JPH10110404A - 道路用縁石 - Google Patents

道路用縁石

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JPH10110404A
JPH10110404A JP26478696A JP26478696A JPH10110404A JP H10110404 A JPH10110404 A JP H10110404A JP 26478696 A JP26478696 A JP 26478696A JP 26478696 A JP26478696 A JP 26478696A JP H10110404 A JPH10110404 A JP H10110404A
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JP
Japan
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curb
ice
infrared ray
road
curbstone
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Pending
Application number
JP26478696A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Yuta
田 敏 夫 勇
Harumi Sasaki
晴 美 佐々木
Hiroshi Nishibe
部 宏 西
Shunichi Nishibe
部 俊 一 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoei Kikai KK
Original Assignee
Kyoei Kikai KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縁石近傍に堆積された雪・氷の温度を上げ、
容易に破壊、除去することを可能にする道路用縁石を提
供することにある。 【解決手段】 車道(1)と歩道(2)との境界とな
り、歩道(2)を車両から保護すると共に排水溝の一部
を形成する道路用縁石(3)において、縁石(3)内
に、遠赤外線を発生する遠赤外線セラミックス(4)を
伏角(α)をもって埋設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車道と歩道との境
界となり、歩道を車両から保護すると共に排水溝の一部
を形成する道路用縁石であって、縁石近傍に堆積された
雪・氷の破壊、除去を容易にする道路用縁石に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、縁石は、車道と歩道の境界とな
り、歩道および植樹帯を車両から保護すると共に、排水
溝の一部を形成する。縁石の材料には、セメントコンク
リート又は花崗岩、安山岩などの天然石が用いられてい
る。縁石の高さは、街渠面上15cm前後、幅(厚さ)
は15〜20cmが普通である。
【0003】冬季間、多量の積雪があり、長期間にわた
り低温にさらされる寒冷地では、縁石と街渠の間は除雪
されにくく、降雪時に通行する車両により踏み固められ
て、圧雪から氷へと変化する。この様子は冬季間に道路
を観察すると容易に理解される。積雪当初の路面は圧雪
状態であるが、時を経るにしたがってアイスバーンにな
ってゆき、縁石付近(特に、交差点の曲り角)は、通行
する車両の車輪により圧縮されて凍結し、氷に変化す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】氷は歩行者や車両の通
行にとり好ましくなく、むしろ危険であり、ブルドーザ
ー等により除去されるが、氷の破壊強度はその温度によ
り影響される。図2に示されるように、規格化された氷
の破壊強度τは氷の温度が下がるにしたがって指数関数
的に増大する。また、歪速度ε(歪速度は除去速度に相
当する)が増大すると、破壊強度τも増大している。
【0005】以上のように、寒冷地においては、雪・氷
を除去することに対する抵抗力が甚大であるため、縁石
近傍の除雪・除氷は、困難を極めている。そのため、縁
石近傍の雪・氷は、除去されずに放置されたり、ブルド
ーザーの操作ミス等による縁石損傷が著しいといったこ
とがある。
【0006】本発明の目的は、上述したような事情に鑑
みてなされたものであって、縁石近傍に堆積された雪・
氷の温度を上げて、その破壊、除去を容易にする道路用
縁石を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る道路用縁石は、車道と歩道との境界と
なり、歩道を車両から保護すると共に排水溝の一部を形
成する道路用縁石において、上記縁石に、赤外線、特に
遠赤外線を発生する赤外線発生手段を設けたことを特徴
としている。
【0008】より具体的には、上記赤外線発生手段は、
上記縁石の車道側に面した側面で、路面に対して垂直な
直線に対して伏角を持った面に沿って配置された赤外線
セラミックスであることを特徴としている。
【0009】このように、本発明では、赤外線発生手段
(赤外線セラミックス)により縁石に接する雪・氷の温
度が上昇せしめられる。図2に示すように、氷の温度が
上昇すると、氷の破壊強度が急激に低下するため、ブル
トーザー等により容易に除去可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
