状態で上記切換えスイッチをオンする制御信号を出
力するように構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0012】このバッテリ駆動の作業機械によれば、操
作レバーが作動位置に設定された状態でバッテリからの
電流値が下限電流値より小さくなると電流センサはそれ
を検出し、制御装置はこの検出結果に基づいて切換えス
イッチをオンする制御信号を出力するため、切換えスイ
ッチは閉じ、これによってバッテリからの電流はスイッ
チ素子を迂回して切換えスイッチを流れて電動機に供給
される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る作業機械の
一実施形態を示す側面視の略図である。この図では、作
業機械として小型のショベルカーを示している。ショベ
ルカー1は、オペレータが搭乗して運転操作を行う搭乗
部11と、この搭乗部11の底部に設けられた移動用の
クローラ12と、搭乗部11の前部に屈折自在に設けら
れ、かつ、アクチュエータ14の駆動によって作動する
作業部材13とを備えて形成されている。上記クローラ
12は、それを支持する基台12aの両側部(図1の紙
面に垂直な方向の両側部)に設けられ、上記搭乗部11
はこの基台12aの中心部に立設された垂直軸12c回
りに回動自在に軸支されている。
【0014】上記基台12aには搭乗部11を垂直軸1
2c回りに回動させる方向変更用アクチュエータ11a
が設けられ、このアクチュエータ11aの作動によって
搭乗部11はクローラ12に対して水平方向の向きを変
えることができるようになっている。また、上記クロー
ラ12は、基台12aに設けられた油圧モータ12bに
よって周回駆動し、これによってショベルカー1は前
進、後退および進路変更し得るようになっている。
【0015】上記作業部材13は、搭乗部11の前端部
の水平軸11b回りに回動自在に軸支された基端側アー
ム13aと、この基端側アーム13aの先端部に屈折自
在に連設された先端側アーム13bと、この先端側アー
ム13bの先端部に屈折自在に連設されたショベル13
cとからなっている。また、上記アクチュエータ14
は、基端側アーム13aを水平軸11b回りに回動させ
る基端アクチュエータ14aと、先端側アーム13bを
水平軸11c回りに回動させる中間アクチュエータ14
bと、ショベル13cを水平軸11d回りに回動させる
先端アクチュエータ14cとからなっている。
【0016】一方、搭乗部11内には、バッテリ2が搭
載されているとともに、このバッテリ2からの電力を得
て駆動する電動機3およびこの電動機3によって駆動さ
れる油圧ポンプ4が内装されている。そして、搭乗部1
1および基台12a内には、各アクチュエータ14a,
14b,14c,11aおよび油圧モータ12bに、油
圧ポンプ4の駆動によって生じた油圧を送る複数の循環
系路が設けられているとともに、各油圧系統の作動油の
方向の切り換えおよび作動油の停止を行う複数の切換え
弁が設けられている。
【0017】そして、搭乗部11の後部(図1の右方)
にはオペレータが着座してショベルカー1を運転する運
転席15が設けられているとともに、搭乗部11の前部
には運転席15に対向した操作台16が立設され、この
操作台16に各アクチュエータ14a,14b,14
c,11aおよび油圧モータ12bに対応した複数の操
作手段5が設けられている。これらの操作手段5を操作
することにより、対応した切換え弁を介して対象のアク
チュエータ14a,14b,14c,11aや油圧モー
タ12bへの作動油の供給または供給停止が行われ、こ
れによってアクチュエータ14a,14b,14c,1
1aや油圧モータ12bが駆動したり停止したりするよ
うになっている。
【0018】図2は、本発明に係るショベルカー1の駆
動系統の第1実施形態を示す系統図である。図2におい
ては、説明の簡素化のために複数ある油圧系統の内、油
圧モータ12bに係る系統のみを抽出して示している。
図2に示すように、駆動系統6は、油圧系統61と、電
気系統62とを備えて形成されている。油圧系統61
は、上記油圧ポンプ4と、この油圧ポンプ4と同軸で共
回りするパイロットポンプ41と、上記操作手段5と、
方向切換え弁55と、上記油圧モータ12bとを備えて
形成されている。油圧ポンプ4はこれから吐出される作
動油によって油圧モータ12bを回転させるためのもの
であり、パイロットポンプ41は吐出されたパイロット
オイルによって方向切換え弁55に切り換え動作を行わ
