JPH10110369A - 繊維成形体およびその製造方法 - Google Patents

繊維成形体およびその製造方法

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JPH10110369A
JPH10110369A JP8260827A JP26082796A JPH10110369A JP H10110369 A JPH10110369 A JP H10110369A JP 8260827 A JP8260827 A JP 8260827A JP 26082796 A JP26082796 A JP 26082796A JP H10110369 A JPH10110369 A JP H10110369A
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fiber
fibers
thermoplastic polymer
layer
composite
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JP8260827A
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English (en)
Inventor
Masumi Fujimoto
倍已 藤本
Tomoshige Sugino
知重 杉野
Noriyoshi Shintaku
知徳 新宅
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】目的の用途に必要な厚さまたは長さまたは幅に
容易に分離して使用可能な抗菌性、防虫性あるいは消臭
性を有する寝装用や医療用のベッドマットなどに使用さ
れる繊維成形体を得ること。 【解決手段】繊維Aおよび複合繊維Bを含む繊維成形体
であって、複合繊維Bは熱可塑性重合体R1と熱可塑性
重合体R2から構成され、熱可塑性重合体R1の融点は
繊維Aおよび熱可塑性重合体R2の融点のいずれよりも
低く、かつ、複合繊維Bの相互間および複合繊維Bと繊
維Aとの間の接触点の少なくとも一部が実質的に接着さ
れてなる層aと剥離層bが交互に存在することを特徴と
する繊維成形体およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維成形体に関す
る。さらに詳しくは、目的の用途に必要な厚さまたは長
さまたは幅に容易に分離して使用可能な抗菌性、防虫性
あるいは消臭性を有する繊維成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、寝装用や医療用のベッドマットの
中材、電車や自動車などで使用される車両用シートの中
材、家具用ソファーの中材等クッション材や、衣料用パ
ッド材、ドアトリム、サンバイザー、各種用途のフィル
ター、住宅用遮音、断熱などの遮蔽材としては、一般に
ポリウレタン等の樹脂発泡体が主として用いられてきた
が、樹脂発泡体は発泡時にフロンガスまたはその代替ガ
スを使用する必要があり、環境に悪影響を与え、通気性
や透湿性が低く蒸れやすい上に、透水性や乾燥性が低い
という問題があった。そこで、これら樹脂発泡体の問題
を解消するクッション材として、繊維を加熱圧縮して相
互の接触点を接合せしめた繊維成形体が、例えば、特公
昭62−2155号公報、特公平1−18183号公
報、特公平4−33478号公報、特開平3−1401
85号公報等により提案されている。
【0003】これらの繊維成形体からなるクッション材
は、熱接着性の繊維として低融点の繊維を使用したり、
高融点の熱可塑性樹脂を芯成分とし、低融点の熱可塑性
樹脂を鞘成分とする複合繊維を用いること等によって、
繊維相互間の接着を図ったものであり、ある程度の成果
は得られている。しかし、従来の樹脂発泡体のように大
型のブロックに成形し、裁断、接着によって製品化する
必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、目的
の用途に必要な厚さまたは長さまたは幅に容易に分離が
可能で、工業洗濯耐久性に優れた抗菌性あるいはダニな
どが忌避するかまたは増殖を抑制する防虫性あるいは消
臭性を有すると共に、圧縮に対してへたり難く、ソフト
で透湿性、透水性が高く快適な使用感を有し、しかも環
境面での問題を生じ難い繊維成形体およびその繊維成形
体を効率的に製造する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維成形体は前
記課題を解決するため、以下の構成を有する。
【0006】すなわち、繊維Aおよび複合繊維Bを含む
繊維成形体であって、複合繊維Bは熱可塑性重合体R1
と熱可塑性重合体R2から構成され、熱可塑性重合体R
1の融点は繊維Aおよび熱可塑性重合体R2の融点のい
ずれよりも低く、かつ、複合繊維Bの相互間および複合
繊維Bと繊維Aとの間の接触点の少なくとも一部が実質
的に接着されてなる層aと剥離層bが交互に存在するこ
とを特徴とする繊維成形体である。
【0007】また、本発明の繊維成形体の製造方法は以
下の構成を有する。
【0008】すなわち、2種類以上の繊維を混綿するに
際し、1種は融点が繊維Aおよび熱可塑性重合体R2よ
り低い熱可塑性重合体R1を有する複合繊維Bを混綿、
開繊して、気体と共に通気性型枠内に充填して形成され
る層aおよび前記複合繊維Bの熱可塑性重合体R1と熱
接着しない樹脂を含む剥離層bを交互に存在せしめ、圧
縮した状態で熱接着処理をすることを特徴とする繊維成
形体の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
について実施例を用いながら詳細に説明する。
【0010】本発明の繊維成形体は、繊維Aおよび複合
繊維Bを含むものである。本発明の繊維成形体は、繊維
Aや複合繊維B以外に、例えば、抗菌繊維や防虫繊維あ
るいは消臭繊維を構成繊維とすることができ、図1のよ
うに複合繊維Bを多く含む層a(a1 〜a6 )と、剥離
層b(b1 〜b5 )が交互に存在して積層されたものを
含む。
【0011】剥離層bは多層に積層された層aの間にあ
って、層a1 、a2 、a3 、a4 、a5 、a6 を容易に
分離して使用可能な層であって、複合繊維Bの熱可塑性
重合体R1と熱融着しない樹脂を付与されてなるかまた
は複合繊維Bの熱可塑性重合体R1と熱融着しない膜構
造体を挿入されて形成されるものが好ましい。したがっ
て剥離層bは分離するのに必要な量の樹脂が付与されて
いるか、分離するのに必要な厚さの膜構造体、例えば、
複合繊維Bの熱可塑性重合体R1と熱融着しないもの
で、好ましくは通気性を有する織物、編み物、不織布、
紙等を用いることができる。
【0012】また、前記層aは本発明の用途に使用され
る繊維成形体の本体であり、複合繊維Bの相互間および
複合繊維Bと繊維A、さらに抗菌繊維、防虫繊維あるい
は消臭繊維等との接触点で、複合繊維Bの熱可塑性重合
体R1によって溶融接着され、安定な形状に熱固定され