道路用縁石を図1を参照しつつ説明する。図1(a)に
示すように、車道1と歩道2との境界に、道路用縁石3
が通常の施工手段により設置されている。この縁石3内
には、赤外線、特に遠赤外線(波長25μm以上)を発
生し雪や氷の温度を上げるための赤外線セラミックス
(赤外線発生手段)4が埋設されている。この赤外線セ
ラミックス4は、縁石3の車道1側に面した側面で、路
面に対して垂直な直線Lに対し伏角αを持った面Sに沿
って配置されている。また、この赤外線セラミックス4
は、通電用コード5により図示しない電源・制御装置に
接続され、雪等の量に応じて赤外線の量が制御される。
また、図1(b)に示すように、赤外線セラミックス4
は、1個の縁石3に対して4個設けられているが、その
個数は雪・氷等の状況に応じて適宜変更可能である。
【0011】雪や氷の昇温のためには、赤外線のうち特
に遠赤外線を用いるのが好ましいが、それは、遠赤外線
が以下の加熱特性を有しているからである。 (1)遠赤外線加熱は、放射加熱であり、媒体を要しな
いで高温の放射体から低温の被加熱物に、放射エネルギ
が光の速さで伝えられる。 (2)放射エネルギの総量は、放射面の面積に比例し、
放射面の絶対温度の四乗に比例する。 (3)放射体からは、放射面に直角の方向のみでなく、
ほとんど全方向に放射されるため、放射体と被加熱物の
位置関係によって被加熱物に照射される量は異なる。 (4)被加熱物の表面に到達した遠赤外線は、一部は反
射し他は表面で吸収されるか、ものによっては透過しな
がら吸収される。遠赤外線を吸収した物体は、分子の運
動が活発になり発熱して温度が上がる。まったく透過し
ない物体は当然のことながら、透過しながら吸収する物
体においても、表面に近い部分の方が内部よりも高温に
なるため、内部への熱伝導が同時に進行する。 (5)水や有機物は、波長約3μm以上の遠赤外線をほ
とんど反射することなく吸収透過するが、吸収し易いた
め、表層近くでほとんど吸収されて、それ程深くまでは
浸透しない。水では、0.1mm程度までと見られる。 (6)遠赤外線は可視光線と同じく直進するため、光が
届かない陰の部分にはエネルギが直接には到達しない。
【0012】以上のような理由から、遠赤外線が雪や氷
の温度を上げるのに特に好適である。また、赤外線セラ
ミックス4が伏角(α)をもって配置されているのは、
縁石3の底部近傍にある雪・氷にも赤外線を行き渡らせ
て、堆積された雪・氷にまんべんなく放射熱を与えるた
めであると共に、赤外線セラミックス4自体を外部から
の衝撃等から保護するためである。
【0013】このように構成されているため、赤外線セ
ラミックス4により縁石3に接する雪・氷の温度が上昇
する。図2に示すように、氷の温度が上昇すると、氷の
破壊強度が急激に低下するため、縁石3近傍に堆積され
た雪・氷をブルドーザー等により効率的に容易に破壊、
除去することができる。
【0014】図3は本発明の他の実施の形態を示す。図
1に示した本発明の実施の形態では、縁石3は車道1と
も歩道2とも別体で形成されているが、図3の実施の形
態では縁石3Aは歩道2の一部をなし、歩道2と車道1
はフレーム12により仕切られている。フレーム12は
図4に示すような立上り状の板体であり、ステンレス
鋼、アルミニウム合金等の金属や、プラスチック等によ
り構成されている。フレーム12の平面形状は歩道と車
道の境界部の形状に合せて定められる。図4の場合は、
交差点におけるフレームの隅角部を示している。フレー
ム12の縦断面形状は、例えば上端縁12aが垂直をな
し、その下方が歩道側へ向かって12bで示すように凹
入するように定めることができるが、他の形状にするこ
ともできる。
【0015】歩道2は、フレーム12を垂直状態で地面
上に固定した後、フレーム12の歩道側に、セメント、
コンクリート、アスファルト、その他を充填することに
より構成される。フレーム12の凹入部12bには適当
な凹部13または開口を予め形成しておき、この凹部1
3または開口に赤外線発生手段として赤外線セラミック
ス(好ましくは遠赤外線セラミックス)4Aをはめ込む
ようにする。赤外線セラミックス4Aの脱落を防ぐため
に、凹部13または開口の縁部に爪状の押さえ突起を形
成しておくのがよい。また、フレーム12に開口を形成
する場合は、赤外線セラミックス4Aをフレーム12の
内側(歩道側)から車道側に脱出しないようにはめ込む
のが好ましい。この実施の形態の場合にも、赤外線セラ
ミックス4Aは路面に対して垂直な直線Lに対し伏角α
をもった面Sに沿って設置するのが好ましい。赤外線セ
ラミックス4Aの横方向の配置は図1(b)と同様なも
のとすることができる。なお、図3において、5は通電
用コードを示す。
【0016】この実施の形態では、図1の実施の形態と
異なり、金属、プラスチック等のフレームを歩道の型枠
として用いている。フレームを金属で形成した場合に
は、氷雪除去の際ブルドーザーの操作ミスで除雪部のブ
レードが縁石3Aに接触してもその衝撃で縁石が破損、
破壊されることはない。また、仮に破損しても修復可能
である。しかも、フレームは道路に美観を与える点で有
利である。この実施の形態の基本的な効果はさきに述べ
た実施の形態と同様である。
【0017】
【実施例】次に、実験例を示す。図5に示すような実験
装置を作り、氷の温度上昇による破壊強度低下に関する
実験を行った。下方に、遠赤外線セラミックス4を設置
し、煉瓦6を介して氷の板7を載置し、符号8で示す位
置に鉛の玉等の荷重をかけ、符号10で示す位置で氷を