せるためのものである。
【0019】そして、油圧ポンプ4と方向切換え弁55
との間には、第1油圧管路61aが配管されているとと
もに、方向切換え弁55を往復する第2油圧管路61b
が設けられ、この第2油圧管路61bに油圧モータ12
bが介設されている。油圧ポンプ4から吐出された作動
油は、方向切換え弁55の開通状態で第1油圧管路61
aおよび第2油圧管路61bを通って流通し、これによ
って第2油圧管路61bに介設された油圧モータ12b
が所定の方向に回転し、方向切換え弁55の閉止状態で
油圧モータ12bの回転が停止されるようになってい
る。
【0020】また、パイロットポンプ41と操作手段5
との間には、第1パイロット管路61cが配管されてい
るとともに、操作手段5を往復する第2パイロット管路
61dが設けられ、この第2パイロット管路61dに上
記方向切換え弁55が介設されている。そして、パイロ
ットポンプ41から吐出され、第1パイロット管路61
cを介して操作手段5に到達したパイロットオイルの第
2パイロット管路61dへの供給方向を、上記操作レバ
ー51の操作によって設定することにより、操作レバー
51の操作に応じて方向切換え弁55が位置設定され、
これによって油圧モータ12bが所定の方向に回転し、
また、操作レバー51を中立位置に設定することにより
油圧モータ12bの回転は停止することになる。
【0021】上記操作手段5は、上記操作台16(図
1)に上方に向かって突設された操作レバー51を備え
て形成されている。この操作レバー51は棒状を呈し、
基端部に軸受部53が設けられ、この軸受部53に支持
軸53aが嵌入されることによって操作レバー51は支
持軸53a回りに回動自在に軸支された状態になってい
る。
【0022】この軸受部53に左右方向に延びる横杆5
2が設けられ、この横杆52の両側部の下部には、それ
ぞれコイルスプリングを介して一対の切換え弁54が設
けられている。普段、操作手段5は、各コイルスプリン
グの付勢力によって直立した中立位置に位置設定されて
いる。操作手段5が中立位置にある状態では、方向切換
え弁55は、図2に示すように、作動油遮断位置に設定
され、これによって油圧モータ12bは停止状態になっ
ている。
【0023】そして、操作レバー51を支持軸53a回
りに例えば図2における右方に倒すことにより、パイロ
ットポンプ41からのパイロットオイルが第1パイロッ
ト管路61c、右方の切換え弁54および第2パイロッ
ト管路61dに供給され、これによって方向切換え弁5
5が右方に移動して油圧ポンプ4からの作動油が油圧モ
ータ12bの左方から供給され、油圧モータ12bは順
方向に回転する。この油圧モータ12bの回転によって
クローラ12(図1)が順方向に周回し、ショベルカー
1は前進する。
【0024】逆に、図2に示す状態において、操作レバ
ー51を左方に倒すと、パイロットポンプ41からのパ
イロットオイルが第1パイロット管路61c、左方の切
換え弁54および第2パイロット管路61dに供給さ
れ、これによって方向切換え弁55が左方に移動して油
圧ポンプ4からの作動油が油圧モータ12bの右方から
供給され、油圧モータ12bは逆方向に回転する。この
油圧モータ12bの回転によってクローラ12(図1)
が逆方向に周回し、ショベルカー1は後退する。
【0025】上記電気系統62は、バッテリ2と電動機
3とが直列に接続されたループ回路63と、ループ回路
63の直流パルスを制御する制御回路64とを備えて形
成されている。
【0026】上記ループ回路63には、キースイッチ6
3aと、トランジスタ(スイッチ素子)63bと電動機
3に対して直列に設けられているとともに、上記トラン
ジスタ63bに並列にリレースイッチ(切換えスイッ
チ)63cが設けられている。上記トランジスタ63b
のベースは、チョッパ回路(デューティ比制御手段)6
7に接続されている。上記キースイッチ63aは、ショ
ベルカー1の運転を行うときにオンされるものであり、
このキースイッチ63aがオンされると、バッテリ2か
らの電力が電動機3に供給され、これによって電動機3
が駆動する。
【0027】上記リレースイッチ63cは、一対の固定
接点63dと、これら固定接点63dに対向した移動接
点63eと、この移動接点63eを上記一対の固定接点
63dに対して離接させるコイル63fとを備えて形成
されている。このリレースイッチ63cは、本実施形態
においては、常開リレーが採用され、普段は図略の付勢