得る。
【0013】この多層構造化された繊維成形体は、使用
される場合に裁断機などを使用して裁断することなく、
剥離層b部分で容易に剥離して使用できるのである。
【0014】次に、本発明の繊維成形体に用いる繊維A
について説明する。繊維Aは繊維形状をなしているもの
であれば特に限定されず、木綿、羊毛などの天然繊維か
ら、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリルニトリル
などの合成繊維やレーヨン、アセテートなどの再生繊維
や半合成繊維などが用い得る。その中でもポリエステル
系繊維やポリアミド系繊維が繊維成形体の圧縮に対する
回復性や形態安定性の面で優れた素材として好ましく用
いられる。
【0015】また、これら繊維Aの断面形状は丸形断面
であってもよく、多角、多葉、楕円などの異形断面やそ
れらの中空断面でもよく、製造時の工程安定性の面か
ら、繊度が0.5〜30デニール、繊維長が10〜10
0mmの短繊維が好ましく用いられる。
【0016】さらに、これら繊維Aには必要に応じて酸
化チタン、カーボンブラック等の顔料のほか各種の抗酸
化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤などが添加され
ていても勿論よい。これら繊維Aは製造時の工程安定性
の面から、捲縮を有するのが好ましい。この捲縮数は3
〜10山/25mm、捲縮度は5〜30%が好ましい。
この捲縮は紡糸時に非対称冷却などによって発現する潜
在捲縮であることは好ましい。
【0017】次に、本発明に用いる複合繊維Bについて
説明する。
【0018】複合繊維Bは熱可塑性重合体R2および熱
可塑性重合体R1からなり、熱可塑性重合体R1として
は、例えばポリエステル系の場合、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレンプロピレン共重合体、エチレンブ
テン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体等のポリオ
レフィンあるいはオレフィン共重合体、ポリヘキサメチ
レンテレフタレート、ポリヘキサメチレンブチレンテレ
フタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレートイソフ
タレート等のポリエステルあるいは共重合ポリエステル
等の熱可塑性ポリマーから選ばれる、少なくとも一種類
のポリマーを用いることができる。
【0019】熱可塑性重合体R2は、特に限定されない
が、例えば、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸あるいはそれらのエステルを主たるジカルボン酸
成分とし、エチレングリコールもしくはテトラメチレン
グリコールを主たるグリコール成分とするポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレートあるい
は、ポリエチレン2,6−ナフタレートなどのポリエス
テルを用いることができる。このうちポリエチレンテレ
フタレート(通常のポリエステル)が好ましい。
【0020】また、複合繊維Bがナイロン系の場合は、
例えば、熱可塑性重合体R2がナイロン6で熱可塑性重
合体R1がナイロン6にナイロン66を共重合して融点
を低くしたものなども使用可能である。
【0021】これら熱可塑性重合体R1の融点は、繊維
成形体の製造において熱処理を施して熱融着するため、
繊維間の十分な熱接着性を得ることや必要以上に高温熱
処理を施すことを避けるために、その他の繊維や熱可塑
性重合体R2に比べて20℃以上低いのが好ましく、8
0〜170℃の範囲にあるのが好ましい。
【0022】複合繊維Bにおける熱可塑性重合体R1/
熱可塑性重合体R2の重量比R1/R2は20/80〜
60/40が好ましく、特に20/80〜50/50の
範囲がより好ましく、R1の重量比が20%未満になる
と繊維間の熱接着性が十分に得られなくなり、製造した
繊維形成体の形態固定性が悪くなる傾向がある。また、
R1の重量比が60%を越えると、繊維成形体のソフト
感が損なわれ、さらに圧縮残留歪が大きくなる傾向があ
る。
【0023】前記複合繊維Bは、繊維成形体の使用時の
揉み作用などによる形態変化や発塵が少ない点で、熱可
塑性重合体R2を芯成分とし、熱可塑性重合体R1を鞘
成分とする芯鞘型の複合繊維が特に好ましい。
【0024】本発明の繊維成形体の少なくとも層aに用
いる複合繊維Bは、重量比で15〜60重量%とするの
が好ましい。複合繊維Bが15重量%未満では複合繊維
Bによる熱接着点が少なくなって形態安定性が悪くなる
傾向がある。また、複合繊維Bが60重量%を越えると
繊維成形体のソフト感が低下し、触感が粗硬になる傾向
がある。
【0025】本発明の繊維成形体に用いる複合繊維B
は、繊維成形体に嵩高性やソフト感を付与し、圧縮に対
する回復性を向上させるため、捲縮を有するのが好まし
い。この捲縮数は繊維成形体の用途によって適宜定めれ
ばよいが、捲縮数は3〜10山/25mm、捲縮度は5
〜30%が好ましい。また、複合繊維Bは、繊維成形体
の形態固定性やソフト感付与の観点から、繊度が0.5
〜30デニール、繊維長が10〜100mmの短繊維が
好ましく用いられる。
【0026】複合繊維Bには、このほか必要に応じて熱
可塑性重合体R1、R2以外の酸化チタン、カーボンブ
ラック等の顔料のほか各種の抗酸化剤、着色防止剤、耐
光剤、帯電防止剤などが添加されていても勿論よい。こ
のような複合繊維Bは通常の複合紡糸法によって製造す
ることができる。
【0027】本発明の繊維成形体は、層aの構成繊維と
して抗菌繊維が含まれていることも好ましい。抗菌繊維
は、ポリエステル繊維を抗菌成分とメラミン成分とを含
む処理液で処理したものが好ましい。この場合、抗菌繊
維における抗菌成分の付着量は0.05〜3%owfの
範囲が好ましく、特に0.1〜2%owfの範囲がより
好ましい。0.05%owf未満では、複合繊維Bやそ
の他の繊維の混綿割合いにもよるが、抗菌性能が不十分
となることがあり、3%owfを越えると繊維が剛くな
り、圧縮に対する回復性が低下するばかりか、コストア
ップとなる傾向がある。
【0028】メラミン成分は、繊維の表面に架橋網状構
造を形成するため、洗濯耐久性、特に工業洗濯耐久性向
上に有効に機能するものであり、抗菌繊維におけるメラ
ミン成分の付着量は0.05〜2%owfの範囲が好ま
しく、特に0.1〜1.2%owfの範囲がより好まし
く、0.05%owf未満では工業洗濯耐久性が不十分
となることがあり、2%owfを越えると繊維が剛くな
って、圧縮に対する回復性が低下するばかりか、コスト
アップとなる傾向がある。
【0029】抗菌成分としては、各種の化合物が使用さ
れる。例えば、アミジン基、グアジニン基などの各塩基
性基もしくはこれらのナトリウム塩、カリウム塩、アン
モニウム塩などの塩を有する化合物および第4アンモニ
ウム塩などを用いることができる。アミジン基を含有す