下方へ押圧して固定するように構成した。氷の板7に穴
をあけ表面に近い位置に温度センサ9aを、中程に温度
センサ9bを、遠赤外線セラミックス4と反対側の氷の
面に温度センサ9cをそれぞれ配置して氷の温度を測定
した。
【0018】外気温度と平衡させた氷の板7に、符号8
の位置で荷重をかけて、割れた時の荷重をFt0として基
準値とした。次に、遠赤外線セラミックス4に通電して
氷の温度を上げて、各温度における破壊荷重Ftnを測定
してFt0、Ft1、Ft2、Ft3、…とし、その各々をFt0
で除して規格化した。図6に、その結果を示す。同図の
グラフにおいて、横軸は氷の温度、縦軸はFtn/Ftoを
示す。図4は、氷の温度が上昇するにつれ、氷の破壊加
重ftnが大きく減少することを示している。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、赤外線発生手段によ
り縁石に接する雪・氷の温度が上昇する。氷の温度が上
昇すると、氷の破壊強度が急激に低下するため、縁石近
傍に堆積された雪・氷を効果的に容易に破壊することが
でき、ブルトーザー等による除去がきわめて容易にな
る。また、赤外線発生手段を伏角をもって設置すること
により、縁石の底部近傍の雪・氷に赤外線を行き渡らせ
て効果的に昇温させることができ、赤外線発生手段自体
をも保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施形態に係る道路用縁石
の断面図であり、(b)は、この道路用縁石の側面図。
【図2】氷の破壊強度τと氷の温度との関係を示すグラ
フ。
【図3】本発明の他の実施形態に係る道路用縁石の断面
図。
【図4】図4で用いられるフレームの斜視図。
【図5】本発明で用いた実験装置の概略説明図。
【図6】本発明における実験の結果を示すグラフ。
【符号の説明】 1 車道 2 歩道 3 縁石 3A 縁石 4 赤外線セラミックス 4A 赤外線セラミックス 5 通電用コード α 伏角 12 フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 晴 美 北海道札幌市厚別区大谷地東5丁目15番1 −307号 (72)発明者 西 部 宏 北海道札幌市中央区北3条東5丁目335番 地 (72)発明者 西 部 俊 一 東京都港区高輪4丁目24番55−417号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車道と歩道との境界となり、歩道を車両か
    ら保護すると共に排水溝の一部を形成する道路用縁石に
    おいて、 上記縁石に、赤外線を発生する赤外線発生手段を設けた
    ことを特徴とする道路用縁石。
  2. 【請求項2】前記縁石が歩道の一部をなし、歩道の車道
    に面する側がフレームにより構成され、このフレームに
    赤外線発生手段が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の道路用縁石。
  3. 【請求項3】上記赤外線発生手段は、上記縁石の車道側
    に面した側面で、路面に対して垂直な直線に対して伏角
    を持った面に沿って配置された赤外線セラミックスであ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の道路用縁
    石。
  4. 【請求項4】前記赤外線発生手段が遠赤外線発生手段で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の道路用
    縁石。
JP26478696A 1996-10-04 1996-10-04 道路用縁石 Pending JPH10110404A (ja)

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JP26478696A JPH10110404A (ja) 1996-10-04 1996-10-04 道路用縁石

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JP26478696A JPH10110404A (ja) 1996-10-04 1996-10-04 道路用縁石

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ID=17408186

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JP26478696A Pending JPH10110404A (ja) 1996-10-04 1996-10-04 道路用縁石

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JP (1) JPH10110404A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003104565A1 (en) * 2002-06-11 2003-12-18 Aco Drain A/S A draining gutter as well as a cast-iron frame for the manufacture thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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