手段の付勢力によって固定接点63dが開いており、制
御手段66からの所定の制御信号でコイル63fが励磁
されることによる移動接点63eの移動によって固定接
点63dが閉じるようになっている。
【0028】上記制御回路64には、操作レバー51の
操作角度(操作量)を検出する操作角度センサ65およ
びこの操作角度センサ65の検出結果を基に所定の制御
信号をループ回路63に向けて出力する制御手段66
と、ループ回路63に向けてパルス信号を出力するチョ
ッパ回路67とが設けられている。
【0029】上記操作角度センサ65は、操作レバー5
1の直立状態を基準にして前後に倒れた時の倒れ角度を
検出するように構成された公知のセンサであり、この操
作角度センサ65の検出結果は電圧値によるアナログ信
号として制御手段66に入力されるようにしている。
【0030】上記制御手段66は、ショベルカー1の運
転全般の制御を行うためのものであり、その中に上記操
作レバー51の操作量に応じて電動機3に供給する電力
量を制御する電力供給制御部66aが備えられている。
この電力供給制御部66aは、操作レバー51の操作量
に応じた、すなわち、操作角度センサ65が検出した電
流値に応じたデューティ比が得られるように、チョッパ
回路67に向けて制御信号を出力するように構成されて
いる。
【0031】上記チョッパ回路67は、入力された直流
の電流を一定の周期で断続して出力するものであり、本
実施形態においては、制御手段66からの制御信号に基
づくパルス幅の電圧パルスが出力されるようになってい
る。
【0032】そして、上記電動機3には、回転数を検出
する回転数センサとしてのパルスジェネレータ68が設
けられ、このパルスジェネレータ68の検出結果が制御
手段66に入力されるようになっている。上記パルスジ
ェネレータ68は、操作レバー51が作動位置に操作さ
れた状態で、電動機3の回転数を検出するように構成さ
れた公知のセンサである。このパルスジェネレータ68
の検出結果は電圧値によるパルス信号として制御手段6
6に入力される。
【0033】そして、第1実施形態においては、操作レ
バー51が予め設定された所定の角度を越えて作動位置
に設定された状態で、制御手段66は、パルスジェネレ
ータ68の検出結果を基に電動機3が駆動しているか否
かを判別し、電動機が駆動していない場合、コイル63
fが移動接点63eを介して固定接点63dに接続する
(すなわちリレースイッチ63cが閉じる)制御信号を
出力するようにプログラミングされている。こうするこ
とで、操作レバー51が作動位置に設定されているにも
拘らず、電動機3が駆動していない場合には、リレース
イッチ63cが閉じることによってトランジスタ63b
を迂回して電流が流れ、これによってたとえトランジス
タ63bが故障しているときでも電動機3が駆動するよ
うにしている。
【0034】また、電動機3が駆動しているときは、制
御手段66は、操作レバー51が作動位置でフル操作さ
れているか否かを操作角度センサ65からの検出信号で
判別し、フル操作されているときはリレースイッチ63
cが閉じられるようにしている。これによって、操作レ
バー51がフル操作されているときには、バッテリ2か
らの電流はトランジスタ63bを迂回してリレースイッ
チ63cを流通し、バッテリ2の電力をフルに電動機3
の駆動用に利用することができるようになっている。
【0035】なお、本実施形態においては、バッテリ2
は起電力が48ボルトのものを用いているが、この場
合、トランジスタ63bによる電圧降下は略1ボルトで
あるため、リレースイッチ63cを利用しなかった場合
には、操作レバー51がフル操作された状態で電動機3
にはバッテリ2の起電力よりも小さい47ボルトが印加
され、その分電動機3の駆動力が弱くなるという不都合
が生じるが、本発明においては、そのような不都合が回
避される。
【0036】そして、上記制御手段66は、キースイッ
チ63aがオンされることによって機能するようにして
おり、以後、一連の電動機駆動制御を行うようになって
いる。図3は、制御手段66の電動機駆動制御の内、特
にリレースイッチ63cの制御フローを示すフローチャ
ートである。このフローチャートに示すように、制御手
段66(図2)は、キースイッチ63aがオンされた状
態で制御が開始され、ステップS1において操作角度セ
ンサ65からの検出信号に基づいて操作レバー51が中
立位置に設定されているか否かが判別される。
【0037】ステップS1での判別結果がYESのと
き、すなわち操作レバー51が中立位置に設定されてい