る化合物の具体例としては、4,4´−スチルベン−ジ
カルボオキシサミジン−ジイセチオネート(すなわち、
スチルバミン・イセチオン酸塩)、およびN´−(4−
クロロ−2−メチル−フエニル)−N、N−ジメチル−
メタニミド(すなわち、クロルジメフォルム)などを、
グアジニン基を含有する化合物の具体例としては、1,
17−ジグアニジノ−9−アザ−ヘプタデカン(すなわ
ち、グアザチン)、p−(クロロフェニルジグアニド)
−ヘキサン(すなわち、クロルヘキシジン)、およびp
−ベンゾキノン−アミジノ−ハイドラゾン−チオセミカ
ネバゾン(すなわち、アンバゾン)などを、第4アンモ
ニウム塩の具体例としては、ベンザルコニウム・クロラ
イド、およびベンゼトニウム・クロライドなどをそれぞ
れ挙げることができる。勿論、これらの化合物は一例で
あり、上記以外の化合物も用い得る。上記化合物の中で
も高い安全性を有し、かつタンパク質などが存在しても
抗菌性が低下しないという点では、p−(クロロフェニ
ルジグアニド)−ヘキサンまたはその塩が最も好適であ
る。
【0030】かかる塩基性官能基を有する抗菌成分は、
これと反応する酸性基含有重合体(単独重合体でも共重
合体でもよい)と反応させた上、用いることが好まし
い。上記酸性基含有重合体を構成する酸性基含有単量体
としては、スルホン基、カルボキシル基、ホスホン基、
フェノール性水酸基などの各酸性基、もしくはこれらの
ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などの塩を
有する単量体を用いることができる。
【0031】スルホン基を有する単量体の具体例として
は、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、アリルス
ルホン酸、スルホプロピルアクリレート、スルホプロピ
ルメタクリレート、3−クロロ−4−ビニルベンゼンス
ルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸、2−アクリロイルオキシベンゼンスルホン
酸、2−アクリロイルオキシナフタレン−2−スルホン
酸、2−メタクリロイルオキシナフタレン−2−スルホ
ン酸、および2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキ
シフロピルスルホン酸などを、カルボキシル基を有する
単量体の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、3−ブテン−1,2,3−トリカルボン酸、および
4−ペンテノイック酸などを、ホスホン基を有する単量
体の具体例としては、アリルホスホン酸、アシドホスフ
オキシエチルメタクリレート、3−クロロ−2−アシッ
ドホスフオキシプロピルメタクリレート、1−メチルビ
ニルホスホン酸、1−フェニルビニルホスホン酸、2−
フェニルビニルホスホン酸、2−メチル−2−フェニル
ビニルホスホン酸、2−(3−クロロフェニル)ビニル
ホスホン酸、および2−ジフェニルビニルホスホン酸な
どを、フェノール性水酸基を有する単量体の具体例とし
ては、o−オキシスチレン、およびo−ビニルアニソー
ルなどを用いることができる。
【0032】かかる単量体は、単独で用いても2種類以
上を併用してもよい。またこれらの酸性基を有する単量
体と共重合可能な他の単量体を併用してもよい。かかる
共重合可能な単量体の具体例としては、例えば、アクリ
ロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、塩
化ビニリデン、エチレン、プロピレン、スチレン又はそ
の誘導体、ブタジエン、アクリルアミド又はその誘導
体、ヒドロキシエチルアクリレート、およびヒドロキシ
エチルメタクリレートなどを用いることができる。
【0033】重合方法としては、エマルジョン重合法、
溶液重合法、および塊状重合法など通常の重合法がいず
れも採用できる。なかでもエマルジョン重合法は得られ
る重合体の粒子表面に酸性基が多く分布する傾向がある
ので好ましく用いられる。
【0034】かかる単量体を重合してなる酸性基含有重
合体を、塩基性基含有抗菌成分と反応させることにより
抗菌性反応生成物が得られる。
【0035】上記第4アンモニウム塩のなかでは、安全
性の高い抗菌、防臭効果を発揮することから、下記式
[I ]で表される化合物が特に好ましく用いられる。
【0036】
【化1】 (ただし、式中のR1 は炭素数12〜16のアルキル
基、R2 、R3 、R4 は炭素数1〜2のアルキル基、B
uはブチル基を示す。) 上記式[I ]の化合物において、R1 で示されるアルキ
ル基の炭素数が11以下又は17以上では、抗菌性が不
十分となる傾向があり、R2 、R3 、R4 で示されるア
ルキル基の炭素数が3以上では、化合物の粘度が上り、
水に対する溶解性が低下して、製造効率が低下すること
がある。
【0037】第4アンモニウム塩の中和に用いられる陰
イオンとしては、防錆性の点からアルキルリン酸イオン
が用い得る。さらにアルキル基としては、炭素数が4、
すなわち、ブチル基が用い得る。ブチル基としては、n
−ブチル基、iso−ブチル基、tert−ブチル基の
いずれも好ましく用いられる。アルキル基の炭素数が3
以下では、安全性の面で好ましくないことがあり、アル
キル基の炭素数が5以上では粘度が高くなり合成が困難
になることがある。
【0038】また、メラミン系化合物との併用により、
さらに持続性に優れた抗菌性を有し、安全かつ容易に繊
維材料に抗菌性を付与することができ、しかも加工装置
を腐蝕させることがない抗菌性樹脂の使用はさらに好ま
しい。
【0039】本発明において、抗菌性樹脂は、下記式
[II]または[III ]で示される第4アンモニウム塩化
された1価または2価のリン酸エステル基を有するビニ
ル系重合体または共重合体からなるものを用い得る。
【0040】
【化2】
【化3】 上記[II]と[III ]式中、Rは高分子主鎖または有機
残基を示し、R1 は炭素数8〜18のアルキル基を示
し、R2 は炭素数1〜18のアルキル基、フェニル基ま
たは置換アリール基を示す。
【0041】上記[II]または[III ]で示される第4
アンモニウム塩化されたリン酸エステル基を有するビニ
ル系重合体または共重合体は優れた抗菌性を有してい
る。しかも、両性を有する高分子物質であるため、合成
繊維や天然繊維に強固に付着させることができる。この
ため、持続性、洗濯耐久性に優れた抗菌性を得ることが
できる。また、水溶液や水−アルコール混合溶液として
得られるため、繊維材料への使用が可能であり、かつ装
置を腐蝕させることがないという利点を有している。
【0042】次に、本発明で使用するメラミン系化合物
の例としては、下記[IV]の一般式で示されるものを用
いることができる。
【0043】
【化4】 式中、R0 〜R2 :−H、−OH、−C6 5 、Cn
2n+1n :1〜10)、−COOCnH2n+1n :1〜