るときには、ステップS1に戻り、操作レバー51が作
動位置に設定されるまでループされる。そして、操作レ
バー51が作動位置に設定されたNOのときにステップ
S2が実行され、パルスジェネレータ68からの検出信
号に基づいて電動機3が駆動しているか否かが判別され
る。
【0038】上記判別の結果、電動機3が駆動していな
いNOのときはステップS5が実行され、リレースイッ
チ63cが閉じられる。これによって操作レバー51が
作動位置に設定されているにも拘らず、トランジスタ6
3bの故障で電動機3が駆動しないときでも、バッテリ
2(図2)からの電流がリレースイッチ63cを通って
流れ、これによって電動機3は駆動する。
【0039】また、ステップS2での判別の結果、電動
機3が駆動しているYESのときはステップS3に移
り、操作レバー51がフル操作されているか否かが判別
される。そして、操作レバー51がフル操作されていな
いNOのときにはステップS4が実行されてリレースイ
ッチ63cは開かれたままとされ、フル操作されている
YESのときには、ステップS5が実行されてリレース
イッチ63cは閉じられる。これによって操作レバー5
1がフル操作されたときには、バッテリ2からの電流は
トランジスタ63bを避けてリレースイッチ63cに迂
回するため、トランジスタ63bでの電圧降下分の無駄
な電力消費が回避され、バッテリ2からの電力をフルに
電動機3に供給することが可能になる。
【0040】図4は、本発明に係るショベルカー1の駆
動系統の第2実施形態を示す系統図である。第2実施形
態においては、第1実施形態におけるパルスジェネレー
タ68に代えて電気系統62にトランジスタ63bに直
列に電流計(電流センサ)69が設けられ、この電流計
69の検出値が制御手段66に入力されるようにしてい
る。そして、制御手段66は、電流計69からの電流値
が「0」の場合、第1実施形態におけるパルスジェネレ
ータ68からの検出値が「0」である場合と同様の制御
を行うようにプログラミングされている。
【0041】従って、第2実施形態の構成によれば、操
作レバー51が作動位置に設定された状態で、制御手段
66は、電流計69が検出した電流値を基に電動機3が
駆動しているか否かを判別し、電動機が駆動していない
場合にリレースイッチ63cが閉じ、これによってトラ
ンジスタ63bを迂回して電流が流れ、たとえトランジ
スタ63bが故障していても電動機3は駆動する。
【0042】また、電動機3が駆動しているときは、制
御手段66は、操作レバー51が作動位置でフル操作さ
れているか否かを操作角度センサ65からの検出信号で
判別し、フル操作されているときはリレースイッチ63
cが閉じられ、これによって操作レバー51がフル操作
されているときには、バッテリ2からの電流はトランジ
スタ63bを迂回してリレースイッチ63cを流通し、
バッテリ2の電力はフルに電動機3の駆動用に利用され
る。
【0043】以上詳述したように、本発明によれば、駆
動源として内燃機関に代えて電動機3を用い、搭載した
バッテリ2からの電力によって電動機3を駆動し、これ
によって走行および作業部材13による作業を行うよう
にしたショベルカー1において、制御手段66は、操作
レバー51の操作量に応じたデューティ比でトランジス
タ63bにオン・オフさせるデューティ比制御を行うと
ともに、操作レバー51が作動位置に設定されても電動
機3が回転しない状態でバッテリ2からの電力をトラン
ジスタ63bを迂回した迂回路を通して電動機3に供給
すべく制御するようにしているため、たとえトランジス
タ63bの故障で電動機3にバッテリ2の電力が供給さ
れない状態になっても、操作レバー51を作動位置に設
定している限り、電動機3は駆動し、ショベルカー1は
所定の作業を行うことができる。
【0044】従って、従来、バッテリ2には十分の蓄電
量が存在しているにも拘らず、トランジスタ63bの故
障によって電動機3が駆動せず、これによって作業途中
にショベルカー1が工事現場で立ち往生するという不都
合を確実に防止することが可能になる。
【0045】また、本発明によれば、操作レバー51が
フル操作されると、トランジスタ63bが故障している
か否かに拘らず、バッテリ2からの電流はリレースイッ
チ63cを迂回するようにしているため、バッテリ2か
らの電力はトランジスタ63bを介さずに電動機3に直
接供給され、これによってトランジスタ63bによる電
圧降下分の損失を排除した状態で電動機3にバッテリ2