20)、−CONR3 4 、−NR3 4 (R3
4 :−H、−OH)、−OCnH2n+1、−CH2 OC
n 2n+1、−CH2COOnH2n+1(n:1〜20)、
−CH2 OH、−CH2 CH2 OH、−CONH2 、−
CONHCH2 OH、−O(X−O)n 5 (X:−C
2 4 −、−C3 6 −、−C4 8 −、n :1〜15
00、R4 :−H、−CH3 、−C25 、−C
3 7 )。
【0044】上記一般式の中でも好ましい化合物は、R
0 、R1 が−NR3 4 である化合物であり、その中で
もR2 が−CONR3 4 、−NR3 4 であるものが
より好ましい。さらに、R3 、R4 が−CH2 OH、−
CH2 CH2 OH、−CONH2 、−CONHCH2
Hである化合物が特に好適である。
【0045】かかるこれらの化合物は一例であり、上記
以外の化合物や誘導体も用い得る。
【0046】メラミン系化合物は、重合性官能基を少な
くとも2個有するものが繊維表面で形成される樹脂被膜
の耐久性が向上する観点から好ましく用いられる。
【0047】かくして、抗菌成分として前記抗菌単独成
分あるいは抗菌成分が酸性基含有重合体または/及び共
重合体と反応した抗菌性反応生成物と被膜形成主要成分
としてのメラミン系化合物とからなる抗菌性被膜が繊維
の表面に形成され得るが、該被膜の耐久性に対する作用
機構としては、上記被膜形成主要成分であるメラミン系
化合物が、繊維基質ポリマ内で重合あるいは架橋し、2
次元または3次元構造化すると同時にその一部が繊維基
質ポリマの官能基とも化学結合し、網状不溶化して繊維
に強固に固着するため、該被膜の耐久性を著しく向上さ
せて、優れた耐温水洗濯性およびドライクリーニング性
を発揮させることができるのである。上記抗菌成分と被
膜形成主要成分を繊維に付与する方法の代表例として
は、上記成分を含有する水溶液に重合開始剤あるいは架
橋触媒を添加した同一処理浴で繊維をパディングまたは
スプレー処理した後、湿潤下で反応処理する方法があ
る。反応は室温以上の温度で行うことができるが、蒸熱
処理するのが好ましく行われる。上記2成分を別浴で処
理することも好ましく行われる。すなわち、まず抗菌成
分を含有する処理浴で繊維をパディングまたはスプレー
処理した後、乾熱または蒸熱処理し、次に被膜形成主要
成分含む水溶液に重合開始剤または架橋触媒を添加した
別処理浴で繊維をパディングまたはスプレー処理し、蒸
熱処理することも好ましく行われる。
【0048】重合開始剤は、アルキレングリコール単位
を有するアクリル系化合物を重合反応させる際に使用さ
れる。具体例としては、過硫酸アンモン、過硫酸カリ、
アゾビスイソブチロニトリル等、一般的なビニル重合開
始剤でよく、またかかる重合開始剤の種類を選択するこ
とにより、適宜所望条件で被膜処理することができる。
【0049】一方、触媒はメラミン系化合物を架橋反応
させる際に使用され、具体例としてはギ酸、酢酸等の各
種の有機カルボン酸及びそれらのアンモニウム、ナトリ
ウム、カリウム等の有機塩及び硫酸、過硫酸、塩酸、リ
ン酸、硝酸等のアンモニウム、ナトリウム、カリウム、
マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、鉄等の無機塩及び
これらの複塩などを用いることができる。勿論、上記し
た化合物は限定されない。
【0050】前記蒸熱処理は80〜140℃の範囲が好
ましく、より好ましくは100〜130℃で0.5〜3
0分間の条件で行なう。乾熱処理は80〜150℃の範
囲が好ましく、より好ましくは100〜130℃で乾燥
した後、100〜220℃で行い、さらに好ましくは1
40〜190℃で0.5〜5分間の条件で行なう。
【0051】本発明の方法に従って、パディングまたは
スプレー処理するのに用いる処理液中には、柔軟剤、撥
水剤、吸水剤、帯電防止剤、硬仕上げ剤等、他の薬剤を
添加してもよい。
【0052】さらに、抗菌繊維の断面形状は丸形断面で
あってもよく、多角、多葉、楕円などの異形断面やそれ
らの中空断面でもよい。
【0053】本発明の繊維成形体に用いる抗菌繊維は、
嵩高性、ソフト感を付与し、圧縮に対する回復性を向上
させるため、捲縮を有するのが好ましい。この捲縮数は
繊維成形体の用途によって適宜定めればよいが、捲縮数
は3〜10山/25mmで、捲縮度は5〜30%が好ま
しい。一層の嵩高性を付与するため、この捲縮が紡糸時
に非対称冷却などによって発現する潜在捲縮であること
は好ましい。
【0054】繊維成形体を構成する抗菌繊維としては、
繊維成形体の形態固定性やソフト感付与の観点から、繊
度が0.5〜30デニール、繊維長が10〜100mm
の短繊維が好ましく用いられる。
【0055】抗菌繊維には、このほか必要に応じて酸化
チタン、カーボンブラック等の顔料のほか各種の抗酸化
剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤などが添加されて
いても勿論よい。
【0056】本発明の繊維成形体に含まれる抗菌繊維
は、抗菌性の観点から40重量%以上が好ましい。40
重量%未満では目標の抗菌性が得られないことがある。
【0057】本発明の繊維成形体は、層aの構成繊維と
して防虫繊維が含まれていることも好ましい。防虫繊維
は、例えば、防虫成分としてピレスロイド系化合物を付
与したものが好ましい。そのピレスロイド系化合物と
は、フェノトリン(d−シス菊酸の3−フェノキシベン
ジルエステルとの2:8混合物)、合成ピレトリン、ア
レクトリン、フラルトリン、バルトリン、ジメトリン、
および天然ピレトリンを用いることができる。これらの
ピレスロイド系化合物の中でも、150℃以上の高温処
理を施しても、揮発性が低く、また、後述するアミノシ
リコンとの相溶性が良く、ダニ忌避効果、ダニ増殖抑制
効果の洗濯による低下が低く、安全性に優れるなどの観
点から、次に記載の化学式に示すフェノトリンが好まし
い。
【0058】
【化5】 なお、本発明において、ピレスロイド系化合物の共力剤
として、一般に知られているピペロニルブトキサイド、
ピペロニルサイクロネン、プロピルアイソーム、スルホ
キサイド(イソサフロールのオクチルスルホキシド)、
サフロキサン、トロピタル、セゾキサン、サイネピリン
類などを併用することにより、防ダニ効果をより高める
ことが可能であり好ましい。
【0059】本発明の防虫繊維中のピレスロイド系化合
物の付着量は、0.01重量%以上1重量%以下が好ま
しい。より好ましくは0.02〜0.5重量%である。
繊維中の付着量が0.01重量%未満の場合は、良好な
ダニ忌避効果やダニ増殖抑制効果が得られないことがあ
る。一方、1重量%を越えると、高価な薬剤を多量に使
用することになり、コスト面で不利になる傾向がある。
【0060】次に、本発明に用いるアミノシリコンと
は、シリコンポリマーの分子中にアミノ基を有するもの
のことをいい、アミノ基以外にエポキシ基などの他の置
換基を有しているものも使用できる。
【0061】なお、アミノシリコンのアミノ当量は4.
5×102 〜6.5×103 グラム当量/モルの範囲が
好ましい。アミノ当量が4.5×102 グラム当量/モ
ル未満の場合には、ピレスロイド系化合物ならびに防錆
剤との相溶性が良く、洗濯耐久性は良好であるが、ダニ
忌避効果が低くなることがある。これはシリコンポリマ
ーによって強固にピレスロイド系化合物が被覆されるた
めと考えられる。一方、アミノ当量が6.5×103
ラム当量/モルを越える場合は、初期のダニ忌避効果は
優れているが、ドライクリーニング等の洗濯により忌避
性能が低下することがある。
【0062】本発明の繊維成形体に防虫繊維を使用する
場合、詰め物の製綿工程で混綿機や開繊機、梳綿機、製
綿成形機等の機械を錆させることがあり、防錆剤を繊維
に付与することが好ましい。本発明において防錆剤とし
ては、前記一般式で示されるアミノ系の化合物を用いる
のが好ましい。かかる構造のアミノ系化合物以外の防錆
剤では、本発明において用いるピレスロイド系化合物の
ダニ忌避効果、ダニ増殖抑制効果が阻害される傾向があ
る。かかるアミノ系化合物の具体例としては、次の化合
物を使用できる。
【0063】
【化6】 ここで、XはNaまたはKなどのアルカリ金属を示す。
【0064】
【化7】 ここで、R1 はC4〜18のアルキル基、R2 はC2〜4
アルキレン基、XはNaまたはKなどのアルカリ金属を
示す。
【0065】なお、かかる一般式で示される防錆剤に、
さらにオクチルホスフェートカリ塩などのアルキルホス
フェート系化合物や、亜硫酸ナトリウム等を併用する
と、該一般式で示される化合物の防錆効果をさらに向上
させることができ好ましい。
【0066】本発明において、ピレスロイド系化合物に
対するアミノシリコンの重量比は1:1〜1:20が好
ましい。ピレスロイド系化合物に対するアミノシリコン
の重量比が1:1に満たないと、防ダニ性の洗濯耐久性
が著しく低下することがある。一方、重量比が1:20
を越えると、防虫効果が低く、本発明の目的を達成し得
なくなることがある。これは、ピレスロイド系化合物が
アミノシリコン被膜で覆われてしまい、ピレスロイド系
化合物が表面に現れにくくなるためと思われる。本発明
において、ピレスロイド系化合物に対する防錆剤の重量
比は1:0.5〜1:10が好ましい。ピレスロイド系
化合物に対する防錆剤の重量比が1:0.5に満たない
と、防錆効果が低く、一方、重量比が1:10を越える
と、防虫効果が低下するとともに、防虫効果の洗濯耐久
性が低下することがある。これは、一般に防錆剤の無機
性が強いため、アミノシリコンの造膜性に悪影響を及ぼ
したり、繊維との親和性が低下することによるものと考
えられる。
【0067】本発明に用いる防虫繊維の製造方法として
は、例えば、上記したピレスロイド系化合物、アミノシ
リコンおよび防錆剤を非イオン系界面活性剤もしくはア
ニオン系界面活性剤またはこれらの併用物で乳化分散し
た水エマルジョン組成物とし、繊維に対し目標付与量に
なるように混合したものをスプレー方式、浸漬・遠心脱
水方式で付与した後、必要に応じ80〜120℃で予備
乾燥後、150〜200℃で熱処理することによって製
造することができる。
【0068】さらに、防虫繊維の断面形状は丸形断面で
あってもよく、多角、多葉、楕円などの異形断面やそれ
らの中空断面でもよい。
【0069】本発明の繊維成形体に用いる防虫繊維は、
嵩高性、ソフト感を付与し、圧縮に対する回復性を向上
させるため、捲縮を有するのが好ましい。この捲縮数は
繊維成形体の用途によって適宜定めればよいが、捲縮数
は3〜10山/25mmが好ましく、捲縮度は5〜30
%が好ましい。一層の嵩高性を付与するため、この捲縮
が紡糸時に非対称冷却などによって発現する潜在捲縮で
あることは好ましい。繊維成形体を構成する防虫繊維と
しては、繊維成形体の形態固定性やソフト感付与の観点
から、繊度が0.5〜30デニール、繊維長が10〜1
00mmの短繊維が好ましく用いられる。
【0070】防虫繊維には、このほか必要に応じて酸化
チタン、カーボンブラック等の顔料のほか各種の抗酸化
剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤などが添加されて
いても勿論よい。
【0071】本発明の繊維成形体に含まれる防虫繊維
は、防虫性の観点から40重量%以上が好ましい。40
重量%未満では目標の防虫性が得られないことがある。
【0072】本発明の繊維成形体は、少なくとも層aの
構成繊維として消臭繊維が含まれていることも好まし
い。消臭性は、例えば、特開平3−124809号公報
に記載されているようにポリマに消臭成分を練りこむ形
の繊維を使用してもよいし、特開昭62−6978号公
報に記載されているように消臭成分を後加工で付与する
方法でもよい。消臭繊維は、例えば、消臭成分を後加工
で付与する方法として、グラフト重合により遊離の酸性
基をグラフトすることによっても得られる。この方法に
おける酸性基はカルボキシル基やスルホン酸基を意味
し、酸性基の含有量は、耐久性のある消臭性能を付与す
るために3.2×10-4グラム当量/グラム・ファイバ
ー以上が好ましく、より好ましくは9.3×10-4グラ
ム当量/グラム・ファイバー以上である。なお、グラフ
ト重合により導入された酸性基の末端は−COOH、あ
るいは−SO3 Hの状態のものが好ましいが、一部アル
カリ金属やアルカリ土類金属、さらには一般の金属や第
4級アンモニウム塩などのイオン性有機物によって置換
されていてもよい。このようなグラフト重合で多量の酸
性基を繊維の表面により多く分布させることは、悪臭の
根源といわれているアンモニア、硫化水素、メルカプタ
ン類等の悪臭を効率良く吸収させることができ好まし
い。
【0073】さらに、消臭繊維の断面形状は丸形断面で
あってもよく、多角、多葉、楕円などの異形断面やそれ
らの中空断面でもよい。
【0074】本発明の繊維成形体に用いる消臭繊維は、
嵩高性、ソフト感を付与し、圧縮に対する回復性を向上
させるため、捲縮を有するのが好ましい。この捲縮数は
繊維成形体の用途によって適宜定めればよいが、捲縮数
は3〜10山/25mmであるのが好ましく、捲縮度は