からの電力が供給され、バッテリ2の電力をより有効に
利用する上での効果は大きい。
【0046】本発明は、以上の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0047】(1)上記の実施形態においては、作業機
械としてクローラ式のショベルカー1を例に挙げて説明
したが、本発明は作業機械がクローラ式のショベルカー
であることに限定されるものではなく、ホイール式のシ
ョベルカーであってもよいし、クローラ式、ホイール式
に拘らず、その他の作業機械、例えばクレーン車、ロー
ダー車等であってもよい。
【0048】(2)上記の実施形態においては、作業部
材13の作動、搭乗部11の旋回、クローラ12の駆動
は、いずれも油圧ポンプ4の駆動による各アクチュエー
タ11a,14a,14b,14c、およびクローラ1
2を駆動によって行われるようにしているが、こうする
代りに、例えばクローラ12は、電動機3の回転力を油
圧ポンプ4を介さずに直接クローラ12に伝達すること
によって駆動させるようにする等、油圧ポンプ4を介さ
ないで駆動させるようにしてもよい。
【0049】(3)上記の実施形態においては、操作レ
バー51が所定の角度を越えて作動位置に設定された状
態で電動機3の回転数が「0」になったり、電流計69
の検出値が「0」である場合のみバッテリ2からの電流
をトランジスタ63bを通さずにリレースイッチ63c
に迂回させるようにしているが、こうする代わりに電動
機3が予め設定された下限回転数以下の場合、あるいは
電流計69の検出した電流値が予め設定された所定の下
限電流値以下である場合にバッテリ2からの電流をリレ
ースイッチ63cに迂回させるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のバッテリ駆動の
作業機械によれば、操作レバーが作動位置に操作された
状態で電動機への供給電力量を操作レバーの操作量に応
じて制御する制御手段を設け、この制御手段は、操作レ
バーの操作量に応じたデューティ比で上記スイッチ素子
にオン・オフさせるデューティ比制御を行うとともに、
操作レバーが作動位置に設定されても電動機が回転しな
い状態でバッテリからの電力をスイッチ素子を迂回した
迂回路を通して電動機に供給すべく制御するようにした
ため、たとえスイッチ素子の故障で電動機にバッテリの
電力が供給されない状態になっても、操作レバーを作動
位置に設定している限り、電動機は駆動し、作業機械に
よる所定の作業を継続することができる。
【0051】従って、従来、バッテリには十分の蓄電量
が存在しているにも拘らず、スイッチ素子の故障によっ
て電動機が駆動せず、これによって作業途中に作業機械
が工事現場で立ち往生するという不都合を確実に防止す
ることができる。
【0052】本発明の請求項2記載のバッテリ駆動の作
業機械によれば、電動機の回転数を検出する回転数セン
サを設け、制御装置は、回転数センサの検出値が予め設
定された下限回転数より小さくなった状態で切換えスイ
ッチをオンする制御信号を出力するようにしたため、操
作レバーが作動位置に設定された状態で電動機が下限回
転数より小さくなると回転数センサはそれを検出し、制
御装置がこの検出結果に基づいて切換えスイッチをオン
する制御信号を出力することによって切換えスイッチは
閉じ、これによってバッテリからの電流をスイッチ素子
を迂回して切換えスイッチに流した状態で電動機に供給
することができる。
【0053】本発明の請求項3記載のバッテリ駆動の作
業機械によれば、スイッチ素子に供給される電流値を検
出する電流センサを設け、制御装置は、電流センサの検
出値が予め設定された下限電流値よりも小さくなった状
態で切換えスイッチをオンする制御信号を出力するよう
にしたため、操作レバーが作動位置に設定された状態で
バッテリからの電流値が下限電流値より小さくなると電
流センサはそれを検出し、制御装置がこの検出結果に基
づいて切換えスイッチをオンする制御信号を出力するこ
とによって切換えスイッチは閉じ、これによってバッテ
リからの電流をスイッチ素子を迂回して切換えスイッチ
に流した状態で電動機に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業機械の一実施形態を示す側面
視の略図である。
【図2】本発明に係る作業機械の駆動系統の第1実施形
態を示す系統図である。
【図3】制御手段の電動機駆動制御の内、特にリレース