5〜30%が好ましい。一層の嵩高性を付与するため、
この捲縮が紡糸時に非対称冷却などによって発現する潜
在捲縮であることは好ましい。
【0075】繊維成形体を構成する消臭繊維としては、
繊維成形体の形態固定性やソフト感付与の観点から、繊
度が0.5〜30デニール、繊維長が10〜100mm
の短繊維が好ましく用いられる。
【0076】消臭繊維には、このほか必要に応じて酸化
チタン、カーボンブラック等の顔料のほか各種の抗酸化
剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤などが添加されて
いても勿論よい。
【0077】本発明の繊維成形体に含まれる消臭繊維
は、防虫性の観点から40重量%以上が好ましい。40
重量%未満では目標の消臭性が得られないことがある。
【0078】次に、本発明の繊維成形体の製造方法につ
いて説明する。図2は、本発明の繊維成形体の製造方法
の一例に用いられる装置の金型の縦断面図である。
【0079】本発明では、例えば、少なくとも複合繊維
Bを含む2種以上の繊維を通常の紡績工程で使用する給
綿機、混綿機、開繊機によって、目的の混綿率に混綿、
開繊し、目的に応じた形状の通気性型枠に送綿ファンに
よる空気流などの気体と共に吹き込んで充填する。本発
明の繊維成形体の製造方法においては、型枠が通気性を
有するものである。通気性がないと、繊維の充填が効率
よく行えなくなったり、後工程での熱処理で熱処理効果
が低くなる問題がある。例えば、JIS L1079−
1966フラジール型通気性試験機により測定した際に
おいては、通気性は5〜200cc/cm2 ・secの
範囲が好ましい。
【0080】このような型枠としては、例えば、図2に
示すパンチング金属板を用いた上金型2および下金型1
を用いることができる。
【0081】通気性下金型1内に吹き込む方法は、まず
複合繊維Bおよびその他の繊維を混綿、開繊し、吹き込
み口3から吹き込んで層aを充填する。次いで、層aの
充填最後の面に複合繊維Bの熱可塑性重合体R1の熱融
着性を阻止する樹脂を噴霧などの方法で付与するか、ま
たは複合繊維Bの熱可塑性重合体R1と熱融着しない膜
構造体を挿入して剥離層bを形成する。前記層aと剥離
層bの形成を繰り返した後、通気性上金型2で層aや剥
離層bを圧縮し、目的の密度で通気性上金型2を圧縮固
定する。前記圧縮は、層aと剥離層bを形成するごとに
実施すれば、各層の密度が均一になりやすく好ましい方
法である。
【0082】さらに、前記の圧縮固定された繊維を通気
性金型ごと熱処理して、複合繊維B相互間および複合繊
維Bと繊維A、抗菌繊維、防虫繊維あるいは消臭繊維と
の接触点の一部を接着して形態を固定する。熱処理の温
度は複合繊維Bの熱可塑性重合体R1が溶融接着する温
度であればよく、一般的には、熱可塑性重合体R1の融
点以上で、200℃以下が好ましい。
【0083】充填密度は、繊維成形体の用途に応じて適
当に選択すればよいが、一般的には、0.01〜0.1
g/cm3 が好ましい。密度が0.01g/cm3 未満
では繊維成形体がソフトすぎて形態安定性が悪くなる傾
向があり、0.1g/cm3を越えると圧縮性が低下す
ると同時にコスト的に不利になる傾向がある。
【0084】
【実施例】次に本発明を実施例を用いてさらに詳細に説
明する。本発明に記載した諸特性の測定法は次の通りで
ある。
【0085】(1)抗菌性 黄色ブドウ状球菌(Staphylococcsu A
ureus ATTC6538p)のブイヨン懸濁液と
し、繊維成形体を開繊して繊維のウエッブ状としたもの
に注加して、密閉容器中で37℃、18時間培養後の生
菌数を計測し、殖菌数に対する菌数を測定して、菌数増
減値差K=log(B/C)で求めた。ただし、菌培養
条件はlog(B/A)>2であること。Aは抗菌加工
していない通常のポリエステルの綿のウエッブ状とした
ものに前記菌を注加して、注加直後に分散回収した菌
数。Bは抗菌加工していない通常のポリエステルの綿の
ウエッブ状としたものに前記菌を注加して、18時間培
養後分散回収した菌数。Cは繊維成形体を開繊して繊維
のウエッブ状としたものに前記菌を注加して、18時間
培養後分散回収した菌数。なお、洗濯後の抗菌性は、ド
ラム染色機を用い、市販の中性洗剤2g/l、過酸化水
素3cc/l、過酸化ソーダ1.5g/l、温度85±
2℃、浴比1:20で15分間洗濯し、その後排液、脱
水後、水洗を10分間実施した。水洗後タンブラー・ド
ライヤーを用いて20分間で乾燥させた。これを洗濯1
回とした。
【0086】抗菌性はKが1.6以上を合格レベルとし
た。また、MRSAに対する抗菌性は(財)日本食品分
析センターに評価を依頼した。
【0087】(2)防虫性(ダニ忌避率) 直径200mm、高さ30mmのシャーレにダニ繁殖中
の粉末飼料(日本クレア(株)CF−2)を出来るだけ
均一に拡げ、この上に1gの繊維成形体を開繊して8×
8cmのほぼ正方形に拡げ、これとは別に防虫加工され
ていない通常のポリエステルの綿1gを前記と同様に8
×8cmのほぼ正方形に拡げ、それぞれ左右対称に1枚
ずつ置いた。この綿上の中央の高さ1.4cmのところ
に、ダニの全く入っていない粉末飼料(水分15%)1
gを入れた直径2.8cmの容器を置き、室温25±2
℃、湿度70〜80%RHの範囲に調節したふ卵器に入
れ40時間放置した後、容器の中の飼料中に侵入したダ
ニ数を食塩水浮遊法で数え、次式でダニ忌避率を求め
た。
【0088】 ダニ忌避率(%)={(A−B)/A}×100 ここで、Aは通常のポリエステルの綿のダニ数、Bは繊
維成形体の開繊綿のダニ数。
【0089】(3)消臭性 A法:アンモニアガス検知管法で、ガラス製カラムに繊
維成形体を開繊して3g充填し、1000ppmのアン
モニアガス濃度の気体を3.3cm/秒の通気速度で通
過させ、破過時間、破過吸着量を測定した(破過吸着量
としては、消臭性を発揮させるために家庭水洗い後にお
いても12mg/g以上であることが望ましい)。
【0090】B法:約5%のアンモニア水を3×6cm
の濾紙に0.25ml含浸させた後、150mlのガラ
ス容器に入れ、同時に繊維成形体を開繊した繊維を0.