イッチの制御フローを示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る作業機械の駆動系統の第2実施形
態を示す系統図である。
【符号の説明】
1 ショベルカー 11 搭乗部 11a 方向変更用アクチュエータ 11b 水平軸 11c 水平軸 12 クローラ 12a 基台 12b 油圧モータ 13 作業部材 13a 基端側アーム 13b 先端側アーム 13c ショベル 14 アクチュエータ 14a 基端アクチュエータ 14b 中間アクチュエータ 14c 先端アクチュエータ 2 バッテリ 3 電動機 4 油圧ポンプ 41 パイロットポンプ 5 操作手段 51 操作レバー 52 横杆 53 軸受部 53a 支持軸 54 切換え弁 6 駆動系統 61 油圧系統 61a 第1油圧管路 61b 第2油圧管路 61c 第1パイロット管路 61d 第2パイロット管路 62 電気系統 63 ループ回路 63a キースイッチ 63b トランジスタ 63c リレースイッチ(切換えスイッチ) 64 制御回路 65 66 制御手段 66a 電力供給制御部 67 チョッパ回路 68 パルスジェネレータ(回転数センサ) 69 電流計(電流センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小見山 昌之 広島市安佐南区祇園3丁目12番4号 油谷 重工株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭載されたバッテリからの電力をスイッ
    チ素子を介して供給されることにより駆動する電動機
    と、この電動機によって駆動される油圧ポンプと、この
    油圧ポンプから吐出される作動油により駆動するアクチ
    ュエータと、このアクチュエータの駆動によって所定の
    作動を行う作業部材と、上記油圧ポンプから吐出される
    作動油の流通および遮断の切り換えを行うことによって
    アクチュエータを介して上記作業部材を運転操作する操
    作レバーとを備えてなるバッテリ駆動の作業機械におい
    て、上記操作レバーは、上記作業部材が作動を停止する
    中立位置と、作業部材が作動する作動位置との間で操作
    可能に構成され、上記電動機にはスイッチ素子を介して
    バッテリからの電力が供給されるように配線されるとと
    もに、常開の切換えスイッチを有する迂回路が上記スイ
    ッチ素子に並列に配線され、操作レバーの操作量に応じ
    て上記電動機に供給する電力を制御する制御手段が設け
    られ、この制御手段は、操作レバーの操作量に応じたデ
    ューティ比で上記スイッチ素子にオン・オフさせるデュ
    ーティ比制御を行うとともに、操作レバーが作動位置に
    設定された状態で電動機が停止した場合に上記切換えス
    イッチをオンさせる制御信号を出力するように構成され
    ていることを特徴とするバッテリ駆動の作業機械。
  2. 【請求項2】 上記電動機の回転数を検出する回転数セ
    ンサが設けられ、上記制御装置は、上記回転数センサの
    検出値が予め設定された下限回転数より小さくなった状
    態で上記切換えスイッチをオンする制御信号を出力する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    バッテリ駆動の作業機械。
  3. 【請求項3】 上記スイッチ素子に供給される電流値を
    検出する電流センサが設けられ、上記制御装置は、上記
    電流センサの検出値が予め設定された下限電流値よりも
    小さくなった状態で上記切換えスイッチをオンする制御
    信号を出力するように構成されていることを特徴とする
    請求項1記載のバッテリ駆動の作業機械。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013147929A (ja) * 2013-04-15 2013-08-01 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd ショベル
KR20180078990A (ko) * 2016-12-30 2018-07-10 화남전자 주식회사 건설 장비의 전기 모터 과부하로 인한 모터 멈춤 현상을 방지하기 위한 제어 구조 및 방법

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