5g入れて密栓をし、4時間放置後の臭気変化を官能評
価した。(無臭、やや臭う、臭う、強臭の4段階に評価
した。) ただし、洗濯は市販の家庭洗剤2g/l、欲比1:50
の条件で40℃、5分間洗濯し、水洗、乾燥した。
【0091】(4)繊度 JIS L 1015−7−51Aの方法に準じて測定
した。
【0092】(5)平均繊維長(カット長) JIS L 1015A法(ステープルダイヤグラム
法)に準じて測定した。
【0093】(6)巻縮数および巻縮度 巻縮数および巻縮度はJIS L 1015−7−12
−1およびJIS L1015−7−12−2の方法に
準じて測定した。
【0094】(7)密度 繊維成形体(タテ:20cm、ヨコ:20cm、厚さ:
20cm)を20℃×65%RHの雰囲気中に24時間
放置した後の重量(w)を測定し、次式で求めた。
【0095】密度(g/cm3 )=w/8000 (8)剥離層bでの剥離による分離性 層a1と層a2を指でつかみ、剥離層bでの剥離による
分離性を触感判定し、層aが変形することなく極めて容
易に分離する(◎)から、分離困難(×)まで4段階で
評価した。
【0096】(実施例1)融点が255℃の通常ポリエ
チレンテレフタレートをペレット状態とし、紡糸温度2
80℃、引取り速度1350m/分で未延伸糸を紡糸
し、前記未延伸糸を延伸倍率3倍、延伸浴温度80℃で
延伸し、クリンパで機械捲縮を付与した後、カット長3
2mmに切断して175℃の熱処理をして繊度1.5デ
ニール、捲縮数4.1山/25mm、捲縮度19.9%
の通常ポリエステル繊維Aを製造した。これとは別に、
熱可塑性重合体R2として融点が255℃の通常ポリエ
チレンテレフタレート、熱可塑性重合体R1としてイソ
フタル酸40モル%共重合した融点が110℃のポリエ
チレンテレフタレート系ポリエステルを用いて、紡糸温
度285℃、引取り速度1350m/分、R1/R2で
表される重量比が50/50の熱可塑性重合体R2を芯
部とし、熱可塑性重合体R1を鞘部とした同心円状の複
合繊維の未延伸糸を紡糸し、この未延伸糸を延伸倍率3
倍、延伸浴温度80℃で延伸し、クリンパで機械捲縮を
付与した。さらに、70℃の熱セッターで乾燥した後、
仕上げ油剤を付与して、カット長64mmに切断して、
繊度4デニール、表面層の融点が約110℃の複合繊維
Bを製造した。
【0097】前記通常ポリエステル繊維Aを70重量%
および複合繊維Bを30重量%混綿し、ローラカードで
さらに混綿・開繊して、図2のような金型の吹込口3か
ら、各面にパンチングが施された内面が1000×10
00×1000mmの下金型1に空気流と共に吹き込ん
で、各面にパングが施された上金型2で圧縮し、層aの
繊維を充填した後、層aの繊維の最終面に市販のジメチ
ルポリシロキサンを主成分とするシリコン樹脂液を噴霧
器で付着させて剥離層bを形成した。前記層aの繊維充
填と剥離層bの形成工程を3回繰り返した後、上金型2
で圧縮して、充填密度0.03g/cm3 、厚さ30c
mで固定した。前記充填繊維を金型ごと紡績糸のセット
に使用するヒートセッターを用いて、蒸熱130℃×2
5分間熱セットして繊維成形体を製造した。得られた繊
維成形体の剥離による分離性は◎、つまり、厚さ10c
mの繊維成形体3枚に剥離層bで容易に分離するもので
あった。
【0098】(実施例2)実施例1において、繊維Aを
製造する際、あらかじめ第4アンモニウム塩化した1価
のリン酸エステル基を有するビニル系重合体からなる抗
菌性樹脂を32%含む抗菌剤の2.5%水溶液を調整
し、さらに、メラミン系化合物であるSumitex
M−3(住友化学工業(株)製)1.0%水溶液、架橋
剤であるSumitex Acx(住友化学工業(株)
製)0.3%水溶液、軟化剤0.7%水溶液調整して、
これら水溶液を混合、撹拌した液に実施例1の製造で得
られた通常ポリエステル繊維Aを浸漬し、絞って130
℃で1分間キュアリングさせて抗菌繊維とする他は実施
例1と同様にして繊維成形体を製造した。前記抗菌性繊
維の抗菌成分付着量は0.52%owf、メラミン系化
合物付着量は0.65%owf、MRSAの抗菌性は洗
濯50後において3.9の優れた抗菌性を示すものであ
った。
【0099】得られた繊維成形体の剥離による分離性は
◎、つまり、厚さ10cmの繊維成形体3枚に剥離層b
で容易に分離するものであり、かつ黄色ブドウ状球菌の
抗菌性は洗濯前3.1、洗濯50回後2.7と良好なも
のであった。
【0100】(実施例3)実施例1において、繊維Aを
製造する際、クリンパで機械捲縮を付与した後に、ピレ
スロイド系化合物としてフェノトリンをノニルフェノー
ルのエチレンオキサイド9モル添加物で乳化し、ピレス
ロイド系化合物が0.1重量%になるように、また、バ
インダーとして、アミノ当量が3.5×103 グラム当
量/モルであるアミノシリコーン(TKシリコーンAS
65、高松油脂(株)製)を固形分換算で0.5重量%
になるように、さらに防錆剤としてエチレンジアミン4
酢酸の2ナトリウム塩を固形分換算で0.15重量%に
なるように調整した水エマルジョン組成物を噴霧器で均
一に付着させ、熱処理、固着させて防虫繊維とする他は
実施例1と同様にして繊維成形体を製造した。前記防虫
繊維のフェノトリン付着量は0.15重量%、アミノシ
リコーン付着量は0.5重量%、防錆剤付着量は0.1
5重量%であった。このステープル100%の防錆性
は、塩酸でメッキ、油分を落とした鉄の針金を、前記綿
の中にくるみ25℃、75%RHの恒温恒湿槽で72時
間放置後でもほとんど錆が発生せず良好で、ダニ忌避率
は洗濯前99.4%、パークレン液で40℃、10分間
洗浄する工程を3回繰り返した後94.4%であった。
【0101】得られた繊維成形体の剥離による分離性は
◎、つまり、厚さ10cmの繊維成形体3枚に剥離層b
で容易に分離するものであり、かつ防虫性は洗濯前6
9.8、洗濯後66.9と良好なものであった。
【0102】(実施例4)繊維Aとして通常のナイロン
6チップ(融点215℃)を溶融紡糸、延伸して得られ
た繊度6デニール、カット長51mmのナイロン6ステ
ープルとした。さらに、このステープルをアクリル酸1
9%owf、メタクリル酸30%owf、過硫酸アンモ
ニウム1%owf、スーパーライトC(三菱ガス化学社
製)3%owf、浴比1:14の条件で常温から1℃/
分の速度で80℃の加温昇温し、80℃で60分間グラ
フト重合加工してナイロン6消臭繊維を製造した。この
消臭繊維100%のメタクリル酸のグラフト率を重量増
加率から求め、カルボキシル基の量を求めたところ、
3.27×10-2グラム当量/グラム・ファイバーであ
った。繊維の断面をカットし、カチオン染料で染色し、
カルボキシル基の分布状態を調べたところ、カルボキシ
ル基は繊維の表面に多く存在することを確認した。この
消臭繊維100%の消臭性はA法の破過吸着量の洗濯前
で34.5mg/g、洗濯後で31.1mg/g、B法
では洗濯前後ともに無臭であり、極めて高い消臭性を示
した。なお、A法の洗濯前破過時間は45分であった。
【0103】これとは別に、通常のナイロン6チップ
(融点215℃)を芯部に50重量%、ナイロン6にナ
イロン66を共重合した融点105℃のチップを鞘部に
50重量%複合した繊度4デニール、カット長51mm
の円形断面の複合繊維Bを製造した。
【0104】前記消臭繊維を75重量%および複合繊維
Bを25重量%混綿し、ローラカードでさらに混綿・開
繊し、図2のような金型の吹込口3から、各面にパンチ
ングが施された内面が1000×1000×1000m
mの下金型1に空気流と共に吹き込んで吹き込んで、各
面にパングが施された上金型2で圧縮し、層aの繊維を
充填した後、厚さ0.03mm、幅1000mm、長さ
1000mmのポリエステル100%メルトブロー不織
布を層aの繊維の最終面に挿入して剥離層bを形成し
た。前記層aの繊維充填と剥離層bの形成工程を5回繰
り返した後、上金型2で圧縮して、充填密度0.03g
/cm3 、厚さ30cmで固定した。前記充填繊維を金
型ごと紡績糸のセットに使用するヒートセッターを用い
て、蒸熱115℃×20分間熱セットして繊維成形体を
製造した。得られた繊維成形体の剥離による分離性は
◎、つまり、厚さ6cmの繊維成形体5枚に剥離層bで
容易に分離し、かつ消臭性は洗濯前、洗濯後および消臭
性A法およびB法ともに良好なものであった。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、目的の用途に必要な厚
さまたは長さまたは幅に容易に分離して使用可能な抗菌
性、防虫性あるいは消臭性を有する繊維成形体を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の繊維成形体の一例をモデル的に示す概
略斜視図である。
【図2】本発明の繊維成形体の製造に用いられる装置の
一例をモデル的に示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
1:下金型 2:上金型 3:気体の吹き込み口 A:繊維A B:複合繊維B

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維Aおよび複合繊維Bを含む繊維成形体
    であって、複合繊維Bは熱可塑性重合体R1と熱可塑性
    重合体R2から構成され、熱可塑性重合体R1の融点は
    繊維Aおよび熱可塑性重合体R2の融点のいずれよりも
    低く、かつ、複合繊維Bの相互間および複合繊維Bと繊
    維Aとの間の接触点の少なくとも一部が実質的に接着さ
    れてなる層aと剥離層bが交互に存在することを特徴と
    する繊維成形体。
  2. 【請求項2】剥離層bが複合繊維Bの熱可塑性重合体R
    1と熱融着しない樹脂を含むことを特徴とする請求項1
    記載の繊維成形体。
  3. 【請求項3】剥離層bが複合繊維Bの熱可塑性重合体R
    1と熱融着しない膜構造体であることを特徴とする請求
    項1記載の繊維成形体。
  4. 【請求項4】層a中における複合繊維Bの含有重量比が
    15〜60%であることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の繊維成形体。
  5. 【請求項5】複合繊維Bが芯鞘構造を有する複合繊維で
    あって、熱可塑性重合体R2を芯成分にし、熱可塑性重
    合体R1を鞘成分とすることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の繊維成形体。
  6. 【請求項6】層aに抗菌繊維が含まれていることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の繊維成形体。
  7. 【請求項7】層aに防虫繊維が含まれていることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の繊維成形体。
  8. 【請求項8】層aに消臭繊維が含まれていることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の繊維成形体。
  9. 【請求項9】複合繊維Bの鞘成分/芯成分の重量比が2
    0/80〜60/40であることを特徴とする請求項1
    〜8のいずれかに記載の繊維成形体。
  10. 【請求項10】繊維A、複合繊維B、抗菌繊維、防虫繊
    維および消臭繊維がいずれも捲縮を有することを特徴と
    する請求項1〜9のいずれかに記載の繊維成形体。
  11. 【請求項11】2種類以上の繊維を混綿するに際し、1
    種は融点が繊維Aおよび熱可塑性重合体R2より低い熱
    可塑性重合体R1を有する複合繊維Bを混綿、開繊し
    て、気体と共に通気性型枠内に充填して形成される層a
    および前記複合繊維Bの熱可塑性重合体R1と熱接着し
    ない樹脂を含む剥離層bを交互に存在せしめ、圧縮した
    状態で熱接着処理をすることを特徴とする繊維成形体の
    製造方法。
  12. 【請求項12】熱接着処理を熱可塑性重合体R1の融点
    以上の温度で実施することを特徴とする請求項11に記
    載の繊維成形体の製造方法。
  13. 【請求項13】剥離層bとして複合繊維Bの熱可塑性重
    合体R1と熱融着しない膜構造体を挿入することを特徴
    とする請求項11に記載の繊維成形体の製造方法。
  14. 【請求項14】層aと剥離層bを形成するごとに圧縮処
    理を施すことを特徴とする請求項11〜13のいずれか
    に記載の繊維成形体の製造方法。
  15. 【請求項15】少なくとも層aには抗菌繊維を含有せし
    めることを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記
    載の繊維成形体の製造方法。
  16. 【請求項16】少なくとも層aには防虫繊維を含有せし
    めることを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記
    載の繊維成形体の製造方法。
  17. 【請求項17】少なくとも層aには消臭繊維を含有せし
    めることを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記
    載の繊維成形体の製造方法。
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JP2009275309A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Toyobo Co Ltd 消臭吸音材

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